#navi(../) * A wonder of frontier is calling for us. [#c49d1430] -''黄金的273年3月 高速艇停留所'' --(普段から騒がしい停留所も、この時期は一際往来が増す)&br; (3月の末は最もエリュシオンの人口が入れ替わる時期。卒業と入学により、慌ただしい換気が起こる)&br; (地上行きの船に乗る精悍な顔の卒業生、桟橋に着陸した船からおそるおそるの表情で足を踏み出す初々しい新入生)&br; (いざ自分が見送られる側になると、何度か目にした風景も趣が違って見えた)&br; じゃあ、行くね。&br; (傍に立つ、エリュシオンに残ることを選択した伴侶となるべき男に別れを告げる)&br; (手荷物は鞄とトランクが一つずつ。最低限の衣類と日用品以外は不要と論じ、在学中に買い貯めた書物は全て古本屋の肥しになった)&br; &br; (イザヴェルがルィンディに、大学進学の前に寄りたい場所があると打ち明けたのは卒業式の直後だった)&br; (祖父を名乗る男から届いた手紙。そこには一度遭いたいという簡潔な内容と、地上での住所が記されていた)&br; (同行を希望したルィンディだったが、イザヴェルによって諌められる)&br; これはきっと、私が一人で立ち向かうべき問題。&br; 私は過去を顧みなかった。怖くて逃げていたと言ってもいい。&br; やっと形作られた『私』を、過去という不純物が冒してしまう気がして。&br; でもそれは違う。過去も含めて全てが『私』。&br; あなたの愛してくれたイザヴェルという人間の部品なんだと、今ではそう思えるから。&br; &br; (過去を回想するうちに、定期便の発車時刻が近づいてゆく)&br; ……こんな場でお願いするのも、なんだけど。&br; でもタイミング逃しそうだし、通過儀礼的なものもあるし。&br; (ごにょごにょと口籠りながら、頬を桜色に染めながら上目遣いにルィンディの反応を伺って)&br; &br; キスしよ。 -- [[イザヴェル>名簿/508107]] &new{2014-03-21 (金) 00:34:36}; ---(“下り”の高速艇に乗って地上に降りるほうに乗るのが、卒業生)&br; (“上り”の高速艇に乗って空学に来るほうに乗っているのが、新入生)&br; (新入生は空へ飛び立ち、卒業生が地上へ降りる。これが、すこし面白く感じられた)&br; (イザヴェルは、“下り”に乗る。さっぱりとした出で立ちが、香雪蘭のしゃんと伸びた立ち姿を彷彿とさせる)&br; (そして、“彼”。二つの意味で。ルィンディは、不思議な気持ちで、往来を眺めている)&br; (空虚な寂しさと、充足の発奮が同居している。「初めて制服の袖に手を通したのはいつの日であったか」なんて、思いを馳せながら)&br; &br; 気をつけろよ。幾ら、お前が強いからといって、危険はついて回るものなのだからな。&br; (別れの言葉にそう返す。「それから……」と言って何度も何度も話を続けたい。「高速艇に同乗するぐらいは」「いや、いけないのである」)&br; (堪えてはいるが、そのように。再会の約束された別れだというのに、さっぱりとお見送りなんて様子ではない)&br; (「……私はイザヴェルの過去を知らない」「これから向き合おうとしているのが何なのかも」)&br; (「さよなら先輩」などと言ってマキシ・エングレーブたちを安らかなる眠りへと葬送したのも、あくまでエリュシオンの問題である)&br; (彼は、ここでの出来事が彼女の中で一過性の出来事として扱われてしまうのではないか、という漠然とした不安を抱えていた)&br; (信頼をしていないわけではない。ただまぁ、なんて言ったって初めての彼女であるから。いらぬことまで考えてしまうのだ)&br; (ふと、「遠恋は長続きしない」なんて噂を耳にしてしまったものだから、それもひとしお)&br; &br; ああ……。(旅立つ彼女よりそわそわしていた彼は、時計を見ていっそうそわそわした。もう、猶予はない)&br; も、もうしゅっぱ、……な、なんだ。イザヴェル。どうした。?(要領を得ないイザヴェルの発言に途中で気が付き、そちらを向く)&br; &br; &br; &br; &br; ……うん。&br;(不安で膨らんだ水風船がぱっと弾け、悩みを洗い流していく)&br; (細い肩に手を乗せ、目を瞑る。唇で唇に触れた。優しく、軽く、また触れていた時間も短い)&br; (ただそれだけのことで、永遠に繋がっていられる気がした)&br;&br;いってらっしゃい。 -- [[ルィンディ>名簿/508104]] &new{2014-03-21 (金) 01:33:54}; ---(世に絶対不変の法則は存在しない)&br; (もちろん、幸福の絶対的な尺度なども存在しない)&br; (恋人同士のようなごくありふれたデートよりも)&br; (ロマンスに溢れた夜景を眺めながらの愛の語らいよりも)&br; (女性なら誰もが夢見る高級ホテルのスイートルームで同衾し朝を迎えることよりも)&br; (ルィンディと愛を確かめ合った刹那は、無二の価値があった)&br; &br; (そして定期便が旅立つ)&br; (雲の上で出逢った二人の再会を、虹の橋のかかる澄み渡った蒼穹に約束して)&br; (見上げれば、空はいつでもそこにあって繋がっている) &br; &br; またね。 -- [[イザヴェル>名簿/508107]] &new{2014-03-21 (金) 01:52:36}; --(普段から騒がしい停留所も、この時期は一際往来が増す)&br; (3月の末は最もエリュシオンの人口が入れ替わる時期。卒業と入学により、慌ただしい換気が起こる)&br; (地上行きの船に乗る精悍な顔の卒業生、桟橋に着陸した船からおそるおそるの表情で足を踏み出す初々しい新入生)&br; (いざ自分が見送られる側になると、何度か目にした風景も趣が違って見えた)&br; じゃあ、行くね。&br; (傍に立つ、エリュシオンに残ることを選択した伴侶となるべき男に別れを告げる)&br; (手荷物は鞄とトランクが一つずつ。最低限の衣類と日用品以外は不要と論じ、在学中に買い貯めた書物は全て古本屋の肥しになった)&br; &br; (イザヴェルがルィンディに、大学進学の前に寄りたい場所があると打ち明けたのは卒業式の直後だった)&br; (祖父を名乗る男から届いた手紙。そこには一度遭いたいという簡潔な内容と、地上での住所が記されていた)&br; (同行を希望したルィンディだったが、イザヴェルによって諌められる)&br; これはきっと、私が一人で立ち向かうべき問題。&br; 私は過去を顧みなかった。怖くて逃げていたと言ってもいい。&br; やっと形作られた『私』を、過去という不純物が冒してしまう気がして。&br; でもそれは違う。過去も含めて全てが『私』。&br; あなたの愛してくれたイザヴェルという人間の部品なんだと、今ではそう思えるから。&br; &br; (過去を回想するうちに、定期便の発車時刻が近づいてゆく)&br; ……こんな場でお願いするのも、なんだけど。&br; でもタイミング逃しそうだし、通過儀礼的なものもあるし。&br; (ごにょごにょと口籠りながら、頬を桜色に染めながら上目遣いにルィンディの反応を伺って)&br; &br; キスしよ。 -- [[イザヴェル>名簿/508107]] ---(“下り”の高速艇に乗って地上に降りるほうに乗るのが、卒業生)&br; (“上り”の高速艇に乗って空学に来るほうに乗っているのが、新入生)&br; (新入生は空へ飛び立ち、卒業生が地上へ降りる。これが、すこし面白く感じられた)&br; (イザヴェルは、“下り”に乗る。さっぱりとした出で立ちが、香雪蘭のしゃんと伸びた立ち姿を彷彿とさせる)&br; (そして、“彼”。二つの意味で。ルィンディは、不思議な気持ちで、往来を眺めている)&br; (空虚な寂しさと、充足の発奮が同居している。「初めて制服の袖に手を通したのはいつの日であったか」なんて、思いを馳せながら)&br; &br; 気をつけろよ。幾ら、お前が強いからといって、危険はついて回るものなのだからな。&br; (別れの言葉にそう返す。「それから……」と言って何度も何度も話を続けたい。「高速艇に同乗するぐらいは」「いや、いけないのである」)&br; (堪えてはいるが、そのように。再会の約束された別れだというのに、さっぱりとお見送りなんて様子ではない)&br; (「……私はイザヴェルの過去を知らない」「これから向き合おうとしているのが何なのかも」)&br; (「さよなら先輩」などと言ってマキシ・エングレーブたちを安らかなる眠りへと葬送したのも、あくまでエリュシオンの問題である)&br; (彼は、ここでの出来事が彼女の中で一過性の出来事として扱われてしまうのではないか、という漠然とした不安を抱えていた)&br; (信頼をしていないわけではない。ただまぁ、なんて言ったって初めての彼女であるから。いらぬことまで考えてしまうのだ)&br; (ふと、「遠恋は長続きしない」なんて噂を耳にしてしまったものだから、それもひとしお)&br; &br; ああ……。(旅立つ彼女よりそわそわしていた彼は、時計を見ていっそうそわそわした。もう、猶予はない)&br; も、もうしゅっぱ、……な、なんだ。イザヴェル。どうした。?(要領を得ないイザヴェルの発言に途中で気が付き、そちらを向く)&br; &br; &br; &br; &br; ……うん。&br;(不安で膨らんだ水風船がぱっと弾け、悩みを洗い流していく)&br; (細い肩に手を乗せ、目を瞑る。唇で唇に触れた。優しく、軽く、また触れていた時間も短い)&br; (ただそれだけのことで、永遠に繋がっていられる気がした)&br;&br;いってらっしゃい。 -- [[ルィンディ>名簿/508104]] ---(世に絶対不変の法則は存在しない)&br; (もちろん、幸福の絶対的な尺度なども存在しない)&br; (恋人同士のようなごくありふれたデートよりも)&br; (ロマンスに溢れた夜景を眺めながらの愛の語らいよりも)&br; (女性なら誰もが夢見る高級ホテルのスイートルームで同衾し朝を迎えることよりも)&br; (ルィンディと愛を確かめ合った刹那は、無二の価値があった)&br; &br; (そして定期便が旅立つ)&br; (雲の上で出逢った二人の再会を、虹の橋のかかる澄み渡った蒼穹に約束して)&br; (見上げれば、空はいつでもそこにあって繋がっている) &br; &br; またね。 -- [[イザヴェル>名簿/508107]] #region |&ref(http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084803.png,211x376);|ID:|508107| |~|名前:|イザヴェル/Idavoll| |~|出身家:|ヴィオレ/Violet| |~|年齢:|19| |~|性別:|#listbox3(女,server,sex)| |~|前職:|#listbox3(徒弟,server,job)| |~|理由:|#listbox3(立身出世を目論んで,server,reason)| |~|状態:|#listbox3(冒険中,server,state)| ////////// |~|その他:|&areaedit(){[[ステータス>ステ:508107]]/[[戦歴>戦歴:508107]]/[[冒険中>冒険中/508107]]};| |~|企画:|[[http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027221.png>企画/空中学園都市]]| // // ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。 // タイトルの「家出身」の記述も含まれます。 -見たい -聞きたい -知りたい **よく分かること [#cd5ee563] |[[一年目の額縁>http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084642.png]]|[[二年目の額縁>http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084753.png]]| |[[一年目の成績票>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027343.jpg]]|[[二年目の成績票>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027697.jpg]]| -身長156cmで体重は秘密。鋼のような黒い長髪が耳と肩にかかるくらい。CV小松未可子。 -♀。♀。♀。スカートの翻りが嫌いなので男子制服を着用していた。 --女として生きてきて良かったことなんてこれまで一つもなかったよ。 --一見すると男子生徒に見られても声で分かるね。カワイイ声だからね。 ---発育が悪いので胸板も薄いぞ! --ロングヘアが邪魔になってきたの2年に上がって切った。ついでに上着変わりに「学園で指定されており、汚れに強く機能性の高い衣類」つまりジャージを着始めた。 ---心境の変化があったのか3年生に上がる前からスカートを履き始めた。あと髪が伸びた。 ---下は黒スト。 -クールなようで熱くなるようで精神的に打たれ弱い点があるような。すぐムキになる。 --ちょっとクレイジー。 ---彼女は年齢相応に知識欲と好奇心を我慢できない。 -自分からは特に話しかけはしないが他人をよく観察している。つもり。 -学園で学んで何かしらの技術を身につけようと思っている。 --何故か魔法がそこそこ上手。 --よくいる器用貧乏。戦闘指揮から麻薬制作まで知識と技術の幅は広い。 -モルモットを2匹飼っている。 --名前は「ゴエティア」と「スタナー」。 ~ **魔法理論 [#jda9d72b] 基本的に独学。~ 媒介となる魔導器等を使用して魔力を増幅させる。 **よく分からないこと [#z1501535] -出自 --顔立ちは東洋風ではある。 -過去 --彼女は過去を語らない。 --物心ついた頃から両親がおらず、ロクでもない生活をしていた。 ---身体に大小様々な傷がある。 -種族(本人は普通人だと思っている) --知らない。 --どうやら魔法エリートっぽい。 -「あの男」 --多分キーパーソン。イザヴェルの後見人。 --『化物』であるとはイザヴェルの談。現代社会の定義には当て嵌まらない常識外れのイレギュラー。 **活動指標 [#c226385f] -自らのルーツを探す(企画終了後自動的に達成) -魔法、それは聖なる力 魔法、それは未知への冒険 魔法、そしてそれは勇気の証! -敵、敵ってなんだ ---- **自室は女子寮213号室 [#bfae26fb] [[前のコメント欄は何かあった時のためにそのまま残します>カラ鞠の花]]~ ねるすいっちだけおいておきます~ 最後の前準備 #pcomment(虹の約束,3,below,reply) //#pcomment(カラ鞠の花,3,below,reply) //#pcomment(カラ鞠の花,1,above,reply) //#pcomment(虹の約束,1above,reply) #endregion ------------------------ ///補足空間です ///【氷属性について】 ///たまたま氷の魔導器拾ったから膨らませただけで初期案では特に得意技にするつもりではありませんでした //むしろ停滞や行き止まりのイメージがあるので、根っこでは忌み嫌うものの側に分類されると思います ///でもそれを武器に戦うってドラマがあるよね ///基本的に最低限の設定以外はまっさらでキャラ作って、ライブ感でキャラや設定が組上がるのを楽しむクソ根性ですんで