引退/76943

  • ……それで、刻限までまだ少しは時間があるけれど…老練の力を取り戻すのはどうする気なのかしら?
    以前の貴方の魔法には…そういう類のものはなかった気がするのだけれど…(不思議そうに首を傾げる。)
    (決闘の時間までまだ時間はあるものの、それは確認しておかないと心配だったようだ。)
    -- クノン
    • うん、取り戻すのに使うのは僕の力じゃないよ。こっちの剣の力(昔は使っていたが最近は封印されている長剣を取り出す)
      これに前の力を封じ込めて…正確には預けてるかな?折角鍛えた力をクラスチェンジで無くすのは勿体無かったしね
      ただクラスチェンジの代償で完全に馴染むには時間がかかるから今はまだ時間制限があるけど -- レイ
      • …ふぅん、そういう事…その剣にそんな力があるだなんて知らなかったけれど…便利なものね。
        …とはいえ、老練ではまだまだしもべには及ばないでしょうから…死力を尽くして頑張らないと、厳しいわ。
        ……もちろん、本気で死ぬ気でされても私は困るのだけれど…(その辺り複雑で、苦笑している。)
        それで…その力は最初から解放するの?まぁ、最初からでないと厳しいでしょうけれど…。
        -- クノン
      • 剣の力というよりも…剣についてる呪いの力とそれを抑えてる封印の力かな?
        はは、そりゃそうだよ、クノンさんでも中々勝てない人なんだし。まあ胸を借りるつもりで頑張るよ
        全力を出すのはある程度様子を見てからかな?技術自体は忘れた訳じゃないからね -- レイ
      • …それが剣の力じゃないのかしら…貴方によって付加されたのなら、貴方の力という事になるでしょうけれど。
        …そう、どう戦うかは貴方に任せるわ…あまりない機会なのでしょうし、ダメでも決して何も残らない訳ではないはずだもの。
        …とはいえ、しもべに一度で認められたら…私としては嬉しいのだけれどね?(微笑みながら言った。)
        …それでは、準備はいい?そろそろしもべが来る時間のはずだけど…。
        -- クノン
      • 呪いは何時ついたのかしらないけど封印の方は後から別の人がかけた物だって
        うん、いざとなったら指輪で力を借りるね
        認めてもらえる様努力はするさ。そのために頑張った部分もあるんだし
        ……うん、僕の方はもう大丈夫…何時でも良いよ -- レイ
      • …えぇ、でも気を付けてね…知られたらそれなりに対策取られると思うから…「切り札」として考えてほしいわね…。
        …フフッ、その意気よ…でも、くれぐれも無理をして戦わないこと…いいわね?
        …あぁ、しもべもどうやら来たようね…(話を終えたところで、しもべが要塞の門から出てくるのが見えた。)
        :…しもべの方は準備はいいかしら?いいのなら…私が少し離れてから、始めてほしいのだけれど。
        -- クノン
      • まあ元々頻繁に使うつもりはないからね。ふふ、うん、無理はしない。ただ全力は尽くす事も忘れないけど
        …お久しぶりです(しもべが見えるとしっかりと見据え挨拶する)
        …(無言で双剣や腰の銃を確かめ軽く呼吸でリラックスさせる) -- レイ
      • ……。招致に応じました。……準備などと……(何を仰られるやら、といった風に苦笑する)
        (レイの挨拶には一瞥のみ、すぐにクノンへ視線を戻す) それで、姫。彼の者が身の程を知りたいとの由、しもべはどの程度までやってよろしいので?
        -- しもべ
      • …そうね…傷つけるな、だなんて馬鹿な事を言う気はないけれど…殺してはダメよ?その点は、分かってくれてるとは思うけれど。
        …あぁ、それと…超高度からの攻撃とかもダメね、流石にレイもどうしようもないでしょうし…。
        …まぁ、父様の時と同じような対応を…欠損させない程度にして貰えればいいわ…難しいかもしれないけれど(苦笑しながら言った。)
        (苦笑の理由は、自分が頼んでいる事が何とも自分勝手で、しもべに申し訳ないと思いつつもそう言ってしまう自分に向けてのもののようだ。)
        -- クノン
      • 相変わらずだな(しもべの態度に苦笑いを浮かべつつ安心する)
        んー…まあ仕方ないか(クノンの注文に自分が有利になる事ばかりだなと頬をかく) -- レイ
      • ……。成る程、成る程。殺してはならぬ点が残念ではありますが、全て、承知致しました。ご安心を
        (苦笑するクノンにそっと微笑みかけると、静かにレイの方へ身を向ける) ……との事だ。故に殺しはせぬし、五体満足で帰れる事は保証しよう
        -- しもべ
      • …苦労をかけるわね、でも助かるわ…それでは、私は見守っているわね(しもべに声をかけた後、門の位置に行こうとする。)
        …あぁ、レイ…もし私が限界だと感じたら…貴方の意思に関係なく止めるわ、貴方は無茶をするときがあるもの。
        …でも、そうならない事を応援してるわ…(レイの頬に口づけてから今度こそ移動する。)
        (そして前回同様、二人の戦いが見渡せる位置で、椅子と机を床から浮かび上がらせて座る。)
        -- クノン
      • その点に関しては信頼してます(しもべの言葉に頷き返す)
        わかってるよ、約束もあるんだし無理は極力しないから
        (クノンの口づけを受けるとこちらからも頬にキスを返し、クノンが離れるのを待ちしもべに改めて向き直る)
        ……では、よろしくお願いします(剣は届かないがすぐに詰めれるほどの間合いで左手に逆手のブレイカー、右手に冒険中に使う長剣を構える)
        (銃と封印を施した長剣は腰に下げ邪魔にならないようにしてしもべの動きを待つ) -- レイ
      • ……。ご安心を(声をかけられ、微笑み返し) ……(キスをし合う二人に若干遠い眼差しになる)
        ……まぁ、良かろう(構えを取ったレイに対し、無手のメイド姿のまま無造作に歩みを進め、大胆に彼の間合いへと踏み込んで行く)
        (やれるものならやってみろと言わんばかりだ)
        -- しもべ
      • じゃあ行きますよ(近寄るしもべに対し微動だにせず身構え待つ)
        シッ(そして切っ先が届く間合いよりも少し踏み込まれた所で長剣を喉を狙い横薙ぎに躊躇い無く振りぬく)
        (同時に自らも一歩踏み込み後ろに少し動くだけでは避けれないように攻め込む) -- レイ
      • ……。(喉への斬撃。だがそれを躱す素振りすら見せず、首で受ける。だが斬れもせず、怯みもせず、レイに弾力のある手応えのみを与え、更に歩む)
        (そうして自分の手が届く所にレイの頭が来ると、表情は変化させないまま、だが異様なプレッシャーを伴ってそこへ片手を伸ばす)
        -- しもべ
      • 牽制はあんまり意味ないか(刃から伝わる感触と攻めてくる相手に、しかしこれぐらいは当然と冷静に見返す)
        前とは違う(伸ばされた手に感じる威圧に気遅れることなく反応、止まった剣で首を押すように力を入れその反動で振り払う)
        フレイムブレイド(瞬時に詠唱、火の魔力を付加させた左手の逆手のブレイカーを横に構え振り払った手の脇腹を切り裂くように横を駆け抜ける) -- レイ
      • ……。(取るに足らない者を見る眼差し。それは揺らぐ事は無く)
        (伸ばす右手を払われ、レイから更に状態を回し炎を伴った追撃が来る、が)
        ほう、違うか(切り裂かんと迫ったソードブレイカーを易々と掴み止め、刃にも炎にも臆する事無く握り締める。が、焦げもせず、血も流れず)
        では何処が違うか、教授願おう(薄く嘲りが覗く。そして半歩下がると、ソードブレイカーを掴んだまま身体を半回転させてレイを勢い良く投げようとする。ソードブレイカーは握ったままなので、そのまま投げられるか、或いは振り回される事に)
        -- しもべ
      • 違うさ…(力任せに振り回されその身が空を舞うがバランスを崩す事無く指輪に魔力を込める)
        フレイムセイバー(ブレイカーに再び火の魔力の付加…ただし今度はクノンの魔力を借り受けた高位の存在にも通ずる強き炎が発生する) -- レイ
      • ……。その割には……(そう言いかけた所で不自然な魔力の増大を察知し、目に意外そうな色が混ざる)
        ほう。熱い(どこか感心した風に言いながらも掴んだまま離さず、もう半歩下がりがてら更に振り回してからソードブレイカーを離し、レイを遠心力も加算して投げる)
        成る程、口先だけでは……(言いながら煙を吹いてる右掌を舐め) …………これは(何かに気付いたその瞬間、レイへの眼差しに強烈な侮蔑が混ざりだした)
        -- しもべ
      • このレベルでなら通じるか(投げ飛ばされながら炎を纏った刃が相手に通じるのを確認すると身を翻し着地、地を滑りながら止まる)
        ならリミッタを外した僕の魔力なら届く訳だ(クノンにかかる負担を考え、全力時の自分で出せる魔力に留めたものが通じる事を確認すると刃を構え)
        …どうかs?…ああ、やっぱりずっと側にいたからわかるんですね(視線にもクノンの魔力を見破られた事にも特に動じる事無く相手を待つ) -- レイ
      • ……。(右手は硬く握り締められ、レイへは冷酷な眼差し。……そして、相手がこちらの待ちに徹していると見るや)
        愚物が……!(呟き、直後にしもべはレイの真正面、その至近にまで到達している。音や風を伴わないそれは瞬間移動の類なのだろうが、ともかく反応が遅れれば彼の鳩尾に彼女の右の鉄拳が深々と食い込むだろう)
        -- しもべ
      • …ずっと過ごしたこの街でも(一瞬で至近距離に現れたしもべに対し、見慣れた事のように冷静に動く)
        修行で見てきた世界でも(体をしもべの体の中心側に捻り軸をずらし狙いを外す、完全に避けた訳ではなく胸に掠め左胸に僅かな裂傷)
        見慣れた手段だね(そして刃の間合いより僅かに内の為避ける動作と共に長剣の柄尻が右肩に当たる様突き出す)
        (レイ自身の力に加え相手の力を加えてのカウンターは惑いや躊躇いも無く十分な殺気を伴って打ち出された) -- レイ
      • ……。(鉄拳は彼の胸元を掠め裂くに留まり、次いで柄尻による打突が右肩へと打ち据えられるが)
        (手応えこそあれ、レイへの視線は小揺るぎもせず、何事も無かったかのように上半身を左へ捻り、右の鉄拳による鋭いフックを放つ。狙いは再度身体の中心、鳩尾だ)
        -- しもべ
      • (再度の追撃にその場での回避は無理とすると当たる直前に僅かに打点をずらしながら後ろに飛びのく)
        くっ…(長剣で胸元を薙ぐ様に牽制しつつ飛び退きで威力をある程度殺したはずの痛みに堪える)
        ふぅ…今度はこっちから行くよ(最初の間合いに戻るとすぐに攻めに踏み込む。剣に今度は己の魔力を込めた突きの一撃)
        (体の中心を狙った突きは魔法ではなく純粋な魔力を纏った刃。それはレイの名が示す自身の属性、光の魔力性質を持つ) -- レイ
      • ……。(回避と牽制に、鉄拳を打ち抜くには至らなかったが、それでも結構な鈍い音はしただろう)
        (その後軽く右腕を回し) ふむ(宣言と同時となったレイの動き、そして魔力を伴う突き)
        (やはりしもべなんら避ける動作を見せず、彼の狙った通りに長剣は彼女の身を突くが)
        (手応えもまた少々の弾力のみ。刃先は刺さってすらいないのだろう)
        ……少し、呆れと驚きを感じている。まさか、小手調べをするゆとりが貴様にあろうとはな?(長剣を押しのける事もせず、静かに言った)
        -- しもべ
      • 別に余裕があるわけじゃないさ(進まない切っ先に現状のままじゃ無理かと胸中で呟く)
        反応と対応だけなら今でも十分出来るからね(剣を引きながら仕切り直すように間合いを離し再び向き直る)
        まあこっちの攻撃も通用しないわけだけど…(そういうと手にした長剣を地に突き立て腰に廻している方の長剣に触れる)
        封印を解いて全力で相手させてもらう(しもべが…現存する実力者の誰が見ても厳重すぎると思える封印が施された剣。隙だらけの体勢のままその柄に手をかけ一度大きく息をつく) -- レイ
      • ……。ならば、その反応と対応が出来ている内にすべき事はしておけ。我とて気はそう長くは無い
        ふん。……手があるなら最初からそうせよ(手を出すつもりは毛頭ないらしく、自然体のまま静観するようだ)
        -- しもべ
      • 刃に封じし力よ(一言僅かに刃を抜くとその一瞬だけ剣より放たれる。誰もが均しく、不死龍、主神、最高位の魔王ですら糧とできず死を覚悟する怨嗟の力。鞘に収めると再び封印される)
        剣の力は使えない…けど(封じていた自分の力だけ引き出した封印の剣を戻し、地に刺した剣を持ち直すとしもべに踏み込み切っ先で首元に切りかかる)
        さっきと同じように受けたら死ぬよ(速度こそ変わらないが自身の魔力を纏わせたその一撃は先ほどクノンの魔力を僅かに借りての炎剣の一撃を上回る) -- レイ
      • ……。ほう(零れた力に意外そうな目を向ける)
        (その後のレイの言動に怪訝な顔になるが、再度の首への一撃に再度躱す素振りは見せず)
        ふむ(警告は無視。そして刃は彼女の首を裂き、だが骨にでも当たったのか中ほどで止まる)
        成る程(若干不自然な声音で喋った後、右手で刃を掴むと引き抜く。当然鮮血が噴出したが、患部を左手で丁寧に撫でるとそれだけで傷口は塞がれる)
        この程度は最初からやって欲しかったものだな?(言うと、レイの方へ押し返すように刃を離す。どうも次も先手を譲るようだ)
        -- しもべ
      • ふう…流石に頑丈だね。魔力を纏わせるだけじゃダメか(すぐに治る傷跡に僅かに溜息を漏らすと間合いを離さず指輪の火を司る部分に魔力を込める)
        はは、封印解くたびの負担が大きいんだよ…フレイムブレイド(今度は最初同様魔法として炎を纏わせ、さらに続けて指輪に己の魔力を指輪に込めながら剣を構える)
        …無拍子(炎を纏った全身運動による長剣の斬撃、その技を示す名を呼び終るより早い一撃を右から腹部を裂くように放つ)
        (魔法の炎を灯した片腕とは言え全身の筋力を使った一撃はまともに入れば如何に頑強と言えど両断するには十分だろう) -- レイ
      • ……。(はぁ、と露骨な溜息を零す) どうも覚悟の程が足らぬようだな。それとも死なぬと思い緩んでいるか……
        (炎が付与された長剣を構えるレイを前に、嘲るように目を細め)
        (直後、彼の無拍子に合わせるように彼の顔面へ右の鉄拳を飛ばす。こちらも多少斬られるだろうが、相手は集中が必要であろう難度の高い技を繰り出している以上回避は難しく、痛み分けにしても彼の方が被害が大きかろう)
        -- しもべ
      • ちぃ…(全身運動を使った一撃、自らの動きでは回避を取れない所を狙ってのカウンターは当然予想がついていた。実際に起こった時の対策も)
        (体が動かせないのなら…別の要素で動かせばいい。経験を積んだ今ならたやすくできる事だ)
        爆ぜろ(その一言と共に剣に灯した火の魔力が切っ先に集い二人の間で爆ぜる。先ほどしもべを傷つけたのと同等する魔力の爆発は当然互いの攻撃に影響を及ぼす)
        …痛っぅ(爆発で互いの間合いを強引に動かし直撃を避けるも僅かに頬を裂く痛みと右手に火傷。対して剣先に感じる手応えは浅いもの)
        流石に早くて重いね…(まだ加速させられるとはいえ今の一撃にカウンターを合わせられた事に多少はショックを覚えるもすぐに切り替え魔力を闇の指輪に込める)
        シャドウサーバント…所でもっと早く動けるの?(影の分身がレイに重なるように生まれるとブレイカーを前にして構える) -- レイ
      • ……。ふむ、やれば出来ようか。とはいえ……(爆発に些か押しやられた後、煤けたエプロンを叩き、若干刃の通った右腰からは血を滲ませ)
        まだ出来る事があるなら、見せてみよ。そして……失望させてくれるな(開いた右拳を改めて握り締める)
        ほう。……我より早き者は居よう。が、貴様はそこには至っていまいよ(言いつつ、右足を半歩引く。そして軽く掲げた右拳を下げ、肘は後ろに、拳は耳元に。併せて足を広げ重心を落とし、右拳の照準であるように左掌を前へ。未だ自分から攻める意図はないようだ)
        -- しもべ
      • さあ、どうかな?(そして身構える相手に二つの魔法構成を浮かべつつ、先ほど計った相手を傷つけるのに十分な魔力を纏わせ踏み込む)
        …ライティング(剣の間合いの一歩外で照明の魔法を正面ではなく逆行を背負うように自身の背後に発動させる)
        (魔力の光は威力も無くただ強い輝きを一瞬発して消える。同時にその光に追従するように影の分身が延び、光の速さでしもべの背後に回る)
        …トランスポート、セャァ(かつて要塞にてケーキを運ぶ際に使った物質転送魔法、それの応用で影と自身の立ち位置を瞬時に入れ変え…正面から影が、背後からレイが鏡合わせの様に横薙ぎに迫る) -- レイ
      • ……。(相手の動向を全て見据え、それら悉くを放置し、レイが成すままに準備をさせる。その間此方は何ら微動だにしない)
        (逆光にも瞼を窄める事すらせず、影が背後に伸びたが無視。目線はレイ本体のみへ)
        (転送魔法。彼のその小細工に口元を歪め、瞬時に背後を振り返るやその勢いも加味し右の鉄拳を打ち放つ。構えと勢いのあるそれは、今までのほぼ棒立ちからの腕力のみの物とは一線を画す)
        (拳の点の打撃は空間を打ち、人一人は軽く収まる範囲ごと殴るように、拳を中心とした面での打撃に置き換わる)
        (背後となった影の攻撃は気にもせず、レイへ専心した一撃は彼の横薙ぎに抗するか或いは、彼の斬撃より疾い)
        -- しもべ
      • (反応された事に動揺せず刃を振りぬく。向こうの一撃はほんの僅かにこちらより早いが問題ですらない)
        (なぜなら背後の影の速さは追従した光と等速、追い抜けるものなどない紛れもない最速…その影の一撃はしもべに通ずる十分の威力で刃を振りぬく)
        …チィ(影の一撃がしもべに、その直後しもべの一撃が横薙ぎを放つも僅かな差で相殺とならずレイにも当たる)
        ぐぅ…ッ(面となって襲い掛かった一撃に自分の攻撃で弱めたものの、大きく吹き飛ばされ地に打ち付けられる。すぐに身を起こしブレイカーを前に構える)
        …つぅ、この程度なら問題ないか(打撃の痛みは強く残るものの骨や内臓に異常はないのを確認し額や口元の血を構えの際に拭い取ると影は再びレイに重なるように戻ってくる) -- レイ
      • ……。(拳を振り抜く。浅い手応え。背からの一撃に身を裂かれ血飛沫を迸らせるも、やはり表情に苦悶の類は無く、吹き飛ぶレイを見)
        そうか、問題無いか(声と気配。それは彼の影が戻るのとほぼ同時に彼の背後に存在し、再度、先程と同じ要領の鉄拳が繰り出される)
        -- しもべ
      • 問題ないさ、人の歴史を小手先の技としか見ていないうちはね(撃たれ再度吹き飛ばすはずの一撃を影が遮る)
        それも元々身代わりの魔法でね(拳に触れた影は纏わりつくように形を変えその攻撃を無効化してただの影に帰る)
        (それと同時に間合いを離す様に跳び振り向きざまに腹部を横に薙ぐ、その一撃は魔力こそ纏っていないが今までと違う呼吸から繰り出される退魔の技の剣戟)
        (歴史と共に鍛え上げられ実際にあらゆる魔を切り裂いた人の技の結晶、レイの体勢から切っ先が浅く当たる程度だが触れれば人と変わらず痛みを伴い傷つくだろう) -- レイ
      • ……。ふむ(影に鉄拳がすっかり無効化された事に数度瞬きを早めたが、振り抜いた拳はすぐに引き戻す)
        (そして改めて間合いを離そうとするレイを敢えて追わず、またその牽制の一振りも敢えて避けず) …………(少々不思議そうな顔をした後、左手切られた腹部を軽く撫でる)
        歴史がどうのと大それた事を標榜した割には……か。まぁいい(左の掌に付いた自分の血を軽く舐め、改めてレイを見据え、出方を待つ)
        -- しもべ
      • 今まで通り受けるのはやめたほうがいいとだけ言っておきます(長剣を前に、そのやや後ろにブレイカーを順手で触れないよう、正面から見れば交差しているように構える)
        (呼吸を変えてから常に二つの剣は退魔の剣気を纏っており、その上にレイは魔力を纏わせる。その刃に裂かれれば先ほど以上の傷を負うだろう)
        …(次の詠唱で半分ぐらい、残存魔力を考えながらゆっくりと歩み、間合いを狭めながら再び闇の魔法構成を瞬時に練り、完成と共に一気に加速して正面から長剣でしもべの右肩から斜めに切りかかる) -- レイ
      • …………。ふん(警告に若干の間を置いた後、呆れたような溜息で応える)
        (万全を期し向かってくるレイに対し、またも棒立ち。右肩を狙う袈裟斬りもその太刀ゆきを目で追いつつも、無防備)
        (結果易々とレイの刃はしもべの右肩を断ち割り、斬り進み、乳房を少々と肺に至り、背骨の辺りで止まる。そうして、一拍遅れて断たれた部位から鮮血が噴出した)
        ふむぅ(左手で顎を撫で、レイによって付けられた大怪我を他人事のように見) 刃を止めようとしないだけ、アレより見込みはあるか
        だが(顎から指を離すと、パチンと一打ち。指の音の響きと共に易々とレイの身体は浮き上がり、駆け出しの位置まで弾き飛ばされる)
        この程度では、な(右腋に左手を当て、ぐっと自分側に押し込む。裂かれた傷が押し合わされ、寸前まで垂れ下がっていた右腕をぐるりと回す) さて、まだ次の手は残っているか?
        -- しもべ
      • っと…それは勿論。けど、その傷、それで完全にくっついたと思わないほうが良いよ(元の位置に戻されると若干驚きながら、問いかけにそう応え、ブレイカーを引き長剣を前に再び踏み込む)
        暗黒剣と同じ様なものだからね(癒えぬ傷を与える邪法の剣、それと同じと例えた退魔の剣はあらゆる魔力の繋がりを立つ)
        (実力の差が大きいゆえに完全にこそ無理ではあるが、元よりそういった相手を討つ為の技術、その身に受けた以上少なからず影響を及ぼすだろう)
        シャドウサーバント…はぁああ(先ほどと同じように魔力を纏わせた退魔の剣で駆け寄り、今度は詠唱を放つ、しかし先ほどと違い影の分身は生まれぬまま眼前にレイが迫る)
        破邪の一撃…ロザリオインペール(勢いのまま心臓の位置目掛け突きを放つ、同時に天地左右に影が伸び、突きを中心に添えた十字の軌跡を描く)
        (十字の力で退魔の効果を高められた突きはいかな力の差を捻じ伏せ当たれば致命の一撃となるだろう) -- レイ
      • ……。貴様は我を心配しているのか、馬鹿にしているのか……どちらでも大差は無いが(断たれた衣類も元通りになった為、傷の程度を目で推し量る事は出来ない)
        さて……(向かってくるレイを見据え、右足を引いて半身になりつつ様子を窺う)
        (そして彼と彼の影に囲まれるが、再度指の音。生ずるのは爆発的な曙光。目も眩まんばかりの輝きは即座に影を散らし、僅かでも怯み単独となった彼の突きを容易に躱すと、同時に彼の方へ一歩を踏み、お返しの右の鉄拳が彼の心臓の位置目掛けて繰り出される)
        -- しもべ
      • チッ(閃光に影が消され突きを放ったその体勢は完全な隙となる。刃に残った破邪の剣気こそ、そのままなもの今からでは返し刃も間に合わない)
        (心臓への直撃まともに入れば意識を失うだろう。覚悟し僅かでもダメージを堪え反撃に賭けようとした瞬間、先ほどの一撃が意味を成す)
        (しもべが強引に繋げたはずが、魔力ごと絶たれた切り口はすぐには繋がり切らず再び開き…狙いの心臓から逸れ左肩に当たり鎖骨を砕く)
        ぐぅっ…(心臓に当たっていればそれで終っただろう一撃。骨が砕け意識が飛びそうな痛みに、しかし覚悟を決めていた事が功を奏し声にならない苦痛を噛み殺す)
        …こっのぉぉぉお(不発に終った一撃に込めた魔を絶つ力をそのまま突き出された腕に振りぬき一矢報い、そして勢いよく吹き飛ばされる地に打ち付けられる)
        クッ…ハァ…心配できる余裕は…。ただ、貴女を傷をつける刃が…(身を起こすも息が乱れ言葉が続かない。左手は力が入らず邪魔なブレイカーを潔く捨て残りの魔力を込め炎の魔法構成を浮かべ右手の剣を構えると痛みの中沸き立つ殺気を押さえ込んでいく) -- レイ
      • ……。(浅い手応え。剥がれた傷による腕の動きの鈍さに内心舌打ちしつつ、だが戻す前に手首から先がレイの刃によって断たれると流石に眉根に皺が寄る)
        (曙光は所詮一時的な物、眩い光がなりを潜める頃には吹き飛んだレイは身を起こし、しもべは再度傷を押し繋げ、左手に持った右手を右手首に押し込むようにしている)
        左様か。……貴様の事情に興味は無いが……そんな様で、我に何を認められようと言うのだ?
        元より、姫が見出し、王が認めた貴様に我が何を言った所で変わらぬが、されど敢えて斯様な場を望んだのなら成すべき事はまだあろう(右手を開いたり閉じたりした後、睨むような威圧ある視線をレイへ向ける)
        -- しもべ
      • …前は刃が届く事すらなかった。…けど今は傷を与えられる程度にはなれた。…成長してる事を認めて欲しいのかな(自分にも問いかけるように問いに答える)
        …まあ、そっちが殺す気じゃなかったり、こんなにボロボロの姿じゃ説得力はないけどね(言葉を発する度に痛みが甦るのを無視して続ける。そのおかげで意識を落とさない事を感謝し呼吸を徐々に整えていく)
        …ああ、一つ後でクノンさんに謝って欲しい事はあるかな。クノンさんの魔力を借りた時の事、その事に馬鹿にした目を向けたけど、手段を全て尽くせといったのは貴女だ
        その上で僕と彼女でお互い納得した上での策だ。それを笑うなら貴女はクノンさんを笑ったのと同じになる。自分はしもべでしかないといった貴女がそれはするべきじゃない
        …気になったのはそれだけ。…イグニションドライブ(後一度か二度で限界の退魔の呼吸を整え、魔力の殆どを費やした魔法を放つ。右に一枚だけの炎の翼が生まれると地を蹴り翔ける)
        …絶技…黒翼(身体能力をすべて使った踏み込みによる今までとは比べられない速さの踏み込み。それに翼を羽ばたかせると更に加速、その速さは音を超え光に次ぐ速さを得る)
        (一瞬でしもべに肉薄、すれ違う瞬間、炎が退魔の剣気に混じり刃を包むと右手側から首肩腹足と複数箇所を同時に切りつけ、しもべのすぐ背後で立ち止まると残心のため振り返ろうとし…)
        …くぅっ(魔法で強化した技の反動と痛みに背を向けたまま膝を付く、殆どの魔力を使い切り炎の羽も消えそうなまでに小さくなる。それでも僅かにしもべに向けた瞳は諦めていない意志を気づかせるかもしれない) -- レイ
      • …………。……貴様は本当に口が達者だな(レイの口上に呆れ切った溜息を零す)
        (その後レイの炎の片翼を見、迫る彼の一挙手一投足を目線で追い、四か所同時攻撃に対し手腕でなく自らの片翼を広げ受け切った。無論彼女の片翼は無事では済まなかったが、翼に対し翼で受けるのは彼女なりに何か思う所はあったようだ)
        (振りかえらんとするレイの意志に応ずるでもなく、自分のペースで回れ右をすると、諦めの悪い彼の視線に気付く)
        ふむ。思ったのだが……今の炎の翼。あれを最初からやっていればよかったのではないか?(視線に対し、若干の挑発の意も込めてしもべは疑問を口にした)
        -- しもべ
      • …出してる間魔力を常に燃やし続ける魔法でね。通じるか見極めないと出せないよ(息を乱し説明する最中も羽は徐々に小さくなる)
        実際魔力はもう殆ど残ってないよ。けど…まだ終わりじゃない(油断していていいのかと警告するように強く言い放つと指輪を通じてクノンの魔力をほんの少し借りる)
        不死鳥は…(使う魔法は生命吸収、対象は自分。生命力をほんの僅か魔力へと変換、それを糧に炎が甦る。ある程度火がつけば変換するまでもなくそのまま生命を燃やす)
        …何度でも羽ばたく…黒翼緋凰天翔(炎の翼の爆発力を勢いに振り返りながらの切り上げ。必要な体力を僅かに残した正真正銘最後の一撃)
        (振りぬく刃は燃え上がる炎の翼。レイには当たったどうかは判断できず、振りぬいた刃からまるで天に昇る火の鳥の如く剣炎が舞い上がると朦朧とした意識のままその場に崩れ落ちる -- レイ
      • ……。ふん(どうとでも取れる反応を示した後、レイの瞳の変化から正真正銘最後の一撃が来るであろう事を認識する)
        愚物が(が、吹きあがる炎の有様に苛立ちを見せた) ならば……(爆炎による振り向き様の逆袈裟に対し、刹那に魔力を展開、発動)
        (大小無数闇色の泡が二人の間に現れ、それに触れたレイの炎の翼を歪め、軌道を逸らしていく。最終的に彼の最後の一撃は何ら掠る事も無く、そして噴き上がった火の鳥に対ししもべは右手を掲げる)
        (すると闇色の泡は火の鳥を覆うように包み込み、圧縮し、一握りの炎の塊にして彼女の右手に寄越す)
        (泡を消し去った後崩れ落ちたレイを見、嘆かわしげに首を横に振った) どうしようもないな、貴様は……(右手にある彼の炎を返そうと屈み込むが、或いはトドメを刺そうとするように見えるかもしれない)
        -- しもべ
      • ……お疲れ様ね、しもべ…まぁ、貴方にしてみれば疲れたと言う程ではないのかもしれないけれど…。
        (いつの間にかしもべのそばに立ち、自分の我儘で苦労させられたであろう忠実なしもべに声をかける。)
        ……全く、しもべの言う通り…仕様がない人ね、レイは…(そう言いながらも、気を失ったレイの体を優しく水で包み込む。)
        …あぁ、しもべも必要なら出してもいいのだけれど…(どうやら水は回復効果を持った水らしく、傷ついたしもべを見て念のために聞いてみた。)
        -- クノン
      • ……。いえ、左様に労われる様な程の事は……ええ(クノンの言葉に腰を上げ、全く何事も無かったかのように微笑む)
        姫。口先と行動が別を向いている輩は余り信用せぬ方がよろしいかと(控え目に諫言すると、右手の炎をクノンに渡そうとし) これは姫から還された方が。さすれば意識の戻りも早かろうと存じます
        ……ええ、姫のご厚意のみでしもべは充分です故、お気になさらず(一歩下がって頭を下げる。その頭が上がる頃にはレイとの戦闘そのものが無かったかのように元通りになっていた)
        -- しもべ
      • ……いいのよ、確かにレイはまだまだ未熟で…必ずしもその言動が達成されているとは言えないけれど…(朦朧としているレイの頭を優しく撫でる。)
        …それでも、いずれはきっとやり遂げてくれるわ…そう「約束」したもの…えぇ、渡しておくわ…(手のひらに乗せるとクノンの掌も軽く焼いていく。)
        大丈夫よ…これくらいなら、デアリガズの炎の方がずっと凶悪だもの…(しもべに心配かけないように微笑むと、とりあえず自室に戻るべく水と共にレイを運ぶ。)
        …あぁ、その前に……今回のレイ、父様の時が40点としたら何点くらいかしら?(元通りになったしもべに僅かに振り返って聞いた。)
        (//次のクノンで締めますねー、二人ともお疲れ様でした。)
        -- クノン
      • …………。であれば、しもべから言う事は何もありませんが……(少々悲しげに瞼を伏せる)
        姫はお強くなられましたね……(思わず炎を取り返しかけたが、クノンの微笑みに動作は尻すぼみとなり、寂しげに微笑む)
        ……は?(見送りの礼をしていた所に問いかけられ、頭を上げる) ……ああ。……忌憚の無い所で、42点といった辺りかと。及第点には程遠いと言う点では同じですが
        -- しもべ
      • …フフッ、しもべからそう言われると…とても嬉しいわ…(母親と似ているが、雰囲気などは全く違う微笑みをしながら言った。)
        ……そう…でも、父様よりも上と聞いたらレイは喜ぶわね…父様はちょっと渋い顔をするでしょうけれど…(二人の顔を思い浮かべている。)
        …それでは、私はレイを看病しておくわ…(そして、レイをアクア・アビスの2階の自室へと運び込んで看病するクノン。)
        (こうして、レイのしもべとの戦いはこうして幕を閉じたのだった。)
        -- クノン
    • ……さて、レイはどこまで頑張れるかしら…しもべはしもべがああいった以上、ちゃんとしてくれるとは思うのだけれど…。
      …それも、不慮の事故と言うものがあるものね…心配だわ…(ほぅっとため息をつきながら見守る。)
      (机の上には、前もってレイに入れて貰っておいた紅茶とケーキが用意されている。)
      -- クノン
      • …やはりしもべは生半可な攻撃では傷一つつけられないわね…まぁ、今のレイは半人前程度なのだから、当たり前でもあるけれど。
        …どうする気なのかしら、いつまでも出し惜しみしていると……あら(レイ自身の力を解放するのではなく、自分の力を使ったことに軽く驚く。)
        …切り札で使うと思っていたのに…短期決戦を仕掛ける気なのかしら…(不思議そうに首を傾げている。)
        -- クノン
      • しもべもまずは肉弾戦に応じてくれるわけね…まぁ、レイの力量をみたいというのもあるのでしょうけれど…。
        …その辺り、私の力の事で沸点を上げながらも冷静という事なんでしょうね…しもべらしいと言えばらしいけれど…嬲る気もあるかもしれないわね(苦笑しながら言った。)
        …レイはレイでまだ力を出し切る気はないようだし…これは長期戦かしら(ひとまずは紅茶を飲んで落ち着こうとする。)
        -- クノン
      • (レイの力の一つとして認めてはいるものの、あの剣の力自体は実の所あまり好きではないのか、若干険しい顔で見守る。)
        …レイのアレも大したものなのだけれど…しもべもよくもああ受ける気になれるわね…(しもべの耐久力などを知っていても苦笑してしまう。)
        (それとともに、やはり自分の愛する人とずっとそばにいてくれた大切な人が傷つくのを見てるのは、少々辛いものがあった。)
        (とはいえ、片や自分のためでもあり、片や自分からお願いしたこともであるため、目をそらすことなくじっと見ている。)
        -- クノン
      • ……(無言でレイとしもべの戦いを時折眉をひそめながら、しかし目をそらさずに見守っていた。)
        (そして、レイが以前見せてくれた雰囲気に変わった事に気づき)…あぁ、アレを使うのね…あれはあれでかなり厄介なのだけれど…。
        …しもべの事だから、まずは当たってみるのでしょうね…まぁ、そこで支障をきたすほどの傷を受けるほど愚かな事はしないでしょうけど…。
        -- クノン
      • ……(コツコツと椅子に指をあてながら、じっと堪えるように二人の戦いを眺めるクノン。)
        (この戦いが必ずしも必要であったかと言われれば否になるが、自分のために頑張ってくれるレイを見ていると嬉しさもあって応援していた。)
        (しかし、自分の大事な二人が戦うのは想像以上につらく、クノンにとって後悔と反省を生むものと化していた。)
        (ただ、今ここで止める事こそ二人の行為を裏切る事になり、さらにレイの様子から最後だとは分かっているので、今はただ最後の時をじっと待っている。)
        -- クノン
      • ……どうやらここまでかしら…まぁ、しもべに翼を使わせたのだから上出来と言えば上出来でしょうけれど。
        (互いに傷ついた様子ではあるものの、ようやく終わったことに席を立ちあがり、二人の怪我の具合をみようとする。)
        …?…あれは……まだ、やる気のようね…全く、諦めが悪い人なのだから…(まだ続ける様子のレイを見て苦笑してしまう。)
        ……次が終われば…やる気があっても止めるわよ…(レイにはまず聞こえないだろうがそう呟いた。)
        -- クノン
  • 姫と門番と騎士のお話
  • ……さて…いよいよね…テトラバスならすぐに来るとは思うけれど…準備は万全、よね?(約束の刻限になったので入口の門近くにやってきたクノンとレイ。)
    …一応、重症にならないように注意してはいるけれど…どうなるか分からないものだから…無茶はしてはダメよ?
    (この場になってもまだ不安が消えないのか、内心止めたくもあり、応援したくもあるので複雑そうにレイを見上げる。)
    -- クノン
    • ハハハ、時間とかには正確そうだしね。…そうじゃなかったらここには来ないよ(笑ってはいるもののやや緊張はしているようだ)
      ん、危なくなったらちゃんと逃げるから安心して…情けないけどね(僅かに苦笑いを浮かべクノンの手をしっかりと握る)
      今は信じて欲しいな(そうして微笑むと手の甲にキスをする)
      -- レイ
      • (そうこうしていると魔の夜空より飛来する要塞の哨戒者)
        ……ん。き、たよー(着地すると、腿は動かさず膝下辺りからの蛇腹可動肢を前後させて歩いてくる)
        -- テトラバス
      • ……そう…安心、と言うのは難しいけれど…えぇ、信じて見守ってるわ(手の甲にキスを受けてから微笑む。)
        …そうね、もしテトラバスに勝てたらご褒美に一つ貴方のいう事を聞いてあげる、と言うのもありかもしれないわね…。
        …あぁ、もう来たのね……それでは、頑張ってね。レイ…(立ち上がったレイの頬に口づけると、一旦その場を離れる。)
        (そして門の近くで、床から浮かび上がらせた椅子に座り、二人の対決を見守る//以下クノンと観客は別ツリー。
        -- クノン
      • …無事を信じてくれる事が一番嬉しいよ。…そんな約束して…ちゃんと約束だよ(そういって離れたクノンからテトラバスに向き直る)
        こんにちはテトラバスさん…今日はよろしくお願いします(飛来した相手に丁寧に礼をする)
        じゃあ…準備が出来たらどうぞ(そういうと左手にソードブレイカー、右手に頑丈さで選んだ市販の長剣を順手で力を抜いて構える)
        (呼吸は浅く短いもので相手の行動にすぐ対応できるよう面で見据える)
        -- レイ
      • (じーっと頭、顔、両肩の目でクノンとレイを見つめ、クノンが離れるとレイへ六つの視線が注がれる)
        こ、んにちはーぼくはれい。おね、がいします(真似るように頭を下げた)
        んー……(長髪の先に付いた槍の穂先のような飾りが揺らめく。髪その物が伸縮性を以って自在に動かす事が出来るのだろう)
        んっ(その証であるかのように、後頭部から放物線を描くようにしてほぼ一瞬で髪は伸び、穂先は真上からレイの脳天を狙う)
        -- テトラバス
      • やっぱり直ってない…まあ時間をかけるしかないか(溜息をつくと見据え動きを逃さず捉える)
        髪…変幻自在だけど(正面から見据えていたためすぐ反応し頭上から迫る一撃を当たる直前に後ろに下がリ避ける)
        シッ(同時にブレイカーの刃を横に広い面積で足元に打ち据え地面に叩きつける)
        逃がす前に…(その髪にブレイカーを牽制に向けつつ髪を罠にされないため踏まずに前に一気に剣の間合いに詰めよる)
        -- レイ
      • (先制が外れたと見るや、口をもごもごやりつつ牽制のソードブレイカーに髪を巻き付けんと伸ばす)
        ヴ(そして、じゃこんという機械的な音と共に口を開けると、そこにあるのは口腔ではなく口一杯の銃口。間合いを詰めんとするレイの足元を狙い、首を微動させながら遺跡の罠のような熱光線を放った)
        -- テトラバス
      • 触手とかの対策は仕込まれてるよ(絡まんとする髪にブレイカーを手首で返し弾く)
        あと一歩…!?(挙動に注意しつつ間合いを詰めようとすると怪しい口元の動きに飛び道具を警戒する)
        …銃口!?チィ(機械である事を聞いていたため何かしら仕込んでいるとは思っていたが流石に熱光線の銃とは予想を超えたらしク予定を変える)
        また振り出しか(テトラバスの正中線に対し外に向け大きく転がるように前転し避けると詰めた間合いはほんの数歩分だけになってしまう)
        (しかしすぐに切り替え今度は長剣を横薙ぎに構え左右に距離もタイミングも方向もランダムにステップ、テトラバスの左半身側から距離を詰める)
        -- レイ
      • ……あぐ、む(レイが避けたのを確認しつつ、口を閉じて何かを呑み込むような仕草)
        (それと同じくして腰を右に曲げがてら、無造作且つ凄まじい勢いで左肩から伸びる腕、蛇腹可動肢をうねらせて当ててしまっても構わない強気の牽制のように跳ね上げる)
        ん(そして二メートルはあるそれを間髪いれずレイ目がけて叩き下ろす。尚巻き起こった音から可動肢はかなり重いものと推測された)
        -- テトラバス
      • (ステップで位置を留めずに間合いを詰めていくと頭上からの振り下ろされた一撃を期に直進で詰め寄る)
        (うねりながら迫る重い一撃に対し、ブレイカーのもっとも頑丈な逆刃にあたる部分でレールを作るように立てに構える)
        グッ…やっぱり重いけど(インパクトの瞬間、僅かに傾け地上に向っての道を作り時折跳ねる腕を滑り落とさせる)
        さて、切れるかな(腕の痺れを気にせずそのまま横を切って駆け抜けるように、すれ違いざまに脇腹を横に薙ぐ)
        -- レイ
      • (レイの一撃に手応えはあったが、長髪の穂先がそれを妨げ、浅手に終わらせている)
        んっ(そして、払い抜けんとする彼に対し、上半身を右に捻りがてら肩から伸びる右の蛇腹可動肢を腹部狙いで薙ぎつける)
        -- テトラバス
      • …想像以上にトリッキーだな(浅い手応えにすぐに剣を引き間合いを取ろうとする)
        (そこを狙って襲い来る一撃に地面を蹴って体を捻り、同時にブレイカーで角を殴りつけながら避けるも浅く脇腹にヒットする)
        …避け切れなかったか(防刃・衝撃拡散する衣服のため打ち身となり見えない部分は腫れている)
        (同時に振りぬいたブレイカーとヒットした衝撃に僅かに間合いを広げるもまだ剣の間合いで再び双剣を構える)
        -- レイ
      • (切り傷からはやたら黒っぽい血っぽい液体が少々零れたが、直ぐに止まり傷口は癒着したようだ。尚刃にもそれが少々付着したかもしれないが、切れ味に影響が有ると言う程でも無いだろう)
        ん、ん、ん(とんとんとんとその場で足踏みをしてレイの方へ体の向きを変えると、相手を威嚇するかのようにぐあっと肩の両蛇腹可動肢を掲げ上げる。レイと大差ない身長の彼女がそうする事で可動肢の先端位置は三メートルを優に超えた)
        んー(相手を圧倒する高さから、レイめがけて可動肢をうねらせ交互に凄い勢いで叩き付ける。六つの瞳で彼の動きを追っており、多少の回避には可動肢の軌道を合わせてくるだろう)
        (そして避けようが当たろうが可動肢はすぐに跳ね上がり、間合い内に居る限り叩きつけを繰り返し行い続ける)
        -- テトラバス
      • …再生能力まで(手間がかかると溜息をつくと相手の動きに注意する)
        構え前後左右どちらにでも…場合によっては歩法を使う事も考慮していると頭上から3度目の攻撃)
        …まるで鉄の雨だな(高所からの攻撃をフェイントを入れて避けようとするも追尾されブレイカーでしかたなく受ける)
        …チッ(絡めように設けてはすぐに跳ね上がる攻撃に徐々に腕が痺れてくると考えを変えトントンと小さく足踏みをすると雨の隙間を縫いその場から消える)
        …無形・飛鷹(次に声が聞こえるのはテトラバスのやや斜め背後にて構える。全身運動を駆使した最速の一歩にて横をすり抜けていた)
        (抜ける際防御の上からいくつかの打撃を受け、瞬間の全身運動により息を乱しつつもそのまま間髪いれずに背に切りかかる)
        -- レイ
      • ヴ?(不意に消えたので不思議そうに首を傾げるが、顔はともかく頭と両肩の目はレイの動きを目で追っていたらしく)
        ん(傾げた首を戻すより先に長髪の穂先がレイの切っ先とぶつかるようにして止める。首を戻せば頭の短い蛇腹可動肢が微振動を始め、そうしたかと思えば瞬時に音を立てて雷を帯び、派手に発光する)
        (次に起こったのはテトラバスの頭、その頭部パーツのみがぐるりと回って後ろのレイの方を向き、頭の両目から何か薄い光のような物が彼へと発射されると、無害なそれから一拍置いて頭部の可動肢が帯びる雷が一挙に迸った)
        -- テトラバス
      • …単純な直進運動じゃ見えるのか(刃を防がれると鍔迫り合い、角が放電するとすぐに一歩退こうとする)
        (瞬間首がこちらを向き直ると一気に全身を本能が発する危険信号が自然とブレイカーを持つてでテトラバスの視線に伸びる)
        …ガッ!?(ほぼ同時に光が辺り遅れて雷撃が左腕に直撃する)
        (もっとも本能が発した信号は腕だけでなく足にも降りており雷撃と同時に後ろに飛びずさリ痺れを残しつつ大きく間合いを離していた)
        -- レイ
      • んっ(軽く跳んで半回転、レイの方へ身体を向ける。頭部パーツのみは動いていないため、ヘルメット状のそれの後部がこちらを向く事は無く、その開いた部分の中で顔がこちらを向いた)
        ぼくはれいはす、ごいねー(等と言いつつもほぼ無表情であり無機的であり、また口をもごもごし始めた)
        -- テトラバス
      • あの頭…独立して動くのか…注意しないとね(向き直り口からまた何か出そうとするテトラバスに警戒しつつこちらも詠唱を始め、同時に緩やかに体を左右に揺らしだす)
        …セルフバーニング(指輪に込めた魔力が火による防壁を生み出しレイに纏わりつく様に周りに展開される)
        待っていても…舞雪(徐々に素早くかつ独特のタイミングで体を揺らす、その動きは見入れば見入るほど、精密であれば精密であるほど、記録機器ですら惑いを生み出す動き)
        (更に火の盾が生み出す陽炎が幻惑効果を高める中再び最速の一歩を踏み出すタイミングを見計らうよう相手の出方を窺う)
        -- レイ
      • んば(口を開けばやはり口一杯の銃口。そしてレイがこちらに来ないのを良い事に何やらエネルギー充填らしき事をし始める)
        ………(が、その途中で唐突に六つの目を閉ざす。撹乱に対する一時的な防御であり、すぐ瞼は開くだろうが隙だらけは隙だらけだ)
        -- テトラバス
      • …チャージなんてさせない(生まれた隙に一瞬の迷いも無く再び飛鷹を使い人の為せる最速の加速し間合いを詰める)
        狙いはもう決めている(今度はその加速を存分に載せた長剣の突きを定めた一点…左頭部の可動肢に向け突き出す)
        (更に当たる当たらず気にせず突きを出す踏み込み足にすぐ次に転じる溜め、いまだ痺れが残る左手でブレイカーを振りぬく準備をする)
        -- レイ
      • (ぱっちり瞼を開いた頃には相手は自身の間合いにまで踏み込んで来ており、突きを咄嗟に躱そうとするが果たせず)
        (突かれるや左可動肢はコーンと軽い音を立て、灰色の頭部パーツごと弾き飛ばされる)
        ヴ?(ヘルメット部分が飛ばされた様を目で追おうとしかけるが、ヴの拍子に半端に充填した分を斜め上のあらぬ方向に発射。不意の勢いを相殺しきれず勢い良く仰向けにぶっ倒れる)
        -- テトラバス
      • (腕にヒットの衝撃が伝わるもパーツ諸共吹っ飛んだため手応えは思ったより小さい)
        …くッ(本来は突きを放った角に向けるはずだった、溜めた足を軸にブレイカーによる大振りの外回し切りを続けて放つ)
        …!?って読めないな(しかし自らの放射の勢いに倒れこむテトラバスに盛大に空振りするとその勢いを無限を描くようにブレイカーを振り回しながらバランスを取る)
        …さて、次はどう動く(安定を得ると倒れたテトラに向け長剣を牽制するように突きつけ、近距離魔法の火槍の詠唱を唱え始める)
        -- レイ
      • ヴヴ……(若干唸るようにしつつ無造作に上半身を起こす。ただ、吹っ飛んだ頭部パーツがまだ落着していない事に気付くかも知れない、気付かないかも知れない)
        (自分に長剣を向けるレイに顔と両肩の四つの視線が向いた時、死角となる彼の後方斜めから上背中に無害な二筋の光が照射される)
        (テトラバスが飛ぶと言う事は知っていたろうが、頭部パーツそのものが独立飛行する事に勘付けるかどうか。再びの雷撃が下るまで間も無い)
        -- テトラバス
      • …仕掛けてこない(上半身を起こした相手が見つめるだけで動きを見せないのに不審に思う)
        …何かを狙って(不意に頭部パーツを吹き飛ばした方に視線をやるも見当たらず周囲を視線だけで見渡すも死角までは見えず)
        後ろか(今まで自在に動いていた頭部の角、本体が動きを見せない以上そちらが動いてもおかしくない)
        ちぃっ(詠唱完了と共に長剣を引き後ろに振り返る…もっともそれまでに狙いを付けるに十分な時間が経過していた)
        -- レイ
      • (振り返ったレイは、魔法の射程内ギリギリの斜め上方を浮遊する頭部パーツを見付けるだろう)
        (灰色のそれの目からは二筋の光が既に放たれているが、隠密性を重視したか可動肢の帯電は先程のそれよりは弱い)
        (それでもレイが魔法を放つより早く雷撃は迸り、同時に、自分へ死角を向けた彼にテトラバスは上半身を左右から挟み叩かんと両肩の可動肢を振り込んだ)
        -- テトラバス
      • ク…本体こっちなのか(すぐに浮かぶ冠を見つけると同時に雷撃が飛んでくる)
        貫け…フレアランス(回避も防御も間に合わないとわかると喰らう覚悟を決めすぐに攻撃に思考を切り替え火の槍を放つ)
        (凝縮・集中された炎の槍は射程こそ近距離なものの強固な城壁を穿ち優れた魔法防御も貫く。その槍が真っ直ぐに冠に伸びてゆく)
        ぐぅっ…ぁぁぁぁ、(そして槍の放出と同時に雷撃がヒットし、さっきほどの腕に感じた痺れを全身で受けてしまう)
        雷撃はともかく…こっちは隙じゃないんだよ(痺れの最中、両サイドから迫る可動肢に挟まれる瞬間、展開していた火の盾がその挟撃を防ぎ、同時に火を噴き可動肢を激しい爆発が襲う)
        ハァ…、チャージが短かったのかな(痺れを振り払うように手と首を動かす。長剣を持つ手はともかく一度多く雷撃を受けた左手はまともに握れないので牽制程度に振る勢いでブレイカーをボディに向って投げつける)
        -- レイ
      • (くるくるりと回転して炎の槍を回避にかかるが、避け損ねてかすってバランスを崩すかしたらしく転落する頭部パーツ)
        おー……(頭部パーツの有様と自分の挟撃が弾かれた事に若干感心したような声をあげる。派手に弾かれたものの可動肢には不釣り合いな焦げ跡程度しか残っていなかった)
        (ただ座ったまま両腕を広げる格好になっていた所に刃物が飛んで来たので、可動肢を防御には回せず、また頭部パーツが錐揉み落下してる影響か反応が遅れ) んっ(お腹にざっくりとブレイカーが突き立った)
        ……おー(自分の腹部に刺さったそれを見、再び感心したような声を上げると、それを意に介した様子もなくしっかと立ち上がった)
        -- テトラバス
      • …よし、動くな(まだ痺れが残ってはいるものの手を動かし意志に追従するのを確認すると双方を素早く確認する)
        …あれで立ち上がれるのか(いまだ体制の整わない頭部パーツとダメージを意に介している様子のないボディを見ると後者に狙いを定める)
        …ふー…シャドウ…フレイム…(素早く息を整えると指輪に…ルビーとブラックダイヤそれぞれに別種の魔力を込め再び詠唱をしながら一気に間合いを詰める)
        こっちは判断力が低いみたいだし…サーバント(踏み込みと共に黒の魔力を開放すると影から左右対称の分身が生まれ並び立つ)
        …シャッ(実と影二つの指輪に赤い光を残し、そのまま勢いを加速させ正面からボディに肩口狙いで垂直に切りかかる)
        -- レイ
      • ん、ん、んー……。あなあ、いちゃった(腹部に刺さったソードブレイカーを長髪で巻き取って抜こうとするが、そうした場合やはり色々と漏れ出すぎてしまうのか未遂に終わる)
        ……ヴ(駆け寄るレイ。途中から更に三倍になった彼に対し、肩からの両可動肢を自分に斜めに巻くようにしたかと思えば)
        (垂直に斬りかかった彼の刃を弾く勢いで真上に飛翔。そして後方へ大きく放物線を描くと、その途中で翼のように可動肢を広げ、地面スレスレの所で平行になるよう滑空するとその高さのまま急加速)
        (大気が爆発したような音と共に、加速開始地点に衝撃波の輪が生まれるような勢いだが、どうも目標はレイでは無いらしく彼への狙いは甘い。反応が遅れたとしても片方の可動肢の先がかするかかすらないかだ)
        -- テトラバス
      • 回避され…いや、飛んだか(寸での所で刃が空を切るとテトラバスを視線が追う)
        …本気で飛ぶと結構早いな(その軌道を見つめるとこちらに向って加速して来たのですぐに横に転がり回避、分身はその衝撃波で消える)
        …くぅ、まともに当たると流石に危ないか(次に来た時刃で受けるには危険と判断しながら飛び続けるテトラバスの後姿を見る)
        こっちを使うか…、コール(左手に力を込める短い転送魔法の詠唱をするとその手に黒塗りの銃身が握られ、テトラバスの動向を窺いつつ魔力を銃弾として装填する)
        -- レイ
      • (一方飛び去った先で姿勢制御に手間取る頭部パーツと強引にドッキングし、着地。肩の可動肢の先で左右から位置を調整するテトラバス)
        ん、んーんんんんんんヴ、んー(巧くはまったようで、それからようやくレイの方を振り返る。割と隙だらけに見えるのでそれまでに撃っても良いかもしれない)
        -- テトラバス
      • …距離は十分届く…後は自分の狙いだけか(長剣を鞘に収めると銃を右手に持ち替え腕を伸ばしテトラバスに銃口を向け意識を集中する)
        …当たれよ(素早く引き金を6回、一発ごとの反動で僅かに狙いがブレるもほぼ全弾真っ直ぐテトラバスに飛んでいく)
        …さてどう動く(6発全部撃ちつくすとすぐに銃身を展開し魔力を込めリロードする)
        -- レイ
      • (連続する発射音。魔力の弾丸はテトラバスの胸部パーツに大まかに吸い込まれていく)
        (そして着弾。頭を嵌める事に集中していたゆえの無防備さが全く回避をさせなかったが、音を立ててそれらは弾かれ、僅かな凹みも無い。やはり狙いは生身の部分という事なのだろう。刺さったままのソードブレイカーの傷からはじわじわと赤い体液が浸み出ている)
        ヴ(弾丸からの損害を極軽微とし、再度、今度は先程より速く高空へ舞い上がり、その後レイ目がけて更なる速度で急降下していく)
        -- テトラバス
      • やっぱりボクの魔力じゃ無理か…(物質化した魔力弾が全て弾かれ、物ともせず攻めてくる様子に改めて実力差を実感する)
        …次のチャンスに賭けるか(そういうと今度は4発、頭部の他生身部分にも当たるよう狙いをバラけさせて撃つ)
        …炎よ(狙いを付けたまま銃身に左手…魔法をチャージしたままの指輪を重ね次弾に残りの魔力全て注ぎ込むように力を込める)
        (銃身に込められた一発の弾丸に指輪から詠唱済みの火の魔法が移ると共に魔力に比例し強く輝く)
        カウンターとか怒られるかな…クノンさん、力を借ります(テトラバスが突っ込んでくるのを待ちながら、恋人の付けた対となる指輪を通じてクノンの水属性の魔力が指輪に宿る)
        -- レイ
      • (降下の最中、頭部と肩の可動肢を微動させたかと思えば、四本の可動肢それぞれに雷電を纏い、音と発光を伴いレイ目がけて頭を真下に真っ逆様)
        (さながら落雷のようでもあり、銃を持つレイへ真っ向から突っ込んで行くつもりのようだ)
        -- テトラバス
      • …来た(空を裂く音、割れる空気、そして雷光の輝き。それら全てを感じ取ると残弾2発の銃をテトラバスの中心に向ける)
        ぐぅ……今…だ、フレイムセイバー(高速で迫るテトラバスが剣の間合いに来るまで引き付けると周囲の雷撃を浴びながらもトリガーを引く)
        (放たれるのは弾丸ではなくレイの魔力全てが込められた炎の魔法剣。元々莫大な消耗と引き換えに威力を引き上げた剣を…銃の勢いでさらに強めて撃つ)
        くぅっ!?思った以上に(カウンターとして放つ刃、しかし想像以上の勢いに反動で狙った頭ではなく肩に向って大きくずれてしまう)
        …ぉぉおおおおお!(しかし気にせずもう一度トリガーを引き絞る。最後の一撃は相手の体当たりと同時。自身のではなくクノンの強大な魔力が流れ込んだ水の魔法剣が打ち出されるもレイは防御できずにテトラバスに吹き飛ばされ背中から大きく倒れ伏す) -- レイ
      • っ?(肩に受けたフレイムセイバーの衝撃にやや身体がぶれ、目標座標に対し誤差が生まれる)
        (激突、接触の瞬間に更なる、今度は先程の炎の比では無い水)
        (そして落雷のような轟音が響き、爆発のような粉塵、吹き飛ばされるレイ。彼へのダメージは炎によるズレと水の相殺により、まともに食らうよりは何倍かはマシだったろう。水のせいでひょっとしたら感電効果が高まってしまったかもしれないが)
        ……ん、ん、ヴ。(濛々とした粉塵が納まるより早く、そこから歩いて姿を現すテトラバス。炎を受けた方の肩は焦げ跡と僅かな凹みが見て取れる程度で、激突時に水を受けた胸部は縦横に亀裂が入っており、幾つかが欠片となって砕け落ちていたが、そういうものなのか痛み等を訴える様子は無い。ソードブレイカーも刺さったままだ)
        -- テトラバス
      • (魔法による軌道の修正と威力の相殺のおかげでクリーンヒットこそ避けたもののそれでも凄まじい衝突音とともに地を転がる)
        …うう…く…(結構な距離を転がり天を仰いで倒れていると悠然と歩んでくるテトラバスの足音に反応し起き上がろうと地に手をつく)
        (声にならない呻き声を上げ何とか身をもう半回転させて相手を見据えながら起き上がろうと力を込める)
        …う…ゲホ…(体当たりにより肋骨がいくつか折れ、咳き込むと吐血が漏れる。何より全身に放電による痺れが未だ残っている)
        …く…そ…(それでも近づく足音に生命の危機を感じた体を強引に動かす。銃を探すがどうやら吹き飛ばされたらしく諦め腰に戻した長剣に手をかけ…)
        (しかし既にテトラバスは剣の間合い、対するレイは膝立ち、睨みつけたままもう一度力を込めるが…ふっと抜けて剣を杖代わりにするも堪えられず前のめりに倒れる。もう一度立ち上がる雰囲気はもはやない)
        -- レイ
      • ……そこまでよ、二人とも…と言っても、レイはもう倒れてしまったけれど…(とりあえずは歩いてきていたテトラバスを止める。)
        …ちょっと損害を受けすぎてしまったわね…私のせいでもあるけれど……母様に言って、直して貰いなさい…ご苦労様だったわ、テトラバス…(悪いと思いながら、それだけいうとレイの方に向く。)
        ……レイ、大丈夫?…全く、死なないようにしてくれると言っても…怪我もすれば、命を落とす事もありえるのに…回避を怠るからこうなるのよ?
        …まぁ、命に別状はなさそうだから良かったわ…とりあえず、このまま運ぶわよ…(そう言うと、レイの真下から「水」が湧き上がり、スライムのようになって包み込む。)
        (そしてレイの顔だけを出した状態で、ゆっくりと要塞内に運んでいく「水」。体勢を安定しながら振動を与えず、さらに治療もかねている優れもののようだ。)
        …あぁ、テトラバスも行っていいわ…いい、ちゃんと母様に直して貰うのよ?(もちろん家族でもあるテトラバスの身も案じて念を押しておいた。)
          -- クノン
      • ……あ。だいじょ、うぶぼくはれい?(戦意に身体が追い付かなかった様子のレイに首を傾げる)
        ひめ。……うん(かっくり頷く。そしてレイを心配し、水を呼び出すクノンを後ろから見続けていたが)
        ヴ(振り返ったクノンから行って良いと言われた為、そうしようと両肩の可動肢を勢い良く真横に広げ)
        …………(その拍子に胸部部分が限界に達したのか、勢い良く弾け壊れ、何もつけていない形の良い乳房が露わになる)
        (流石に驚いたように数秒そのままで止まっていたが、やがて散らばった破片はそのまま、現状に構わず飛び去って行った。ソードブレイカーは後日クノン伝いに返却されるだろう)
        -- テトラバス
      • うう…ここまでかな…(クノンに止められ水に包まれる頃には痺れは引いていたため何とか微笑んでみせる)
        ああ、大丈夫だよ、テトラバスさんもボクより自分を心配しないと(パット見は自分異常の状態のテトラバスに苦笑いを浮かべると折れた骨に響顔をしかめる)
        …ん、それじゃクノンさんお願いします…後で怒られそうだな(ゆっくりと水に運ばれながら呟くと丁度テトラバスの胸部が露になるのを目にする)
        ……戦闘の結果とは言え、ごめんなさい(直ぐに目を閉じると謝り水に身を任せた)
        -- レイ
      • ……テトラにしてみれば、貴方の方が重症なのよ…テトラは治せば治る程度なのだから…。
        …でも、貴方はそうはいかないわ…もし頭に何か障害があったら…治そうとしても、治せない部類なのよ?(心配そうに頬を撫でる。)
        ………えぇ、後でじっくり話をするとして…今は治療ね(見たことについて、にっこりとほほ笑みながら言った。)
        (そして、レイを連れて自宅へと戻り、レイを手厚く看護するクノンだった。)
        -- クノン
    • ……ふぅ…とはいえ…見守るだけ、と言うのも…神経をすり減らしそうね(椅子に座りながらため息をついた。) -- クノン
      • ……まずはお互い小手調べ、と言うところかしら…まぁ、いきなり全力で戦ったりはしないわよね…(そのため今は安心して見ていられるようだ。)
        ……にしても、レイは二刀流…なのかしらね、あれは…変わった武器選択な気もするけれど。
        …でも、手数で言えば…テトラバスの方が上ね、さてどうするのかしら…。
        -- クノン
      • ……あれを受ける気?でも、受けきれるはずは……あぁ、受け流すのね…。
        ……こうして見ていると、どうしてハラハラしてしまうのかしらね(信じていても心配なようだ。)
        …あら、ようやく一撃目が出来たようね…(その事にちょっと拍手したくもなるが、大人しく見守る。)
        -- クノン
      • (レイの攻撃が腹部に受けると、ピクリと眉が動いて身じろぎするが立ち上がらないようだ。)
        (流石にこの程度で一々立ち上がっていたのでは、先が思いやられるからだ。)
        (ただ、分かっていても反応してしまう自分に、ため息をついてから苦笑する。)
        -- クノン
      • ……やはり、テトラバスの目からは逃れなかったのね…背面は視界がないから、いいとも思ったけれど…。
        …あぁ、もう…危なっかしいわね…冒険でもこうなのかしら…(受け止めたり避けたりする姿をみてハラハラしっぱなしのようだ。)
        …あ……ふぅ…大事はないようね…でも、この他に手がないとジリ貧でしょうね…大丈夫かしら…不安そうに見守っている。)
        (もし背後に誰が来ても、二人に集中しているために気づかなさそうだ。)
        -- クノン
      • (隙だらけなので取り敢えず背後から乳房を鷲掴みにして不意打ちの勢いそのままにこね回すのだった) -- 逝斬
      • (背後に迫り手を伸ばす人影に、自動的に水が迫り捕縛しようと覆いかかる。しかし、その人影は掻き消えて水の魔手から逃れるとまんまと目的を果たしてしまう。)
        …んぅっ!…セ、セイザン、貴方ね!(クノンは振り払いながら、そんな事をする唯一の人物の名を呼んで振り返る。)
        (もう揉まれまいとぎゅっと両手でガートしているその胸は、以前揉んだ時よりも大きさも弾力も素晴らしいものになっているようだ。)
        -- クノン
      • やあーっだもうすぐに私疑うんだからもう姫ったらかぁーわぁーいーぃいー♪
        流石に私が育てただけあって結構な乳房に成長してるようで♪私ィ感激ーっ(ぐっと身を縮めた後満面の笑みと共に抱き付かんと飛び出して)
        -- 逝斬
      • ……だから、可愛いなどと言われて喜ぶ年ではないと前も言ったでしょう?(ジト目で睨んでいる。)
        …貴方に育てられた覚えなどないのだけれど……あぁ、お願いだから今は静かにしていて…(レイの大事な局面なので、本気に近い魔術を繰り出す。)
        (それは自分の周囲数cmにまで近づいたものに対して絶対零度に近い温度まで熱を失わせるもののようだ。)
        -- クノン
      • (極低温領域に突っ込んで凍結して粉々になった。多分死んでないだろう) -- 逝斬
      • ……全く、大人しく観戦したりするのなら何もしなかったのに…まぁ、貴方の事だから大丈夫だとは思うけれど(今度は警戒しながら観戦に戻る。)
        …あら、チャージに入っていたのね…それはチャンスだから攻めたようだけれど……ああなるとは、レイも予想外でしょうね(自爆気味に倒れるテトラを見て苦笑する。)
        ……さて、レイは果たして倒れた相手に追撃出来るかしら。それとも追撃せずに起き上がるまで待つのかしら…(そこを注目するように見守る。)
        -- クノン
      • ……あぁ…絶好のチャンスだったのに…でも、何かあると用心するのも大切よね…(落ち着かない様子で見守る。)
        …にしても、詠唱が長いわね。あれでは実践では…後で、私が色々と教えるべきなのかしら…(クノンもレイの動きを見ながら、後日に生かそうとする。)
        ……それより、早く後ろに気づいて……(叫べばレイも気づいただろうが、それでは特訓の意味はないので黙っていたようだ。)
        -- クノン
      • ……よくあそこで覚悟を決めて攻撃出来たわね…躊躇したら、攻撃すらままならなかったでしょうに。
        …そして、防御と反撃もかねる火の盾ね…なかなか優秀なスキルを持っているじゃない…詠唱が長いだけはあるかしら。
        ……次は、また二つの魔法詠唱に…幻影?レイも案外色んな種類の魔法を駆使するのね…(クノンも初めて見るレイの魔法に興味があるようだ。)
        ……さて、テトラバスはどうするのかしら…いくら本体がやられないとはいえ…(壊れる心配はしていなくても、どうする気なのかは気になっていた。)
        -- クノン
      • ……あぁ、テトラは合体したかったのね…とりあえずはこれでようやく当初の予定の対空戦ね…。
        …レイのあれは…銃ね、父様が持っているのよりずっと小型のようだけど…父様の科学式のとは違うわね。
        魔力を使っているようだから、その魔力次第でしょうけど……仕方ないわね(レイから貰った指輪を苦笑しながら撫でる。)
        (合図と言う訳ではないが、レイが使いたいなら「仕掛け」を使っても問題はないようだ。)
          -- クノン
      • ……やはり、魔力量ではまだまだね。剣も銃もとやっているから仕方がないのでしょうけれど…(はじかれる様子を見て呟く。)
        …あぁ、ようやく使うのね…(婚約指輪が光るのを見て、それに応じるようにクノンの魔力を込めてあげる。)
        …そして、テトラバスもあれで勝負に出る気ね……ちょっと、威力が強すぎる気もするけれど…(その一撃を受けるとどうなるかと思うと、心配そうに見守る。)
        (そして、次が最後であるのは分かっているので、すぐにでも駆け寄る気でいた。)
          -- クノン
  • (そして少しの間雑談をしてから)……あぁ、そろそろ引き上げるべきね。あまり時間が遅くなりすぎるのも心配なのだし…。
    …それでは、母様、父様…これで失礼するわ…また結婚式をするかどうかなどが決まったら相談しにくるとは思うけれど…。
    …あぁ、レイはもういいかしら?私としてはもう挨拶は十分だと思ったのだけれど(一応隣にいるレイにも聞いてみる。)
    -- クノン
    • (ケーキの評価や普段の事など色々話し込み)…ん、もうそんな時間か。帰りはまた歩く?それとも扉を使う?
      ん、ボクももう必要な事は伝えたし、おもてなしも十分すぎるぐらいに受けたからね(微笑み返し)
      ジャンさん、それに王も、今日はありがとうございました(胸に手をあて二人にお辞儀をするとクノンの手を取り)
      きっとクノンさんを幸せにします(優しく、しかししっかりと手を繋ぐと再度お辞儀をする) -- レイ
      • まぁ、これに懲りずにまた会いに来てね。僕としては歓迎するし…もちろん孫が生まれたら見たいしね(気の早い事を言っている。)
        あはは、それじゃあ今後その言葉がウソにならないように頑張っていくんだよ?
        それじゃあまたアクア・アビスで…何かあったらいつでも相談しにきてね?(いつものような笑顔を見せながら、その場で見送る。) -- ジャン
      • どういう心配があるのかしら……(娘の言葉に素朴な疑問を抱く母であった)
        ええ、その辺りが決まったらいらっしゃい。困った事があればランに聞くと良いわ
        いいのよ、いずれ家族になるんだもの。……まぁ懲りないのも良いけれど、怪我をしないようにね?
        (そう言った後は、夫の隣で娘とその婚約者を見送った)
        -- 奈落の王
  • ……さて、後はこのまま上って最上階について、母様たちが待つ場所に行くだけよ…上でしもべが案内用に待っててくれてるかもしれないけれど(上るまでの間、それなりに時間があるようだ。)
    ……あら、襟元が……フフッ、緊張してるわね?まぁ、無理もないけれど…大丈夫よ(緊張している様子のレイを見て微笑みながら、襟元を直してあげる。)
    …あぁ、私はどうかしら?(この時のために新調した黒いドレスをくるっと翻すようにその場で回りながら聞いてみた。)
    -- クノン
    • …いよいよなんですね。ジャンさんとはしょっちゅう顔をあわせてますけど…恋人として会うのは初めてなんですよね(緊張ししきりに身だしなみを気にする)
      …あ、…それはそうだよ…ありがとうクノンさん(直してもらうと少し落ち着いたのか弄るのをやめ)
      …うん、ちゃんと着こなせてる、…ああけど、スカートがちょっと乱れてます(先ほどのアクシデントで乱れたようだ)
      …クノンさん今更だけど…綺麗です、惚れ直しました(昇降機の中で優雅に舞うクノンに微笑みかける) -- レイ
      • あら、私の恋人としてなら何回も会ってたじゃない。ほら、少しギクシャクしていた時期があったでしょう?貴方は意識してなかったかもしれないけれど。
        でも、今回はそれより上の「婚約者」だものね…とはいえ、父様より母様の方を気にすべきだとも思うわよ?
        ……そう?…これでいいかしら(スカートを改めてから、レイの前に立つ。)
        フフッ、当然よ…普段から気を付けてるけど、貴方の前では特に綺麗でいようと思っているもの…(薄く口紅を引いた唇を笑みにかえる。)
        …あぁ、そろそろ着くわね…(そして揺れが小さくなり、最上階へと到着した。)
        -- クノン
      • そうだったんですか?んー…まあ時々習ってるときに珍しいポカミスをしたりしてたからそれの事かな?
        …はい、お母さんの方とは初対面だし…何より奈落の王の一人だからね…
        …はい、直りましたよ、…シャナちゃんは大丈夫かな(ばれないように手助けしたがわりと心配しているようだ)
        …ありがとうクノンさん。ボクの事を受け入れてくれて(照れ隠しに髪を撫で笑顔を返す)
        …いよいよですね(深呼吸すると気持ちが切り替え迷いや不安なくドアの先をしっかりと見据え、隣に立つクノンの手を優しく握り締めた) -- レイ
      • ……。ようこそ参られました。王が奥でお待ちかねです(昇降機から出てきた二人に深々と頭を下げる)
        良くお似合いですよ、姫(頭を上げるとそう言ってクノンに微笑みかけ、その後レイに視線を転じ、頭からつま先まで視線を巡らせると、ギリギリ及第点だとでも言いたげに小さく息を吐く)
        ではこちらへどうぞ。……ああ、姫。そのままその者と手を繋がれていた方がよろしいかと。ここは認められぬ者には厳しい所ですから(そうして、ゆっくりとした歩調で要塞七階を先導していく)
        -- しもべ
      • …しもべもご苦労さま……あら、そう?それは良かったわ(しもべの言葉に嬉しそうに微笑む。)
        …?…あぁ、なるほど。そういう事…有難うね、しもべ。その事をうっかり忘れていたわ…。
        このま行っていたら…罠でレイの命も危うかったかもしれないもの(しもべに感謝しながら、レイと手を繋ぐ。)
        -- クノン
      • しもべさんこんにちは(苦手とは言え同時に尊敬する相手に礼をし奥に主がいると聞かされると流石に緊張が甦る)
        …ぎりぎりって感じみたいだね(しもべの零す吐息に苦笑いを浮かべ)
        …手を?…ああ、こんな所にまであるんだ(意外な発言に驚いていると命の危険をさらりといわれ直ぐに納得する)
        それじゃあお願いします(手を握り返すと自分が贈った指輪の冷たい感触と恋人の小さく柔らかい手の暖かさを感じながらしもべの後に続く) -- レイ
      • ……。分かって無い奴だ……(歩みながら、レイにのみ聞こえる声音で短く思いっ切り蔑むのだった)
        (以後は黙ったまま歩き続け、幾つか目の扉に付くと立ち止まり、二人を振り返ると軽く目配せし、改めて扉に向き直る)
        参られました(扉を数度ノックした後そう言うと、扉を引き開いて二人に入るよう目で促す。彼女自身は部屋の外で待機しているつもりのようだった)
        -- しもべ
      • あぁ、ちなみにここは母様や父様が住む階層で…しもべやリッパー以外の住人はほとんど入ってこない、そんな所なのよ。
        そして、要塞の主が招いていないものは…ここに入った途端に致死性の罠があったりどこかに飛ばされたり…侵入者を阻むように作られてあるわ。
        (そんな風にレイに最上階の説明をしながら、しもべの後ろを歩いていると、とある扉の前についた。)
        …ここよ…しもべ、しばしの間待っててね…さて、レイ…心の準備はいいかしら?(微笑みながらレイに聞いて、それから扉を開けて中に入っていく。)
        -- クノン
      • ん…(しもべの態度にも慣れたもので軽く受け流すと後をついていく)
        …流石に守りは固いってことだね(その説明も素直に感心していられるのは繋いだ手から伝わる安心感から)
        …ここが、………うん、もう大丈夫(問われると一度深呼吸をし準備完了と頷く)
        じゃあ行こう(クノンが扉を開けると大丈夫と示すため力強く手を握り並んで主の部屋へと入っていく) -- レイ
      • ……あ、来たね…ようこそ、レイくん…そして、お帰り。クノン…(正装をしたジャンが笑顔で言った。)
        (その隣には同じように正装をした、クノンに似ている面も多いが雰囲気など色々と違う美女もいる。)
        (どうやらそれがジャンの妻であり、クノンの母親でもある奈落の王のようだ。) -- ジャン
      • ようこそ。……あなたね? いつも夫や娘が世話になっているわ(ジャンの隣にて、そう言って薄く微笑む女性)
        (クノンの母と言われれば誰しも納得する容姿だが、背の翼や豪奢さと威厳を感じさせる佇まい等から、或いはジャンの妻として釣り合いが取れていないように見えるかも知れない)
        -- 奈落の王
      • ……もちろん、父様は説明しなくても分かるとは思うけど…「婚約者」として紹介するのは、正式には初めてだものね…。
        …こっらが父様のジャン・マルクール…そしてあっちが…母様の奈落の王よ…(しかし並ぶ姿を見ても生まれてきてからずっと見ているクノンは当然のように思っているようだ。)
        そして…父様、母様…こちらの男性が私の婚約者で…いずれ結婚するレイよ…(そして手を握ったまま紹介する。)
        -- クノン
      • うん、そうなるね…今日は師弟ではなく…クノンさんの父親のジャンさんなんだ(軽く息を整え一礼し)
        こんにちはジャンさん、はじめまして…(緊張を飲み込みジャンに挨拶し、続けて王にしようとしてそこで初めてなんと呼ぶべきかに思い至り言葉に詰まる)
        …えっと奈落の…王でいいでしょうか?(しもべとの事もあり、やや自信なさ気に尋ねる)
        (ジャンと隣り合う姿に最初身分の差のような物を感じたがすぐに寄り添いあう二人にそれ以上の大切な関係を感じる)
        紹介に預かりましたレイです。本日はお会いできて光栄です(紹介されると手を繋いだまま反対の手を胸に当てもう一度深く一礼する) -- レイ
      • ……そう紹介されるとやっぱり照れちゃうね…でも、紹介されたからには…(笑顔から若干気を引き締める。)
        …「こうして」会える日が来るとは最初は思わなかったけど…でも、レイくんなら悪くはないね(幾分か気持ち的にマシだった。)
        …それで、今日顔を見せたのは…婚約したからなのかな?それとも…(結婚したいと具体的に言われるのではないかと思っているようだ。)
        (父親としてはいつかは言われると分かっていても、やっぱり緊張もすれば手放したくないなぁと思うらしい。) -- ジャン
      • あら、やっぱり婚約者なんじゃないの(以前、レイを連れてくるという話になった際、母娘間で若干のやり取りがあったようで)
        そうよ。私は王なのだから。…………成る程、ジャンに似ているというのも分からなくもないわね
        婚約の時点で大体先の話は決まっているでしょうに……(夫の様子に苦笑気味に溜息を吐く。クノンの姉の時も同様だったのだろう)
        ……それはそうと、特に咎めるつもりは無いけれど、こう言う場で手を繋いだままなのは……あら(言いかけて何かに気付いた様子。その後何か小さく呟きながら、空中に落書きするように人差し指を振る) はい、もう手を離しても良いわ。罠が作動しないようにするのはしもべに頼んでおいたのだけれど……
        -- 奈落の王
      • あ……そ、それは…あの時はそうではなかったもの…今は、そうだけれど…(否定するも、言い訳っぽくなったので目をそらす。)
        ……良く言われるわね、ここまであった要塞のものは皆そう思っているようなのだし…(苦笑しながら、レイと父親を見る。)
        …本当よ、父様……まぁ、レイの気持ち次第でも…あるのだけれど(それでもう一度レイの顔を横目に見る。)
        あ、これは……そう、そういう事なのよ…しもべは、レイの事認めてないからあわよくば…なのかしらね…(今気づいたがそういう理由で繋いだ事にしながら、しもべについて苦笑する。)
        -- クノン
      • (慌てるクノンとからかう王のやり取りに静かにくすりと微笑み、ジャンと王の二人を見ながら)…はい、今は婚約者です
        あ、はい。それではそう呼ばさせてもらい…はい、それもよく言われます(初対面の相手に流石に緊張しながら何とか丁寧な言葉を選び話す)
        …けどそんなに似てるかな?(頬を指でかきながら傍らのクノンに尋ねる)
        …その事ですけど、…?ああ流石に失礼か(肝心な事を話そうとした所で繋いだ手のことを言われ慌てて離そうとすると王の詠唱)
        …ハハハ、そうなんだ。ボクはてっきり別の理由と思ってたけど、…ありがとうございます王(言い訳するクノンに笑いながらゆっくりと名残惜しそうに手を離す) -- レイ
      • ……そんなに似てるかなぁ…まぁ似てる部分があるのは確かに認めるけど(そう言われると頬をかきながら言った。)
        …どうかな、僕に似てるかな。レイ君って(思わず隣にいるラクに小声で聞いてみる。)
        ……うん、まぁ仲がいいことはいいことだと思うよ。不仲よりはずっと(娘のそんな姿をちょっと複雑そうに見守る父親。)
        そして、これでうちの家族になったようなものだね。とはいえ、これからがまた大変だろうけれど…(自分とは違うが、それでも要塞の皆が放置するはずがないと思っている。) -- ジャン
      • ……まぁ、そういう言い方もできるわね(娘の様子に少々困ったように息を吐く)
        でしょうね。雰囲気とか……ん? ええ、似ているわよ? ……娘の好みは父親に似るような話は聞いた事あるけれど、程良くそんな感じね
        良いのよ。……もっとも、クノンの方はそういう訳でも無かったようだけど(レイに頷きかけた後、やはり娘には困ったように息を吐く)
        (夫の言葉に頷き) そうね。うちの連中は事私達の子の事になると途端に統制がとれ難くなるものだから(だが苦笑している辺り王自身の容認に寄る所も大きいかもしれない)
        -- 奈落の王
      • ……そうね、かなり似てるわね。父様が教えるようになってからはより似てきた気もするわ……そういう事なのかしら(母親の言葉に同意するように苦笑する。)…うぅ…でも、最初はちゃんと離さないようにしていたから…嘘ではないもの(母親の困ったような息に叱られているように言い訳をする。)
        (その辺りはどこの家庭でもよくあるような、仲の良い親と子のやり取りのように見える。)
        ……しもべは別格としても、他の住人も色々と絡んでくる可能性があるものね…まぁ、レイがあまり立ち寄らなければいいだけなのだけど(母親のように困ったように息を吐いた。)
        -- クノン
      • 身近に見てきたクノンさんが言うならそうなんだろうな(ふとジャンを見ると向こうもなにやら話していてこちらを見た瞬間目が合い、苦笑い)
        ジャンさんとクノンさんを見ていても思いましたけど、王とクノンさんも仲のいい親子ですね(ちゃんとした親がいなかっただけに少し羨ましさを含みながら微笑む)
        …ちょっかいですか。ん、やっぱりクノンさんを横から取っていくみたいだからとかかな(やや不安げにするがすぐ気持ちを切り替え)
        …とは言え好きな人と一緒になりたい気持ちは譲れないから(そこでクノンの目を見て結婚の話を切り出していいかを窺う) -- レイ
      • …そっかぁ……まぁ、そういう話は聞いたことあるし…似てる分信頼できるかどうかも大体分かるからいいんだけどね…(目があって苦笑しあう娘の父親と娘の婚約者。)
        あぁ、そういうのは…しもべさんくらいだと思うけど、自分たちの姫の夫として納得できるかの問題になってくるからねぇ…。
        まぁ、でも…僕の時よりかはずっとマシだろうから大丈夫だよ。それに時間をかければ分かってくれなくはないし…一応(苦い思い出一杯なため、後半は説得力が弱かった。) -- ジャン
      • そうね、そういう言い方も出来るんでしょうね(娘の言い訳に少々咎めるような目になりつつ)
        それは親子だもの。仲を悪くする理由も無いのだし……まあ、手を焼く事はあるけれど。あなたも結構苦労するんでしょうね
        ええ、しもべくらいでしょうね。他は大した害意も無く、からかいの延長でしょうし
        ふふ。そうね、あなたの時は本当にあなたが大変だったわね(夫の言葉にクスクスと微笑んだ後) ……(レイの様子に気付き、娘との言葉の続きを待つ)
        -- 奈落の王
      • ……ごめんなさい、母様。本当は…その、手を繋いでいることが多かったから…(しゅんとなりながら本当の事を言った。)
        …これでも色々とあったのよ?でも、それはどこの家でも違う問題だけど、何かしらあるのでしょうし…ね。
        しもべも、もう少し手を抜いてくれれば…私としては許容できなくもないのだけれど…まぁ、その辺りはレイが自力でなんとかしてくれると信じてるわ。
        ……私の意志を聞かなくてもいいわよ、貴方のしたいように…(視線から意図を察して、安心させるように微笑んだ。)
        -- クノン
      • あの、その事ならボクがクノンさんに甘えてるのも原因なので(咎められるのを覚悟で庇うよう言葉を挟む)
        はい、そうですね。クノンさんが良い両親の下に生まれてよかったです(色々あったというクノンに頷きながら王に同意する)
        そこはボクが努力するべき所だから…そういえばしもべさんって属性酒で酔ったりするんですか?(さり気無く今後のために聞いてみる)
        …それじゃあ。…ジャンさん、それと王にお願いがあります(クノンの言葉を聞くと頷き一歩前に出る)
        ボクとクノンさんは二人でもう話し合いした上で結婚したいと考えてます
        その、ボクはまだまだ未熟で、後ろ盾も何もありません。けど必ず彼女を幸せにしてみせます
        クノンさんを愛する気持ちに偽りもないです。二人の結婚を許してください(真摯に二人を見つめ可能な限り丁寧な言葉を選び、結婚の伺いをたてる) -- レイ
      • ……そっか…うん、そう言われると僕は嬉しいね(良い両親と言われると嬉しそうに笑う。)
        しもべさん?…うぅーん、どうだろう…酔っている姿は結構見たりするんだけどね…(属性酒かどうかは知らずに首をひねる。)
        …うん、本題だね…(一歩出るレイを真面目な顔で見ながら言葉を待った。)
        ……(しばし無言でレイの言葉を聞いて、目を閉じて何かを考えるようにしている。)
        (そして目を開くと)……色々と大変な事もあるだろうけど、頑張ってね…でも、「義理の息子」になったからと言っても、教える時は甘くしないからね?(いつもと同じ笑顔で言った。) -- ジャン
      • 最初からそう言えば……(言いかけた所でレイに口を挟まれ、少し意外そうな眼になった後諦めのような苦笑を見せ) 今からあまり甘やかすのもどうかと思うわよ?
        しもべとて酔いはするけれど。……あれの懐柔に酒を使うのは無意味だとは言っておくわ。懐柔でなくても意味が見出せるとは思えないけど
        …………(予想通りとも言えるレイの結婚許可を求める言葉。ただしその内容には少々視線が鋭くなる)
        私としては、未熟や後ろ盾の無さなどという分かり切った事を前提に置いた幸せにする、という言葉に説得力を感じないのだけれど。それにあなたの気持に偽りがあるのなら、それは娘の見る目が無いだけの事ね
        ……ああ、別に反対では無いのよ。大体もう私が何を言っても娘の意は翻らないでしょうし、夫もほぼ認めているし。ただ、少し残念に思っただけだから(そう言ってレイへ少々意地悪げに微笑んだ)
        -- 奈落の王
      • ……いつもは私が甘えさせてるのに…(母親の前でそんな風に取られて、気持ちは感謝しながらも不満げにレイを見上げる。)
        …まぁ、それにレイがお酒を勧めたとしても口にはしないでしょうしね…(もちろん意図はなんとなく察してるものの、今は母親もいるので言わないようだ。)
        ……母様…それは……その…でも、実際今私は幸せなのだし、彼には偽りなんてないもの(今度は母様の言葉にクノンが庇おうとする。)
        ……うぅ…母様はやはり手厳しいわね…(反対ではなくても、容赦なく指摘する母親にレイを横目に見ながら苦笑する。)
        -- クノン
      • 普段はボクが甘えてるから、その分こういう時ぐらいは甘えて貰いたいですから(刺さる視線に微笑み返す)
        ああ、酔う事がわかったらそれで十分です、懐柔は無理ですけど…今は銃弾に色々込めれますからね
        (ジャンを見て)…それは当然ですジャンさん。弟子である以上いずれ味を受け継ぐつもりだし…これからも厳しくお願いします
        ありがとうクノンさん(庇ってくれるクノンに大丈夫と微笑み、そして今後は王に向くと普段は剣の鞘につけている紋章の入ったバックルを取り出し)
        身分は精々が育ての親代わりから受け継いだ今は皇帝無きアバロンの側近騎士勲章とお金…
        実力は冒険者で言う老練剣豪程度で要塞の住人達と比べると劣りますから、今のボクを未熟以外じゃ言えません
        (意地悪な笑みにも怯む事無く笑顔を返し)後は…ジャンさんの弟子という事ぐらいです。これは誇りになりますけど -- レイ
      • …あはは、簡単に言ってくれるねぇ…僕の味はまだ開発段階ではあるけれど、早々盗まれる訳にはいかないよ?
        ……うん、これからもより一層厳しくいくからね?…とはいえ、そんな教える事はなくて後は経験を積むことが大切なんだけどね(頬をかきながら笑顔で言った。)
        (そして、ラクとレイたちのやり取りを内心ヒヤヒヤしながら見守っていたが、レイの名乗りを聞いて苦笑する。)
        (こういう所は自分と違う所だなと思いながら、これを聞いてラクがどう反応するかと思うとそういう顔になったようだ。) -- ジャン
      • ……悪いわね、あなたは身分や未熟を随分と気にするようだけれど、私は特にどうでも良いのよ(笑みに苦笑が混ざりながら)
        大体が私の夫に身分も何もあったものではないのだし……その辺りもあるんでしょうね、あなたの言葉に意味のある響きを見いだせないのは
        ただ私としては、後々娘が選択を後悔するような事にならなければそれで良いのよ。あなたの御託はその為の一端なのかも知れないけれど……まぁ、娘を嫁にやる母親としては、経過を見守るしか無いわね
        -- 奈落の王
      • ……レイはその辺り気にしすぎなのよ、確かに私は母様の娘なのだけれど…私が気にしてほしいと言ったことはないでしょう?
        それに、姉さまや兄さまだってその辺りを気にした結婚などはしてないのだから……まぁ、今後ちゃんと幸せにしてくれることを示していってくれればいいと思うわ。
        実際に百の言葉よりも1の事実だもの…まぁ、その辺りはレイも示す気なのだから私hもこれ以上は言わないわ(微笑みながら言った。)
        ……さて、それでは挨拶も済んだ事だし……レイ…貴方母様に食べて貰う予定のケーキがあったはずよね?
        -- クノン
      • (王の言葉の聞くと逆に意外そうにし)そうなんですか?…しもべさんが結構気にしていたから…ああ、下の人から考えたりは失礼になるのか
        (勝手な想像をしたことを謝罪し)けど、それを聞いて安心しました。クノンさんを幸せにすることについてはその通り見守ってもらうしか証明できませんけど…
        クノンさんが幸せを望む限りボクはそのための努力を惜しみません(クノンにも謝ると改めて幸せにすると誓った)
        ああ、うん、…ちょっと失礼します(クノンに促されると王にことわりを入れて物質転送の魔方陣を浮かべるとチョコブラウニーのケーキを呼び出す)
        …ジャンさんにはまだ敵いませんけど…今のボクの精一杯です(10年近く磨いてきた腕を存分に振るった二人分のケーキをジャンと王の前に用意する)
        (クノンに合格を貰ったとは言え二人に食べてもらえるかドキドキしながら控える) -- レイ
      • まぁ、色々と誤解を招きそうなのは分かるけどね…僕も色々と学ぶまで色々と失敗した訳だし(苦笑しながら頬をかいた。)
        (特にそのために未だに引きずっている問題などもあるため、レイの事をむしろフォローしてあげるつもりのようだ。)
        …うん、もしクノンの事を不幸せにするような事があったら許さないからね(そこまでは真面目に、父親らしくしっかりと言った。)
        ……あれ、作ってきたんだ……へぇ、そういう事が出来るんだ。レイくんは(ケーキより魔術の方に驚いている。)
        あはは、それはもういいよ…さて、それじゃあせっかく作ってきてくれたんだし食べてみようか?(ラクに机などを用意して貰う間に受け取る。)
        (そして手慣れた様子で切り分けて、まずはラクの皿の上に置いて自分の上にも置いてまずは食べてみる。流石に娘と婚約者の前であーんはしないらしい。) -- ジャン
      • しもべの要求は知らないけれど、身分や実力が娘を幸せにするものではないでしょう?
        ……そう、なら、それで良いわ。努力を怠り娘が不幸に見舞われるなら……まあ、言う必要は無いんでしょうけれど(許さないと言った夫の隣で微笑む)
        あら、私にケーキを? ……ふぅん。そうね、そういう事なら食べてみましょうか
        (夫が切り分けたケーキを前に、若干の間何もしなかったが、夫が自分で自分の分を食べようとし始めたのを見て思い出したように自らフォークを取る)
        …………。……まぁ、こんなものでしょうね。落第点では無いけれど(一切れ食べ、評価を下した)
        -- 奈落の王
      • ……父様も母様も心配性ね…まぁ、確かにレイは見た目も頼りないし、無茶しないと約束しても死にかけるし、勝ち目の薄いしもべに喧嘩するような事まで……んんっ…。
        (フォローのつもりが、逆に追い打ちをかけるような話になった所で咳払いをしてこれ以上言わない事にする。)
        えぇ、なかなかの腕だと思うわよ……(そして両親が食べるのをレイよりはリラックスしながら見守る。)
        …やっぱり……まぁ、母様ならそういうと思ったわ(予想した通りの反応で、おそらくこちらも予想通りの反応であろう父親にも目を向ける。)
        -- クノン
      • ハハハ…(グサグサ刺さる女性人からの言葉の槍とジャンの僅かなフォローに苦笑いを浮かべ)
        それは約束します。好きな人を不幸にしたいなんて思いませんから(二人に向って誓うようにいう)
        ほんとクノンさんには心配ばかりかけてるけど…ちゃんと幸せにするからね(準備が終り固唾を呑んで見守る中クノンにそう耳打ちし、リラックスして見守る姿に自分も僅かに緊張を解く)
        …(それでも暫く見ただけで食べようとしない王に緊張しつつも二人が食べるのを見ると少し安堵し、評価を聞くとまた安堵しジャンの評価を待つ) -- レイ
      • ……なら、クノンも信じているようだし、僕も少なからずみてきた中で信頼はしてるからね。信じるとするよ(笑顔で言った。)
        …あはは、やっぱりラクはそういう評価なんだ…僕としては…今までのレイくんの作品の中では上位の出来だと思うけど…。
        ……でも、やっぱりまだお店ののれんを上げるまでではないかな?まぁ、これは「クノンが一番好む味」みたいだから仕方もないけど(1つ食べただけで気づいたようだ。)
        まぁ、これからビシバシしごくから覚悟しててね?とりあえず僕からの評価は以上かな…。 -- ジャン
      • ……ジャンそっくりだわね(娘の婚約者に対する評に自分の夫をチラ見しながら)
        まぁ、そうでしょうね。娘や夫が信頼する相手なら、そうそう間違いも無いでしょうから
        今までの上位であっても……そうね、でも他所の店とならそれなりな勝負にはなるんじゃないかしら
        ともあれ、こう言う場にわざわざ持って来て食べてもらう、という度胸については褒めておくわ
        -- 奈落の王
  • ……全く…貴方が余計な事を言うから、色々と恥をかいてしまったわ…(若干膨れ面をしながら言った。)
    ああいうのは、適当にスルーするのがいいのよ……まぁ、私もあまりそれは出来てないのだけれど(少し目をそらしながら歩いていく。)
    後はこの先にある昇降機を上っていけば、最上階に家族のみの階層があってそこに母様がいるわ……あら。
    (道の途中で、黒瘴と墨目がいるのを発見するがまだ若干遠い位置にいる。)
    -- クノン
    • えぇ…ボクの所為なの…確かに慌てて色々口走ったけど…(最初に反応したのはと言いたいのを我慢し複雑な心境が表情に表れる)
      そんな物まで備え付けられてるんだ、広さもだけど設備も凄いな。それに…クノンさんのお母さんか…(思わず身だしなみが崩れてないかを確認する)
      …ん、また知らない人だね。…見た感じ聞いていた黒瘴さんと墨目さんかな?(東国風の出で立ちに聞いていた二人を思い浮かべる) -- レイ
      • 通路の向こう、見えるそれぞれ中小の人影。中の方は露出が多そうだが、小の方は着物を着込んでいるようだった
        向こうがクノン達に気付くと、何やら雰囲気がおかしくなり、中が小の背をこちらに向けて押すような状況になるや、中の身が宙を舞い、小はクノン達とは反対方向へ駈け出して行っていた -- 漆黒の要塞
      • ……全く、あの二人は何をしてるのかしらね…(離れた位置で行われているやり取りに苦笑しながら近づいていく。)
        …やっぱり黒瘴は逃げてしまったのね…それで、墨目…大丈夫かしら?(宙に舞った中…墨目の方にまず話しかける。)
        あぁ、この子が墨目よ…まぁ、要塞の中では普段は比較的無害だから心配いらないわよ。
        -- クノン
      • うん?あれは何を…あ、逃げた…なるほど、聞いていた以上に恥ずかしがりというか…(想像を超えた事にやや呆れ気味に苦笑いを浮かべる)
        心配は要らないというけど…別の意味で心配だよ…(ハァと溜息をつくと墨目を見て)はじめまして、レイといいます…大丈夫ですか? -- レイ
      • 痛た……ああ、これはこれは、ひっくり返ったままで失礼、姫。はは、早速情けない所を見られてしまいましたよ
        (仰向けに倒れたまま苦笑した後、一瞬姿が消えたかと思えば次の瞬間にはしゃんと立っている下半身の露出が酷い鼠女忍者
        まあ、心配はこの通り無用だよ。知っての通り私は墨目と言う。よろしく、婿殿(レイへ友好的に微笑みかけた)
        -- 墨目
      • いいのよ、まさかあそこまでするとは思ってなかったでしょうし…(恰好も素早い動きも見慣れたもので、驚かないようだ。)
        ……墨目、まだ婿と決まった訳じゃ……まぁ、ほとんど決まったようなものだけれど…(否定しきれなくて目をそらしながら言った。)
        ……あぁ、ちなみに彼に変なドジは禁物よ?彼は人間なのだから…貴方も父様の重症の一件でちゃんと懲りてはいるでしょうけれど。
        -- クノン
      • へえ…あ、いや…(素早い身のこなしに感心してすぐ遠目ではわからなかった墨目の服装に視線を逸らす
        いや、まだ呼ばれるには早いですよ…なるつもりはありますけど(クノンと同じタイミングで訂正し声が重なると苦笑いを浮かべる)
        ボクが最初の約束をたがえる事にならなかったら…ですね(ジャンが下半身を吹き飛ばされた話を思い出しまた苦笑い) -- レイ
      • 少々からかいが過ぎてしまったようで。なんとも、忍びの身で体術に後れを取るのは恥ずかしい限りですが……
        おや。婿では無いと。……ああ(苦笑し)でもほぼ決まったようなものではないですか。大体、姫からは婿殿のにおいが致しますし
        それは勿論ですが……姫、別に私はそうしようと思ってやらかしている訳ではありませんし、注意を怠った覚えはないんですよ? なのに起こるからどうしようもない訳で
        -- 墨目
      • (墨目の後ろ、通路のずっと向こうで赤い目が物陰からこっちを見ているような気がしないでもない) -- 黒瘴
      • ……まぁ、それもそうなのだけれど……ちょっと、貴方まで何を言い出すのよ…(匂いと言われて、僅かに赤面しながら睨む。)
        …えぇ、分かっているわ。何かする気で父様がああなっていたら私も許す気はなかったのだし…。
        ……貴方も大変よね、気持ちは分からなくはないわ…私も、お菓子作りで似たようなものがあるから(苦笑しながら言った。)
        ……それで、黒瘴…いい加減に出てきなさい、今後もずっとそうし続ける訳にはいかないのは分かっているのでしょう?(ため息まじりに呼びかける。)
        -- クノン
      • いずれはとは言え今婿とか呼ばれると流石に恥ずかしさが勝つよ
        (更にクノンから自分の匂いがすると言われれば赤面し視線を逸らす)
        天然というには被害が洒落にならないね…巻き込まれないようにボクの方でも…ん?
        (遠目にこちらを見る視線に気がつきどういう性格かを聞いているためどう声をかけようか逡巡しているとクノンが呼びかける) -- レイ
      • 良いではないですか、姫も、婿殿も。仲睦まじいのは大変よろしい事ですよ(赤面する二人に笑顔を見せる)
        まあそれに、私自身その辺りどうにかならぬかと思ってる所なんですが……(溜息を吐き)しかし姫の菓子作りと一緒にされるのも些か…………なんでもありませんが……(視線が泳ぐ)
        ん?……あれは、見ておられるのが精一杯なのでしょう。来られるものなら既にこの場に居るでしょうし
        -- 墨目
      • (呼びかけにも応えずじーっと覗く視線が見えるだけ) -- 黒瘴
      • ……それでも、口に出していいことと悪いことがあるわ…今後は言わないようにしなさい(赤面したまま命令するように言った。)
        ……あら、それはどういう事なのかしらね…フフッ、今後は毒見は貴方にしようかしら(微笑みながら提案する。)
        ……まぁ、仕方がないかしらね。これからは頑張って距離をつめていくしかないわね…とりあえず、レイも名乗るだけ名乗ってみたらどうかしら?
        -- クノン
      • そういう風に言ってもらえるのはここでははじめてかも(笑顔を受け仲が良いと茶化されずいわれると嬉しそうに応える)
        …(フォローするべきか悩み黙秘を決め込む)
        うん、興味を持ってくれているだけで…ああその分変なところは見せられないか(遠目の黒瘴に向き直りお辞儀すると)
        えっと…耳はいいのかな?ボクは、レイといいます(要塞内といえどクノンの実家で大声を上げるのに躊躇しそれなりの音量で自己紹介する) -- レイ
      • それはまあ、姫がそう仰せならその通りに致しますが。……今まで誰に会ったにせよ全員気付いてますよ? 間違い無く王も気付かれるかと
        しかしそう気にする事も無いでしょう。それに婿殿も喜んでらっしゃる(この誤解は当然わざと)
        あ……いや……姫、別に私はそんな……違うですよ?(とてもすごい冷や汗)
        今後も長い付き合いになるでしょうし、十年もすれば会って話す位は容易になりましょうね
        ああ、問題は無い。そもそも我々は人間より五感は秀でていて当然なんだから
        -- 墨目
      • (赤い瞳が上下したように見えた気もするが、その後引っ込んだので見えなくなった) -- 黒瘴
      • …まぁ、気づかれないとは思ってないけれど…いいから、口に出すのは控えなさい…(目をそらしながら言った。)
        ……とりあえずは、今年のバレンタインは楽しみね?デルも解放されて喜ぶでしょうし…(少なくとも一度は食べさせることに決定したようだ。)
        父様も話せるまでに随分とかかったそうだものね……どうやら、ちゃんと聞こえたようね…さて、それでは昇降機に行くとするわ。
        …黒瘴にも、次はもう少し頑張るように伝えておいてくれると助かるわ…(そう言い残して、通路の奥へと歩いていく。)
        -- クノン
      • やっぱり気がつくんだ…そんなに匂い付くほど抱き合った…んだろうな…(頬をかき苦笑い)
        大丈夫だよ、クノンさんの腕前も上がってるから(ここ数年は当りしか貰ってないのでのほほんと)
        (頷くような動きをしっかりと見据え〉…うん、なるべく早く仲良くなりたいな、勿論墨目さんもね…ああ、魔族だしとうぜんか
        ん、もう行くの…まああんまり待たせるわけにも行かないか(墨目に別れの言葉と共にお辞儀をするとクノンの横を寄り添ってついていく) -- レイ
      • いや、婿殿。そうでは無いが……あー、まあ姫のお言葉もあるしこれ以上言及はするまいか
        …………は……(真っ青)
        ……あ、行かれますか。……あれはあれで大変頑張ってはいると思うんですがね。一度で逃げ切ってませんから
        (レイに応えた後、二人の背を見送った)
        -- 墨目
      • 幾つかの扉と共に通路は続いている…… -- 漆黒の要塞
      • ……全く…もう少しデリカシーとかそういうものを考えてほしいものね…それらは人の常識だから、あてはめすぎるのも可哀想ではあるのだけれど。
        …まぁ、墨目はあの通り常識人だからドジさえしなければ仲良くなるのは簡単よ。
        黒瘴は…時間はかかるでしょうけれど、説明した通り頼りになるわ…頑張ってほしいものね。
        ……にしても、シャナはどうしたのかしら。途中で顔を見たいとか言っていたはずなのに…(話している間に、昇降機の近くまで来たようだ。)
        -- クノン
      • うん、他の人たちと比べると随分と話しやすかった…目のやり場に困ったけど(服装的にじっと見るのも失礼だと思ったらしい)
        ちゃんと名前は覚えてもらったみたいだしね、少しずつ距離を詰めていくよ
        妹のシャナちゃんか…お母さんかジャンさんの所に居るとか?(隣り合って昇降機を視界に捉えいよいよかと息を呑む) -- レイ
      • 昇降機。通路の突き当たりの壁にそれはあり、回りはエレベーターホールのような空間が作られていた
        黒い壁に沿うように縦にやはり黒く大きな円筒の構造物が伸びており、上下ともどこまでも繋がっているのだろうと思わせる。ただ、二人の前、昇降機の柵の前に足場は無く、空洞が広がるばかり
        応じてスイッチを押そうとすれば、その前に機構の駆動音がし、足場が降りてくるのは分かった。ただ…… -- 漆黒の要塞
        (炎の気配。足場が降りてくるにつれそれは増大していき、周りの空気が焼けるような熱を帯びた辺りで彼女は一階に現れた)
        ……(機嫌悪そうに手動で柵を開けると、クノンとレイが視界に入ったが無視。二人が歩いてきた通路を逆に進んで行く)
        -- デアリガズ
        あ、待ってったらー(そしてそんなデアリガズを駆け足に追おうとするが)あ、おねーちゃん(立ち止まる真っ赤な髪のちっさい子) -- シャナ
      • ……使われてる?珍しいわね…まぁ、要塞の住人なら使う事もあるのだけれど…(降りてくるのを少し待っている。)
        …あ……珍しいわね、本当…レイ、説明してない人が来るわ……とても気難しい相手だから、くれぐれも余計な事をしてはダメよ?
        (炎の気配に小さく呟いてから、珍しく緊張した様子で横にいるレイの手をぎゅっと握りながら注意する。)
        (そして降りてきたのは案の定の相手で、相手が無視しようが無言でお辞儀をして見送る。)
        ……ふぅ…やはり苦手ね……あら、シャナ…今日はデアリガズとお出かけ?(緊張を緩めながら、ついていこうとする妹に首を傾げる。)
        -- クノン
      • 使用中?…聞いてない人、うん何となく気配でわかるよ(昇降機が動く)
        (それとほぼ同時に鋭敏な感覚は強い炎の魔力とそれに隠されるような小さな気配を感じ取り)
        うん、わかった、けど…クノンさん大丈夫?(クノンの忠告と共に繋いだ手に緊張が伝わる)
        (程なく現れたデアリガズを忠告通りただ見送る)…クノンさんがここまで固くなるなんて…よほど苦手な人みたいだけど
        …それにもう一つは(昇降機の中に感じ取っていたもう一つの気配に意識をするとそこにシャナの姿を見つけ、その出で立ちから件の妹とすぐ理解する) -- レイ
      • デアリガズと? 別にぜんぜんそんな事は無いんだけど……あ、待ってってば……んもー(デアリガズは足早に立ち去っていた)
        まあいっか。それで……そっちが噂の彼氏さんなんだよね? はじめましていつも姉が愛されております妹のシャナです(そんな事言ってレイにスカートを広げつつ丁寧に頭を下げる) -- シャナ
      • ……分かったとは思うのだけれど、炎を得意とする魔族で…私の魔法の師匠のひとりなのだけれどね(苦笑しながら言った。)
        …えぇ、この子はシャナよ…シャナ、この人がレイよ……えぇ、噂の…ね(どんな噂かは大体クノンも想像がつくようだ。)
        …にしても、貴方もずいぶんと思い切った事をしたものね…あの髪の色も似合っていたのに(妹の髪の色を見て苦笑する。)
        まぁ、その色も似合っていなくはないわね…(ただ、やはり父親の事を思うと全面的に似合うとは言いにくい父親想いのクノンだ。)
        -- クノン
      • (遠ざかる背中を暫く見た後向き直り>…魔法の師匠…属性が真逆だけど、ああ、だから苦手なのかな?
        うん、すぐにわかったよ。何処となくにてる部分も多いし…けど聞いていたのと髪の色が違うような?
        初めましてシャナちゃん(クノンに紹介されシャナにお辞儀されると膝を付きシャナの手を取ると僅かに口づけをする) -- レイ
      • ん?ああこれ?……だってー。でも似合ってるでしょう? こっちの方が(赤い髪に手梳きをしがてら、軽く髪を横へ払わせ)
        ……わーお(言いつつも手の甲へのキスを自然に受ける) すごいなあ。物凄くあいつっぽいのがちょっと気に入らないけど
        おねーちゃんも結構趣味いいんだねー(言いながらクノンやレイの周りをくるくるりと歩いて回る) -- シャナ
      • ……まぁ、確かに似合っているわ…それは私も否定しないもの(女性だけにその辺りの感覚は嘘がつけないようだ。)
        …全く、シャナの父様嫌いは徹底的ね…(あいつと呼ばないように注意して姉妹で喧嘩になる事もあったが、今は諦め気味に苦笑する。)
        …もちろんよ、ずっと一緒にいるのだから悪いのを選ぶはずもないわ…まぁ、レイもまだまだ頼りない所もあるのだけれどね(クスクスと笑っている。)
        シャナもいずれは、こういう風に誰か相手を連れて…ここにやってくる事があるのかしら…(今の所想像がつかないので首を傾げる。)
        -- クノン
      • …染めてあるから聞いていたのと違うのか…うん、似合ってるよね(綺麗な炎髪の流れを目で追い気に入ってる様子に微笑む)
        …?ジャンさんの事嫌いなんだ(意外な事を聞き驚きを隠さず呟く)
        …ん、なんだか照れるな(印象が悪くなければわずかに照れ)
        ……否定できないのが辛いなぁ(クノンの一言に苦笑いを浮かべシャナの手を離し再びjクノンの手を握る) -- レイ
      • へへー、ありがとうおねーちゃん。……おにーちゃんも(褒められて嬉しそうに二人に微笑みかける)
        ……だってー(多くを言うつもりはないようだが、分かりやすい表情の変化はどう見ても実父に対し好意的では無い)
        ………………ふーん?(二人の正面で足を止め、姉の言葉に何か言いたげに首を傾げた)
        それは分かんないけど……あっそうだ、レイさんは背が高いけど、万歳したらどれくらい手が上にいくの? 見せてー見せてー(一見他愛ない幼子の可愛らしい我がままだ) -- シャナ
      • ……全く、本当仕様がない子ね…あぁ、妹の父様嫌いには色々とあるのよ(苦笑しながらレイに言った。)
        ……?…シャナ、何か言いたい事でもあるの?(何か言いたげなのに気づいて首を傾げる、その仕草は姉妹だけによく似ているようだ。)
        ……レイ…一応だけれど、気を付けてね(シャナのよく分からないお願いに注意するように小さく小声で助言しておく。)
        (クノンも良く昔妹のいう事を聞いて、悪戯の餌食にされていたようだ。)
        -- クノン
      • 複雑な家庭事情…かな?ジャンさん落ち込んでそうだな(心境を想像し複雑な表情)
        ふふ、やっぱり姉妹だね(シャナとクノンの仕草にくすりと笑うと)
        …手を?…こうかな?けど身長はここの住人の人たちの方が高い人多いよ?(言われるままに手を上げる)
        (忠告するクノンにまるで、悪戯好きは貴女で知ってるから大丈夫というように微笑む) -- レイ
      • 私は別にしょうがなくないもーんだ(姉の様子に不満そうに口を尖らせる)
        ……別に? ……何も?
        (手を上げるのに連動して持ち上がるクノンのスカート。ただし重さ等での自覚は何故か無い為、しっかり万歳するまで気付かなかった場合はつまりそれだけ持ち上がった事になりますね)
        うわっ、エロっ(何にしろ姉のスカートの中身を確認するや赤い翼を広げ、隼の如く飛び去らんとする妹) -- シャナ
      • ……まぁ、父様は落ち込んでも母様がいればなんとかなるわ…(落ち込んでるのは否定しないようだ。)
        …その油断が甘いのよ…この子は何をするか…っ!(慌てて舞い上がったスカートを押さえつけるも、妹とレイには黒い下着と白い太ももまで見られたようだ。)
        ……フ、フフッ…相変わらず…懲りない子ね!(既に潜ませていたのか、逃げる先の通路一杯に粘着性を持った「水」が格子状に立ちふさがる。)
        (その展開の早さや位置の巧妙さなどは、英雄寸前まで培ってきただけに的確なようだ。)
        -- クノン
      • …それなら安心かな?ボク達もそういう関係になりましょうね(シャナの前でも隠すことなく好意を表す)
        まあボクに対してなら直ぐに…って!?(クノンのスカートが翻ると慌てて手を降ろすも間に合わず下着をみてしまう)
        (やられても自分だけだろうと思っていたために流石に対応し切れなかったようだ)
        ……悪戯ってそういうのだったんですね(真っ赤になりつつ苦笑いを浮かべる)
        あの、あんまり酷い事はだめですよ(怒る事事態は止めずクノンの行動を見守る) -- レイ
      • (レイの手やクノンのスカートをよく調べれば、小さなシール片っぽいのが付いてるのに気づかもしれない。犯人はそれだ)
        やーだおねーちゃんったら恋人連れて母様に会いに来たのにそんなスケベなのはいてゃー!?(思いっ切り突っ込んで絡め取られる)
        ……………………エヘっ?(クモの巣にかかった蝶みたいな有り様だが、姉へ物凄く可愛らしい笑顔を見せる) -- シャナ
      • ……友達とちょっとした約束と言うか…それはいいのよ、この際今は(履いている下着には一応の理由があったようだ。)
        …全く、何をするかと思えば…いつの間にかこんなものまで使って…(気づかぬ間にされている手腕は認めるも、褒める気は全くなかった。)
        ……フフッ、大丈夫よ。レイ…すぐに済むから…(微笑みながら近づくと、思い切り妹の頬を縦や横に引っ張って涙目になるまで続ける。)
        …さて、行きましょう…あぁ、それはあと30分はそのままだけれど…それもお仕置きだからあきらめる事ね?(引っ掛かったままの妹を残して先に昇降機に乗り込む。)
        -- クノン
      • いや、確かに大胆です…(普段は清楚なものが多かっただけに面食らったようだ)
        けど英雄間近とリハビリ中とは言え老練クラス相手に何時の間にこんな物を…(素直に感心している)
        ああ、なんてむごい(縦横無尽に顔を変形させられるシャナに哀れみの目を向ける)
        …あ、終りました。はい、…ちょっと待っててください(そういうと絡まったシャナに屈んで目線をあわせ)
        痛くなかった?とは言えあんまりああいう悪戯はダメだよ(力を要れずでこピンをした後引っ張られた頬を撫でてこっそり飴玉を放り込む)
        それと…(指輪に魔力を込めるとクノンに見えないよう魔力の霧を発生させる。対しもべ用に憶えた実力差を無視して魔力を散らす効果を持った物で僅かに網の拘束を弱める)
        …それじゃあ行くね、…お待たせしましたクノンさん(内緒だよと指を唇に当てシャナに別れを告げクノンに隣り合うように昇降機に乗り込むと手を繋いだ) -- レイ
      • あーっ、止めて!? やめ、あーっ、あーっ! にゃー!(大変柔らかいほっぺたでありましたとさ)
        ううぅ……う? うぃ、に! …………ううー(飴は舐めつつ、でも情けをかけられたのが微妙に気に入らない様子でした) -- シャナ
  • ……そういえば…こうしてあの扉ではなくて外から来るのは本当久しぶりになるわね…(途中で馬車を降り、要塞の近くまでたどり着く。)
    (空は常時夜と魔の闇に覆われ、空では偽りの満月が煌々と不吉な輝きを放っている 。)
    (しかし、クノンにとっては見慣れた光景なので、歩く沼地に関しても全く気にしていないようだ。)
    -- クノン
    • ん、家に扉があるんだしそれが当然じゃないかな?時間もかかるわけだし
      (昔の自分ならこの闇に恐怖を抱いて動けなかったであろうが街での営み、声との別離、何より愛しい人の存在がもう闇への恐怖を抱かせることはない)
      ん、心地よいとまでは行かないけど悪くないね(沼地を行く足取りは冒険と声に鍛えられた技術で普通の道を行くのと変わらず軽やかですらある) -- レイ
      • …まぁ、そう言われてみればそうね…ただ、人が寄り付かないのはなんとなく場所の雰囲気より距離が関係してそうね(苦笑しながら言った。)
        (この街の住人なら、余程何かを抱えてなければこのような場所でも気にせず足を踏み入れる人ばかりなのは良く分かっている事だった。)
        まぁ、もうすぐ入口にたどり着けるから…あぁ、その前にテトラが来たわね(空を見上げながら、住人の一人がこちらに来るのを待つ。)
        -- クノン
      • 距離か…確かに客として訪れる以外はこっちにくる必要も無いだろうからね(辺りを見回し)
        退治してやるって人はあの街じゃ珍しいだろうし(クスクス笑うと何かの気配を敏感に感じる)
        ん、…ああ、あの人がテトラさんか(感じ取った気配に目をやるとクノンがその名前を教わり同じくじっと待つ) -- レイ
      • (高空。月明かりを背に人型っぽい何かが大きく旋回すると、そのまま落下してくる。物凄い速度だが、まるで梟のように静かだ)
        (そうして一陣の風をクノンとレイに吹き付かせ、干字の姿勢で無表情な要塞の監視・哨戒係が舞い降りた)
        ヴ。お、かえりなさいひめ。めずらし、いね?(頭部、顔、両肩の六つの目の内、顔はクノンを、残りはレイを見ながら首を傾げる)
        (地に足が付かないギリギリの所でホバリングしている為、レイとほぼ同じ顔の目線の高さのまま滑らかに彼の方を向き)だれ?(先程クノンにしたのとは逆の向きに、くき、と首を傾げさせた)
        -- テトラバス
      • えぇ、ただいまテトラ……今日はちょっとこっちから帰ってみたくなったのよ(後日の予行練習とは言いにくいようだ。)
        貴方もいつもご苦労さまね…後で、父様と一緒に油でもさしげあげるわ(そして、時々してあげている「ご褒美」をねぎらいの言葉とともに約束する。)
        ……あぁ、この人?(チラリとレイを見て、自己紹介するまで待つ。)
        -- クノン
      • (事前に説明を受けていたとは言え空を飛んでくると無意識にクノンを庇うように半歩前に出て風を遮る)
        (4つの視線を受けながら人らしからぬ独特な動きに多少面食らいながらも二人の会話を聞き)
        えっと、ボクはレイといって冒険者をしている…(一礼して自己紹介。ちらりとクノンを見やり目が合うと微笑み)クノンさんの…恋b…いや婚約者です -- レイ
      • んー……。そん、なこともある? ヴ(なんか納得した様子)
        ヴ。……ん〜、えへへ(無表情だし声は平坦なままだが嬉しげな様子)
        ぼくはれい。……ヴ。よ、ろしくぼくはれい(傾げていた首を戻すと、くき、と首から上のみで頭を下げた)
        -- テトラバス
      • ……全く、そんなに守ろうとしなくても大丈夫よ?ここは私の「家」なのだから…(半歩前に出るレイに苦笑しながら、少し嬉しそうにしている。)
        フフッ、貴方はいい子ね…今後レイともよろしくして貰えると嬉しいわ。
        ……あぁ、やっぱり変に覚えられてしまったわね…父様も「じゃんじゃんま」と覚えられてたもの…(苦笑しながら言った。)
        -- クノン
      • ん、あ…念のためにかな(無意識に行ったので言われて初めて気がつき、それゆえ自然とそうした事に嬉しそうに微笑み返す)
        よろしくテトラバスさん…、はは、聞いていた以上だな(苦笑いをして一応レイとだけ訂正しておく) -- レイ
      • よろし、く。……ん、ん。よろ、しくぼくはれい(クノンの言葉に頷くと、再度レイによろしくしたのでした)
        ヴ。(その後、遮っていた道を譲るように脇へスライドしていく)
        -- テトラバス
      • ……諦めるのね、レイ…一度決まったら変更はなかなかきかないわ(苦笑しながら言った。)
        それじゃあ、戻っていいわ…お疲れ様、テトラ(道を譲ったテトラバスの横を悠然と歩いていく。)
        …さて、後は門をあけて入るだけなのだけれど…あぁ、レイ気を付けてね(自分の前に立って、扉を開けようとするレイに注意する。)
        …デルのことだから、既にドアの後ろにスタンバイしている可能性はあるのだから…裏をかく可能性もあるけれど。
        -- クノン
      • うん、そうみたいだね(苦笑いを浮かべ道を譲るテトラバスに手を振ってクノンと共に先に進む)
        …ん?…ああ、好戦的といっていた人か(ドアに手をかけた段階で一度止め、深呼吸をしてからドアノッカーを叩く)
        一応用心はしておくけどこれで大丈夫かな?クノンさんは少し下がっててね(あくまで来客者である事を示すための合図をすると巻き込まないよう数歩離れさせるとゆっくりとドアを開ける。勿論気は一切抜かずに) -- レイ
      • (二人が通り過ぎるとテトラバスは風を巻き上げ、静かに高空へと舞い上がって行った) -- テトラバス

        (開けようとした瞬間物凄い勢いで外へ吹っ飛んで沼沢地に落ちる門扉。次いで中からのしのしと現れる身長2m超の多椀女性
        えーいどこのバカだ! ノッカー鳴るとか逆に珍し過ぎて不審だわー!(がーがー騒いでますね)
        -- デルレイッチ
      • …全く、ノックするのだから来客に決まっているのでしょうし…まぁ、珍しいのは仕方ないにしても(案の定の登場に、ため息をつく。)
        ……それで、レイ…大丈夫?(予期していたのか、クノンは難なく避けながらレイの安否を気遣う。)
        …あぁ、ちなみにコレがデル…デルレイッチよ…大体説明したとおりでしょう?(苦笑しながら言った。)
        -- クノン
      • うん、ちゃんと避けたから(用心していたのと生来の身のこなしで難なく避けていたが苦笑いを浮かべ)けど流石にこの対応は予想外だったよ
        ん、確かに…いやそれ以上かも(自分より背が高い相手は珍しく少し見上げながら苦笑い)
        はじめまして、レイといいます。今日はクノンさんと共に挨拶に来ました(丁寧に一礼すると無駄に説明するよりもと自己紹介を簡潔にする) -- レイ
      • だーから来客とかまず来ねーじゃん? 来ても今更ノッカー鳴らすような奴じゃねーじゃん? だからああした! 私は悪くない!(笑顔)
        っつーかコレってなんだよーコレってー、んー?(クノンの頭をべしべし叩きながら)
        あー。で、えーっと? ふーん(じろじろ) ……おりゃー!(レイが一礼した拍子に頭の腕で彼をビンタせんと。ご覧の通り爪は非常に鋭いので律儀に食らうのは大変危険です)
        -- デルレイッチ
      • でも、実際来たでしょう?それに、これが姉さまの旦那様だったらどうするの?…姉様のお叱りが受けたいのなら、別だけれど…。
        …そう言われるような事をしたのは貴方よ?…それと、もう十分大きくなったのだから、頭を叩くのは止めなさいと言ってるでしょう(ジト目で睨みあげる。)
        ……あぁ、やると思ったわ…(それでも一応注意しておいたし、レイの事を信用しているようだ。)
        -- クノン
      • ん、仲いいんですね(デルレイッチの態度に聞いていた通りだなとくすくす微笑む)
        …えっと…どうかしました?〈礼をする動作中こちらを見るデルレイッチの視線に何となく次の行動が予想してしまう)
        …っと!?〈程なく予想通りの行動に傍にバックステップで対応すると)
        (事前情報のおかげで難なく避けるとほっと溜息をつき)流石に人間なんでそれに当たると怪我じゃすまないですよ -- レイ
      • だーかーら来ねーんだってふつー。それに姫ねーちゃんの旦那がこっちから来る分けねーしィー(不満げに口を尖らせながら)
        はーん? ……あー? ……まーそー思いたいんならそれでいいや(べしべし)
        (ビンタをかわされる。が、それを予測していたように足の長い一歩を踏み込み、次の一発の姿勢に入っていたが)
        ……うわ(レイの態度にジャンを思い出したのか、露骨に嫌そうな顔になり手は止まる) え、マジでこいつ? マジでこいつー?(すっげえ嫌そうなままこそこそとクノンに言った)
        -- デルレイッチ
      • ……これが仲がいいと言うものなのかしら…もう、だからやめなさいと言ってるでしょう?(手の届く位置から離れる。)
        …フフッ、デルの考えてる事は大体分かったわ…えぇ、そうよ。貴方も大体の事は聞いてたでしょうに(デルの嫌そうな顔を見てクスクスと笑っている。)
        それに、あまり嫌そうな顔をしてると…貴方の分のケーキはあげないわよ?彼が作ってきたのがあるのだけれど…。
        もちろん、まだ父様には及ばないまでも…なかなか美味しいのよ?(クノンの入れ知恵で大量に作ってきたのがあるようだ。)
        -- クノン
      • 気心が知れてないとクノンさんそういうことしたらもっと怒るし(ちょっとだけ羨ましそうな視線を向け)
        …ん、何か気に触ることしたかな(相手のこちらを見る態度に居心地悪そうに頬をかく)
        …ん、や、そんなことしないよ(クノンのささやかな脅迫にちゃんと否定をいれ)
        …食べます?〈指輪に魔力を流すと小さな魔法陣が浮かぶ。収納系の魔法らしく望めばすぐにでもケーキを取り出せるようにして問いかける) -- レイ
      • えー、だってチビじゃん? むしろちょーどいー位置に頭あんだしさー……って逃げられたか
        聞いてたけどさー、あれじゃん、あれだよ? ヤバいよ? ぜってー後悔するってマジ、あいつ後五回は死ぬぜ? 分かる
        ……は、なんて? ……は? えー……? いやいらねーし別に……あいつのなら食ってやらん事もねーけどさー
        っつーかこいつのこの態度がダメだ! 無理だ! ……食わねーよバーカ! バーカ!! ふーん!
        (なんかキレ気味にそう言うと彼女は自分が吹っ飛ばした門扉を取りに行きました。要塞内に進むのは容易ですね)
        -- デルレイッチ
      • チビじゃないわ、もう姉様と同じくらいにあるのよ?それにデルが大きいだけじゃない…(不満を口にするクノンはレイに見せるくらいに自然体のようだ。)
        …そうね、レイは今はまだ頼りないけれど…これからもっと強くなって、死なないようになってくれると信じているもの(微笑みながら言った。)
        ……ふぅん、いらないの?…あぁ、行ってしまったわね。なかなか難しそうね、父様に似てるのが影響してるのかしら。
        …でも、父様のなら食べると言う事は…大丈夫よ、レイ…貴方もいずれ認めて貰えるわ。時間はかかるでしょうけれど(それにデルなら会話してるうちに仲良くなると思っているようだ。)
        さぁ、それより行きましょう…せっかくデルが通りやすくしてくれたものね(コツコツと壊れた門から入って行く。)
        -- クノン
      • 約束がある以上死にませんよ、必要なら強くもなります〈期待に応えるように微笑み返す)
        …う、ん、ジャンさん似ているというよりもボクが頼りなく見えるからかな?
        それにいきなり知らない人が作った物は口にしにくいだろうしね〈若干残念そうにするもクノンに付き従い要塞へと足を踏み入れる) -- レイ
      • (外と同じくらい暗い要塞内に入る。するとすぐに広間に出、ロビーであると知れた)
        ……おや。何か騒がしかったと思えば、成る程? お揃いでお出でとは、ようこそようこそ
        (闇から浮き上がるように現れた、レイにとっても見知ったメイドが微笑むと、スカートの端を摘んで深々とクノンへ頭を下げる)
        -- リッパー
      • (ロビーに歩いていくと、前に浮き上がるように出てきたリッパーに、驚くことはなく応じるのは慣れがあるからのようだ。)
        別に私が騒がしくした訳ではないわよ?まぁ、いつものドアからではなくてこちらから来たから責任の一端はあるかもしれないけれど…。
        えぇ、今日はレイを連れて…そういえば、貴方とリッパーは一応の面識があるのよね?確か…。
        …どんなやり取りをしていたかまでは詳しいところまでは聞いていなかったけれど…戦ってはいないのよね?リッパーがそんな事するとも思えないし(首を傾げながら聞いてみた。)
        -- クノン
      • 〈中に入ると一度通ったロビーにお見舞いの事を思い出すと、丁度現れたリッパーに心を読まれたみたいだと胸中で呟く)
        こんにちはリッパーさん〈一度会話した相手だけに礼をするだけに止める)
        ふふ、ボクが少しからかわれただけで心配するような事は何もないよ〈問いに懐かしむように答える) -- レイ
      • うん大丈夫、それは分かるし? それに? 姫が騒がしくしたらさ? もっと水浸しだしねぇ
        うん? うん、そうなるね。……ハハハ、姫は心配性だなぁ、ボクがそんな血の気余ってる訳無いじゃん?
        うんこんにちは。……キミも頑張ってるようだけど、まだまだだねえ? もっとしゃんとしなけりゃあさ? ボクらの内の誰かに取って食われてしまうよ?(薄笑みを浮かべ、するっとレイに近付くと彼の喉から顎にかけてを人差指でつーっと撫で)
        -- リッパー
      • ……失礼ね、私が戦ったりしてもちゃんと水を消しておくわ(ただし戦った直後ならそうなったりするようだ。)
        …心配はしてないけれど…そうよね、貴方はそういう事はしないでしょう…あぁ、ところでセイザンの居場所を知ってるかしら?
        ……あまり会わせたくもないのだけれど、会わせておかないと余計に後悔しそうだもの。セイザンは…(苦笑しながら言った。)
        -- クノン
      • ははは、中々一筋縄でいかない人達ばかりで…ああけど、クノンさんとの約束があるのでそうなりそうならちゃんと身を守る術はありますか…ら?
        〈苦笑いを浮かべつつ話していると不意に間合いを詰められ…それ自体には反応したものの…)
        ん…くすぐったいですよ〈敵意のないその動作に払う事も出来ずされるがまま傷跡残る喉に触れられ思わず声を漏らす) -- レイ
      • うふふ? そりゃあ今はそうだけどさ? 昔は……ねえ? うふふ(恋人の前で過去話に触れる意地悪なメイド)
        そうそう、ボクは和平主義なんだから。……ん、逝斬? 逝斬ねぇ?
        それは分かるけど、でもさ? アレの居場所とか、知っても知らなくても一緒じゃないかなあ?
        ちゃんと身を守る術ねえ……?(苦笑するレイを見上げ、視線をやや鋭くし) さっきのでうっかりボクがその気だったらキミ死んでるじゃん? 説得力に欠けるなあ?
        っと、そうそう。逝斬だったね(ひょいとレイから離れると、そう言うなり彼女の像がぼやけ)

        はっろー♪私はここにいまーっす(はっきりしたと思ったらメイドじゃなくて頭に角の生えた完全な別人が居た) -- リッパー→逝斬
      • ……つまり、私が成長したと言う事でしょう?なんら恥じることはないわ(堂々と言い張るものの、チラリとレイの事を気にしているようだ。)
        和平主義…と言うよりは事なかれ主義な気もするけれど……?…確かにそうだけれど…(リッパーの対応に疑問を感じて、ジト目で見る。)
        ………やっぱり…全く、相変わらずね。貴方は…(ジト目で睨んだまま、不機嫌そうに言った。)
        (久しぶりと言う事もあって、騙されたのが悔しいようだ。)
        -- クノン
      • 誰だってはじめは未熟な訳だからさ(クノンの視線に大丈夫と笑顔を返す)
        その気があったらわかるからね〈負けじと…実際鋭い感性がそうさせるためでもあるが…笑って応える)
        〈目の前で姿を変えるリッパー…逝斬に多少驚くもすぐにクノンに視線を送り)
        この人がこの間言ってた?〈最後までは言葉にせず聞いていた逝斬という感じで目で問う) -- レイ
      • やあっだもうそんな可愛い目で見ないでよクノンちゃん☆ あなたが呼んだんだから私が折角来てあげたんだからさあ、ね?(凄い楽しげ)
        でー、ああ、ふん? 話には聞いてるけど、そっかそっか。レイ君は早くお師さんに孫の顔見せてあげられるといーよねー♪
        知っての通りあの子尻はでかいから十人くらい軽く産めるんじゃないかなって私思うのよ
        -- 逝斬
      • ……えぇ、この変人がセイザンよ…大体説明した通りの魔族よ(疲れた様子でため息をつく。)
        ……私は別に居場所を聞いただけよ?それに何でわざわざリッパーの振りをしていたのかしらね(ジト目のまま言った。)
        …っ…孫とかお尻が大きいとか余計な事は言わなくてもいいのよ…ほら、用事がないのなら早くどこかに行きなさい(頬を赤らめながら背中を押して追い立てようとする。)
        -- クノン
      • はい初めまs…孫って…(逝斬の言葉に流石に赤くなり誤魔化すように頬をかいて溜息をつく)
        や、まあ…下手に細い腰つきやらよりクノンさんのが全然いいですから…〈慌てたためにフォローにならないフォローを入れて)
        …ああ、けど早い遅いの差はあってもいずれはジャンさんに二人の子供を見せる日が来るのか(想像し更に赤くなりクノンに視線を向ける) -- レイ
      • わあ変人とか酷いなあ、ありがとうクノンたん。それとね、そういうのは何か私が面白そうだからに決まってるでしょ♪
        おっ、えっ、幼児は無いけど呼んでおいて何? 良いの?(くるっと背を押す手をかわしながら)
        邪険にされちゃった私はクノンたんが二十年は前に「私はおかーさまに嫌われてるの?」ってしもべに涙ながらに言って困らせたり「これは……違うの、水が勝手に……私じゃないのよ……」って半泣きで夜尿の苦しい言い訳をしてジャンに苦笑されたりとかの話しを暴露してしまったー☆(物凄く楽しそう。ちなみに鉤カッコ内は異様に上手な当時の声真似)
        はははいやあそんな困ったちゃんだけどレイ君にはよろしくして差し上げて欲しいねっ♪ それはそうと細い腰が不得手と聞いてどうですかリッパーとしては
        -- 逝斬
      • あー? ……いやあね? ボクとしてはさ? ボクの恋人じゃないんだし? 良いんじゃないかなって思うよ? うん
        (答えたのは当然のようにレイの傍にいる胸はクノンよりあり腰はクノンより二回りも細いメイド。どうもさっきから変わらずそこに居たようですが逝斬が色々やってたようです)
        -- リッパー
      • ……事実でしょう?貴方の場合は……えぇ、そうね。そう言うと思ったわ…(珍しく頭を抱えそうになるクノン。)
        …っ…そんな昔の事はどうでもいいでしょう!レイも忘れなさい、いいわね?(セイザンに向かって氷の槍を何十本と降らせながら、レイに詰め寄る。)
        ……あと、細い腰つきよりって…やっぱり私の腰は太いと思っていたのね?(そしてその言葉に関しては、過去の事よりも厳しい目つきでさらに詰め寄る。)
        (リッパーがそばにいようが、セイザンの狙い通りであろうが、気にしている事だけにそうせざるを得ないようだ。)
        -- クノン
      • えっと…ハハハ、うん忘れるから(レイ自身は本当に気にするつもりがなかっただけにクノンの剣幕に驚きながら宥める)
        あれ、リッパーさんも…本当に惑わすのが得意だな(感嘆の声を上げリッパーに改めてお辞儀する)
        …ちょ、クノンさん…そんなことは少しも思ってないよ(そういって詰め寄るクノンをリッパーやセイザンがいる事も構わず強く抱きしめる)
        あの、冒険者についてもだけど細すぎてバランス悪かったり折れたりしそうって意味で…クノンさんぐらいのプロポーションの方がボクには綺麗だって思うから
        (ぎゅっと安心させるように抱きしめ周りの事など気にせず耳元で愛してると囁く) -- レイ
      • わー(笑顔のまま氷の槍を綺麗に食らって血肉ブチ撒けながら倒れる要塞の遊び人) -- 逝斬
      • ……おおう(逝斬は無視して抱き合う若い二人にヒューヒューと囃し立てる要塞のメイド) -- リッパー
      • (リッパーはもとより、血だまりに沈むセイザンなどには目もくれずにじっとレイを見つめる。)
        ……本当ね?嘘だったら頬を摘まむ程度では許さないわよ…(抱きしめられながら言った。)
        …ん……もう、分かっているわ…貴方の気持ちは…(首の後ろに手をまわして、軽く唇に口づける。)
        (親を見て育った悪影響か、それとも親の遺伝か、二人の世界になる所まで両親譲りなようだ。)
        -- クノン
      • ボクがこういうことで正直すぎた事はあっても嘘をついた事はないよ(クノンからの口づけを交わすと今度は証明するように自分からもキスをする)
        ……っと、あー…クノンさんそろそろ…(リッパーの囃す声を聞くと流石に恥ずかしさがこみ上げクノンに声をかける)
        リッパーさんもあんまり茶化さないでください(もっとも抱きしめた手を離そうとせず大事にクノンを受け止めたままであった) -- レイ
      • ええ? 何? なんだって? いいじゃないの、姫は気にしていないのだからさ? 姫の気が済むまで抱き締めて差し上げればね?(ニヤニヤニヤ) -- リッパー
      • ……あぁ、リッパーいたの…いたのなら、声をかけてくれれば…声をかけた?そうなの?(不思議そうに首を傾げる。)
        …まぁ、いいわ…それでは、私は母様たちに会いに行くから…リッパーもこんなところで油を売ってないで、仕事に戻るのよ?(レイから離れながら言った。)
        (そしてセイザンから離れる意味でも、ロビーを後にして昇降機がある通路へと向かっていった。)
        -- クノン
      • うん、こうやって抱き合う前からちゃんといたよ…(リッパーの茶々に苦笑いしつつしかしその進言通りに抱きしめながら言った)
        それじゃあセイザンさん、リッパーさん失礼します(クノンが離れると二人に別れを告げ後に続く)
        …うん、聞いていた通りの人だったね(すぐに横に並ぶと抱き合った名残から手を握り要塞を進む) -- レイ
      • うわあこれは酷い。余りに酷い。姫も立派に親並じゃないか……(クノンの有様に絶句する)
        ああうん、気を付けて?(並んで歩いていく二人を深々と頭を下げて見送り) ……さて(床に落ちるように消えていった)
        -- リッパー
      • (惨死体は暫くそのままだったがその内何事も無かったかのように消え去った) -- 逝斬
      • (通路は続いている……) -- 漆黒の要塞
  • (11月の某日、「アクア・アビス」の中の奥のトビラ…要塞に続く扉は、鍵もかけられずに来客を待っている。)
    (事前に聞いたジャンの説明によれば、扉に入ってロビーを抜けて奥の通路に入って一番奥の部屋にクノンがいるようだ。)
    (しかし要塞は魔族の巣、誰かがちょっかいをかけてきたり妨害をする可能性は十分ありそうだった。)
    • さて…と、日頃のお返しもかねて掃除しようと思ってきたけど…(ちらちら要塞への扉を身)
      ……汚れた体で会うのも問題だよね(持ってきたお見舞いの品を持ちそっと要塞への扉をくぐる)
      ここに来るのは初めてだけど…広い、たしかにここなら多少暴れてもね(苦笑いし喉の傷に触れると教わったクノンの部屋に向けて歩き出す)
      (やや早歩きで歩むのは暫く会っていないから早く顔が見たいのと要塞中に様々な気配を感じたからだ)
      …えとこの通路の突き当りの部屋だったなか(普段は殺し屋の如く足音を殺し静かにしているも焦る今は僅かながらも足音が響くかもしれない) -- レイ
      • (無事にロビーを抜けることが出来たが、通路を歩く際も何者かに見られているような気がする)
        (しかし、実際にレイが振り向いてもそこには誰もおらず、前を向くとまた視線を感じるだろう)
        (そして、通路の中ごろまで来た所で背中に、今度は視線ではなく何かがいる気配がする)
      • 要塞というだけあって…(鋭敏な感覚が否応無しに自分では敵わない相手の気配をそこらじゅうから感じ)
        何事もないといいんだけど(立ち止まるとそう呟き前に歩き出す素振りを見せ…急に後ろを振り返る) -- レイ
      • (急に振り返ったレイの視線の先には……何の変哲もないただの通路が続いていた。)
        (そして再び前を向くと)なかなか鋭い客人だね、でも挨拶もなしに人の城に上がりこむのは感心しないなぁ…(笑みを浮かべてメイド服の女性が立っていた。)
        (しもべとはまた違う、どことなく愛想はよさそうなメイドだったが、鋭ければちょっと意地悪そうなところにも気づけるかもしれない。)
        -- ??
      • (向き直り歩き出そうとすると眼前に今までいなかったメイドの姿に流石に驚き)
        …えっと一応挨拶は…そっか、あれはアクアアビスでこっちは要塞だから…ごめんなさい(素直に謝り)
        あの、クノンさんのお見舞いに来たんですけど(真面目なしもべとは違う雰囲気…何となく意地悪い笑みを感じ目的をしっかりと伝え早々に先に行った方がいいと判断した) -- レイ
      • あれ、会ったことがあったっけ?一度会った相手は一応は覚えているはずなんだけどねぇ…(首を傾げるメイド。)
        まぁいいか、大体誰かは察しがついてる…と言うよりは一人くらいしかいないのだしね、その目的で来る男なんて。
        それにしても度胸があるね?今姫に忠実なるしもべが雛鳥を守る親鳥のようになってるのは分かりそうなものなのに。
        -- リッパー
      • ああ、そうじゃなくてお店に入る時にという意味で…しもべさん以外ボクも見たことないですから…
        (ふとしもべの言葉を思い出し)貴女もしもべ以外名前が無いとか?
        度胸も何も…心配だから様子を見に来るのは知り合いとして当然だよ
        それに安静も大事だけど時には気分転換必要だし、それぐらいならボクでも出来るから
        それと…クノンさんは守られてばかりの雛じゃないよ。籠の鳥でもない…と思う -- レイ
      • あぁ、ここに入るのが初めてのようだったからそうなるだろうね。外に出歩いているのも結構いるけれど。ボクも含めて。
        くくくっ、いいねその思い込み。でも違うよ…あぁ、ボクの事はリッパーと呼んでくれればいいよ(楽しげに笑った後、自分の名を名乗る。)
        ふぅん、「知り合い」としてね…でも、知り合い程度なら病気も結構重いし合わせる訳にはいかないなぁ…(意地悪そうに笑っている。)
        あはははっ!言うねぇ、うん、キミは面白いねぇ…けど、しもべの前で言ったら命がいくらあっても足りないよ?知ってるだろうけど(自分の首をつつきながら言った。)
        -- リッパー
      • リッパーさん…ん、憶えておくね。(ふと考え)じゃあしもべさんが特別なのかな
        ……じゃあ言い換えます、その、好きな人のお見舞いです…片思いですけど(他人に宣言するのは恥ずかしいのか頬を染めじと目で)
        言われなくても身に染みてわかってるよ(自分の喉元を撫で)何よりクノンさんに禁止されてるから危ない事はしないよ
        …本当に必要なら別だけど…て、病状酷いの?あの、通っていいですか(リッパーの何気ない一言に強引にでも通り抜ける剣幕で) -- レイ
      • 奈落の落とし子と言う獣もいるし、名前は深く考えなくてもいいんじゃないかな。人間でもそう大した意味がある人ばかりではないんだし。
        うむうむ、よろしい。最初からそういう事だね、分かりやすいんだから(満足げに頷いている。)
        姫が禁止ね…まぁ、キミは姫の父親にどこか似てるから余計に心配なんだろうけど…おや、病状を聞いて顔色が変わったね?
        なぁに、酷いと言っても人なら死ぬ危険もある熱が数十時間続いてる程度なんだから、姫なら死にはしないよ(笑顔で、なんでもないように言った。)
        あぁ、通りたければ通っていいよ?今は落ち着いてるし、今は「親鳥」もいないからね…(しかし退く気配はないようだ。)
        -- リッパー
      • しもべさんはこだわってたから…やっぱり人それぞれなのか…
        (分かり易いといわれ更に赤くなりつつ)…別に隠してるわけじゃないからいいですよ
        そんなにジャンさんに似てるかな…そこまで立派な人じゃないよ
        …それって無事とはいえないよね。クノンさんといいちょっと軽視しすぎだよ…
        それじゃあ失礼します(退かないリッパーを気にせず真剣な表情に気配を殺しながら歩みだし…不意に瞬歩を使う) -- レイ
      • なら、最初から言えばいいと思うんだけどね…まぁ、そんな事は置いておいて。
        アレが?立派?…あぁ、そういえば外面はいいって話は聞いたことあるね。中では見てられないものばかりだけど(リッパーもジャンへの評価は高くないようだ。)
        おや、ボクがいつ無事って言ったかな?それに軽視じゃなくて「事実」だからね、人と同じ基準で考える方が間違いとも言うけど。
        うん、精々頑張ることだね。ボクは応援も反対もせずに見守らせて貰うよ…その方が面白いし、危険じゃないからね(微笑みながら、リッパーも歩き出す。)
        (そのままぶつかると思いきや、リッパーの体は霊体のようにレイに当らずに通り過ぎ、振り返る時にはまたいなくなっていた。部屋もう近くだ。)
        -- リッパー
      • 他人に言いふらすような事じゃないから…好きな人のために努力するのは立派だと思うよ
        人じゃないから大丈夫だなんてそれが今回の結果じゃないか…
        頑張れ、か……言われなくても(すり抜け、姿を消したリッパーに聞えるかわからないが答えると不安が募る中部屋に向かう)
        …えっと…、うん、クノンさん居ますか?レイです。約束通りお見舞いに来ました(まず起きているか寝ているか確認のためドアを静かにノックする) -- レイ
      • (廊下の突き当たりの部屋、本来は違う目的の部屋かもしれないが今はクノンの病室となっていた。)
        (しかし、部屋のドアをノックしても、声をかけても返事がない。)
        (ただし部屋のドアが開いているようで、入ろうと思えば入れそうだ。)
      • 返事が無いな…寝てるかな…失礼します
        (普段なら躊躇していたが元々決心すれば迷いは切り捨てる性質からお見舞いすると決めている事
        リッパーから容態を聞いたことで戸惑い無くドアを開け静かに部屋に入る) -- レイ
      • (豪華なホテルのような豪華な装飾が施された一室の奥に天蓋つきのベットがあり、そこに誰かが寝ていた。)
        (額に水で濡らしたタオルが置かれ、息苦しそうにしている…それは間違いなくクノンだった。)
        (部屋に入ってきたことにも気づかず、辛そうに息をしている。)
        -- クノン
      • (部屋に入るとすぐにクノンを見つけ一瞬だけ安堵の息を漏らすも近づくと苦しむ姿に慌てて近寄り)
        クノンさん…やっぱり辛いんじゃないか、無理して…(荷物を置くとタオルを取り替えようと手に取り少し熱を測るため起こさないようゆっくりと手を額に) -- レイ
      • ……ん……レイ?(タオルが取られ、額に手を当てられて薄目を開けてレイを見る。)
        ……フフッ、熱で幻覚かしら…しもべが、レイに見えるわ…(苦笑しながら、熱っぽい吐息を吐く。)
        (熱でおぼろげな意識のため、本人とは気づいていないようだ。)
        -- クノン
      • ん、…はは(当てた手に普段とは違う熱さを感じると同時にクノンの呟きを聞き苦笑い)
        無理しちゃ駄目だよ…今は休んで(間違われた事を無理に正そうとせず、ただその身を案じ濡らし直したタオルを乗せる)
        もうすぐジャンさんも帰ってくるから…(その際熱を帯び艶っぽい吐息にドキドキしながら優しく髪を撫でる)
        それに今はボクが傍にいるから…安心して(負担をかけないよう自分の名前を出さずベッドの脇に座る) -- レイ
      • ……レイ?…本物の…(流石に言われずとも違いに気づき、薄く開いた赤い目をレイに向ける。)
        ……そう、多分…父様に言われてきたのね?…全く、しもべがいたら大変な事に…なってたわね…。
        (あまり言葉を話すのも楽ではなさそうだが、それでも苦笑しながら呟く。)
        (そして少し咳をした後)…それでは、頼みたい事があるのだけれど…水は、ないかしら…(喉が痛むらしく、水を欲した。)
        -- クノン
      • うん、ジャンさんに任されたのもあるけど、クノンさんとの約束通りお見舞いに来たよ
        それはお互い様だよ、大丈夫って何時も言ってたくせに(諌めるように言うが口調自体は優しく)
        ん、大丈夫だったよ、誰とも会わなかったから…ごめんね(リッパーとのやり取りも心配させないよう伏せ嘘をつくことに謝り)
        ああ、無理しないで(咳をしながら無理して喋るクノンを止め)
        水だね…えっと…(辺りを見回ししもべが用意したであろう水差しを見つけ)はい、…飲めるかな?(コップに注ぐと手にしたまま尋ねる) -- レイ
      • ……貴方も律儀ね……それで、こんなところまで…来るのだから…。
        …それは……今後気を付けるとするわ…(反論することも出来なかったので、認めることにした。)
        ……そう…それは、運が良かったわね…何かしら、ちょっかい出しそうなものなのに…。
        …流石に、寝たままでは…飲めないわよ?(なんとか自力で体を起こそうとするも上手くいかない、今のクノンはそれだけでも難しいほど弱っているようだ。)
        -- クノン
      • 騎士は姫のために…ううん、そうでなくてもクノンさんのためならボクは何処にでも
        うん、約束だよ…(普段なら何かしら言うであろうに素直な所に弱ってる事を感じ)
        …無理しないで、そうだな…ストローとかは流石に無いか…少し目を閉じてもらえるかな? -- レイ
      • ……全く…貴方は馬鹿ね…でも、約束したのだから無理はしては…ダメよ?(困ったように微笑みながら言った。)
        …さて、それは約束…出来るかしらね……っ…ふぅ…やっぱり今は、体を起こすのも厳しいわ(結局ベットに倒れこむ。)
        そうね、さすがになかったと思うわ……?…目を?…いいけれど(多少訝しげにするものの、今はあまり元気がないため大人しく従う。)
        -- クノン
      • 約束は守るよ。それにどっちの約束もちゃんと守ったでしょ(心配ないよと微笑み返す)
        駄目だよ、たとえ嘘になってもいいから…体調が悪い時はすぐに言って欲しい
        (思いつきに艶っぽさに当てられた事も認めつつ目を閉じるのを待つと)こんな方法しか思いつかないけど
        …ごめんね(水を自分の口に含むとクノンのおとがいに手をあて唇を重ね…すぐに口を離す) -- レイ
      • ……えぇ、今度も破らないように…頑張ってほしいものね?
        …まぁ…今後はそんな…心配はさせないわよ…私は同じミスは…しない主義だもの。
        ……こんな方法って、どんな……んっ!(首を傾げていると唇に柔らかいものが押し当たり、驚いて目を開ける。)
        …んんぅっ……(最初は手で押しのけようとするものの、真面目な表情を見て邪な意図ではないに気づく。)
        ……ん…んくっ(さらに病気で力が入らない事もあり、諦めて口移しに水を受け取り、小さく喉を鳴らす。)
        ………(しかし口が離れれば、何も言わないが熱以外でも赤い顔のままジト目で睨んでいる。)
        -- クノン
      • 守るよ…ボクには何より大切で特別な約束だもの。…それならいいんだ、弱みを見せないのもいいけど頼る事は弱さじゃないよ
        ………(唇を離すとただただ黙ったまま申し訳無さそうに俯き)
        (ちらりと一度クノンを見るとその表情に一度だけ目を逸らし…再び見据え)ごめんなさい…卑怯だったよね -- レイ
      • ……そうね…それは…もう少し、貴方が頼れるようになったら…考えるわ…(年も下で実力も下だけに、甘えようとは思っていないようだ。)
        (実力だけでも印象が変われば、またその辺りも変わってくるかもしれない。)
        ………卑怯とか、そういう前の問題ね…(ジト目のまま、なんとか手を伸ばすと頬を引っ張る。)
        …普通、起き上がれない人に水を飲ませるなら…抱き起すとか、そういう事があるでしょうが…(弱弱しい力などで痛くはないが、ちょっと怒っているようだ。)
        ……まぁ、貴方に邪な気持ちがなさそうだから……飲んであげたけれど…(そこは言うのも照れくさいのか、微妙に目をそらしている。)
        -- クノン
      • うん、今のボクはまだ弱いから…けどボク以外にも頼れる人はクノンさんの周りには一杯いるから
        …出来ればボクだけを頼って欲しいけど
        (されるがまま頬を引っ張られ)…うん、そうだけど…だからごめん
        まったく無かったわけじゃないからこんな方法取ったんだよ…信頼を裏切ったからかな、凄く痛いよ -- レイ
      • …そうね…私の回りには頼れる人は…大勢いるものね……でも、なら貴方も努力してそうなれば…いい話よね…?
        ……いずれ……頼れるようになれる日が来るのを…楽しみに、待っていようかしら(まだ熱っぽい顔をしながら言った。)
        ……ふぅん…つまり、貴方は…「抱き起す手段を捨てて、口移ししたいからした」と言う事なのね?
        …はぁ……そうね、信頼を裏切られたとも言えるけれど…貴方の馬鹿正直さにも…けほっ…呆れたわ(苦笑しながら少し咳き込む。)
        …貴方は…もう少し、処世術や…世間一般の常識を…学ぶべきかしらね…(今のやりとりで少し熱が出たらしく、言い終わると目を閉じた。)
        -- クノン
      • それは勿論だよ、今だって強くなる努力は欠かしてないから
        うん、…けどあんまり待たせないよう頑張るよ
        …(否定せず頷き)寝顔を見てたら胸が熱くなって…やっぱり慣れない事はしないほうがいいね(痛む胸元を押さえ)
        どうせするならちゃんと許しを得て…騙してって言うのはボクには駄目だ
        …余計無理させちゃったね。ゴメン。ゆっくり休んで(咳き込むとシーツをしっかりとかけ)
        しもべさんとか誰か来るまでは傍に居るから…勿論変な事はしないから安心して
        (ベッドの傍に座り込むと自分の唇に触れ抓られた頬に触れ)…はは、痛いな //-- レイ
      • ……まぁ、強さも大事だけれど…貴方は「人としての豊かさ」も鍛えないと…ダメね。
        …今の愚直なほどまっすぐな貴方も…期待では、ないけれどね…(目を閉じたまま言った。)
        ……それじゃあ、お言葉に甘えさせて…貰うわ……フフッ、私の騎士だものね?時々、暴走するけれど…(クスクスと笑った後、無言になる。)
        (どうやら眠ったようで、多少苦しそうだがそれでもある程度落ち着いているようだ。)br;(その後はしもべが戻ってくるまでの間、苦しげな咳などをして眠り続けるクノンだった。)
        -- クノン
      • //
  •  
  • (ジャンにケーキ作りを習いに何時もと変わらない様子でアクアアビスを訪れる)
    クノンさんいますか?、ちょっと早いけど…ケーキ食べながら時間潰してていいかな?(店に入るなり声をかけ) -- レイ
    • (ところがその時店番をしていたのはしもべだったのです)
      ……。生憎だが。……それは好きにせよ、ただし隅でだ
      -- しもべ
      • (普段ならクノンがいる場所にしもべの姿を見かけ)あ、こんにちは…しもべさん…そっかクノンさん居ないんだ…
        (未だに少しの戸惑いを持ちしもべに挨拶をすると)…あの、それじゃあ…一緒に食べない?(あまり会話した事が無いため交流の機会と尋ねてみる) -- レイ
      • (レイには一瞥をくれたのみで、後は真っすぐな立ち姿の前方へ視線を固定。そう相手にするつもりは無いようで)
        …………。我は勤務中だ(提案に対し一言で斬って捨てる)
        -- しもべ
      • …うん(取り付く島も無い態度に肩を落としながらケーキを買い隅のテーブルで食べ始める)
        ……(しばし無言のままケーキを食べていたが手持ち無沙汰になると)
        あの、しもべさんはクノンさんの事を…大好きなんですよね?(この間のしもべの様子からなんと無しに聞いてみる) -- レイ
      • (レイの様子を何ら気にする事も無く、ただじっと、クノンから任された店番の為に立ち続ける)
        ……。そんな軽い言葉で表わされて貰っては困る。が、否定する事も無し(目線がレイの方へ動いた)
        -- しもべ
      • (軽いと言われた事に少しムッとしつつ)やっぱりしもべさんもクノンさんのことが大好きなんだ…
        けど、飾りも無い素直な言葉だからって軽いって事はないと思う(視線には気づかずケーキを口に運び続ける) -- レイ
      • …………。(レイの様子、言葉にフ、と鼻で嗤うと視線を前へ戻した) -- しもべ
      • (再びの沈黙に食べ終えて役目を果たしたフォークをくるくる回していると不意に)
        …ボクも好きだよ…ううん、一人の女性として世界で一番大好きだ(きっぱりと言い放つ) -- レイ
      • …………。ほう(顔がレンの方を向く) 我とて何者かが姫に魅了される事に理解を示さぬ訳では無い
        無いが……それがどうした?
        -- しもべ
      • (こちらを向いたしもべを見据え)告白したよ…ボクの気持ち…もっとも今はそうは見られないって言われたけど
        (一瞬だけ落ち込んだ表情を浮かべたがすぐに打ち消し)だけど今はだから…いずれ振り向かせてみせるとも伝えた -- レイ
      • …………。フッ(告白の辺りで無表情に揺らぎがあったが、砕けたと聞いて再度鼻で嗤うが)
        ……愚物め。姫の過去に在りし事をよもや知らぬ訳でもあるまいに、よくも戯けた事を言えたものだな(視線、口調に露骨に蔑みが表れ始める)
        -- しもべ
      • クノンさんが…恋人と死に別れたのは知ってる…(その一言をとても言い辛そうに搾り出し)
        きっとこの事で色々と思い出させたと思う。それでも、我侭でも伝えたかったから
        今は力が及ばなくてもいずれボクの手で幸せにしてあげたいと、守りたいと思ったから
        何より戯けたつもりなんて欠片も無い(敵意と取れる感覚にしかし真っ向から向かい合い)
        好きだというこの想いだけなら…貴方のそれとは違う形だけど…貴方に負けるつもりも無い -- レイ
      • …………。知り、想像も出来、しかし勝手な妄想をし、言葉にする。我からすればそれは立派な戯けの行いだ
        ……そこを張り合うのは勝手だが……いやまさか、想いで勝っていれば良いと考えている訳ではあるまいな(完全に馬鹿にしている)
        -- しもべ
      • じゃあ黙って秘めていればよかったの?自分の気持ちを偽って接するなんてそれこそ信頼に対する裏切りだと思うよ
        想いだけで何かが為せるなんてそんな甘い事思ってない
        だけどその想いが事に対する力になる。力を得ようとする原動力に -- レイ
      • …………。そうだ。秘し、己がそれに見合うと思った時に口にすれば済むだけの事を、裏切りとは恐れ入る
        であるなら、我との想いの差など関係あるまい。己がそれを誇っていれば良いだろうに
        ……そも、何故我に斯様な話をし始めた? 暇を潰すにしても他に手があったろう
        -- しもべ
      • 進展できる立場ならそれでいいかもしれない…けどボクの場合は弟のようにしか見られていなかったから…
        結局言葉にしないと見られ方が変わらないなら弟としての存在が大きくなる前の方が戸惑いが少なくていい
        ボクと貴方ではクノンさんに対しての好きの感情は違うけど好意であることに違いはないから
        だから知っておいて欲しかった。同じようにクノンさんを好きに想っているのがいることを
        …貴方がしもべだから。クノンさんを今一番近くで守っているのは貴方だからですよ -- レイ
      • …………。で、あるからこそ、そういった我が儘な手を取るべきでは無かったのではないか
        弟に過ぎぬ身分、立場から上を目指すなとは言わぬ。が、展望の無い若造の愚策としか言えぬ
        ……。成る程? まあ我とて姫に好意を持つなとは言わぬ。言わぬが、お前はまず身の程を知るべきだ
        いずれ相応しき者になろうと言うのなら、なってから来るが良い
        -- しもべ
      • ぐさく…てんぼう…?(聞き慣れない言葉にしばし黙すと)ああ、…確かに愚かだったかもしれない
        どうすれば正しかったのかなんてボクにはわからない。初めての恋だから
        だから馬鹿にされても想いを伝える事がボクには最高の選択肢だった
        自分の力の無さは知っているよ。けど…そんなのはイヤだ。だって好きな人とは一緒に居たいから
        その傍で力を磨いていく事だって出来なくは無いよ(そこまで話すと目を閉じ…再び開くとしもべを見据え)
        きっとボクと貴方の考えは交わらない。お互いあの人への想いが強すぎて…譲れないから -- レイ
      • …………。……愚物め。口をついて出るは勝手な都合、悉く己の事ばかりとはあの男より遥かに酷い(無表情ながら、彼女の怒りは店内の気温を息苦しいまでに下げていく)
        或いはもしやと思わなくもなかったが、ここまで見どころの無い輩とは……性質が似ているとはいえ、もはや呆れ果てた(レイを射抜く視線は如何な猛者でも心胆を寒からしめるだろう)
        失せよ。そして出直してくるが良い。……否やと言うなら我が追い出してくれようか
        -- 奈落のしもべ
      • …そうだね、ボクは自分の事で精一杯だ。もしかしたらクノンさんも呆れていたのかもしれない
        だけど今言ったことは全部ボクが既に行ってしまった事で偽りを貴方に言って取り繕うつもりは無い
        子供だから仕方ないとも言わない…
        (その視線に一瞬背筋を凍らせる、しかし強固な意志と想いで踏みとどまり)そして、…そんなボクだからあの人の傍で変わる所を見ていて欲しいんだ
        だから…去れと言われても受け入れられない(その目は真っ直ぐに見つめ返し、けして退かない事を物語っていた) -- レイ
      • …………。暗愚が。……開き直るとは、ますます度し難い……(怒りは更なる寒さを呼び、陳列商品以外の全てが凍て付き始める)
        退かぬなら、我が怒り、幾許かでも思い知るか(片手を上げる。それだけで無数の真っ黒な針が生まれ、しもべからレイ目がけて疾駆する)
        -- 奈落のしもべ
      • (周囲が凍てつくのを肌で感じ明確な敵意となったのを確信すると呼吸を浅い物に切り替え)
        貴方が怒るのももっともだよ(飛来する針を体を捻り、更に後ろに転がりやり過ごすと)
        開き直りかもしれない…けど…人が変わるには…認めないと変われないんだ -- レイ
      • ……。もう良い、語るな愚蒙(一歩も動く事の無いまま、冷徹に言い放つ)
        (針はそのまま壁に突き立つかと思えば、水面のような波紋と共に壁に溜まって行く
        黒溜まりとなったそれは意志があるかのように素早く壁を伝い床を伝い、膨張したかと思えばスライムのようなゼリー系の質感でレイへと襲いかかる)
        -- 奈落のしもべ
      • …(自分の行って来た事を全て愚かと片付けられ、それを理解するからこそ口を閉ざししもべを背に迫る黒に意識を重ね)
        (引き付けるよりも不定相手には早めに動くほうが良いと判断しバックステップ)
        …好きな人と一緒に居たいと思うのは罪なのかな?(鞘に収めたままソードブレイカーを取り出し逆手に持ち再びしもべに向き直り、自分に聴かせるよう呟く) -- レイ
      • ……。(背後から迫る物体に構わず、相手は自分と対峙する。互いの間には商品棚等店の内装の妨害があったが、突如としてそれらは全て床へと沈み始め、やがて完全に呑み込まれる)
        (床に置かれていた内装は全て床へ消え、遮るものの無くなった状態でも相変わらずしもべは直立姿勢であり、自ら積極的な攻勢に出ようという意図は感じられない。ただ槍のような視線がレイを貫くばかり)
        -- 奈落のしもべ
      • …(見据えたまま遮るものが無くなった事に単純に相手との実力差を改めて認識する)
        (しかしその相手が放つ射抜くような視線に臆する事なく間合いを詰めていく)
        ただ、一緒に肩を並べて…同じ視線で見て…色んな事を共に分かち合いたい…(呟きはそのままレイの殺気だけが小さく消えゆく) -- レイ
      • ……。(やはりしもべは微動だにせず、レイが間合いを詰めるままに、だが彼の背後からの脅威はその速度を徐々に早めていた) -- 奈落のしもべ
      • (殺気が消えゆくほどに周囲への感覚が研ぎ澄まされる。眼前の動かぬしもべ、背後の迫る黒を微細な風の流れで感じ取る)
        …しもべさんに対する違和感が少しだけわかった気がする。貴方はどうしようもなく『しもべ』何だってこと
        クノンさんと対等でありたいと思うボクとは…(歩みを止めるとそこには殺気も敵意も完全に消しさった双剣士が佇む) -- レイ
      • ……。(言葉には応えず、ただ冷厳な視線を貫くのみ。そして、間合いに到達した黒いゼリーは広がって背後からレイを呑み込もうと) -- 奈落のしもべ
      • 求める立場が…望む役目が違う(背後から迫る黒に対し抑えた殺気を解き放ちあらゆる方向からぶつける)
        (自身は全ての殺気を撃ち尽くし虚空のまま弧を画き今の今まで収められた長剣を…100年命を狩り続け在らざるものをも切れる刃を黒に叩きつけるよう抜き放つ)
        -- レイ
      • ……。(静から動。その唐突さにレイの背後から迫っていたそれは明らかに怯み、抜き放たれた刃は見事に黒を切り裂いた。が)
        愚図め(背後への攻撃は、正面への隙を晒す事にも繋がる。その結果、レイが彼女の言葉に振り向く時には、間合いを詰めたしもべの右掌が眼前にある)
        ……今一度、そして愚物の為に分かり易く言おう。失せよ。さもなくば……
        -- 奈落のしもべ
      • (勢い良く抜剣したため勢いに鞘がベルトから外れ宙に舞う)
        (放った刃が手応えを感じると基本に忠実にすぐに刃を引き次に備えようとするも既に詰められた間合いに…)
        そうでもないよ(だが実力差を理解しているからか特に驚きもせず鞘に納まった逆手持ちのブレイカーの柄尻をしもべに合わせる)
        それは出来ない、…人を馬鹿にするけど貴方もあまり変わらないね。最初に言ったよ…約束の習い事まで時間つぶしって(あくまで頑なに引かない姿勢)
        騎士の約束を反故にしたいなら…首を跳ねればいいよ(乾いた音と共に鞘が地面に落ちると取り付けられた古くなったアバロンの騎士勲章が鈍く光る) -- レイ
      • …………。そうか(言葉は短く。行動は疾く。彼女は手首を捻る。それで五指は翻り、掌の間近にあるレイの顔を易々と裂くだろう) -- 奈落のしもべ
      • (言葉少なく放たれる一撃に合わせブレイカーで受けようと手をそのまま掲げ上げ)
        クッ(挑発で狙いを定めさせたため素早く反応するも…間に合わず首が落とされると思った瞬間…しもべの指先は喉を軽く薙ぐだけ)
        (レイの意思とは別の意識が手を動かすより早い段階で英雄に程近い者が放つ殺気をしもべにぶつけながら既に後ろに倒れさせていた)
        …痛ッ(後ろに倒れこむと薙がれた部分から血を流し何故避けれたのかと疑問に思う中ドアが開く音が聞こえる) -- レイ
      • ……ちょっとそこでお得意様とあって長話してしまったわ…待たせたわね、しも…(カランと戸をあけて入ってきたのはクノンだった。)
        ……(まずレイを見て)……(次にしもべを見て)……(笑顔になりながら)……説明してもらえるかしら(仁王立ちしながら微笑んで言った。)
        (どちらが悪いかは分からないが、先ほどまで戦っていた緊迫感はすぐ分かったので、原因となった方を説教する気のようだ。)
        -- クノン
      • ……。ち(回避された事、異質な殺気を受けた事に対する舌打ち、そして)
        おや姫、遅かったですね?(振り返るや、笑顔) ……ああ。これは単にそこの者が時間潰しに稽古を付けて欲しいとの事でした故、そのようにしていたに過ぎません
        (見違えるような饒舌さ、あまつさえ) 立てるか(レイに対し先程彼の首を軽く薙いだ手をさしのべすらした)
        -- 奈落のしもべ
      • これは…もしかして…(自分の意識しない行動に戸惑いを浮かべながら開いたドアの方に視線を移し)
        …クノンさん、おかえりなさい(クノンの姿を見つけると自然と胸が熱くなり自分の気持ちの強さを改めて認識する)
        あ…ごめんなさい、お店汚しちゃった(喉から流れる血が床に小さな血溜まりを作っているのを申し訳無さそうに謝り)
        ん、大丈夫です。強いですね…ボクも貴方みたいな強さが欲しいよ(自らの鮮血で濡れた手を気にすることも無く取ると本心から羨みと憧れと尊敬を込めて言った) -- レイ
      • ……えぇ、遅れたことは申し訳ないと思っているのだけれど……本当なの?(しもべの言葉を聞いてからレイに聞いてみる。)
        …仮に本当だとしても、店内で始めるのはよろしくないわね……ここは私でなく、ラン姉様に言って叱って貰うべきかしら(ボソリと言った。)
        レイもレイよ…暇つぶしに稽古はいいとしても…場所を考えない…全く(軽く怒って説教するも、視線はすぐに床とレイの喉を見る。)
        …汚れはいいわ、ひとまずは…それより傷の手当をしなさい、小さな怪我でも放っておいて良い事などないのだから(クノンなりに心配しているようだ。)
        -- クノン
      • …………。……だからお前は身の程知らずだと言うのだ(レイを引き上げつつ、クノンの手前言葉もかけ)
        いえいえ姫、御覧じられよ、さあ(とある名を聞くや分かりやすく慌てたしもべは、店内の氷結を解き、床に沈められていた内装物も全て戻し) この通り店内には一切、傷一つもございませんから、わざわざ姉姫様にお出で頂く必要も無き事です(勢いのある笑顔を見せた)
        ……手当なら自分で出来ような?(一転、レイには無表情だ)
        -- しもべ
      • ん…そんな感じかな(喉にこれ以上流れないよう手を当て)だけどあれが退けない以上最善の手だから
        ん、ごめんなさい。けど店の外って言うのも逆に評判に悪いから(稽古と言う形を取るため言い訳はするものの心底申し訳無さそうに謝る)
        はは…ッッッ!?(慌てるしもべを見少しクスリと笑うと痛みに顔を歪め)
        うん、このままじゃジャンさんに習えないしね(手を除けると見える傷は一見小さいが鋭く深く動脈を上手く避けているのが不思議なぐらいだった) -- レイ
      • ……ふぅ、まぁ私の代わりに出て貰っていたのだから…私にも責任があるのだし、これ以上は言わないわ。
        …でも、次「稽古」とやらをするときは私の前でする事……じゃないと心配だもの(もちろんしもべが、ではなく相手が、のようだ。)
        ……それなら要塞の中に入るとかがあるじゃない。そこの扉をくぐれば、要塞…私の実家に通じてるわ(普段店の奥に通じるドアの脇にあるドアを指さした。)
        …ダメよ、その傷は小さいけれど軽いものじゃないわ。今日は家に帰って休みなさい、父様には私から言っておくわ。
        ちゃんと休んでいるか…後でお見舞いついでに見に行くから、遊びに行ってはダメよ?いいわね?(有無も言わさぬように言った。)
        -- クノン
      • ……。姫の御賢明な判断に感服いたします。……はい、それはもう、無論にありませうれば
        姫。常に適当な場で稽古をしても実戦ではそう役に立たないものでございますれば。今回は何卒ご容赦を
        (レイの笑みが耳に届いた刹那には彼の方へ睨みを飛ばすも、クノンの言葉に若干複雑な面持ちになる) ……姫の仰せだ。従わぬとは言うまいな?
        -- しもべ
      • んー流石に家の中も…お店も変わらないね…ごめんなさい(再度謝り)
        でも……わかった(レイにとってはジャンに習う時間は大事なものだが有無を言わせぬクノンにしぶしぶ従う)
        それじゃあジャンさんにごめんなさいって…しもべさんも『色々』ごめんなさい(告白によってクノンを傷つけたかもしれない事挑発の為とは言え馬鹿にした事など様々な想いを色々に込め)
        はは、大丈夫だよ。こんな状況で遊びに行くほど馬鹿じゃないから。…それじゃあ、さよなら
        (名残惜しそうに、残念そうにしながらもふらふらと帰路につく…剣は回収したもののその剣につけられた勲章が外れている事に気がつく余裕はなかった) -- レイ
      • ……それはそうかもしれないけれど、しもべなら要塞内を実戦風に作ることもできるでしょうに…まぁ、今回はもういいわ。
        …しもべ…あまり脅すように言ってはダメよ?まぁ、従って貰わないと私も困るのだけれど。
        えぇ、父様には伝えておくわ……しもべにも?(何故かしもべにも謝るレイに首を傾げる。)
        えぇ、気を付けて帰りなさい……あら、これはレイのかしら?一緒に届けるとするわ(落ちていた勲章を拾い、ポケットに入れるクノンだった。)
        -- クノン
  •  
  • ……そういえば…母様以外で誰を紹介する予定だったかしら…?(先導するように歩いていたクノンが振り返ってイーリスに聞いた。)
    (もしかしたらその希望する相手が出てくるかもしれないが、悪魔が気まぐれでもある上にロビーには来ない相手もいるため、出てくるかは未知数だ。)
    -- クノン
    • (やや緊張して歩いていたので、不意に声をかけられてビクッとする)え? あ、うん。ええと……
      タイミングよく紹介できそうなら、その方を!って感じで。お任せするー。 -- イーリス
      • へぇ……? じゃあ紹介して貰おうかな? 早速さ? お任せとの事だし?
        (イーリスの斜め後ろにていつの間にか現れていたメイドが笑いながら言う)
        -- メイド
      • ……あら、リッパー貴方が来たの?…まぁ、確かに貴方なら出てきやすいでしょうけれど(別段驚いた様子もなく、リッパーに目をむける。)
        紹介するわ…このメイドは、リッパーよ…しもべほど仕事熱心ではないけれど(驚いているイーリスにメイドを紹介する。)
        それで、この子はイーリス…私の友達ね……ちなみに、学園は知ってるわよね?あそこではメイド科を通っていたわ(続いてイーリスをリッパーに紹介する。)
        -- クノン
      • メイドデーモン!初めましてリッパー。わたしがメイドライカンなイーリスだよ
        (クノンとリッパー2人に笑顔を向けて、挨拶返し)
        でも仕事できそうな感じ。わたしよりもずっとね。 -- イーリス
      • それはもう。我らが姫が来客を連れての参上とあらば手が空いてる限りこれを出迎えろってしもべがね? で、ボクは暇だった訳だよ姫
        (目をむけられればニヤけた笑みを浮かべ)
        やあどうもどうも。さっき姫からご紹介に預かったリッパーなのでよろしく?(軽くスカートを広げつつお辞儀をする)
        ふふふ。まぁね? この要塞でメイドやってかれこれ……四捨五入したら百年になるしねぇ?
        -- リッパー
      • しもべったら…そこまで気をつかなくてもいいと言ったのに…まぁいいわ…(少しだけ困った風に言った。)
        そうね、年季で言えばリッパーはそのくらいになるし……要領よく仕事をする技術で言えば、しもべよりも上かもしれないわね。
        しもべは完璧主義だけれど……そういう意味では、しもべよりリッパーに教わった方がいい気もするわね…イーリスはドジな所もあるのだし。
        -- クノン
      • (リッパーとは対照的に、何の悩みもなさそうな非常にさっぱりした明るい笑み、それと共に優雅な礼を返した)
        100年近くも?! それは大ベテランだわ…。『伝説の』メイドとかそんな感じできっと…師事したいくらい。
        (リッパーに尊敬の眼差し、そして姫と呼ばれるクノンに、やっぱりお姫様なんだねーと再度認識)
        う。ドジっ子属性はマシになったと思う…たぶん。
        //このあたりで一旦、中断セーブ! -- イーリス
      • まぁ仕方ないね? 姫だし? ……まボクとしては多少放っておいても良いとは思うんだけどねぇ
        いや姫? そんな言われ方したらむず痒いし? そこは気を利かせてサボるのが上手と言ってくれなけりゃあ
        うんうん崇めてる所悪いけどさ? ボクに物教わるよりはしもべに物教わった方が良いと思うんだよ? ほら、ボクは邪道だし?
        //ラージャラージャ
        -- リッパー
      • まぁ仕方ないわ、しもべなんだもの……けれど、あの日の後の状態になるのは困り者ね(僅かに苦笑しながら言った。)
        あら、気を利かせて初対面のイーリスの手前だからそう言わなかったのに…(普段はそう思っているようだ。)
        ……あぁ、貴方の能力があればこそでもあるものね…このリッパーには物を自在に通り抜ける事が出来るのよ、壁だろうが床だろうが…。
        //分かりましたー、それではイーリスさんからで。のんびりいきましょー!
        -- クノン
      • 邪道、つまり裏技。ますますあなた(リッパー)に興味が沸いてきたわ!
        (クノンの声に耳をぴくりと動かし)壁抜けのスキル。んー……それは流石に真似できない。
        でも適度に力を抜くのは有能な証拠、だと思うわたし。姫君はいい家臣?をお持ちでー -- イーリス
      • あれは王の子息等に対して過保護でいけないよ。……んま、気持は分からなくもないけどねぇ?
        いらないいらない。そういう虚飾はさ? せめてボクが自分で言わなけりゃあね?
        フフフ。とは言え……ま、姫の仰せの通りでね? 簡単に真似されてもボクの存在意義が危ういし?
        やあ褒められたよ姫、良かったね? ああところで……姫はご友人連れて何しに来たのさ?
        -- リッパー
      • ……そう…分かったわ、そういう機微はまだまだ難しいわね…(相変わらず素直に聞くところは聞くクノンだ。)
        まぁ、リッパーの特性だものね…その代わりイーリスも身体能力は高いんじゃないかしら?(獣人なのでそういうイメージらしい。)
        フフッ、私の家臣ではないけれど頼りにしてるわ……?…あぁ、イーリスが母様に会いたいと言うから連れていくのよ。
        一応母様にも了解は得ているから、問題はないはずだけれど……母様から聞いてなかった?
        -- クノン
      • (2人のやりとりを見ながら腕組みし、それから右の人差し指を自分の頬に当てて考えるポーズ)
        身体能力かー……ヒトより有利なところは幾つかあると思うけど、その分弱点も多い感じ。 -- イーリス
      • あ、一長一短って奴だねぇ? まそれが普通だし? やっぱり長所があるからには短所も付随してなけりゃあね。姫の姉君みたいなのは論外だよねぇ?
        へぇ? 王に? 会いたい? ……それはまた……(イーリスに奇特な者を見る目を向ける)
        でもボクはこれと言って聞いてないかな? ま、言う必要無しって事なんだろうけど……んー、するとボクは居ない方が良さげな感じか
        (ふむーと腕組んで考えた後) よし、じゃあボクは退散としよう。ご友人? 姫をよろしくねぇ(そう言って笑うと、ストンと突然空いた落とし穴に落ちるような感じでメイドは居なくなった)
        -- リッパー
      • ……ラン姉さまにも短所はあるにはあるけれど…長所が多すぎるものね(苦笑しながら言った。)
        …そう、別に貴方がいても良かったけれど…ではとりあえず謁見の間に連れて行くわね…あそこで待ち合わせしているから…。
        ……あぁ、そんなに緊張しなくてもいいわよ?取ってくったりは……多分しないわ(食べたりする事を思い出して若干言葉を濁す。)
        (そして、ロビーを進んでいくと広々としたスペースに出て、そこの奥には玉座があった。)
        -- クノン
      • (リッパーと目が合い、そんなに変かな?と小首を傾げ…//一時セーブ!) -- イーリス
      • クノンにお姉さんいたんだ。初耳かも(消えるリッパーに軽く手を振り、再びクノンの後に続く)
        多分ってところが不安だけど…(軽く身なりを整えて、深呼吸、緊張を解す)
        (しばらくの間2人の足音、そして2人の会話する声が響き、やがて着く 玉座から臨む広間)
        ここが謁見の間、かな。それにしても広い要塞だよね。クノンに案内してもらわないと、絶対に迷子になっちゃう。 -- イーリス
      • 流石に謁見の間と言うだけあって掲げられる燭台の数も多く、蒼い灯によって今までの通路より明らかに明るい。
        だからこそ分かるのだが、玉座には誰も座っておらず、広い空間には訪れた二人以外はいないようだ。 -- 漆黒の要塞
      • あら、言ってなかったかしら…私には姉と兄がいるわよ?ラン姉さまとジーク兄さまが…。
        ラン姉さまもジーク兄さまも…二人とも既婚して独り立ちしているから会う機会はほとんどないでようけれど…。
        えぇ、そうよ…フフッ、迷子になったら大変よ?イーリスみたいな子だったら何があるか分からないし(脅かすように言った。)
        けれど…困ったわね、母様がまだいないわ……どうする?もうすぐ来ると思うから待ってもいいし、私が呼びに行くから一人で待つのもいいけれど(どっちが良いか聞いてみる。)
        -- クノン
      • たしか初耳だった、かな。既婚者かー…
        (自分の兄が結婚したらどうしよう、などと思いながら、2人も上の血縁が居るのは羨ましいらしい)
        (謁見の間に揺れる灯が、ただ静かに、獣人と水姫を蒼く照らしている)
        (脅かされて冷や汗をかき)1人で待っていたら何となく怖い気もする…! でも呼びに行ってもらったほうがいいのかも…。
        クノン。呼びに行ってもらっていい? -- イーリス
      • 二人が奈落の王を呼ぶ話を進めていると、突如玉座が床へ沈みこんで行き、ものの数秒で豪奢なそれは呑まれ消えた。
        それから五秒後、改めて玉座が床から生えてくるが、今度は玉座だけではなく誰かが座っている。
        ……あら、クノン。もう来てたの。それでそちらがお友達ね(娘に意外そうな眼を向けた後、その隣へ値踏みするような視線を向ける)
        (背の大きな翼、冷たげな美貌と蠱惑的な容姿。王の名に相応しい存在感を持つが、娘への視線は優しげだった)
        -- 奈落の王
      • (ハッとして玉座の方に向き直る、それなりに堂々とした態度で声を発した)
        初めまして、クノンのお母様。
        (自分の母が美人だと思っていたが、クノンの母はそれ以上かもしれない…)
        (などと思いながら、綺麗な角度で御辞儀する) -- イーリス
      • えぇ、それでは行ってくるわ…くれぐれも悪魔の誘惑には気をつけて……あら(注意して今まさに行こうとした所で玉座の異変に気づいた。)
        どうやら今来るみたいね……(そして、母親が現れるのを少しの間待った。)
        えぇ、こちらが……私の友達の、イーリスよ…(イーリスのお辞儀の後に紹介する。)
        (ちょっと言葉に間があったのは、母を見て今まで見たことのない礼節を見せる友人に驚いたようだ。)
        …イーリスが、あのプールで泳ぎを教えてる友達よ(母親に、前にも話した子でもある事を説明する。)
        -- クノン
      • (わたしだってやればできるのよ!とでも言わんばかりの表情で、こっそりと、クノンに微笑を向ける) -- イーリス
      • そうね、初めまして。クノンの母よ、うちの娘がお世話になっているようね(イーリスの言葉、お辞儀に対し鷹揚に応える)
        そう、イーリスと言うの。……成る程、プールのね。娘と親睦を深めてくれているようで、親としてはありがたい話だわ。これは言う必要も無いでしょうけど……これからも娘をよろしくね(そう言ってイーリスに微笑みかけた)
        それはそうと……あなた、何年の生まれ?(微笑みかけた後続けて質問をする)
        -- 奈落の王
      • //途切れ途切れで申し訳ないです
        お陰様で、随分と泳げるように…!
        (クノンを宜しく、との言葉に嬉しそうに奈落の王の笑みを受け、微笑み返す)
        (それから「もちろん、こちらこそお願いします」と、クノンに向き直って再び見せる笑顔)
        ええとー…(しばらく数え)138年です。少し特殊な歳のとり方をする血筋みたいなので、この姿ですけど(苦笑いしながら己を指す)
        (生まれて割と早い段階で成長が加速し、10代後半ともなれば肉体の加齢が止まる)
        (しかも、イーリスの場合に限り、冬眠中は加齢自体が停まる特性まで持っているので余計のんびりしているらしい)
        (だから生を受けて20年以上でも、まるで少女のようなところが多分にあるのだろう)
        (時折耳を動かしながら、クノンの母たる王を見据えて、はっきりした声で答えた) -- イーリス
      • ……そんなに経っていたの?(イーリスの言葉に、クノンは驚きながら反応する。)
        …その割に、私とそう変わらない雰囲気だから…いったとしても30くらいだと思っていたわ。
        ……母様は会っただけでその事に気づいたの?(こんな質問をしたからにはそういう事だと思いつつも、一応聞いてみる。)
        (//大丈夫ですよー、文通でも問題なしな場所を選んだのはこのためですし!)
        -- クノン
      • 138年、ね。……まぁ見た目で歳を計れるとは思っていなかったから左程驚く所でも無いけれど
        ……ん? ええ。気付いてと言うか……私もそうだけど外見で年齢は分からないでしょう?(三人の子持ちとは思えない程度に若々しい王)
        まぁその辺りを差し引いても、クノンはもう少し自分の成長に関して危機感を持つべきとは思うけど……そういえば、あなた達は何をしに来たのだっけ
        -- 奈落の王
      • んーそうね…27年くらいかな? 半分くらいは冬眠してたかもしれないけど。
        ……何しにきたんだっけ?!(クノンと顔を見合わせる狼娘)
        (問われて気付く、クノンの部屋が見たいな、とか家族に会ってみたい それ以外に大した目的も無いことに) -- イーリス
      • ……え?貴方が会ってみたいというから連れて来たのよ?…他に用はなかったの?(イーリスの顔を見て僅かに驚くクノン。)
        …でもそうね、貴方の場合ただそれだけの可能性の方が高かったわね…(その事に思い当たり、苦笑する。)
        …ごめんなさい、母様。せっかく来て貰ったのに、それだけみたい……あぁ、でも…こういう子だから、少しの間連れて歩いても構わないでしょう?
        もちろん、危険な所には連れていかないわ…いいでしょう、母様…(せっかくなので自慢の要塞とその住人に合わせるつもりのようだ。//締め的な行間で)
        -- クノン
      • ……これは予想して無かったわね。私に会いに来たにしては様子が変だとは思ったけど……
        謝る事では無いわ。娘の友達の顔くらいは見てみたかったし……えぇ、構わないわよ。私が良いと言ったなら大した文句も出ないでしょう
        ただ、危険な所はともかく好き勝手に出払っていたりするから、そう多くには会えないでしょうけど
        ……まぁ、気を付けるのよ二人とも。クノンが居れば大丈夫だけど、即死性の高い罠結構あるから(怖い事を平然と言って送り出した)
        -- 奈落の王
      • それが、本当に無かったり(困ったような表情をして、笑って誤魔化す狼娘)
        致死性の罠! …十分に気をつけます…盛んに使われていた時代とかあるのかなー…
        (ドキドキしながら、奈落の王に頭を下げ、クノンの後について再び要塞内を歩き回る)
        (まるで異世界な様相を呈する此処での経験は、彼女の記憶に深く刻まれることになったとか) -- イーリス
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