黄金歴が始まるより古い時代に書かれた十字教の外典に以下のようなくだりがある Edit

「原初の火」の一片(ハジメノヒノヒトヒラ) Edit



原初、世界は炎に包まれていた。

闇の中、燃え盛る海に浮かぶ焼け爛れた島々には火を吹く山が鎮座し、触れたものを焼き尽くす風が芽吹こうとする命を刈りとるかのように吹き荒れていた。

「αにしてωの火種」(アルファニシテオメガノヒダネ) Edit



ある日、創世を伝える神の声が響けば全天を覆う闇はたちまちに晴れ、業火は消え、世界はその主を受け入れた。

神は原初の火の消え残りをひとひら、御使いの姿に変えて傍らに置かれた。

世界をいつか始まりの姿に戻すときのために。

「灰燼に帰す焔」(カイジンニキスホノオ) Edit



後に、この一片の火種は唆す蛇の誘いにより神の元を離れた。

神が大火でなく洪水をもって世界を改めるようになったのは、このためであるという。

「劫火の魔女」(コウカノマジョ) Edit

こうか【劫火】 仏教で、世の終末に全世界を焼きつくすという大火。 Edit


Last-modified: 2019-02-10 Sun 02:42:12 JST (1873d)