94年2月 なんかグダグダやってたら帰るに帰れなくなってきたな…… まあいいか、ここに留まればその内気になることも舞い込んでくるだろう 今回はゴブリンだったけどな…… それにしても手袋か……悪くねえけど、あの上司を思い出してすげえ微妙な気分だ 俺も手袋はつけるが、どうにもあのイメージがでけえ 94年3月 な、なんだありゃあ! そうか、あれが噂に聞く巨大生物、その中のトカゲか…… あれは尋常じゃねえ。並みの生物があれだけ大きく育つなんざ正気の沙汰じゃねえな 何かの手が加えられていると考えるのが妥当なところだろう 仲間も3人やられちまったことだ、黙って引き下がるわけにはいかねえ。 94年4月 今回の冒険は狼討伐。狼もまた、どこかおかしい 狼達のあの知能の高さ。元々高い生き物とはいえ、それを越えている気はする 途中であった大蛇も並みの大きさじゃあない 都への報告も気を入れる必要があるか 94年5月 コボルドが相手だった 特に書くことはねえ 94年6月 剣ばかりもなんだし、槍も悪くないかも知れねえ 94年7月 巨大な怪物ということで、今回は気合を入れて挑んだ 前回とカゲにしてやられたからなあ 同じ奴が出てくるとは思っていなかったが、敵はムカデ 思ったとおり尋常でないでかさをしてやがる 前回のような轍は踏まず、倒すことが出来た サンプルを幾つか持っていこう 94年8月 敵はグール、いわゆる生ける屍って奴だった しかし途中には罠が仕掛けられていたし、あれほど巧妙となると訳が違う 高い知能を持っている。先住者が仕掛けたものにしても、それをものともしないほどに まだまだ調べるところは多そうだな 94年9月 今回もまたグールを相手にすることになった ……数が多い。これだけ殖えているというのは、由々しき事態だ 強さはたいしたこと無かったが疲れちまったな それでも調査を打ち切るわけには行かないが 94年10月 今回は超巨大ムカデを相手取った 俺が調査するための分にしておこう 94年11月 巨大生物のサンプルは数をそろえて置いて損は無いだろう 今回も多くのサンプルを得ることができた そして熟練か……冒険者としても長くやってきたことだしな 94年12月 リザードマンか、今回は現行種族の悪党退治って所だったな それだけに取り立てて報告するようなことは無い 次回は巨大怪物だからありそうなもんだが 95年1月 新しい年を無事に迎えることが出来たな また超巨大ムカデで、止めを刺すことができた こいつのサンプルはそろそろいいだろう それより長いこと一緒だった奴と離れて少し寂しい