名簿/75185
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* シキザキ家出身 キョウジロー・スギシマ 75185 [#x9b55840] |ID:|75185| |名前:|キョウジロー・スギシマ| |出身家:|シキザキ| |年齢:|29| |性別:|#listbox3(男,server,sex)| |前職:|#listbox3(ならずもの,server,job)| |理由:|#listbox3(弱きものを救うため,server,reason)| |状態:|#listbox3(野垂れ死に,server,state)| ////////// |その他:| [[ステータス>http://gold.ash.jp/main/?chrid=75185]]/[[戦歴>http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=75185]]| // // ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。 // タイトルの「家出身」の記述も含まれます。 先に車を降りて、京次郎は辺りを見回した。&br; おかしな様子はない。車内の会長にその旨を伝えると、会長は車を降りる。&br; 心配そうな表情で、京次郎は話しかけた。&br; 「会長。今日の会合はやっぱり」&br; 「なぁ京」&br; 「はい」&br; 「お前ァ確か、親がいたな」&br; 「……はい」&br; 屋敷の門をくぐる。そこから先は、既に他の組の本拠地。&br; 「カタギに……なるか?」&br; 「会長」&br; 「言うな。俺たちの組はもう落ち目だ。長くは続かないだろう」&br; 「でも、俺は!」&br; 「お前が俺を慕ってくれてるのはわかる。だが、だからこそ、だ」&br; 「俺は……俺は……ッ!?会長危ねェっ!」&br; とっさに会長を押し倒そうとする。&br; 次の瞬間に、自身に突き刺さる銃弾。意識が遠のく。&br; &br; &br; &br; そこで、目が覚めた。&br; 「……あァ?」&br; 意識を失っていたようだ。体の節々が痛む。自分の体に目を落とした。&br; &br; あぁ、俺は死ぬ。助からない。それがわかった。&br; &br; 悲鳴が聞こえる。そちらに目を向けた。&br; 写ったのは、同行者であった男と少女が逃げ出す姿。&br; そして、それを追おうとするゾンビの群れ。&br; 日本で見たゾンビ映画にそっくりだった。ある種滑稽だが、笑っているわけにもいかない。&br; 「………しゃあねェなァ」&br; &br; おいわんこ。お前が神様だってんならよ。&br; あのスイカと桜餅の分くらい、力貸してくれや。&br; &br; 血を吐きながら、地面に腕を着いた。&br; 歯を食いしばる。奥歯の割れる音。&br; だが、立ち上がれる。&br; まだだ、まだいける。俺の屑みたいな命にも、まだ使い道はある。&br; 侠客にはなれなくても、最後の一瞬くらいは格好つける余裕がある。&br; 「名乗りを上げるなんざァ族やってた頃以来かねェ……」&br; 右手の中。刀はまだ折れていない。よくここまで着いてきてくれた。&br; 最後の一仕事といこうや、相棒。&br; &br; 「四季咲会舎弟頭。杉島京次郎。一世一代の大立ち回りだ。あるかないかの目ん玉でよォく見ろよ化けモンども」&br; &br; &br; &br; 五分。それが彼の残った命そのものだった。&br; &br; &br; &br; &br; &br; //自身を襲ったはずの弾丸が、甲高い音を立てる。&br; //体に衝撃。しかし、体内には届かない。&br; //咄嗟に腰の長ドスを確かめる。&br; //一年以上、化け物を切り続けたその愛刀は、確かにそこにあった。&br; //会長の安全を確認して、立ち上がる。&br; //白木の鞘から、白刃が抜かれた。&br; //襲撃者が二射目を放つ。その行き先が見えた。罠を回避したときに似たあの感覚。&br; //剣を振るう。甲高い音。二つに分かれた弾丸が、体を掠めた。&br; //愕然とした様子の相手に走り寄る。&br; //一閃。&br; //相手の両腕を切り落とした。&br; //体が覚えている。&br; //一年以上の間戦い続けたこの体が、人の形をしたものを切る事を覚えている。&br; //口を半開きにした間抜けな相手の顔。それを体と泣き別れにした。&br; //&br; //「おい、京!大丈夫か!」&br; //「へィ会長。会長こそ大丈夫ですか」&br; //会長の声に返事をしながら、、衝撃のあったわき腹に手を当てる。&br; //そこには、楯というには少々粗末なものが固定されていた。&br; //&br; //あァ。アレは確かにあったんだ。&br; //そう、すとん、と腑に落ちた。&br; //あのわんこのおかげかね。&br; //いや……あいつがこんな粋なことするか。&br; //まァいい。きっともう会えない。あいつからの餞別だと思おう。&br; //&br; //「会長」&br; //「なんだ」&br; //「俺ァ……また、刀持ちます」&br; //「……京。お前」&br; //「それ以上言わねェで下せェ」&br; //「戻るのか」&br; //「はい」&br; //「そうか……そうか……」&br; //「会長。泣かねェで下さいよ。これから会合でさァ」&br; //「……あぁ、そうだな。今の奴がどこのモンかも調べなきゃならん。行こうか、京」&br; //「はい、会長」&br; //&br; //&br; //&br; //**外見 [#x3f47a98] //現代風の普通の服に日本刀。~ //最近手に入った小さな楯はわき腹に固定。~ //~ //http://1st.momo.net/uploader/img/adv001340.jpg~ //~ //もちろん普段は猫耳はない。~ //**設定 [#fab97cf8] //日本という国の、俗に言う暴力団である四季咲会の構成員。~ //この時代にシャブも女も売らない四季咲会は徐々に周囲の組の圧力に負け、~ //狭いシマだけを伴って細々と生き残っていた。~ //そんなある日、他所の組の刺客によって会長に銃が向けられる。~ //銃口と会長の間に割り込んだ杉島京次郎は、胸を貫いた痛みとともに何かに引き寄せられるのを感じた。~ //~ //次に目が覚めたとき、彼はこの地にいた。~ //~ //~ //「俺ァただのならずもんでさァ。どうぞ宜しくお願ェしやす」~ //~ //元居た世界での癖が残っており、日課は宿の周りの掃除。声かけられるとちゃんと挨拶する。むしろこっちから頭下げて挨拶する。~ //たまに雀荘で姿が目撃されるが、負けてばかりいる。~ ---- #pcomment(,10,below,reply)
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* シキザキ家出身 キョウジロー・スギシマ 75185 [#x9b55840] |ID:|75185| |名前:|キョウジロー・スギシマ| |出身家:|シキザキ| |年齢:|29| |性別:|#listbox3(男,server,sex)| |前職:|#listbox3(ならずもの,server,job)| |理由:|#listbox3(弱きものを救うため,server,reason)| |状態:|#listbox3(野垂れ死に,server,state)| ////////// |その他:| [[ステータス>http://gold.ash.jp/main/?chrid=75185]]/[[戦歴>http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=75185]]| // // ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。 // タイトルの「家出身」の記述も含まれます。 先に車を降りて、京次郎は辺りを見回した。&br; おかしな様子はない。車内の会長にその旨を伝えると、会長は車を降りる。&br; 心配そうな表情で、京次郎は話しかけた。&br; 「会長。今日の会合はやっぱり」&br; 「なぁ京」&br; 「はい」&br; 「お前ァ確か、親がいたな」&br; 「……はい」&br; 屋敷の門をくぐる。そこから先は、既に他の組の本拠地。&br; 「カタギに……なるか?」&br; 「会長」&br; 「言うな。俺たちの組はもう落ち目だ。長くは続かないだろう」&br; 「でも、俺は!」&br; 「お前が俺を慕ってくれてるのはわかる。だが、だからこそ、だ」&br; 「俺は……俺は……ッ!?会長危ねェっ!」&br; とっさに会長を押し倒そうとする。&br; 次の瞬間に、自身に突き刺さる銃弾。意識が遠のく。&br; &br; &br; &br; そこで、目が覚めた。&br; 「……あァ?」&br; 意識を失っていたようだ。体の節々が痛む。自分の体に目を落とした。&br; &br; あぁ、俺は死ぬ。助からない。それがわかった。&br; &br; 悲鳴が聞こえる。そちらに目を向けた。&br; 写ったのは、同行者であった男と少女が逃げ出す姿。&br; そして、それを追おうとするゾンビの群れ。&br; 日本で見たゾンビ映画にそっくりだった。ある種滑稽だが、笑っているわけにもいかない。&br; 「………しゃあねェなァ」&br; &br; おいわんこ。お前が神様だってんならよ。&br; あのスイカと桜餅の分くらい、力貸してくれや。&br; &br; 血を吐きながら、地面に腕を着いた。&br; 歯を食いしばる。奥歯の割れる音。&br; だが、立ち上がれる。&br; まだだ、まだいける。俺の屑みたいな命にも、まだ使い道はある。&br; 侠客にはなれなくても、最後の一瞬くらいは格好つける余裕がある。&br; 「名乗りを上げるなんざァ族やってた頃以来かねェ……」&br; 右手の中。刀はまだ折れていない。よくここまで着いてきてくれた。&br; 最後の一仕事といこうや、相棒。&br; &br; 「四季咲会舎弟頭。杉島京次郎。一世一代の大立ち回りだ。あるかないかの目ん玉でよォく見ろよ化けモンども」&br; &br; &br; &br; 五分。それが彼の残った命そのものだった。&br; &br; &br; &br; &br; &br; //自身を襲ったはずの弾丸が、甲高い音を立てる。&br; //体に衝撃。しかし、体内には届かない。&br; //咄嗟に腰の長ドスを確かめる。&br; //一年以上、化け物を切り続けたその愛刀は、確かにそこにあった。&br; //会長の安全を確認して、立ち上がる。&br; //白木の鞘から、白刃が抜かれた。&br; //襲撃者が二射目を放つ。その行き先が見えた。罠を回避したときに似たあの感覚。&br; //剣を振るう。甲高い音。二つに分かれた弾丸が、体を掠めた。&br; //愕然とした様子の相手に走り寄る。&br; //一閃。&br; //相手の両腕を切り落とした。&br; //体が覚えている。&br; //一年以上の間戦い続けたこの体が、人の形をしたものを切る事を覚えている。&br; //口を半開きにした間抜けな相手の顔。それを体と泣き別れにした。&br; //&br; //「おい、京!大丈夫か!」&br; //「へィ会長。会長こそ大丈夫ですか」&br; //会長の声に返事をしながら、、衝撃のあったわき腹に手を当てる。&br; //そこには、楯というには少々粗末なものが固定されていた。&br; //&br; //あァ。アレは確かにあったんだ。&br; //そう、すとん、と腑に落ちた。&br; //あのわんこのおかげかね。&br; //いや……あいつがこんな粋なことするか。&br; //まァいい。きっともう会えない。あいつからの餞別だと思おう。&br; //&br; //「会長」&br; //「なんだ」&br; //「俺ァ……また、刀持ちます」&br; //「……京。お前」&br; //「それ以上言わねェで下せェ」&br; //「戻るのか」&br; //「はい」&br; //「そうか……そうか……」&br; //「会長。泣かねェで下さいよ。これから会合でさァ」&br; //「……あぁ、そうだな。今の奴がどこのモンかも調べなきゃならん。行こうか、京」&br; //「はい、会長」&br; //&br; //&br; //&br; //**外見 [#x3f47a98] //現代風の普通の服に日本刀。~ //最近手に入った小さな楯はわき腹に固定。~ //~ //http://1st.momo.net/uploader/img/adv001340.jpg~ //~ //もちろん普段は猫耳はない。~ //**設定 [#fab97cf8] //日本という国の、俗に言う暴力団である四季咲会の構成員。~ //この時代にシャブも女も売らない四季咲会は徐々に周囲の組の圧力に負け、~ //狭いシマだけを伴って細々と生き残っていた。~ //そんなある日、他所の組の刺客によって会長に銃が向けられる。~ //銃口と会長の間に割り込んだ杉島京次郎は、胸を貫いた痛みとともに何かに引き寄せられるのを感じた。~ //~ //次に目が覚めたとき、彼はこの地にいた。~ //~ //~ //「俺ァただのならずもんでさァ。どうぞ宜しくお願ェしやす」~ //~ //元居た世界での癖が残っており、日課は宿の周りの掃除。声かけられるとちゃんと挨拶する。むしろこっちから頭下げて挨拶する。~ //たまに雀荘で姿が目撃されるが、負けてばかりいる。~ ---- #pcomment(,10,below,reply)
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