93年3月 ふふっふっふっ、海越え、野越え、山を越え とうとう来たぜ、冒険者の土地 ここで名を挙げれば、こちらでも取り立てようというものは居るはず いざや生存競争! 93年4月 小鬼ごとき、俺の敵ではないわ! 俺は鬼だからなあ! それにしても多くの戦果を挙げることができた、幸先が良い この調子で名を知らしめていかんとな! 93年5月 犬頭鬼ごとき俺の敵ではないわ! しかし敵の大将はさしたるもの、並みの太刀筋では倒れんかったな 多く斬られようと立ち続ける様はまさに大将! 敵ながらあっぱれであった…… 93年6月 屍人ごとき俺の敵ではないわ! しかし奴らも罠を仕掛けるだけの頭は持ち合わせている様子 油断の出来ない相手であったな 此度の冒険にて弓を手に入れたぞ! しかし……非常に質が悪い! これでは役にたたんではないか、使わん使わん 93年7月 豚面鬼ごとき俺の敵ではないわ! いやはや、しかし中々に手練れた敵ではあった あれが世に聞くキャプテンクラスという奴であろうな 酒場の主人の手心であろうか、4度目で奴より生きて帰ったとなれば名も知れよう これは感謝をせねばならんな 93年8月 豚面鬼ごとき俺の敵ではないと言っておろうが! 大将首を上げることはできたが、あとは側近1匹のみ 大将のところへ一気に行ったから仕方ないとは言え むう……物足りんな 93年9月 豚面鬼ごとき俺の敵ではないが、数で押されては安心できん 9回も切り結ぶことになろうとは、まるで予想しておらんかったぞ だがそれだけに斬った数も多い。7と、一匹ずつ殺せたわけではないが 2回はオーカーゼリーだった故、仕方のないことではある 道中発見した護符が俺の物になった 腕っ節の方もかなり上がり、護符も入ったとなれば、幸先のいいことよ 93年10月 豚面鬼はもういいから別の奴と戦わせてくれんかのう 大将のところまで直行とか下っ端どもとかはもういいからさ 少し格を上げるだけでも良いのだ、まるで名が広まらぬではないか まあそれはそれとして拙者の肖像が増えてまっこと嬉しい 棚から牡丹餅というか……そういうのもなんであるが、ありがとうござる 93年11月 豚面鬼の顔も見慣れた今日この頃、大将首上げたからまだ良いがもういい 切り結ぶことも多かったから大層成長したし、そろそろ別の手合いをだな…… と思ったら次回は屍人でござる、やったー! あー、やっと豚面どもから離れることが出来る 93年12月 屍人よ、豚面どもから遠ざけてくれてありがとう! 礼に刀の錆びにしてくれたわ! いやー、ようやっと連中から離れられて気分がいい しかし匂いはかなわんな。人間よりは得意とはいえ、臭くてかなわん と思っていたところに次回は不確定怪物 何が来るんでござろうなあ、気になるでござる 94年1月 巨大蟻ごとき俺の敵ではないわ! いやあ、何が来るかと思えば蟻であった。やはり敵がでかいと斬り応えがある お陰でこちらも良い鍛錬になったし、実にいい気分だ それにしても、うーむ、デカブツを見たら大きな武器が欲しくなったな やはりこの人並みの数打では出来ることが限られる、丈夫さも足りない 新年は手に入るといいのう 94年2月 犬頭鬼ごとき敵ではないが、俺は活躍できなかった。無念なり しかもそれで一人前と呼ばれるようになった日には不甲斐なさもひとしお およよよよ…… さて、2月になったな。冒険をはさむ以上節分は過ぎたろう…… しかし油断は出来ん、遅れを取り戻そうというものは居るはずだ