[[IG個人イベント/伊上山の山神退治]]

|[[http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp002053.png>編集:IG伊上山の山神退治A]]|
|BGCOLOR(white):#pcomment(IG伊上山の山神退治A,1,below,reply)|
~

-''伊上山の山神退治・1''
--''君たちはそば猫の一階に集まると、事情を知っている店主達から暖かな蕎麦茶と軽食のもてなしを受けた。 &br;やがて定刻になると、君たちは店を後にする。『息子と娘をよろしくお願いします』と丁寧に頭を下げられながら。 &br; &br;一行は昨晩降ったばかりの処女雪を踏みしめながら、冬の旧参道を登っていく。 &br;死地へと向かう覚悟は出来ているだろうか。 &br; &br;ほどなくして、君たちは旧社殿へと辿り着いた。 &br;朽ち掛けた木製の鳥居、もぬけの殻の神使の台座。 &br;そこは悍ましいほどの瘴気と神気に満ちている。 &br; &br;鳥居を潜れば、そこは神域だ。 &br;もはや君たちに迷いはないはずだ。異界に足を踏み入れたまえ。'' --  &new{2020-05-23 (土) 21:01:57};
---(黒い女性用コートで身を包み、白い息を零しながら旧社殿を眺める)&br;……凄いわね。悪いものと良いものが混ざり合ってる感じ…。 -- [[銚釐>IG/0031]] &new{2020-05-23 (土) 21:10:18};
---(程よい緊張は、むしろ実力を発揮させる。頭は冴え、気力は十分、体も冷えていない) &br;では、いきましょう。 &br;(ひとつ深呼吸をしてから、鳥居を潜った) &br;(その目的を果たすために、死地へと――) -- [[クロ>IG/0001]] &new{2020-05-23 (土) 21:10:20};
---(鳥居に踏み込む。大切なもののためにも絶対に生きて帰らなければならない)&br;(久常の家族は温かい。そのピースを奪った神を、どうしても倒さなければ) -- [[アリス>IG/0014]] &new{2020-05-23 (土) 21:12:40};
---本来は良い場所のはずなんスけどねえ…… こりゃいけん、嫌な感じッスわ (銚釐の言葉に頷く少年はたすき掛けの和服姿 腰に刀)&br;(クロの呟きに頷き) 正面衝突上等 やってやるぜ! (指を鳴らして、クロの後に気合を入れて鳥居をくぐる) -- [[吉広>IG/0021]] &new{2020-05-23 (土) 21:13:42};
---(参道を歩く男。僅かな緊張の色を表情に見せつつも、その物腰は普段と同様…いや、男を知る人間にとっては明確に違う点が一つあることに気づくかもしれない)&br; (それは、いつも腰に下げている木刀が無く、その変わりに肘から指先ほどの直径の、木刀と同じ素材と思わしき、概ねひし形の形をした小型の木製の盾を背にしていた)&br; (そうして、旧社殿にたどり着けば…ふ、と白い息を吐く。その息は魂が抜けているのかと思う程の、凄まじい、圧)&br; ……ここにゃ地元民ながら近づいたことなかったが…正解だったみてーだな。そんじゃ…いくか!(しかし、その圧を押し退けるようにして、脚を踏み込んだ) -- [[総痍>IG/0026]] &new{2020-05-23 (土) 21:13:46};
---(刺すように冷たい山の冷気が肺腑を侵さぬよう、細くゆっくりと白い吐息を漏らして歩く)&br;(記憶の中に残っていたそれと今の姿を見比べれば、失われた時の長さに想いを馳せて)同じ神殿とは思えんな……見る影もなく寂れたものだ -- [[アエリア>IG/0023]] &new{2020-05-23 (土) 21:14:45};
---(久常に続いて鳥居をくぐる)……ふぅ…(緊張…しているな、と自覚。それは、これから神様と対峙するというところへの緊張ではなく…)&br;(己の異能を、開放することへの恐れ…仲間へは。この力を向けてはいけない…大丈夫だと、思うのだけれど。) -- [[銚釐>IG/0031]] &new{2020-05-23 (土) 21:15:28};
---怯懦と慢心は捨てろ。ここからは覚悟のみが道を切り開く。&br;……姉様は私が守る。(訃を知らせる黒装のまま銚釐に目を向けて)みんなも無事に切り抜けよう。 -- [[アリシア>アリスの設定ページ#o80d8e84]] &new{2020-05-23 (土) 21:16:57};
---……そうね、頼りにしているわアリシア。…でも、私も戦う。久常君の妹を助けたいって気持ちは本物だから…(神域……気配がビリビリする)&br;(…ふと、りゅーちゃんや…なぜか、有名の近くにいるときの様な感触を得た) -- [[銚釐>IG/0031]] &new{2020-05-23 (土) 21:18:37};
---(伊上山の旧社殿 一度山に上り遠巻きから気配を望んでいただけだが、それだけでも強い圧力の陰気を感じた)&br;(直視するのはこれが初めてとなる ……ここで怖気づいてはいられない 如何に相手が強大な土地神であろうと、クロの妹を取り返すためには打ち破らなければ行けない敵)&br;まさか本当に山神と敵対することになるとは(修験者として敬うべき自然の神 しかし人に仇なす存在を放置も出来ない 皆に続き鳥居を潜り、異界へ踏み出す) -- [[楓>IG/0004]] &new{2020-05-23 (土) 21:19:40};
---(人の気配は絶えて久しく、ここには神寂びた気配だけが満ち満ちている ただ人知れず在るということ、その孤独にはどこか思うところもある様で)&br;最期はおのれのエゴに滅ぼされるか まるでヒトのようなことをする……ついでに躊躇も捨てるがいい、アリシア・アンダーソン あれは私ほど優しくはないぞ -- [[アエリア>IG/0023]] &new{2020-05-23 (土) 21:21:19};
---''君たちが神の領域に足を踏み入れると、そこが異界であることが肌で理解できたことだろう。 &br;濃密な神気と瘴気が、意識すら蝕むように肌に触れる。 &br;その肌感覚の後、そこではじめて、社殿の前に、一人の少女が立ち尽くしているのが見えた。 &br;白無垢の衣装に、一振りの剣。純白の髪。同じく純白の猫の耳と、二本の尾。 &br;黄金色の双瞳は虚ろで、何を映しているとも思えなかった。 &br; &br;「深白!!」 &br; &br;久常玄道が思わず叫ぶ。 &br;少女の瞳が僅かに感情の色を取り戻して動き、頬を一筋の涙が伝う。 &br;しかし、それもその一瞬限りのことだった。 &br; &br;「――かみが、おいでになります」 &br; &br;旧社殿の扉が開く。 &br;さらなる膨大な神気と瘴気が溢れ出た。'' --  &new{2020-05-23 (土) 21:23:35};
---''&br;闇の奥から、瞳が覗いている。 &br;人の眼を直角に捻ったような、縦に割れた双眸がふたつ。 &br;片方二尺はあろうかという、藍鉄色の巨大な眼は、悍ましいほど純粋無垢に澄み渡っていた。 &br; &br;一拍遅れて、ぞるり、と。 &br;闇の奥から、神の肉体が露になる。 &br;それは、奇怪極まる異形であった。 &br;例えるならば、虎と蜥蜴とかみきりむしを無邪気にこね混ぜて、そこに人間を交配させたような。 &br;それはもはや、およそこの世のいきもののどれにも似ていないなかった。人の手足を幾百幾千と捻じって縒り合わせたような、歪な四肢。 &br;尾らしき器官が二つ、稲妻状に折れ曲がりながら、地を這っている。 &br;右腕に相当するであろう部位には石の剣。左腕に相当するであろう部位にはかつて奉納されたものと思しき鋼の大太刀。 &br;この真の名すら失われた最古の神の一柱が、戦いに臨むべくして現れたのは明らかだった。 &br; &br;神は言葉を発さない。 &br; &br;ただその澄み切った眼が君たちを捉えると、 &br;君たちは心の底から身を震わせるような悪寒と重圧に苛まれる。 &br;それは、身に刻まれた根源的な神への畏怖心だ。 &br; &br;君たちはこの感覚に耐えながら、これからこの神性――大杭神に立ち向わなければならない。 &br; &br;まずは陽動だ。奪取班のために、この神の注意を完全にこちらに向ける必要がある。 &br;早速、挨拶代わりの一撃を見舞いたまえ。'' --  &new{2020-05-23 (土) 21:24:31};
---……人の心、か………(怪異である自分や姉様にもある、久常玄道とその妹を助けたいと思う心)ああ。頼りにしている、姉様。&br;……そうだな。(アエリアに頷いて)世には数多の道があれども、己が足で歩める道は一つ。なれば、神殺しの道を漫ろ行くも一興。&br;来るぞ。(その瞳に射竦められれば、表情を強張らせる)こ、これは……&br;私は神殺しをしたことがある。したことがあるが………ここまでの濃密な存在を保った神と戦ったことはない…!!&br;(守れるか? 守りきれるか? 姉様を、あれから!!) -- [[アリシア>アリスの設定ページ#o80d8e84]] &new{2020-05-23 (土) 21:28:38};
---(現れた異形への、根源的な恐怖。怪異という、人非ざる身だからこそ感じる重圧は強く。だが…ああ、だが)…負けない。(その瞳に秘めた決意は、揺るがず)&br;(攻撃の手段はない。雪洞銚釐という怪異に、直接的に相手を攻撃する手段はない…出来ることは、己の存在の濃度を変えることと、外見を変えることと、そして)……(心を持つものを、操り殺す)&br;(『人心掌握』をその異形へ向けて発動。相手から見れば雑多な集団の内、ただ一つだけ…雪洞銚釐への心配、という名のマインドコントロール。これは、意志を持つものならば抗いがたい感情操作)&br;…貴方は私たちを殺さない。害することも躊躇う。動かない。息をしない。命を長らえない。…己の存在を否定する。(呪詛を紡ぐ。全てが通らなくても、少しでも阻害になれば十分。あとは、頼れる学友たちが何とかするだろう) -- [[銚釐>IG/0031]] &new{2020-05-23 (土) 21:31:58};
---うわっ 気持ち悪ィ! ……神様ってなぁ随分と不安定な生き物らしい 間違いない事と言えば……やる気満々って事だけだな! (刀を抜き払い構える クロが嫌と言うほど稽古で向き合った八双の構え)&br;(ふぅぅ、と細く吐いた息がたなびき、そして、疾駆はそれを一瞬で置いていく 一撃、二撃、神殺しに躊躇いはない、何故なら) 俺の一部は、もう一回神様喰らった事があるから、な! (三撃 刃物の振るいも堂にいったものだ 怪異殺しの太刀筋) -- [[吉広>IG/0021]] &new{2020-05-23 (土) 21:33:34};
---(全身が総毛立つのを抑えながら、巨大な神のプレッシャーに抗う) &br;(抗えるか、答えは是だ。深白の姿を見た。深白が無事であるのを見、その瞳から涙が零れるのを視た) &br;(その光景が、玄道を奮起させる) &br;射程があるので、先に仕掛けます。 &br;(視線には気を払うべきだ。神の眼球を狙い、目くらましに無数の、漆黒の妖力弾を放つ) -- [[クロ>IG/0001]] &new{2020-05-23 (土) 21:34:29};
---アリシア!!(足元に手を置いて)肩の力を抜いて、リラックス!!&br;(怖い、けど。恐怖に震えたまま戦ったらアリにだって勝てはしない)&br;いっくわよー!!(足元から毎分3,900発の銃弾を放つ機関砲、GAU-99『Strider』を錬成し)&br;(神なる存在に銃弾を浴びせた) -- [[アリス>IG/0014]] &new{2020-05-23 (土) 21:36:37};
---(クロの妹……深白が姿を表したのを見、息を呑む 神域に囚われまだ生きていたとは)&br;(その幸運を噛みしめる余裕はない 即座に顕れた神の気配 崇められることのない神 荒御魂とした神の異形)&br;(畏れ。大いなるものを目前にした小さきものの心の弱さ。 だが、ここで引くことは出来ない 後輩の幸せが掛かっている)&br;オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ……(戦いを守護する毘沙門天の真言を唱え、二刀の脇差を抜く 右は稲荷大明神の加護を受けた小狐丸 左は&ruby(タングステンカーバイド){超硬合金};で鍛造され仮面のヒーローに名を受けたリアル斬鉄剣)&br;(神に通じるかはそれでも不安が残る が、やらねばならない)お覚悟を(印を組み己の分身を発し取り囲む)&br;(そして360度あらゆる方向から斬りかかる)しぃっ(刃の嵐を生み、包囲 囲みきれない部分は仲間がカバーしてくれる 当てないように留意しながら少しでも刻め、と) -- [[楓>IG/0004]] &new{2020-05-23 (土) 21:37:00};
---…言われずとも!(右手を開いて)&ruby(ジャバウォック・オリジン){空論の獣・起源種};!!&br;(闇を削り出したような黒の槍が周囲から錬成され、神に向けて硬質に伸びた) -- [[アリシア>アリスの設定ページ#o80d8e84]] &new{2020-05-23 (土) 21:38:13};
---(かつて在りし人々の思念や想像力が生み出した複合神性 その容貌は異様にして魁偉そのもの 全容をうかがい知ることさえ容易ならぬ相手を見据える)&br;人とのつながりを失い、完全なる神秘に昇華されたか……いいや、堕ちたと言うべきか! 皮肉なことだ!!(異邦の神性に由来する高速詠唱、光り輝く弓がその手に顕れて)&br;落魄せしテウルギアの余技、その一端を見るがいい お前の神話は今日終わる!(開戦を告げる鏑矢が一矢、強弓を引き絞って虚空へと放つ 風切音にも似た高音が神寂びた戦場へと木霊する) -- [[アエリア>IG/0023]] &new{2020-05-23 (土) 21:38:39};
---(禍々しいその姿。いや、これを禍々しいと感じてしまうことこそが、所詮矮小なる人間の感性なのだろう)&br; (神はただ、あるもの。怪異ではない古き神々なのであるならば、それはヒトの思念で芯を造られし存在ではなく)&br; (つまりは、恐らくはこの山そのものを象徴する存在。何故ならば)&br; …ぬっ…く……っ……ヤベぇ、ヤベぇなこりゃぁ…!(まるで山が丸ごとのしかかってくるようなその重圧。それが何よりの照明)&br; (しかし)……賭ける目があるなら…!賭けねぇ手はねぇよなぁ!(久条の、妹。彼女は確かに生きている。そして彼の言葉に、煌いた涙)&br; (なら、前へ進まぬ道理はない。異能発動。心臓が、激しく脈打ち出す。己の手を噛み切る。溢れた血が、構えた木盾に吸われる)&br; 突貫ッッッ!(黒く染まった木盾を構えて、放たれた射撃に続くように走る。そうしてその黒盾で勢いのまま横殴りに大杭神を殴りつけた) -- [[総痍>IG/0026]] &new{2020-05-23 (土) 21:40:50};
---''銚釐の精神操作は、果たして手応えは無い。神の精神があまりにも異質すぎることに起因するのか。逆に、僅かでもその異形の精神と繋がったことによるフィードバックが銚釐を襲う。 &br; &br;そして。吉広の太刀筋は神を捉えない。 &br;総痍がその疾駆の途中、わずかに踏み抜いた雪の下の小石が、二人の体をぶつかりあわせて、その太刀筋を歪ませ、盾は神の身体を捉えない。 &br;アリスの銃口がぶれ、玄道の呪力弾を機関砲で叩き落す。 &br;楓の放った風の刃は僅かにも神に触れず、空に放たれたアエリアの鏑矢は、一羽の烏を捉えて地に落ちた。 &br; &br;――大杭神に当たるはずの攻撃の悉くが、理不尽なまでの偶然によって弾かれる。 &br;巫女の仕業だ。 &br;神気によって増幅された異能、運命を操り幸運を齎す異能が、巫女自身と大杭神の両方を守っている。'' --  &new{2020-05-23 (土) 21:44:11};
---''この理不尽に対抗しうる存在は、果たして一人しかいなかった。 &br;同種の異能を持つが故に、そのことに気づいた久常玄道が前に出る。 &br;『運命干渉』の異能による相殺を試みて。 &br; &br;「僕の今の力よりずっと強い……でも」 &br; &br;深白の姿を目の前にした。そのことが、玄道の総身に力を漲らせていた。 &br;今の自分の異能では限界があるというのなら、今、この場で限界を超える――!! &br; &br;「『運命操作――惹禍!!』」'' --  &new{2020-05-23 (土) 21:46:07};
---……っ(ずき。…脳内に強く、痛みが響く。通じなかった…というよりは。相手の精神の異質さが、「心配」という根幹へとたどり着かなかった、か?分からないが…)……(ふらつきかける足を、抑える)&br;…(相手はただの神ではない。確か倉守君が言っていた…異形化したものだと。となれば、さらなる力で掌握をかける必要がありそうだ。私は、諦めない) -- [[銚釐>IG/0031]] &new{2020-05-23 (土) 21:47:21};