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|>|>|BGCOLOR(#c0c0c0):|c
|ID:|489791|#ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp022900.png,CENTER,nolink)|
|名前:|オランカ・ハイバンシー|~|
|出身家:|妖精の森|~|
|年齢:|430|~|
|性別:|#listbox3(女,server,sex)|~|
|前職:|#listbox3(墓守,server,job)|~|
|理由:|#listbox3(やむをえない事情により,server,reason)|~|
|状態:|#listbox3(冒険中,server,state)|~|
|その他|&areaedit(){[[ステータス>ステ:489791]]/[[戦歴>戦歴:489791]]};|~|

CENTER:………………~
~
CENTER:「あなたはだぁれ？」~
CENTER:COLOR(#993e5c){私が見えるの？}~
CENTER:「うん。お姉ちゃんはだぁれ？」~
CENTER:COLOR(#993e5c){くくく……よくぞ聞いてくれましたぁ。私はバンシー。もうすぐ死ぬ人の所に現れ……}~
CENTER:「あたし死んじゃうの？」~
CENTER:COLOR(#993e5c){そうよぉ……若いのに残念ねぇ}~
CENTER:「……良かった」~
CENTER:COLOR(#993e5c){えっ}~
CENTER:「ねぇ、もうすぐじゃなくていいの。あたしを殺して」~
CENTER:COLOR(#993e5c){えっ}~
~
CENTER:………………~
~
CENTER:COLOR(#993e5c){そう……だからこんな森の中の別荘みたいな所に住んでるのねぇ}~
CENTER:「うん。多分パパとママはあたしより弟の方が大事なんだ。それにこんな所で長生きするのも嫌」~
CENTER:COLOR(#993e5c){こんな所って……良い所じゃない。静かだしぃ……}~
CENTER:「あたし……もうこんな格好だし。外も歩けない。だから早く楽になりたい」~
CENTER:COLOR(#993e5c){無理よ}~
CENTER:「……」~
CENTER:COLOR(#993e5c){私は死を告げるだけの妖精。殺す為の力なんて無いの。だから……}~
CENTER:「…………ぐすっ」~
CENTER:COLOR(#993e5c){ご、ごめんなさい}~
~
CENTER:………………~
~
CENTER:「後どれくらいであたしは死ぬの」~
CENTER:COLOR(#993e5c){ちょっとそれはさすがに教えられないわぁ……早とちりしちゃったってのもあるし}~
CENTER:「それじゃあさ。その間だけでもいいから……あたしのお姉ちゃんになってくれる？」~
CENTER:COLOR(#993e5c){ど、どういうことよぉ……}~
CENTER:「弟と妹しか居ないし。お姉ちゃんが欲しかったんだ」~
CENTER:COLOR(#993e5c){そう……でも姉ってどうすればいいのかしらぁ……}~
CENTER:「んー……わかんない。頭なでたりとか？」~
CENTER:COLOR(#993e5c){えっ、私が？}~
CENTER:「私じゃなくてお姉ちゃん〜！」~
CENTER:COLOR(#993e5c){お、お姉ちゃん……}~
CENTER:………………~
CENTER:COLOR(#993e5c){ほらほら見てぇ〜！ お姉ちゃん沢山どんぐり拾ってきちゃったぁ}~
CENTER:「えーっ……どんぐりとか虫が出るし集めて何が楽しいのかわかんないよ」~
CENTER:COLOR(#993e5c){ぐぬぬ}~
CENTER:「嘘。ありがとう……」~
CENTER:COLOR(#993e5c){あっ、あのね……}~
CENTER:「良いよ、もう。あたし明日の手術で多分死んじゃうんだよね」~
CENTER:COLOR(#993e5c){そ、そんな事ないわよぉ！ ほら、どんぐりでお守り作っちゃった}~
CENTER:「ありがとう」~
CENTER:COLOR(#993e5c){…………}~
CENTER:「本当にお姉ちゃんが出来たみたいでうれしかった」~
CENTER:COLOR(#993e5c){わ、わた……いや、お姉ちゃんもよぉ……}~
CENTER:「妖精さんのお仕事があるんでしょ。もうお姉ちゃんのふりしなくていいよ」~
CENTER:COLOR(#993e5c){フリなんかじゃないわ。お姉ちゃんは……本当に楽しかった}~
CENTER:「そう……ふふふっ。これ……あげるよ」~
CENTER:COLOR(#993e5c){なぁにこれ}~
CENTER:「ペンダント。あたしの肖像画入り」~
CENTER:COLOR(#993e5c){どんだけ自分好きなのぉ〜}~
CENTER:「あはははっ。良いでしょそれ」~
CENTER:COLOR(#993e5c){うん……綺麗。大事にするわぁ……}~
~
CENTER:………………その夜、彼女は亡くなった~
CENTER:それ以来ずっと泣き続けている。死者の為。己の為。彼女の為~
CENTER:意味なんて無いけれど。それがずっと彼女を忘れない為にできること~
CENTER:いつしか力を蓄えすぎて上位の精霊になっていた~
CENTER:泣声は木霊し、森の怪異と化した~
~
CENTER:………………~
~
CENTER:いつかこんな日が来るとは思っていた。寧ろ望んでいたのかもしれない~
CENTER:騒音被害を受けた人間の依頼。討伐隊の手に依ってその怪異の元は絶たれた~
CENTER:それ以来森に木霊する不気味な泣声は聞こえなくなったという

**設定 [#u34829be]
-ハイバンシー
--バンシーとは死を告げる妖精である。家人の元に訪れてその家の者の死を嘆き悲しむ
---あくまで死を告げるだけであって死を呼び寄せる死神のような力は無い
--ハイバンシーはバンシーの上位精霊であり生き物全ての寿命がわかる
---賞味期限とかわかって便利
--基本は実体を持たず、触れることが出来ない
---とある手段を用いれば干渉することが可能
--叫び声は様々な生き物の叫び声を合わせた壮絶なもの
---オランカはそれを利用してどんな人物のものでも声帯模写が可能
-冒険者の街を抜けて町外れを更に抜けた人気の無い森の中にぽつんとある廃屋に住んでいる
--普段は姿を見せず部屋の隅っこにいる。名前を呼べば姿を現す
---昔、恐れられて討伐された経験（※返り討ちにしたが）がありここまで逃げてきた
---基本この地から動かず地縛霊の様になっている（//基本的に出歩きません）
---廃屋は中々由緒ある屋敷だったらしく高級ベッドやランプ、割れた写真立てなどが見られる
---全て年月が経過しており劣化している。特に窓ガラスは全部割れていて通気性抜群
-性格はネガティブで暗い。うざい系、めんどくさがり
---叫び声だけは大きいので突然興奮する患者になると超うるさい
--人間に対しては恐れてはいるが敵対はしていない
---かと言って仲良くしたいともそれほど思っていない。何もかもがめどい
---チーズ蒸しパンになりたい
---ひじきが好き。ものは食べなくても生きていけるけど