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- (雪に埋もれた廃城の一角にカンテラの明かりが落ちる クロークの襟元をあわせ、仮面の下で白い吐息を漏らした)…人などいないではないか --
- 当たり前であろう?ワシの城じゃ、人の類が用意に忍び込み、根城にできるわけがなかろうて --
- 吾輩もそう思うが、これだけの城であれば大きなねずみが棲まうこともあろうよ(積もり積もった埃を照らし、一室ずつ検めて)
事実、根も葉もない噂ならばそれでよいのだ 何ごともこの目で確かめぬことにはな --
- …力を失ったとはいえ、城の隅々まで把握くらいはできるでな…(そういうと目を瞑り、淡く光れば)
…む…ヌシ殿や……ちと気になることがある、ちとついてまいれ(そういうとカツカツと足を立て歩き始める) --
- 頼もしいことであるな(仮面の下で薄く微笑み、案内をまかせてついていく)いかにもここは君の城だ どこか落ち着ける場所などあればと思うが --
- (石畳をハイヒールが叩く、すっかりナース服にも慣れた様子で)
…うむここじゃ(そういって巨大な扉を手も使わすにあける)…最悪の事態を想定していつでも城を消せるようにするでな…先にヌシ殿がはいってくれんかのう? --
- 城と見れば入らずにはおられぬのが人情というもの…いささか勿体ない気もするが致し方あるまい
(仮面と大きな黒い帽子をとって荷物に収め、扉の先へと歩を進める 深々と染みるような冷気が首もとまで降りてきた) --
- (ヌシ殿が部屋に入った瞬間、バタンっとドアがしまる音と、突き飛ばされるような衝撃)
(そして…ベッドの柔らかな感触が頬を撫でるだろう)…あぶなかったのう?ヌシ殿…ワシが突き飛ばさねば…いやはや…危うかった危うかった(押し倒すような形になりつつ) --
- ―――っ(宙に浮くような感覚に襲われ、つかの間の疾走感が去ってみれば今度は身動きひとつとれず)
(何か言いたげな顔をして視線を左右にめぐらす カンテラの炎が揺らめいて、消えた)…吾輩には過ぎた寝台であるな ここは? --
- (待合室のソファにのびて、白衣のまま静かな寝息をたてる この日最後の客人を送り出して数刻後のことだ) --
- 無防備な姿で寝息をたておって…ふむ…疲れておるかの…(ニヤリと笑うと近づいて…うりうりとほっぺたとか胸をつつく) --
- う…ん(かすかに眉根を寄せて顔を背ける 眠りを乱され浅い夢見は急転直下の暗転を見せる 言葉にならない言葉をつぶやき、唇が緩んだ) --
- おうおう…仮面の時とは比べ物にならぬ良い反応じゃのー(この体に慣れておらんか?っと服の上から乳首をそーっとこね回してたたせようとしてみながら) --
- …なにを(長い睫毛の下から見上げる深紅の瞳 手首をつかみ、薄目を開けたまま身じろぎもせずに意識の覚醒を待つ) --
- (片手が掴まれればもう片手でやればよいっと指先でこしゅこしゅっと完全に服上からわかるくらい立たせる)…うむ!(満足そう) --
- っ…くすぐったい、のだが(ただ単純に意図がわからない 怪訝な顔をして払いのけると襟元をよせて寝返りを打った) --
- …うむ。最初はそういうものじゃだが次第にそれがようなるでな(ナース服のまま上にのって圧迫祭り。つまるところ暇なのである) --
- …重いのだが(今度は邪険に払いのけるわけにもいかず、身動きを封じられたまま唇をとがらせ不満をもらす むっとした顔で目をつむった) --
- 気にするでない。この程度の重さはむしろ心地よいものである(ぐいっぐいっと腰を押し付けるように馬乗りで、胸をまたいじり始めて楽しそう) --
- 君は…あの城でただ一人(幾千の昼と夜とを過ごしてきたはずだ この傷ついた龍は、ベルは孤独を愛したのだろうか?)
(薄目をあけ、ちらりと横目を向けて)止め立てはせぬ ただ、もう少し休ませてはもらえまいか この身体は、どうにも… --
- うむ。数えるのも飽きたほどであるが故にな。これもまた楽しいぞ?(自分勝手にこね回す。うーむまだ感覚が開発されておらんなーっといじり続けて)
うむ、眠るがよい。寝ておる間にしっかりと開発しておくでな(こねこね) --
- なるほど…女どもをとって喰らっていたわけではないのだな(ぐにぐにと形を変える胸を無感動に見下ろして)…ん
見たまえベル、医師免許とやらを得られた代償がこの有様だ 疲れを知らぬ吾輩であった頃が遠い昔のことであった様に思えてならぬ
…これが付いていては危なかろう(赤十字のヘアクリップを抜き、鈍く柔らかに光る銀の髪でうなじを隠して) --
- 全てのワシにおいて記憶経験などは全て共通…根源とする意思あれどそれぞれはまた別のもの…まぁヌシの言うようなものがおらんとは限らんでな?
しかしヌシとてその体になったおかげで…医院は繁盛しておろう?美人女医が見てくれると評判であるらしいぞ?(からかうように)
それではこれもじゃまじゃな(胸元のボタンも外そうとする)眠るには絞めつけてあっては苦しかろう? --
- それはうれしい悲鳴というのだ 医者が繁盛してよいことなどあるまい それに半分は…半分以上は君のせいだ
少し仮眠をとるだけだ…(首元をゆるめ、手触りのよいネクタイをしゅるりと外して)これで満足かね? さ、もういいだろう… --
- …うむ?ワシのであるか?(ボタン一つで無理やりとめて今にもはじけだしそうな胸元のベル)
(そして当たり前のように主の胸元のボタンも外してその生意気な天を向く胸を顕にさせつつ、直接こねはじめる。とにかくこねる楽しいようだ) --
- 君目当てでわざわざ馬車に轢かれた者もいると聞く…今朝方まっさきに現れたあの青年だ(また寝返りを打ち正面から見あげて)
吾輩の身体は……玩具ではないのだが(聞いてるのだろうか? どうあっても寝かせてくれそうにない、ということだけはたしからしい) --
- …ほうあのマヌケな青年か…この前は崖から転げ落ちて擦り傷だらけになったといっておったが…ふむ…消毒中にやたら体が胸にあたる奴だとは思っておったが…
うむ。よきかなよきかな。遠慮せず眠るがよいぞ?(おぉー綺麗な色じゃのうと桜色の先端をむにょーんっとひっぱって胸ごと持ち上げてみながら) --
- 傷を見ればわかるとも 次も無事である保証などどこにもないのだ…折を見てきつく叱ってやりたまえ
…痛い、それは痛い…不快なだけだ(すぐに目を開けて軽く睨む じん、としびれるような痛みに顔をしかめて) --
- そうじゃな、乳の一つでも揉ませてやれば納得するであろう(そこらへん無頓着なのである)
…うむ、これは痛かったかすまんのう?(よしよしと今度は優しく愛撫するように…撫でたあと…赤くなった先端に軽く口付けし) --
- それは…ならぬ、ますます図に乗るであろうよ 人とはそういうものなのだ…ならばいっそ出入り禁止もやむを得ぬな
…一体……吾輩に何を望んでいるのだ…(本気で戸惑いを見せつつベルの頭に手を置き、藍色の髪と立派な一対の角を撫でて) --
- しかしそれでは医院の評判が悪くなるのではないか?ああいう手合いは…己の体を傷つけるうちはよいが、それが他者に向くと加減がきかぬぞ?
うむ。新しい体の未知な感覚に…吾輩…もうとろっとろじゃ…みたいな普段見せぬ顔がみたい…むぅ…(角撫でられるとビクっと身を捩らせ手が止まる) --
- 吾輩ずっと無免許でやってきたのだぞ? 今さら気にすることもあるまいよ ただ、丸く収められるというのなら君に任せる 好きにやってみたまえ
…それは(すっと目が細まり、角を握る手に力がこもって)ベル…さてははじめからそのつもりであったのだな?
それではその願望につきあっている吾輩は何なのだ…まるで阿呆ではないかっ!(むぎゅー) --
- むしろ説明されるまで理解せぬヌシの鈍さのほうに驚きじゃ…!ここは演技の一つでもしてダブルピースで蕩けるのが流儀であろう!?
(暇なので読んだ、待合室にあった女性雑誌に書いていたことを間に受けながら)
や、やめんか…角は大事な場所ぞ…そんなに強く握るでない(ビクンビクン) --
- 君の知っているそれはひどく偏った知識だと自覚したまえ 何がダブルピースだっ(肩をつかんで身を起こす)
なるほど 付け入る隙のない男と…いや、御仁と心得ていたがどうやら見当違いであったらしいな(かりかりと甘く爪を立て、細指でしごいて) --
- らめぇっ♥とか…ひぎぃっ♥とかそういう声をあげるのが流儀だと…はひぃいっ♥(角をカリカリされると甲高い声が漏れた)
…ほれ?ちょっとは興奮したか?(真っ赤な顔で角をカリカリされるのから逃げようと身をよじりながら) --
- それは虚飾にすぎぬ…言わば大輪の花をもって興趣を添えるがごときものなのだ 真に受ける者などおるまいよ
興奮…ふむ、そうであるな 吾輩としたことが…いささか我を忘れかけていた(額に手を当てて首を振る)それで、何の話であったかな… --
- …つまりじゃヌシももっと女の姿をしておるなら女らしくせいということじゃな(ごろごろと転がってベッドに横たわる)
あまりにも反応が前とかわらんからワシつまらんぷー(ほっぺをふくらませて) --
- この姿はあくまで仮初のもの、吾輩の断片にすぎぬ(露出した胸に手をあてて)それゆえ一朝一夕に変わるものでもあるまいよ…
吾輩のありように不服があるのなら…ベル、君自身の手で変えてみたまえ その程度の願いも叶えぬ吾輩ではないということだ(撫でる) --
- ふむ、いいおったな?ふふふ…ならばワシの手腕とくとみせてくれよう…じゃが今日はつかれた。このまま寝るとしよう(胸が窮屈じゃとボタンをはずすと弾ける白衣) --
- いかにも 存分にやってみたまえ 大抵のことは許して進ぜよう(言いきってしまった言葉の意味を、この時はまだ知らない医師であった) --
- ふむ…ここか…さて…何十年とたっておるが…主はおるかのう
(石畳をカツカツと鳴らしながら無遠慮に入ってくる) --
- (申し訳ないが、とどこからともなく声が響いた 声の主の姿はない)今は受付時間外だ お引き取り願いたい
ただ、それを承知で来られたのなら話は別だ どこぞに急病人でもあったかね? --
- …何十年たっても変わらんの(尻尾を軽く振りながら、腕を組んだ姿で)
古の盟約により、参った所存。ヌシが覚えておらぬであらば、帰るがの --
- (足音もかすかに、のっぺりと白く湾曲したくちばしが薄暗闇から突き出される)ふむ…盟約、盟約と言ったか
忘れはせぬ、忘れはするまいが(一対の硝子板を透かして見れば)…変われば変わるものだな 待ちわびたぞ城主殿 --
- ヌシが望んだ姿じゃ。このような軟な体を望みおってからに…まったく(不機嫌そうに腕を組んだままで)
さて、同じようにじゃ、ヌシも仮面をとってもらうとするかのう。これもまた盟約じゃ --
- さて、強いた覚えは無いが 解釈の分かれるところであるな そう悪いものではないゆえまずは試してみることだ
それだけでよいのなら…お安い御用だとも(無造作に仮面を外す ぽっかりと虚ろな空間が口を空け、黒衣が平たく崩れ落ちる)
(仮面がもぞもぞ動き出して元の位置にはまり、ふたたび身を起こして)冗談だ 君の望みを聞こう 思い描いてみたまえ、吾輩の姿かたちというものを --
- …巫山戯る時ではないぞ(さらに不機嫌そうに…そして姿を思い浮かべろといわれれば、このような姿で現世に顕現した仕返しとばかりに)
(ヌシも軟な体になるがよいわと。女の姿を適当に思い浮かべる) --
- 喜びたまえ! かくして吾輩は形骸に堕した(朗々としてどこかおかしげに、凛と響く女の声だ)
(からん、と仮面が落ちて生身の顔が現れる)人の子らとまるで変わらぬ、限りある身と成り果てたわけだ
(フードを下げ、待合室の姿見に見入って)これが吾輩か おお、なんと聞こえのよい声音であろう!
(勢いよくふり向けば白銀に光る髪があふれ出して)討つなら今だぞ城主殿 自慢ではないが吾輩たいそう弱いゆえな --
- …討ち果たしてどうする。討ち果たすだけならば前のワシでも余裕でできたわい。
賭けをして、負けた、故に滅びた身の代わりに、ワシがここにおる。それもわからぬかヌシは
(ふむ、さすがはワシの想像力、なかなかに見目麗しくなって幾分は見れる姿になったのと満足げ) --
- 悪逆非道の魔王らしかろう? それも今の今までの話、今日この時より当院専属の看護師よ 存分に愛想を振りまきたまえ
城主殿…というのもこの際改めねばな しかし吾輩そもそも城主殿の名を知らぬ なんとも由々しき事態であるな(腕組み) --
- ……ベルとでも呼ぶが良い。本名はいづれな…看護師などはせぬがの。この姿で馳せ存じ、ヌシに下るのが盟約じゃ。看護師とやらは知らぬ
(むすーっと全裸のまま、腕を組んでいる。対抗するように、さすがに自分のほうが胸は大きいと勝ち誇った笑みで) --
- ベル……ベル!!(凛々しいキメ顔)力なき我が身を助けよと、たしかにそう命じておろう…とぼけられては困るな
ところでその姿であるが(言い辛そうに言葉を選んで)寒くは…なかったのか? 人目というものもあろう? 衛兵に追われはせなんだのか?
(玉座にふんぞり返ってる姿をふと思い出してそっと目をつむり)…ついてきたまえ、こちらだ 君に支給するものがある --
- 王とは民衆に羨望の眼差しで見られるものだ。街中では下々のものがそれは目を輝かせて我が体を見つめていたものだ(自信満々にふんぞり返って)
そして軟な身であれ、マグマに耐え、大気圏の氷点下に耐えれる我が身はこの程度の寒さなど…うむ?なんじゃ支給じゃと(ふむ、っとついていく) --
- (備品倉庫の棚から真新しいナース服をひっぱり出して押し付け)既製品ゆえサイズもあわぬかもしれぬ 天のみぞ知るところだ
だが四の五の言ってはおられぬな…その姿は目に毒であるのだ 不幸にして直視してしまった者はたちまち目を焼かれよう
ゆえに隠し、秘めねばならぬ それが人の法の定めるところだ…さ、袖を通してみたまえ(と言いかけたところで嫌な予感に襲われ)
これは…だな(ばさりと落ちる黒衣、頭痛に襲われながら新品のナース服をつまみ)こう、着るものなのだ --
- つまりヌシはこういいたいのであろう?美しすぎる我が身を一度みれば、それが永久に目に焼き付き、忘れえぬがため、隠せと…うむうむ(勝手な解釈しながら)
…ふむ、衣服であるか(着る姿を見ながら)うむ、ヌシに似あっておるぞ。ヌシもずっとその服をきておればよい(からかうように)
(よい、では、召し物をワシにきせるがよい。とふんぞりかえって着せてもらう構え。王とはこのような生き物である) --
- それでは医師がいなくなってしまうではないか(慣れないタイトな…というより明らかにサイズ違いの着心地に顔をしかめて)
なにゆえ吾輩がこのようなことを…(ぶつくさ言いながら手取り足取り手伝って)二度はやらぬ 次は自分でどうにかすることだ
この姿形も仮初のもの、なれど人を助け、人と共に在るには人らしく振舞わねばならぬ よく学び、うまく化けてみたまえ --
- ふむ…胸がきつい(ボタンがしまらないので第一第二がとめず、第三だけとめて、第四 第五がとまっていない)
まぁよい、ヌシの戯れには付き合ってやるでな。それが盟約ぞ、ではこれから頼むぞ?主殿?(くくっとからかうように笑い) --
- 戯れも本気でやらねばつまらぬものだ そうは思わんかね?(つられて笑い)ああ、待ちわびていたのだ ベル、君を迎えるこの日をな
頼りにしている よろしく頼む(腕組みした拍子に胸のボタンが弾けとび)っこれは…改めねばなるまいな 善処しよう、うむ、任せておけ… --