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12/1
夏が遠い季節に、やっと足を一歩踏み入れました。平和だけど、退屈だなあ。
11/27
戻ってきたのはどうやら夢じゃないらしい。泣いた。今更すぎる。
11/20
友達にCDを勧められた。呱子さんもすっかり慣れたものだ……文明の利器とか使っちゃってるし。全くもう。
ところで、このアーティストの曲は前も聞いたはずなんだけど、なんか今聴くと変な共感がある。同類的ななにかがあるっていうか。名前はなんだったっけかな。YOU……とかなんとか。
11/17
ちょっとファミチキ買ってみた。冷めてたほうが美味しい。……卑屈になりすぎ?
11/14
喧嘩すら起きない日常に不安を覚えてきた。ついでに、周りに人しか居ないのが不安になってきた。呱子さん、ファンタジーに身を置きすぎた……。魔法とかもないし、世界に鼻で笑われた気分だ……。
11/8
ちょっと色々調べてみた。結局殆どなにも解らなかった。一つ、どっか遠いところで、私とは違うんだけど、ずっと眠り続けて目を覚ました女の子が居たらしい。その女の子はずっと寝てたにも関わらず、どこかの経験の記憶があったらしい。私も銃の腕は落ちてなかったし、似たようなものだろうか。とすると、その人も……コンタクトとりたいけど、噂話程度しか掴めなかったしどうしようもない。まあ、気にしないでいいか。
11/7
姉さんたちが帰ってきた。……行方不明になってた姉さんなんだけど……突然帰ってきた……もうなにがなんだかわからない。かたや二年ぐらい、かたや一年弱……? それぐらい経ってる。そういや私も、あっちの世界に行ったときに姉さんを探したっけ……。
……でも、二人の記憶はなくなってた。なくなってた、っていうか、あっちの世界の記憶が全くなくて、神隠しにあった当時の記憶のままらしい。わけがわからない。
11/5
学校の非常にダルい授業にも慣れました。もう数学とか縁ないと思ってたのに……すごい久々な感じがして全然解らない……。
あと部活にも出たけど、そこじゃ私はヒーロゥだった。あっちでの経験値はしっかり残ってるらしい。メダル狙えるとか言われた。
11/1
あれから一週間経ったけど、まだ夢から醒めません。カワイさんとか元気にしてるかな、また銃が自由に撃てるとこに行きたい……旅行しようかな、旅行。
これって、何シックなんだろうね。
10/25
 この日記をつけるのは、私にとって数年ぶりなんだけれど、開いてみると三ヶ月前ぐらいの日付に最後の日記が書いてある。なにか予感があって眠れなくて、いてもたってもいられずに日記をつけた。改めて読み返してみると、本棚からサバイバルの本を引っ張り出してメモった跡があったりする。実際、非常に役立ってくれたのだから、呱子さんの勘はなかなかのものなのだろう。
 今日の日付は10月の25日。平成の22年。自分でもびっくりするぐらい非現実的だ……黄金暦をつい思い浮かべて、警察の人に三桁の数字を言ったら面食らった顔をされたし。西暦は四桁で、和暦は二桁だもんね……そりゃ頭とかおかしくなったと思うよね。でも仕方がないんですってば。いえ、外国に連れ去られたとかではなく。でも結構いい線突いてるよ、刑事とか向いてるかも。
 ええと、なんだったっけ。呱子さんはいつも要領を得ない。ああ、そうだそうだ。詳しく最初から書いておこう。今までの文章、なにがなんだかわかったもんじゃない。
 ちょいと魔物を片付けて冒険から帰ってきて、疲れたので宿で道(ロード)のように眠って、目が醒めたら家のベッドだった。家、というのは、実家のベッドというか。見慣れてたけどすっかり忘れてたベッドの上でした。夢かなーなんて思ったんだけど、今でも醒めないところを見るとどうやら夢ではないらしい。実を言うとそろそろ醒めるんじゃないかと思ってる。それは置いといて。その後何気なく部屋を出てみるとやっぱり実家。なんか変な観葉植物もそのまんま。これ一体なんなんだよ……と思ってやっと家であることを実感したあたり呱子さんはムードがない。
 食卓に降りてフランクに「アイムホーム!」って言ったらそうですねえ、ダンディ坂野が最近のテレビに出たときと同じ顔をされたね。その後はお母さんとお父さんに泣かれたので私も泣きました。妹はトイレから駆け足で戻ってきてから泣きました。「何かあったの!?」なんて言って駆けてきたというのはなかなか良い心がけだと思うけど、その瞬間にトイレへ行ってたっていうのがムードへ対する冒涜なのよね。
 で、まあ何があったかって話なんだけど。聞くと三ヶ月前に私が行方不明になったとかそういうんだそうだ。で、今日突然現れたと。実を言うとここではたまにある話だったりする。神隠しってやつなんだけどね。それにあったと、そういうことになってたらしい。……ちなみに、お姉ちゃん二人も同じようなことになってる。一家に三人神隠しにあう、なんてのは異常の極み。そんなのは滅多なことじゃありえないけど、今ここにありえちゃった、と。……なんかすごいこんがらがるな。
 ここで疑問が一つ。三ヶ月しか過ぎてないってどういうことなのって話。少なくとも数年は確実に過ぎてるはずなのに、三ヶ月とか。三ヶ月なんて依頼三回こなせば過ぎる時間じゃん……短いにも程があると思うんだけど呱子さん……。なんだろうね、時間の流れが違うとかそういう非現実的なこと考えなきゃならないのかな。あの世界に居て今更こんなこと信じる信じないもないけどね! 冷静に考えてみると、あっちに居た頃背とか伸びた記憶ないし、そもそも老けた気もしなかった。きっと私の考えは正しい。
 その後はあれですよ、何があったのか聞く親を全力で誤魔化した後、警察さんに事情聴取ですよ。どうやら新米さんらしくてね、こういう事態に慣れてないっていうか。精神年齢の鍛錬を積んだ呱子さんはそっと諭しながら容赦なくあったことをお話しました。あの顔ときたらないね。その後こういうのに慣れてるポリスメンに話すと、神隠しにあった人たちが話すことと概ね一致してるとかなんとか。特に深く聞かれず帰れました。
 で、落ち着いて今。ふわふわした感じで日記を書いてるわけ。はぁ。わけわかんない。なんか沢山書いて疲れたから寝よう。

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