* プレイグクロウ家出身 ティシス 97128 [#cae57b2b] |ID:|97128| |名前:|ティシス| |出身家:|プレイグクロウ| |年齢:|18| |性別:|#listbox3(男,server,sex)| |前職:|#listbox3(ごろつき,server,job)| |理由:|#listbox3(やむをえない事情により,server,reason)| |状態:|#listbox3(野垂れ死に,server,state)| ////////// |その他:| [[ステータス>http://gold.ash.jp/main/?chrid=97128]]/[[戦歴>http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=97128]]| // // ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。 // タイトルの「家出身」の記述も含まれます。 ~ ~ ~ ~ ~ CENTER:彼が病に倒れたのか それとも冒険者として死んだのか~ それを知る者は どこにもいない~ ~ ~ ~ ~ ~ #CONTENTS **最後の日々における 彼の肖像 [#bca3d800] CENTER:http://1st.momo.net/uploader/img/adv007441.jpg~ ~ ([[アティエ・ベルモンド>名簿/85316]]画)~ ~ **終わりの始まり [#g78c283f] ティシス。疫病と同じ名で呼ばれる者。~ ~ 彼がいつ、どこで生まれたのか、そして本当の名はなんというのか、誰も知らない。~ 隠されていたわけではない。それに興味を持つ者、知ろうとする者がいなかっただけだ。~ 彼自身も、今やそれを覚えてはいない。~ ~ ~ ティシスは、海を越えた大陸で、暗殺者ギルドに所属していた。~ ~ 身体の中に様々な病原体を飼い、精神により制御する。~ そして指先からそれを放って、相手を病魔に侵す。~ それが彼の使う業。 恐らくは望んで得たものではない。~ ~ しかし彼はギルドの命令に従い、人を殺め続けた。~ 他にしたいことも、行くところもなかったから。~ ~ ~ ~ あるとき、ティシス自身も病魔に侵された。~ いや、この呪われた業を身につけたときから、彼の身体は蝕まれていたのだろう。~ ~ 「30までは生きられねぇな」~ ギルドの医者にそう言われた。~ ~ その言葉を聞いた彼の心に浮かんだのは、悲しみでも、絶望でもなかった。~ ただ一つ「外の世界を見たい、死ぬまでは自由でいたい」という思いのみ。~ ~ ~ そして彼は、ギルドを抜けた。~ ~ ~ その後、どんな旅をして来たのか、ギルドの追っ手はどうなったのか……等については、~ 彼自身が語ろうとしないため、詳しくはわからない。~ ~ 兎にも角にも、彼はこの街に辿り着き冒険者となった。~ 出自を問われず、戦うだけで金を稼げ、様々な場所に行くことができる。~ 彼にとっては打って付けの仕事だ。~ ~ ~ ティシスは今日も、疫病に侵され濁った瞳を輝かせ、~ 世の中のを見て回り、死へ向かう最後の日々を楽しんでいる。~ ~ **外見 [#s815f04f] -身長160cm前後の痩せ型 -血色の悪い青白い肌 -両手に包帯 更にその上から篭手をつけている -簡素で暗い色の衣服 -腰くらいまである、フワフワの白に近い銀髪 -大きくて鋭い目 濁った赤い瞳 -年齢よりやや幼い顔立ち ~ **性格 [#bc02b0ef] -年齢の割に落ち着いている -「死」に関しては非常にドライ -ただし進んで他人を殺したり、他人の死を穢したりということもしない -相手の年齢に関わらず、丁寧語で話す //-病気の身体であるため、医者とは懇意にしたいと思っている''(※:ランダムでお医者様のところにご挨拶に行きます)'' ~ //---- //**大量の包帯が置かれた、薬臭い部屋 [#kd27bbb4] // ティシス>名簿/97128 //#pcomment(,3,below,reply) //---- //**万が一のときのための お医者様リスト [#ibeb542a] //|[[アティエさん(元歯医者)>名簿/85316]]|[[シド・フレデリック先生>名簿/61242]]|[[プルプル先生>名簿/14572]]|[[アレクサンドル先生>名簿/57348]]|[[グウェイル先生>名簿/65899]]| //|||||| **最後の日々の記録 [#zd3d8034] ***94年12月 [#qe9e7c41] 今月から毎月の記録をつけることにした。~ 特に目的もなく、何となくで始めるわけだけれど、~ 僕が死んだ後これを読んでくれるくれる人がいたら、少し嬉しいかもしれない。~ ~ 街はクリスマスというお祭りで賑わっている。~ 商店街には色とりどりの飾り付けが並び、道行く人たちもどことなく楽しそうだった。~ もしかしたら来年は見ることができないかもしれない風景。~ しっかりと目に焼き付けておこうと思う。~ ~ ***95年1月 [#ff3df7b6] 先月の賑わいと打って変わって、新しい年の始まりは静かだ。~ クリスマスも新年も皆の中の祝いの気持ちは同じなんだろうけれど、~ 街の喧騒にこれだけ差があると、何となく面白い。~ 僕は今年も一年生き延びられるだろうか?~ ~ ***95年2月 [#xda01ca3] 今月はバレンタインというイベントがあるらしく、~ 色んな人がチョコレートを配り歩いている。~ 好きな人には、特に質のいいものを渡すらしい。~ こんな身体の僕には縁のない話だけれども、~ 酒場の冒険者たちでさえ貰ったチョコの数に一喜一憂していたのには~ 少しほほえましさを感じた。 ~ ***94年3月 [#mdeffa09] 冬の終わり、その最後の力を振り絞るかのように粉雪が舞った。~ 僕の肌に触れ静かに溶ける雪。僕の身体が温かく、まだ生きているという証拠。~ それをわからせてくれた雪の精霊たちに感謝したい。~ ~ ***95年4月 [#nb90a47c] 春が来た。僕は春が好きだ。~ その暖かな陽射しで、節々の痛みが和らぐから、というのもある。~ でもそれだけじゃない。野山に生命が溢れるこの季節が好きなのだ。~ ……僕の一生とは対照的だ。だからこそ、美しい。~ ~ ***95年5月〜8月 [#ubad8a03] 春雷、梅雨、台風……街は天災続きで、~ 冒険以外ではろくに外に出ることができなかった。~ けれども特に困ることはない。~ 薬は必要な分買い込んであるし、僕のところを訪ねて来るような人はもともといない。~ ただ……外の世界を見て回ることができない。~ 時間の限られた僕にとっては、それがとても残念だった。~ ~ ***95年9月 [#t7e89a8f] 冒険からの帰り道にて豊かに実った麦畑を見つけた。~ もうすぐ死の季節、冬がやって来る。~ しかしその前には実りの季節である秋がある。~ 生き物たちは冬に向けて、生き抜くための準備を進めている。~ そして僕も、彼らを見習い、死に抗っている。~ ~ ~