&br; &size( ){ }; &ruby( ){ }; \/ '''' &COLOR(#800080){いけめん}; &new{now?}; ヴィヴィ>名簿/473083 &color(#3366cc){}; カテン>名簿/473083#m0b11e83
(編集)(差分)直接ページへ
お名前:
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026448.jpg -- ヴィヴィ 2013-07-13 (土) 16:16:09
    • うふふー夏ねー祭りの季節なのだわ!親子三人で祭りめぐりとか、いいわね?浴衣いっぱい用意して色んなの着るのよ(るんるん) -- ヴィヴィ 2013-07-13 (土) 16:17:20
      • たこ焼き食おうたこ焼き、あと焼きそば。まっじィやつ。 -- カテン 2013-07-13 (土) 16:34:01
      • りんごあめとか、そこまでおいしいものじゃないのに、おいしいって思っちゃうのは魔法よね。いっぱい買って皆でちょっとずつ食べましょう!
        射的なんかもやって、マルチナが異様に得意だったりとかして…うふふ。
        -- ヴィヴィ 2013-07-13 (土) 16:40:28
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst082786.jpg -- ヴィヴィ 2013-04-10 (水) 05:17:22
    • ふふふ…やっぱり打ちの旦那様が一番だわ!(ごろごろごろ)
      下の続きいつになったら描けるんだろうーと涙しつつカテンに癒されるわーはふ…
      -- ヴィヴィ 2013-04-10 (水) 05:19:01
      • (いまさらだけどこの誤字マジ酔いしてんな、という表情) -- カテン 2013-04-10 (水) 23:07:39
      • (ほんとだ誤字ってたわ…と今はじめて気付いた顔) -- ヴィヴィ 2013-04-11 (木) 02:02:22
    • マルチナとキリルとカテンのログを読み返して号泣した事をお知らせするわ。
      私たちの娘のいじらしいまっすぐさときたら!カテンのおかげねー…
      自分で一生懸命考えて、前に進んで、最後に父親をかばって神に等しい敵に立ちはだかる様は、
      それまで見てきたカテンの後ろ姿あってこそだったんだわと改めて思ったのだわ。
      そんな今更の感動をそっと書き残して愛してると伝えるわ。コッソリ。
      -- ヴィヴィ 2013-05-21 (火) 20:57:33
      • あとやっぱり私たち夫婦のラストシーンは最高ね。自画自賛しとくわ。私が死ぬとことか、死んだあとの貴方とか もー もー! -- ヴィヴィ 2013-05-21 (火) 21:04:06
      • あまりに完成されすぎてオレの中でのかなり高いハードルになってるってのはあるんだよな実際。
        いろンなことをやったとして、オレらのやったことを超えられる、あるいは並べるか? っつー。自分で自分に対してな。
        これは大昔にどこぞの飲んだくれが死んだ直後にもあったことなンだがな……罪な女だなヴィヴィは……。
        -- カテン 2013-05-21 (火) 21:36:23
      • 号泣して疲れて寝てしまったことをお知らせ(しにたい)
        落ち着いて見返してみるとほんと面白いな…いや当時から面白かったけど!みたいな気持ちでいっぱいになるわねー
        これは一つの完成形、「絶対やりたいけど諦めてた事」のゴールなので並ぶのも超えるのも無理だわ…と今は思っているわ。
        うふふ、出来た妻でしょー?出来た相棒でしょー?出来た娘でしょー??
        また別のものを積み上げて、素敵なものを作っていきたいわね。きっとそう思ってやってればいつの間にか超えてたりするかも?
        でも私とすごした時間がいつまでも一番なら私は嬉しいけどね?(んふふふふーと悪戯っぽく笑って抱きつく妻なのだった)
        -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 02:47:54
      • 恵まれてるよなァ、オレ……これで嫁がもう少し落ち着きを持っててくれれば嬉しいンだがな。
        (抱きついてくるヴィヴィを呆れ顔であやしてやりつつ、幸せに浸る夫だった)
        -- カテン 2013-05-22 (水) 03:03:22
      • ちなみにオレが一番好きな場面はVSバーサーカーの最終戦な。一番ダメージ喰らうのはヴィヴィが死ぬとこな……(加速度的にしょげていく) -- カテン 2013-05-22 (水) 03:04:25
      • 落ち着いてるわよ?年相応よ?(えっ っていう素の顔であやされる妻)
        最終戦で貴方がマルチナの後ろで立ち上がってからほんともう、もう、もー!おまえー!!ってくらいかっこいいわね。
        一番すきなのは私もそのあたりと…あと、やっぱり、私が死ぬとこ。そしてその後の貴方ね。
        挿絵と文章で長い時間がよくわかって、最後に「男はいつも、笑っていた」ってあれがとても好きよ。
        マルチナが怖いくらいにまっすぐだった一番の理由はあの夢を見たからなんだと思ったのだわ。
        貴方を置いていくのは私もとても悲しかったけど。あれ以上の幸せもなかなかないので…えへへ。
        …愛してるわ、私のカテン。(しょんぼりする旦那をなでなで。あの時と同じ台詞をいってみたり)
        あの時想った、懐かしい未来が私たちの今。私とっても幸せ!
        -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 03:19:13
      • ま、そうだな。だからこそ得られたものがある以上は否定しても仕方ねェ。
        悲しみも苦しみも、怒りも何もあるからこそ幸せがある、そういうこったよな。
        (ゆるく笑って)オレも幸せだよ。そしてまァ、もっともっと幸せになるつもりさ。
        一番を目指すってのはそういうことだと思うぜ。これからもよろしくなヴィヴィ、マルチナ。
        ……ところで、オレの相棒でありマルチナの姉であるどこぞの独り身が年甲斐もない格好してるらしいが、親子総出で笑いに行くか今度。
        -- カテン 2013-05-22 (水) 03:22:00
      • ええ、これからもよろしく!私たちもっと幸せになりましょうね?
        (むにゃむにゃ眠るマルチナをそっとなでなで。寝顔は幸せそうで、あんな戦いを経験した少女とは思えないほど、あどけない)
        ”誰かの犠牲の上に私達は立っている……今の食事ですらそうよ”
        アイリスちゃんのこの言葉、ずっと忘れないわ。
        私たちの幸せは、私たちの幸せな過去と悲しい未来、沢山の犠牲があって今成り立っている。
        今の幸せに甘えないで、もっと幸せになるべきなのだわ。ふふふ。
        それくらい過去も未来も貴方は人のために戦い続けたんだから…まあ、自分のためって言うでしょうけど。
        (キリルの事を言われると、ちょっと目をそらして)いいけど、舌を噛み切って死のうとするんじゃないかしら…!!
        …でもきっと喜んではくれるわね。ふふ。素直じゃないから絶対表に出さないだろうけど。
        -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 03:48:50
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025882.jpg -- 2013-05-22 (水) 05:04:10
      • ネッサ、カテンは皆好きだけど、かっこいいカテンがいちばんすきよ!! -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 05:04:40

最新の2件を表示しています。 コメントページを参照

  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026448.jpg -- ヴィヴィ 2013-07-13 (土) 16:16:09
    • うふふー夏ねー祭りの季節なのだわ!親子三人で祭りめぐりとか、いいわね?浴衣いっぱい用意して色んなの着るのよ(るんるん) -- ヴィヴィ 2013-07-13 (土) 16:17:20
      • たこ焼き食おうたこ焼き、あと焼きそば。まっじィやつ。 -- カテン 2013-07-13 (土) 16:34:01
      • りんごあめとか、そこまでおいしいものじゃないのに、おいしいって思っちゃうのは魔法よね。いっぱい買って皆でちょっとずつ食べましょう!
        射的なんかもやって、マルチナが異様に得意だったりとかして…うふふ。
        -- ヴィヴィ 2013-07-13 (土) 16:40:28
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst082786.jpg -- ヴィヴィ 2013-04-10 (水) 05:17:22
    • ふふふ…やっぱり打ちの旦那様が一番だわ!(ごろごろごろ)
      下の続きいつになったら描けるんだろうーと涙しつつカテンに癒されるわーはふ…
      -- ヴィヴィ 2013-04-10 (水) 05:19:01
      • (いまさらだけどこの誤字マジ酔いしてんな、という表情) -- カテン 2013-04-10 (水) 23:07:39
      • (ほんとだ誤字ってたわ…と今はじめて気付いた顔) -- ヴィヴィ 2013-04-11 (木) 02:02:22
    • マルチナとキリルとカテンのログを読み返して号泣した事をお知らせするわ。
      私たちの娘のいじらしいまっすぐさときたら!カテンのおかげねー…
      自分で一生懸命考えて、前に進んで、最後に父親をかばって神に等しい敵に立ちはだかる様は、
      それまで見てきたカテンの後ろ姿あってこそだったんだわと改めて思ったのだわ。
      そんな今更の感動をそっと書き残して愛してると伝えるわ。コッソリ。
      -- ヴィヴィ 2013-05-21 (火) 20:57:33
      • あとやっぱり私たち夫婦のラストシーンは最高ね。自画自賛しとくわ。私が死ぬとことか、死んだあとの貴方とか もー もー! -- ヴィヴィ 2013-05-21 (火) 21:04:06
      • あまりに完成されすぎてオレの中でのかなり高いハードルになってるってのはあるんだよな実際。
        いろンなことをやったとして、オレらのやったことを超えられる、あるいは並べるか? っつー。自分で自分に対してな。
        これは大昔にどこぞの飲んだくれが死んだ直後にもあったことなンだがな……罪な女だなヴィヴィは……。
        -- カテン 2013-05-21 (火) 21:36:23
      • 号泣して疲れて寝てしまったことをお知らせ(しにたい)
        落ち着いて見返してみるとほんと面白いな…いや当時から面白かったけど!みたいな気持ちでいっぱいになるわねー
        これは一つの完成形、「絶対やりたいけど諦めてた事」のゴールなので並ぶのも超えるのも無理だわ…と今は思っているわ。
        うふふ、出来た妻でしょー?出来た相棒でしょー?出来た娘でしょー??
        また別のものを積み上げて、素敵なものを作っていきたいわね。きっとそう思ってやってればいつの間にか超えてたりするかも?
        でも私とすごした時間がいつまでも一番なら私は嬉しいけどね?(んふふふふーと悪戯っぽく笑って抱きつく妻なのだった)
        -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 02:47:54
      • 恵まれてるよなァ、オレ……これで嫁がもう少し落ち着きを持っててくれれば嬉しいンだがな。
        (抱きついてくるヴィヴィを呆れ顔であやしてやりつつ、幸せに浸る夫だった)
        -- カテン 2013-05-22 (水) 03:03:22
      • ちなみにオレが一番好きな場面はVSバーサーカーの最終戦な。一番ダメージ喰らうのはヴィヴィが死ぬとこな……(加速度的にしょげていく) -- カテン 2013-05-22 (水) 03:04:25
      • 落ち着いてるわよ?年相応よ?(えっ っていう素の顔であやされる妻)
        最終戦で貴方がマルチナの後ろで立ち上がってからほんともう、もう、もー!おまえー!!ってくらいかっこいいわね。
        一番すきなのは私もそのあたりと…あと、やっぱり、私が死ぬとこ。そしてその後の貴方ね。
        挿絵と文章で長い時間がよくわかって、最後に「男はいつも、笑っていた」ってあれがとても好きよ。
        マルチナが怖いくらいにまっすぐだった一番の理由はあの夢を見たからなんだと思ったのだわ。
        貴方を置いていくのは私もとても悲しかったけど。あれ以上の幸せもなかなかないので…えへへ。
        …愛してるわ、私のカテン。(しょんぼりする旦那をなでなで。あの時と同じ台詞をいってみたり)
        あの時想った、懐かしい未来が私たちの今。私とっても幸せ!
        -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 03:19:13
      • ま、そうだな。だからこそ得られたものがある以上は否定しても仕方ねェ。
        悲しみも苦しみも、怒りも何もあるからこそ幸せがある、そういうこったよな。
        (ゆるく笑って)オレも幸せだよ。そしてまァ、もっともっと幸せになるつもりさ。
        一番を目指すってのはそういうことだと思うぜ。これからもよろしくなヴィヴィ、マルチナ。
        ……ところで、オレの相棒でありマルチナの姉であるどこぞの独り身が年甲斐もない格好してるらしいが、親子総出で笑いに行くか今度。
        -- カテン 2013-05-22 (水) 03:22:00
      • ええ、これからもよろしく!私たちもっと幸せになりましょうね?
        (むにゃむにゃ眠るマルチナをそっとなでなで。寝顔は幸せそうで、あんな戦いを経験した少女とは思えないほど、あどけない)
        ”誰かの犠牲の上に私達は立っている……今の食事ですらそうよ”
        アイリスちゃんのこの言葉、ずっと忘れないわ。
        私たちの幸せは、私たちの幸せな過去と悲しい未来、沢山の犠牲があって今成り立っている。
        今の幸せに甘えないで、もっと幸せになるべきなのだわ。ふふふ。
        それくらい過去も未来も貴方は人のために戦い続けたんだから…まあ、自分のためって言うでしょうけど。
        (キリルの事を言われると、ちょっと目をそらして)いいけど、舌を噛み切って死のうとするんじゃないかしら…!!
        …でもきっと喜んではくれるわね。ふふ。素直じゃないから絶対表に出さないだろうけど。
        -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 03:48:50
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025882.jpg -- 2013-05-22 (水) 05:04:10
      • ネッサ、カテンは皆好きだけど、かっこいいカテンがいちばんすきよ!! -- ヴィヴィ 2013-05-22 (水) 05:04:40
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst081876.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst081876.gif 「神隠し」 -- 2012-11-28 (水) 17:20:57

    • 魔法が不完全だったせいか、それとも異世界の出来事のせいなのか、途切れ途切れに彼の物語は進む。



      学校にきた。
      こういう所はどこの世界でも同じ。
      とっても賑やかで、思わずきょろきょろしていると火天に置いていかれてしまった。
      「もう、待ってよー火天は冷たいのね!カテンとは大違いなんだわ!」
      彼は私に気付いているわけがないから罪はないのだけど、独り言をぶつぶつ言いつつ彼の教室へ。
      ドアに手は触れられないから、すり抜ける。
      幽霊って便利。そんな事を考えながら教室を眺めると…
      「……!!」
      知っている人によく似た女の人が、黒板の前に立っていた。
      威圧感丸出しの火天のせいで静かになってる生徒たちに気づかないくらい驚いて、息を呑む。

      「……リラ姉さん……?」

      薄紅色の派手な髪色でも、明るい緑の瞳でもなかったけれど……その人は魔女の恩人によく似ていた。
      ……でも、違う人だってすぐにわかる。恩人の底抜けの明るさは彼女にはない。
      溌剌とした雰囲気があるのに、どこかどうしょうもなく寂しそうな人。

      「リラ姉さんとは違うか………………胸、ひらたいし」

      誰にも聞かれてないからって、言いたい放題になってきている。

      「……でも、よく似てる。にゃーんって言わない姉さんがいたらきっとこんな感じね」

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023570.jpg

      不思議な場所。知っているのに知らない人たちがいる。
      窓から見えるこののどかな景色も、どこか知っているような気がしてくる…そんなわけないのに。
      リラ姉さんによく似た人の横に立って遠くの山を眺めていると、

      不意に鈍い音と誰かが倒れる音。

      「……ん?」
      音のほうを見れば、黒髪の少年が火天に殴られて撃沈していた。
      あ、でもすぐ起き上がって文句言ってる。
      意外と丈夫ね。
      周りの生徒たちと同じように、自分もしばらく固まってしまったけれど、ホッとため息。

      「火天、別人みたい。顔は私の知ってるカテンよりかわいいのに」
      自分の知っている「カテン」は大人だ。ここにいる火天は身長こそ大きいけれど、少年の顔。
      外見は少ししか違わないのに、内面は別人みたい。


      相変わらず不機嫌そうな火天に目をやる。 リラ姉さんによく似た先生のあきれた声と、胸の大きな…
      ……いやほんとおおきいなこれ、どんだけでかいのこれ…
      こほん、まあそんなびっくりするくらいの胸の大きな女の子の、殴られた少年を気遣う声が聞こえてきて。

      先が思いやられるなぁと思いながら、もうひとりの転校生らしき殴られた少年の名前を知ろうと、黒板を見る。


      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

      そこには、「水樹竜二」と書かれていた。

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 


      「りゅうじ……」
      いつかカテンが話してくれた、親友の名前だ。
      頼りなさそうにヘラっと笑う少年…この人が、竜二。

      「そっか、私は……」

      賑やかな教室の中、誰にも見えない魔女はひとり呟く。

      「”火天”の…最後の時間にいるのね」

      追い求めた鬼を滅ぼす物語。
      長い転生の、終わりの物語。



      「火天は………………ここで死ぬんだ」 -- ヴィヴィ 2012-11-28 (水) 17:29:00

    • 私はこの物語の結末を知っている。

      なのに、これから仲良くなっていくこの人たちを見るなんて…残酷だ。
      事故で発動したとはいえ、自分の作った魔法でこんな気持ちになるなんて。
      時の神様は、同じ力を使おうとするものに意地悪らしい。



      昼休み、やっぱりとっても賑やかにクラスメイトと…
      +学食で助けたらついてきた元気な女の子と、
      何かの部活動の部室らしいところでご飯を食べる火天たちを眺める。

      火天は始終嫌そうだけど、出ては行かないあたりホントはいやじゃないんだろうなぁって。
      「まったく素直じゃないんだから。カテンと出合ったばかりの私みたいね」
      プレハブの狭い部室の中のすみっこで、くすくすわらう。

      人を遠ざけようとするのに、遠慮なく踏み込んでくる人たち。
      転校生が寂しくないようにって、手を引っ張ってくれるやさしい子。
      私はそういう人が、とても好き。


      きっと、この「火天」も。


      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023571.jpg

      彼がどんな風に転生を繰り返し生きてきたのか知っている。
      裏切られて、騙されて、醜いものを沢山見ても、きっと火天は人が好き。

      繰り返し重ねた人生の中で、人の醜い所以上に人の綺麗な所を沢山知っているだろうから。

      今はまだ、心は閉ざされてはいるけれど。
      この子達は火天の宝物になるんだ。


      放課後。
      誰かに招かれ神社に向かう皆に私もついていって、
      そこでこの町で何が起こっているのかを知る。


      不思議な力を持つ人の子達。
      それを彼らは「ウィザード」と呼んでいるみたい。
      この少年少女達は、その「ウィザード」

      「…魔法使い。私と同じね」


      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

      ……………天空に紅い月が昇る時、
      闇の眷属エミュレイター達が人の世界へと侵入してくる。
      彼らには「科学」という常識で生み出された力は一切通用しない。
      闇に対抗しうる唯一の力、
      人々が遠き過去に忘れ去った「魔法」を駆使して戦う者達…

      彼らの名は

      「宵闇の魔法使い」(ナイトウィザード)

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 


      ひとり、またひとりと、何のつながりもない人たちが消えていく…連続失踪事件。
      これからこの魔法使い達はその事件を解決するのだ。


      火天はやっぱり無愛想でおっかなくて……でも、やっぱり火天はカテンなんだわ。
      帰りに不良に絡まれていたクラスメイトの女の子を助けてあげたり。
      自分の知っている「カテン」が少しずつ見えてくる。







      次の瞬間また場所は変わって、ここは学校の屋上。
      さぼりを決め込むつもりらしいく給水等の上でねっころがるカテン。
      私は触れられないとわかっている手で彼の髪をなでる。

      そこへ、リラ姉さんによくにた先生がやってきた。
      このリラ姉さんによく似た人は竜二という人のお姉さん的存在らしい。

      交わされるなんでもないような会話。
      ……でも、遠い未来で見てたやり取りに、私は不思議な気持ちになった。

      「本当に…よく似てる」
      「カテンがリラ姉さんに頭が上がらないわけだわ」
      姉さんが『貸し!』って言ったら彼は逆らえないだろう。
      過去から抜け出してきたような彼女には。
      どこの馬の骨ともわからない娘…私を家においてくれたのもきっと、姉さんの紹介だったから。

      ……この記憶が作ってくれた縁。


      カテンはリラ姉さんを見たときどう思ったんだろう。
      それを想うと、ずきんと胸が痛んだ。

      この先の物語を私は知っている…………。



      …………………………彼女が、どうなるのかも。


      戻っていく二人を見送って、時を渡る魔女は空を仰ぐ。
      空の青い色が綺麗。カテンの瞳みたいに深く澄んだ色……

      ……もうすぐ夏が来る。 -- ヴィヴィ 2012-11-28 (水) 19:20:06
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst081876.gif 「はじまりの月」 -- 2012-11-28 (水) 06:58:23
    • 英雄と呼ばれるようになった頃、魔女は一つの魔法を完成させようとしていた。


      それは『時間を遡る魔法』


      …と言っても、過去を変えることはできないだろうけれど。
      世界が記憶しているものを覗いてくるだけ。

      カテンと様々な世界を渡り歩いて見つけた魔道書たちから自分で作った魔法だ。
      彼女が師匠に命じられている「異界の魔法を集めること」の副産物。
      魔法は、時の扉を開く言葉は、もうできているのに、魔法は発動しない。

      「…何が足りないのかしらね?」

      研究用の部屋(…とはいっても、物置だけど)、魔法陣の上で呟く。
      今夜は満月。魔女の魔力が一番満ちる時。
      そして、世界の記憶が保管されている月が一番近づく日でもある。

      今日完成しなかったら完成がのびのびになってしまう。明日からまた旅に出るのだから。

      「あーあ…マルチナはキリルのお家にお泊りで、今日は最後のカテンといちゃいちゃできる日なのに」

      魔道書や魔道具やら夫の武器や鎧やら、
      使わなくなった古いもの達のひしめき合う部屋の中、盛大なため息をつくと埃が舞った。
      窓から差し込む月明かりが部屋を照らして、ただの埃が霧のように幻想的に見える。

      思わず見とれてしまっていたら…その埃の向こう、薬棚の中に香水の瓶を見つけた。

      「あら、なくしたと思っていたらこんなところにあったのね」

      薬棚に立てかけてあったカテンの古い武器を魔法陣の上に置いてよけて、香水瓶を手に取る。

      「薔薇の香水…ちょっとだけつけようかな、リフレッシュリフレッシュ…♪」

      楽しそうに香水ビンを開け、薔薇の香りを軽く嗅いだ。

      「んー…いい香り。ずっとおきっぱなしだったけど、結構匂い残ってるもn…あ、あれ?」

      気がつけば足元の魔法陣は薄紅色の光を宿していた。
      驚いて香水瓶を手から落としてしまって………………

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023568.jpg 


      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

      ………………時間を遡る魔法が、発動する。

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 


      「まだ魔法の名前決めてないのに!!」
      とか
      「まだ時代指定してないのに!!」
      とか
      遠ざかる意識の中で魔女は叫び、体は魔法陣の上に倒れこみ………………



      ………………心は遥か、遠い過去へ。



      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

      魔法の最後の鍵は………薔薇の香り。
      人の記憶を一番揺さぶるものは匂いなのだと、
      昔誰かが言っていた。

      ………………世界の記憶も、きっと同じ。

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 
      -- ヴィヴィ 2012-11-28 (水) 07:00:31







    • 真っ暗だわ。何も見えない……だけど、声が聞こえる。
      自分の体の感覚はない。ふわふわ浮かんでいるようで、でも確かにここに居る。不思議な感覚。

      「追っておいで、蒼炎の英雄。長い長い鬼ごっこの始まりだよ」
      楽しそうな女の人の声。でもそれは呪いのような恐ろしい響きがあって。

      「……よかろう。ならば幾星霜時が続こうと、必ず貴様を追い詰めこの手で貫いてくれる。必ずだ!」
      もうひとつの声は聞き覚えのある声だ……。
      いつも私に優しく囁いてくれるあの声は、憎悪に満ちている。
      聞いたことがあるのに、聞いたことのない声。


      …………………………その声の主は…………カテン。


      「そうか、私はカテンの過去に来てしまったんだ。」
      「きっと魔法陣の上に置いた彼の武器のせいだわ……あの香水も関係あるのかしら」
      そんな風に、考えを巡らせていると……………


      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

      暗闇の中に紅い光がふたつ。
      真紅の瞳の美女が嗤った。


      あれは鬼。
      昔のカテンの仇敵。
      どうして憎いと思うのかもう思い出せないくらい、
      ずっとずっと昔から転生を続けて追いかけていた……………
      ……………「薊鬼」

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 






      …そしてまた、いつの間にか私はどこかの山道にいた。
      やっぱり体の感覚はないけれど、動くことはできる。
      変わった草がそこかしこで揺れている…あれはなんていう名前なのかしら。
      トゲトゲしてて、でも綺麗なお花もついている…不思議な形。

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023569.jpg 

      道を誰かが歩く音が聞こえてきて、振り返る。
      そこには見慣れた愛しい人……でも、私の知らない人。

      「……火天

      彼には私の声が聞こえず姿も見えないみたいで、通り過ぎていく。
      …当たり前だ。私はただ過去を見ているだけなのだから。
      それでも気持ちは理屈だけじゃ落ち着いてくれなくて、悲しい気持ちを抱えたまま、
      瞳に蒼い憎悪を燃やした火天の、その背を追う。

      ……その先には、見たことのない建物の並ぶ町。




      ……………私はこれから、結末を知っている物語を見るのだ。 -- ヴィヴィ 2012-11-28 (水) 07:11:53
  • (おっきく貼って感無量)英雄よー!!やったー!!! -- ヴィヴィ 2012-10-27 (土) 18:33:10
    • 長い道のりだったなァ……! オレでも出来ないことをやっちまうンだ、誇っていいぜヴィヴィ! おめでとさン!
      ……まァ、オレ、歴戦止まりだけど!! 教師だからいいンだよ、な!
      -- カテン 2012-10-27 (土) 20:39:24
      • これもひとえに先生がゆーしゅーだからよ!ありがとう!!(きゃーと抱きつく嫁)
        カテンの自慢になれたら嬉しいのよ。これで旅先で用心棒なんかやったりする時に吹っかけられるわねーと思った主婦の鑑(ぎゅうぎゅう)
        -- ヴィヴィ 2012-10-28 (日) 07:50:47
      • すっかりアウトロー思考が身についてンな……マルチナが真似しなきゃいいンだが(自分の行為を棚に上げている)
        この調子で目指すはリビングレジェンドか、いけるとこまで行っちまおうぜ!(抱き上げてくるくる)
        -- カテン? 2012-10-29 (月) 17:30:34
      • あら、逞しくなっただけよ?それにそういうことにかけては私たちの娘の方が一枚上手だわ…娼館経営のお手伝い、未だにちょこちょこやってるみたいだしね?
        (抱き上げられてきゃっきゃしつつまわりおわったあとにぎゅー)…目指せ次の伝説ね!
        でも「カテンのお嫁さん」と「マルチナのお母さん」っていう称号以上に素敵なものないからほどほどにやるわ。んふふー(ちゅーもするお嫁さん)
        -- ヴィヴィ 2012-10-29 (月) 19:12:51
      • ホント、そういうとこの強かさはオレらに全く似てねえモンなマルチナ……将来偉人か大悪党だぜ。
        にしてもそうさな、何事も程々が一番だ。オレはもう家族で風来坊がいいとこだしなァ、英雄の称号はファージ・アースに置いてきちまったぜ。
        (とか言ってるとキスされて苦笑しつつお返しして)キリルのとこにもまた顔出してやっかね、あのパイ作ってよ。
        -- カテン? 2012-10-30 (火) 18:54:57
      • 私たちの娘の将来は安泰ね。長生きできそうな将来像だわ…特に悪党のほうがいいかしら…特に長生きできそうよね。
        ファージ・アース…カテンが前にいたとこね、じゃあ、これでそっちのカテンとおそろいってことね?ふふ、嬉しい…!
        (お返しにキスをもらうと少しはなれて娘を抱き上げる。ほっぺに軽くキス)…マルチナにも、ちゅー。
        そうね、少し前に冒険中に怪我して養生中って聞いたからきっと喜ぶわ。マルチナにも作り方を教えてあげるわ。
        貴方のお姉さん、私たちに遠慮してなかなか会いに来てくれないものね?
        -- ヴィヴィ 2012-10-31 (水) 20:00:49
      • (母親に抱っこされてご満悦)えへへ…大丈夫ですよ?悪い人にはならないのです!お父さんみたいになります!
        姉様はあれで結構気を使う人なので…行ってあげるときっと喜ぶのです。
        薔薇のジャムのための薔薇ははにばににきてる業者さんに取っておきのを頼んでおくのですよ。
        -- マルチナ 2012-10-31 (水) 20:05:02
      • へいへい(マルチナにもキスを軽くしてやって頭を撫で、妻子をまとめて抱きかかえ)
        あいつはオレに似てシャイだからな。くくく、元相棒だからわかることだぜ?
        さァて、昔の英雄と今の英雄、ついでに未来の英雄とくらァ。次ァどンな世界にいこうかねェ、この年にもなって心踊り続けるとは思わねェもんだ。
        -- カテン? 2012-11-03 (土) 04:44:42
      • 生きている限りいつ何が起こるかわからないもの、人生どきどきしっぱなしよー?
        カテンといたら何でも楽しいし…(ぎゅーっと娘ごと抱きつく)
        そうねぇ…恥ずかしがりのもうひとりの娘にパイを届けたら、ファージ・アースにのんびり旅行もいいわね。
        英雄家族三人そろって、ふふ。あ、でも新しいとこの方がいいかな…?
        -- ヴィヴィ 2012-11-04 (日) 10:00:03
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023251.png
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023253.jpg
  •  
  • 英雄かうんとだうん -- ヴィヴィ 2012-10-14 (日) 01:15:27
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023048.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-14 (日) 01:16:42
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023054.jpg http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023055.jpg http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023056.jpg -- 2012-10-14 (日) 01:18:37
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023064.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-14 (日) 01:17:18
      • 命があっただけよかったわ!(くやしまぎれ) -- ヴィヴィ 2012-10-14 (日) 01:19:54
      • (以前何度か同行したけど英雄には届かなかったので陰ながら応援してみる旦那さんの元生徒) -- サイフ 2012-10-14 (日) 14:02:48
      • あらありがとう…!何とか届きたいものだわ…(ごろごろごろごろ) -- ヴィヴィ 2012-10-14 (日) 15:36:04
      • (嫁にも教え子にも冒険者の経歴的に追いぬかれて肩身が狭いチンピラ) -- カテン? 2012-10-15 (月) 02:21:52
      • 先生あっての生徒ですし!お母さんはお父さんの一番そばにいた生徒だから優秀にきまっているのです!えへへ -- マルチナ 2012-10-15 (月) 08:09:10
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023071.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-14 (日) 19:33:39
      • 欠員でてるけどきっと大丈夫… -- ヴィヴィ 2012-10-14 (日) 19:34:06
      • きっといけるさ、心配すンな。前向きに考えといたほうが、実際イケた時に嬉しいしな。ダメだったときゃ諦めもつく。
        ……しかしま、あれだけ試験でボロボロだったヴィヴィが英雄目前ね……オレもしかして教師の才能あるンじゃね?
        -- カテン? 2012-10-15 (月) 02:23:00
      • ほ、ほらあの試験の時は貴方に恋してたからしょうがなかったのよ、うん。
        愛にかわって子供もできて落ち着いて、ちゃんと教えが生きてきたってことね!
        カテンの一番の生徒は優秀だって事を証明して見せるわよー!(うおー!)
        -- ヴィヴィ 2012-10-15 (月) 08:13:21
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023092.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-16 (火) 04:01:20
      • んもー情熱上がったり下がったりだけどお母さん頑張るわよー!(うおー) -- ヴィヴィ 2012-10-16 (火) 04:02:39
      • ヴィヴィ……ヴィヴィ……私の声が聞こえますか……。
        情熱を目当てに方針をいじるとろくなことがありません……運を天に任せるのです……(SFCDQ3のルビスみたいな声で)
        -- カテン? 2012-10-17 (水) 02:59:48
      • 過去のやむをえない事情出身英雄にあやかって「多少の危険も辞さない」にしてるんだけど実力相応にすべきかしらと悩む私。
        信じるわー天の声を信じるわー…!!!!
        -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 12:07:20
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023097.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-16 (火) 16:22:13
      • この吹けば飛びそうな情熱ーっ!!今日はお酒を飲んで酒神に祈るのだわ…!! -- ヴィヴィ 2012-10-16 (火) 16:23:01
      • (全裸で樽を背負って踊り狂う28歳妻子持ち) -- カテン? 2012-10-17 (水) 03:00:36
      • (そう、俺が引退させられたのもそんな感じの依頼だったなーと思いながらカテン元教師の踊りに合わせて背景で爆竹ならしたり花火を打ち上げる元教え子) -- サイフ 2012-10-17 (水) 07:59:46
      • 中の人がちょっと飲むタイミングを逃して飲めなかったら情熱が…っ!!!
        と思ってたらショータイムになってたわ(旦那の踊り@教え子演出を見守りながらびーるごくり)
        -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 12:59:56
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023119.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 13:00:50
      • 描いてぱったりねてたわ…人妻なので下着までにしておきたいものね(もじもじ)カテンはためらいのない全裸だけど…っ!! -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 13:02:08
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023110.jpg -- 2012-10-18 (木) 13:03:05
      • 情熱〜回復〜(なんまんだぶなんまんだぶ) -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 13:03:38
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023121.jpg -- カテン? 2012-10-18 (木) 14:46:06
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023122.jpg -- マルチナ 2012-10-18 (木) 15:37:08
      • 親子三人おそろい服(初)が下着…ッ!!! -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 15:38:49
      • つまり情熱の上がり度合いも三倍ってことだろ? -- カテン? 2012-10-18 (木) 15:44:17
      • 一日で情熱1000回復来ちゃうんだわ… -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 15:57:53
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023123.jpg
        (目をそらす) -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 16:07:35
      • まままままあさがってはいないしこれで英雄まであと7ヶ月!になったわ!!!やったー!!喜ぶところよここ!!うん!! -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 16:09:31
      • 下がるよりはマシ……プラス思考……ッ! -- カテン? 2012-10-18 (木) 16:16:55
      • 今は一桁でも回復がありがたいわ…明日はどうかしらねー…今日こそお酒を飲んで祈願しましょう!! -- ヴィヴィ 2012-10-18 (木) 16:22:52
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023124.jpghttp://notarejini.orz.hm/up2/file/qst081574.jpg -- 2012-10-19 (金) 15:31:37
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023137.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-19 (金) 06:31:49
      • ……うおー!!! -- ヴィヴィ 2012-10-19 (金) 06:32:29
      • うぉうー…!!(恥ずかしいのでごろごろもしとく) -- ヴィヴィ 2012-10-19 (金) 06:33:50
      • 裸になるなンてはしたないでしょうッ!! ……でも効果出たからいいか。 -- カテン? 2012-10-19 (金) 22:50:11
      • カテンの前でだけだもん!そ、そういうことにしないと泣くわ!(ぎゅうぎゅう)
        色々同時にやったので明日情熱が上がったら効果ありってことになりそうね…?
        -- ヴィヴィ 2012-10-20 (土) 00:28:06
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023146.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-19 (金) 17:47:58
      • 旦那たちの全裸か酒かえっちな絵のおかげなのかわからないけど情熱大回復っ!!
        1000越えくらいはしておきたいわね…なむなむ…(拝む)
        -- ヴィヴィ 2012-10-19 (金) 17:50:00
      • これで情熱上がったらもう英雄になるまでオレはヴィヴィのそばにいられねえのか……ッ! -- カテン? 2012-10-19 (金) 22:51:20
      • ………た、多分我慢できなくて中止になるので、大丈夫っ(もじもじ) -- ヴィヴィ 2012-10-20 (土) 00:29:13
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023168.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-21 (日) 15:41:59
      • あ、あんまり情熱上がらなかったし、カテ禁は中止になりました(旦那むぎゅむぎゅ) -- ヴィヴィ 2012-10-21 (日) 15:42:58
      • (菩薩の笑みを浮かべる娘) -- マルチナ 2012-10-21 (日) 15:43:32
      • カテキンみたいに云うなや!!(仕方ないので甘やかしてやるチンピラ) -- カテン? 2012-10-21 (日) 22:57:50
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023176.jpg -- 2012-10-22 (月) 18:13:16
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023170.jpg
      (画像は我慢できなくて旦那に甘やかされていたら酷い依頼をあてがわれた時の私の表情)
      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023174.jpg
      (画像は情熱回復のために悪魔召喚をしたらカテンに変なのろいをかけられて切れるまで云々かんぬんとか多分そういう感じ)
      (旦那様的にはきっと夢落ちなかんじ。うん)
      -- ヴィヴィ 2012-10-22 (月) 17:15:12
      • (あっこれもう描くの楽しくなってるだけだな、という表情) -- カテン? 2012-10-22 (月) 18:13:11
      • (ちがうわー!情熱回復のためにがんばってるのよー!!と泣く嫁) -- ヴィヴィ 2012-10-22 (月) 18:35:32
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023175.jpg
      情熱低下&カウントダウン据え置きだけど生きてるだけで丸儲けなのよ!!泣いてなんかいないわー!!(旦那と子供むぎゅむぎゅ)
      -- ヴィヴィ 2012-10-22 (月) 17:16:46
      • しかしこのまま突っ走って英雄になれてもなンか煩悩の勝利って感じで雄々しくねェな……マルチナの教育に悪ィ!! -- カテン? 2012-10-22 (月) 18:14:09
      • (沈痛な面持ちで正座する一児の母)ジンクスっていうのすごい気になっちゃってつい… -- ヴィヴィ 2012-10-22 (月) 18:37:13
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023179.jpg -- カテン? 2012-10-22 (月) 18:40:26
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023180.jpg 
        (けがれなきまなこで見つめる一人娘)
        (思えば旦那の方がはっちゃけてるからはらはらする必要なかったのでは?と正座しながらも考える妻)
        -- ヴィヴィ 2012-10-22 (月) 18:50:48
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023191.jpg
      迷子とか道に迷ってる人とかよく拾うんだけど、鳩ははじめてだわ…
      マルチナも小さい頃は手がかかったけど、動物も手がかかるわねー…生かすことって大変だわ…
      と真面目に考えながらもえっちなことしてないから情熱が心配な私っ。
      -- ヴィヴィ 2012-10-24 (水) 14:28:51
      • めっちゃ上がってるな……やっぱエロいことより人間善行が一番ってわけだな。
        ……ところで鳩肉って唐揚げがいいのかね(鍋を暖めながら)
        -- カテン? 2012-10-25 (木) 22:43:00
      • いいことはしてみるものね…命の価値、プライスレス(いいこといったつもり)
        せ、せっかく寝ないで看病したんだから食べちゃ駄目よ!!鬼ー!!
        -- ヴィヴィ 2012-10-26 (金) 17:44:25
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp023227.jpg -- ヴィヴィ 2012-10-26 (金) 17:41:53
      • 調子が悪いので旦那様のひざでごろごろするわ。いよいよ来月よー!あとちょっとがんばる…!! -- ヴィヴィ 2012-10-26 (金) 17:46:07
      • 正念場だからな、最後まで気を抜かず、しかし張り詰めすぎないように行こうぜ(膝の上で娘と一緒にあやしながら) -- カテン? 2012-10-27 (土) 00:28:13
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp021885.jpg -- 2012-08-10 (金) 20:08:52
    • 海とかプールとか温泉とかいきたいわねーと言いつつお掃除をしておくわ。 -- ヴィヴィ 2012-08-10 (金) 20:12:24
      • 海は子守(2人)で疲れっから温泉がいいなオレぁよ! 露天風呂でこう、日本酒をくいっとよ。……温泉入りてェなァ(遠い目で) -- カテン? 2012-08-13 (月) 03:18:37
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp021108.jpg -- ヴィヴィ 2012-06-11 (月) 04:24:53
    • まんがタイムはやめろ!!
      ……っても、なァ。こうして現実になると、驚く隙さえありゃしねェ。身体、シンドくねェか?
      -- カテン? 2012-06-11 (月) 05:30:36
      • おめでた。シーンまとめ画像が手にはいったのでつい…
        (病院から戻ってきて、お宿の中ベッドでごろごろ)太ったかなー?って思ったら妊娠とかびっくりよ私は。ふふ。
        大丈夫、つわりそんなに酷くないし…あ、おなか触ってみる?まだ動いたりはしないと思うけど。
        -- ヴィヴィ 2012-06-11 (月) 11:39:33
      • 腹が目立つ前に兆候あったろうによ、いつも色気より食い気してるからその辺見逃すンだよ、たく。
        ま、それでこそだけどな(膨らみ始めた下腹に手を置いて、そっと撫で)まさかオレがもう一度子を持つとはね……。
        何かあったらいつでも言えよ? こういう時、男は何もできなくて不安だからよ。お互い、助け合っていこうや。
        -- カテン? 2012-06-11 (月) 11:51:31
      • ありがと…安定期に入るまでは家事とかやってもらおうかなー?カテンが昔みたいにご飯作るのよ。ふふふっ。
        (おなかを撫でられると、その手の上に自分の手を重ねて)
        ……ずっと子供できなかったから、今更まさかって思うわよ。カテンも子供は乗り気じゃなかったみたいだし…。
        (カテンをじーっと覗き込むように見つめる)…でも、今は喜んでるみたい。
        マルチナちゃんの家庭教師するようになってからカテン結構変わったよね?…あの子、なのかな?この子。
        (聖杯戦争の顛末は聞いていた。彼女が死んでしまった事も)……そうだったらいいな。
        -- ヴィヴィ 2012-06-11 (月) 12:18:07
      • そりゃ、オレだって人間で、お前を愛してて、もともとは親だったンだ。子供ができりゃ嬉しいさ。
        ただ、その子が、幸せになってくれるかどうか、それだけが不安で怖かったンだよ。
        (ふ、と覗きこまれれば笑い)けどもう、ヤメだ。オレを父親と呼ンでくれたヤツらが居る以上、オレも逃げない。
        お前の胎に宿った命がどうであれ、オレはそいつを受け入れて、全身全霊をかけて愛し、育て上げてみせるさ。
        お前と一緒に、な(髪を撫でて頬に優しくキスをした)さて、それじゃ早速家事を片付けてやりますかね。
        (それからしばらく男は率先して家事をこなすようになった。言葉通り、不安と期待を作業でごまかすためでもあり、妻をラクにさせるためでもあったとか)
        -- カテン? 2012-06-11 (月) 12:21:50
      • (笑顔を見て、ほっとしたように笑う)
        (彼がもう親になる事を怖がっていないのはわかっていたけれど)
        私もね、ちゃんとお母さんがんばるわ。おっきな子供みたいな旦那様がいるから予行練習はばっちりだし。
        (頬にキスを返して、また幸せそうな笑顔を見せる)…ありがとう。
        (そしてその言葉を、お腹の子供にも)
        (カテンを変えてくれた。それはきっと自分の力でもあるのだろうけど…最後の鍵はきっとお腹にいる子だろうから)
        …幸せになろうね?

        (頼んだ家事をこなすカテンの背中を見つめながら、妻は歌う。まだ見ぬ子のための子守唄)

        「星たちは生まれてはまた死んで…永遠に同じことを繰り返す....」

        (それは少女がよく歌っていたもの)
        (ヴィヴィアンには未来の記憶はない。けれど、その魂は彼女に宿っている)
        (懐かしい未来に還り、幸せな夢を見る。ヴィヴィアンと永遠に……)
        -- ヴィヴィ 2012-06-11 (月) 12:54:50
  • とま、そういうわけだ。そろそろオレらも旅立ちだな?(卒業式の帰り道、眠そうなヴィヴィアンをおぶって) -- カテン? 2012-04-13 (金) 05:00:03
    • (おんぶされつつうとうと肩にもたれかかって)…そうねぇ。カテンの先生らしい姿見れたし、満足なのよ。
      昔の女とかいっぱい見れたし。罪な男め(後ろからほっぺ引っ張る)
      -- ヴィヴィ 2012-04-13 (金) 05:05:48
      • ふぁからありゃ冗談ふぁっふの……いでで(引っ張られつつ苦笑し)
        次はどこ行く? ファー・ジ・アースか? それとも、またどっか別の世界行ってみるか。妖精境でもマグマの城でも、どこでもよ。
        -- カテン? 2012-04-13 (金) 05:08:46
      • (ひとしきりほっぺ引っ張ったあと、また肩にこてんと頭を置いて)…冗談でも女の子は好意がない人にそんなことは言わないものよ。
        まあいいわ、今は私のカテンだし。ごめんね、ひっぱっちゃって(ぽつりと謝って、引っ張ったほっぺに軽く口付け)
        んーどこがいいかな……あ、私カテンの前居たところに行ってみたい!転生前に居た世界!
        学生だったんでしょ?そこでまた学生やる?見た目だけ若く見える魔法かけてあげるから二人で同級生ごっこして遊ぶの。
        -- ヴィヴィ 2012-04-14 (土) 01:54:54
      • いやね、茜さンのこたもう解決したし、エリーゼのほうは人妻だからな!? 考えろって!
        いやま、別に怒っちゃいねェがよ(キスの感触に苦笑しつつもおぶさり直し)
        ファー・ジ・アースかァ。前にも言ってたな若返り、今度は失敗しねェって約束してくれるならいいがよ。
        ま、竜司や守にお前を紹介しねェとだし……ヘ、懐かしい話だわ。
        -- カテン? 2012-04-14 (土) 01:58:49
      • かんがえてまーすー女の子はそう割り切れないものなの!(うしろからむーぎゅー)
        これでも養成校いた時こっちの魔法の勉強もしっかりしておいたから大丈夫よ。先生の下で貴方の迎えを待っている間に一人前にもなってるしね?
        そっちの世界に行ったら色んな所にも連れて行って頂戴。カテンの思い出の場所全部…そういう旅がいいな。貴方の過去に私が混じれるような。
        ……紹介する時はちゃんとすばらしい妻ですって言うのよカテン。
        ぽんこつって言ったらがぶがぶする。こんな感じに(肩を軽くかぷかぷ。痛いというかくすぐったいようなそんな感じで)
        -- ヴィヴィ 2012-04-14 (土) 02:07:23
      • オレの思い出ねェ……そらどれだけ輪廻転生しても足りなそうだ、なにせ転生者だからな。
        (くすぐったい感触に身悶えしながらからからと笑い)ま、時間はいくらでもある。のんびりいきますかね。
        守のヤツは間違いなくからかうだろうな。「あの火天さんが結婚!? ありえません何かの間違いでは」とかよ(過去の仲間を思い出すようになおも笑い)
        風の向くまま気の向くまま、か。こういう生き方できるとは、未だにちょっぴし実感湧いてねェんだがよ。
        (笑って、次なる世界を目指す。どこまでも、いつまでも、愛する女性とともに歩んでいくために)ここにはまたそのうち帰ってくるまでお別れ、だな。行こうぜヴィヴィ、三千世界の果てまでよ。
        -- カテン? 2012-04-14 (土) 02:11:29
      • カテンが奥さんと居たところも行ってみたいな。…私を死の淵から救ってくれた人はきっと、あの人だろうから。夢かもしれないけれどね?
        (川辺で自分を助けてくれた綺麗な女の人を思い出して、またもたれかかる)
        うん、ゆっくり世界を巡りましょう。あっちにも魔法の知識いっぱいあるといいな…うふふっ、そんなに意外なのかなぁカテンの結婚。
        私は今のカテンしか知らないから、昔のカテンがどんなだったかもっと詳しく聞きたいな。
        (「今」一緒にいるのは私。過去ばかり見たいわけではないけれど、どうせ世界をめぐるなら彼にもっと近づけるような所がよくて)
        (学園があったほうを少し振り返る。結局友達できなかったけれど、次の世界ではもう少し努力してみよう)
        (……この人がそばに居れば、十分なのだけれど。そう心で呟いて、ぎゅっとしがみつく)
        そのうち実感もわくわ…そうね、子供ができたくらいに、きっと。ふふ、とーぶん先かな?
        (くすくす笑いながら呼びかけに頷いて)うんっ!!カテンとなら私どこまでも遠くだっていいわ。
        …さ、そうと決まれば膳は急げよ!準備してGO!GO!なの!ゆっくりするのはついてから!(賑やかに前を指差し走るように促す)
        -- ヴィヴィ 2012-04-14 (土) 02:34:42
      • そりゃア……いや、そうだなァ。何にでもつっぱってガンつけてよ。
        この世の全てはオレの敵だ、みてェなツラしたガキンチョさ。情けねェモンだと思うぜ、我ながらよ。
        (近づいたぬくもりを背中に感じて、あやすように背負い直す。自分が積み重ねてきた、無限に等しいその過去を)
        (ひとかけでも、この愛する人に分け与えられたなら。それ以上の幸福はあるまい)
        子供なァ……ま、とりあえずこのじゃじゃ馬が「らしく」なるまではおあずけかね。っとォ、髪引っ張ったりするなよ? 別にヴィヴィとは言ってねェからな。
        (意地悪に笑って振り返り、指を指されれば「やれやれ」と肩をすくめ)アイアイ、イエスマムってな。
        (ずんずんと大股で早歩き、やがて軽妙に走りだす)
        (次の旅路、その次の旅路、その次の次の旅路を見据えて目指し)
        (真紅の魔女と、蒼の騎士の旅路はまだまだこれからも続いていく。いつかこちらに姿を見せることもあるだろう)
        (一度幕をおろすのかって? とんでもない。だって、2人の旅路は演劇なんかではないのだから)
        (多元宇宙の果ての果て、数多の絆と出会いと別れを経てなお、続いていく物語)
        (終止符なんてない。休止符もない。2人が生き、愛しあい続ける限りは永遠に)
        (ともあれ、養成校の終焉とともに、この世界での2人の物語は、ひとたび場面を変えるのだった)
        -- カテン? 2012-04-14 (土) 02:42:41
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp018770.jpg -- ヴィヴィ 2012-04-06 (金) 13:27:05
    • 来月から頑張る(ごろごろ) -- ヴィヴィ 2012-04-06 (金) 13:28:15
      • ムリダナー(書類仕事片付けながら) -- カテン? 2012-04-06 (金) 13:29:09
      • 無理じゃないし!こう出落ちが続いた次は英雄ルートだってリラ姉さんも言ってたわ!(おせんべくわえたまま腹筋をはじめつつ) -- ヴィヴィ 2012-04-06 (金) 14:02:11
      • その姉貴どのは出落ち連発してンじゃンよ……あとシットアップは腰痛めるから、やるなら足を台に乗せてやれよー(せんべいぼりぼり) -- カテン? 2012-04-06 (金) 14:13:27
      • (腹筋5回くらいでごろりとなる)じゃあ腰をいたわっておこう…子供産めなくなったら大変だものねー?
        リラ姉さんは英雄までいったし!1回大成功すれば全て帳消しなのよ うんっ!
        -- ヴィヴィ 2012-04-06 (金) 14:28:01
      • ホント体力ねェな! まァムキムキのヴィヴィもそれはそれで怖ェけど……アリだが。
        じゃーその大成功をまだ収めてねェヴィヴィはぽんこつだなァ(大魔王みたいな顔で指を三本折る)
        -- カテン? 2012-04-06 (金) 14:32:00
      • 居候時代から1年以上冒険が続いたことがないンだけど、ヴィヴィラーどうなってるの? -- カテン? 2012-04-06 (金) 14:32:24
      • 私魔法使いだし!!今の服が着れなくなったら嫌だからいーのっ!!(ぷんすか!じたばた)
        こ、これから大成功だし……(なんとか言いつくろうとしたけど、驚愕の事実を突きつけられて)……(撃沈
        (ごろごろカテンのほうへ転がっていって無言でべしべし叩く)
        -- ヴィヴィ 2012-04-06 (金) 14:41:06
      • だが余はヴィヴィがオレを助けてくれたことを忘れてはおらぬ(ごろごろしてきたのを抱き上げて)
        魔法使いとしては一人前でも冒険者としてはまだまだだなァ? 養成校が閉鎖してもお前にゃ教えることが多そうだ。
        っつーか何、やっぱ子供とか欲しいのけ? オレ今ンとこ作る予定ねェよ?(ほっぺ伸ばしつつ)
        -- カテン? 2012-04-06 (金) 14:42:51
      • …何よ魔王みたいな話し方しちゃって。今更機嫌とったって駄目なのよ(抱っこされてまんざらでもない表情で、怒ったふり)
        養成校卒業したらカテンにくっついて守ってもらうからいいし!…うぁうーひっひゃらないへー(ほっぺのばされて変な声)
        (ぺしぺし)……そりゃあ、いつかは欲しいって思ってるけど……カテンはそんなきっぱりいっちゃって…子供は嫌なの?(嫌いじゃないよねと思いつつ抱きついて)
        -- ヴィヴィ 2012-04-06 (金) 14:58:33
      • あーまァそりゃアなァ。子殺しかました元英雄だ、こうなっても苦手意識はあるよ(苦笑しながら手を離し)
        いつかは子供に囲まれたりもしてェな、人らしくさ。……ま、そのためにはアレだ。
        今膝の上に乗っかってる、この一番のじゃじゃ馬がもっと大人にならねェとなァ?(頭を撫でてやり)
        -- カテン? 2012-04-06 (金) 15:03:50
      • (子殺しという事場にドキッとして顔を上げる。その事実は知っていたけど。ぎゅううっと必死に抱きしめて)
        …大丈夫よ。今度は絶対そんなことにはならない。私がそばに居るもの。
        あら、もう私は大人よ?貴方がそうしたんじゃない(ふふんと悪戯っぽく笑って、背中に回していた腕を解き、両手を頬に伸ばす)
        ん……えへへ。まだ、出発までに時間、あるわよね?(そして軽くキスをして、意味ありげな台詞)
        -- ヴィヴィ 2012-04-06 (金) 15:29:30
      • わってるよ。恐怖ってよりは苦手意識だ、こいつばっかはさすがに理屈じゃどうしようもねェ。
        だからま、もうしばらく時間くれよ。それに今は、我が子みてェに手のかかる教え子どもが沢山いるしなァ。
        (抱きついてくる様子に髪を撫で、正面から口づけられればきょとんとしたあとに呆れたように笑い)
        はい、はい。……ありがとよヴィヴィ、お前のおかげでオレはここにいられるンだからな(やさしく微笑んで、深いキスを返し、冒険までの間の時間を愉しんだ)
        -- カテン? 2012-04-06 (金) 15:32:58
  • 学校行くー!! -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 02:32:54
    • えっ。 -- カテン? 2012-03-21 (水) 02:43:58
      • うん?(制服を取り寄せながら) -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 02:47:49
      • どういうことなの……行動早すぎっだろ!? -- カテン? 2012-03-21 (水) 02:48:28
      • 私がそんなスロウリィな女に見える? -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 02:50:39
      • 見えない。こないだ捕まって半日しねェでオレ待ちきれずに壁ふっ飛ばしたしな。な!! -- カテン? 2012-03-21 (水) 02:52:57
      • ふふっ、じゃあ入学手続きなんて数時間で終わるのもわかるでしょう?
        私こういう制服ってはじめて…届いたら先生と生徒ごっこしてあそぼうね?
        -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 02:54:49
      • ごっこっつーかマジで教師と生徒だし、それ昔からだし……へいへい、わァりましたよマイマスター。
        つかそうか、その年ならファージアース行っても輝明学園の生徒で通るンだなァ……羨ましいわ(遠い目)
        -- カテン? 2012-03-21 (水) 02:57:03
      • 今度は正式に先生と生徒になるんだから今までとはちょっと違うのよ?
        その学校はカテンが昔いたところ?どうせならそっちの制服にしようかな。悩むなぁ…どっちがどきどきする?
        -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 03:01:18
      • どっちも。ヴィヴィが着てればなンでもいいぜ(あっさりとこっ恥ずかしい台詞を言い)
        あーまァ、オレもいた頃はあるが、オレみてェなウィザードが在籍する最大手の学校だよ。そのうちあの世界にも旅行にいきてェとこだな?
        -- カテン? 2012-03-21 (水) 03:03:28
      • …っ(ぽっと赤くなって)ど、どっちもは駄目なのよ!乙女心のわからない旦那ねっ!
        ふーん…養成校でたら次はそっち行ってみようか?学生祭り!みたいな。またカテンが先生で私が生徒!…魔法で若くして学生どうしやるのもいいよね?
        -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 03:06:50
      • こないだ若返りの魔法試そうとして人のこと犬に変えたのどこのだれだっけか……(げっそりした顔で)
        ま、それもいいか。三千世界の果ての果てまで、嫁と一緒なら何も怖くねェや。でも今は養成校で学べること、たっぷり学ンどけ。な?
        -- カテン? 2012-03-21 (水) 03:09:01
      • ペットショップで見た子犬がかわいかったのがいけないのよ…あれはっ!(目をそらしながら)
        どんな場所でも二人なら楽しいもの、うふふ。ええ、せっかくだし魔法の勉強していくわ。前はあなたに夢中でそれど頃じゃなかったし…。
        -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 03:14:43
      • そのせいで卒業試験落ちたしな。ぽんこつなヴィヴィも可愛いなァ!(可愛いなァ!)
        さて、そうと決まれば明日の授業に備えて今日は寝るとしようぜ?(ひょいとお姫様抱っこにするとベッドに運び)
        -- カテン? 2012-03-21 (水) 03:15:57
      • うぐっ…私の人生唯一の汚点だわ…ぽんこつ言うななのよ!!もう!ぽんこつ教師!!
        …ん、そうね、明日は学校行かなきゃだし…えっちはなし。残念ね?(抱っこされたままそう悪戯っぽく笑うと、寝室に運ばれてゆくのだった…)
        -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 03:21:32
  • わたしもー! -- ヴィヴィ 2012-03-21 (水) 02:32:39
  • 12月深夜。どこかの町外れの安宿で。
    • ぅ……ん…服、たたまなきゃ(もぞもぞ、ようやく息も整ってきてカテンの胸の上から頭を上げる)
      (乱れた髪をかきあげてシーツを胸に、ベッドの下の服に手を伸ばし…その上の指輪の箱に気がついた)…あ。
      (二人暖めあうのに夢中で、まだつけていなかった事を思い出す)

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016761.jpg 

      ……なんか、私たちって結構駄目な感じのカップルよね(急に恥ずかしく、かつ情けなくなって顔をまっかに頭を抱えた)
      ま、いいか(しかしすぐに立ち直り)
      …ねえカテン。私につけて、これ。結婚式の指輪みたいに(振り返って小さな箱を差し出す)
      -- ヴィヴィ 2012-03-05 (月) 02:58:50
      • ン……あァ、起きたかヴィヴィ。
        (髪をかきつつのっそりと起き上がり、自己嫌悪に陥る様子に笑い)
        だから言ったろ、ロクな男じゃねェって。そいつと一緒になるってンだからまともは無理だな、諦めろ。
        で、ふぅン? ……いいね、安上がりで嫌いじゃない。
        (冗談めかして言うと、ヴィヴィアンのリボンに手をかけ)
        これ、外すぜ。……今だけは、オレが与えたもの以外を身につけててほしくねェんだ。
        (いたずらっぽく笑ってしゅるりとリボンを解くと、その上からシーツをかぶせて)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016762.jpg
        即席ヴェールの出来上がり。……さてと。
        (ヴィヴィアンの片手をそっと両手でとると、小箱から指輪を取り出して)
        受け取っていただけますか、レディ?
        (気障っぽく言って指先にくちづけると、その細い薬指にゆっくりと指輪を通していく)
        -- カテン? 2012-03-05 (月) 03:23:59
      • …ついさっき一生諦めるって言ったでしょ?(近くに座って、顔赤くしてそっぽ向く)
        ん?(リボンに手が触れると首をかしげて)あっ…な、なぁに?
        なによ、カテンにもらったもの以外駄目だなんて独占欲が強いのね?
        (解けたリボンを取り戻そうとすると白いシーツかかぶせられ…)
        あ……
        (…それがどういう意味のものなのかがわかると瞳を見つめたまま黙ってしまった)
        (薄暗い部屋の中、彼の青い瞳が綺麗に輝く。優しい眼差し)
        (冷たい青い色なはずなのに、暖かい色に見えるの)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016765.jpg 

        (困ったような笑顔を浮かべたまま左手にキスを受ける)
        ………こういう時、よくそう気障な台詞が出るものね。
        私、胸がいっぱいで何を言えば良いかわからなくなってしまうのに。
        (ため息をひとつ。でもそれは幸せな笑顔と共に)

        ええ、受け取ってあげなくもないわよ?綺麗だし。ふふっ。
        (わざと偉そうな台詞。指輪が薬指にぴったり収まるとうれしそうに指でなでた)

        …じゃあ、誓いのキスも頂戴。
        (甘えた口調で、手をとって、頬に当てる)

        新婦となる私は、新郎となるあなたを夫とし…
        ええと、何だったかしら。娼館にいた時はよく出席してたから覚えてたんだけど…んー…
        あ!良いときも悪いときも、富めるときも貧しきときも、病めるときも健やかなるときも、
        死がふたりを分かつまで…ううん、違うな。

        (そこで一度言葉が途切れる。俯いて少し考え)
        死がふたりを分かとうとしたら、カテンにブン殴って追い返してもらって
        永久に慈しみ愛することをここに誓います。

        (目を合わせてくすくす笑いながら誓いの言葉を改変する。笑ってしまうけど、二人にはこれがきっと正しい)
        -- ヴィヴィ 2012-03-05 (月) 04:39:23
      • あァ、誓うよ。
        嬉しい時もイヤな気分の時も、素寒貧の時も懐あったけェ時も、
        街の中でも家の中でも、敵のまっただ中でも酒場でも、
        死にかけた時でもピンピンしてる時でも、ケンカシてる時でも仲いい時でも
        お前を愛する。死も別れもクソったれだ、全部ぶっ飛ばしてやる。

        ……で、あとはアレだよな。
        (シーツで作ったヴェールをあげて、顔を近づけ)
        ……これからは本当にずっと一緒だ、ヴィヴィ。
        永遠を誓うよ。……愛してるぜ。
        (顎に手を添え、上向かせ……しっとりと、誓いのキスを交わした)
        -- カテン? 2012-03-05 (月) 04:46:37
      • あはは、なぁにそれ。もうちょっと上品に言うものよ?(くすくす笑いが大笑いになって、指輪の光る手でぺしぺし叩く花嫁)
        ……でも、わかりやすくていいか(笑いすぎて滲んできた涙をぬぐって、ずれたヴェールを整える)

        (そして、見つめあって……誓いのキス)
        (永久の愛の囁きは夢のようで、でも夢じゃない)
        (唇の感触や、触れる体の温かさが、全部本当だって教えてくれる)

        (こうして、安宿での真夜中の結婚式は幕を閉じた)
        (これで私達は夫婦。立会人はいなかったけれど…そんなの必要ない)

        (私とカテンが、お互いの誓いの証人だから……)
        -- ヴィヴィ 2012-03-05 (月) 05:01:26
  • 12月。どこかの町外れの安宿で。

    • 抱きしめないで
      私のあこがれ
      密かな腕の中
      このままでいいから

      その青い瞳
      美しい愚かさ
      あなたのなにもかも
      奇跡だと信じた…

      (雪がちらつく窓の外を眺めて、小さく歌う。あの初めてのクリスマスを思い出して)
      (好きなのに、好きじゃだめだって思い込んで…懐かしい片思いの胸の苦しさ)
      …ふふ、なんて思い出に浸っても、安宿じゃぁね。かっこつかないわ。
      (暖房の壊れた宿の一室。ひとり白いシーツに包まって呟く。吐息は白く、雪と同じ色)
      クリスマスはやっぱり宿混んでるのね…こんなとこしか見つからないなんて、最低だわ。
      二人が見習いの目の毒だとか言われて魔女の塔は追い出されたし。くそう。皆カテンのせい!
      (曇った窓ガラスにきゅっきゅっと指で「カテンのばか」と書く。ちょっと気が晴れた)
      しかもまだ帰ってこないしさ…寒くてこごえ死んだら化けて出てやるんだから。
      (ぶつぶつ。誰も聞いてないのをいい事に言いたい放題)
      (…だけどそんなことばっかり言っているのに、両手にはしっかり彼の脱いだ服が抱きしめられている)
      (彼の匂いのする服を抱いて、ごろごろまた歌う。そのくりかえし)
      -- ヴィヴィ 2012-03-04 (日) 22:23:41
      • (一晩いくらの鄙びた宿では、聖夜の風情も何もありはしない)
        (重傷を癒す間の、これまでの間を埋めるようなふれあいが仇となり)
        (あるいは旅立ちを促してか、魔女の塔をあっさり蹴り出されたお間抜け二人)
        (さて、そんな寒々しい部屋の中でヴィヴィアンが毒づいていると)
        (やがて、安宿らしく、ぎぃ、ぎぃという床の軋む音が廊下から)
        (音が大きい。並の男が歩いているようには聞こえない)
        (それもそのはず、足音の主は巨漢であり)
        (その上大量の買い物袋まで抱えているのだから)
        ……ったくどうしてオレが一人で買出してこなきゃなンねェんだよ!
        (自分の気配を隠そうともせずに毒づく男、タバコの匂いがかすかに香る)
        ほれ買い出し部隊のお帰りじゃ、両手ふさがっちまってるけェ、ドア開けろォーい
        (ゲシゲシと行儀悪く足でドアをノックし、中のヴィヴィを呼び)
        -- カテン? 2012-03-04 (日) 22:32:03
      • (廊下が軋む音。遠慮ない歩き方に顔を上げる。こんな足音一人しかいないし)
        あっ…カテン帰ってきた…っ!!
        (がばっと起き上がる。尻尾があったらパタパタしてそうな顔で)
        (そして飛び降りて彼がたどり着く前に扉を開けてあげようか。そんな風に思ったら…)
        (…ガスガスッとドアの下の方から音。足でけってるのだ)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016749.jpg http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016748.jpg

        (なんだか無性に腹立たしくなる。こんなに待ち焦がれていたのが、こんな粗野で乱暴な男だなんて!)
        (それでも好きなのだ。そこが好きなのだ。腹が立つのにドアを開けてしがみつきたくてしょうがない)
        (盛大にため息をついて、裸足で冷たい床に降り立つとドアを開けた。ノックのようなものから1分くらいかかっている)
        だってしょうがないじゃない?こんな安宿に荷物置いて二人で出かけていったら、帰ってくる頃には全部お金になるものもってかれてそうなんだもの。
        …ん、お帰りなさい。暖房、今日は直らないかもだって。
        (それだけ言って、ベッドへ戻る。シーツに包まってそっぽ向いて)
        (抱きしめていたシャツは離れた所においてあるけど、ひと目見れば彼女が抱いて待っていたのだとわかるほど、くしゃっとしわになっていた)

        (なんだか今日は素直になれない。いつもより余計に。だって…特別な日なのだ。彼は覚えているんだろうか)
        -- ヴィヴィ 2012-03-04 (日) 23:16:17
      • おーいヴィヴィ、寝てンのかァ? はよあけてくれェーい。
        (乙女の悩みなどいざしらず、両手が限界なのでげしげし足でドアをノックノックする乱暴な男)
        おいまだかよ! こンだけの食料買ってこいっつったの手前ェだろ!
        だいたいアイシャドーだの口紅だのわかるかボケ! 女の化粧品買ってくるオレの身にもなれよな!
        (待たされてる間延々愚痴が入り、開いた頃には腕がしびれまくり)
        ったくそのくれェ魔法でどうにかしろっつーの。破壊魔法ばっかうまくなりやがってポンコツめ。
        (悪態をつきつつ部屋の中に入ると、やけにつっけんどんな様子に呆れた顔をして)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016750.jpg
        ……何へそ曲げてンだヴィヴィ、なンか悪いことしたかオレ。それともルームサービスか?
        ったく人がわざわざ買い物してきてやったってのによォ……。
        (ぶつぶつ言いながら手近なテーブルに買い物袋をどさりと置いて)
        (自分のシャツの惨状に「また洗濯しねェとじゃねえか」とひとりごちつつ、素直な痕跡にふっと笑った)
        (さて、少女の思いをよそに、いつもと何も変わらぬように男は買い物袋を漁り始めて)
        ほれ、手前ェの頼ンでたモン投げてくぞー。キャッチしろよな。
        はい頬紅ィー。口紅ィー。飲料水ィー、ブラシィー。
        (ぽい、ぽいとシーツの方に遠慮無く放り投げていく。風情も何もあったもんじゃない)
        (おまけにプレゼントの1つもなし。これではどう見たってあの日であることを覚えているようには見えず)
        えーと林檎? あとパンとォー(ぽいぽい)
        -- カテン? 2012-03-04 (日) 23:28:47
      • ……別に、怒ってないわ。カテンは悪くないし。だから気にする必要なんてないのよ。
        (背中を向けたまま、気のない台詞。彼がちょっと笑った。きっとシャツのあとに気づいたからだ)
        (こういうとこにはよく気がつくんだから。心の中で呟く)
        (化粧品がぽとぽとベッドに落ちる音に振り向いて興味なさそうな目で確認していく。間違えたら怒るつもりで)
        (でもどれもあっている。どれかわからないって言ってもちゃんと見つけて来てくれたのだ)
        (限定品もある。もしかしたら何件もはしごしてくれたのかも。そう思うと少し申し訳なくなって)
        ……うん、あってる。ありがとう(ちょっとだけ素直にお礼を言って、自分のポーチに入れていく)
        (頼んだもの以外はないけれど。このほかにもう一つとか、男の人に求めるのは酷かなと思ったり)

        ……まあ、いいか。覚えてなくても。
        (小さな声で呟く。あとで教えて、申し訳なさそうな顔を見ていじめるのもいい)

        あっ!こら!!食べ物はなげちゃだめよ!!今食べるわけじゃないんだから袋に入れてていいわよ!!
        まったくもう…それよりも寒かったでしょ?ほら、ベッドあったかいよ。
        (苦笑とため息。かぶったままのシーツを広げて彼を誘う)
        -- ヴィヴィ 2012-03-04 (日) 23:56:09
      • おもいっきりヘソ曲げてるくせによく言うぜ、その通りにしたら怒るだろうに。
        (盛大に溜息をつきつつ次々投げる。果物、肉類、その他もろもろ)
        (頼んだものはどうあっても揃える、しかしそこにプラスαを入れる器量は男にないようで)
        あー? 知るかよ、ほれ次セロリー。
        (文句を言う顔面に野菜がぶつかる。あっちを見ているくせに無駄にコントロールはいい)
        で、卵ーはさすがに投げたらまずいな。
        注文の品はこンなとこか。ふー。

        (そうして伸びをしていると、温かいベッドの中へと誘われ)
        いやいいや(あっさり断るとその場で新しい煙草に火をつける)
        フー。今日よォ外めちゃ混みでさ。買い物1つでも苦労するわマジ。オレのこと敬えよ?
        (恩着せがましいことまで言って、ヴィヴィアンのことなど見ずに紫煙をくゆらすのに夢中だ)

        (そうしてしばらく時間が経った頃、沈黙をふと破り)
        あァ。
        (何かを思い出したようにごそごそ袋を漁ると、小箱のようなものを取り出す)
        忘れてた。ほれ。
        (ぽいっ。さっきまでと同じようにぞんざいに投げつけて)
        -- カテン? 2012-03-05 (月) 00:05:40
      • (せめて抱きしめて欲しかったのに、あっさり断られた)
        (どんどん気持ちがしぼんでいく。心細い片思いの時の気持ちみたいになっていく)
        (怒る気力もなくて、シーツに包まって寝っ転がる)
        (タバコの煙がふわふわとまとわりついてくるから、息を吹いて散らしてやった)
        (目にしみて、じわりと涙)
        …うん。ありがとう。
        (それだけ呟く。涙が出てきたので早く会話を切り上げたかったから素直な返事)

        (ぽたぽた。声もなく涙が落ちる)
        (…最低のクリスマスになるのかな)
        (ぼんやり考えていると、カテンがまた何か投げてよこした)
        …?(他に何か頼んだっけ。泣き顔を見られないようシーツを深くかぶったまま俯いて、小さな箱を手に取った)
        なにこれ。
        こんなの頼んだっけ…(ぼんやり滲む視界で、箱を開けようと…………)

        ……あ。
        え……これ……?(女の子だったら誰でもわかる小さな箱。シーツの下戸惑った瞳でカテンの様子をうかがう)
        -- ヴィヴィ 2012-03-05 (月) 00:25:25
      • オレはよ。
        (椅子に背を預け、背中を向けたまま、呟く)
        この通り、思いやりも何もできねェ男だ。
        化粧品1つにしたっててめえじゃ選べやしねェし。
        買い物してくりゃいちいち文句言うし。
        一人で待たせてたのにキスの1つもしねェし。
        食い物放り投げるし。
        ハグもしねェで勝手に煙草吸うし。
        何かやらせりゃすぐ文句、何かしてやりゃすぐ貸し1つ。
        自分でも思うよ、ロクな男じゃねェってな。
        (青い炎を灯した煙草をぐりぐりと灰皿に押し付け)
        けどよ。
        そンなオレを、お前は好きっていってくれたわけだ。
        オレも、お前が好きだ。
        まァ、やれるなりにお前の理想の男になれるよう努力もするつもりだし。
        当然、お前を守る。守れなくても、助けだす。
        ……で、時間も全部やる。
        お前の時間も、もらう。
        だから、まァ。
        その、アレだ。
        (最後の煙を吐き出し、代わりに冷えた大気をたっぷりと吸って)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016754.jpg
        オレと結婚してくれ、ヴィヴィ。
        死がふたりを分かとうとしたらブン殴って追い返すからよ。頼むわ。
        (振り向いて、そう言った)
        -- カテン? 2012-03-05 (月) 00:40:08
      • (背中を見つめる。もしかしたら、何の意味もないただのプレゼントかも)
        (期待してるのに、ガッカリしたくなくて必死でそう自分に言い聞かせる)

        (……でも、違った)

        (いつも彼はこういう時、不安な私に一つ一つ言葉で伝えてくれる)
        (どうして私のことが好きなのかって)
        (どれだけ私のことが好きなのかって)

        (……だからこの指輪も、どういう意味のものなのか、一つ一つ言葉を重ねて教えてくれる)

        (好きって言葉が響いて、涙が零れた)

        (きっとカテンのタバコのせい。狭い部屋でぷかぷかするから目にしみて)
        (煙が部屋にゆれる。タバコ吸ってない私も同じ匂いになってしまう煙が、霧のようで)

        (……幻の中みたい。そう思ったら)

        (青い瞳がこちらを向いて、幻なんかじゃないよって、強い眼差しで見つめてくれる)
        (そして……低くて優しい声がはっきり聞こえた)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016760.jpg 

        (小さな箱の中には、光る指輪)
        (ベッドから降りて、ゆっくりと彼の方へ歩く)
        ……私…。
        私ね……ああ、駄目ね、答えは決まっているのに。うまく言葉にできないの。

        貴方がね、出逢ったばかりの私との約束を守るために必死で帰ってきてくれた時…
        ……きっと私達は結ばれる運命なんだって、思ったの。

        これは運命。決まっていること。だから私の答えも決まっているの。

        ……でも、この運命は私達が勝ち取ったものでもあるの。
        死から、過去から、別れの悲しい運命達から勝ち取ったもの。
        私たちの想いで。

        だから私の意志で、言葉で伝えるわ。

        私はカテンが好き。
        幼い恋心を抱きしめて受け入れてくれた貴方が好き。
        人よりもずっと長い人生の、大切な最後の時間を私にくれる貴方が好き。
        引き裂かれてもきっと絶対いつか見つけ出してくれるって信じられる貴方が好き。

        (椅子に座るカテンの唇にそっと自分の唇を重ねて、微笑む)
        (幸せで泣き出しそうな顔。きっとあまり綺麗じゃないけど)

        …うん。
        いいよ、結婚してあげる。
        ずっと、ずっと一緒にいてね?

        (膝に座って囁いて、ぎゅうっと彼を抱きしめた)
        -- ヴィヴィ 2012-03-05 (月) 02:17:04
      • あァ、オレもお前が好きだよ、ヴィヴィ。
        ガキのくせに、その体じゃ有り余るくらいの愛情をオレに向けてくれるお前が。
        猫みたいにひねくれ者で、けど可愛らしいお前が、さ。
        (やってきた少女を抱き上げ、膝の上に座らせてやり、見つめ合う)
        (牧師の前で愛を誓う二人のように。証を間に挟んで、視線が絡みあい)
        幸せにするぜ、ヴィヴィ。今よりも、一秒先よりもずっと、ずっとずっと永遠にな。
        (そして唇が触れ合い、しばし沈黙が流れて)
        (やがて離れれば、どちらともなく微笑み)
        当たり前だろ、離しやしねェよ。
        オレはお前に会うためにこの世界に来たのかもな。
        幾千の星(じんせい)を超えて、お前の呼ぶ声に惹かれて……さ。
        ……愛してる。ずっと、一緒だ。
        (安心させるように微笑み、頬を撫でると、少女の唇を再度奪い)

        (雪の降るクリスマス)
        (一年/二年前と同じように)
        (二人の吐息が、1つに重なった)
        -- カテン? 2012-03-05 (月) 02:30:04
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • ある雪の日 -- 2012-02-29 (水) 14:30:37
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016468.jpg -- 2012-02-29 (水) 14:30:46
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016477.jpg -- 2012-02-29 (水) 14:30:54
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016526.jpg -- 2012-03-01 (木) 07:08:27
  • 1時間後。ヴィヴィアンの部屋
    • (彼が倒れた後、先生と呼ばれた銀髪の女性の手配で塔の中に運び、今はヴィヴィアンの部屋)
      (客間に運ぼうという事になったのだけれど、少女は自分の部屋にと頼み込んだ。自分の部屋なら魔法薬の痛み止めもあるし、と)
      (それにきっと知らない土地でも自分の匂いがする部屋なら彼はゆっくりできると思って。いつかの自分みたいに)

      (治りきっていなかった傷を改めて手当てして、ベッドに寝かせて膝枕をする)
      ……こんなになるまで…探してくれたんだ。
      (彼の髪を撫でながら呟く)
      (私には二年、彼には一年。……多分その一年、再会する瞬間まで休む間も惜しんで探してくれてたんだ)
      (幸せな気持ちと、申し訳ない気持ち。愛しさとまぜこぜになってため息をついた)
      ありがとう……大好きよ、カテン。
      (気を失ったままの青年に囁く)
      -- ヴィヴィ 2012-02-25 (土) 02:58:26
      • ……い、つつ……。
        (呻いて、目を開く。ここに来る前最後にいた世界は、ちょうど地獄の戦場であった)
        (暴力を司る神と支配を司る神、むろん両方が悪神であるそれらが永遠に争う戦場。そこで「仕方なく」ひと暴れした帰りに、ポータルにはまったのである)
        (戦傷の痕跡はいつかの瀕死のそれには程遠いがなかなかにひどく、相応の手当を必要とした)
        (一方で、そんな男は、自分の頭が何か柔らかいもので支えられてることに気づき)
        (次いで、頭上から差し込む、陽の光とは違う明るさに目を細める)
        ン……ヴィヴィ、か?
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016112.jpg
        (片手で照明を遮りながら、確かめるように像に向かって呼びかけた)
        -- カテン? 2012-02-25 (土) 03:28:19
      • …目が覚めた?
        貴方あんな怪我でよく飄々としてられたわね…怪我に馴れてしまうのは駄目よ。
        (片手で灯りを少し絞って、微笑む顔を向ける。とても落ち着いた優しい笑顔。髪をゆっくりと撫でる)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016115.jpg 

        死んでしまったら会えなくなっちゃうわ。もっとも、貴方が死んだら私も死ぬけど。
        (そんなことをさらりと言ってくすくす笑う)
        …私との約束のせいだよね…怪我。ごめんね、カテン。
        (二人っきりなせいなのか、素直に言葉が口から出た。多分見習い仲間や友達、最悪師匠まで扉の外で聞き耳を立ててそうだけど)

        ここはね、私の部屋。先生に運んでもらったのよ。
        ゆっくりまずは休みなさいって、先生が(暖かい部屋で、囁くような話し方。大きな声を出して傷に響いたら嫌だから)
        私ね、ちゃんと一人前になれたんだよ。今は先生の一番弟子よ。すごいでしょう?
        私が作った傷薬はよく効くの。後でまた塗ってあげるね…あ、なにかほしいものとか、ある?
        (そう言って心配そうに顔をのぞき込む)
        -- ヴィヴィ 2012-02-25 (土) 04:22:18
      • あァ……悪い悪い。
        (さっぱり悪びれていない様子で呻き気味に答えると、煙草を出そうと虚空に手を突っ込み)
        チ、そういやアレが最後だったか……タイミング悪(何も持たないまま引っ張り戻す)
        いや、ヴィヴィのせいじゃねェよ。どっちかっつえばハッスルしすぎたオレがいけねェ、気にすンな。
        (ふっと笑って頬を撫で、今更状況に気づく)
        ……おやまァ、一人前とは。ポンコツ見習いが随分とまァ頑張ったみたいだな、オイ。
        おまけに生意気に膝枕かよ……ま、起きれねェからいいけどよ。
        (肩の力を抜いて膝に頭を預けると、「何か必要なものはないか」という問いかけに閉じた目を再び開き)
        ……そう、だな。あー。
        ……その、なンだ。
        さっきやった、その、ほれ。それ。……頭。撫でてくれ。
        (普段なら言わないような甘えたことも、少し顔を赤くしながらではあるが素直に言ってしまう)
        しっかし、デカくなったなァヴィヴィ。二年だもンなァ。てこた今17、いや18か。……18かァ、ちょっとまだ実感ねェわ。これ、黄泉路の夢とかじゃねェよな?
        -- カテン? 2012-02-25 (土) 04:28:13
      • (頬に触れられてくすぐったそうに手に頬擦りをした。懐かしい大きい手だ)
        元々優秀だったんだもの。誰かさんに魔力を全部与えたりしなかったら卒業なんて余裕だったんだからね?
        …それに生意気ってなぁに?折角喜ぶかなって思ってしてあげているのに。こんなこと誰にもしたこと無いのよ私。
        (ちょっと拗ねた声。でも顔は笑顔のままだ。怒った顔もうまく作れない。一緒にいるのが嬉しすぎて)
        …あ。あんまり動かないでね?思ったよりくすぐったいのよね、人の頭載せるのって。

        ふふ、そんな「撫でて」なんて言うの初めてよね。
        いつもと逆だ。私よく撫でてって言ったものね…(懐かしそうに呟いて、そっと髪を撫で続ける。子供をあやす母親のように)
        いいこいいこ…いっぱい頑張ってくれてありがとう。ふふっなんか可愛いな。カテンってこんなに可愛かったっけ?
        大丈夫、カテンの夢じゃないよ。ああ、でも、私の夢かもしれないな…。どうやって確かめたらいいのかしらね…?
        (髪をかきあげて、顔を見下ろす。髪を撫でたまま、空いている手で彼の唇に触れた)
        そうだ……タバコの煙、口移ししてあげよっか。頭がはっきりするかも。
        (頬を染めて、悪戯っぽく笑う)
        -- ヴィヴィ 2012-02-25 (土) 04:51:09
      • 嬉しいよ。この一年で最高の目覚めだな。
        (拗ねたような声に、くすりと笑って付け加え)
        ……ま、ちと恥ずかしいが。こンなことされるの、それこそ生まれてはじめてだぜ。
        まったくだよ、でもアレだ、よく寝れそうなンでな。
        (傷んだ髪は指心地がいいとは決して言えない。一方、カテンのほうは安堵しきった様子で力を抜いている)
        さァな、いちいち言うなよ可愛いだのよ。恥ずいっつの。
        しかも、大人びたこと言ってさ……ホント、成長したな、ヴィヴィ。
        (唇に触れた指を手にとって指で絡め、ふっと微笑み)
        たまにゃオレからねだるか。キス、してくれよ。お前の唇の感触、思い出してェんだ。
        これが夢じゃねェってことを、確信するためにもさ。……な?
        -- カテン? 2012-02-25 (土) 04:56:49
      • …本当?カテンも初めてなんだ?よかった。じゃあぎこちなくっても解らないわね。
        (犬や猫の毛みたいになかなか櫛が通らない髪の毛を撫でてほっとしたような顔をしてみせる)
        あいかわらず痛んでるわね、髪の毛……私ももう18だもの。少しは大人にはなるわ。
        ……ていうか、貴方がしたのよ?
        (指を絡めあいながら囁く。大人の女性みたいに艶やかな笑みで)
        今日はずいぶん甘えんぼね?…私も…カテンとのキスの味思い出したい。
        (呟いてそっと両手で頭を抱える。青い瞳と、金色の瞳が見つめ合って…ゆっくりと瞳を閉じながら屈んで唇を重ね合わせる)
        ん…(少しずつ、確かめるようにキスを深く続けていく)
        (舌を絡めあわせて長いキスの後、顔を少し離すとくすっと笑った)
        夢じゃないって、わかった?…やっぱり、タバコの味だ。
        キスしたい時はね、ずっと貴方と同じタバコを口にしてたの…吸い込むと咽るから、口に入れるだけだったけど。
        (そしてまた髪を撫でて)
        …眠っていいよ。眠るまで見ててあげるから。なにが来ても私が守ってあげるから。
        -- ヴィヴィ 2012-02-25 (土) 05:19:29
      • いいだろ、二年ぶりなンだからよ。
        それに疲れた。ここに来るまで色々あったからな……面白いガキにも会ったし。
        だから……あァ。
        (両手が添えられ、金色の瞳が近づいてくると、同じように瞼を伏せて唇を迎え)
        ン。……ん(頬を撫で、ぬくもりを分け与えられるように、静かにくちづけた)

        ぷァ……。
        あァ、みてェだな。悪ィな、ミントでも噛ンでおくべきだったか。
        (頬をかきつつ言うと、そんなことを教えられてきょとんとし)
        お前が煙草を? ……ゲホゲホやってたヤツが器用になったもンだな。
        けど程々にしとけよ? 女の煙草はみっともねェ。独り身がやるもンだ。

        ……あー、そうだ、な。
        (今まで、少女に限らず、誰に対しても寝顔なんてものは見せたことがなかった)
        (いつ寝首をかかれるか、あるいは眠っている内に誰かが救えなくなるのではないか)
        (そしてまた、自分が逝ってしまうのではないか。誰かを残して)
        (きっと、そんな思いが根底にあったのだろう)
        (それを見ぬかれていたこと、そして許容されたことに力のない笑みを浮かべ)
        ……あァ、そうだな。
        けど、オレもお前を守る。あの時誓ったとおりだ。
        もう絶対にお前を離さないよ。こうして迎えに来たンだからさ。言った通りだろ? 時間はかかったけどよ。
        もう一度言葉にしておくぜ。
        (手をゆるゆると伸ばし、微笑んで)
        愛してるよ、ヴィヴィ。
        離さねェし、離れねェ。はなしちまっても、必ず迎えに行く。
        お前が迷ったら、その手を掴んで連れ戻す。
        ……会いたかった。逢えてよかった。大好きだ、ヴィヴィ。
        おやすみ。
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016116.jpg
        (そして、ゆっくり目をつむり、他人に初めて見せる寝顔で、すやすやと安らかな寝息をたて、眠りにつく)
        -- カテン? 2012-02-25 (土) 05:39:15
      • …タバコの味って、ミントでも残るんだよ。
        大丈夫、もう吸わない。カテンがキスしてくれるならもう吸う必要ないもん。
        (たしなめるカテンにそう言って、ベッドの横のタバコの箱を指差し)
        だからあげる。起きれるようになったら吸ってね?そしてまたキスして頂戴。

        (数年ぶりに会ったっていうのに、あの家にいた頃みたいな、他愛のない会話ばかり)
        (でもそれが心地よくて、幸せだ)
        (離れた時の事は忘れないでおこう。この緩やかな時間がどんなに愛しいものなのかちゃんと覚えていたい)

        (酷く落ち着いた彼の声。伸ばした手を握って、自分の頬にあてた)
        お休みなさい、カテン。
        ずっと、そばにいて……もしまた離れることがあっても、きっと迎えに来てね。
        迷子になったら、捕まえに来て。
        私もそうしてあげるから。
        一方的に守られるんじゃなくて、今度は私も貴方を守るの。
        …それがきっと…。

        (……話し終わる前に、青年の寝息が聞こえた)
        (初めての彼の寝顔を眺める。安らかな寝顔。眼にかかる前髪をそっとよけてあげて、また髪を撫でて)

        (いつも、私より後に寝て、私より早く起きてた。あんまり眠らない人なのかなって思ってたけど)
        (いつからか、違うんだってわかった。寝顔を見せない様にしてるんだって)

        (……ようやく、本当に彼の恋人になれた気がした)

        (でも、恋人じゃもう駄目。その次に進みたくなるよね)
        (彼は覚えているはずだ。別れる時に私が囁いた言葉)

        (守り、守られ、支えあう)
        (…それがきっと………夫婦というものだから)

        (私は、そうなりたい)
        (愛しげに眼を細めて、想う)

        ……私も、大好きよ。ボロボロになってまで、探してくれて嬉しかった…。
        ……………………愛してるわ、カテン。

        (そして、起こさないようにとても小さな声で子守唄を口ずさみ、彼の寝顔を眺めるのだった)
        -- ヴィヴィ 2012-02-25 (土) 06:32:12
  • 二年後。魔女の世界。
    • (17歳の誕生日、私は一人前と認められた。それからは魔女の塔で師匠の代理をこなしたり、見習いの頃とは比べ物にならないくらい忙しい日々)
      (そして18歳の誕生日目前、一人で異世界に調査に行くことになった。前々からお願いしていた「異世界の魔法を集める旅」が認められて)

      (……そんなもの口実)
      (カテンを探しに行く旅の)
      (約束を信じて待ち続けていたけど…彼はまだこの世界にたどりつけていない)
      (それなら私から会いにいけばいいんだ。探しに出かければいい。そう思って)

      (だって会いたいもの)
      (カテン。今貴方はどこにいるの…?)
      (髪が伸びたの。背も少し高くなったの。もうすぐ私は自分の意思で結婚できる歳になるのよ)
      (……もう、子供じゃないわ)

      (魔女の塔の地下、天然の大空洞の中で、巨大な魔法陣の上に佇む)
      (彼にもらった赤い帽子にあの頃みたいに白いリボンを結んで、同じ色の赤いケープを羽織って)
      (とても静かで、流れる地下水の水音がかすかに響くだけ。塔の広さと同じくらいの魔法陣のまわりには、親友の少女と、師匠と、見習いの仲間達)
      (親友は泣き出しそうに涙を溜めて、でも必死に耐えていた。別れが涙じゃ嫌だって言って)
      (カテンとお別れしたときの私みたい。似ているところを見つけて、なんだか嬉しい)

      …じゃあ、いってきます。
      (左手にトランクを持って、右手を地にかざす。小さく波のように魔法陣が揺れて、淡い青い光がどんどん強くなり……)

      (……そして、異世界への扉が開く)
      -- ヴィヴィ 2012-02-24 (金) 22:18:48
      • ズズン。
        (世界を渡るポータルが開いた時、最初に大空洞に響いたものは轟音、次いで強い振動だった)
        (魔法に通じるものならばわかるだろう、それは「向こう側から」何かが現れようとしていることによる、空間の振動だ)
        (一体何が起きたというのか? よもや、繋がった先から魔物か侵略者が現れたと?)
        (おそらくは場が騒然とする中、「向こう側」から何か話し声が聞こえる)
        バッカ、何やってンの!? おいパイク、キチンと舵取ってンだろうな!
        「ごめん、どこかのポータルに嵌ったみたいだ」
        『すでに船体の1/3が埋没している。脱出は不可能だ』
        バ〜〜〜〜ッカじゃねェの!?
        「えぇと、それよりどうしましょうこれ、向こう側に人がいたらものすごく迷惑なような……」
        「さすがに船ごと突っ込むってわけにもなあ」
        このポンコツども……えぇいもういい、舵戻せ舵! 無理やり引っ張ればなンとか……うおッ!?

        (そうして、ポータルの向こうの質量が離れていき、空間的な圧迫感が薄れていく)
        (同時に、ひとつの声が近づいてくる。まるで、上から誰かが落ちてくるような、逆ドップラー効果)
        ……ぉぉぉぉぉおおおーーーーっっ!?
        (そして次に大空洞に響いた音は)
        (どたん! という、人がマヌケに落ちてくる音)
        (ポータルの向こうから、はじき出されるようにして一人飛び出してきたのは)
        ってて……オイオイ、どこだよここ、またアンダーダークかァ……?
        (青い帽子をかぶり直してあたりを見渡す、金髪の大男だった)
        -- カテン? 2012-02-24 (金) 22:32:53
      • 「……待って。何か引っかかってる。貴方どれだけ広く門を開けたの?」
        (異世界への門を開いた瞬間、装飾された箒で飛び出そうとしたその瞬間。師匠に腕を勢いよく引かれてよろめいた)
        …え?折角だしめいいっぱい。だって広い次元の狭間で誰かに遭遇するなんてめったにないって……
        (振り返って師匠にきょとんと返した。その様子を見て師匠は苦笑する)

        「その”めったにない”事が起きたみたい。大丈夫かしら。上手く押し戻せるように調整してみるけど…」
        (師匠が長い杖をかざして光の消えた魔法陣がまた光った)

        (…ああ、失敗。私っていつもそう。ここぞっていう大事な時に駄目で…)
        (俯く)

        (……………その時、声が聞こえた)

        ……あれ

        (賑やかな話し声。狭間のノイズ交じりだから、会話の内容はしっかり把握できない)
        (でも、その声は……)

        (……あの冒険者の街の世界で、自分が住んでいた不思議なお店で…聞いていたものだった)
        (知らない声も混じってるけど、忘れようが無い。自分が生きてきた中で一番幸せだった時間にいた人達)
        (家族のように温かく接してくれて…優しかった人達だ)

        (そして、その中に…………………………)


        ……………カテン。
        (淡い光の中名前を呼んだ。これは幻なのかな)
        (その思いを打ち破るように、ノイズ交じりの声ははっきりと聞こえてきて……………)
        (……………魔法陣の中央に人影がおちてきた)
        (魔法陣の周りの魔女達は驚いてその人物をじっと見つめている。ヴィヴィアンに顔立ちの似た子もいた)

        (初めに見えたのは起き上がる背中)
        (懐かしい声。聞くたびにどきどきしていたあの声が、近くで聞こえた)

        カテン。
        (背中に、声をかける)
        (間違うはずなんて無い。毎晩のように夢で会っていたもの……)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016099.jpg 

        ……ずいぶん遅かったのね。カテン。

        (青年が振り向くと、涙の浮かぶ瞳を細めた少女がそこに立っていた)

        (彼が贈った帽子をかぶって、別れた時によく似た格好)
        (彼が見つけやすいように、あの頃と同じように仕立てた服で…あの頃よりは少し大人びた表情で)
        -- ヴィヴィ 2012-02-24 (金) 23:52:44
      • ったくもォ、アルゲントゥムの野郎……「俺が乗せてってやるよ!」じゃねェよホント。パイクじゃねェか飛空艇動かすの。
        グウェスタの野郎はきゃーきゃー騒ぐばっかで仕事しねェし、切り込み役の身にもなれっての。いてて……。
        (腰をさすりつつのっそりと立ち上がり、あたりを囲む魔女たちに気づく)
        あ、ど、ドーモ。すンませンね、えーと、何? 宴会中?
        つか、何処ここ。えーと、その格好は……あー、魔女?

        ……は? 魔女!?
        (左を見ても右を見ても、いるのは三角帽子に黒いローブの少女達。一人背の高い女性、あれはおそらく彼女らの師か)
        (ポータルを見る。すでにそのサイズは縮んでおり、自分を運んできた連中の気配は感じない。おそらく分断されたか)
        ……どーすっかなこれ。
        (頭をかく。合流方法を悩んでいるのではない。「いる」ことが、わかったからだ)
        おう。(背中を向けたまま、手を挙げて応じる)
        (今まで通り、いつもどおりに。そうして、振り向いた)

        ……ハハハ、悪ィな。もうちっと、こう、カッコよくキメるべきだったか。
        しかもこンな大勢の……いやホント、すンませンいきなり(ぺこぺこと魔女たちに頭を下げる)
        (居心地の悪さをごまかすように、コホンを咳払いし)
        ……あー。その、なンだ。
        ただいま……いや、違ェな。おかえり? いや、それも違ェな。
        (しばらく腕を組んで悩むと、意を決したように顔を上げ)
        (周囲の人目なども気にせず、自分の間抜けな今も気にせず)
        (成長した彼女の、しかし一目で彼女とわかる全身をしっかりと青い目で見つめ返し)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016100.png
        悪ィな、待たせた。
        ……おいで、ヴィヴィ。
        (両手を広げて、少女を迎えにやってきた)
        -- カテン? 2012-02-25 (土) 00:01:49
      • (静まりきった中、少女の声と青年の声。他には誰もしゃべらなかった)
        (気丈な少女が、親友にも見せた事のない泣き出しそうな顔をしている)

        (誰もがもう気づいていた。この金髪の青年が誰なのかを)
        (いつも塔の屋上で、吸えないタバコを口にして誰を思っていたのか皆知っていた)
        (……少女のタバコと同じ香りのする人がそこにいる)

        (赤い帽子の少女は動かない)
        (涙をいっぱいに溜めて、ただじっと青年を見つめるだけ)
        (あんなにずっと会いたかったのに。目の前にしたら怖いような、恥ずかしい様な、そんな気持ち)
        (…そう、まるで初めてこの人に会った時のような)

        (抱きしめたいのに、飛び込んで行きたいのに……動けないの)


        「ヴィヴィアン」
        (黒いローブを纏う、銀髪に紫の瞳の優しそうな大人の女性…師匠が、少女の背中を押した)
        「ヴィヴィちゃん」
        (遠くから見守っていたお下げの少女が小さく言った)


        ……何よ。
        (かつんとヒールの高い靴の音が大空洞に響く。一歩踏み出した)
        ……そんな暢気な。
        私がどんな気持ちで2年待ってたか、わかるでしょ。

        駄目ね、下僕の癖に。主人を見つけるの遅いなんて。
        (もう一歩)

        …………覚えてたんだね。
        私が……そうやって呼んで抱きしめてもらうの、好きなこと。

        (一歩ずつ、距離が縮まっていく。二人が離れていた間の時間が、埋められていく)

        …カテン。
        ……カテン…!!!
        (もう一度名前を呼んだら、歩いてなんていられなくて)
        (思いっきり走って)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp016105.jpg 

        (両手を広げて、あの頃と変わらない笑顔を浮かべる彼の胸へと飛び込んだ)
        -- ヴィヴィ 2012-02-25 (土) 01:47:48
      • あいよ。
        (名前を呼んで、飛び込んで。昔よりも成長した少女が、昔と同じようにやってくるのを、柔らかく微笑んで迎え)6br; (落ちないように抱き上げて、抱きしめ、頭を撫でる)
        ああ、悪かったよ。そっちも時間の流れ違うもンなァ。
        つってもこっちだって一年、ずっとあちこちさまよってたンだぜ?
        ほれ、どンな世界か聞いてなかったろ? だもンだから虱潰しでよ。
        あっちの扉開けば死者の世界、こっちの扉開きゃ妖精どもに絡まれるわ。
        こないだはマインドフレイヤーと殺し合い、そのあとは鉄火場ンなかにぶちこまれるわ、中々大変だったンだぜ?
        (などと言いつつ、言葉の端から不平不満の色は全く感じられない)
        (むしろ、少女が待っている間、自分がどうしていたかを教えてあげるかのように)
        (そうすることで、彼女の心の空白を埋めてやるかのような)
        (枕元でお伽話を聞かせる父親のような、優しい口調)

        (ヴィヴィアンを抱きしめると、ひとりでに煙草が青い炎に包まれて燃え尽きる)
        しかし……あー。
        (赤ん坊のようにヴィヴィアンを抱きかかえたまま、周りを見ると苦笑いする)
        一年……あァいや、二年ぶり? まさかこンな人前とはな。
        ドーモ、あー、オレ、こいつの保護者……は、今のアンタか。
        (銀髪の女性に笑い返し、ヴィヴィアンの頭を撫で)
        ま、こいつの恋人だ。どうよ、こいつよろしくやってた?
        あ、いや、手前ェらのツラ見るにこいつまたツッパってたな……たく、相変わらず素直でねェの。
        え? ダチの一人や二人出来てンだろうなヴィヴィ、そこまで成長なしじゃ困るぜ?
        (そんな風に小言を言いながら、ヴィヴィアンをおろしてやり)
        それと、アレだ。再会してすぐこンなこと言うのもアレだが……
        (ぽん、と頭に手をおいて、髪を撫で)

        悪ィ、そろそろ限界だわ。
        ゴメン、な……。
        (ふらり、と)
        (巨体が揺らぎ)
        (三度目に、どさりと。男が倒れる音が、大空洞に響き渡った)
        -- カテン? 2012-02-25 (土) 02:11:26
      • (抱きついて、抱きしめられて、頬にキスをする)
        カテン…会いたかったのよ、カテン…!!
        (幸せそうな笑顔の頬に涙が伝う。嬉しくて泣くのはこの人の前でだけだ。悲しくて泣くのも彼と別れてから誰にも見せた事はなかったけど)
        だいぶ時間がずれてしまっていたのね。試験の時は大掛かりな魔法のおかげで時間も上手くいっていたけど…。
        ふふ、ずいぶん大冒険だったのね…(頬を撫でて、傷跡に触れる。大きな傷が増えていないか確かめるように)
        (人が周りにいるのも忘れて、抱き上げられたまま彼の話を聞いた)
        (冒険者時代、依頼から帰ってくるとこんな風に話を聞かせてくれたっけ…懐かしい気持ちでいっぱいだった)
        …も、もう、先生や皆に変な事聞いちゃ駄目!
        友達だってできたし!!そ、そんなに喧嘩もしなかったわ。前よりは上手くやっていたと…思う。一人前にもなれたし。
        (お下げの少女が、「友達」とヴィヴィが口にした瞬間ぱっと顔を輝かせた。当の本人は恥ずかしそうにそっぽを向く)
        (こんな風に拗ねた言い方をするのも久しぶり。ただ単に棘のある物言いか、大人を装った態度ばかりしていたから)
        …まったく、会いたかった、とか寂しい思いをさせてすまない、もう放さないとか…そういう台詞じゃなくて小言が一番最初なんて…!
        …………カテンらしいわ。
        (涙をぬぐってくすくす笑う。周りの少女達もそこでようやく笑った。後はざわざわと話しはじめたりして)

        ちゃんと紹介するわ。このお方が…(カテンに下ろしてもらいながら、髪を撫でる顔を見上げ)
        ……?どうしt……

        (聞き返すまもなく……大きな青年は倒れてしまった)
        …………カテン!!!
        (少女の叫び声が、大空洞に木霊する)
        -- ヴィヴィ 2012-02-25 (土) 02:57:12
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • それから。魔女のいた世界にて。 -- 2012-02-19 (日) 05:37:11
    • (魔法学校に戻って、色んな人に色んな事を言われたり、前より酷い噂が流れたりで本当に色々あったけど)
      (異国の魔女の元で修行を始めてから1年。今はもう、遠い昔の事に思える)

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015809.jpg 

      (魔女の塔の一番高い部屋の物置で、独り紫煙を燻らせる)
      …ちょっと休憩。
      (タバコを片手に、空に白い煙が吸い込まれていくのを眺めて)
      同じ空の下にすらいないなんて、寂しいわね。
      -- ヴィヴィ 2012-02-19 (日) 05:37:25
      • 「……意外。タバコなんて吸うんだ、ヴィヴィ」
        (振り向くと同じ魔女の元で修行している少女が扉の前に立っていた -- 2012-02-19 (日) 05:38:10
      • (ノック位しなさいよ、と言おうとしたけど。喧嘩がしたいわけじゃないしここは私の部屋でもない。ぐっと我慢)
        そうよ。先生には言ってあるわ。…それに、吸ってるわけじゃないから。すぐ消すし。
        -- ヴィヴィ 2012-02-19 (日) 05:38:31
      • 「??…どういうこと?」
        (物置で、品物を探しながら見習いの少女が首をかしげる) -- 2012-02-19 (日) 05:38:43
      • タバコはね、キスなの。

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015810.jpg 

        ……あの人とのキスと同じ味がするのよ。
        そのためだけのものだから。
        -- ヴィヴィ 2012-02-19 (日) 05:39:32
      • 「……変なの。不良みたい。貴方、噂通りの子なの?」
        (戸惑うというよりは、嫌悪感がにじみ出るような言い方で、少女は呟く) -- 2012-02-19 (日) 05:41:04
      • (私は噂を真っ直ぐに聞いてくる子は初めてで、思わず少し笑ってしまった)
        ……噂って何?
        娼婦の子で魔法学校では色んな人と寝てたとか
        異世界試験中に妻子持ちとの恋にかまけすぎて落ちたとか
        ああ、あと、再試験ではなくこの塔に来たのは学校で「そういう問題」を起こしすぎたからとか…そんな話?

        ……私そんな風に見える?
        -- ヴィヴィ 2012-02-19 (日) 05:41:22
      • (流石に気まずかったのか、少女は首をすくめて俯く)
        「……ごめんなさい。私、侮辱するつもりは無かったの。そんな風に思ったことはないわ」
        「だけど、不良みたいな事言うから…わからなくなって」 -- 2012-02-19 (日) 05:41:53
      • (ちょっときつく言い過ぎてしまったかもしれない。そんなんだから友達がいないのだとカテンがあきれてる気がして、ため息)
        ……私もごめんなさい。意地悪な言い方をしてしまったわ。
        噂話、平気なつもりでいたけど、やっぱり嫌なものは嫌ね。

        ……ああ、でも…噂、半分くらいは本当なのよ?
        異世界で妻子持ちと恋に堕ちて…迎えに来るって約束を信じてずっと待っているのは本当。

        ふふ、モノは言い様よね、本当。
        (妻子持ちって言っても前世なのに)

      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015813.jpg 

         
      • …………「噂通りの子」かどうかは貴方が決めればいいわ。
        私はここで一人前になって、あの人を待つ事にしか興味ないもの。

        (目の前の少女は黙ったまま。戸惑った様子で私を見ている)
        (もう話す事は無いから私はタバコを灰皿でもみ消して、そのまま部屋を出る)

        (明日にはこの話が見習いの中で噂になっているかもしれない。そう思っていたけど……)

        (結局何日たっても、誰もそんな話をする事はなく……)




        (……それからしばらくして、私は初めての友達ができた)
        -- ヴィヴィ 2012-02-19 (日) 05:43:51



      • 早く会いたい。カテンに。
        友達ができたのよ、私。
        タバコね、きっと吸うのは嫌がるだろうからちょっと口に入れるだけで我慢してるの。

        少しずつ私は変わっていってしまう。
        これから先もどんどん変わっていくだろう。

        でも貴方が好きな気持ちはずっと変わらないわ。

        …違う。
        やっぱり変わっていく。

        毎日、貴方をもっと好きになっていくの。
        離れるとわかる。貴方がどんなに私に優しかったか。
        貴方がどんなに私の事を想っていてくれたか。

        それに気づくたびに、私は貴方をもっと好きになるのよ。




        早く会いに来て、カテン。
        -- ヴィヴィ 2012-02-19 (日) 05:49:47
  • 「……早く会いに行きてェンだけどなァ」 -- 2012-02-19 (日) 06:34:13
    • あのさーァ。航路、これでマジであってンだろうな?
      (見渡す限り広がるは銀色の虚空。エーテル、あるいはマナ、あるいは第五元素……様々な名で呼ばれる、「宇宙のもと」が波のように揺蕩う銀の海を、進む小舟がひとつあり)
      (魔力の風を受けてはためく帆のたもと、舵を握る巨漢に訝しげな顔で尋ねる男がいた)
      「問題はない」
      (一方、巨漢―――古ローマの兵のごとく、簡素な金属鎧と兜をかぶった、3mはあろうかという偉丈夫―――は、ただ簡潔にそう答える)
      いやそうじゃなくてェ。航路あってンのかって話なンだが。
      「問題はない」
      ……かァーッ! これだからマールートは嫌いなンだよ! ボケ!
      (ガン! とすねを蹴り飛ばしても巨漢、マールートと呼ばれる、「契約」を履行することだけを目的とする謎めいた種族は微動だにしない)
      ケッ! ……あーあ、いい加減飽きたぞアストラル海の光景も。
      -- カテン? 2012-02-19 (日) 06:38:47
      • (カテンはいま、世界の外にいた)
        (無数の次元界―――無論、この世界も含む―――が惑星のように浮かび、あるいは波間に漂うアストラル海は、ただただ魔力の風と銀色の海が広がる異世界である)
        (水平線の彼方には、時の曙の戦いで死した神々の死骸が、さながら大陸のように浮かんでいる。おそらく、そこには何らかの(高い確率で危険な)生物が住み着いているのだろう)
        ……あーあ。(タバコに火をつけ、手すりに腰掛けて空を仰ぐ。無数の世界が星星のように輝いていた)
        こないだはフォモールどもに捕まりかかるわ、また別ンときはデーモンに殺されかかるわ……ホントふンだり蹴ったりだな。
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 06:42:58
      • (目指すものはひとつ、愛する恋人がいる世界だけ)
        (しかし残念なことに、その世界がどこなのか、あるいは次元座標はなんなのか、それを知るすべがなかった)
        (結果としてカテンは"この世界"を飛び出し、ある時は<扉の街>シギルで手当たり次第にポータルを通りぬけ、またある時は"黄銅城"のイフリートから情報を買い)
        ……ホントに問題ねェんだろうなァ?
        (またある時は、こうして世界の外を行く船に乗り込み、目についた別世界へと飛び込んでいた)
        (結果は芳しくない。異邦人を友好的に迎え入れる世界など指で数えられるほどにもあるかどうか)
        (加えて生来の相が関与してか、東へ行けば魔物に出くわし、西へ行けば悪漢に立ち向かい……と、散々な旅程だったのである)
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 06:46:51
      • (そして今。なりゆきで潰した"蛇舌教団"の財宝をまるごと駄賃にしてチャーターした、この小舟。アストラル・スキフに乗組員を合わせ、またしても航"界"の真っ最中)
        マールートどもは仕事はするが愛想がなくていけねェな、退屈で死にそうだよったく。
        (自分以外の五名のマールートは、カテンのことなど全く意に介さず仕事を続けている)
        (カテンが申し付けた契約内容は、「どっかの世界へ自分をつれていくこと」。そもそもそんなアバウトな仕事内容を与えたのが悪いのだが)
        ヴィヴィは何してっかなァ……ダチ公のひとりでもできてりゃいいンだが。
        あーいつひねくれ者だからなァ、どーせあることねェこと言われてンの逆手にとって、「私そんなふうに見える?」とかあてつけてンだろうなァ。
        友達の作り方くれェ教えとくべきだったな。いやまァ、キスの仕方は完璧だったと思うが……イカン、それが逆に悪評広めている気がしてきたぞ。
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 06:50:53
      • ……ま、それでもあいつはオレの生徒だ。友達の一人くれェ……最悪一人だが。作れるだろ、自分で。
        (水平線の彼方を見ながら、ふっ、と笑みが溢れる。あの子なら大丈夫だ。けれどきっと、無理をしているに違いない)
        なおさら早く迎えにいかねェとな……っと?
        (タバコをもみ消すと、その彼方に何かが見えた)
        (船? 違う。大陸? それでもない。しかし、同じぐらいに巨大だ)
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 06:53:36
      • ……ンン?(サングラスを外して目をこする。見間違いではない。"それ"は徐々にこちらに近づいてきている)
        おい、オイちょっと。あれ、ヤバくねェ?(手近なマールートの肩をたたき呼びかける)
        「問題はない」
        なくねェだろ!? ギスの船団だったらどうすンだよ!?
        「仕事内容に「安全に」という文字は含まれていない。ゆえに、問題ない」
        手前ェ!?
        「転覆したとしてもどこかの世界には流れ着く。ゆえに、問題ない」
        やっぱそう来ましたか!? この唐変木!(ガツン)あっでェ!!
        (スネを蹴り飛ばして逆にダメージを食らっているあいだも、"それ"はぐんぐんと銀色の"界"面を切り裂きながら近づいてくる―――!)
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 06:56:19
      • ザバァ!!

        (界面から姿を見せたのは、異形であった)
        (二股の爪と、無数の牙が荒れ果てた野のように生えた口。そこからは青白い奇怪な舌が見え隠れする)
        (その上部には鼻も眉もなく、かわりに一文字に走った傷口から、おぞましい一つ目がぎょろぎょろと獲物を睨んでいる!) -- 2012-02-19 (日) 06:59:01
      • チ……アストラル・ドレッドノートか!
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015814.jpg
        (それはアストラル海でもっとも恐れられる残虐な捕食者。かつて神から見捨てられたエンジェルが変質した、全長15ft以上の超巨大な怪物である)
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 07:01:48
      • (アストラル・ドレッドノートの鋏爪が容赦なくスキフにかけられる。魔力の風に広がっていた帆があっさりと破け、船が勢いを失った)
        ビリビリビリ!
        (一方、もう片方の鋏爪が舵を取ろうとしたマールートをつかみとり、恐るべき力でねじ切る!)
        (マールートは断末魔さえ残さずに絶命、分断された上半身と下半身がぼちゃりと銀色の海に埋没する)
        「迎撃用意!」
        (残りのマールートがおのおの剣を取り応戦するが、あるものは一つ目の凝視に慄き自ら水中へ)
        (またあるものは巨大な口に飲み込まれ、アストラル・ドレッドノートの体内に存在する擬似次元界に拘束されてしまう) -- 2012-02-19 (日) 07:05:12
      • クソッタレめ!(虚空から愛用のアーグロシュを取り出し、船体をねじ切ろうとする鋏爪に突き刺す。今まさにもう一方の爪で断ち切られようとしていたマールートが解放され、ドレッドノートが絶叫にうめいた)
        オイ、この船もうダメだろ! なンか手あるのか!
        「なくはない。アストラル・ドレッドノートの眼球さえあれば、ポータルを作り出し避難できる」
        それを早く言えよボケ! だったらしゃアねェ、片付けるぞ。
        「……それは契約内容に含まれていない。一刻も早く最寄りの次元界に避難すべきだ」
        うっせェ! 手前ェらに船運ばせたので借り1、これはそれ返すだけだ! 行くぞオラァ!
        (何事かと言いかけたマールートをよそに、甲板から跳躍。悶え苦しむアストラル・ドレッドノートの身体に取り付き、槍の穂先を杭のように突き刺して支えとした)
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 07:10:03
      • GYAAAAAAAAAAAAAAAAA!!
        (絶叫! たまらずアストラル・ドレッドノートは注意を船から身体に取り付いた「小虫」にうつす)
        (銀色の海を激しく波立たせながらのたうちまわり、カテンの身体を鋏爪で両断しようとするが、そのつど「小虫」は間一髪で爪撃を避けてみせる)
        (狂気にまみれたアストラル・ドレッドノートの本能に苛立ちが交じる。食欲ではない、殺意が芽生え、目の前の獲物―――いや、「敵」を一刻も早く仕留めようと思考が巡り始めたのだ)
        GOOOOOOOOAAAAAAAAAAA!!!
        (咆哮! 正気ざるものを畏れさせる、狂気の雄叫びがアストラル海に響き、「小虫」を自分の肉ごと飲み込もうと、恐るべき顎がカテンをおおった!) -- 2012-02-19 (日) 07:13:18
      • うおおおッ!!(杭代わりにしていたアーグロシュを引きぬき、迫り来る牙を止めようとするが間に合わない! 大口が閉じられ、無数の牙が鎧越しに肉に食い込む)
        がは……ッッ!(血を吐く。だがこの程度がどうした? あの大熊の一撃のほうがよほど堪えたではないか。そして、あれにもヴィヴィアンの助けが有らばこそ耐えられたのだ)
        (そして今。当人を待たせ、迎えに行こうとしている状況でまた命を落とすか?)

        (……否。断じて否!)
        こ、なくそ……ッ!!(奥歯を砕けんばかりに食いしばり、無理矢理に口を押し開く。隙間から、こちらを見守る生き残りのマールートたちの姿が見える)
        手前ェら! こいつの口ン中にありったけの矢弾ぶちこめ! こいつの「眼」は中にある!
        (アストラル・ドレッドノートに胃袋はない。口から飲み込まれた獲物が行き着く先は、かの怪物が身体の中に隠し持つ異空間である)
        (そしてカテンは今、その異空間を垣間見た。極彩色の空間、その中央に浮かぶ巨大な「眼」を。あれこそが本体だと、過去の戦いの経験が教えたのだ!)
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 07:21:27
      • (アストラル・ドレッドノートは確信していた。この「獲物」どもは逃げ出す。今自分が食おうとしている「小虫」を助ける理由などどこにもないからだ)
        (今までそうやって、何匹もの獲物が仲間を見捨て、そのたびに全部食ってやってきた。今回も同じだ、全員胃袋、いや、"胃"空間におさめてやるとしよう)

        (……だが、どうだ。逃げ出すはずの「獲物」どもは、道具を―――先端に鋭い刃物がくくりつけられた、あの目にも留まらぬ速さで飛んでくる武器を―――こちらに番えている)
        (どういうことだ? なぜ逃げない? アストラル・ドレッドノートが驚き、疑問に狼狽えるなか)
        (生き残ったマールート達は、その口の間めがけ、一斉に矢を放った!) -- 2012-02-19 (日) 07:24:13
      • それでいいンだよ、それで!
        (血の雫を垂らしながら笑う。カテンの顎先すれすれを飛んでいった幾条もの矢は、その奥の空間に浮かぶ「眼」に次々突き刺さる)
        (声なき絶叫が異空間にこだまする。悶え苦しみ、血の涙を流す「眼」を睨むカテンの口元に笑みが浮かび、そして)
        (双眸に焔が宿る)
        "オレの眼を視な"。クソッタレ野郎め。
        (魔を滅ぼす浄火の焔が!)
        (焔は視線を通じて「眼」を焼き尽くし、やがてアストラル・ドレッドノートの全身を包み込み)
        (アストラル海に並ぶものなき怪物を、黒焦げの哀れな死骸へと変えていった……)
        -- カテン? 2012-02-19 (日) 07:27:02
      • さて。戦いはそうして終わった。
        もっとも、肝心の「眼」を燃やし尽くしたカテンと生き残り達は、ポータルでの脱出が間に合わず
        荒れ狂うアストラル海の波にさらわれ、全く予想だにしない場所へ流れ着くことになるのだが……それはまた、別の話である。

        待ちぼうけの時は続く。
        はたして、魔女のもとに、騎士がたどり着くのはいつのことか。
        だが、けして遠くないことは確かだろう。
        二人の心が通じ、想い合っている限りいつかは出会う。
        物語とは、そういうものなのだ。 -- 2012-02-19 (日) 07:28:48
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • 最後の日 -- 2012-02-13 (月) 00:43:37
    • (カテンに助けられ、魔力も戻り、治療のかいもあってすぐに元気になった)
      (後で医者に「もう少し一つでも処置が遅かったら死んでいた」と聞かされて青くなったりしたけれど)
      (約束の時間まであと少し…でも、その事については二人共ずっと触れなかった)
      (二人の部屋でお菓子を食べたり、冗談を言い合ったり、いつも通り)
      (少女はカテンの服を着て、ごろごろ。魔女の世界には勝手に転送されるからそろそろ着替えてそなえないといけないのに)
      …ねえカテン。リボンむすんで?
      (青年の膝にちょこんと腰掛けると、鮮やかな赤いリボンを差し出す)
      -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 00:51:30
      • (言葉は交わした。気持ちも交わした。時折、肌を重ねもした)
        (けれども、肝心なことには触れず。カテンは、どちらかといえば、触れようとしないヴィヴィアンに配慮してのことだったが)
        リボン? あァ、いいぜ。(ゆるく笑って頷くと、リボンを受け取り、すっかり手際よくなった様子で髪を整える)
        ……しかし、アレだな。いいのか? オレの服着てて。
        (ぽつりと、そんなことを言った。着られる事自体は全く問題ないのだが)
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 00:53:46
      • (触れてないこと、もう一つ。少女は森で出会った白拍子の女性のことは話さなかった)
        (今となってはなんとなく誰だったかわかる。別に話してもいいことだけど…同じ人を愛した、女同士の秘密。そういうのも悪くないかなって思って)
        (リボンを結んでもらいながら、あの時の事を思い出す……)
        ん、ありがとう。
        (自然にお礼をいう事ももう恥ずかしくなくなった。けれど服のことを言われると一瞬黙って)
        ……いーのっ!
        もうちょっとしたら着替えるから。…ぎりぎりまで、いつも通りでいよう?
        (背中を向けたまま、少し弱気な声で言うと立ち上がり、ベッドに腰掛ける)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015575.jpg 

        カテンのにおいつけていくの(そう笑う顔はいつも通り。クリスマスの時のように泣き出すかと思っていたけれど、今は落ち着いた気持ち)
        -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 01:11:49
      • (赤いリボンを、いつものように整えてやって)
        (どことなく、猫の耳にも見えるような。ヴィヴィアンのわがままさから考えれば適当だなと、内心苦笑いする)
        ほれ、出来上がりだ。
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015580.jpg
        (立ち上がり、ベッドに腰掛けた少女の顔はいつも通りお転婆な笑みに満ちていて)
        そりゃまたなンとも。ならオレも、寂しくねェように少しくらいヴィヴィの匂いを覚えとくかね。ま、ペンダントあるけどよ。
        (続くようにしてその横に座ると、親が赤ん坊にするように頭を抱き寄せて、額に軽いキス)
        ……あァ、そういや。おふくろさンにオレのこと言って……ねェよなァ、オレも別に知り合い連中に吹聴してねェし。会った時が大変そうだわ。
        (なんて、取り留めもない話をする)
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 01:33:46
      • いいよ、私の匂い覚えておいて。多分普段つけてるコロンの匂いだろうけど。えへへ(いつものふわふわ石鹸の香りが少女が動くとかすかに漂う)
        このコロンつけてる人他にもいるだろうから、すれ違うたびに思い出してきゅんとすればいいんだわ。
        (横に座ったカテンにキスをもらうと、悪戯っぽく笑う)
        …ママにはまだ言ってないの。だってこの世界まで見にきそうだし…リラ姉さんみたいな人なのよ。ママ。
        (そう言えばなんとなく理解できるはず。沈痛な面持ちでため息をついた)
        あ。カテンの彼女ですって紹介されたことまだなかったね、私。ちょっと心残りかも……。
        (迎えに来てくれたら、その時は、そうつづけようとしたけどうまく声が出なくて、会話が途切れた)
        (不意にぎゅっと抱きついて寂しさを紛らわせる。無理してにっこり笑って)
        …ね、ねぇ、それちょっとかして!
        (ぱっとカテンのくわえていたタバコを奪うと、唇をつけて思い切り吸い込む)
        (吸ったことがなかったから、それはもう、思いっきり)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015582.jpg 

        …ごはぅっ!!!!(乙女にあるまじきむせ方をして倒れる)
        -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 01:54:38
      • おいおい、いいのか? それ、オレが他の女に気ィ向けてるようなモンじゃねェか。
        しかし、そうか、あの偽メイドみてェな……いかン、頭痛くなってきた。
        (あさっての方向を見て、わざとらしくこめかみを押さえて。大仰な身振り手振り)
        まァ、ほれ、恥ずいからな。でもクリスマスんときにあれだけやったから、いいだろ?
        (寂しそうな様子をみるとこちらからも抱き抱えてあげて、そのひょうしに煙草を取られた)
        あっ!? バッ、ンな勢いで肺に入れたら……あーあ。やっぱし。
        (苦笑いして倒れたヴィヴィを受け止め……いや、そのままのしかかってしまう)
        コツがあンだよ、煙草の吸い方には。いつもやってるだろ? こうやって……ン。
        (そのまま唇を奪うと、煙草の代わりに舌を侵入させ。ヴィヴィアンから吸い付くように刺激する)
        ぷァは……な? これと同じ。つってもお前は煙草なンざ吸わなくていいよ、女の煙草はみっともねェ。
        (唇を離すと、そのまま頬や肩口に小さなキスを繰り返す。自分の香りと、あとをヴィヴィアンに残すように)
        ……初めて会った時にゃ考えられなかったな、こンなこと。
        生意気なガキ抱えて、一年どうなることかと思ったがね……こうなるとは。

        (そうしてそのまま、ヴィヴィアンの肌に何度もくちづける)
        (もうすぐ別れの時間が迫っているというのに、むしろカテンのほうが名残惜し気なくらいに)
        ……っと。そろそろ着替えたほうが良さげなのか、ね?
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 02:02:55
      • かふ…こふ…っ(くらくらして、気持ち悪くて、咳も満足にできない。口をぱくぱく息を吸う)
        こ、こんなもの吸ってるの…?し、死なないの?修行か何か…?
        (もっとおいしい物だと思っていたのに、理解できないといった顔でのしかかってきたカテンに言う)
        (自然に口付けして、舌をちゅっと吸ってみる。タバコの味と同じなのに、カテンとのキスは好き。なんだか不思議だ)
        ふふ、タバコの吸い方をキスで教えてくれる教師なんて不良すぎるのよ。
        …ちょっとは、吸う様になっちゃうかも…カテンとのキスの味、思い出したくなって。
        (自分からも口付け。寂しい笑顔にならないように明るく。沢山のキスをもらいながらゆるく彼を抱く)
        (このキスの後がずっと残ればいいのに。またあえるまでずっと)
        私は、貴方に全部魔力を渡した時からこんな予感はしてたよ?…なんてね。
        (くすくす笑ってお互いキスの後を沢山つける。小さな唇が首筋に吸い付いて、赤いあざを増やしていく…)

        (このまままた、そう思ったけれど、時間は近い。カテンの言う事に素直に頷いて)
        …そうね。着替えようかな…このまま帰りたいけど。魔法学校の転送先でこの姿だとちょっと、ね?
        沢山キスマークついてるし…これワンピース着こんでも丸見えだわ。…ま、いいか。おあいこ。
        (笑ってもう一つカテンの胸元にキスのあとをつけると、ゆっくりと起き上がり…)

        (彼の頭を壁の方へ向けると、着替えを始める)
        (しゅるっと衣擦れの音が続く)
        記憶を思い出すきっかけって色々あるでしょう?
        人ってね、「匂い」で記憶を一番覚えているんですって。
        すぐ何の匂いだか思い出せる。記憶は匂いで鮮明に蘇る。
        だから匂いをいっぱい覚えておけば、ずっとカテンと近いままでいられるの。
        (きゅっとリボンを結ぶ音。もうこっち見てもいいよと背中に呼びかけた)
        (青年が振り向くと、初めてあったときと同じ姿の少女が微笑んでいる)
        -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 02:31:46
      • ちぇ、これじゃオレ卒業式出れねェぜ……お互い様か。
        (少し名残惜しげにヴィヴィアンの身体から離れて、背を向ける)
        ふゥん。その話、たしかに納得がいくな。
        オレも色々な記憶を覚えてる。何度も何度も生まれ変わった記憶だ。
        なにかのひょうしに思い出すこともあるが……そうだな、たしかに匂いだよ。
        鉄火場の匂い、血の匂い、肌の匂い、草木の匂い……それを上書きしたくて煙草を始めたのかもな、オレは。
        (そうして、振り向いて)
        うわ、マジで見え見え。……まいったね、こうなるといよいよ別れる感じが濃厚だ。
        ……あー、そうだな、ヴィヴィ。オレは―――(と言いかけたところで)
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 02:36:36
      • ほーい失礼すんぜえ(がちゃり。ノックもなしに扉を開く家主である)
        おお、まだ帰ってなかったか。いやー名残り惜しいねえ、嬢ちゃんがよけりゃウチの看板娘になってもいいのにな!
        そうそう、これこれ。土産だ、持ってってくれよ(どっさりと魔法のアイテムが詰まった背負袋を渡し)
        あっちでいぶし銀の宣伝よろしくな! またそのうち会おうぜ、嬢ちゃん(ギスヤンキの男がニカッと笑った)
        -- アルゲントゥム? 2012-02-13 (月) 02:38:11
      • 寂しくなるねえ。君が来てから、カテン君はいつも以上に生き生きしてたから。
        まあ、僕達は世界を超えられるわけだし、カテン君も君を迎えに行くわけだろう? なら、永遠の別れではないね。
        僕の顔を覚えておいて……というのは難しいかな(顔立ちの特徴が薄いチェンジリングが笑う)けど、少なくとも僕は君のことを忘れないよ、ヴィヴィアンちゃん。またね。
        -- パイク? 2012-02-13 (月) 02:39:23
      • なんというか、切ないですね、おわかれって。私も、一度は死んだ身だからよくわかりますが……。
        (黒髪のエラドリンがにこやかなまま、寂しげに言って、しゃがみ込むとヴィヴィアンの髪を撫で)
        困ったときはいつでも私たちのことを呼んでくださいね。カテンさんだけでなく、アルゲントゥムさんやパイクさん、私もあなたの力になりますよ。
        あなたの道行きにコアロンの加護があらんことを。ひとまずさようなら、ですねヴィヴィアンさん。
        -- グウェスタ? 2012-02-13 (月) 02:41:08
      • …ふふ、その上書きのためのタバコの香りで私はカテンを思い出す。素敵ねそういうの。なんか「繋がっている」感じがして好きよ。
        …こほん、魔力が戻ったから軽く化粧の魔法でもかけとくわ。学長になんていわれるかわかったもんじゃないし!
        (改めて言われると恥ずかしくなってきた。ほんのり頬を染めてぶつぶつ。……本当に、いつもの二人の雰囲気)
        (でも)
        (別れという言葉が彼の口から出ると、笑顔は曇ってしまう。嘘は下手だ、私)

        (聞き返そうと口を開くと、家主や同居人が賑やかにはいってきた)
        (カテンがしたら猛烈に怒るノックなしの入室も、家主相手にはいつも笑顔)
        (この1年で「カテンより3人の方に懐いているんじゃ…」という疑惑が何度でたかしれない)
        アルゲントゥムさ…こ、こんなにもって帰れるかな。ふふ、ありがとう!魔女の仲間にもいっぱい宣伝しておくね?
        お世話になりました。私、一人前になったらきっとちゃんとお返ししますから。
        パイクさんも、ありがとう。カテンが早く迎えに来てくれたらすぐ会えるわ。私が帰って、カテンがまたぐーたらな格好でごろごろしてたら注意してあげて。
        大丈夫よ私…友達少ないから。顔がわかんなくなるほど人付き合い多くないもの(順番に抱きしめていって、冗談を口にして笑う)
        (最後はグウェスタ。彼女には手当てからご飯から、色々お世話になりっぱなしだった)
        (髪をなでられると、胸がいっぱいになってぎゅうっと抱きつく。女性特有の優しい香りに母親を思い出した)
        …いっぱい、ありがとう。ご飯美味しかったの。手当ても上手にしてくれて、時々話を聞いてくれてありがとう…。
        グウェスタさんも、アルゲントゥムさんも、パイクさんも、私にできることがあったらなんでも言ってね?

        (彼女から離れると、滲んできた涙をぐいっとぬぐった。泣かないと決めていたのに。だめだ)
        また、きます。きっと…。ありがとう。
        (カテンに寄り添って、頭を下げる。来たばかりの時は素直に言う事のできなかった「ありがとう」も、今はすんなり出る)
        (成長できたのかな。試験には落ちたけど。そんなことを想う)
        -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 03:12:29
      • (同居人達はそれぞれにヴィヴィアンの言葉ににこやかに頷き、別れを惜しんで再会を心待ちにした)
        (彼らは一様に言う、「ありがとう」と。彼女の存在は、なにもカテンにとってだけのものではなかったのだ)

        (そして、少女が寄り添うと)
        ヴィヴィ。
        (しゃがみ込んで目線を合わせ、カテンが笑った)
        こンな時に泣くなって。どうせ泣いても笑っても終いなら、最後くらい笑顔で行こうぜ?
        それに、ほれ、アレだ。結局落第なンだし、これから大変だろ住み込み生活。
        あっちの魔女どのにご迷惑かけねェようにしろよ? オレが行った時、お前の小言を聞かされるンじゃ困る。
        それと、あー、寝る時はキチンと一人で寝ろよな。いつまでも他人のベッドに転がりこンで、抱きつく癖直しとけ。
        歯磨きもだ。メシ食う時いちいち膝の上に乗っかってきたりするなよな。リボンも自分で結ンでさァ。
        ……あと、そうだな……怪我とか、すンなよ? 今度は死にかけたって助けに行けるかわかンねェし。
        とにかく、その……他人に、迷惑かけねェように、して……。
        (ぽたり)
        ……クソ。
        (ぽたり、ぽたり)
        ダメだな、ちくしょう。
        (溢れ出る)
        迎えに行くって約束したのになァ……。
        (頭を撫でて、額を突き合わせ。くしゃくしゃの顔で無理やり笑みを作る)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015589.jpg
        勝手に涙が出やがる、生徒どもの卒業式でもこうはいかねェのに……ったく。
        ……ヴィヴィ、愛してるぜ。絶対だ、必ず迎えに行く。一ヶ月、半年、一年、どのくらいになるがわからねェが絶対に。
        ンで、二人で旅でもしようぜ。あっちこっち、世界の軛なンて超えてさ。
        魔女と騎士のコンビ結成だ。楽しいぜ、きっと……お前と一緒なら、どこへでも。
        (頬を伝う涙を拭おうともせず、カテンはヴィヴィアンを抱きしめた)
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 03:32:15
      • …泣いて、ないわ。皆が覚えてる顔、泣き顔なんて嫌だし。
        (零れ落ちそうで、瞬きすら躊躇われるのに、口だけは強がる)
        (しゃがみこんだカテンの顔が近い。青い瞳が綺麗。見つめながら親みたいな言葉を聞く)
        …ふふっ、大丈夫よ。私優等生だったって言ったでしょう?
        上手くやるわ。魔力だって貴方に返してもらったんだもの。
        そしてここでの経験もある。ほら、不安になる要素なんて何一つないわ。
        (貴方がそこにいない。それ以外は……)
        (最後の一言は言わない。これは意地だ。子供の、女の意地)
        (待つと約束した。信じると口にした。だから、不安だなんて言いたくない)
        (なのに)
        (目の前の青年は、私が我慢しているというのに)

        (涙を流す)

        ……もう。子供が我慢してるっていうのに、大人が泣くの?
        駄目な下僕。主人が駄目だと下僕も駄目になってしまうのかしら。
        (涙の浮かぶ瞳を細めて、少女は笑う。優しく。彼のかつての妻のように)
        (おでこをくっつけて、涙をぬぐってあげた)
        迎えに来てくれるんでしょう?
        私はそれを信じているから、泣きたくないの。
        貴方を信じているから…泣きたくないのよ。

        早く迎えに来てね。明日でもいいわよ?ふふ。
        旅に出て、沢山の世界を知りたいわ。貴方の前いた…
        ……私を助けてくれた、白拍子の女の人のいた世界も、見てみたい。
        もう一度貴方に逢わせてくれたのはきっとあの人……。
        (抱きしめられて、瞳を閉じる)
        (見たことのない景色が、彼のいた世界が浮かぶようなきがした)

        愛してるわ。私たちの…私のカテン。

        (優しく彼の髪をなでる。母親のように)

        (愛を囁く、その言葉がきっかけのように…………彼の首輪が、ぱちんと外れて、床に落ちた)


        (少女は首輪に呪いをかけた)
        (「試験終了まで外れない」という呪いを)

        (………試験終了。時間が来たんだ。もういつ転送されてもおかしくない)

        …カテン。膝の上に抱っこして。お話をしましょう?いつもみたいに、ね?
        (青年の顔を覗き込んで、愛しげに少女は笑う。いつもみたいに甘えた声で)
        -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 04:09:20
      • バカヤロ、お前はダメなンかじゃねェよ。
        (涙を拭われ、子供のようにボロボロと泣きながら、けれども教師の顔で笑い)
        お前はオレの自慢の生徒で、可愛い娘で、愛しい恋人だ。……妻でもいいかもな。
        あァ、当然だ。けどな、こういうの、なンつーか……理屈じゃねェんだよ、ちくしょう。

        ……そうだな、挨拶させてェ連中がいる。
        それ以外にもいっぱいだ。アルゲントゥムのやつがいた世界、グウェスタが生まれた世界、パイクが行ってきた世界。
        無限だぜ、オレ達の行き先は。飽きるまで、飽きるのに飽きるまで、飛び交おうや。

        (落ちた首輪を、拾い上げ)
        (覗き込む少女に笑いかけ、その掌に乗せてやる)
        (湖の乙女<vivian>は王に剣を授け、末期にそれは返された)
        (これは契約の証。たとえこれが手渡されても、二人の絆は砕けない)
        (それを示すように、下僕の証左を手渡して、頷く)

        (部屋にはまた、二人きり)
        (カテンはベッドに腰かけ、愛しい少女を膝の上に載せる)
        そうだな……何の話するか。今年卒業した生徒どもの事でも話そうか?
        それか、ええと……あァそうそう、今日の朝食ったコーンスープ美味かったよな!
        あれ、西方商船の店で仕入れたヤツでよ。こないだ渡したチョコもキャプテンからのだったンだ。美味かったろ?
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 04:16:55
      • (湖の乙女は優雅に笑い契約の証を胸に寄り添う)
        (彼女の名前は父親がつけたのだと母が言った。魔法の才能は母にはなかった。少女の魔力は父の血からだ)
        (父はもしかしたら少女が魔女になることを予見して、この湖の乙女の…魔女の名前をつけたのかもしれない)
        (ふと、少女はそんなことを思った)

        (荷物をそばに置いて、帽子を持って、彼の膝の上)
        (よっかかって顔を見上げて日常どおりに笑顔で話す)
        そう言えば今月は卒業式だっけ…私も試験終わりだしね?
        ん、そうね、今日のはこくがあってすごくおいしかったけど…あそこのお店には何でも売っているのねぇ。
        チョコもとっても美味しかったし…あ。この帽子もあそこのものだもんね。
        今度こっちにきたら同じ布でマントを仕立てたいな。深紅の魔女って呼ばれたらきっと素敵。
        (たあいのない話をいつも通り。寝る前のこういう語らいが少女は大好きだった)
        そしたらカテンも赤いマントがいいかな?…いや、でも貴方は赤って言うより蒼よね。
        その青い目みたいに鮮やかなのもいいけど…深い海みたいな色がいいな。

        …あ。(話の途中、急に少女が呟いて)
        ねぇ、カテン(くいっと服を引っ張る)
        -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 04:43:51
      • おうよ、問題児が二人も卒業したンだがね、アイツら野に放っていいのやらどうか。
        お前は……あー、この場合卒業自体はしたことになンのかね? ま、どちらにしても学校は離れるのか。
        そうだなァ、あちこち世界を飛び交うなら、もっとこうなンだろうな。
        彼方の魔女<Far Witch>とか、そういうのよさげじゃねェ? で、オレは此方の騎士とかンな感じ。
        深紅ってか薔薇だしなお前は。……オレも青い薔薇とか口に銜えたりしたほうがいいンかね?
        ま、いいや。そうだな、どうせなら蒼だ。オレにとっちゃこの色は、オレ自身を示してる。
        それに、お前と別の意味で似合いになるしな。赤と蒼、対照的で素敵じゃねェか……っと。
        ン? どうした、ヴィヴィ(服を引っ張られると、優しい笑顔で顔を覗き込む)
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 04:49:09
      • 貴方だって問題児だったんじゃないの?だったら大丈夫よ。その二人も。ふふ。
        私の場合は…多分修行先で一人前になったら卒業だから。証書みたいのが送られてくる寂しい物になりそうだわ。
        あ、「彼方の魔女」と「此方の騎士」も素敵ねー色も対称的にすればすごく絵になると思うわ。
        (話しながら思いを馳せる…二つ名ができる頃ならどこかの国へ仕える有名な魔女達のことだ)
        …きっとその頃には私はすらっとした美女になってて…クリスマスの時みたいに貴方を虜にするの。

        (そして、顔を近づけたカテンにそっと囁く)

        ……あのね、さっき「自慢の生徒で、可愛い娘で、愛しい恋人だ。……妻でもいい」って貴方言ったでしょう?
        私もどれがいいかずっと考えていたんだけど…。

        私ね、カテンは、先生でも、パパでも………恋人でもなく、

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015594.jpg 

        ……旦那様がいいな。

        (少女は耳をくすぐるように、くすっと笑う)
        (それは桜の木下で囁いた言葉によく似ていて………………)







        (……青年が、何か返事をする前に、少女はその姿を消した)
        -- ヴィヴィ 2012-02-13 (月) 05:31:01
      • (そうして、少女は姿を消した)
        (比喩ではない。忽然と、消えた)
        (それは確定されていた未来。今終わった過去)
        (始まりが台風のようだった少女は)
        (そよ風のように、姿を消した)

        ……ああ、わかったよヴィヴィ。
        (さっきまで泣いていたためか、カテンの口元にあるのは笑みばかりで)
        そのわがまま、叶えてやるよ。迎えに行ったら、最初にな。
        (別れの悲しみでも、待つことへの辛さでもなく)
        (愛する人を迎えに行く、希望に満ちた表情でそうつぶやいた)

        (物語は一度ここで終わりを告げる)

        (これから始まる魔女の卵と、すでに終わった焔の英雄の物語は、これでおしまい)
        (けれどもいつか、必ず始まりを告げるはずだ)
        (朱の魔女と、蒼の騎士の物語は、二人揃って、必ずや)
        -- カテン? 2012-02-13 (月) 06:35:20
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif
  • (大きなムカデの足がお腹に食い込んで、多分死ぬかなって思った)
    (洞窟の中の崖から地下水の流れる川に落ちた時、「多分」が消えた)

    (私は死ぬんだ)

    (水の中に落ちたから息ができなくて苦しいはずなのに、お腹を貫かれて痛いはずなのに)
    (何も感じない。ただ意識がぼやけて、世界が遠くなっていくだけ)

    (…カテン。ママ…。愛しい人の顔が浮かぶ。)

    (やっぱり私に冒険者なんて無理だったのかな)
    (ごめんなさい。だめな主人で。だめな生徒で。だめな娘で…)
    (今日帰れば、試験は終わりだったのに。最後すらちゃんとできないなんて、ごめんね……)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    (……………………………不意に誰かに手を引かれた)
    (抱きかかえられて、光る水面の方へ向かっていく…)
    (仲間が助けに飛び込んでくれたんだろうか。そんなに親しいわけでもないのに命を賭けて…?)

    (重い瞳をなんとか開くと、白と赤の着物が見えた)
    (………?こんな衣装を着ていた仲間はいないのに…誰だろう)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    (…………気がつくとどこかの川辺だった。木漏れ日が見えたから外なのかな)
    (お腹のあたりの感覚がない。どうなってるか見る勇気もなかった)

    (寒いなぁ)
    …カテン。
    (暗い地の底にいるみたいに、寒くて、視界が狭まって暗い)
    (小さな呼び声は川のせせらぎでかき消されてしまう)

    (今度はもう、動くこともできないし、声も出せない)
    (ただ寒い)
    (カテンにひと目あいたい。その気持ちだけが強く残っていた)
    (……そしてまた、意識が落ちる…)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    (………次に気がついた時は、いつの間にか、誰かに抱きしめられていた)
    (白い着物に、赤い袴。黒くて長い髪、柔らかい胸……ああ、さっき助けてくれた人かなぁ)
    (視界がぼやけているから、顔ははっきり見えないけど、優しく抱いて髪をなで続けてくれている)
    …あったかい…ママみたい。
    (ぽつりと呟くと、その人が笑ったような気がした)
    (しまったって思ったら、少しだけ強く抱きしめてくれた)
    …カテンに会いたい。
    (あんまり温かかったものだから、弱い言葉が出てしまう)
    私の…恋人なの。
    乱暴ものでね、すぐぶつし、意地悪だし、えっちだし……でも、とても大人で、優しいのよ。
    (この人は知らないだろうから短い言葉で説明しようと思ったのに、つい色々話してしまった。呼吸満足にできないのに)
    (私の気持ちを伝えたくて、誰かに知って欲しくて……)
    私…その人が好き…愛しているのよ……。


    (また着物姿の女の人が笑った。寂しそうな、うれしそうな、大人の笑み)


    「知ってる」

    「私もそうだったのよ」

    「待ってて、貴女の…私たちの大好きな人を連れてきてあげるから」

    (はっきりと声が聞こえた。優しい声)

    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015564.jpg


    (……私がその森で最後に見たのは、白拍子の女性が、舞うように森に消える姿だった)
    -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 23:17:21
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif -- 2012-02-12 (日) 23:17:03
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif -- 2012-02-12 (日) 23:17:00
  • (ぎゅう)
    (ベッドの中でカテンの頭を抱きしめて不機嫌そうにしている)
    (まだ体はほんのり赤くて熱い。息も少し荒くて、彼のほっぺにくっついてる胸が呼吸するたびに押しつぶされて)

    http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst076933.jpg 

    (不機嫌そうな理由はいろいろ。思ったより痛かったとかカテンが意地悪だったとか……恥ずかしいとか)
    ……のどかわいた。なんかのみたい。持ってきて下僕。
    (しっかり頭を離さないのに命令口調で飲み物を要求)
    -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 03:48:29
    • ……あのなヴィヴィ、謝ったろさっきも。意地悪したのはすまなかったってンだから、いい加減……ああもう。
      (いまだ気だるさの残る声で言う。鬱陶しげにヴィヴィアンを払おうとした掌は、そのまま彼女の頬を撫でるようにさまよい)
      抱きつくか、命令すっか、どちらかにしてくンねェ? ……それとも何か、さっそく続きしたいってか?
      (自己主張するように柔らかさを伝えてくる膨らみを指で啄いて、挑発的に笑ってみせる)
      -- カテン? 2012-02-12 (日) 03:55:32
      • 謝ってもだめなの。許されざるよ。わ、私が逆らえないからっていろいろと…っ(よくわからない言葉遣いになりながらぎゅうぎゅう)
        (恥ずかしそうにするそぶりもないカテンが気に入らない。自分は顔から火が出る勢いなのに、どうしてこんな余裕なのか)
        (…馬鹿らしくなってきた。自分から行為をねだったりした事も、部屋の外にも聞こえてたかもしれないあられのない声も別に変じゃないのかな)
        (娼館では普通だったけど。あんな声普通に出るんだなぁ…とかぼんやりしていたことを思い出して赤くなる)
        (そんな時胸をつつかれて、思わず)…ぁん…っ。
        (高い声が漏れた。頭から両手を放して口をふさいでカテンを睨んだ)
        ………………も、もう十分したでしょ?!このろりこん!!変態!!淫行教師!!!!!
        は、早く持ってきて!!カフェオレがいい!!!ばかばかえっち!!!(ぺしぺしぺしっ)
        -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 04:10:52
      • なンで微妙にうま味溢れる言い方なンだよ、逆らえないっつーか逆らわせなかったのは確かだけどよ。
        (ヴィヴィアンの口から喘ぎにも似た吐息が漏れるとにんまりといたずらっぽい笑みを浮かべ、ひょいと離れ)
        はいはい、わったよわったよ。つかンな人聞きの悪ィことを大声で言うな、いよいよ後がねェ。
        (人聞きが悪いも何も全くの事実なのだが、ぺしぺし叩かれつつ脱ぎ捨てたズボンを穿き、軽く身繕いを整える)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015515.jpg
        カフェオレね、はいはい。ったく抱かれてる間は大人しかったくせに終わった途端これだよ……。
        (ぶつくさ言いつつも上半身裸の状態で階下へと降りていく。同居人らの姿はない。空気の読める連中である)

        (一階のキッチンでカフェオレを淹れている間、カテンは色々なことを反芻していた)
        (まあ、情事の内容はもちろん、これまでのことである。家に帰るまでの間少女に語って聞かせた思い出を)
        まさか、こうなるとはねェ。(他人ごとのように呟いて、自分の分のカフェオレに口をつけ)あっぢ!
        ……ま、望ンでなった以上後悔するわけもナシか。ひねくれものの観念しどころとしちゃ悪くないンじゃないかね。
        (人を避けるためつっぱり、この世界で人の温もりを思い出した自分の辿りついた場所に、冷笑にも似た笑みを浮かべ、カフェオレを淹れた)
        -- カテン? 2012-02-12 (日) 04:40:58
      • あーじー!!!!(真っ赤になって枕一個投げてカテンを見送る。ぼふんっとドアに枕が当たった)
        ……もう!大人しいなんて当たり前じゃないの…っ!したことなかったんだから…!!
        (独り言を言いながら落ちた枕を回収しに行くためにベッドから立ち上がる)
        (……お腹というか、内股に変な違和感。ちょっと歩きにくい感じの)
        (初めての女の子なら誰でも経験すること。でも少女はそんなこと知らない)
        あ、あれ…????(不安げに一歩、二歩と進んで、ぺたんと座り込んでしまった。何とか枕は回収できたけど)
        (動いたせいで、中から白い液体が太ももを伝う)
        …っ!!!!!や、やだっ…(自分のドレスの切れ端を引っ張ってふきふき。床にも零れてる)
        (なるべく直視しないようにして、シーツを引っ張って体に巻く。ちょっと立ち上がれそうにないから)
        (初めてで普通こんな何度もしないというのも、少女は知らない。そのせいで体に違和感が残ってるだけなのも)

        (シーツに包まって床にころんと丸くなる。カテンが着たら抱き上げてもらえばいい)
        (お腹に手を当てる。初めは悲鳴を上げるくらいいたかったのに、慣れてしまうのは不思議だった)
        (まだふわふわした感じも残ってる)
        (愛してると何度も囁かれたことも、腕の力とか、体温とか…苦しそうな息とか)
        (…会えなくなっても、ずっと覚えておこう。愛された事を)

        (悲しくないとか、不安じゃなくなったって言ったら真っ赤な嘘)
        (でも、きっと迎えに来てくれるって約束したから…信じたいの)
        (お別れまで、あと数ヶ月…せめて笑顔でいよう。離れた時、あの人が思い出してくれる顔が泣き顔だったら嫌だもの)

        (窓の外は雪だけど、体はまだ温かい。青い炎がたくさんあたためてくれたから)
        (カテンの足音が聞こえてくると、起き上がる)

        (…なんていおうか)
        (こういう時、どういう話で、どういう態度がいいのか、リラ姉さんに聞いておけばよかった)
        (急にまた恥ずかしくなって…)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015519.jpg 

        (カテンがドアが開いたら、部屋の真ん中で枕に顔を隠してる少女が見つかる)
        -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 05:38:52
      • (こんこん。きちんとノックをした上で扉を開ける。きっと自分と同じように物思いにふけっているだろうというのがわかったから)
        入るぞー……何やってンだ。
        (しかし、部屋のど真ん中で枕を抱えながら顔を隠しているなんていうのは予想していなかった)
        (両手にそれぞれが愛用するマグカップを持ったまま呆れ顔になり、シーツにくるまっているのに気づいて)
        ……やれやれ。(苦笑して、一度ベッドのサイドテーブルにカフェオレ入のマグカップを置くと、ヴィヴィアンのところへ戻り)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015520.jpg
        ほれ。お運びいたしますよ、マイマスター(仰々しく言って、顔が赤いままのヴィヴィアンを抱きかかえ)
        (ベッドへと再び運んでいく)
        ン。(その途中、投げ捨てられた切れ端と床のシミに気づき)……いきなり動くからだよ、汚しちまって。
        あとで風呂入らねェとだな。一緒に入るか?(ベッドに寝かせてやってマグカップを渡すと、そう言ってからかうように笑う)
        (自分はベッドの縁に座り、同じようにカフェオレを飲む)
        ンで? そろそろ落ち着いてきたかい(恥ずかしがっているのがわかっているように、振り向いて声をかける)
        -- カテン? 2012-02-12 (日) 06:03:28
      • ご、ごめん、なんか足がうまく動かなくて…あ、貴方があんないっぱいするからよ!(枕で顔を隠したまま謝ったり怒ったり忙しい)
        (枕からこっそり目をのぞかせて、抱き上げてくれた青年の顔を眺める。相変わらずの余裕の顔に、いつものタバコの香り)
        (なんだかすごく「男の人」と意識してしまって、胸がどきどきした。体を重ねてる時をちょっと思い出してしまう)
        (やっぱり、かっこいいなぁ。ぼうっと眺めて、少し恥ずかしさが消えてきたその時……彼が床の水跡をみつける)
        (からかうような言葉に暴れだして)
        …っ!!!だ、だって!!動いたらでてくるなんて知らないもん!!
        初めてだし…えっちしたあとどうなるかなんて、私…聞いてなくて…っ!!!
        (じたばた。尾根書したのにしてないって認めない子供みたいに。けど、そんなに動いたら…お腹の奥から滲むものを感じて。また大人しくなった)
        (カテンはからかって笑うし、もう枕から顔が離せなくなってしまった。恥ずかしくて涙すら滲んできたから)

        (ベッドの上で枕越しにマグカップを受け取ると、隠れたままちびりと飲む)
        (あったかくて甘くて…少し苦い。ほうっとため息をついた)
        ……うん。おいしい。あ、お風呂いきたい。あっためたらお腹の違和感なくなると思うし…床も汚れないし…。
        ねえ…………カテンは…恥ずかしくないの?

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst076939.jpg 

        (枕に顔を隠したまま、そっと尋ねる。とてもじゃないけど目は合わせられないのが自分だけなのがよくわからなくて)
        -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 06:37:37
      • どのくれェだっけか、あーたしか5、6……やっべ、覚えてねェ(指折り数えて頭をかく)
        そうだな……って一緒でもいいのかよ。ま、いまさら恥らうモンでもねェか。

        あ?(恥ずかしくないのか、という言葉に怪訝な顔をして)
        恥ずかしいわけねェだろ、どうせお互い全部見知ったわけだしさ。

        ……なァんてシラフで答えられりゃいいンだがね(苦笑して、マグカップを置き)
        恥ずいよ。恥ずいけど、ほれ、男が恥じらっててもいいことねェべ。
        それに、アレだ。こういうとき、女をリードしたがるモンなンだよ、男はな。覚えとけ。
        だからまァ、その、なンだ(ぽふ、と頭に手を置き)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015521.jpg
        恥ずかしがったっていいンだよ。それが正常だ。気にすンな。
        (赤くなっている顔を隠しながら、もごもごと。自分も気恥ずかしさがあるのに、それを隠して大人になろうとしているのが見て取れる)
        ま、まァさておきだ。行くか? 風呂。歩けないならだっこしてやるよ。
        (気を取り直して笑うと、両手を広げて迎え入れる姿勢になり)
        おいで、ヴィヴィ。エスコートだ。
        (柔らかい笑顔を浮かべて、そう言ってあげた)
        -- カテン? 2012-02-12 (日) 07:00:25
      • 恥ずかしいけど…お風呂も一緒がいいの。う、動きにくいから怖いし…。
        (少し冷めてきたカフェオレをこくんと飲むと、そんな一言をぼそぼそ)

        (…そっか、カテンも恥ずかしいんだ)
        (よかった。経験があるから、私としたくらなんでもない事なんじゃないかって、ちょっとだけ不安だったから)
        (赤い顔で頭を撫でてくれるのがうれしい)
        (さっきまでの余裕な大人なカテンも好きだけど、こうやって少年みたいなカテンも大好き)

        カテンも同じなら、いいかな(枕をそーっと外して、やっと視線をあわせる。照れくささは抜けないから、まだちょっとだけ)
        …ん。ちょっとまって、飲んじゃう。折角入れてきてくれたんだもん。
        (彼の問いかけにマグカップの中身を一気飲み)

        (……そして、「おいで」と彼の優しい声)
        (私はそういう風に呼ばれるのがとても好き。愛されてるんだなぁって、思うから)
        (この人を愛してもいいんだって、思うから)

        (少女ははにかんだ笑顔で、胸に飛び込む)

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075976.gif 

        (照れながらも二人でお風呂。いつもは広いお風呂なのに、今は狭い)
        (湯船につかって、カテンが髪を洗ってるのを見ている)
        (そして髪を洗い終わって、顔を上げたカテンの背中に急にぺとっとくっついて)
        …背中洗ってあげようか?
        (恥ずかしがってすっかり大人しくなっていた少女が、ぽつりと呟く)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015522.jpg 
        -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 08:21:57
      • 一人なら広めなンだがなァ、ここの風呂。さすがにヴィヴィとはいえ二人だと微妙に狭ェな。
        (ぼやきつつ湯船をヴィヴィアンに譲ると、愛用のシャンプーで金髪を洗う)
        ……そういやアレかね? もうちっと髪質とか拘ったほうがいいンかな?
        完璧傷ンじまってるしなァ……さすがにハゲたくねェわ。ヴィヴィは髪の手入れとかしてンのけ。
        (他愛もないことを言いながらぶっきらぼうに洗髪し、泡を流し落とす)
        ふゥ……あー、さっぱりした(夜通しの情事で汗まみれだったためか、爽快感を覚え)
        あ?(ふと背中に柔らかい感触があったと思うと、そんな少女の声が聞こえて)
        ふーン? そりゃいいや。さすがにオレも背中洗ってもらう経験はめったにねェな。
        ……ところでめっちゃあたってンだけど、あれか? 「あててンのよ」ってヤツ?
        (赤い顔が見えないように背中を向けたまま、わざとらしく笑う。あれだけ晴らした劣情が鎌首を擡げるのを否応にも感じる)
        (もっとも、湯気で曇っているとはいえ、挑戦的で、それでいて恥ずかしがっているような笑みは鏡に丸映りなのだが)
        ま、そういうことなら頼むわ。ちゃンとやってくれよ?(泡だらけのスポンジを渡して、そこら中に傷の刻まれた背中を晒し)
        -- カテン? 2012-02-12 (日) 08:36:16
      • (鏡越しの笑みを見て、お湯で赤くなった顔がもう少し赤くなる。ふいと目をそらした)
        …べ、別にそういうわけじゃないよ。くっつきたくなっただけ(本当に気にしてなかったので大慌てで体を離す)
        ほ、ほらは早く貸して!綺麗にしたげるから!
        (照れ隠しに早口で言って、わしわし。受け取ったスポンジで泡で洗う。少女の力なのでそんなに強くはないけど)
        …私、カテンのつんつんした髪の毛好きよ?
        触りごこちが良くなっちゃったら寂しいかも。ふふ。男の人用の傷みにくいやつ使ってみたら?
        それに…禿げても好きなままでいてあげるから大丈夫よ。男の人って気にするよね、髪の毛。
        (話を続けながらごしごし。ひと通り洗い終わると、背中の傷をひとつ、指でなぞってみた)
        ……ずいぶんいっぱいあるね。これも、あの時についた傷?
        (そう思うと、きゅっと胸が苦しくなった。うれしいのと、申し訳ないのと)

        (そうだ)
        (おもむろに胸をくっつけてスポンジで洗ってた時みたいに滑らせてみた)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015523.jpg 

        (男の人はこうされるのがすきだって、教えてもらったから)
        (なんでもない事みたいにつづけて、話を戻す。カテンが驚いても知らない顔)
        …さっきの話だけど… んっ…
        女の子はいつも綺麗にしないといけないから、すごい気を使ってるのよ。
        お花の油とかつけたりすると、しっとりまとまるの。
        ……っ (傷に先端があたると、ひっかかってほのかな甘い疼き。時々声を詰まらせ、つづける)

        (しばらく続けたあと、さっきみたいに肩に手を置きくっついて、耳に囁く)
        ね……こういうの、すき?
        ……リラ姉さんが、男に人はこうされると喜ぶって言ってたから…してみたんだけど…。
        -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 09:34:02
      • ま、さらさらヘアのオレも微妙にカッコつかねェな……このままでいいか。
        そらァ、まァなァ。どうせならハゲてるよか生えてるほうがいいだろうよ……っとォ!?
        (素っ頓狂な声を出す。スポンジとは違う柔らかい感触が背中を撫ぜる)
        (これの正体はなんだ? いやに柔らかく、それでいて先端にはわずかに硬い突起)
        ちょ、おいヴィヴィ……ッ(ぞくぞくっ。多分、ヴィヴィアンは身体を上下させている、それがわかる)
        いやだから、そうじゃ、ぅあっ(不意打ちである。しかもいちいち傷をなぞるようにそれが動く)
        (散々吐き散らして沈めたはずの情欲がじり、じりとくすぶり始める)
        (時折混ざる嬌声にも似た吐息が、敏感な背筋に吹きかけられ、それが余計に快楽を刺激する)
        ヴィ、ヴィ……く、ぁ……っ(話をする余裕なんてない。深呼吸をし、気を落ち着ける)

        (そんな、拷問にも似た至福の時がしばし続き)
        (さっきまでベッドの中でそうだったように、荒々しい吐息に変わりつつある男が改めて深呼吸をすると)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015526.jpg
        (ぴとりと。温もりがさらに密着した)
        ちょっ(声がひきつる。首までもが真っ赤になっているのが自分でもわかる)
        (さっきまで貪り合っていたのに、とか、そういう問題ではない)
        (望んで女から離れていたような男である。いかに恋人相手であれ、不意を打たれるとこうなる)
        (鏡越しにその恥ずかしがる相貌を晒してしまいつつ、耳に吹きかかる囁きにしばし押し黙り)
        ……あンのクソポンコツ、今度出くわしたら顔面マダガスカルにしてやる……。
        (予想通りの名前に深くため息をついて)
        いや、まァ好きか嫌いかで言えば前者だがよ……いきなりやンな、あとあンまやるなそういうの。
        正直恥ずいわ、別にヤじゃねェけどな……。
        (もごもごと、濁すように応えるしかなかった)
        -- カテン? 2012-02-12 (日) 10:11:51
      • (思ったよりも良い反応。機嫌をよくしてにんまり頬を舐める)…ん。石鹸苦い…。
        ふふ、顔真っ赤なの。リラ姉さんはやっぱり物知りね。さすが元先生。
        …?カテンが「好き」なら、していいでしょう?変なの。
        ちょっと恥ずかしいけどまたしてあげるね?…私も結構好きかも。これ。
        (ざばーっとお湯をかけて泡を落としてあげながら、横からにっこりのぞき込む)
        ……それとも今、もっとしてほしい?
        ……全部胸で洗ってあげようか。
        (もう一度ぎゅうっと胸を押し付けるように抱きつき囁いて、くすくす笑う)
        (真っ赤なカテンが可愛くて、ついつい挑発してしまうのだ)

        ……なんてね?
        (ぱっと離れると浴槽に腰掛ける)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp015536.jpg 

        (お湯を汲んでパシャパシャ自分にかけてついた泡を落として…)
        ……あ。そうだ。カテンも私洗ってもらおうかな。
        一回あらいっこってしてみたかったんだ。
        ね?いいでしょう?ほらほら、交代!
        (カテンを椅子からどかして自分が座る)
        (ボディソープをスポンジであわ立てて、差し出しながら)
        はい。あ、あんまり見ないようにして洗ってね?

        ねえねえ、カテンは子供の頃、こうやって誰かに洗ってもらったりしなかったの?
        カテンの子供の頃の話とか、聞きたい。
        -- ヴィヴィ 2012-02-12 (日) 11:24:00
      • く……あンま、調子にのるなよな……(頬を舐められ、かすれるような声を返すことしかできず)
        あのな、どうしてオレが押し倒すのはダメでンなどこぞの店みてェなまがいものは余裕で出来っかねッ。
        って、この……ッ(紅潮が強まる。期待が生まれ、それに頷いたらどう答えるかもわかっているのに)
        (視線が思わず少女を見返す。泡だらけの肢体を凝視してしまう)

        (そしてやはり、からかい。くっついたそれはあっさりと遠のいてしまい)
        ……フン、そうかよ。いいぜ、オレも身体洗ってやりゃいいンだよな?
        (押しのけるようにして自分の代わりに椅子に座った少女を後ろから二人羽織のように抱きかかえ)
        子供の頃か……ま、覚えてる限りの昔の話でよけりゃいくらでもしてやるよ。
        あいにく、お前と似て肝心の親兄弟のツラとかは覚えちゃいねェがね。
        ……それもそうだが、ヴィヴィ?(差し出されたスポンジを掴んでそこらに放り出すと、両手を肩に乗せ)
        (肩から腕を伝い、手首へと滑ったそれたがしりと自由を奪う)
        その気にさせた報いだ。洗ってはやるが、今より汚してもやるぜ。
        さて、風呂から出られるのはいつのことやら……(してやられたように耳で囁くと、鏡越しにヴィヴィアンを見つめる)
        (その瞳に映る青の炎は、さっきまでと同じ色に燃えていて)
        (互いが裸身であることをいいことに、すっかり燃え上がらされられた情欲の熱が再び少女を焦がさんとするのだった……)
        -- カテン? 2012-02-12 (日) 12:58:18

Last-modified: 2013-07-13 Sat 16:40:28 JST (3940d)