ケイタの伝説に関する覚書 ケイタ・デクスの名簿、コメントアウトの裏設定より //スーパー後付裏設定 //魔王タカヒロは実はかつてこの世界での英雄だった。 //そして、ケイタと同じように魔王討伐の旅に出、魔王を倒す。 //タカヒロもケイタと同じようにデクスの紋章を持った、デクス王家のものだった。 //魔王を倒したとき、タカヒロは並行世界に飛ばされ、デクスの紋章を持つ者は、並行世界を渡り歩き、並行世界で英雄となり、邪悪を滅ぼす使命を持つのだと知った。 //そして、幾千、幾億との世界を巡り、世界を救ってきた。 //ついに自分の世界に帰ってきたとき、タカヒロは恐ろしい事実を知ることとなる。 //自分が帰ってきた世界は、自分が魔王を倒す前の世界だったのだ。そして、同じ冒険を繰り返し、次の世界も同様であったので、世界がループしていると知る。 //このループに耐えられなくなったタカヒロは、ループの始まりでもある自分の世界を滅ぼし、この螺旋を断とうと、魔王になった。 //しかし、魔王は本当は世界を滅ぼすつもりではなく、自分を滅ぼす、かつての自分のような英雄を探していたのである。 //それがケイタであり、もしケイタが魔王を倒せば、タカヒロはループから解放される。 //しかし、次はケイタがループに巻き込まれ、再び魔王となるだろう。 //ケイタは勇者です。デクスという、神から与えられた力を鍛え、復活した魔王を倒すため、冒険を始めます。 //これがケイタの伝説の始まりです。私が子供の頃に書き始めた物語です。 //書いてから結構な年月が経ちますが、私の処女作とも言えるものなので、思い出深いものがあります。 //あらすじからもわかるように、最初はドラゴンクエストのような魔王退治の物語でした。 //しかし時が経つにつれ、私の知識は増え、色々な作品を書くようになりました。それらのほとんどは未完でしたが、私には大切な思い出です。 //私は、自作品のクロスオーバーというものが大好きでした。設定が繋がっていたり、世界がループしたり、主人公が別作品で登場したりと、 //そういったものが大好きでした。そういったことから、ケイタの伝説の設定も、増えていくことになります。 //ケイタの伝説は未完ですが、最終話はどうなる予定だったのか、少しお話しましょう。 //ケイタとその仲間たちは魔王城へと乗り込み、幹部たちを打ち倒していきます。 //そして、ついにケイタは魔王と対峙します。世界を滅ぼさんとする魔王。その魔王を倒さんとするケイタ。魔王タカヒロはケイタに良く似た男でした。 //魔王の余りに圧倒的な力に、ケイタたちは瀕死の状態となってしまいます。しかし、その時デクスの真の力が発動し、他の仲間の紋章と共鳴を始めます。 //そして、その紋章の力の集合は、初代デクス王が魔王を封印したときと同じものでした。 //かくして魔王は滅ぼされました。しかし、魔王は完全に滅んだわけではなく、ケイタも、魔王を倒したことにより、後に恐ろしい運命に引き込まれていくのですが、 //魔王を倒したときの彼らが、それを知ることはありませんでした。 //ケイタの伝説はここで終わりではありません。まだ、伝説として語られることもありません。 //話はケイタの伝説 魔王の杖と死者の魂劇場版へと移ります。 //彼らは平和を手にしますが、その平和が長く続くことはありませんでした。 //かつて、冒険中に現れた謎の青年、ガビル・フォーマン。彼が突如現れ、ケイタたちを異世界へと連れて行ってしまいます。 //ガビルは全ての人の魂を一つに集め、爆発させる、セデマリビッグバンを起こそうとしていることを明かします。ケイタはそれを止めるために、異世界を旅します。 //カビルは自分をデクスの使者だと言い、ケイタを混乱させます。ケイタはデクスの紋章を、魔王を倒すための力だと思っていたから、世界を滅ぼす力だと聞いて、とても驚きます。 //そして、ケイタはデクスの力が単なる対魔王の力でないことを知ることになります。 //ケイタは異世界に散り散りになった仲間を探します。最初、仲間たちは洗脳されていて、ケイタの敵となりますが、デクスの紋章の力により、彼らは正気に戻っていきます。 //しかし、旅が進むにつれ、ケイタの様子がおかしくなっていきます。どこかへ託もなしに消えたり、残忍な性格になったりしたのです。 //そして、ケイタはこの世界に存在していた天空城へと赴き、最強最悪の破壊兵器、カオスドライブで地上の町を焼き払ったのです。 //そして、それを仲間の一人が感づき、ケイタを問いただします。 //ケイタは明かし始めます。自分がデクスに潜む、闇の意思に支配されていることを。このままではいずれ自分の思考は消えてしまうことを。 //カオスドライブを撃ったのも、その闇の意思だったのです。 //ケイタは、このままでは自分はこの世界を滅ぼしてしまう。だから俺を殺してくれと言い残すと、どこかへ立ち去りました。 //これもガビルの策略だったのです。 //そして、仲間たちはケイタを何とか救い出そうと、ケイタの待つ天空城へと向かいます。 //天空城での死闘の末、死んだはずのケイタの父の協力により、全ての紋章が共鳴し、闇の意思を破壊することに成功。ケイタは正気に戻ります。 //ケイタはガビルが、ケイタたちの世界で、セデマリビッグバンを起こそうとしていることを伝えます。 //ケイタたちは、この世界とケイタたちの世界を繋ぐ、カオスフィールドというところを、天空城を動かして乗り越え、元の世界へと帰ります。 //ケイタたちは、デクスナイトを従え、世界を滅ぼそうと目論むガビルと対峙します。 //そして、ケイタはデクスの真実をガビルから教えられます。 //デクスは善なる力ではないのです。それは世界を滅ぼす力にもなりうるのです。 //ケイタはその事実を受け止め、デクスの力を平和のために使うことを誓い、ガビルと対決します。 //セデマリビッグバンが起こる中、ケイタはガビルを打ち倒します。すると、人々の魂は元へと戻っていきます。 //仲間たちがその勝利を喜ぼうとすると、ケイタはそこにはいませんでした。 //ケイタは消えてしまったのです。 //ケイタがその後どこへ行ったのか、ケイタの仲間たちが知ることはありませんでした。 //ケイタは別の世界へと旅立ったのです。デクスの真の意味を求め、そして、いまだ滅んでいないと知った、魔王を倒すために。 //ケイタは様々な名前を名乗り、様々な世界を旅しました。その世界こそ、私の作品群の世界です。 //デクスの力を与えた神は、クロイツトラウムの世界で全能なる父として現れます。 //また、神殺しの世界では、原初の存在アザトースとして現れます。 //(上記のクロイツトラウムとか神殺しは構想中だった小説の話) //ケイタは永遠と旅を続けていきました。永遠にループしていることに、彼はまだ気づきませんでした。 //しかしある日、彼はそれに気づくのです。俺はまた魔王を倒している。また世界を旅している。また別の世界に行っている。 //それに気づき、彼が絶望したとき、デクスの紋章が発動し、彼はその永遠の輪廻から逃げ出すために、魔王となりました。 //しかし、それは神の手のひらで踊っているに過ぎませんでした。ケイタは神の玩具なのです。デクスの紋章を持つものは魔王を倒し、やがて自ら魔王となり、勇者に倒される運命なのです。 //本来ならば、勇者に倒されれば魔王は死ねるのです。しかし、ケイタは違いました。 //ケイタは神のお気に入りでした。死ぬことは許されなかったのです。 //ケイタは勇者に倒されることも無く、世界を破壊し続けました。本来の勇者である彼は、とうの昔に消えうせていました。 //しかし、どこかにその自分が残っていたのでしょうか、ある日ケイタの精神は崩壊してしまいます。 //自殺をすると、彼は再び蘇りました。運命に逆らい、何もせずにいても、彼のあふれる力は世界を破壊していきました。 //やがて、全ての世界を破壊したとき、ケイタの前に全能なる父、神が現れました。 //全ては神の茶番だったのです。ケイタは神の手のひらの上で、傀儡として動いてただけだったのです。 //ケイタがその真実を知ったとき、神にも予想外の出来事が起こりました。デクスの紋章が、ケイタの長い長い輪廻の経験により、進化を遂げたのです。 //ケイタは魔王ではなくなり、勇者に戻りました。神と同等の力を得て、全ての元凶である神を滅ぼすことを誓うのです。 //そして、神と勇者の戦いが幕を開けます。ケイタは余りに重い自分の罪を少しでも贖罪するため、神を殺す戦いに出ます。 //その戦いの中、消えたはずの世界が再び現れ、神と勇者の戦いを、その目に焼き付けたのです。 //幾星霜のときを越え、その戦いは終わりました。 //その結果を、私が語る事は出来ません。私もまだ、知らないからです。 //そして、その戦いの後、ケイタは伝説となりました。その伝説が勇者と魔王の戦いのものなのか、魔王として、世界を滅ぼしたときのものなのか //それとも、勇者として、全てを弄んだ神との戦いの伝説なのか //それは、誰にも分かりません。 //ケイタの人生は、幸せだったかと聞かれると、おそらくそうではないのでしょう。 //彼が普通の人間として暮らしたのは一瞬のことだし、それからはずっと勇者として戦い、輪廻に苦しんできたのですから。 //神は彼の幸せを認めてはくれません。認めてしまうと、つまらないからです。 //しかし、私は言えます。 //ゴールデンロアの世界は彼が旅する世界の一つです。その世界では、ケイタは確かに幸せであったということを。 //様々な友だち、親友と出会い、彼は幸せだったはずです。 //ゴールデンロアの世界から消え去ったとき、彼の地獄の運命は再び廻り始めます。 //それまでは、彼もこの世界を楽しむことでしょう。 なお、この文章中に登場するケイタやデクスという言葉と、聖杯に参加予定のDの勇者との関連は不明