ごくごく一般的な獣で私達「人(ここでは村や街等に暮らす人々の総称とする)」との関わりも深い。
ペット等として馴染み深い「犬」は、この狼を家畜として飼いならした物であるとされている。
そんな馴染み深い獣である狼だが、ひとたび敵となれば極めて危険な存在となる。
知性は高く繁殖力も高い。群れで組織だって行動する事も多く一旦その標的となれば逃げ延びるのは難しい。
(犬として飼いならす事に成功したのは、人にとってある意味幸運だったと言えるだろう)
度々討伐対象となる狼ではあるが所詮は獣、新米冒険者でも油断さえしなければどうにかなる相手である。
だが「狼王」や「狼男」となると話は違ってくる。
狼王はその名の通り群れを束ねるリーダーであり、知性や統率力も他の狼達よりも遥かに抜きん出ており、時に冒険者を罠に嵌める事すらある。
狼王がなぜその様な知性を持ちえたのかは未だ謎が多い。
狼男は獣の狼とは異なる存在であると考えた方が良いだろう。
人の形をした狼であり、人の知性に獣の獣性を兼ね備えた極めて危険な存在である。
一匹の狼男に集落が滅ぼされたと言う記録も残っている。
この狼男もその誕生には謎が多い。
狼に噛まれた者が狼男になると言う説や(人が狼男になる瞬間を見た者も居る事から病原菌説等もある)、呪われた罪人が狼男になると言う説もある。
今後も研究を続けて行きたい。
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