IK/0069
- 麗しき町 -- アレックス
- 王国歴XXX年X月XX日 快晴
探索範囲をさらに広げる、という話から、私達第11調査隊は北方へと向かっていた 二日前に立ち寄った小さな村では特筆することも無く、平和な生活が営まれていたが、一つ気になる話を聞くことが出来た
『ここからさらに北へ二日ほど、小さな丘陵を超えたあたりに、忌まわしき町がある』と -- アレックス
- 彼らが何を指してそう言ったのか、誰しもが口を噤み、知ることは出来なかったが、私達は調査することが仕事だ
ましてや、それが何か負のベクトルにあるものとするなら、尚更 個人的な好奇心があったことも否定しない。その為に私はここへ来たのだから。誰ともなく頷くと、私達はその二日の道程を超え、そこにたどり着いた -- アレックス
- あまりに高い長方形の壁に囲まれた、1km四方もない町だった。入口である扉は開かれ、衛兵とも憲兵ともつかない人物が立っていたが、我々を見てにこやかに挨拶を交わす。おそらく、魔物の襲撃に対しての防護策なのかも知れない、他の街でも見掛けた光景だ
町に入れば綺麗な石畳と街灯。レンガ作りの整然とした家々。ここに来るまで山小屋や獣道ばかりだったことを考えれば、とんでもない違いだ
そして、何よりも驚いた事は、街の人々が全て綺麗なブロンドの髪と翠、あるいは蒼眼の端正な顔立ちの人ばかりな事だった。我々を認めた一人の青年が近づき、声を掛ける
『よくお越し下さいましたね。ようこそ、麗しき町へ』 -- アレックス
- 安宿を選んだつもりだったが、待遇はイムルトンの藁敷き部屋に比べると、まるで天国だった。食事も、お風呂やトイレの衛生関連に至るまで、まさに町の名を現したもてなしをしてくれた。
とても忌まわしき町等という不穏な名前とは無縁に感じる
それらしき何かがあるのかと、町へ出る。広場で談笑する主婦たち、仕事なのか駆け回る若い男性、店先で商品を並べる売り子 ふと、それら全てが同じ顔に見えるような気がした。年齢層は違えど、均衡や、造形の、それらが
気のせいだろうと気を取り直しさらに奥へ行くと、町の西南端に四角い塔のようなものがあることが分かった。前には例の衛兵の格好をした者が二人、立っている 話を聞くと、最近化物が増えて困っている、という事だ。やはり、衛兵の詰所や、それらに準ずる自衛施設のような物なのだろうか -- アレックス
- 特に得るものも無く、値段不相応とさえ言えるような食事を摂り、寝床に入る
その日の晩、皆が寝静まった頃。私は同僚に揺り起こされた。何か恐ろしい呻き声のようなものを聞いたという。歳もかなり下の私に、ましてや男性である同僚が怖いというのもどうかと思ったが、外からだというので確かめに出ていった …確かに聞こえる。風に乗って微かに、だが、まるで人の声帯を模した何かのような、くぐもった声が
ただの魔物なのかも知れないし、あるいは、それこそが忌まわしき何かなのか。しかし、二人で月もないような夜に暗中模索した所で、せいぜい危険が増えるだけだ。明日さらに詳しく話を聞いてみよう、そう言い聞かせると、なんとか寝付かせた
一度気づいてしまったその声は、一晩中、止むことは無かった -- --アレックス
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ -- アレックス
- 翌朝、私達はもう一度街へと探索に出た、今度は明確な目的と共に、あの恐ろしい呻き声の正体を求めて
だが、町の人は別段そんなものを聞いた覚えはないとか、あるいは化け物の声だろう、と返される程度だった
そんな中、一つだけ違う話を老婆が聞かせてくれた -- アレックス
- それは遠い昔、まだ時代が黄金暦と呼ばれていた頃の話。ここに居た兄妹の話であり。お互いに好きあっていた見目麗しい二人が結ばれ、今のこの町の礎になったと言う
比較的神話として良くあるモチーフの話だった そして、その夫婦は二人の子供を授かり、片割れを神に渡し、繁栄を約束されたと言う
「なるほど。ここの方はその血を引いているから、皆さんお綺麗なのですね」
「そうさ。でも最近は化け物の方が多くてね。なかなか生まれてくれないんだ。私たちの子供はね」 -- アレックス
- どういう事だろう? ニュアンスとしては、出生率が下がったということだろうか?
頭を捻りながら歩いていると、件の塔の前に辿り着く。今度はここには何があるのか、と尋ねてみる
「ここには化け物が閉じ込めてあります。危険では無いでしょうが、見て楽しいものでもありません。稀に旅の方も覗かれますが、やはり気味が悪いのか早々にここを発たれますよ」
つまり、ここが昨日の呻き声の原因なのかも知れない。危険はないなら、魔物の分布が分かるかもしれない。
可能なら中を見せて欲しい、と頼むと、彼らは多少渋ったが、塔の門を開いてくれた -- アレックス
そこには、人としての形を歪めたような物が
あるいは、人の原型をとどめたまま、どこを見ているのかわからない者達が
暗い闇の中、無数に蠢いていた
-- アレックス
私はそのまま駆け出し宿へと戻った。
確かに歪ではある。だが、見れば分かる。あれは確かに『人間』なのだ 生まれつき、人として歪に生まれた者達 老婆が語った言葉の意味が、やっと分かった 今でこそ近親婚の危険性を知っている私達だが、遠い昔にはその特異性を引き継いだり、血の維持の為に近しい者同士の婚姻は良くあったのだろう そしてここには、その当時のしきたりがそのまま残された 結果、濃くなりすぎた血はあの塔の中身を生み出し始めたのだろう
つまり、この街の者達がいう、化け物というのは…… -- アレックス
- 私達はその日のうちに荷物をまとめると、礼もそこそこにその場を後にした
帰路を辿り、再び補給に訪れた例の村へ立ち寄る
まるで、見てはいけないものを見た、とでも言わんばかりだったのだろうか。私の顔を見た村人の一人が、ぽつりぽつりと語り始めた
あの町は、牧場なのだと 近隣の、それも一つではない。いくつかの国家の金持ちたちが、投資をしながらこの山中に作り出した、器量の秀麗な者達だけを作り出すための
繰り返しの交配と、それに対しての違和感を与えないための餌。それが不自由の無い町の作りと、余計な知識を与えないための辺境だったのだろう -- アレックス
- 村の人達に手厚く礼を言うと、その小さな村をさらに南へと戻る
…… 恐らく、あの村の人たちは町から抜け出たものなのかも知れない。それは分からないが…
私には、何が正しいか断ずるような矜持も、正義も持ちえているとは思わない。けれど いつか、自分の子供が生まれた時。それが、どんな子で有ろうとも、優しく出来ればいい、と思う -- アレックス
- 危険度ーー0。いずれ滅びゆくのでしょう。
アレクシア・メイフィールド -- アレックス
- 月あかりのうた -- アレックス
- 王国暦XXX年XX月XX日 薄曇り
イムルトン王国を西へ。一頭立ての馬車を借り、国境を超え、更にその先へ私は一人で向かっている
その冬は、強い冷え込みが王国を包み込んでいた 開拓が進む、とは言え、小さな、ましてや辺境の国だ。物流が完全と言うには程遠いのだろう 防寒のままならない者や、生来身体の弱かったものが、何人か流行り病にかかったようだ 薬を作れる者、更には、斥候部隊に協力してくれる医者もいたが、材料自体が足りないと言う。ならば、と遠出に慣れた調査隊の、そして手の空いた、ついでに商家出身の私に白羽の矢が立ったのだろう
吹雪にでも合わなければ、片道4日もかからない道程だ 蹄の音だけが響く街道に、濁った赤に染まり始めた日が影を長く伸ばしていく
-- アレックス
- 夜には荷台をベッド代わりに。火は絶やさず、馬を休めながら進む
幌がついているとは言え、夕暮れからの風は身を切るようだ。冷え込んだ空気は、馬を駆るだけで否応なく体温を奪って行く
そうして二日ほど経った頃、その日は、さらに冷え込みが強かった。 日も暮れようという頃、横殴りに叩きつけるような風と霙のような雪。手先が痛みを超え、感覚があるのかさえ覚束無い
そんな中、海岸沿いに作られた街道を道沿いに進むと、人家の灯りを見つけた 小さな入江の横に建てられた、木造りの家のようだ。馬車が近づくと、微かに犬の吠える声が聞こえる 流石に体も冷え切り、焚き火すら吹き飛ばされそうな夜を迎えるに心もとなかった私は、思い切ってそのドアをノックした
「夜半に失礼します、旅の者なのですが、一夜だけ泊めていただけませんか」
失礼します、まで言ったところでドアが開いた
中から痩せてはいるが、白い髭に包まれた柔和そうな顔が覗く。その下には、こちらも老犬なのだろう、目の濁った黒い犬が、一頭
「こんな辺鄙なところに、ましてや、こんな時間にお客さんとは珍しい こんな天候だ、外は冷えるだろう。上がってくだされ」
親切そうな老人に深く頭を下げ礼を言うと、馬を繋ぎ、中へと入った -- アレックス
丁度食事の用意をしていたらしい老人は、私も同席しないか、と聞いてくれた。道々の食料は不足していなかったし、辞退しようとも思ったが、誰かと食事をするのは久しぶりだ、という彼の言葉に甘える事にした。
室内はこじんまりとした、生活に不自由はなくとも、余計なものを置かない雰囲気。それと、長い年月を感じさせる独特の風合いが見て取れる
「ここで長く、暮らしてらっしゃるんですか?」
「そうだねぇ。もう、数えるのも面倒なくらいの年月、私とこいつはここに居るんだよ」 そう言いながらテーブルにシチューポットを置く彼の足元には、先ほどの黒い犬が前足に頭を載せて丸くなっていた
「私はね、ずっと……待っているんだ。この場所でね」
-- アレックス
- 久しぶりに摂った暖かい部屋での食事。その上老人は、髪を洗い、身体を拭くための湯を沸かしてくれた
髪を乾かし、人心地が着くと部屋へ戻る。彼はパイプから紫煙を吹かしながら、入江が見える窓を覗いていた
「ありがとうございました。おかげで生き返ったようです」
「なに、話し相手になってくれるお礼だよ。一人きりでここに居てもね、聞こえるのは、こいつの鼾と……歌くらいなものなんだ」
「歌、ですか?」
「そう、歌だよ。でも、今日は月が見えていないから、聞こえないだろうな…」
何だろう。海と歌、と言うと人魚やセイレーンの類だろうか? しかし、それらは惑わしたり命を奪ったりする、と聞いたことがあるけれど……
「…そういえば、先ほどの待っている、というのは? 」
「ああ、ある人をね。私は、ここで聞こえる歌が好きなんだ。それを、聞かせたくてね」
咳き込みながらくゆらす煙の向こう。老人の視線の先。斑に交じる雪の白と、境目のわからない、黒い海と空しか見えなかった
-- アレックス
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
-- アレックス
翌日、窓からは昨晩の荒天が嘘のように晴れ渡った空が見える。幸い、多少の悪路にはなったものの、積雪の殆ど無い道を見て、私は胸を撫で下ろした 朝食も食べておいき、と言う老人に、今度も甘える事にする。代わりに、路銀として持っていた金貨を出そうとすると、いいんだいいんだ、と押し留められた。
「こんな所にいるが、人と食事を共にするのは好きなのさ。付き合ってくれるだけでありがたいんだよ」
私は少しの申し訳なさを感じながら、老人の笑顔に負け、皮袋をバッグに放り込むと、朝食を摂ることにした
出立の準備も終わり、荷物を積み直す。匂いに慣れたのだろう、犬にもしゃがみこんで挨拶すると、老人にもお礼を言う
「本当にお世話になって、重ね重ねありがとうございました。帰り道にもここを通りますから、その時にでもお礼を…」
「いいんだよ。ゆうべならゴブリンだってうちの軒先を借りに来るさ。気にするほどじゃあない。ああ、でも…… 君にも歌を聞かせたかったのだけど、それだけは少し残念だね」
それから、他愛ない会話を二、三交わすと、もう一度礼を言い、馬車に乗る。気を付けて、と手を挙げる老人に手を振り返すと、私は再び馬を走らせた -- アレックス
- そこからの旅は順調だった。沿岸からさらに西方、平原を通り抜ける。冷え込みはしたが、夜には空に登る月が真っ白に見えるほど、空気は澄み渡っていた
天候に恵まれ、予定通りに四日の旅路を超えると、ようやく目的地に着く。大規模な商業都市であるそこは、以前父親の話にも聞いたことがあった。調査隊の任務としても、そして、私個人の好奇心にも後を押され、早速仕事に取り掛かる
とは言え、薬の材料の買い付け程度の事なのだから、適正か、さらに安価なものを探し、品質に問題がなければ買いつけるだけ。言うなればお使いだ、半日もかからなかった
酒店、装飾品の露天商、武器屋……イムルトンに居ると中々見かけない品揃えが目に入る。私は半分観光気分で、大通りを馬車を引いて歩いていた その時、ふと目に入った物があった。煙草屋だ。乾燥発酵させたそれを裁断し、量り売りをする
そう言えば、あの親切な老人も吸っていたっけ。どの道帰りにも同じルートを辿るのなら、お礼に渡してもいい。そんなことを考え、それなりの物を、少しだけ包んで貰った -- アレックス
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
-- アレックス
その日は商業都市に泊まり、翌日から復路を走る。その間も天候は大きく崩れることもなく、快適とは行かないまでも景色を楽しみ、たまには馬を休ませつつ、二日ほど進んだ
その日もまた、橙色が濃紺に飲まれ。月が海の向こうから顔をだそうとする頃
海の見える街道を走る中、見覚えのある屋根が視界に入る。あの老人の居た小屋だ。私は、帰りに買った些細なお土産を渡そうと、馬車を街道から寄せていく
どうやらまだ、灯りを点けていないのだろう。馬を繋ぐと、ドアを軽くノックした
返事がない。外出中だろうか? 近くに居るなら声を掛けようか、と振り返った時、中からする音に気づいた
ガリガリ、と動物かなにかがドアの向こうから引っ掻いているような音がする。飼い主だと思ったのか、あの犬の仕業だろう。挨拶でもしようかと、ドアを開けてみた
中は薄暗く、輪郭がぼんやりとしか見えなかったが、黒い犬は私の顔を一瞥すると、再び部屋の中へと戻っていく
その後ろ姿を目で追うと、机に突っ伏したままの老人が、目に入った
-- アレックス
喀血したのだろう。机と服には血の跡が残っていた
あの犬は、私にこの事を知らせたかったのかもしれない。再び老人の足元で丸くなると、眠るように目を閉じている
脈は無かった。恐らく、何らかの病気によって亡くなったのだろう。彼に渡すはずだった小さな包みを持ったまま、私はしばらくその場に立ち尽くしていた
どの位そうしていたのだろう。辺りがぼんやりと明るい。登った月明かりだろうか 彼は、もう家族はこいつしか居ない、と犬を指して言っていたのを思い出す。なら、このままにしておくのは忍びない、せめて……
そんな事を思っていると、何か、聞こえるような気がした
言葉ではないけれど、それはメロディに乗せた、音節に区切られた、透き通った何か
たしかに、歌だ
それも、とても清らかな音の、唄
こんな何も無いところで、ましてや突然聞こえれば恐ろしく感じてもおかしくは無いのに、そう言った物とは縁遠い事を感じさせる
「…そうか、これが、あの時言っていた……」
月明かりで輝く入江から響く、それを。私はしばらく、耳だけを動かす老人の犬と共に、聞いていた
-- アレックス
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
-- アレックス
翌朝。私は、彼の終の住処の隣に、小さな墓を立てた。盛土と、小さな木の十字だけの些細なものだが、何もせずには居られなかったから
海の見えるそこには、きっと、あの歌が綺麗に聞こえてくれればいい。そう思って
老人の突っ伏していた机には、いくつかの、それも昔から書き記したのであろう、ノートが残されていた ちらりと見えたそれには、あの歌のメロディと、それに合わせて聞こえた、単音の言語が記されている きっと、彼が聞き取った楽譜、だったのだろう
私はそれを書棚に戻すと、家を出る
「お前は、どうするんだい? 野良に戻るかい? それとも、私と一緒に新天地を目指すかな?」
黒い犬は、老人を弔った後、ずっと外に居たようだ。問いかけても、私をじっと見るだけで、その場から動こうとしない
「……これからの季節、外で過ごすのはオススメしないよ。鼻水が止まらなくなっちゃう」
まるで下らない、とでも言いたげに一度頭を振ると、犬は老人の墓の下で、丸くなる
私の居場所はここだ。そう言っているように見えた
私はその横に買ってきた煙草を供えると、再び馬車に乗り、帰路へ戻る
雲一つない晴天の中、あの入江を横目に、私は馬車を走らせる
-- アレックス
入江の奥にあるいくつかの風穴から見えた、朝の日差しが。とても眩しかったのを覚えている
-- アレックス
- 手記
アレクシア・メイフィールド -- アレックス
- えーとこうだっけ -- アレックス
- 毎回こうあの、期間が開くからやり方をさっぱり忘れますよね。許してくれますよねグッドこやす -- アレックス
- やった!1発で名前リンクも色も成功したとか始めてかも知れない!割と嬉しい! -- アレックス
- おっ?…ありゃあ拳銃じゃろうか(剣と魔法のファンタジーな世界にも銃器はあるんじゃのう…)
(いや自販機なんかがあるくらいじゃし銃器位は普通かのう、中世的かと思えばオーバーテクノロジーが闊歩しておったり…わからんのうこの世界…) -- シーディ
- え?
(その声に首だけで振り返る。が、視界には誰も居ない。あたりを見回すと、やっと目線の下の方に声の主を見つける) ええ、そうですよー。でもお嬢ちゃんには危ないからねー。触ったらダメですよー -- アレックス
- うぬぬぅー、ちっさいと言っても頭ひとつ…ひとつ半くらい?の差じゃろうに(ちょっと膨れている)
まあ珍しいから気になっただけじゃしのう、わしは銃とか使った事がないし…(どうしても銃器には恐怖心があるのう、これも前世で銃器を所持するだけで罪になる国に住んでおったからか…) じゃけどそんな物騒なモノを持って何をするつもりなんじゃろ、狩りでもやってるんじゃろか -- シーディ
- んん、そんなに珍しいですか? 多分、イムルトンでもその内大型攻城弓とか、仕入れるとは思いますけど…
ああ。いえ、私は、というか私が所属しているのは斥候部隊ですから、自衛兼ねて、ですよ 普段は殆ど市街から外に出てますから、余り面識がないかもしれませんね -- アレックス
- わしがあんまり見ておらんかっただけで…えっ、やっぱり城塞都市計画が着実に進行してるのじゃー!?
平和な国が出来ると思うたら帝国が生まれようとしとったりせんじゃろうか… 斥候…ちゅうとなんじゃっけ…スパイ…?よその国の情報を集めるとかそんなんかのう …ひょっとしてこの周辺国って相当デンジャラスだったりするんじゃろか… -- シーディ
- 城塞、と言うのとは違うかな? ほら、ワイバーンー、とか、グリフォンー、とか、お空飛んでるでしょう?
ああいうのを退治するのにね。そりゃ、魔法とか、空を飛べる、とか皆出来ればいいけど、そうも行かないから どちらかと言うと、近隣の安全確保かな? 周りに危ないものはないか、街を広げても大丈夫かを見に行く人たちだよ。そんなに心配しなくても平気だね ……というか、やたらと変なことに詳しいね。一体どこから来たの? -- アレックス
- えっ(そんなごっつい化け物も居るんじゃ…出会わなかったのは幸いなんじゃのう…)見たことは無いけど確かに飛びそうじゃのう…目撃したら生還できそうにないんじゃが
めっちゃ強い遠距離攻撃がどうしても必須になるんじゃのう(ファンタジーな世界だけに魔物も神話に出るようなとんでもないのが居るんじゃなあ…くわばらくわばら) 安全確保とな、おおー!なるほどのうー、街を広げたら魔物の縄張りだったりすると大変そうじゃしのう… うむぅ?わしは今、国の隅っこの方にあるお屋敷に住ませてもらってるんじゃよー、国が広がったら隅っこの方じゃなくなるかもしれんのう -- シーディ
- 普通の生活圏内はね、多分大丈夫。たぶんね、恐らくね
そうなんだ、小さい割に色々詳しいから、それこそどこぞのスパイさんかと心配しちゃったよ でも、小さいのにこんな所で生活するとか、大変じゃない? そこまで便利、とはまだ言えない場所だと思うけど… -- アレックス
- 言い切って貰わないとなんだか怖いんじゃよー!?
スパイと言うほどでもないんじゃよ、ただそうじゃのう…帰る家が無くなった迷子じゃったと言う具合かのう? 不便で大変じゃけど他に帰る所が無いから頑張って生活するんじゃよ…お薬とか売ったりしてのう、お薬より飲み物を用意してる方が多い気がするんじゃけど…まあ、それはそれじゃよ -- シーディ
- なるほど…(複雑そうな表情)
お薬? あーっと…… (メモ帳を取り出すと、何やら参照している様子、目的のものを見つけたのか、納得した顔をする) なるほどなるほど、あなたがシーディングさん。薬と小さい、だけだと二人いるけど、肌の色でわかりますね じゃあ、もしかしたら今後お世話になるかもしれません、私、アレクシアと言います アレクシア・メイフィールド。アレックスとでも呼んでください -- アレックス
- うぬぅ?(メモ帳を取り出したので何だろう、と見ている…のぞき込むには背が足りない!)
薬で小さい…ひどい分類じゃのう、しかしそれなら他にも薬で小さいが居るんじゃろか?肌の色の違うわし…いや、顔も違うじゃろうけど アレクシアさん…アレックスさんじゃのう、わしはシーディとでも呼んでくれればいいんじゃよー 他所の薬がどういうものかわからんのじゃけど、わしの所のはこういうお薬…かのう(参考として差し出されるエナジードリンクポーション) これを飲めばどんなに眠い時や疲れ気味の時も元気ハツラツになるんじゃよ、あんまり飲み過ぎると夜眠れんくなるから気をつけんといかんがのう (それは逆に言えば夜間活動するのに向いていたりするが、そこまでの使用用途は思いついていない、なお味は…エナジードリンク味である) -- シーディ
- ああ、確かに。これはすいませんでした、私用に作ってるメモなので、えへへ
どこも同じ何でしょうけど、物資が足りない時に頼れる人なんかは、調べとこっと思って、その中に心当たりがあったわけですよ ほうほうなるほど? (手に取ると光に透かしてみたり、振って音を聞いてみたり) それは、かなり役に立つのでは? 私はあまり、就く任務じゃないですけど、中には夜間の哨戒を割り当てられる人も居ますからね そういった人には、うってつけでは無いでしょうか? -- アレックス
- 他の人の事も微妙にひどい特徴が書いてありそうで怖いんじゃけど…!
なるほどのう、いざという時どうしたらいいか緊急時行動基準の下地みたいなもんじゃのう… 怪我の治療は本人の治癒力を高めたりするものじゃから…大けがしたら素直に医者に行ってほしかったりじゃしなあ えっ、夜中も働いてる人いるのじゃ?それは…ご苦労様ですじゃ、わしは夜はちゃんと寝ないと眠くてたまらないんじゃよー -- シーディ
- そんな事は無いですよ。分かりやすい書き方なだけで…、それに、調べるのが私たちの仕事ですからね、国内のことも把握しとかないと
その通りだと思います。なので、可能であれば皆さんちゃんと、身体が休まる寝床が行き渡ってほしいところですね そうすれば、ある程度の自衛も簡単になりますから。私らや、あるいは王国保有の衛兵さんたちも楽になると思います。 何より、私も夜は寝たいです -- アレックス
- 調べるお仕事ならではじゃったかー、変な事が書き加えられんようにしとかんとのう…
寝床の確保は最優先事項じゃな!暖かくなってきたから今はまだいいのかもしれんじゃけど、雨とかが降ったら野宿は悲惨じゃろうからなあ… 頼ってばかりでのうてしっかり力をつけて自衛せんと…か、わしは戦闘能力は低いから何とかせんといかんのう… うむぁー、それじゃあさっきのポーションはオヤツより前の時間に飲む事をお勧めするんじゃよ!わしは戻って自衛手段を考えるのじゃー(がんばるぞー!と握り拳を掲げると、手を振って帰って行きました) -- シーディ
- ええ、それに、例え木であろうと屋内であれば、動物や小さな魔物に襲われる心配も随分減りますからね
シーディさんのこのお薬? も、そう言った意味では、開拓の役にきっと立っていくことでしょう。敷地、安全の確保に、材料の運搬、etcetc…… 力仕事や、夜まで掛かることもザラですからね 分かりました。いざと言う時には使わせて貰いますし、またお伺いするかもしれません では、お気をつけてー(その後ろ姿に軽く手を振ると、再び何かメモを取りながら、その場を後にする) -- アレックス
- (屯所の廊下にて、正面から歩いてくる)
(アレクシアの姿を見るとポケットを探り、袋を取り出す) ……菓子だが、要るか? -- クギナ
- (その声に顔を上げ)えっ、あっ、頂きますよ。もちろん頂きます!
クギナさんがここに居るなんて、なかなか珍しいですね。調査から戻った所ですか? -- アレックス
- ……そんなところだ。偶に顔を出すこと、が契約規約の中に自由行動と引き換えに盛り込まれていてな。
(小袋を振り)……一つ、条件ではないが、尋ねる。これが有料でも、欲しいか。 何でも遠征向きで栄養価には富むらしい(毛に覆われた手で示された価格は市場売価よりやや高い) -- クギナ
- ははあ、私が現地の景色を撮ってこい、って言われてるのと同じですね
(問われると、頬に片手を当て)んー…、金額による、と答えます。珍しいものであれば、手間や流通を考えた分を支払うのは、正当な対価ですから そして、私は食べ物に関してはその基準が非常に甘い! (言いながら腰裏のバッグから皮袋を取り出すと、金貨を取り出す) -- アレックス
- ……そうか。(アレクシアの掌から太い指が金貨を拾う。なぜか眉間に皺が寄り)
(代わりに沢山のナッツを砕いて水飴と砂糖で練り固めたヌガーの袋詰が渡された。携帯食として便利そうだ) 不思議な感覚だが、まさか『売れる』とはな。要因は多様にあったように思うが。 真面目な話だが……俺が明日より、街中で菓子を売り歩いたらどう思う?(犬の面が渋面を作っている) -- クギナ
- そんな顔せずに、人が欲しいと言って売ったんですから『毎度ありー』と景気よく言わなきゃ
(受け取ったものを検分すると、バッグに収め) …聞いたところによると、何やら骨のような商人もいる、と国内調査で聞きました クギナさんは、それに比べればかなり、接しやすい部類だと思いますよ。調査以外の仕事を受け持ってるのも珍しくはありませんし 別に構わないのではないか、と思いますけど? -- アレックス
- まさにその骨だな。その骨が、商売に向いていると。
……中庸な意見として飲み込むにはいささか骨が堅い意見だ……比較とは言え「接しやすい」に分類される時が来ようとはな。 (どんな意図で言ったかは分からないが、とにもかくにも売れてしまった。その事実は変えられない) (話を切り替えるために尋ねる)……次の遠征先は決まっているのか? -- クギナ
- 私はまだ実物見てはいないですけどね。骨の商人だなんて、会ってみたいような、怖いような…
それに関して、もっと広く考えると、こう思いませんか? 私達が見聞きしに行った、一部の場所に比べれば、調査隊でも、或いは、この国の人たちは余程、人間らしいのではないか? と (彼女もまた、現場に出る事はあるがアジャンクールと同じようにバックアップ要員としての起用が多い) いえ、まだ暫くはここに居て、皆さんの調査資料の整理、が主な仕事になると思います (だからこそ、そこに描かれた様々なものを見ているのだろう) クギナさんこそ、これからは仕入れ先の調査にしますか? -- アレックス
- 存外に話の分かる骨だったが、犬と骨は組み合わせが良くない。その菓子が気に入ったなら、味の礼を人が骨にするといい。
違いない。が、景色と違って人はどこにいても"俺"には変わらないように見える。 俺にとってはこの国の外側の人間もまた根元は同じに見えてしまう。瞳の付く場所が違うからかもしれんが。 或いは、景色が違えば人の見え方も違うのやもしれんな……(景色の報告を心待つと口の端を鳴らした) いや……小心者でな、新たな商売に踏み切る算段がつかない。 頼まれた伝達事を伝えたら、また北にでも行くかな。(片手に持つ封書を別れの合図として振ると背中を向けて廊下を進んでいった) -- クギナ
- (確かに、自分を基準にし、更には人間とはかくあるべき、という思い込み。或いはそれを是とした倫理だけを礎に考えている以上、クギナの様に本質的に人と違う者達には、そう見えるのかも知れない)
…そうなのかも知れませんね。いい意味でも、悪い意味でも。人はあまり、変わらないのかも知れません 分かりました、では、出立する時は屯所に連絡と…、あとそうだ。帰りにお土産! お願いしますね! (骨商人にはまた今度…、と言うと、彼女も受付へと向かって行った -- アレックス
- むむ、見事な銃ですね…だがマスケット銃は一度に一体の敵しか倒せないのが弱点!
もしここが戦場なら、あなたはスケルトンの群れにあたふたしてる内に僕の破壊ビームでビビビビってなってたところですよ! つまり僕の勝ちでーす!!!(突然のドヤ顔勝利宣言が少女?を襲う…!こんにちは危ない人です) -- ラキア
- えっ?
反社会的勢力的な方ですか? 私が兵士でも無く、ここは戦場では無くて屯所の前ですが、破壊ビームとかいうものは困るので… そうですね。今治安維持関連の部門の人間を呼ぶので、少々お待ちいただけますか? -- アレックス
- 社会は関係ありませんー。僕はただスケルトンを増やしながら破壊ビーム撃ちまくりたいだけですー(口をとんがらせて抗議)
ってらめぇ!また屈強な男数人がかりで組み敷かれちゃう!!……あれ?ここもしかして、壊しちゃいけない屯所なんです? まいったな…当てが外れたな……スイマセン、じゃあ壊していい屯所はどこにありますか? -- ラキア
- ふむふむ。やはり無軌道反社会的破壊勢力の方ですね?
基本的に人がいる所を破壊してはいけません。そんなに破壊衝動とストレスを発散したいのなら、そうですね… まだ大きな岩や、切り株、それに張り巡らされた根っこで大変な箇所もありますから。そこでその、破壊ビーム? という物を撃ってみてはどうでしょうか? -- アレックス
- いいえ、むしろ軌道に沿って実直に破壊行動を行うのが僕たちの取り柄です(えへん)
ええーでもでも岩とか根っことか壊しても、なんていうか…勝ちに繋がらないじゃないですか… そもそもあなたの銃はそんな岩とか根っことかを撃つためのものなんですか!どうなんですか!それと同じですよ!(…同じなの?) -- ラキア
- ふむふむ。計画的に犯行を行う。つまり情状酌量の余地はなく、実刑は免れない、と
何を以て勝ち、とするのかが良くわかりませんが、私がここに来て、これを使ったのは旅の間の自衛が数回と、猟に一度切りですね ちなみにこっちのレイピアの方がよく使うんですよ? 料理を作る時食材を切ったり。先端に肉や魚を刺したまま焼いたり。あるいは、塊のまま焼いた肉を切り分けたりするのに使います -- アレックス
- くっ…!大人は誰もわかっちゃくれない…ッ!!まあ僕もそんな大人の一人なんですけどね。
あれ?ってことは僕自身僕のことをわかっていない…?(自我の消失になやみかけるけど)……でもそんなのどーでもいいですよね!(数秒で忘れる!) まあ、なんて便利なレイピアなんでしょう!じゃあこの、僕が偶然持ち合わせていた謎の謎肉の調理もちょちょいのちょいなんです? (謎のマンガ肉を差し出してみる。期待に満ちたピンクの瞳で。ちなみにバーベキューパーティー的なやつへの期待) -- ラキア
- 私もそうですが、たまに自身のアイデンティティについて、確かに悩む事はあると思います。ですが……えっ?
破壊ビームの話はいいんですか? この骨付き肉を切って欲しい、と? 試しにやってみましょうか? (刀身を直掴みのまま刃を入れれば、骨までは確かに通る。が、そこからが進まなかった) (やむを得ないので柄を握り、肉が付いたレイピア何度も振り下ろす。その度に肉が地面に叩きつけられる嫌な音が響いた…) -- アレックス
- ぐっ…!もういいっ…休め…ッ!!そのレイピアは十分に仕事をした…ッッ!! 肉パ(肉パーティー)は諦めますから!!!
(いたたまれなくなって止める優しさが、このネクロマンサーにもあった…!) ……今更ですが、もしかしてもしかして、あなたマスケット銃士でも調理士でもないんです?(そしてめっちゃ今更なことを聞く!) -- ラキア
- えっ、そうですか? もう少しで切れそうでしたが……
(限界までしなったレイピアが最後の一振りを振り下ろす、後には無残な切り口の肉だけが残された) あ、はい。そういえば自己紹介が遅れましたね。私はただの調査員です。ご飯は食べるの好きですけど、作るのは得意ではありませんし、魔物と戦うのも基本的には苦手です 貴方は快楽的破壊ビーム発射系危険思想反社会的組織の方、で宜しいですか? -- アレックス
- できることと、やるべきことは違う…それを今学びましたよ僕は…(謎マンガ肉は後でスタッフが美味しく頂きました)
なるほどーただの調査員のかたでしたかー!じゃあスケルトンと破壊ビームで攻め立てるのは間違いでしたね!メンゴメンゴなさい!(舌をペロッと出してテヘッて顔) ちなみに僕はそんな危険な存在じゃあございません…スケルトンを増やすことと破壊ビームを撃つのが三度のご飯と同じくらい好きなネクロマンサーでーす 名前はラキア。あらためてよろしくー(挨拶のおじぎをすると、アレックスよりちょっと背が低いのがよくわかる) -- ラキア
- いえ、私が戦闘員か否か、ではなく。突然スケルトンや破壊ビーム? を放つのはダメです。発展途上とは言え、捕まるでしょう
なるほど? つまり、反社会的ではなく、趣味の一環、あるいはそれを生業とされる方なのですね はい、私はアレクシア・メイフィールドと申します。先の話の通り、調査が主な仕事なので、なかなか街中で出逢うことは多くないかと思いますが、宜しくお願いしますね -- アレックス
- 捕まるか捕まらないか…試してみる価値があると僕は思う!!!(キラッ)
それじゃあそれじゃあ、こんど調査の合間のお暇なとき、ご飯でもご一緒しましょー(ナンパ……ではなく、肉パに未練があるらしい) ではアレックス…スケルトンの群れを見たら僕のことを思い出してくださいね!バイナラー(杖をぶんぶん振って、ちょっと破壊ビームをお漏らししながら帰るネクロマンサーでした) -- ラキア
- 捕まるならまだしも、目立つ場所に首を晒される可能性もあるんですよ。気を付けて下さいね
ええ、食事ならいつでも。ですが、この斥候部隊屯所のご飯は、オススメできませんので… ラキアさんの、オススメがあったら、そっちにして下さいね。では、またお会いしましょう (少し可哀想な目で後ろ姿を見送ると、彼女もその場を後にした) -- アレックス
|