~ ~ ''【襲い来るは獣の爪。濡れて光るは人の牙。】''~ ~ ~ ぱん。最初は、銃声から始まった。~ ~ ファミリーの仕切る街のある区画、開発途中で頓挫した建物が並び立つ町並み。~ 太陽の輝く中、昼間でも殆ど人気の無いその街とも呼べぬような町並みの中で遠方から一発の銃声が響き渡る。~ 「……………始まった……よ…………」~ 工事途中の一際高いビルの屋上。~ 桃色の髪をした少女が銃声と、その大本を無表情で確認し、口元につけた何かに対しそっと呟くように語りかけた。~ 「…………了解………移動を……開始する………」~ それは通信機、此度の襲撃に際し用意されたものだ。互いに連携を取るためにいつかのヤクザ抗争でも使われた物。~ 「ドーニャ気をつけてねェ。そこ足場悪いから。でも出来る限り迅速に、だけど怪我はしないこと」~ 「………うん…分かった………」~ 通信機から聞こえる慣れた男の声に、短く答え、少女は屋上から姿を消す。~ ~ ~ それと入れ替わりになるように、もう一発、路上に乾いた銃声。~ 「ひぇぇぇ!!たぁぁすけぇぇぇてぇぇぇ!ころぉされぇぇるぅぅーーー!」~ 続いて響くのは酒焼けした胴間声。間の抜けたどこか一本調子のそれが響けば、~ それよりはだいぶ小さく、だが確かに獣のような唸り声が、幾つも、幾つも後を追う。~ 「ダニエルの旦那ァ……舞台俳優とは言わないけどせめてお遊戯会くらいは頼みますよォ。大根過ぎ」~ 「うっせぇわ!逃げながらやってるにしちゃマシだろ!」~ 通信機に小声で叫ぶという器用な事をしながら、よれた黒のスーツと中折帽の男が寂れた通りを走る。~ その向かう方向には、廃墟と化して長い時間が経ったであろう、大型ショッピングセンターが鎮座していた。~ 時折後ろを振り返りながら発砲し、無駄にデカい声で棒読みの命乞いなどしながら懸命に走る。~ 「…奴らが本格的に頭悪くて助かったねェこりゃ」~ 呆れたように通信機の向こう側から声がする。~ もはや構ってられないのか、男が建物の入口をばたばたと抜ければ、続いて抜けるは獣の姿。~ いや、人の形をした獣人達だ。そのうちの幾人かはダニエルの拳銃により血を流しているが、~ 駆ける速度が落ちて後ろに下がるのみで男を追うことをやめようとはしない。~ 「やばいーー、俺たちの隠し拠点まで逃げちまったーー」~ はぁァー、と通信機から長いため息が漏れた。~ ~ ~ 「最悪一歩手前のモンだったが旦那は仕事をしてくれた。次は頼むよォ"黒騎士"。ヒザキの旦那の紹介だ、期待してる」~ かつては客で賑わっただろうショッピングモールのエントランスホール。~ 今は埃の積もった薄暗いそこに、全身から異様な圧力を放つ、黒い鎧の姿があった。~ 通信機からの声に返答もなく、さながら影のように佇む鎧とは対象的に、騒々しく走り込んでくるダニエルの姿。~ その背後から襲い来る、肉に飢えた獣人達の波を、闇色に染まった兜の奥から見つめている。~ よれたスーツの男が僅かに訝しげな顔でその横を駆け抜け通り過ぎる。こいつに任せていいのか、そんな顔をして。~ そのままエントランスを突っ切って、男が建物の奥へと消えた時。戦端は開かれた。~ 「ガルルルルルルルルァァァァァァァアア!」~ 獣の咆哮。狼の獣人であろう先頭の大柄な獣人が吠えた。下手な鎧などベニヤの如くぶち抜く強靭な獣の筋力を持って、~ 狼獣人が鋭い爪を振り下ろす。が。鋼鉄の柱を叩いたような鈍い音。黒騎士が棒立ちのまま片腕を持ち上げ、~ 自身の倍近くはあるであろう獣人の爪を腕ごと受け止めたのだ。~ 「…………」~ 眼前の人間が言葉一つ上げず難なく受け止めたことにひるむ獣人。その隙を逃す程黒騎士は甘くなかった。~ 即座に受け止めた腕を逆に握り返し、絞るように捻る。肘から腱がブチブチと音を立て切れる音、ごきり、と骨が外れる音がする。~ 痛みに悶絶する狼獣人が悲鳴を上げようとするその瞬間。車がノンブレーキで人間にぶち当たったような音。~ 黒騎士が空いていた拳で獣人の胴体を殴ったのだ。その拳には…紫電の輝き。~ とうとう最後まで声を出せず放物線を描いて大柄な獣人が壁にぶち当たった時、周囲の獣人が黒騎士へと飛びかかる。~ 一閃、中空に雷が走る。煌めいたのは黒騎士の上段回し蹴り、力だけではなく技の研鑽を感じさせるそれが残光を残し走った。~ 数人まとめて弾き飛ばされ、蹴りの当たった場所からはぶすぶすと獣毛が焼ける音と肉の焦げた嫌な匂いがする。~ 続けて左右から突っ込んでくる獣人、それを視認すらせず両手を振り上げ、左右それぞれに雷の刃と化した手刀を振り下ろす。~ 切り裂かれた胴体からは血が流れ出し、またその傷口は焼け焦げたように黒ずみ、獣人たちは仰向けに倒れ。~ それを一顧だにせず黒騎士は次の獲物を探すかのように辺りを睥睨する。先頭集団の出鼻は挫いたが足の速さの差異で、~ 大量に残っている後続集団はぞくぞくと入り口から現れてくる。~ 集団と向かい合い、待ちきれないという風に前傾姿勢となり電光を途切れ途切れに鎧から弾けさせる黒騎士の姿。~ 黒騎士の役目は堰だ。この唸り声と獣臭と殺意で出来た波を止めるための堰。~ 獣人が一人、走り込んできた勢いのまま飛びかかり、そのあぎとを大きく開き黒騎士の鎧ごと噛み千切らんとするが…、~ その牙は空を切り、力なく閉じる。その背中から生えた、雷迸る鎧われた黒腕によって。~ 腹を貫通した黒騎士の突き上げた腕から滴り落ちる血を浴びて、特殊ミスリル銀製の鎧は血で彩られる。~ その光景は獣人たちが捕食者たる時間は終わったのだと告げるように、狩られるのは、お前たちだとでも言いたげに。~ ~ ~ エントランスホールの奥、短い連絡通路を経てあるのはエントランスホールの何倍もの広さを持つ大きな多目的ホール。~ 上を見れば吹き抜けになっており、青い空から降り注ぐ太陽が今は電灯の切れた建物にとって唯一の照明だ。~ その多目的ホールの中心で、ゆらり、と背景の一部が揺らぐ。まるで世界の一部分の薄皮を剥がしたように。~ 「そろそろ俺の出番かねェ。あーあー、黒騎士の奴元気にやっちゃってくれてまァ」~ 揺らぎの裏から現れたのは緑の髪色の男、ハローだ。多目的ホールの中心から連絡通路を通して見えるエントランスホールでは、~ 黒騎士が薄暗いエントランスホールを紫電で照らしながら獣人の集団に対し獅子奮迅の活躍を見せている。~ だが、しかし『光学迷彩』で様子を伺っていた最初に比べて僅かに動きに陰りが見え始めている。~ 事前に聞いた情報通りだ、黒騎士はあくまで一対一における戦闘に強みがあるのであって、多対一の戦いを得手とする訳ではない。~ それでもあの働きを見せるのだから、基礎的なスペックの高さが伺われる。~ 「もういい黒騎士。一旦引いて抑えに回ってくれ」~ 通信機に向かって言うハロー。それに呼応するように紫電が一際膨らみ、弾けた。目くらましを兼ねた放電だ。~ 獣人たちは視界を潰され、敵を見失った。そこへ一際高く鳴らされる、指笛の音が響く。~ 「ハロー、どうも。幹部さまはここだよ」~ 一斉に、数え切れぬ程の獣の眼光が男を射抜くように向けられる。黒騎士によって暖められた敵意は、~ あからさまな誘導にも容易に引っかかる。しかもそれが、目標とする組織の幹部であればなおのことだ。~ 「…ドーニャ、あと頼む。タイミングは任せた」~ 通信機に呟けば連絡通路に体をぶつけ合いながら殺到する獣の群れ。興奮に任せて次々と響く獣の咆哮。~ それらを眺めて男はへらっと笑い。~ 「押さない、駆けない、喋らない。おかしって習わなかったかなァ?」~ 余裕たっぷりにそう告げた。~ ~ ~ 多目的ホールの中央の男ただ一点に群がる獣人達、空から見下ろせばまるで砂糖に群がる蟻のようだが、~ その一人一人が、精鋭として再構成されたベスティアの、普通の人間など息も切らさず捻り潰して見せる屈強な獣人達だ。~ 例え世間の裏側に身を置くファミリーの戦闘員だろうと瞬く間に肉の塊に変えるだろうことは想像に難くない。~ 本来、ならば。~ 「目には目を、歯に歯を、獣には獣を、ってねェ!」~ ハローが吠える。異能開放、『人狼変化』。男の全身が緑色の獣毛に覆われ、肉体がごきりごきりと音を立てて変化していく。~ 迫る獣人の爪が唸る。それを獣の反応で躱し、即座に手刀のように揃えた爪で切って捨てる。~ だがその瞬間にさらなる爪の一撃がハローへと襲い来る。数が違う、一撃を入れる間に相手は倍以上の手数で圧倒してくる。~ 『硬質化』を発動。緑の獣毛のみならず、屈強に変化した肉体が鉄のように硬くなる。~ スーツを切り裂さかれたものの迫っていた爪は弾いたが、僅か毛の先ほどの傷が付く。サイカが行う程の硬質化ではないためだ。~ それでも人狼としての再生力が直に血を止め、傷としてはなんの問題もない。しかし男の頬からは一筋の汗が流れる。~ 「少し甘く見てたか、前に潰した拠点の奴らとは訳が違うな…!」~ 力を込めて振り抜かれた次なる爪が、腹を割いて硬質化を突破し血が溢れ出す。~ 迫る爪はもはや降り注ぐ雨のように断続的に襲いかかり、止まる気配は微塵もない。~ 埒が明かぬと『狂化』で腹の傷を超再生、反応速度を上げて、こちらも爪と蹴りの回転を上げて対抗。~ 更には懐から抜いた愛用の銃でろくに狙いもつけず「こいつらの足を止める」思いを込めて拳銃を連射。~ あらぬ方向に発射されたはずの弾が全て獣人達の足へと食い込み、少なからぬ獣人の動きが鈍ったのを確認して、~ 間髪入れず、『太陽光熱発電』。一瞬だが、強く太陽光を放射し目を潰し、獣人達をひるませる。そして、~ 「憧れのスターが眩しかったか?そんじゃ…喰ら、えええっ!!!」~ 叫ぶ。充分すぎる程に引きつけた獣人達の群れに向けて『貫く物』全開発動。~ ハローを中心として放射線状に伸びた大量の棘が、両手の数に軽く余る獣人たちを貫いて放たれる。~ そうして崩れ落ちる獣人の壁…だが、その奥から、仲間の血に狂気を帯び始めた獣の眼差しが、幾つも、幾つも。~ 「やれやれ…結局今日もいつものハードワークだねェ」~ それでも、その笑みは、消えない。~ ~ ~ 獣人達の爪や牙で服のところどころが破れ、緑色の獣毛を晒す男をホールの中三階から見つめる緑色の瞳があった。~ その瞳は、自分がよく知る男が獣に変わり、次々と異能を繰り出す様に少なからぬ衝撃を受けたようであったが、~ 自らに課せられた使命を忘れるほど、腑抜けた少女ではなかった。~ 男が立案し、己自身に課した役割は言わば楔。敵をこの多目的ホールに集中させ、足止めする物。~ そして、彼が少女に課した役割は目。全ての敵が、その楔に縫い留められることを確認する物。~ 近隣のビルの屋上から持ち前の健脚で移動し、所定の位置で監視を続けていたが、作戦も大詰めだ。~ 「……………あと………少し…………」~ ハローが熊らしき獣人の丸太の如くの腕の攻撃を受けてよろけた。思わず腰が浮きかけるがそれを止める。~ ここで男を助けに行くのは自分のすべきことではないと、自分自身を制する。~ 桜色をした唇を噛んで、銃を構え直し彼ではなくホール全体、それをしっかりと見つめ直す。~ ハローが立てた作戦そのものを台無しにしてしまう行為だけは、しないとばかりに。~ 「………………!」~ 棘の攻撃を受けて血を流していた獣人が獣人ならではのタフさでそれでも後退し、ホールから逃げようとする。~ 迷わず小銃の引き金を引き、逃げようとした獣人の足を狙いすまして撃つ。~ よほど良いところに入ったのかそれで獣人は逃げるのを諦めてしまう。敵の逃走を許さないのも少女の役目だ。~ エントランスホールで堰き止められた獣人はもはや数少ない。あと一人、あと一人が中央へと進めば。~ ここが正念場、この機を逃せばこの作戦の全てが無へと帰す。~ タイミングを間違えればあらゆる要素が崩れ去り、皆が危険に晒されることになるだろう。~ じりじりと高まる緊張の中、その圧力に確かに耐え、緑色の瞳は静かに戦場を展望し見つめ続ける。そして、~ 「来た……ガアラ…………今………」~ 通信機に語りかける。街に入り込んだベスティアの構成員、残る一人、~ それが連絡通路から躍り出たのをしかとその目で捕らえ、最後のトリガーは引かれた。~ 「……………ハロー、脱出を…………」~ 即座に続けて語りかける。その瞬間、緑色の獣人は、ドーニャもよく知る男の姿へと戻り、~ しかしその手から見知らぬ液体状の触手を伸ばしてホールの中階へとひとっ飛びに飛んでいった。~ ~ ~ 「レディーーーーーーース・アンド・ジェントルメン。毛むくじゃらノ皆々様方────」~ その時、場違いに底抜けに明るい少女の声が多目的ホールに響き渡る。~ 「ガラガラ会場へ ヨウコソーーーーーーーー!!!」~ ぴょん、と多目的ホールの中五階、落ちれば怪我ではすまないような高さの手すりに気軽に立つ灰金色の髪の少女。~ しかしそんな足場のことなどまったく気にせず、眼下で何事かとぽかんとしている獣人たちを見下ろして。~ 「アレ? 拍手がないデスネ? ここは今カラ巻き起こるガラガラスペクタクルに胸湧き立ち歓喜に咽ぶトコデスヨ?」~ 小首を傾げて可愛らしく呟くガアラ。その段になってようやく呆気にとられていた獣人達が、彼女も敵の一人なのだと気づく。~ 中五階の手すりの奥に潜み、ドーニャからの合図をただひたすら待っていた、最後の一人なのだと。~ 「マァいいデスカ それではガラガラ スッタァット!」~ 勢いよく言って、自らの頭の上の取っ手を掴み、ぐるぐると回し始めるガアラ。~ それとほぼ同時に少女のの背後に歪んだ円形の、少女の身長とほぼ同じ大きさの"ガラガラ"が虚空から現れる。~ そのガラガラは、取っ手に連動し何を軸にしているのか全く不明な挙動で中空で時計回りに回り続け…、~ ぽん、と間の抜けた音と共に玉がガラガラから飛び出す。それは黄色と白と黒がマーブル模様に入り混じった、不思議な色だった。~ 「ムム…コレは外れデース! 皆サマ残念でしター」~ 玉が生まれた瞬間、獣人達の頭上に彼ら全てをすっぽりと包み込む影が落ちる。~ 「でもマァ… 当たりと言ってモ 良イ 外れカモ?」~ 少女が見上げる視線の先、吹き抜けの多目的ホールの空を埋め尽くすようにあったのは、~ クッキーの外壁、飴で出来た窓、チョコで出来た外枠、キャンディのノブ。ホワイトシュガーでコーティングされた屋根、~ そんな甘い甘いお菓子で全てが出来た、三階建ほどのビルだった。~ 吹き抜けの中空にガアラの異能によって生まれたお菓子のビルは直に重力に引かれ、空気を軋ませ落ちていく。~ その下に居た数十人の獣人達、その頭上へと。加速をつけて真っ逆さまに。~ 先程とは違う意味で唖然とする獣人達、もはや今からでは全力で逃げようと逃れる術は無い。~ 「ドーゾドーゾ遠慮ナク お腹イッパイ 食べてくださいネ」~ 楽しそうにウィンク一つ、茶目っ気たっぷりに少女が言った時、~ 多目的ホール…いやショッピングセンター全体を揺るがすような轟音が鳴り響いた。~ ~ ~ 崩れ去ったお菓子のビルが作ったお菓子の瓦礫の山、その中で獣人たちが呻いている。~ 如何なお菓子とはいえ、ビル三階分の大質量、それを真上から食らっては獣人たちもひとたまりもなかったのだ。~ それでも、虫の息とは言え生き残っているのは獣人のタフさ故か、大当たりを引いて普通のビルを落とされなかった運の良さ故か。~ 「…こいつは俺たちにとっても当たりかもねェ。これなら尋問相手もよりどりみどりだ」~ いつの間にか戻ってきていたハローが、ボロボロのスーツのままでお菓子の山の前に立っている。~ 「当たりトハ 見る者にヨッテ 姿を変えル万華鏡… 奥が深いものなのデス」~ とことこと歩いてくるガアラ、それに続いてドーニャも現れて~ 「…………ガアラ……適当……言ってない…………?」~ 無表情のまま突っ込みを入れるドーニャ。彼女に向かってにひ、と笑いかけるガアラ。~ 「とりあえず…このお菓子の山、どうしようかねェ……食べる?」~ 少女二人に一応聞いてみるハロー。それを受けてふりふりと拒否の首振りをする二人。~ 「だよねェー」~ そうして奇跡的に壊れていなかった携帯端末をスーツから取り出し配下の部下へと後始末の指令を出すハロー。~ その様子を後詰としてエントランスホールに控えていた黒騎士は言葉もなく見つめた後、闇に消えるように姿を消し、~ 「……ありゃぁツマミにゃならねぇなー…」~ 走りすぎて体を起こすのも苦労するほど疲労困憊になり、家具売り場の薄汚れたベッドへと~ 倒れっぱなしだった飲んだくれの男は、懐から酒の小瓶を取り出して一人勝手に勝利の美酒を味わっていたのだった。~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 【参加者】~ [[ドーニャ>MF/0013]]~ [[ガアラ>MF/0044]]~ [[ハロー>MF/0014]]~ [[黒騎士>MF/0016]]~ [[ダニエル>MF/0021]]~ ~ ※備考※~ ・ドーニャ:戦場の把握の際ハローの異能を目撃~ ・黒騎士:後詰に入った際ハローの異能を目撃~ ・ダニエル:ベッドに寝転がる際ハローの異能を目撃~