《戦の神》タルムス Edit

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戦いと平和を司る神。
特異な能力こそ無いが、その膂力と知性だけで全てを解決できるほど雄大だった。

戦そのものだけでなく、その後に訪れる和解も重んじ、
軍神であるとともに平穏の守護者でもあった。

最後の時、自分なき後も人々と平和を護る武器であり象徴として、
彼女はサリウスに己の大鎌を託した。

《知の神》クラウディア Edit

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知識・知恵と学びを司る神。
その姿は少年のようだったが、その内面には大きな叡智と深慮を湛えていた。

知そのものだけでなく、それを取り巻く全てを肯定する、広大な視野を持つ神でもあった。
彼は、知の前提となる無知・愚かさ、過程である学び、そしてその先に起こり得る忘却まで、
その全てを価値あるもの、必要なものと看做していた。

最後の時、自分たちが失われ忘れ去られた後も、民が新たな知を学び続けることを願って、
彼はサリウスに人々の精神を澄ませ、思考を助ける力を与えた。

《眠りの神》ドロウジア Edit

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眠りと罪を司る神。
夢を自由に操り、眠っている人々に夢を配り与えていた。

苦しんでいる者に夢の中で一時の喜びや安息を与える情を持つ一方で
罪持つ者に対してはその記憶を悪夢と化して責め苛んだため、
罪と罰の神でもあるとも考えられていた。

最後の時、自分が夢を配らずとも皆が楽しく穏やかであれるよう、
彼はサリウスに人々の心を奮い立たせ、また静める力を与えた。

《生命の神》ランフィソス Edit

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生命と成長を司る神。
彼が歩んだ道は草原となり森となり、彼が舞えばそれは新たな命たちの誕生を意味したという。

またそこから派生して、癒しや医療の主でもあり、
生ける者が生ける者であるために避けられぬ行為である、狩猟や採集の神でもあった。

最後の時、自分が歩み舞わずとも生命のサイクルが続くことを願って、
彼はサリウスに癒しと成長の力を与えた。

《死の神》アズリアス Edit

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死と安息を司る神。
死した魂が行き着く“死の国”を作り出し、管理していた。

気位こそ高いものの、死そのものの冷酷なイメージに反し、陽気で慈しみの心が深い神だった。
死の国にいるすべての魂が安らかでいられるよう努め、
また再びの生を望む者に対しては、死の鎖を断ち切り現世に送り帰すことも厭わなかった。

最後の時、自分と死の国が消えても全ての魂が迷うことのないよう、
彼女はサリウスに死者の魂を導く力を与えた。

《古き大神》 Edit

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『古き神々』たちの主神にして、古き神すべての父。

全能を司り、世界と生命を生み出したと言われていた。
(それが真実かはさて置き、大きな力を持っていたのだけは確かなようだ)

全であるがゆえに個としての名を持たない。
………というのは外面をよく見せるための方便のようなもの。
実際は人々からも子である他の神たちからも、親しみを込めて「父」と呼ばれており、
それで満足していたので、名を名乗ることがなかっただけである。

最後の時、自分たちの人々への想いが絶えぬことを願い…
サリウスを信じ、サリウスを助けた。

《月明りの神》サリウス Edit

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古き神の末弟。
若き神であり、司るものを持たない。

不完全で愚かで、臆病で弱く、だからこそ純真で優しい神だったため、
崇拝の対象というよりは良き隣人・友人として、人々から愛されていた。

《月明りの神》という二つ名は、
「人々が闇の中で迷ったときは、それを見つけたサリウスが父である大神に伝え、月明りを差して導いてくれる」
との言い伝えから。導きの神と解されることもあった。

また、「祝祭日に神々からの贈り物を人々に配る役目を申し付けられているが、
サリウスの持つ鍵は不完全なので、良い子の家の扉しか開けられない(だから良い子にするんだよ)」
という寓話も持っており…子供たちからはプレゼントの運び手として、
そして親からは子に言うことを聞かせてくれる者として、親しまれていたようである。


Last-modified: 2021-02-14 Sun 10:53:37 JST (1161d)