幻想郷のどこかしらに建立する屋敷、「揺景閣」の主。
大地や天候を操り、日本三景を初めとする美しい景観を作り出す事で八百万の神々への信仰を支えてきた大道祖神である。
手がけた景色はどれも絶景で、これまでにもその仕事は確実に信仰を高めてきた。
がしかし、景観を造成すると決めた土地に元々住んでる人にはあんまり配慮しないのが玉に傷。
平気で追い出したりそのまま工事したりする事もしばしば。
やがて人間達が山々や海さえも自由に造成する技術を手にする事で忘れられてゆき、
数名の弟子や従者と共にここ幻想郷へ移り住んだ。
そこそこに気楽に過ごしているがやる事が無くて暇なのでいっちょでっかくいい景色を造成してやるか、
と不穏な計画を思案したりいなかったりする。
そんな考えを知り、迷惑にならなければいいがと同居人達は常に肝を冷やしている。
良くも悪くも芸術家肌である為に一度こだわりを持つと考え方を改めさせるのは難しい。
「この山、きっとこうしたらもっと絵になるんだけどなぁー……、やっちゃおうか!派手に!」
普段は優しいし部下思いだ。多分、きっと。
巻物と筆が彼女のCAD。他にも絢爛な装飾の施された鶴嘴と墨壷を携えている。