exp030365.gif
LEVEL 2 MAGENTA SQUARE

六神无主小区

ここ最近、三不管の外が騒がしい。内側まで入ってきて面倒を起こされたら堪ったものじゃない。ここは、ここでもう完成しているのだから、新しい風が吹き込む余地はないのだ。どこかから流れてきた澱んだ空気がここで吹き溜まる事はあってもだ。まぁ、どうせ入ろうと思っても一階層までしか行けんだろうし、あそこまでなら別に来て貰っても全然構わんのだ。”耀”の輝きはどうも目障りだ。目障りというか、心障りというべきだろうか。なんだか無闇に明るいから。みんななんで、あんなものを有難がっているんだろう。惹かれる気持ちはわからないでもないけれど、それにしたって……。空房五光は空気が澱んでいる。明け透けに言わせてもらうと、どこもかしこもションベン臭い。ウンコよりションベンのほうが臭いとしては我慢できないやつになる、というのは私の気のせいだろうか? いや、どっちも嫌すぎてたまらないが。五光十色三不管のここら一帯を六神无主小区と言う。A-1地区とA-2地区を併せてCardiopulmonaryと言う。B-1地区とB-2地区を併せてHepatorenalと言う。C-1地区とC-2地区を併せてSpleen-gallbladderと言う。ここは六神无主小区CardiopulmonaryA-1地区5号棟だ。空房ここはとても住みやすいところです。次に挙げることを我慢できさえすれば。360度ガンガンに灯り、”耀”が輝き散らかしていることと、それに伴って夜だろうが昼だろうがクッソうるさいことと、地域によってはありえないぐらい治安が悪いことと、物凄く複雑に道が入り込みまくっていてここにたどり着くにはPURPLE-ROUTEを乗り継いでこなきゃいけないことと、あと、それから……アクロミックフロントはレベル0。ライムラインと、ゴールデンマイルと、パープルルートはレベル1。マゼンタスクエアと、シアンスクリーンと、イエロープレーンがレベル2。レッドチャンバーとグリーンスフィアとブルーキューブがレベル3。頂上であるレベル4はホワイトエイペックスだ。レベルが高いほど、高い場所にある。一般市民や外部の者は、レベル2までは入る事ができるけれど、レベル3から上に入れるのは幹部か、それに呼ばれたものか、それか……迷い込んじゃった奴だけだろう。五光十色三不管の読み方をひらがなに直すとうーこぁんしーすーさんぶーぐぁんです。アルファベットで表記するとBRIGHT-LIGHT DISTRICTです。特に皆さん拘りはありませんが、だいたい五光とか、三不管とか略して呼んでいます。耀を眺めているだけで一日が過ぎていた事があります。一日、いや、二日か、三日だったか。わかんない。でも、時間も何もかも忘れてしまうぐらいに私は夢中になった。今でもそれに取り憑かれているみたいです。三不管には嫌な思い出もたくさんあるのに、耀の輝きに惹かれてここから離れられない。三不管にいる人達は多かれ少なかれみんなそうなんじゃないでしょうか?シアンスクリーンは廃墟だ。廃墟、というと以前何かに使われていて、打ち捨てられたというような印象を与えるかもしれないが、この街に住んでいる者は誰も使った憶えがない。次元の綻びか何かから流れ着いたのか知れないが、ともかくあそこには誰も寄り付かない。行くなら好きにすればいい。ただ無駄足を食うだけだろうから。五光の灯りのない場所には、影のような妖鬼が湧いて出る。それは俗に影响、インシァンと呼ばれる。だから皆、どこにでも”耀”の輝きを絶やさない。ここもできて長いから、耀があるのが当たり前になって、それを知らない奴が要る。特に、A-1地区は新しく来た奴が住む事も多いから、どこもかしこもネオンに満たされているのは伊達でもなんでもないのに、それをうるさがる奴がよく住んでてなんだか気が気じゃない。それを学ばない奴は、たいてい、影响にものすごく怖いめに遭わされる。そしてすぐ出ていく。空房五光十色三不管には裏道がある、近道がある。フロントのWelcomeの看板を触ると中央広場に行ける。ある意味ではここで語られている事もすべて近道のようなものだ。もっとも、住人の話を盗み聞きしようとした人間にしかわからないけれど。A地区は住み易い。B地区は人を選ぶ。C地区はよくわからない。A地区が一番無難で比較的話がよく通じる。B地区は人の話を聞く気がない。C地区はそもそも会話が成り立たない。家賃は安いし、ゴールデンマイルに行けば酒も飯も安く食える。ただ金はあまり手に入らない。3Kの仕事ばかりだ。定職を持っている奴は安定しているけれど。もう、冒険者にでもなってしまおうか。嘗てのような栄光はそこにないのかもしれないけれど、金はそこそこ手に入るから……

私は輝かしき栄光の燠火を眺めるためにここに居る。色とりどりの輝きが私の心の裡に呼び覚ますものは、他では得られないからだ。アクロミックフロントの暗がりではぶつぶつと同じ事を呟き続ける集団が居る。街にはああいう、街を紹介する者が居て然るべきだと言うことで延々とあれを続けているのだけれど、あいつらは話すことが得意じゃないから、耳を傾ける者なんて誰も居ない。嘘は一つも言っていないが、あいつらの主観だし、信用してもそんなにいいことがないしな。耀が何かって? 何かと言えば灯りだ。硝子管の両端に電極をつけたネオン管と全く同じものに、耀術師が簡単な耀を込めたものだね。この街にも硝子管を折り曲げてそれらしいものを作る職人が結構居る。なかには本当に、耀ではない単なるネオン管を作ってる職人も居るね。それはそれでまぁ悪くはない灯りになるから、表層ではそれがよく使われる。耀は、電気を通す限り輝くし、手入れをし続ける限り切れる事はない。それに輝きも一味違うね。ただし手入れをされなければいとも簡単に切れて輝かなくなってしまう。高級なものは電気を通さなくてもひとりでに輝く。原理は知らない。耀術師ならきっと知ってる。技術の独占か何か知らないが、ふつう、一般人には教えてくれない。場合によっては硝子管に封入しなくても良いのだとか。やっぱり詳しくは知らないが、高位の耀術師は周囲に光る蛇みたいな耀を侍らせている。そのへんは理解しなくてもいいよ。ただ明るいから、便利ってことだけわかってれば。ここでは英語と中国語をよく目にする。遥か昔にここの母体となった瓦礫城の影響だろうか? そもそも、英語と中国語という表現は正しいのだろうか? 遥か西のほうで話されている言語と、遥か東で話されている言語が一緒くたになっているのはなんとも不思議だ。両方とも母語話者は相当なもんだと言うけれど。そもそも、この世界の言語じゃないとか。わからないけどね。別にみんな、普通にここらの共通語を喋ってるんだから、深く気にしないでいいか。チューゴクゴにしたってエイゴにしたって、しゃべる奴も居るけどそれが合ってるんだか確かめられる奴も居ないし。パープルルートの電車に乗れば五光十色三不管のどこにでも行ける。でも、場合によっては危険な場所に繋がるものがあったり、次元の綻びもあるという噂だから、慣れた路線以外乗らないのが安全な道筋だと思う。第三階層のグリーンスフィアはまるごと巨大な植物工場になってる。五光十色三不管に供給される野菜は全てあそこで作られている。農薬にもまみれていない、新鮮で安全な野菜だ。形も味もいい野菜か、くず野菜か、どちらを食べられるかはどれだけ金を出すかに左右されるけれども。绿龙头様には感謝しなければならない。非人道的な事はやるな。絶対にやるな。生活のために盗むぐらいならいい。どこまでがセーフかは知らん。自分で考えろ。間違っていたら、むごたらしく死ぬ。夥しい量の乾いた血が壁に貼り付いている。空房窓の外の輝きは殆ど総てが”耀”の輝きだ。赤だの、青だの、緑だの、何だの。色味ごとに照りようも違う。耀術師は一体なにを封入してあの輝きを作っているのだろうか? 場合によっては電気もなしに輝くから本当に不思議に思う。電気が要る場合も相当あるようだが。あれは、鬼火か何かなのだろうか? 解き明かすまで俺はここに住み続けるだろう。金科玉律では醤油で味付けした卵炒飯が出てくるけど、あれはうまいぞ。そして驚くほど安いのだが、食べたらすぐ出ていけよ。具体的には出てきてから10分以内には出ていけ。あと、肉料理は頼むな。人肉ではないとだけ言っておくがなんなんだかわかったものではない。表通りの店なら鶏や豚が食えるからそっちで食え。五光は迷いやすい場所だけど、フロントには比較的容易にたどり着ける。フロントの最下部には第一階層の3つの街に繋がる道があるから、そこから辿って目的の場所に行けばいい。LIMELINEの、そう、その電気街の、ELECTRICSTREETを知ってる? あれ、あそこの映像はBRIGHTLIGHTDISTRICTの全域に配信されてて、受信機があればどこでも見れる。で、FREEで使えるから、目立ちたがりがよく使ってる。目立ったところでいいことないけど。普通のSTREETで大道芸してたほうが、投げ銭が飛んでくるぶんいくらかお得。なんとすみやかにわれわれはこの地上を過ぎていくことだろう。人生の最初の四分の一は、その使いみちも解らないうちに流れ去っていく。人生の最後の四分の一は、その自分の体が使えなくなってから過ぎていく。しかもこのなんの役にも勃たない、両端に挟まれた期間にも、わrわれに残された時の四分の三は、睡眠、労働、あらゆる苦痛や束縛によって浪費させられる。人生は短い。ここは高い。ここは明るい。ここの空気は澄んでいる。けれどもここより高い場所はある。3つの龍の棲む場所と、ブライトライトディストリクトの頂上だ。空房

ブライトライトディストリクトは誰も拒まない。誰が入ってきても、同等に扱われる。ここに歴史はあるが、ない。長く住めば偉い訳でもない、来たばかりの者が疎まれる訳でもない。何をやってもいい。暗黙のルールもあるが別に守らなくてもいい。それを気にする奴と気にしない奴が居る。ただ、ここに来て居つくかどうかは己の自由だ。ここが、特に理由はないけれど大嫌いだ、気に入らないって奴も居る。絶対に居るんだ。こちらはそいつに対して配慮はしないが否定もしない。ここを嫌う理由も解るからだ。正当な理由でここを嫌う事は容易な事なのだ。ただ、根本から全否定されない限り我々は我々のままでいる。こうしたくてこうしているからだ。私は、朝から晩まで、気に入った”耀”の色を眺めて過ごす。ただ遊びに来てもいい。ここの存在理由を知らなくても。空房すみやかに帰り給え。<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>情報の取捨選択がいかに大事かということ、いちいち言われなくても解るだろうけれど。具体的に言うと私の部屋の両隣から流れる宣伝文句は取捨で言えば捨てる方にあたることはしっかり理解しておいて欲しい。でも、耳栓を使っても捨てきれないのに、どうやって捨てればいいんだろうか。嫌なのに取ることになってしまう。本当に苦しい。忘れようと思っても頭にこびりついて離れない。なんだか、好きの裏返しで嫌っているのかな、なんて考えすら湧いてくる。ううううううう…………………。<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>黄金電脳中心<<>>ゴールデンマイルの最深部にあるバーは静かなところだ。会員制でもなんでもない。ただ望んだものは何でも出てくる。あるいはそれがつまらないと思うかもしれない。俺はつまらなくない。思い出せばいつもそばにいる、頭の中の友達。红龙头様には噂がある。なんでも年端もいかない少女を一人傍らに置き、執務室……レッドチャンバー内では片時も離れないのだとか。ここの治安を維持している偉大な人だから、皆口出しはせんがね。かわいそうだが、その娘一人の犠牲は必要なものなんだろうね。攀比是产生烦恼的根源「ようそろう」は、ない。三龙头が何者なのかは誰も知らない。けれどあの人らによって我々の暮らしは維持されている。治安、食料、インフラ……代替わりがあるのかないのかすらもよくわからない。どこにでも電気は通っている。通信回線もだ。電波も、有線も、本当に至る所にまで行き届いていて、断線にも迅速に対応する。小柄な自動人形がそれらの作業をこなしているそうだが、誰がどうやってそいつらを操作しているのやらわからない。それに、手を出そうとすると周囲の電線や回線全部が敵になって襲い掛かってくる。割にあわないから、それはやめておいたほうがいい。損害ばかり出て、評判も悪くなって、ブラックリストに入って……こういう所に住んで疎まれる事になって……影が来る。奴らが来る。彼らは形を持たない。我々が形を認識できないと言ったほうがいいか。影は危害を加えてくる。けれど大抵は殺しはしない。特に一人で居る時は、奴らは殺さない。ただ、多人数が見ている空間では殺される事がある。なぜかというと彼らは自らの存在を認めて貰いたがっている。たとえそれがどんな形でもいいと思っている。恐怖でも、嫌厭でも、憎悪でも何でもいいと思っている。誰かに見て欲しいと思っている。場合によっては危害ではない、おかしな行為に走る影だって居る。一見無為に見える事でも、それによって認識して貰えればそれでいいと思っていてやまない。明るいところ、耀の輝きが満ちているところには来ない。なぜか。耀の輝きには自分たちは敵わないと思っているからだ。みんなそちらを見ると思っているからだ。何をしたって無駄だと思って奴らは諦めるのだ。俺の部屋が気になる? 面白いものはない。工房もない。超級耀術師だからな。そう名乗る事は少ないけれど。とにかく気にしないでいい。汝。やめろ。やめろと言ってる。散らかってるから入るないいか、入るな。やめろ。入らないで。どうしてそう気にする。さっさと立ち去れ。立ち去らなかったな汝。面白がってるだろう。だが幾らやっても対応は変わらないしその努力が実る事はないし無駄だと言っておく。やめろ。やめて下さい。わかった。五分だ。五分待て。いや、だめだ。やはりダメだ。入れたくない。物理的にどうこうじゃなく精神的に嫌だ。生理的に嫌だ。やめろ。必要のない事をするんじゃない。汝暇なのか? もしかして汝暇だからそういう事をするのか? だったらそのへんでもぶらつけばいいだろう。態々なぜ俺のところに来る必要がある。やめろってば。やめて下さいお願いします。頭を下げればいいのか? 全く悪くない俺に頭を下げさせるのか汝は? 何故だ? もはやこれは暴力に近い事だぞ? わからないか? わからないならばいい。人非人。人の心を何故理解できない。やめろ。汝は阿呆か? 阿呆、という表現はダメだな。アホか? 汝はアホなのか? 言葉を理解できない人なのか? 俺はきちんと共通語を喋っているぞ。まぁ、それ以外喋れないし、五光の訛りはあるかもしれないが。わからないか? わからないか? 解らないないなら帰れ。もう怒るぞ。汝は気づいてないかもしれないが相当怒っていることを是非理解して欲しい。俺の気持ちを汲んで欲しい。ダメか。いいから立ち去ってくれ。立ち去ってくれたらもう何も言わないから、俺は。汝にも理解できるね? 理解できないか? 理解してくれた事を祈りたい。耀を作るので忙しいんだ。この街の人は耀を求めているのだから。俺が作らなければいけない。他にも職人は居るがね、俺にもノルマというものがある。求められている。どの日ならいいか? どの日もダメだ。常にこの輝きは求められているのだ。耀の輝きは代替できない。いや、代替はできなくもないが、ここの人々は耀が一番適しているのだ。いろいろと試行錯誤はあったが最終的に……なんだ? 話を逸らそうとしている? ああ? そうだよ? 汝、それ理解できてるのにあえてそういう事言うの? 俺を怒らせたくてそういう事をしているの? 忙しいんだよ俺? なにそれ? 訳わかんないんだけど? どうするつもり? ひと目見たら帰る? 何? 土に? 土に還りたいの? 五光に土なんてないけど。撹拌して生ごみダストシュートに投げ込めばいいかな。だからさ、汝は俺に何か要求していい立場じゃないんだって。なんか、当然の権利のものを譲歩してやってるみたいな雰囲気出してるけどそういうのじゃないからね? 最初に言っているが、俺は見せる気は一切ないし、その気持は変わらないの。汝? 何? 今度は人格攻撃ですか? もしかして人の気持ちを理解できない脳の構造の人なの? 汝? 見せないよ? 俺の部屋は見せないったら見せないと言っている。言っている!!!!!グリーンスフィアに一度、招かれたことがある。水晶のような空気に満ちた、温度のない場所だった。绿龙头様は美しく、何者でもない何者かのような、言葉では言い表し難い不思議な雰囲気を保っていた。

誰exp026644.jpgとなりの部屋から紅が聞こえる百年河清を待つという言葉がある。1000年経って何かが変わっただろうか。少しは変わったかもしれない。けれども、それは私達が1000年前に求めたものだったのだろうか。それがよくわからない。今の状態は喜ばしいのだろうか、苦しいのだろうか、それもよくわからない。少しは楽しい気がする。こうしていると落ち着く。けれどこのままでいたら後悔する気もするんだ。終わりの日は来るのだろうか? 根腐れを起こすような形で崩れたかのように思われても蘖はまた春に芽吹いて。では、いつ終わるのだ? 永久に輪廻し続けるのか? 絶対にそんな事はないと断言できる。けれどいつかは解らない。私はきちんとお別れを言いたい。exp026644.jpg五光十色三不管は広がり続ける。変わり続ける。確かなものなどない。どれだけ広く、どれだけ高いか、そして、どこが何のためのものなのか、それすらもうつろう。???誰にも話せない事を、話せる相手を探してる?私の人生は変わった。変わらない場合の人生は想像し難い。こうして変わった後のことを思うと、これで良かったのだと思う。こうして生きていく事の楽しさを見つけているのだと思う。だからどうか一緒に歩んでください。過剰に深く付きあおうとは思っていません。ただ、ここで私が歩いている事を心の片隅で意識してください。それだけで無限の力が湧いてくるようです。自由を求めることとは孤独を求める事なのか!?!? 違う! 自由は、自分の行動を認めて貰いたいという気持ちだ、認めてくれる場所に行ってやりたい事をやりたいという気持ちだ! ただ一人で好きな事をやり続ける事は自由ではない! 見放されているだけだ!! ここは自由だ!! 間違いなく自由なのだ!! この自由を愛している!! 私はこの自由が大変貴重なものだと信じている!! この自由を!! 自由を愛してくれる人が沢山居て欲しい!! ここの不自由と自由を私は理想的なものだと思っているからだ!!山の木は有用だから伐られ、灯火は有用だから燃やされるのです。exp026644.jpgシアンスクリーンは広く、そして、こじれた領域で、そこにあるもののどれもが意味もわからず存在している。きっとずっとわからないままのだろうが、存在する意味もきっとあるに違いない。私はそう思ってやまない。空房exp026644.jpg

空房空房あの時俺はどうして踏み込まなかったのだろうか。記憶が曖昧だ。あの娘は幾らか俺を頼ってきてくれていたし、こちらもそれを望んでいた。でもそれ以上のことをやらなかった。何故かは本当によくわからない。嫌じゃなかった、むしろ嬉しかった。でも何故だ? 俺は傲慢だったのだろうか、心のどこかで「お前じゃ駄目だ」とか思っていたのだろうか。もやもやする。俺は結局何がしたかったんだ……。空房空房 歴史とは私がそれから覚めたいと願っている悪夢だ。空房空房私は思い込みが激しい人間だ。相手の言っていることを、自分の中で変な形に曲解して、その理解が間違っている事に思い及ばない。気がつくのは言ってからだ。何度他人を興ざめさせたか知れない。余計な気を回す、というか、それが、その時とった行動は私にとって、本当に気を利かせた行動のように思えていたのだ。今考えても恥ずかしく惨めに思う。自分の考えで何か他人のために行動をしようとすると、大抵のことが裏目に出るのはどうしてだろうか? 一人で何もかもやっていればそれで済む、と思われてならない。空房忙しいから仕方がなかった。そう言い訳してなぁなぁと受け流したけれども、いま本音を語るのならばそれは殆ど嘘に近いものだった。怖かったのだ。納得がいかなかったのだ。君を優先することが他のものに対する裏切りのような気がしていた。実際はそんなことなくたって、怖くなってしまった。今なら、結局どうするのが正解だったのかわかるような気がするけれど、後の祭りだ。今更何かで取り返そうなんて思っちゃいない。ただ、あのとき、もう少しうまく立ち回れたら、もう少し器用で、活動的に何かができたら、そう思わなくはない。今でも、僕は君に対して少しばかりのぎこちなさを持っているし、きっと君も同じだろう。今更この関係が変化するとも思えないし、これが一番だとも思えないけれど、これでいいとも僕は思っている。空房空房空房生命的意义不是珍惜而是消耗空房

For want of me the world's couse will not fail: when all its work is done the lie shall rot; the truth is great and shall prevail when none cares whether it prevail or not.16と16と16と16と16と16なんだけど、意味はわかる?空房好きという言葉をうまく伝えきれないのだ。理由は良くわからない。匿名でなら幾らでも言えそうな気がする。たぶん、好きだ、と自分が言っていることを誰かに意識されるのがとても苦手なのだろう。苦手、というか、得意ではない、というか、恥ずかしいのではない。保身のような……自分本位の思考だ。好き、という言葉に責任を持ちたくないのかもしれない。好き、と言われた相手に責任を持たせたくないのかもしれない。あるべきものはあるがままであるべきだ、という過剰な自然本位の思考があるのかもしれない。意欲があった筈っだ。沢山の事を考えて沢山のことをやる意欲があった筈だ。それは急激に萎んだ。自分の手に負えなくなったからか? 理想がこの手で体現できそうにないと悟ってしまったからか? それで途中で何もかも投げ出して、楽しめたあれやこれやを断絶させてしまったのは何故だ? そうする必要なんてどこにもなかったのに、理想に瑕がついたらそれだけで全部台無しのように感じてしまったからか? 時間を戻したい。時間を戻したい。あそこでの失敗が私を今でも苦しめている。ただ少しうまくいかなかったかもしれないが、ほぼ理想があそこにあったのに何故投げ出した? 解らない。解らない。解らない。本当に解らない。解らないと言っていれば、過去を省みずに済むと思ってこう言っているのかもしれない。ただ、やり直したい。取り戻したい。けれども無理だ。いま、まっとうに何かをやろうって気にもなれない。そうすることが許されないような気がして。痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛空房ああ、ちょうどいいところに来てくれた。座って座って。何、大したことじゃないよ。映画を一緒に見て欲しいんだ。深い意味があるわけじゃない。一人で見ていると、一時停止を押したくて仕方がなくなってしまうから、見るのに2倍から3倍の時間がかかってしまうことがよくあってね。君にその抑止力になって欲しいんだよ。頼むよ。たぶん、私は勝手に「私を見ている誰かは、私を本来の私以上によく見てくれている」と考えている。私は大した事がないけれど、大したことをしているんだと、そう、過剰に好意的に受け止められているのだと考えている。そして私はその期待に応えようとして背伸びをしたがる。幻滅させたくないからだ。いや、幻滅されたくないからだ。でも、実際はそういう幻想というものは存在しないだろう。私は、だいたい私相応か、もしくはそれ以下に見られているに違いない。だから幻滅なんてものはないのだけれど、私は、もしかしたら、と淡い期待を捨てきれずに、やっぱり背伸びをしてしまうのだ。Human kind Cannot bear very much reality. 空房なぜそうしたのか。面白そうだったから。最初はうまく何かをやれたつもりはない。けれど楽しくはあった。けれどけれど、はまりこむ程ではなかった。けれどそこに自分の求める何かがあることは解った。月日は流れていって、だんだん、私は私らしく、私の求めるようにやれるようになっていった。とても楽しかった。そして更に月日が流れて私は何をするのだろうか。私は何者かになりたいという欲求が膨らんでいくのを感じる。何者になるのか、何者になれるのか、試してみたい気持ちがある。それを抑えきれない。qst086144.jpg心肺、肝腎、脾胆。みなさん。「ニュージェネレーション」には、「乳児」という言葉が入っています。それだけです。特に何もありません。あれは本当に些細なすれ違いだったんだ。僕は我儘だった。独占欲の強い、僕の奥底にある汚い部分が顔を出して隠しきれなかった。僕は体か本能に支配されていて頭で考える事ができなかった。自分で一杯一杯になった思考は君の思考をトレースすることをやめてただ己の我を通すためだけの独善をたくさん行ってきた。今でも好きだ。今でも好きなんだ。けれど未だに僕の中に渦巻いている汚い感情は消えない。可愛さ余って、という言葉の表現が正しいかと言えば少し違う。ただよく似ている。嫉妬心だろうか? 一言で表すと、君は僕だけを見ていればいいと思ってる。僕以外の事を二の次に考えて欲しいと思っている。そして、そうでなければとてつもなく腹が立ってしまう。うん。ああ。やっぱり離れて正解だったのかもしれない。ごめんなさいと謝るのが正しいのかすらわからない。でも、もっと一緒に居たかったし、もっと一緒に楽しいこともしたかった。それを続けることが難しいのもよくわかっていた。うまく接するということが難しくて、君のことを考えると行動が混乱する。ある程度の距離を保てばいいはずなのだけれど、脚が前に踏み外したくてバランスを崩していたんだろう。結局迷惑をかけただけだったと思う。


Last-modified: 2016-05-22 Sun 23:06:04 JST (2896d)