* フラウベルト家出身 セオドア 100937 [#nd802205]
|ID:|100937|
|名前:|セオドア|
|出身家:|フラウベルト|
|年齢:|46|
|性別:|#listbox3(男,server,sex)|
|前職:|#listbox3(占い師,server,job)|
|理由:|#listbox3(故郷に錦を飾りたくて,server,reason)|
|状態:|#listbox3(野垂れ死に,server,state)|
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|その他:| [[ステータス>http://gold.ash.jp/main/?chrid=100937]]/[[戦歴>http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=100937]]|
|方針:|#listbox3(探検を優先,server,type)|
|難易度:|#listbox3(多少の危険も辞さない,server,diff)|
|信頼性:|#listbox3(とても気にする,server,conf)|
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// ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。
// タイトルの「家出身」の記述も含まれます。
**近況 [#dab4165a]
&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;
CENTER:そして爺は帰って来なかった
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いつか骨を埋める場所を探していただけだったのかも知れない
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たとえ英雄と呼ばれても納得できなかった彼は
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死する時、やっと、その言葉の意味を知った
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英雄になりたかった、一人の男の物語はそこで幕を閉じた。
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http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst022742.jpg
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[[過去ステ1>http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst014598.png]]&br;
[[過去ステ2>http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst014787.png]]&br;
[[過去ステ3>http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst017202.png]]&br;
[[過去ステ4>http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst022520.png]]

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 COLOR(#6a0035){ &br;

#pcomment(を老人ホーム送り,3,below,nodate,reply)

http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst021135.jpg
//何気に見てくれてる人が多くてありがとねー






''麗しき街''&br;
王国歴XXX年X月XX日 快晴&br;
探索範囲をさらに広げる、という話から、私達第11調査隊は北方へと向かっていた&br;
二日前に立ち寄った小さな村では特筆することも無く、平和な生活が営まれていたが、一つ気になる話を聞くことが出来た&br;&br;
『ここからさらに北へ二日ほど、小さな丘陵を超えたあたりに、忌まわしき町がある』と

彼らが何を指してそう言ったのか、誰しもが口を噤み、知ることは出来なかったが、私達は調査することが仕事だ&br;
ましてや、それが何か負のベクトルにあるものとするなら、尚更&br;
個人的な好奇心があったことも否定しない。だから、私達はその二日の道程を超え、そこにたどり着いた

あまりに高い長方形の壁に囲まれた、1km四方もない町だった。入口である扉は開かれ、衛兵とも憲兵ともつかない人物が立っていたが、我々を見てにこやかに挨拶を交わす。おそらく、魔物の襲撃に対しての防護策なのかも知れない、他の街でも見掛けた光景だ&br;
町に入れば綺麗な石畳と街灯。レンガ作りの整然とした家々。ここに来るまで山小屋や獣道ばかりだったことを考えれば、とんでもない違いだ&br;
そして、何よりも驚いた事は、街の人々が全て綺麗なブロンドの髪と翠、あるいは蒼眼の端正な顔立ちの人ばかりな事だった。我々を認めた一人の青年が近づき、声を掛ける&br;&br;
『よくお越し下さいましたね。ようこそ、麗しき街へ』

安宿を選んだつもりだったが、待遇はイムルトンの藁敷き部屋に比べると、まるで天国だった。食事も、お風呂やトイレの衛生関連に至るまで、まさに町の名を現したもてなしをしてくれた。とても忌まわしき町等という不穏な名前とは無縁に感じる&br;
それらしき何かがあるのかと、街へ出る。広場で談笑する主婦たち、仕事なのか駆け回る若い男性&br;
ふと、それら全てが同じ顔に見えるような気がした。年齢層は違えど、均衡や、造形が&br;気のせいだろうと気を取り直しさらに奥へ行くと、町の西南端に四角い塔のようなものがあることが分かった。前には例の衛兵が立っていた&br;
話を聞くと、最近化物が増えて困っている、という事だ。やはり、衛兵の詰所や、それらに準ずる自衛施設のようなものなのだろうか

その日の晩、皆が寝静まった頃。私は同僚に揺り起こされた。何か恐ろしい呻き声のようなものを聞いたという。歳もかなり下の私に、ましてや男性である同僚が怖いというのもどうかと思ったが、外からだというので確かめに出ていった&br;
…確かに聞こえる。風に乗って微かに、だが、まるで人の声帯を模した何かのような、くぐもった声が&br;
ただの魔物なのかも知れないし、あるいは、それこそが忌まわしき何かなのか。しかし、二人で月もないような夜に暗中模索した所で、せいぜい危険が増えるだけだ。明日さらに詳しく話を聞いてみよう、そう言い聞かせると、なんとか寝付かせた&br;&br;
一度気づいてしまったその声は、一晩中、止むことは無かった

翌朝、私達はもう一度街へと探索に出た、今度は明確に、あの恐ろしい呻き声の正体を探しに&br;
だが、町の人は別段そんなものを聞いた覚えはないか、あるいは化け物の声だ、と返されるくらいだった。そんな中、一つだけ違う話を老婆が聞かせてくれた

それは遠い昔、まだ時代が黄金暦と呼ばれていた頃、ここに居た兄妹の話であり。お互いに好きあっていた見目麗しい二人が結ばれ、今のこの町の礎になったと言う、比較的神話として良くあるモチーフの話だった&br;
そして、その夫婦は二人の子供を授かり、片割れを神に渡し、繁栄を約束されたと言う&br;
今でこそ近親婚の危険性を知っている私たちだが、遠い昔にはその特異性を引き継いだり、血の維持の為に近しい者同士の婚姻は良くあったのだろう&br;
「なるほど。ここの方はその血を引いているから、皆さんお綺麗なのですね」と返した&br;&br;
「そうさ。でも最近は化け物の方が多くてね。なかなか生まれてくれないんだ。私たちの子供はね」

…どういう意味だろう?  化け物と言うのは、魔物のことを指していたのではないのだろうか?&br;
それに、やけに似通った顔の町の人たちは、もしかして&br;
先の話を反芻しながら、私はもう一度塔へと足を向けていた。化け物の正体が何なのか、確かめるために&br;
そこには、昨日の同僚が立っていた。ここは何のための施設なのかを問うと、ここには、化け物が閉じ込めてあり、禁止しては居ないが不衛生なので入るべきではない、と咎められた&br;