[[名簿/498240]]~
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-''黄金歴250年3月 洋上学園都市某所・廃棄地区 ''
--''<戦慄卿>が右手を挙げた。そこらじゅうの闇がわだかまり、新たな雑兵となって立ちはだかる。&br;そして左手を振る。すると……なんたることか。モノビーストの餌とされた人々、その死体を貫く鉄製の梢が液状化し、瞬時に剣や盾へと再精製され雑兵共の得物となったのだ!&br;「なるほど、これが「鉄血宰相」か。なかなかに使い勝手のいい異能ではないかね?」&br;あらゆる鉄を操るリゼットの異能、あろうことか奴はそれを模倣したというのか?&br;「これが私の異能、あらゆる可能性を手に入れる《全能》(アーティスト)だ。……さあ、絶望という可能性の虚無に呑まれて、死に給え」&br;先ほどのような嵐のごとき憤怒が上品な仮面に隠され、戦慄卿の生み出した武装影兵が波濤となって狩人たちに襲いかかる!''
---(見届ける、少女がシュンクの手を取り怪物へと至る道から脱した事を安堵の表情で認めて)&br;さて…残るは(ここからが本番だ♪と楽しそうに呟けば男の肉体は完全に再生し先程よりも遥かに力が満ちる)&br;(何せ友にあのような枷を与えた相手だ、存分に怒り猛り狂うだけの事をやってくれた、全力を尽くしに尽くしてやる)&br;あらゆる可能性…(ふとある男を思い出す、因果を自由に選べる最強にも思える異能を持つ男を)&br;(そしてそれに匹敵する力を持つ吸血鬼を)成る程…俺に味方する可能性は君をぶっ飛ばせと言っているようだよ<戦慄卿>♪&br;シャアッ!(相手がこちらの異能を使う事は以前のイグレッグの発言で予想していた)&br;(故に驚く事も無く淡く輝く両腕を鉄の武装毎砕かんと振るいながら歩を進めていく)&br;(だがその力は鉄を砕く以上に極めて強い、何故ならば…自分の伴侶の持つ力を忌々しい相手に使われているのだから!) -- [[ルベウス>名簿/498154]]
---・・・・・よく頑張るしたな&br;(倒れこんだシアをレジェムが安全な場所へ運ぶのを見届け、眼前の敵に目を向ける。今宵は満月、先ほど負った深手も蒸気を伴いながら高速で再生が始まっていた)&br;ヌウ・・・(眼前には見知った能力、「鉄血宰相」が模倣される光景。模倣元が模倣元だけに、嫌悪感が狼の中に強くうねる)&br;クッ、アーティスト?笑えする、冗談言う。アーティスト言、「自分だけ」作るモノ言う。オマエただの真似事&br;(呟く間に、殺到する影兵。精製された刃が、狼の首に迫る!)&br;''――――「マン・ウィズ・ア・ミッション」''&br;(目にも留まらぬ、高速のラッシュが影兵に叩き込まれる。それは戦慄卿まで殴り飛ばさんとする勢いだ)&br;・・・・・全て、元凶―――ここ、終わりにするッ!!行くぞ、「皆」ッ!! -- [[シュンク>名簿/498430]]
---ハッ(血の交じるツバを吐き捨てて、戦慄卿を見遣り)&br;何間違えてやがるんすかねこのオッサンは。俺等の掴むものはそんなもんじゃあねえっすよ&br;(懐から手甲を取り出す、それはかつては草薙剣と呼ばれたものを錬成しなおし作られたもの)&br;俺等の掴むのは未来だ、てめーらをぶっ倒して掴み取る、輝かしい未来っす&br;(それをその手に装着すれば…自らの異能と共鳴を起し、にわかその身体から光を発し…右の眼を黄金に染める)&br;行先が絶望なのは、てめーなんすよ!!!&br;(''【&ruby(ストゥールティ){愚か者};】''を発動。それは戦慄卿の語る、可能性を広げる異能)&br;(静かに息を吐けば、構える。羽佐間海空より教わりし忍の拳法。守るべきものの為に使うと、誓ったその力を)&br;ニヤアカマジロー、行くっすよ!!&br;(迫り来る雑兵の群れの最中へと飛び込んでいく) -- [[ジロー>名簿/498257]]
---盗みを働きながら技芸の徒を名乗るだなんて笑止千万 デッドコピーが真物を名乗るか なんて浅ましい真似を!&br;そも、知識を伴わない技術が何の役に立つというんだ? 上辺だけなぞって有頂天になってしまうだなんて――&br;ちょろいっ!!(刃金を斬る刃金、高速度鋼の斧鉞を担ぎ、とっさに受ける白刃と甲冑ごと唐竹割りに斬り伏せて)&br;これでも勉強してるんだよ こんな怪しげなチカラに胡坐をかいて、自分の力だと思い違えた末路がそれだ&br;アーティストなんだろう君は それなら創意工夫のひとつでもこらしてみたらどうだ!(目まぐるしく組成を組み替え、兵たちの武装を脆い屑鉄に変えて) -- [[リゼット>名簿/498142]]
---''「ははははは。こうも数を揃えれば、モータルとはいえ強気にもなるか。それが君達の浅はかさに他ならんよ」&br;鉄の鎧と盾、あるものは斧を、剣を携えた雑兵が、無双の拳と力でもって砕かれていく。&br;忍者のみが可能とする高速機動、その凄絶なる速さが次々に影を切り裂き、乙女の柔肌よりなお脆く作り替えられた鉄は矛にも盾にもなりえない。&br;はたして雑兵どもは薙ぎ払われ、マン・ウィズ・ア・ミッションの拳は戦慄卿を捉え――――。&br;「残念だ、君達では私に干渉できない」&br;まるで水を打ったかのように、その拳は戦慄卿をすり抜け背後へと貫通してしまった。&br;「ふむ、これが<不干渉>か。だが私からも返礼をしなくてはな? こういうのはどうかね?」&br;戦慄卿が一歩を歩む。その像が揺らいだ……いや、2つの分身が生まれ、それぞれに影の牙を生み出し襲いかかるのだ!&br;「<三つ子の魂百まで>、か。なるほど、君達を地獄に送るには洒落た名前だ!!」&br;吸血鬼の持つ影を操る力、それが三方向から同時に雪崩のごとく振るわれる……!''
---ヘイ、そこの楽しげなオッサン。&br; 全ての異能のを手に入れる力があるようだが、力の反動ってやつわかってるかい?&br; アンタ、自分で思っているより後がないぜ?&br; なんせ副作用もてんこ盛りだしよ。異能ってやつは。&br; ちなみに俺の異能《救済の技法》をかつてその手にした吸血鬼がいたが、そいつはその力で《死んじまった》ぜ?&br; (微妙な真実が混ざるブラフ) -- [[風越>名簿/498091]]
---(圧倒的。そうとしか形容できない相手だと、改めて「戦慄」する。だが戦士である彼の思考は止まらない)&br;クッ・・!&br;(雪崩のごとく、無尽蔵に繰り出される攻撃。その上弱点たる「本体」は無敵の異能ッ!このままでは個々で秀でた力を持つ仲間たちであっても、物量に押し潰されるは必須ッ!)&br;・・・・ヌゥ?・・・待て、何か、何か・・・チッ!!&br;(また一人、迫り来る雑兵をなぎ倒した時、その敵の向こうに銀髪の影を見る)&br;・・・・!&br;(閃きが、カタチになる。ルベウス、異能、拘束・・・打ち消し!)&br;ルベウスッ!オマエの「異能」ッ!今、肉体弱める、無い思うがッ!!&br;(殴り飛ばす。合間を見て、心の底から信用できるかつての恋敵に問う)&br;''例えば、オマエの能力奴、使うした時・・・他の異能、使えるかッ!?'' -- [[シュンク>名簿/498430]]
---(全て…と言っていたがまさか第七教室の代物まで使用した事に舌打ちする)&br;ジルバのは相性悪いんだけどなぁ…!(そう言いつつもリゼットの言葉通りだ、と納得する、ジローのかつての異能などは知識に無いが単純な使い方が多い)&br;(しかしそれでも尚強力、明確な打開策が見つからない…が、烏達の言葉を思い出す)&br;諦めない事こそが何より大事、だったかな♪(影の一つへとその身を飛び込ませる)&br;(それは男が突き進むのには邪魔なモノ、檻であり枷だ!)&ruby(アンチェイン){真なる自由};!&br;(男に影が触れかけたその瞬間影は霧散し消え去る)&br;(直後のシュンクからの問いかけ、それにハッとして)&br;''厳しいんじゃないかな!俺の異能はそこまで連射性が無い!''&br;(空いた間から戦慄卿の一人へと重力を無視したかのような高速の飛び蹴りを放つ)&br;いいのかなぁ!それ出したままで♪ -- [[ルベウス>名簿/498154]]
---殖えたぞ!?(さすがに度肝を抜かれてあっけに取られ)でも、付け焼刃に付け焼刃を注ぎ足しただけじゃないか&br;私たちは四年間ずっと付きあってきたんだ 使い方だって磨き抜いてきた!(そこかしこからせり上がる鉄壁、細切れに分断して三次元的な圧縮を試み)&br;思うに、君のやり方は決め手に欠ける 何一つとして有効打にはなり得ないだろうし、本物の脅威には断じてなり得ない&br;ああ、そうだ、思い出した 君みたいなのをこう言うんだよ 器用貧乏だってね!&br;(野戦砲にも匹敵する運動エネルギーが乗った鋼のジャベリンを撃出して)&br;ほらどうした? まさか出し惜しみしてるんじゃないだろうな(自滅を誘う? どうやって? 挑発しながらシュンクとルベウスに視線を投げ) -- [[リゼット>名簿/498142]]
---(雑兵の群れを抜けて、戦慄卿へと迫ろうとするも…阻まれる)&br;(横っ面から叩かれる形になった分身の一体の攻撃を手甲で受け止めるが軽い身体はその衝撃で幾らか吹き飛ばされて)&br;ってー…人のもん勝手に使いやがって…!俺の兄弟の思い出を…!&br;(苛立つ気持ちを舌打ちに変えて、感情を落ち着ける)&br;(忍とは如何なる時も冷静であるもの、師の教えを守るために)&br;リゼットの言うとおりっすね、俺達の力はただ使えりゃいいってもんじゃねえ!&br;この力は…悩んで悩んで付き合って、それでようやく理解出来るもんなんすよ!!!&br;(あれが自分のかつて持っていた異能ならば、分身と分かるそれに攻撃を仕掛けても意味が無い)&br;(狙うならば、本体。今持っている自分の異能は、特殊な状況下で無ければ十全の発動は不可能)&br;(それを今、十全ではないにしても自分はこの手甲で補っている。ならば、戦慄卿にその代替は出来るか?)&br;(否。戦慄卿本体へと跳びかかり、その手甲を嵌めた拳を振りかざす)&br;(<不干渉>という過程を飛び越え、攻撃を与えた、という捻じ曲げられた結果を戦慄卿へと与える!) -- [[ジロー>名簿/498257]]
---''「……何?」&br;ぴくり、と、風越の言葉に戦慄卿の余裕に満ちた表情が翳った。&br;その逡巡が隙となる。リゼットの異能によって逃げ場を失った分身体にルベウスの超人的な蹴りが叩きこまれ、消失。本体にもまた、ヒヒイロカネの手甲が叩き込まれる!&br;「ぬぅ……ッ!?」&br;ざざざっ、と地面を削りながら後退。続けざま、降り注ぐ野戦砲めいたジャヴェリンは、残る一体の分身が身代わりとなり、これを防御。&br;戦慄卿はペッ、と血を吐き捨て、これまでの余裕綽々とした風貌を再び憤怒に歪め叫んだ。&br;「モータルごときが、思い上がるなよ!!」&br;すぐそばで荒れ狂う、《齎獄》の振るう暴力の嵐。体に生えた牙や針が射出され、竜巻のようにあたりに降り注ぐ。&br;しかしその中で、戦慄卿が傷を負うことはない。まるで偶然が、あるいは幸運が彼に味方してるように!&br;「扱いきれていないだと? 自滅しただと? この私が、命あるもの全てに戦慄という恐怖を与える、絶対の存在たる私に不可能などないッ!!」&br;<神は賽を振らない>。その異能のもたらす力は回避だけではなく、戦慄卿が足元から湧き出るように生み出した影の刃までもが、それぞれの致命的な部位を狙う槍となって死角から現れる結果となる。&br;だがこの奴の激昂、憤怒。それは紛れもなく一同の言葉が真実であり、奴もまた《全能》という言葉とは裏腹に異能を完全に操りきれるわけではないことを意味している。&br;吸血鬼がもたらす圧倒的暴力は頂点を極めた……だがそれは、ヤツ自身の隙でもあるのだ!''
---(手詰まりに近いものを感じる、ならば…その先を目指すしか無い、既に先ほど自らの異能は使ってしまった)&br;(だが手を伸ばすのならば、自分が人となれるのならば届く筈だ…その手を頭に当て、意識を深く集中させ呟く…)&br;&br;''&ruby(アンチェイン){真なる自由};''&br;&br;(未だ使えぬ筈の異能を引き出せば先程までとは比べ物にならない程の強い光が放たれ全身を紅く強い光が満ちる)&br;(男は枷を外したのだ、自らの今の限界を、制御しうる、出力しうる遥か上の力を全身から垂れ流しにする)&br;(それは見る事が出来てしまう者には恐怖を与えるだろう…大いなる者の断片そのものをひきずり出したのだから)&br;(人には認識出来ぬ声を挙げながら駆け抜け、どれだけの致命傷を受けようとも即座に再生し戦慄卿の身体を横薙ぎにする)&br;(耐え切れぬ程の力によって破綻を起こした腕から紅い紅い血を撒き散らしながら)&br;''シュンクッ!''(人には聞こえぬ筈の声から人に聞こえる声へ、出した名は戦友の名)&br;(限界を超えた物は力だけではない、男の血に含まれる多くの力もまた) -- [[ルベウス>名簿/498154]]
---(激昂のままに吼える戦慄卿を見て、ある種の予感が頭を過る)&br;(その直感に従い、集中。冷静に、それに備えた準備を整える)&br;(ヒヒイロカネの力と、想いによって増幅される<愚か者>の力)&br;今っすよ!皆は俺が護るっす!だから、背中は気にせず…行けぇーーー!!!&br;(そう信じる事によって本来の限界である二体どころではなく、無数の分身を出現させる)&br;(分身は共に戦う仲間達の元へと馳せ参じれば彼等の盾となるべく寄り従う)&br;(奥義『寄り添う守護者』。殺戮卿による縦横無尽の圧倒的な暴力を、絶対の防御が凌ぐ) -- [[ジロー>名簿/498257]]

---(ルベウスの返答に、頭にプランが固まる。「自由主義」を使う状況さえ作れれば、そして速射の効かないその能力であれば―――隙は大きいと)&br;もう一つッ、貴様に言うしておく・・・オマエ「異能」盗む出来るが。俺達の「経験」、俺達の「魂」、そして俺達の「仲間」まで盗む、出来ないッ!&br;見せるしてやる。俺達持つ、「絆」いう、力を・・・・''グルアァ!''&br;(大地を殴り飛ばし、煙幕を作る。その間に仲間へ、思いついた策を伝える。奴を、何でもいい、ほんの少し拘束してくれと)&br;''応ッ!!!''&br;(そしてルベウスが自らを呼ぶ声に応え、煙の中から躍り出る。<神は賽を振らない>、その力により身体を幾重にも刃で貫かれながら、しかし止まることはない)&br;&br;''「マン・ウィズ・ア・ミッション」ッッ!!!グララララララララララララァッ!!''&br;&br;(そして渾身の拳を繰り出すッ!貫くように放たれた拳は、<不干渉>に因って透過され、しかし軌道上に在った「友の血」を弾けさせ、赤い霧を作ったッ!)&br;(目に見えぬ程細かく散ったそれは、しかし「力」を失わず虚空に、そして敵の座標上に「停滞」するッ!)&br;・・・・・「揃った」ッ!思い知る良い・・・これが、どんな異能も勝つできない・・・「魂」だッ!!&br;(振り向く、仲間へ・・・時は今だ、と) -- [[シュンク>名簿/498430]]
---限りある命を燃やして抗うことの何がおかしい?(意識の外から降りそそぎ追随する影の刃に鋼を合わせ、ひたすら回避に徹して)&br;(三回に一回、または二回に一回 「不運にも」刃が抜けて鋼の肌が切り刻まれる その異常性を理解して)っ…なるほど?&br;手品の数ばかり無駄に多いくせに、手数はあくまで一人分か 君だって限りある身体じゃないか!&br;(ジローの援護が加われば傷ひとつ負わず零距離へと肉薄していく 狙うは稚拙な模倣によって隙が生まれるその一瞬――)&br;(左目の薔薇を力任せに引き抜けば熱い血潮が散って 大輪の鉄薔薇が狂い咲く中、棘ある枝が吸血鬼を「束縛」せんと成長を遂げる!)&br;――終わりだっ!!(そして左胸をめがけて放たれる、白木ならぬ鉄杭の一撃 Fe原子の爆発的流出入による血中ヘモグロビン濃度の異常を誘う死の罠だ) -- [[リゼット>名簿/498142]]
---''「貴様らァああ……ッッ!!」&br;憎悪が滴るような声だった。そもそも、吸血鬼は不老不死、無敵の怪物であるにも関わらず人間を刈り取る。&br;それはなぜか? 食い物で遊ぶ戯れだと彼らは言う。真実はどうだ? 否、否である。&br;可能性。幸福。絆。そして逆境。それらはいずれも吸血鬼が持ち得ぬもの。命あるモータルだけが持ちえるもの。&br;それを吸血鬼は妬む。恨み、憎む。そして……恐れるのだ!&br;「この私の矛を阻むとは! ならばそのまままとめて……何ッ!?」&br;吹き荒れる暴力の嵐を、傷つくことさえ恐れず突き進む者達がいる。己の力を、その全身全霊をもって防ぐ者達がいる。&br;恐れた。ジローの可能性を。恐れた。ルベウスの力を。恐れた。リゼットの聡明さを。恐れた。獣と人の可能性の極北にあるシュンクの今を。&br;その恐れは隙を生み、攻撃を喰らい、さらなる連撃に対し、今しがた見たばかりの力でもって対応しようとさせる。&br;「ふ、ははは! ならば私もそれを使うまでだ! <真なる自由>ッ!!」&br;リゼットのもたらした束縛を超自然の力が弾く。そう、束縛を放つことは出来た。それは、己を戒める不死という拘束もまた。&br;その心臓に、杭が突き立つ。目を見開き驚愕する。しかしそのダメージもまた異能で防ごうと……。&br;「な、に……?」&br;できない。微粒子レベルにまで分散されたルベウスの血。破邪の力を持つそれは、穿たれた傷から入り込み、分子レベルで戦慄卿を侵している!&br;「私が……この程度のモータルに滅ぼされるというのか? 永劫の時を重ね、この瞬間のために策謀を巡らせた、この私が……?」&br;はためにはその姿は変わらないように見える。しかし確実に、その血は高速で戦慄卿の肉体を破壊していく。&br;「……私の、栄光に満ちた永遠生が、ここで、こんな、ちっぽけなことで……ふざけるな、ふざけるな、ふざけるなああああああああ!!」&br;絶叫する。末端から灰へと変じ、その肉体は崩壊し、死すらも超越した滅びへと向かう!&br;「嘘だ! 私は、私のチカラは、うおおおお、うおおあああああああああああ!! 馬鹿なああああああッ!!」&br;己の末路を信じまいと吠え続ける。しかし、死を拒むその意志力が、不死という逃げ道を選んだものに微笑むことはない。&br;己の死を恐れ、慄く弱者の断末魔は呪圏に響き渡り……その空間が解除されたとき、そこに残されたのは、ただうず高く積み上がった灰の山だけだった……。''
--''天高く舞い上がった《齎獄》。頭上で滞空するそれは、いまなおじくじくと泡立ちながら受肉を続けている。&br;「……上位種の竜、か。まさか実際に目の当たりにすることになるとは思わなかったな」&br;気絶したシアを安全な場所に寝かせながら、レジェムが言った。&br;「ヤツはモノビーストの亜種だ。そのうえ、満月の夜にただ殺すだけじゃ仕留められない。何らかの条件が必要なはずなんだ。それを掴まないと!」&br;その言葉が発された直後、ぐっ、と《齎獄》の肺がふくらむ。&br;そして暗澹とした闇紫色のブレスが一同を飲み込まんと放たれた!&br;そのブレスは生きるものの活力を奪い、万物を死に至らしめる魔性の吐息。強き心なくして、無事でいることはできない!''
---「ヨッシャァ!!」 「ヨク 言ッタ!」 「ユックリ ヤスンデ」 「マスマス 目ヲ 離セナク ナッチマッタナ」&br;&br;・・・さてと・・(ちらと<戦慄卿>と《齎獄》を見据える・・・)被害は?「ゼンブデ 8ッテ トコダナ」 「マダ ヨユウ アルヨ」&br;怒るのは御互い様だよ、貴方にも色々主張があるんだろうけど・・・(ゆっくりと手を掲げる)私達の方が強かったって事だね?&br;イレヴン・レイヴンズ・スレイヴス・・ぶぁっさっと羽音が響き空が黒い翼に埋め尽くされる)&br;前ベンジャミンの仇・・・此処で打たせてもらうよ・・貴方の最高傑作を今此処でつぶしてあげる&br;&br;(黒き翼の目に映るのは純然たる殺意、カラスは恨みを忘れない・・・彼らはレイヴンスを敵に回した、その強き意思は魔性の吐息を前にしても揺らぐことはない)&br;・・・条件?・・・どうやったらそれをつかめるかな?(レジェムに問いかけつつ《齎獄》への観察は怠らない)&br;(無数のカラス達が高空より《齎獄》の翼に襲い掛かる) -- [[サニー>名簿/497623]]
---………!!(シュンクが片腕を持っていかれたのを見れば焦燥が隠せなかったが、ステイシアが助け出された事にはひとまずの安堵を覚えた)&br;(代わりにこみ上げるのは、怒り。シュンクを、ステイシアを、友たちを傷つけて尚、支配者面をしている男への憤怒)&br;こんな島で燻ってただけの輩がよく言う…(だが、大雑把に過ぎる自分の得物ではあの男を相手に取るは不向き、と見て宙に舞う竜へと向き直る)&br;(周囲を包み込む瘴気のブレス。その中にあっても右目の輝きはまっすぐに竜を見つめ──)&br;(唐突に、その瘴気を裂いて光の巨弾が竜へ向けて放たれる!)&br;なるほど…その条件探しは…任せる。 私は、出方を見る…! -- [[ルフィール>名簿/498137]]
---(ステイシアの目に光が戻った)&br;(誰か一人の力ではなく。この場に居る全員の力で)&br;…よかった…おかえり。ステイシア&br;(身を捻って地面に着地。爪で受けた腹の傷を抑えつつ。5本の槍を呼び戻す)&br;(そして、間もなく。竜の吐息の接近を感知、真上を)&br;(白の槍が回転。ブレスを防ぐ盾となって瘴気の息吹を抑えた)&br;あれをなんとかしないと、他の地域にも被害が出る…!&br;(竜をなんとかする決意を持って、空を見上げた) -- [[フォス>名簿/498160]]
---後で作ってやるよ風越、特大でシロップたっぷりぶっかけたヤツ!&br; (とぼけたことを言っているが、仕事はキッチリする。そういう男だと理解している)&br; (ステイシアは開放された。残る二つの大敵のうち<戦慄卿>を仲間に任せ、対峙するは醜悪な姿のドラゴン)&br; (いや、モノビーストがドラゴンの姿を取ったと考える方が正しいか)&br; (極めて不死に近い怪物。しかしレジェムの言によれば、弱点を突くことはできるはずだ)&br; (どうやって? 決まっている)&br; それを今から探すんだよッ!&br; (身体に纏わりつく不快感は、瘴気の影響か。数ヶ月の監禁生活で鈍った身体に喝を入れ)&br; (≪齎獄≫の注意を引くため、地面まで垂れ下がった尾にククリナイフを突き立てる) -- [[龍樹>名簿/498246]]
---''邪悪なるブレスは白の盾によって霧消し、龍樹を必要以上に侵すこともない。&br;空というアドバンテージを得たことで油断した《齎獄》の体を、光の弾丸とレイヴンスが切り裂いた!&br;《GYAAAAWWOOOOOOOOOOWWWHHHH!!!》&br;苦悶の咆哮をあげる《齎獄》。しかしその傷は、満月の夜以外のモノビーストのように超速度で次々と再生していくのだ!&br;さらに飛翔しアドバンテージを得ようとした矢先、尾を貫かれた《齎獄》はもがくように羽撃く。&br;「そうだ、今から奴の習性をよく見るんだ。上位種は、たしかに強大だが……狩る事はできる!」&br;ステイシアを守るため後衛に徹するレジェム、激励の言葉とともに破邪の炎を《齎獄》へと放つ。&br;だがモノビーストは、まるでその炎を忌避するかのごとく、己の尾がちぎれるのも厭わずに乱暴にもがいて逃れてみせた。&br;《GRRRRRRッ!!》&br;そしてきりもみ回転しながら降下。レイヴンスとルフィールの攻撃によって傷ついた箇所から鋭い牙や針が生え、ドリルのように高速回転しながら一同へと突撃! 回転と刺突の二重攻撃が彼らをズタズタに斬り裂こうとする!''
---弱点か…レジェムさんの炎を避けた…?&br;(それだけを見れば、炎が弱点とも思えるがそんなに単純だろうか?)&br;…まずい、あの質量は受け止め切れない…!&br;飛べ…!&br;(自身も竜の着弾点から空を駆けて後退しつつ、竜の攻撃を僅かでも減衰すべく)&br;(白の槍、回転を増して盾としたそれを竜の周囲に展開した)&br;……!!&br;(輝きと共に竜の落撃の威力を多少受け止めるが、やはり押し留める事は叶わず白槍が跳ね飛ばされる!) -- [[フォス>名簿/498160]]
---ぐっ!!?(降り注ぐ落下攻撃・・流石にかわせるものではなく・・・その体は幽霊のように攻撃を受け流した・・直後カラスの一羽がずたずたに引き裂かれ、墜落する・・・王の被る災厄を従者が代わりに引き受ける防御術だ)・・ごめん・・&br;・・・・・・今・・(すっと目が細まる・・・明らかにレジェムの炎に対する反応が異なった・・・試す価値はある)レジェム君もっかい今の打てる?&br;(レイヴンスの襲撃は《齎獄》の体を切り裂いた・・・だが《腐牙》の時のような愚作はしない、採取した肉片を手元にひき押せると)&br;'''■■■──!'''(モノビーストを真っ直ぐ見据え、呪文を唱えながらランタンの火で炙る・・・直後、まともな者の目には見えないラインを辿り魔力が走り・・・モノビーストの体から炎が吹き上がる) -- [[サニー>名簿/497623]]
---(ただのナイフ、さりとてナイフ)&br; (右手に携えるそれは、物心ついた頃から育ての親に渡され、共に野山を駆け巡った、いわば自分の手足も同然の存在)&br; (硬度は十二分に理解している。多少の衝撃に晒されても、耐えきることはできると)&br; (しかし盾とするには圧倒的に質量が足りない)&br; (フォスの護りによって突撃の威力はいくらか減衰されるも、やはり≪齎獄≫に押し負けて吹き飛ばされ)&br; (昂った闘争心は一層燃え上がり、接敵した瞬間にせめて一太刀と身体を跳ねらせ、顔の部分へ斬り込んだ)&br; 傷はつけられる、炎を嫌う……。 -- [[龍樹>名簿/498246]]
---……今、炎から…逃げた…?(後衛に位置する自分の目には、はっきりとその動作が見て取れた)&br;なら……っっ…!(異種再生する竜の突進に対し、真横に砲撃を行って反動と爆風を利用して飛びのく。無論、爆風と破片を浴びる羽目になるが、あの巨躯に跳ね飛ばされるよりはずっとマシだ)&br;(受身を取り、身を起こすと、擦り剥いた手足の痛みを振り切って再度照準を合わせる)&br;これなら…っ!(再び放たれる光の巨弾。しかしそれは、竜を貫く寸前、その懐で炸裂して青白く輝く魔力の火球となった。まるで小さな太陽のように、光と炎熱で竜の身を炙り焼く) -- [[ルフィール>名簿/498137]]
---''「炎……? なるほど、そういうことか!」&br;サニーの言葉に頷いたレジェムが鎖を放ったのと、その彼女が呪術を用いた瞬間。&br;そしてルフィールの光弾が炎となって奴を焦がしたのは、全く同時。&br;《AAARRRRRRRRRRRRRRRRRGGGGGGGGGGGGGHHHHHHHHHHH!!!?!?!?!?》&br;これまでとは違う苦悶の絶叫をあげ、三種の炎に灼かれるモノビーストは悶え苦しんだ。じくじくと泡立つような再生も、明らかにその熱量に弱められている。&br;しかしフォスの見立て通り、ただ火あぶりにすればいいというわけではない。事実、龍樹の攻撃に対し、《齎獄》はギラリと目を光らせ、牙でもってその身を切り裂くのだ。&br;しかしまもりに徹し、モノビーストの仕草を観察しているフォスと、なにより間近でそれを見た龍樹ならば垣間見れることだろう。&br;再生と燃焼を繰り返す《齎獄》の口内、その奥にある球体。まるで月のように輝く金色の物体。それはまるで、ステイシアが生み出す<月煌獣>のような。&br;《GARRRRRRッ!!》&br;なおも身を焦がす炎に包まれながら、上位種たる《齎獄》はさらなる虐殺攻撃をあたりに振り乱す。&br;爪、爪、牙、尾、そしてブレス! 己が持つすべての武器を利用した、ドラゴン特有の乱舞攻撃!&br;その爪をまともに食らえば掴みかかられ、牙を受ければ食いちぎられることは必死。モノビーストが始原的に持ちうる、殺戮と暴力の嵐が吹き荒れる。その向こう見ずな振る舞いは、奴が死へと近づきつつある証拠にほかならない!''
---魔法結界《呪圏》が形成されてゆく。&br; ここでは魔術師 螺旋の劫火 風越優理の領域の力により一切の罪業が浄火に曝される。&br; 辺りは峻厳なる宇宙と吸血鬼の悪意のせめぎ合う空間へと変質し、都市から切り離された次元とシフトした。&br; 炎の神の如くその身を変貌させた風越が告げる。&br; 「此処が正念場だ。遠慮はいらねえ、結界の中でおもいっきりぶっ放してくれ。ここなら暴れ放題だからな。」&br; &br; 風越がその炎の加護の力を仲間に分け与える。&br; 「そしてコイツはこれからのプレゼントだ。」 -- [[風越>名簿/498091]]
---足りない・・足りないなぁ・・・まだ何かあるね(効きが浅いのを見て取ると)・・・じゃぁ・・やるか・・&br;(暴れ周り振り撒かれる暴力の嵐を何度か受ける)うわぁ!?「ヘーカ」 「ヤバイ ヤバイ ニゲテ!」かぁあぁあぁああぁ!!(大きく一啼き、その身を体長2m近いカラスへと転じて空へと逃げる)&br;「何発カ クラッタネ」 「ウチノ スレイヴスモ オチタヨ」ごめん・・・・・・ちょっと疲れるけど・・・アレいくよ!'''■■■──'''(カラス達が輪になって《齎獄》の上空を回りだす) -- [[サニー(カラス化)>名簿/497623]]
---炎が弱点で当たり…だけどやっぱり。それだけじゃない…あれか!&br;(垣間見えた、黄金の球体を見据え)&br;ルチア、君の力も借りる…!&br;(恐ろしく消耗するが、一瞬だけ、魔石の繋がりを通してルチアの魔力を借り受ける)&br;(近くの龍樹に白槍を差し向け、盾としてブレスから庇い)&br;(残りの三本でこちらや周囲に撒き散らされるブレスを、せめて直撃しない方向に逸らす)&br;(爪や牙を掻い潜り、さらに裂傷を追いながらも空を踏み進んで…)&br;口内の奥に何かあるみたいだ…! 誘導するから狙ってくれ!&br;(残り一本の槍に。炎が宿る)&br;(白の輝きと炎を混ぜ合わせたそれは、白焔の槍を生んだ)&br;異形の竜…この結界の中で仕留めてみせる!&br;(猛攻を掻い潜って、流星の如く。光の尾を引きながら金色の物体へ白焔の槍が飛来する!) -- [[フォス>名簿/498160]]
---(《齎獄》の巨体とすれ違う刹那、それを視認する)&br; (口内に隠された秘法、まばゆく輝く黄金色の太陽、否、満月を)&br; 満月……金色……満月の夜に死ぬ……月を破壊する……?&br; (「満月の夜にただ殺すだけじゃ―」レジェムの言葉を反芻し、漠然とそう呟いて)&br; (地団駄を踏むかのような振る舞いは、ドラゴンの決死の抵抗)&br; (生物が至る終着点の『死』から逃れようとする様に他ならない)&br; (フォスによるブレスの防御が終わった瞬間、周囲の仲間より前方へ踏み出す)&br; (同じ結論に辿りついた仲間が、寸分違わず件の箇所を狙えるよう)&br; (囮となって、敢えて前面に姿を晒した)&br; &br; &ruby(来いよ! ブッ殺してやる!){''Venite! Ego occidam!''};&br; テメエの大嫌いな炎だぜ!  (炎がエンチャントされたナイフを《齎獄》の眼前でチラつかせる)&br; (目的は大口を開かせることだ)&br; (かつて、不死と思われるイグレックも屠れた)&br; (今回もきっとうまくいく。確かな確信を持って) -- [[龍樹>名簿/498246]]
---口の…奥…? ぐぅ…っ…(あちこちに擦過傷を作り、その傷口をブレスの瘴気に焼かれながら、暴れ回る竜からひたすらに距離をとる)&br;(今は時間を作らなくてはならない。詠唱と、次の砲撃のための装填時間を)&br;(炎の加護を得たとはいえ残る魔力はギリギリのライン。搾り出すつもりで詠唱を始めた)&br;&br; '''Hac in hora sine mora''' (今こそ ためらわず)&br; '''corde pulsum tangite;''' (弦をかき鳴らせ!)&br; '''quod per sortem sternit fortem,''' (勇者すら押しつぶす運命の一撃に)&br; '''mecum omnes plangite !''' (皆、私とともに哀歌を歌え!)&br;&br;(流れるように一節の詩を歌い上げ、残りわずかな魔力を高ぶらせて暴走寸前まで練り上げる。巨砲の形が徐々に変化し──)&br;……リビルド。 EML・・・''砲技&ruby(トールハンマー){『雷神の鉄槌』};!!''&br;(形成された砲身は、円筒ではなく六角形に近い形状。その砲身が、まるで竜が顎を開くが如く、上下に展開する)&br;(割れた砲身の間を走る紫電。バチバチと音を立てて砲身内部が光に覆われてゆく)&br;''う、あぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!''(絶叫と同時。落雷にも似た音を立て、『それ』は咆哮した。砲弾は既に『弾』として認識できる速度を超え、一条の光の帯となって竜の頭部へ飛翔した!) -- [[ルフィール>名簿/498137]]
---''魔法使い達の超絶的戦闘が行われる<呪圏>へと戦いのステージは移る。その中でなお、モノビーストは暴れ狂う。&br;己に迫り来る死という絶対的現象を避けるために。己を包み込む炎は、いまやこの世界そのものを構成する燃素となっている!&br;《AAAAARRRRRRGGGGGッッ!!》&br;魔獣が咆哮する。防がれ、弾かれ、なおも己の暴力でもって獲物を屈服させようとし……。&br;その頭部に引き絞られる殺意。ルフィールの放つ光弾、それの恐ろしさを知っていたドラゴンは、急遽攻撃をやめ、身を捩り回避しようとした。&br;《GAAAWWWWッ!?》&br;だがどうだ。その胴体を燃え上がる白炎の槍が貫き、喉までを貫通させてしまう!&br;胴体の側から貫通された槍の穂先は、月のような物体―――モノビーストを上位種たらしめる、月煌獣の結晶化された悪意―――を、半月へと削り取っていた。&br;なおももがく。その眼前に現れた龍樹に、魔獣は苛立つ。&br;己は竜。万物の上に君臨せし無敵の存在なのだ。だというのに、この弱小なマンカインドは、自らを狩ろうとしているのだ!&br;魔獣の本能がそれを許さない。己が致命にいたろうとしているのも忘れ、魔獣はその大口を開き……。&br;その刹那を、放たれた光の帯が薙ぎ払った。それはフォスが生み出した槍よりも太く、なおも強大。&br;ルフィールの渾身の弾丸は悪意の塊を完全に蒸発させた!&br;《AAAAAAARRRRRRRRRRRRRRRGGGGGGGGAAAAWWWWWッッ!!》&br;己の力の核を奪われ、しかしなお魔獣はベキベキと異形化していきながら最後の抵抗を試みる。&br;それは追い詰められた獣の振る舞い。もはや奴は不死の獣ではない、狩人の一撃を待つのみの哀れな獲物に過ぎない……!''
---(ルチアから力を借り受けての防御、そして攻撃。さすがに消耗しきって着地して)&br;(疲労感と傷による出血を増しながら、攻撃の成果を見た)&br;凄い…!&br;(思わずルフィールの方を見…そして、まだ終わりでないと、再度龍に振り向いた)&br;(ゆっくりと五本の槍を引き戻し)&br;(五本の槍を束ねて白く輝く力で連結)&br;(消耗で狙いが定まらない、しかし隣で支えてくれるルチアに照準を任せ)&br;(ぴたりと意志で狙い撃つ場所が定まれば)&br;&br;''龍の舞う──天を貫く力!''&br;&br;(白焔たなびかせる槍が、地上から空に、空の龍へと飛んだ)&br;(勝利を告げる様に。夜明けを導くように輝きの槍が放たれた) -- [[フォス>名簿/498160]]
---・・・少し遅れちゃったね・・(上空を回るカラス達、皆足に石を持っている・・・《齎獄》自身の破壊によって撒き散らされた破片だ)&br;(上空で円を描く石・・・コレを星図に見立てる)'''汝は星なり、星は汝なり─'''(次元の壁を越えるのは少々骨が折れたが・・・ひとまずは問題なくリンクは成立した)&br;'''落ちよ落ちよ落ちよ、我に星を賜りたまえ ■■■──!!!'''(唱え、掴んだ石をモノビースト目掛け放るや否や)&br;(ゴッと音を立てて)&br;(次元の壁をぶち抜き)&br;(カラス達の輪を抜けて《齎獄》に向かって)&br;&br;隕石が落ちてきた -- [[サニー(カラス化)>名簿/497623]]
---……っ、はぁっ…はぁっ……っ。(全魔力を乗せた一撃が竜の顎を貫いたのを確認すると、がっくりと膝をつく)&br;(巨大な砲身は消えうせ、後に残るは傷だらけの体とその手に握られた突撃銃型の「杖」)&br;(弱々しく肩を上下させながら、血と汗で半ば塞がった視界の中にまだかろうじて息のある怪物の姿を捉える)&br;……土は土に、灰は灰に…塵は、塵に…っ……(残された力で突撃銃を怪物に向け、引き金を引き絞る)&br;(小気味良い連射音と反動。吐き出される光の鏃の群れ。着弾を確認する余裕すらなく、気力を使い果たしてそのままその場へ倒れ伏した) -- [[ルフィール>名簿/498137]]
---(フォス、ルチア、サニー、ルフィール、そして風越。仲間たちの活躍で、魔竜との戦いの幕が引かれようとしている)&br; (《齎獄》は筋書き通りに宿された不死性を失い、後は死を受け入れるのみ)&br; (《戦慄卿》も含めた敵の敗因は、傲慢であったこと)&br; (ドラゴンも人間も吸血鬼も、等しい一個の命に過ぎないのだと)&br; (それを語り、悟らせてやるには、隔たれた溝は余りにも深く、時間は残酷だった)&br; せめて、見届けてやるよ。お前たちの『死』を。&br; 今度は間違えずに、生きられるようにな。&br; (あるいは彼らは、自分の末路の一つだったのかもしれない)&br; (超越的な力に酔い、人間を卑下し、王として君臨しようとした、名も無き若き竜の) -- [[龍樹>名簿/498246]]
---''魔獣は無敵となるはずだった。全き悪の欠片をその身に取り込み、全能たる吸血鬼の加護を得て、永遠の竜として君臨するはずだったのだ。&br;だが幾多ものお伽話、英雄譚において示されるように、竜とはいつか屠られるものだ。&br;その時はやってきた。地から放たれるは白き槍、空から来たるは、天がもたらす悪魔の矛。&br;その身を穿たれ、貫かれ、光に包まれ、上下より来る死と屠竜の槍が迫るなか、モノビーストは吠え続けた。&br;それは己の死を叙事詩に刻み込もうとする竜の断末魔にも。&br;己の栄光を奪われた、哀れな獲物の泣き声にも。&br;己を狩った戦士たちを称賛する、超越者の声にも聞こえる。&br;&br;白き槍と堕つる石が交差し、内的宇宙が解除された時。竜たる魔獣は、幾多もの英雄譚が語るように、堂々と、雄々しく、そしてどこか物悲しく、己の屍を晒していた……。''
---(すぃーっと降り立つ)無敵の者なんて居ないよ・・・死はね・・回避するものじゃない・・・どう受け入れるか、真剣に考えないといけないものなんだよ&br;(天候操作は呪術師の基本技術ではあるが、当然の様にその消耗は非常に激しいぱたりと倒れてその周りにカラスが集う)&br;「ヘーカ」「ダイジョーブ」 あーこれ・・ヤバイかもだ・・あと宜しくだよ(そういうとあとの処理をカラス達に任せ自分は深い眠りに入った) -- [[サニー(カラス化)>名簿/497623]]
-''黄金歴250年3月 洋上学園都市某所・廃棄地区''
--''満月の夜である。&br;夜であってもそれなりの喧騒を保つ学園区が、不気味なまでの沈黙を保っていた。&br;ここはかつて、ある研究機関が人道に反した実験のために利用し、異能の暴走によって打ち捨てられたエリアだ。&br;立ち並ぶ建物はいずれも廃墟。そしてそれらの天辺には金属質な梢が剣山のごとくそびえ、そこに何かが突き刺さっている。&br;……死体だ。人間の死体。いくつものそれが突き刺さり、今こうして廃棄地区を一望できる場所にさえ、死臭を漂わせていた。&br;あなたを呼び出した(大抵の場合それはエルトリウム魔石で行われただろう)狩人・レジェムが振り向く。表情は険しい。&br;「状況は伝えたとおりだ。……本来、モノビーストはひとつの都市に一体しか現れないはずだった。けれど、あの《腐牙》を隠れ蓑に、「本命」を連れ込んでいた奴がいたんだ」&br;それこそが<戦慄卿>。この都市が作られたときから―――ともすればその以前から島に関わり、様々な陰謀を隠れ蓑にし、己の欲望のために枝葉を伸ばし続けた不死者、吸血鬼。&br;そして彼は、己の欲望、すなわち「この都市に集まるすべての異能を手に入れ」、「何者をも打破しえぬ最強の魔獣を手に入れる」、その2つの目的に王手をかけつつある。&br;その触媒としてステイシアは心の隙を突かれ、血徒となり戦慄卿の手に落ちた。そしてこの都市で、いよいよステイシアの中の獣を食らったモノビーストの変態が終わろうとしている。&br;「ボクがこの島に来た理由は、多分このためだったんだ。……終わらせなきゃいけない。力を貸してくれ」''
---レジェム君最近見なかったけど・・・元気そうで何より・・・&br;「テンケーテキナ 思想ダネ」 「ワカリヤスイネ」&br;「ステイシアガ?」 「知り合った バッカナノニ」 「顔 ダサナカッタノハ 順調ダッタカラジャ ナカッタンダナ」&br;・・もちろんだよ・・「散ッタ ナカマノ タメニモー」(頷く) -- [[サニー>名簿/497623]]
---アッハッハ♪みなまで言うなって奴だよレジェム♪&br;(笑いながら、なんでも無い事だと言うようにそう語るが…内心は不安がある)&br;(モノビースト単体でも極めて強力、そこに加えてかつて自分を気絶にまで追い込んだステイシアの獣を取り込んだとなれば…)&br;(更に吸血鬼、こちらも今の自分にとって因縁のある相手だ)&br;(しかし直ぐに考えを切り替える、だからこそだ、だからこそ楽しく…ステイシアを救う為にも必ず壊さなければならない)&br;(ミシミシと身体から音を立てて戦場への準備を整え始める) -- [[ルベウス>名簿/498154]]
---…やれやれ、卒業間近でこんな事が起きるとは…相変わらず退屈しねえっすね。&br;(帽子を目深に被り直す)…立つ鳥跡を濁さねー為にも、やるっすか。&br;この島には世話になったっすしね…最後の大掃除と行くっすよ。 -- [[ジロー>名簿/498257]]
---(かなり久しぶりに見たレジェムに問いたい事もあったが、今はそんな暇はなかった)&br;(事情を聞いて顔を顰める)&br;異能を全て手に入れて最強の魔獣を作ろうとする吸血種か…そんなものが都市の闇にいたなんてな&br;(だが、諸悪の根源を倒す前に。やらねばならないことがある)&br;何にせよまずステイシアを助けないといけない。それにしても…獣を食らった。かキトの意志は…&br;(どこかに残っていればいいのだが。そう思い、死臭のする周囲を見回した)&br;(力を貸すことに異存があるはずもなく。武器を確認しながら動く時を待つ)&br;ルチア、だいたいの事情は道ながら話した通りだ -- [[フォス>名簿/498160]]
---(道中フォスに事情を説明してもらいながらここまでたどり着いた)&br; そんなこと、に、なっていた、なんて。&br; 私は…友達失格、です、ね。&br; (血生臭さに顔を顰めながらも意を決して)&br; …絶対に、助けましょう。&br; レジェムさん、助力、は、惜しみません。 -- [[ルチア>名簿/498189]]
---………ステイシア…(周囲の大気に意識をめぐらせながら、手持ちの銃に順番に初弾を装填していく)&br;最後の最後に…笑顔で終われないなんて、そんなの…許さない。&br;(あらかじめ眼帯を外した右目は赤い光を灯し、渦巻く魔力を窺わせた) -- [[ルフィール>名簿/498137]]
---・・・・今更、オマエ頼まずとも力貸す。オマエ、命預けるする仲間&br;(レジェムに頷いてみせるのは巨体の狼。満月と言うこともあり、前回と同じく研ぎ澄まされた闘気に満ちている)&br;(だがその表情は暗い。ステイシア。自分と似た境遇の少女。絆を求めていた、弱い少女。その娘が敵の手に堕ちた事実が、彼の表情に影を落としていた)&br;・・・・必ず、助けるするぞ&br;(敵は強大、しかし周りを見れば、この4年で得た何物にも代えがたい、真の戦友(とも)達の姿。負けるはずはない)&br;(そう信じる心が身体に力を漲らせた。今宵彼は牙になるだろう。全ての敵を屠る、牙に) -- [[シュンク>名簿/498430]]
---(レジェムの為…ステイシアの為、ここに居並ぶ同輩達にふっと笑い)&br;心配してくれてる奴がこんだけいるんす、それになんとも心強い面子じゃねっすか&br;これで、助けられなかったら嘘っすよ。やってやろうじゃねえっすか。&br;(二年前の三月、同様に大切なものを守る為に戦った事を思い出して)&br;…いいや、やるっす。(ぐ、と拳を握りしめて来る戦いに備える) -- [[ジロー>名簿/498257]]
---水臭いぞレジェム 貸し借り無しだと君は言ったな でもあいにく、はいそうですかって割り切れるほど単純にできてないんだ&br;それから…あの子は大事な大事なお得意さまでもあるんだよ そうだろうシュンク、ルフィール?&br;さあ、決着をつける時だ! 舞台が跳ねてしまう前に、後腐れなく終わろうじゃないか(深紅の戦装束、白銀色に流れる鋼をまとって) -- [[リゼット>名簿/498142]]
---ありがと、みんな。……あの子は、ただ隣にいてくれる人が欲しかっただけなんだ。&br;シアはボクに、友達の大事さを教えてくれた。だからこそ、あの子も助けてあげたい。みんなもそうだよね?&br;……だから征こう。満月の夜の狩りは今宵で終わりだ。……みんな、良い狩りを。 -- [[レジェム>名簿/498420]]
--''レジェムがそう言った直後。死臭を払うかのように、今まで一同が聞いたこともないであろう凄絶な獣の咆哮が大気を震わせた。&br;廃棄地区の地面に亀裂が走る。卵から孵る雛のようにそこから現れたのは、じくじくと血肉と鱗を受肉しつつある、忌まわしい異形の[[ドラゴン>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026140.jpg]]!!&br;その背に立つ、ドラゴンの不浄な肉体に似つかわしくない洒落たスーツ姿の男が、一同を見るなり愉快そうに笑った。&br;「はははははは! なるほど、なるほど。私の可愛い完成作、《齎獄》(ハーヴィンジャー)の誕生に駆けつけてくれたというわけか」&br;そして慇懃に礼をした。「はじめまして、狩人と"もどき"の諸君。私こそが<戦慄卿>と呼ばれるモノ、君達の相手をしてきた可愛いペットの生みの親だ」&br;その表情は、日々を必死に生きる定命のもの(モータル)が浮かべることの出来ない、邪悪な笑みだった。&br;「パーティにやってきてくれたのはありがたいのだが、あいにくとまだ《齎獄》は完全ではなくてね。それまでは彼女に君達の相手をしてもらうとしよう。ステイシア!」&br;名を呼びながら卿が指を鳴らせば、その影から現れたのはうつろな目をした少女。一同がよく知るであろう級友、ステイシア・エルトクス。&br;吸血鬼の巧みな話術と魅了の魔力によって心を砕かれた彼女は、普段見せていた友誼や感情を一切見せない。&br;そこにあるのは妬み、恨み、憎しみ。孤独によって増幅された彼女の悪感情が、刃物のように一同を貫く。&br;「せいぜい仲間同士で殺し合い、私と《齎獄》を楽しませてくれ!」&br;モノビースト、《齎獄》が咆哮をあげるとともに、ステイシアが金色の獣を生み出し跳躍、一同へと襲いかかる!''
---(戦慄卿の合図と共に顕現したのは金色の獣。いつか見た者もいるだろう。ステイシアの異能であり、彼女を孤独にしている根源でもある獣)&br;(虚ろな目をした少女は獣の背に立ち、戦慄卿に習うように優雅に一礼し)&br;皆揃ってどうしたの?私を助けに来たんだって?頼んでも居ないのにね(異能によって活性化した感情により、くすり、と歪に頬を釣り上げる)&br;友達だから?仲間だから??だから私を助けに来たの?&br;''大きなお世話だよそんなことッッ!!!誰も、誰も私の孤独を癒してはくれないのにッ!!!''&br;''どうせ皆私から離れて行く癖にッッ!!!私じゃない、誰かの隣に居るために!!!私は、私は結局この先も一人なんじゃない!!なら最初から誰も要らないよ!!皆、居なくなっちゃえばいいんだ!!!''(感情を爆発させれば、金色の獣が狩人たちに向けて咆哮する。巨大な体躯から発せられるその声は最早衝撃波に近い。肌を裂き、肢体を千切る程の衝撃波が狩人たちを襲う!) -- [[ステイシア>名簿/498209]]
---「ウッセー 紳士! ステイシア カイホー シヤガレ!」 「乗ッテルノ 臭インダヨ!」 「ヤーイ くさや紳士ー!」(くーさーやっと合唱する)&br;(金色の獣を見て)「ヘーカ」 「アレハ コウゲキシテ イイタグイ?」 ・・・・・どうだろうね・・・でも、ある程度はやらないとコッチが・・・&br;&br;「ツレネーコト ユーナヨ」 「ナンカ アッタラ オレタチニ 言エッテ 言ッタダロ?」&br;ぅわ・・・(脇を抜ける衝撃を防御姿勢で耐える)・・・拙いよコレは・・「ヘーカ ボクラジャ 彼女ト 交流 ウスイ 説得ニ チカラガ ノセラレナイ・・・」・・・&br;&br;イレヴン・レイヴンズ・スレイヴス!!(彼女の呼び声と共に大量のカラスが満月の空を舞うと金色の獣の周囲を飛び回って意識をそらさんとする・・・同時に駆け出して)&br;満月で影が出来てる・・・影を押さえて呪術で動きを止めてみる! -- [[レイヴンス>名簿/497623]]
---異形の竜種に吸血種。お前達は、後だ&br;今は、彼女を救う戦いをはじめよう…!&br;&br;(ルチアの薬指の辺りから光の線が。フォスの胸元に繋がる)&br;(ライン直結。黒い制服が。白に染まる。異能の常時使用)&br;&br;(眩い光が周囲を迸る)&br;(輝き持つものが放つもの)&br;(幻想無き世界の闇を切り裂いた白光)&br;(''&ruby(アガートラーム){銀の腕};''の輝き)&br;(フォスの瞳が輝いて)&br;(──そして──)&br;(──周囲に浮かぶ光の槍、5つ──)&br;&br;(衝撃波の前に五本。並ぶように突き立って防御する)&br;ステイシア…君の声を聞いた。だから、行こう&br;(切なる叫び。どうせ皆、誰も彼も離れていってしまうと糾弾する声)&br;(否定するために。前に進む。ステイシアめがけて走り出した) -- [[フォス>名簿/498160]]
---(身を切り裂くほどの凄まじい衝撃波に、しかしたじろがず一歩進み出た影がある)&br;''甘えるな''&br;(衝撃は、手足を浅く裂き、耳の一部を削りとる。だが彼女の向ける矢のような視線は一切動かなず、言い放つ)&br;俺達オマエ、ただ助け来た違う。仲間言う、ただオマエ助ける違う。ソレ仲間違う&br;(また一歩、「マン・ウィズ・ア・ミッション」を展開しながら歩を詰める)&br;オマエ方、歩み寄る。ソレ仲間言う。俺達、ソレ―――迎え、来た&br;(防御の姿勢を取らず言い放つ。その間にも、肌を裂かれ、血が澁く)&br;''目、覚まし、来い!孤独終わらせる出来る、オマエだけッ!!''&br;(そして突撃するッ!彼女の孤独の根源へ、黄金の獣を抑えるために!!) -- [[シュンク>名簿/498430]]
---(竜も吸血鬼も脅威だが、ルチアはステイシアのことばかりが気になっていた)&br; (だから…ステイシアがその姿を見せたとき 目を離せなかった)&br; (この場に似合わない優雅な礼 異様さが浮き彫りになった)&br; シアちゃん……。(ステイシアの悲痛な叫びは痛いほどに伝わってきた)&br; でも。 諦めること、ゼロかイチか、どちらか、しか、ないと思うこと…、それは、違うって。 思うんです。&br; (白い光が伸びてフォスの元へ)&br; (フォスの制服を白に染め上げて異能が結びつく)&br; &br; (槍の防御に守られ、衝撃波は髪を靡かせる程度に抑えられた)&br; ええ、いきましょう。 一人だ、なんて、もう…言わせません、から。 -- [[ルチア>名簿/498189]]
---生憎と俺は初対面っすけどね、あんたとも、あんたのペットとやらとも。&br;それでも一目でよく分かるっすよ、てめーとは一つも相容れる事が出来ねえ糞野郎だって事くらいは&br;返してもらうっす、俺のダチを…!!(竜に向かい、苦無を投擲する…無駄であろうが、明確な敵意を、殺意を込めて)&br;&br;''甘ったれた事言ってんじゃねーっすよ!!!''&br;''居場所なんてもんは誰かが与えてくれるもんじゃねえ、自分で作るもんだ!!!''&br;(咆哮の衝撃波を真っ向から、両手を突き出して耐えながら、その轟音に負けぬよう)&br;(絶望に染まった彼女の耳にも届くよう、叫ぶ)&br;(衣服を裂き、身を削られながらもその目にステイシアだけを捉えて)&br;シアちゃんだって、手に入れた筈っすよ。この学校で…居場所を、仲間を。&br;それを今、自分から遠ざけてしまってるのが分かんねーんすか!!&br;別れだって何時かまた出会う為の布石でしかねーっす、そんな事も見えてねえんだったら…&br;その閉じっぱなしの目を、覚ましてやるっすよ!!!&br;(高速機動。目にも留まらぬ忍の世界へと身を投じ、シアと、金色の獣へと迫る) -- [[ジロー>名簿/498257]]
---ステイシア……!(ようやく見つけた友の姿と、ドラゴンと共に在る男、その両方とを交互に見て歯噛みする)&br;(魅了。心の隙に付け入り、負の感情を増大させる事で支配下に置く力)&br;(半ば操られているとはいえ、意識を誘導されているとはいえ、ステイシアの口から出た言葉は彼女の本音でもあるのだろう)&br;''──甘えないで。''(口をついて出た言葉は、恐ろしく張り詰めた、唸るように低い声)&br;一人で寂しいのは…自分だけだって思ってる? 置き去りで辛いのは…自分だけだって思ってる? ''そう思ってるなら…大間違いだよ、ステイシア!!''&br;PaK・・・''砲技&ruby(ロアイング・タイガー){『咆哮する猛虎』};!!''(詠唱も無しに、突撃銃を握った腕は瞬時にカノン砲の長砲身を成す。放たれた空砲の一撃が、自らに迫った衝撃波を押しとどめた) -- [[ルフィール>名簿/498137]]
---(その笑みを見れば僅かに嫌悪感に顔が歪む、知っている、自分はあの笑みと同じ笑みをする男を知っている)&br;(それは奴らの行う笑み、そして自分もかつてはしていた笑みだ)&br;君は確実に壊さなければいけないようだね♪その笑みは…!嫌いなんだ!&br;(怒りへと顔を歪めれば即座に攻撃に移ろうとするが…先手、ステイシアの名と共にキアの攻撃が始まればそちらへ気が移り)&br;(その言葉に目を見開き絶句する、怪物の理屈を叫ぶ少女に胸を痛め)&br;(しかし腕は月を掴むかのように高らかに、そのまま力任せに下へと振るい音に対する風の衝撃波で防ぐ)&br;………(歯をギシリ、と強く噛んだ後口を開き)&br;人がそんな事を言うんじゃない…!&br;孤独でいいなんて言うのは怪物が吐く弱音さ!&br;手を差し出すのが怖いからそんな事を言うだけだ!出せ!手を!&br;そうすれば人は掴むんだ!&br;(生物でありながら生物の常識を覆す暴虐じみた高速移動、踏み込む場所を陥没させながら獣をまずは沈黙させるべく突き進む) -- [[ルベウス>名簿/498154]]
---生ゴミの塊をでっちあげて悦に入るだなんて度しがたい 露悪趣味もほどほどにしてくれないか(屍龍に冷ややかな一瞥を向けて)&br;…ああ、そうとも! 喉が涸れて血反吐を吐くまで叫ぶといい その想いが本物ならば君の力になってくれるはずだ&br;それだけの元気があればまずまず上等の部類さ 叫べ叫べ! そっくりそのまま受けとめてやろうじゃないか!&br;''我が異能、我が力! リゼット=ラシェル・ピュイフォルカは革新するっ!!''(ハルバードの一閃で相殺して疾駆する 鉄腕をぎりりと引き絞り、練り上げたばかりの得物を惜しげもなくぶん投げて) -- [[リゼット>名簿/498142]]
---(ギリ、と歯を噛みしめる。聞こえのいい言葉を吐く友人達。あぁそうだ。やっぱり''皆同じだ'')&br;(誰も自分の孤独を癒してはくれない。ただ、目の前に脅威があるからそれを払おうとしているだけ。誰も―この先のことを口にしてはくれない)&br;やっぱりそうだ。皆私を孤独にするだけじゃない。好き勝手言って、綺麗なこと言って……その癖、この先に見てるのは私じゃない!!&br;(この程度の衝撃波など、狩人たちには足止めにすらならない。各々が衝撃波を防ぎ、耐え、自らに向かってくる&br;(彼らの真直ぐな瞳が殊更に気に障る。その瞳で自分だけを見つめてくれたらどれだけ幸せだっただろう)&br;(あぁしかし、それは叶わぬ夢。友情をこの学園で初めて手に入れた少女は、襲い来る初めての離別に際し、''その友情を疑っているのだ'')&br;(離れても尚、絆は消えないと。繋がりは消えないと。信じさせるだけの何かが欲しい。ただそれだけの幼稚な叫びをぶつけるかの如く―)&br;私の傍に居てくれないんなら、私を一人にするんなら…そんなの、そんなの無意味だよッッ!!!!&br;(リゼットが投擲したハルバードをかみ砕き、向かってくる狩人たちに向けてその巨大な爪を振るう)&br;(三日月の軌跡を描いて振るわれたその爪撃は、触れれば用意に全てを切り裂く危険な一撃)&br;(こちらに向かってくる物には爪そのものが。後方に居るもの達にはその衝撃が襲い来る―!) -- [[ステイシア>名簿/498209]]
---''「おや、私の前で影の魔術を使おうとは。なかなか豪気なお嬢さんだ」&br;サニーの呪術の気配を感じた戦慄卿が笑い、腕を振る。&br;その一振りだけで、かつてイグレックがやってみせたような、影の雑兵が無数に現れ一同に襲いかかり始めた!&br;「そう簡単に和解されてもらっては困る、私が見たいのは憎しみ合った末の惨劇なのだよ! ははははは!!」&br;哄笑する戦慄卿、彼が放つ雑兵を青い炎で焼き払いながら、レジェムは叫んだ。&br;「あの子の心を呼び戻すには、あと少し、あと少し何かがあればいいはずなんだ。みんな、頼む!」&br;襲い来る影の軍勢を倒すか、それともステイシアの心を呼び戻すか。選択が必要とされている。''
---(数々の声が響いている。ステイシアを叱咤する声。思う声。届いているはずだ。届かないはずがない)&br;聞こえるか、皆の叫びが!? 君のために走る皆の息吹が!&br;人は繋がってるんだ。傍にいて手を取り合う人が居る事だけが孤独の解消じゃない!&br;人は生かされているんだ。自分以外の何もかもに! &br;辛い過去でも、誰かが手を伸ばしたからステイシアはここに来れたんじゃないのか?&br;学園に着てから、友達が出来たんだろう?&br;今、一人だと叫んでいる君に走る皆が見えるだろう?&br;それに、君を思う人は必ずしも「今」だけにあるものじゃない。人はそれを思い出って言うんだ!&br;友達だけじゃない。今まで積み重ねた思い出に聞いてみろ&br;一人きりの時もあったかもしれない。でも、誰かと過ごして楽しかった記憶が君の中にあるだろう!?&br;それは、未来に持っていける宝物なんだ! ずっと、誰かと友達だった事を証明してくれる思い出なんだ!&br;それがあるから、卒業しても皆、それぞれの道へ進めるんだよ!&br;その思い出を君が持ってるって、今は君の代わりに信じて、言おう!&br;&br;孤独なんてここにはない。ステイシアには無い!&br;(空を踏んで駆け上がる。爪を食らいながらも、ステイシアと目が合う高度)&br;&br;そうだって言えよ! 君が! ずっと一緒に居たはずのお前が! 何故そう言ってやらない!?&br;&br;そこにいるんだろ!? 応えろ! 寝ている時間は終わりにしろ!&br;&br;''キトォォォォォォォォ!!!''&br;(拳から放たれる光の線が。ステイシアの中に居ると思った何某かを目覚めさせる為に伸び進む!) -- [[フォス>名簿/498160]]
---(か弱き人間の言葉だからこそその言葉があまりにも怪物であった男には突き刺さる)&br;(故に示す、避ける事無くその軌跡へと飛び込み…身体を横薙ぎに複数に分割されようとも即座に接着、再生させて不死を示す)&br;''俺を見ろステイシア!死なない化け物の俺を!''&br;こんな身体でも孤独は俺を苦しめる!恐怖させる!&br;寂しくて、小さな生き物に触れようとして死なせてしまった事だってある…!&br;そうして手を伸ばす事さえ怯え続けた孤独の果てを俺は知ってる!…そこにあるのは地獄だ!&br;だから俺はそれでも手を伸ばして今此処に居る!この手を取ってくれた人達が居る!&br;だから君も…!あんな地獄に身を浸そうとするんじゃあない!&br;&br;(爪を受けて尚突き進んだ至近距離、そこから放たれるは拳…だが誰に当てるのでもなく)&br;(男の圧倒的な拳速は男の腕に絡む血を周囲へと撒き散らす、強く在り願えと、心乱しかねない程に精神熱を込めた血を) -- [[ルベウス>名簿/498154]]
---「コノサキッテ」 「マエ イッタジャ ネーカヨ!」 「街ニ イルナラ オレタチモ イルッテ」 「ジェントルくさやニ ダマサレンナヨ」&br;「取リアエズ 一回 オチツケヤ」 「ユックリ 話ソウ ナ?」&br;&br;うゎっ!?(唸りを上げて迫る爪撃をもんどりうってよける・・・鈍足が幸いした)・・ごめん「キニスンナヨ」 「キリナイヨ」(何羽かのカラスも被害に遭うが・・彼女の前で堕ちるわけには行かなかった、気合で飛び続ける)&br;&br;(出現する雑兵を見て)あー・・・これは・・・全部根っこは同じ?・・・なら好都合かも・・・だっ!!&br;(雑兵に切られる事も躊躇わず、全体重を乗せてナイフを突き立てる・・同時)&br;'''■■■──!!!'''(雑兵にナイフを突き立てた、雑兵同士は呪術により共鳴し、引き起こされる災厄が共有されて・・・)&br;(呪文が聞える範囲の全ての雑兵の背から刃が飛び出る) -- [[レイヴンス>名簿/497623]]
---こんなにも。 こんなにも、たくさんの人、が、シアちゃんを、助けるため…集まった、のに。&br; (未だ言葉は通じないのか)&br; (目に見えなければ 目に見えていても 信じられないと言う姿はむずがる赤子のようでもあり)&br; (無垢な悲しみにも見えた)&br; &br; (でも言葉は必ず届くと信じている)&br; (届けられるだけの人が集まっている、仲間を信じている)&br; …だから、私は。 皆さんの、背を、守り、ます!&br; (連れていたクロノが巨大化し、影の軍勢を薙ぎ倒す)&br; (漏れた雑兵はハクノとルチアの光魔法が追撃した) -- [[ルチア>名簿/498189]]
---負の想いに負けた人間はいつもそう。 否定のために都合のいい解釈ばかり拾って希望を拾おうとしない。&br;どうして…? どうしてそんなになるまで、頼ってくれなかったのかな…ステイシア!(いつもの口の重さは既に吹き飛び、友へ向けて流れるように言葉を紡ぐ)&br;やれば…こんなに出来るのに! 外に向けて…こんなに声を上げられるのに!&br;(最後列にまで襲い来る衝撃波にカノン砲の一撃を加えて隙間を作る。余波で頬に浅く傷が走り、髪が数本切れて暴風の中へ舞う)&br;(衝撃波を切り抜けると、即座に詠唱を始める。魔力が右目の義眼へ流れ込み、真紅の輝きの中で増幅されて全身を駆け巡る)&br;&br; '''Prangend strahlt mir Br&uuml;nnhildes Stern!''' (我が頭上にはブリュンヒルデの星が輝く!)&br; '''Sie ist mir ewig, ist mir immer,''' (我が永遠の人)&br; '''Erb' und Eigen, ein' und all':''' (唯一にして全て)&br; '''leuchtende Liebe, lachender Tod!''' (輝きのうちに愛し、笑いのうちに死のう!)&br;&br;……マテリアライズ。 K(E)・・・''砲技&ruby(ジークフリート){『屠竜の英雄』};''!!&br;(顕現したのは、ひたすらに巨大…としか言いようのない巨砲だった。それこそ、戦艦に搭載するような)&br;(その巨大な洞のような砲口が向けられたのは、上空。地響きすら伴うような轟音と共に、人の胴回りほどもありそうな光の塊が吐き出され…炸裂して光を撒き散らし、周囲を昼のように照らし出す) -- [[ルフィール>名簿/498137]]
---(既視感。彼女を見ていて思い出すものがある。子供だ。狭い世界で、自分の価値観だけで全ての理解を捨てて塞ぎこんで泣きじゃくる子供)&br;・・・・・なら、仕置、必要&br;(叱って、目を開かせてやらなければ。それから教えてやらねばならない。世界の広さを、自分の世界の狭さを)&br;'' ボ ッ ''&br;(叩きこまれた爪撃をまともに受け、押し負けた左腕が弾け飛ぶ。代償に叩き込んだのは、威力の減退を狙った「停滞」)&br;ヌグウルルルルル・・・!&br;(ちぎれた腕を物ともせず、接近を試みる。そして叫ぶ)&br;''離れるするから、何だッ!オマエ欲しい、「友」はッ!離れれば、「終わり」か!!!''&br;(無防備な突撃。仲間の支援を信じきっての無謀。何より、ソレほどの覚悟がなくては届かない。更に叫ぶ)&br;''そんなもの、「友」呼ぶ違うッ!言うしてみろッ!オマエが本当に、欲しい思う物ッ!''&br;(走る。届くか分からない。だが手を振り上げた。右手を、力を込めないただの「平手」を。辿り着いたら、このわがままな娘を叱ってやるために)&br;''オマエ、心から、欲しい言うなら・・・俺が、そうなる。離れるしても、関係ない。死ぬ関係ない。そういうものが、そういう「友」が・・欲しいなら、手伸ばす、しろ''&br;(最後の跳躍は本当に無防備で、簡単に叩き潰せるくらい隙だらけに、優しく囁きながら、右手を振るった) -- [[シュンク>名簿/498430]]
---(かつて同じ選択をした人を、自分は知っている)&br;(孤独を嫌って、愛されたくって、誰かに自分を見て貰いたくて)&br;(それでも踏み出す事を恐れて、言い訳をして、自分を誤魔化して、そんな自分を嫌って)&br;(だから自分から遠ざかって、誰も近づけようとしないで、それを手に入れる事を拒もうとした人を)&br;(だから、ステイシアの叫びは…それと一緒だと言うことがよく分かった)&br;(こうして彼女が闇へと落ちていったのは、その叫びと相反した感情を持っているからだと)&br;(本当は誰よりも、それを求めているのだと)&br;&br;あぁそうっすよ、俺達が言ってんのは綺麗事だ。んなこたぁ分かってんすよ!!!&br;だからってな!汚ぇ事なんて言いたかねえんすよ、んな言葉をシアちゃんに投げつけたかねえんすよ&br;(迫り来る影の雑兵、舌打ちして軌道を修正。次々と現れる敵を殴り、蹴り、引き千切り)&br;綺麗事言い合って笑い合えるならそれの何が悪いって言うんすか!!!&br;俺はダチを傷つけるような事を言いたくねえんすよ!!!また、シアちゃんと笑いあいたいんすよ!!!&br;(影と影との間を超高速で飛び回り、交差する敵を屠って行く。)&br;だから手を伸ばせよ、シアちゃんが望んでるものはここにあるから&br;こんな事になったって俺達は今、シアちゃんを見てるだろ!!&br;俺達の、友達の絆って奴はそう簡単に切れやしねえんすよ!!! -- [[ジロー>名簿/498257]]
---そうは言うけど、本当は怖いだけなんじゃないか? こんな風に向ってこられるのがさ(鉄塊が咀嚼されても涼しい顔で見届け)&br;私はそうだったよ 周りの人間全員うさんくさく思えたことだって一度や二度じゃ済まない数だ!(手近な雑兵に戦鎚を撃ち下ろし)&br;君自身いつか思い直すまで不信が消えることはない 他の誰かに言われたところで何も変わりはしない ただもっと深い場所に隠して、見えなくするだけのことだ&br;そうすればこの場はしのげる 明日も明後日も、その先もずっと、みんなにはいい顔をして友達付き合いを続けていかれる&br;(爪の一撃をその身に受け、ずるりと斜めにもげかかった胴が繋ぎなおされて 白銀色の断面は燃える深紅の色彩を取り戻す)&br;そして君もまた、鉄の仮面を被るわけだ 嘘にまみれた薄笑いを浮かべて、適当に相槌を打っていれば済む 誰も気にしないさ&br;そういうのを望んでるんだろう?(舞い踊るように影人間をなぎ倒して)人を信じられないやつが人に信じてもらえるものか!&br;&br;…でも、君は違った ちゃんと声を上げられたじゃないか 嫌なものは嫌だと言えるんだ 私から見れば十分立派だと思うよ&br;声をあげろ、助けを求めろ みっともなくたって構わないさ それが一番賢くて…きっと、勇気のあるやり方なんだ&br;…それでさ、またいつか、私たちのお客さんになってくれると嬉しいのだけど――…あっルベウス! また言ったな!!(一個小隊分の「影」が宙を舞って) -- [[リゼット>名簿/498142]]
---(彼は怒っていた。未だ夜の闇に暗躍する影があることに)&br; (彼は怒っていた。未だ安らかな眠りを約束されないことに)&br; (彼は怒っていた。世界を理解し、中心に立ち全てを見下しているつもりの戦慄卿に) &br;(彼は怒っていた。未だ自分が孤独であると引き籠る一人の生徒に)&br; &br; (ステイシアに対し、他の仲間のように叱咤激励をするつもりはない)&br; (どんな言葉を受け止めようが、最期の決断を下すのは自分自身だ)&br; (だから願う。自分の中の弱さに押し潰されないよう抗えと)&br; (今は目も向けず閉じ籠っている殻の外は極彩の色に溢れていて)&br; (こんなにたくさんの人間が集っているのだと)&br; &br; ''俺たちも仲間に入れてくれよ。''&br; (影の山の一角が崩れた。煌めく白刃を手に、無数の影人形の中へと踊り出る)&br; (光りあれ、闇を分かて。闇を切り裂く新たな閃光がそこにあった) &br;(朽ち果てた嘘の箱庭を破壊するために) -- [[龍樹>名簿/498246]]
---高度1万フィート上空。&br; 気温マイナス40度の世界でパラシュートを付けずに落ちてくる男がいた。&br; &br; 回転による失神を防ぐために、頭からの垂直落下である。&br; 落下速度は今や音速に迫ろうとしていた。&br; &br; 高度6000…3000…1000…天上から地上の世界へと落ちる。&br; &br; 「風の乙女よ、星々の世界から君の腕に抱かれるために帰ってきたぞ。」&br; 「《螺旋の劫火》が命ずる、我が身を洋上都市へと運べ。」&br; &br; 極寒の世界から男の身を守っていた炎の精霊に替わって、風の精霊が男の身を目標地点へと運ぶ。&br; &br; エルトリウム魔石による通信が男へある事を伝えた。&br; &br; 「…なるほど、最後の最後まで揉め事ってわけか。&br; このまま帰って飯食いたかったんだがな、了解、スピカ、このままスピードを維持して廃棄地区へ落下する。誘導してくれ。」&br; &br; オペレーション・メテオ(生身)。&br; 空気の読めない、読む空気のない世界からやってくる大馬鹿。&br; 影の雑兵の軍勢の中に、高度1万フィートからの落下エネルギーを炎と風の爆炎に変換しながら風越優理が突っ込んできた。&br; &br; 「ただいま、腹減った。」&br; 「おやつの時間だ、甘いもんで食いに行こう、なぁステイシア。」 &br; 「…ん、この時間帯だと店、開いてないか。龍樹、ホットケーキ作って。」 -- [[風越>名簿/498091]]
---(ルフィールの放った光が一瞬。ほんの一瞬視界を奪った。視界を奪われ、鋭敏になった聴覚に皆の言葉が響く)&br;(ルベウスが放った、願いの込められた血液が彼女に付着する。ドクン、と心臓が一際高く高鳴って)&br;手を、取ってくれて…ッ!!隣に居る人が居て…っ!!恵まれた、貴方になんて―&br;(ルベウスの言葉が、血液が、破裂してしまいそうな程に心臓を暴れさせる。胸を押さえ、苦しげな表情を浮かべた)&br;br;(そして視界を取り戻した時、一番に目に入ったのはフォスが放った光の拳であった)&br;(放たれた光の一線は獣を、ステイシアを貫き、夜空に一筋の軌跡を描く)&br;(暴れていた心臓の中から、''何か''が外に出ようと暴れ狂う)&br;'''そうだ、シア…ッ!!キミが得た繋がりは目に見えないものだ。だからこそ信じるんだよ!「見えないけど、そこにある」ということを!'''&br;(周囲に声が響く。シアの体内に閉じ込められ、眠っていたキトの意識が内側から叫ぶ)&br;う、るさい…ッ!!そんなの、何の保障にもならないじゃない!!また昔みたいな孤独には戻りたくないの!!私は、皆みたいに強くなんてないの!&br;(だが、届かない。初めて得た友達の素晴らしさに気付いてしまった彼女は、同時にそれを失うことを酷く恐れて)&br;(初めて得た宝物を失くしたくないと。安心が欲しいと駄々をこねる)&br;(頭を抱え、自分に投げかけられる言葉を拒絶するかのように首を振る)&br;(ジローの、レイヴンスの、リゼットの、ルフィールの言葉が重なって)&br;(そうして最後に。遂に、拳ではなく。手が差し伸べられたのだ)&br;&br;―…ッ、欲しいよ!!ずっとずっと消えない繋がりが…っ!友達が、欲しいのっっ!!!!&br;&br;(皆の一撃が、言葉が、そして差し伸べられた掌が、ついに彼女の心を呼び起こす)&br;(心の中に閉じ込めていた本当の想いを叫び、思いきり手を伸ばした)&br;(しっかりと握った手を放すことはなく。金色の獣の背の上にその勢いのままに引き上げれば―)&br;&br;(彼女の負の心によって現出した偽りの獣は、金色の粒子となって夜空に溶けて)&br;(そこに残っていたのは、二度と差し伸べられた手を放すまいと、しっかりと両手でシュンクの手を握った少女であった)&br;&br;みん、な―&br;(目に心の光を取り戻した少女は、手を差し伸べ、言葉を投げかけてくれた全員に声をかけようと口を開き)&br;(ぷつりと。糸が切れたように意識を手放すのだった) -- [[ステイシア>名簿/498209]]
---''気絶した少女を、猛撃のなかをかいくぐったレジェムが救出する。白刃と影の刃と……若者たちの研ぎ澄まされた攻撃の嵐により、雑兵が露と消える。&br;「残るは吸血鬼とモノビースト。……さあ、ここからは狩りの時間だ」&br;少年の言葉に対し、<戦慄卿>が浮かべたものは……憤怒。七徳に分けられる、吸血鬼が持つ【悪の相】、その憤怒がありありと男に浮かんでいた。&br;「貴様ら……どこまでも私の楽しみを、邪魔してくれる! 魔獣を殺し、駒を奪い、あまつさえ哀れな血徒にまで手を差し伸べる!」&br;「私の思うがまま、望むがままに絶望の泥濘にまみれ、苦痛のなかで果てればまだマシな最期だったであろうに、わざわざ私の手で殺されることを選ぶとは! 唾棄すべき愚か者どもめ!! 《齎獄》ッ!!」&br;一声吠えれば、ドラゴンはいびつな咆哮をもって応える。天高く舞ったそれの背から戦慄卿が跳躍し、戦士たちの前へと立った。&br;「ならばその望みどおりに皆殺しにしてやろう。脆弱な定命のもの(モータル)ども、我が前にひれ伏せ!!」''
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