#navi(../) * クレ家出身 ラップ・クレ 324673 [#y3ffff80] |ID:|324673| |名前:|ラップ・クレ| |出身家:|クレ| |年齢:|22| |性別:|#listbox3(女,server,sex)| |前職:|#listbox3(芸術家,server,job)| |理由:|#listbox3(悪い奴を倒すため,server,reason)| |状態:|#listbox3(野垂れ死に,server,state)| ////////// |方針:|#listbox3(特になし,server,type)| |難易度:|#listbox3(安全第一,server,diff)| |信頼性:|#listbox3(あまり気にしない,server,conf)| |その他:| [[ステータス>http://gold.ash.jp/main/?chrid=324673]]/[[戦歴>http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=324673]]| |迷い込める時間|おつきあいありがとうございました| // // ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。 // タイトルの「家出身」の記述も含まれます。 //**外見 [#rc9560e3] //&ref(http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst038446.jpg,nolink); -''第0回''&br;&br; トントン、と扉をノックする音が、質素な書斎に響き渡る&br; &br; 「どうぞ、お入りなさい」&br; &br; 穏やかで、それでいて威厳を感じさせるような声が来訪者を招き入れる&br; &br; 「…失礼します、何か用でしょうか」&br; &br; 丁寧語ではあるがどこかやる気のない様子で入室してきたのは、クリーム色の髪をなびかせ、&br;背中には純白の羽根を、頭上には光る輪を備え、外見は年の頃20代程の女性の天使&br; &br; 「久しぶりですねエリシエル。この度は天界の学校をご卒業おめでとうございます。今日は貴女にしてもらうお仕事の話をしようとお招きしました」&br; &br; 一瞬嫌そうな顔をするが、すぐに取り繕うように表情を正す「エリシエル」と呼ばれる天使&br; &br; どうやら仕事という単語はあまり好きそうではないようだ&br; &br; 「仕事の話ですか…でも、そういうのって普通天使事部が決めるんじゃないんですか」&br; &br; 通常、学校を卒業した天使は各々能力や適性に則って仕事が割り振られる&br; &br; 人手、もとい天使手はそんなに足りているわけではないので普通はすんなりと部署は決まる&br; &br; 「ええ、しかし貴女には私の直轄の任を与えようと思っています。私は貴方に人間界での相談役を任せようと思いましてね。&br; 具体的に職名を表すなら、愛天使、と言ったところでしょうか」&br; &br; 「え、愛…?あの、人間達の不満を聞いてやったり懺悔を受けたりする…愛天使ですか」&br; &br; 苦い虫を噛んでしまったような顔になる。あの仕事はやることがきっちりと定まってない上に、なんだかとても面倒くさそうだ&br; &br; それに、身内に過去に似たような仕事をしていた者が居て、尚更気だるさが増す&br; &br; 「そうです。天界を離れる訳にはいかない我々の代わりに、迷える人々の心の支えとなり、日々を生きる彼らの光となって…」&br; &br; 神の説法、実にもっともらしくありがたいお言葉を賜る&br; &br; 「うー…あー…それって、人間界に降りるのは私一人ですか?」&br; &br; 遮るように口を挟む&br; &br; 「…一応その予定ですが、何か問題や気になる点でもありますか?」&br; &br; 「ルミエと一緒じゃなきゃ、ヤダ」&br; &br; 即答し、ぷい、とそっぽを向く。子供が駄々をこねるように、自分の発言に照れを隠すように&br; &br; 無理を通すか、丸めこまれて納得させないためには我儘な子供のように振る舞う方がいい&br; &br; これで命令違反を問われて妙な仕事につけさせられても一人で人間界に降りるよりは…いいかな、と&br; &br; …ただ、下手に怒りをかえばもっと遠くに送られていたということに気付いたのは発言した後だった&br; &br; これは思ったより大博打になってしまった。自分の数瞬前の行動に目が回りそうだ。もう立っているのがつらい&br; &br; 彼女は今まで生きていた中で一番、文字通りの意味に心中で神に祈った&br; &br; 「…ルミエ。あぁ、ウェルミエルですか、彼女は戦闘の才を生かして兵の方へ配属しようと考えていたのですが」&br; &br; 「ルミエには私が付いていてやらなきゃだめなんです。兵なんかにされたら使いつぶされちゃうだろうし」&br; &br; もうどうにでもなれ、と思いのたけをぶつけてみる。考え込む神の姿を見て冷や汗がつつ…、と背中をつたう&br; &br; 「…そうですね、彼女は優秀とは言え…万が一の際は…確かに貴女の存在は必要ですが…&br;ふむ、仕方がありませんね、許可しましょう。では、護天使として貴女に随伴させることにしましょう」&br; &br; ぱぁ、と明るくなるエリシエルの表情。確かに神の御慈悲は存在した…!&br; &br; 「では、ウェルミエルには貴女からその旨を伝えておいてください。貴女達の仕事の詳細は期日までに送付しておきましょう」&br; &br; 「あ、あの…我儘ついでにもう一つ…ルミエには神様から伝えて貰えませんか?ちょっと恥ずかしくて…てへり」&br; &br; 軽くため息をつく神、少しだけ呆れた風体で&br; &br; 「…やれやれ、解りました。私の方から彼女には伝えておきましょう。それでは今日の用事はこれでおしまいです。ご苦労様でした」&br; &br; 「はい!ありがとうございました!失礼しました」&br; &br; 一礼して部屋を出ていくエリシエル、その足取りは軽やかに&br; &br; &br; &br; &br; 「…まぁ、概ね予想通りの展開でしたね。それでは、ウェルミエルを頼みましたよ、エリシエル」&br; &br; 神は誰もいなくなった静かな書斎で、穏やかに微笑んだ&br;