概要 Edit

  • サラちゃんの伏線回収のために選ばれた勇士たちの集うページである!
    お名前:
    • うまみ -- サラ? 2011-04-27 (水) 13:24:07
      • うまあじ -- サラ? 2011-04-27 (水) 13:24:19
        • よしよし。 -- サラ? 2011-04-27 (水) 13:24:27

    最新の1件を表示しています。 コメントページを参照

中身 Edit

  • 参加予定
    • サラ
    • レオン
    • レイル
    • セータ
    • ミーニャ
  • NPC
    • ファロー:自己愛と妄念に取りつかれた魔術師。サラを魔剣と勘違いして調子に乗った途端死ぬ。
      +  ...

    • サラ(門の剣):並行世界を夢として観測・経験できる力が、酒場周辺に住んでる強い人たちの気や魔力で変質してしまった物。
      グロ肉。動かないししゃべらないよ。
    • 魔剣の試練の手下:重装甲、ずんぐりむっくりの兵士。
      +  ...

    • 魔剣の試練:力を欲する者の力量を試すために召喚されたもの。これを召喚するために使うはずだった捧げ物(サラ)がゲートに変質してしまったため、
      サラの左目と、男を代償として形を成す。女性の上半身と怪物の下半身を持つ典型的な魔物に見えるが、実際は以前の魔剣の持ち主である。

      ファローが召喚術を使う

      サラが門の剣に変異する

      ゲートを魔剣と勘違いし、喜び勇んだファローが突如出現した魔剣の試練の生贄になる

      魔剣の試練の手下と戦闘、勝利

      魔剣の試練と戦闘、勝利

      魔剣の試練から魔剣を譲渡されると同時に、サラが元の姿に

      魔剣に呑まれかけているレイルをミーニャとサラが即席アミュレットで繋ぎとめる
      ★レイルがミーニャの首をつかんで何か言うらしい
      ★アミュレット制作のために、サラは呪いと魔眼を、ミーニャは呪いのみを植え付けられる。
      ★魔眼の能力は「重ね見」、パラレルワールドの同一存在が持つ特徴を相手に重ねる事ができる。弱点を増やす事も、長所を増やす事も可能。
      ただし、使うたび左目に激痛が走り、一時的に見えなくなる。使用後しばらくの間は疼痛が残る。
      ★呪いはいずれも老化の遅滞。親しい人たちを見送る義務を科せられた事になる。


〈術師ファロー・テッラの手記 Sを利用した召喚計画の項〉 Edit

  • 魔剣の研究に行き詰まり酒場で自棄酒を呷っていたときの事だ。
    隣に並んで座る、夫婦と思しき男女の話。最初はありふれた世間話だったが、しばらく耳を峙てている内に、興味をそそられる話題へと変わっていく。
    ――先天性産血症候群(以下、CBSと略記する)。畑違いの聞きなれぬ単語だったが、後に書物を繙き精査した結果、それ自体は確かに存在していた。
    曰く、「増血作用の異常亢進によって慢性的な高血圧症状を呈し、定期的な瀉血を行わなければ最悪死に至る」……この界隈では稀にしか見られない、根治不能の難病であるという。
    ……その時、何かが頭の中で繋がった。召喚の供物として、「常人より多く、命の水を持つ人間」を用いれば、私の術式はあるいは成り立つのでは、と。
     
  • それ以降、私は何かに導かれるように、何かにとりつかれたかのように、この病の――否、Sの体に宿った「モノ」の真実に近づいていくことになる。
     
    後日、件の男女と再会。私は魔術医と名乗り、一部始終を盗み聞きしていたことを深く詫びる。無論、上辺だけにすぎないが。
    それ以降も足しげく酒場に通い、何とか二人の信頼を得たところで、東方医術に特化した山奥の村を紹介した。
    以下は、Sの検査にかこつけて聞き出した情報の列記である。
     
  • その難病を患ったのは彼らの一人娘、S。生まれながらに重すぎる枷を背負ったSはしかし、不幸な境遇に身を置きながらも心健やかな明朗な子に育った。
    その上、難病であるところの先天性産血症候群の中でも、更に例外的な力を得るに至る。外傷を負った際の、出血量の操作である。
    例えば、指先を切ってしまった場合。普通の人間やCBS罹患者であれば、血液の凝固を待つか圧迫法等で止血する必要がある。
    だが、Sに関しては違う。出血量を自らの意思で増減できる故に、開いている傷口の手当を行うだけでよいのだ。
    これはつまるところ、無限に増える血を自在に扱えることを意味していた。
     
  • しかし、その力を得た日を境に、Sは悪夢を訴えるようになる。
    悪夢の内容はこうだ――「自分に似た何者かが少ない手勢を率い、月を食む赤い竜と数多の魔物の軍勢を討伐しに向かう。ある時は志半ばに果て、ある時は奇跡の如き業で彼らを討ち果たす。
    だが、何度倒し倒されようと、その戦いは終わらない。転生し、自分だけがその記憶を持ったままに再びその戦いへ身を投じる」――
     
  • 実に――夢らしいというのもなんだが――、荒唐無稽な話ではある。だが、これをただの悪夢と解釈するには、やや無理があるように感じられた。
    夢というものは、積み重ねた記憶を脳が整理する、ノンレム睡眠中の過程であると一般には言われている。
    だが、Sが語った悪夢は鮮明で辻褄が合っているうえに、幼い身で経験することのできないような内容ばかりだったのだ。
  • 例えば、ゴブリンやオーク、オーガを始めとする魔物が人里を蹂躙し、逃げ回る人間たちを殺し、犯し、貪るだとか、
    逆に、人間たちが反攻に回り、禁呪をもって魔物の蔓延る巣の一帯を塵に変えただとか。
    自分に似た誰かが剣を振るい、魔物の首を叩き落とすと言ったような。
    関連して、父親とのチャンバラごっこで、「夢で見た」と称して教えてもいない剣技を使う(それも偶発的とは思えない動きで)というような、具体的な形で発現した例もある。
     
  • ここで、私は一つの推論を立てるに至った。
    Sは何らかの拍子に異界を覗き見、触れる力を得たのではないか。
    CBSがコントローラブルになったのも、実は異界の影響を受けて変質した結果にすぎないのではないか。
    つまりこの娘は、「贄」としての素質ではなく、「門」としての素質を持つのではないか、と。
     
  • 千載一遇の好機というのは、この事を言うのだろう。
    幻種すら蹂躙せしめる『魔剣』の召喚を行うための鍵は、驚くほど身近なところに存在していたのだ。
    私は街を逐電し、幻種が放つ力場の集束点や霊脈を追って方々を巡った。
    召喚のためには、贄のみならず巨大な陣が必要だったからだ。
  • ようやく、ようやく事は成った。薄々感づいていたのだろう、Sの両親の手の者の妨害を受けたせいで随分と時間を費やしてしまったが……。
    残り一手。そう、たった一手動かすだけで、この「棋譜」は終端へと辿り着くのだ。
     
    これから発動させる我が最大にして最高の召喚術式は、
    酒場の街にあるあの公園――召喚陣の中心点――へ、Sを誘きよせて大量の血を流させる事で完成する。

Last-modified: 2011-04-27 Wed 09:14:17 JST (4738d)