* ヴェロニカ家出身 ミクローシュ 93962 [#ie4680bc]

|ID:|93962|
|名前:|ミクローシュ|
|出身家:|ヴェロニカ|
|年齢:|21|
|性別:|#listbox3(男,server,sex)|
|前職:|#listbox3(猟師,server,job)|
|理由:|#listbox3(国の現状を憂えて,server,reason)|
|状態:|#listbox3(野垂れ死に,server,state)|
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|その他:| [[ステータス>http://gold.ash.jp/main/?chrid=93962]]/[[戦歴>http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=93962]]|
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// ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。
// タイトルの「家出身」の記述も含まれます。
|肖像:|&ref(http://1st.momo.net/uploader/img/adv005939.jpg);|
|特徴:|男の頬には大きな火傷の跡が残っている。&br;言葉もしゃべれないようだ。|
|♪|[[幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする>http://jp.youtube.com/watch?v=-k8uyS8zmDM]]|
//#ref(http://1st.momo.net/uploader/img/adv005939.jpg,left,around,)
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#contents


**ヴェロニカ [#bb074a44]
ミクローシュ・ヴェロニカは、ヴェロニカという土地でうまれた。&br;
多くのものがそうであるように彼の姓は、うまれ故郷を示している。&br;
 いま、この姓を持つものは少ない。&br;
村は、数年前に、怪物と疫病によって滅び、生き残った人々は散り散りになったからだ。&br;
 彼が、そのとき流れ着いたのは、街道の小さな宿で、そこが彼の故郷となっている。&br;
そこで一生を終える人生もあったかもしれない。&br;
 しかし、彼は今ここにいる。


**影 [#uc892350]
 男の部屋はかたく閉ざされ、ランプひとつだけが影を躍らせている。&br;
「(何故、生きている、何故死なない)」&br;
確かに、男はその身を怪物の爪で引き裂かれたはずであった。&br;
 いまや傷はなく、痛みもない。&br;
ただひとつの例外として、首から顔にかけて走る火傷の跡は消えてはいなかった。&br;
 まるで、時が戻されたように何事もなかった。&br;
ふと、男はランプの炎に手をかざし、そして指をその中へと入れゆく。&br;
 肉の焦げる臭いが辺りに漂い、男は痛みに耐えかね手を引いた。&br;
赤くただれた皮膚は、ぽろぽろと剥がれ落ち、その下には新しい皮膚が生まれている。&br;
 次に男は、手に、一瞬ためらったのちにナイフを突き立てた。&br;
男は苦痛に顔を歪め、炎に照らされた机が返り血でギラギラと輝いていた。&br;
 ランプの油が切れ一筋の煙をあげ、窓の閉じられた部屋に焦げた臭いが行き場を失い、立ち込めている。&br;
一切が泥沼の底のように重く停止した部屋の中で、影が呻いた。&br;
&br;
「(神の奇跡なのか?それとも悪魔の呪いなのか?)」&br;
&br;
「(どちらにせよ、行うべきことは一つだ)」&br;
&br;
何かを決意し男は再び戦へと発った。&br;
それが、正義の行いであるか、血の渇望であるか理解せずに。&br;
&br;

**血 [#r9d182ef]
 男の射た弓矢がコボルドの心臓を正確に撃ちぬいた。&br;
昼間でも光少ない、鬱蒼とした森の中で怒号が強く響く。&br;
 コボルド討伐の依頼を受けた彼らは、数回の戦闘の後、ついにリーダー格のコボルドを発見し前哨戦を優位に進めていた。&br;
しかし、駆け出しの彼らにとっては、容易に倒せるものではない。&br;
 「ミクローシュ!そいつはもう動けない!ボスをやってくれ!」&br;
一緒に戦う女が叫んだ。&br;
だが、男はその叫びを無視し、打ち倒したコボルドの心臓を鋭いナイフで抉り出し、切り刻んでいた。&br;
 それはもはや止めなどと呼べるものでなかった。&br;
「!!」&br;
次の瞬間、その異様な姿に慄いた隙を衝かれ、女の身はコボルドの牙に倒れた。&br;
 ・・・・・・戦いは終わったが、彼らは討伐を果たすことは出来なかった。&br;
彼らの帰路の足取りは重く、焦げるような苛立ちと失望が支配していた。&br;
「・・・悪魔め。」&br;
一人がそう呟いた言葉は、誰に向けられた言葉であったのか。&br;
 聞き返すものは誰もいなかった。
**肉 [#zff36c14]
 熱病にうかされ、悪夢の中を歩いてるようだった。&br;
夜の街の路地裏で、犬の骸の上に蝿達が忙しく亡者の歌を歌っている。&br;
ミクローシュはあてども無く街をさ迷い歩いた。&br;
同じような景色の中をぐるぐると繰り返し、同じ道を巡っていた。&br;
そうする事に特に意味は無かったが、ただひたすらに体を動かすことで言い知れない不安を忘れることが出来たからだ。&br;
 ひどく酔った男が、彼にぶつかり、何かわめき、懐からナイフを抜いた。&br;
記憶はそこで途切れ、今、ミクローシュの目の前にはその男の死体があった。&br;
 「(僕が、殺したのだろうか)」&br;
 妙に醒めた気持ちで、彼は思った。&br;
一呼吸おいて、床に落ちたパンくずを捨てるように男の死体を蝿たちの宴に投げ入れた。&br;
 そしてまた、あてどなく歩き始めた。&br;
 きっと、もう一巡りする内に、この不安は消えるだろうから。&br;
**暗殺者達 [#vacdf1d2]
#ref(log.png)&br;
#ref(暗殺者達.htm)

**白い少女 [#oc9b8778]
  「砂漠で種が芽吹いたの。でもそれはサボテンじゃなかったわ。」&br;
少女は、目深にフードを被った男に話しかけた。&br;
 男はその声を無視し、何時までも乾かない泥濘の路地裏をふらふらと歩いていった。&br;
物陰では、野良犬が死んだこどもの肉をあさっている。&br;
 盲の乞食が、声に振り向き、男と少女が歩いているであろう方角をみたが急に何かに怯え、叫び声をあげた。&br;
そして、それを聞いたごろつきが乞食を滅多打ちにした。&br;
 丁度、彼の目には乞食は真っ黒な獣に映っていたのかもしれない。&br;
 麻薬の見せる甘い夢は些細なことでそれを悪夢へとかえる。&br;
彼は、獣が動かなくなるまで殴り続けるだろう。&br;&br;
「その種がなんの種だったか、誰も知らない。」&br;
少女は、ミクローシュの後をついて回りながら一人で話を続けた。&br;
「だってすぐに枯れたから、・・・砂漠ですもの。」&br;
ミクローシュはというと、追い払うでもなくかといってゆっくりと話を聞くでもなく相変わらず歩き続けていた。&br;
「きっと、種はハゲワシの足にでもついてたのよ。」&br;
「100年ごとの、きまぐれな雨が種を起こしたの。種は一人で生まれて、一人で死んだのよ。」
**街 [#rb2da5f2]
 業病に冒された男が自分の骨を削っていた。&br;
そこにあるべき肉はもう崩れてない。&br;
 酔っ払いが、叫ぶ女の髪を掴み引き釣りあるいていた。&br;
きっと彼女はまた犯されるんだろう。&br;
 焚き火に赤ん坊がくべられ、嫌な臭いが立ち込めている町外れを、いつものように火傷顔の男と少女が歩いている。&br;
 少女の身なりは普通だが、こんな街には似つかわしくない雰囲気で、いつも取り留めの無い話を男に言って聞かせていた。&br;
 いつ人さらいに連れて行かれてもおかしくなかったが、一度それをやろうとしたものは、二度とそれを出来ない体にされた。&br;
 だから、いくら火傷顔の男が街をうろつこうが、誰も気にかけなかった。&br;
関わりの無いものに、彼らは関わろうとしない。&br;
 それは、この街の人々も同じだった。
**冬の日 [#q2ea963b]
 物乞いが指のない手のひらを差し出して「お恵みを。」といった。&br;
にごった目をした、それは心の話ではなくて、白内障の子どもが道でロバをからかって笑っていた。&br;
  いつもの風景を眺めながら、ぼんやりと二人は歩く。&br;
何もかも狂っているようで、当たり前の日々がミクローシュを安心させた。&br;
 それがどんなに醜悪でも、血に汚れた自分の日々より真っ当に思えたからだ。&br;
 雪が降る。&br;
春まで、あの物乞いは生きられるだろうか、彼は少しだけ考えた。&br;
**りんご [#p5c6886a]
「処刑を見に行きましょう。」&br;
 と彼女がいった。&br;
その日は、りんごを盗んだ女が殺される日だった。&br;
 広場は、人々が何千と溢れ、薪が積み上げられてゆくのを見つめていた。&br;
囚人は、やつれ、そしてよごれ、うな垂れている。&br;
 罪状が読み上げられた、女の&ruby(くつわ){轡};が外されたが、喋ろうとはしなかった。&br;
人々は熱狂し、薪がゆっくりと燃えてゆく・・・、きっと煙で窒息させないためだろう。&br;
 刑吏が最後の弁明を促した、女には釈放の賄賂なんて一銭もない。&br;
最初の断末魔があがった。&br;
 炎と共に、熱狂も増し人々の顔が赤く色づく。&br;
「りんごもきっとこんな色。」&br;
 赤を指差しながら少女は笑う。&br;
**その深みより生きて帰りしもの無き故に [#u2cbc745]
 「その身は空で、影は形無く、息は冷たい。」&br;
とその占い師は言う。&br;
 「旦那がここで何をしてるかなんて、ワシは知らないし当の旦那だってわかってりゃしないさ。」&br;
と屑拾いの男が続けた。&br;
 「あれは只の狂人さ、けどおとなしいし、草を食う獣と同じ。」&br;
40を過ぎた娼婦はそう答えた。&br;
 「俺は知ってるぞ。」&br;
その場にいた者達が、その声に振り向いた。&br;
 「教えてもらえるかね?」&br;
と聞き返したのはどこか影のある男。&br;
 「いつか塩を運ぶ仕事をしていたときの話さ、街道のほら、なんといったか、名前は忘れたがね、宿場があるのさ。&br;
その街の顔役の女将が仕切る宿でさ、あの火傷顔の男をみたよ。今ほど、陰気な感じはしなかったがね。&br;
行き倒れてたところを助けたと、女将の死んだ息子に良く似てるとさ、もともと世話好きな女将だったからね。&br;
そんな話をしてたよ。」&br;
 そこまではなし、商人の男は水をコップ一杯のんだ。
**光 [#i4947825]
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**舞台袖 [#ebd49035]
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//           提 供
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//         妖  精  王
//        
//       有限会社  A S H        
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//この子は不穏なかんじで行きます

//不穏なかんじの人に不穏なかんじの兜を被ってコメントしてもいいでしょー、答えは聞いてないけど!
//うn

//性転換手術したい…
//何故ここでいう

//(ひと段落するまでこの子の話は凍結中)