名簿/93962

暗殺者達 Edit
  • その日の夜もミクローシュはあてどなく街をあるいていた。--
  • [男が通りを歩いてくる。 足音も立てずに不気味に...そしてミクローシュの行く先をさえぎるように立ち止まる]
    こんばんわ・・・、夜分にすみませんが私、人を探していましてね・・・。 えぇ・・・、協力していただけると助かるのですが・・・。
    [男の顔には不気味な笑みが浮かぶ] -- シャード
  • (「私は声を出すことができない」とかかれたメモを差し出した。
    ただし、話は聞く用意はあるのか立ち止まって、奇妙な男を見つめている。)
    -- ミクローシュ
  • あぁ・・・、構いませんよ。 意思の疎通ができればよいのですから。
    探し人は左頬に大きな火傷を負ってましてね。 えぇ・・・、聞いた話その男やたらと無口だとか・・・。
    そうそう、名前は確か・・・、ミクローシュ・・・。 酒場で確認を取ったので間違いありません。
    ねぇ? ミクローシュさん。[ニタリ...と男は笑い右手を懐に忍ばせる] -- シャード
  • (・・・!)なにかを感じ取り、後ずさりして男から少し離れた。 -- ミクローシュ
  • 遅いんですよ。[男は懐から何も取り出さず指をパチンと鳴らした]
    [その瞬間ミクローシュに向かって一筋の光が走った] -- シャード
  • (!)突如として飛び込んできた強い光に咄嗟に体を強張らせ、顔を手で覆った。
    一筋の光はそのままミクローシュの体を貫き、彼はその場に倒れた。
    -- ミクローシュ
  • ま、こんなものでしょう・・・。 クコココココ...。
    [男はミクローシュに近づき首に手を当て、手を光らせた。 ミクローシュを完全に麻痺させるための雷魔法であろう]
    さてと・・・、あとはお任せといきましょうか。[どこからか麻袋を取り出すとミクローシュを包み、抱えその場から立ち去った...] -- シャード
  • シャードによって括りのまじないをかけられたミクローシュは、ある屋敷へと運ばれた。 --
  • 「無傷とは中々やるではないか・・・」
    「上出来だ、報酬をくれてやろう。」ミクローシュの拉致を依頼した男がシャードに金を手渡した。
    --
  • 「さてどうしてくれようか。」いかにも筋者といった風貌のその男は、これからミクローシュへ行うことを思い浮かべ愉悦の表情を浮かべた。 --
  • 「さて女よ。」男がFFに話しかけた。
    「こいつはこの間うちの若いのを殺したやつに違いない・・・ここでワシに逆らうとどうなるかじっくりと教えてやってくれ。」
  • はーい、とりあえず縄で縛りますねー…っと。[男の背後から小柄な少女が現れる。男の言葉にある種明るくも聞えるような口調で答えながら、慣れた手つきでミクローシュを椅子に縛り付けた。] -- セット
  • ミクローシュはゆっくりと目を開き、目の前の見知らぬ者たちを睨み付けた。
    (・・・動けない。何所だここは、僕は、捕らえられているのか?)
    -- ミクローシュ
  • あ、起きた。…で、どんなのをご所望です?[と、首だけ振り向きながら男に問いかけた] -- セット
  • 「ふむ、そうだな」一呼吸おいて、男がまるでテーブルに添える花を選ぶような口ぶりで呟いた。
    「爪が伸びすぎているようだから、二度と生えないようにしてあげなさい。」 -- 依頼主アークトゥ?
  • 了解しました、じゃあ小指から…あー、ペンチでいいですかね?それくらいしか持ってなくて。[軽く首を傾げつつ、懐からラジオペンチを取り出した] -- セット
  • 「かまわん、私は早くそいつの歌うオペラが聞きたいんだ。」 -- 依頼主アークトゥ?
  • じゃあ一思いに…いっせーのー、でっ![ペンチで爪を挟み、勢いよく剥がした]…っと、あれ、結構難しいですねこれ。根元の方残っちゃいました。 -- セット
  • (「・・・!」
    男は激痛を耐え、身をのけぞらし、男と少女を睨み付けた。)
    -- ミクローシュ
  • 「ふーむ、まだ乗り気ではないのかね?歌手も我侭になったものだ。」
    「おい。」と少女に目を向け、顎で指示した。
    「全て剥がせ、そしてあとのやり口はお前にまかせようか。」 -- 依頼主アークトゥ?
  • わぁ怖い怖い、野獣みたいな眼。…爪全部剥がすんですね、了解です。やっぱり武器になりそうなものは全部奪わないと駄目ですよねー…[爪と肉の間をマイナスドライバーで少し広げ、再び爪を剥がし始めた] -- セット
  • ミクローシュの震えることの無い喉が、激痛の中でわずかに枯葉を握りつぶしたような音を出した。 -- ミクローシュ
  • これで片手は全部…あ、貴方もやります?結構コツいりますけど。[アークトゥの方を振り返りながら少女が訊ねた。その手には少しだけ赤い模様が付いている] -- セット
  • 「ふん」
    そういって、少女からペンチをひったくると、闇雲に次々と爪をめくり、仕舞いにはミクローシュの指は灰皿に突き立てられた紙タバコのように、あらぬ方向へと向けられていた。
    「イヤァ、なかなか難しいものだね。」と微笑んで言った。 -- 依頼主アークトゥ?
  • ですねー、爪だけ綺麗に剥がすって言うのも結構難しいもので。…いい加減気絶したりしちゃいましたかね? -- セット
  • アークトゥは無言でミクローシュを蹴り上げた。
    「アンコールに答えてくれるそうだ。」 --
  • じゃ、『私ら』の方も色々と。[そう言った直後、ノイズが掛かったように少女の姿がブレた。段々輪郭がぼやけていく] -- セット
  • [ぼやけていた輪郭がだんだんはっきりとしてくる。が、そこに現れたのは先刻の少女ではなく、長身の女だった]
    …さて、ミクローシュ君…だったか。君が何をしたのかはよく解らんが…まあ、とりあえず死んでくれ。[腰のベルトに通していたリヴォルバーを抜き、銃口を向けた] -- リセット
  • ミクローシュの顔に一瞬恐怖の表情が映し出された。
    しかし、諦めたのだろうか。元の無表情にもどりただ銃口を見つめている。
    -- ミクローシュ
  • [表情が変わったのを見て一瞬眼を細めた後、引き金を引いた]
    ───カチッ…[…弾は出ない。どうやら弾倉に弾が入っていなかったようだ] -- リセット
  • 「ほほぅ、そんな脅し方もあるのかね。なかなか凝った趣向じゃないか。」 -- 依頼主アークトゥ?
  • まあ誰にだって人生悔いる時間くらい要るでしょうよ、私も流石にそこまで鬼では無いですから。
    …あ、折角だからこの際交代で撃ちます?[アークトゥに銃を差し出した。その顔は意地悪そうに笑っている] -- リセット
  • 「残念だが、私はその手の細工物に疎くてね。コレが一番馴染んでいる。」
    そういって、ナイフを取り出した。
    「だた、その目つきは気にいらんなぁ。」と言って、ミクローシュの目にふかぶかと突き刺した。
    「なに、もう片方あるから銃口をみるだけなら十分。」といってさも満足気に笑った。 -- 依頼主アークトゥ?
  • うわ、結構グロい事を…まあ私もそういうの嫌いじゃ無いですけどねぇ。[軽めに言い、二回引き金を引く。どちらも不発] -- リセット
  • 「どうやら、今日は星の巡りが抜群のようだねえ・・・。おい、後何回だ?」 -- 依頼主アークトゥ?
  • 二回…[引き金を引き、また不発]…で、あと一回。運良いですねぇ本当。
    …そうだ、ちょっと縛り直すんで良かったら手伝って貰えます? -- リセット
  • 「今度はどんな趣向かね?」 -- 依頼主アークトゥ?
  • いや、自分自身の手で人生終えさせてあげようかなー…なんて。[足の紐を解いて膝を上げ、持っていた銃を両膝の間に銃口が己の体を向くような形で挟んできつく縛った後、引き金付近にロープを通してその両端を左右の手首に括り付けた] -- リセット
  • 「ならこれもくれてやろうか。」
    そう言って鉛玉のついた鎖をミクローシュの腕に通した。
    「さて、何時まで耐えるかね?」 -- 依頼主アークトゥ?
  • 最期まで抗えるかどうか既に怪しい感じですがねぇ…とりあえず私も見物させて貰いますよ、そんなに持たないだろうし。 -- リセット
  • そして、血の臭いが強く漂う屋敷の地下で、一つの銃声が響いた。 --
  • 「アンコールの幕切れが、バラの花束とはね。中々いい舞台だったよ。」
    そういって男は血に染まった部屋の壁を見て笑った。
    床には首のない肉塊が転がっている。「さて」と、少女に銃を返した。
    「報酬は上で部下から受け取るがいい。ご苦労だったな。」 -- 依頼主アークトゥ?
  • あー、壁も銃も何もかも真っ赤。掃除面倒臭そう…まあ面白かったし別にいいか。
    …じゃ、また機会あったら宜しくお願いしますよー。[背を向け、ひらひらと手を振りながら階段を登っていった] -- リセット
  • 「さて、あとは見せしめに、そうだな連中がたむろする酒場の前にでも投げ込んでやるか。」
    男はミクローシュへの拘束を解き、ナイフで胸部へと組織のサインを入れ始めた。
    --
  • だが、その時、ある異常に気が付いた。
    めちゃくちゃに折ったはずの指がまっすぐに、そして胸へと入れたサインは書いたそばから消えている。
    --
  • 「・・・・・・?」 --
  • 「!?!」次の瞬間には首なしの死体から伸ばされた腕がアークトゥの首を締め付けていた。
    彼は、恐怖と混乱の中、必死に抗ったがやがて動きを止めた。 --

  • その頃には首なしの死体はおぞましい肉の萌芽を終え、元の火傷顔の男へと戻っていた。
    以前と違うことは、男の中にさす影の色がより濃くなっていることぐらいだろうか。 --
  • 次の日の朝、アークトゥ一家の者は皆、惨殺されていた。
    きっと何かヘマをやらかして消されたに違いない、俺はあの日屋敷にでいりする妙な連中をみた、などと噂が飛び交ったがやがて忘れられた。 --

  • こんな話、薄汚い連中の間ではどこにでもあることだから。 --