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S県S市与野区から。 猟師やってるおじいちゃんちに。 なんらかの行事で来訪。（何かは把握せず。） ジャストナウパンデミック。 バットアイムスタイリッシュノーダメージ。 おじじの形見のういんちぇすたあで集まっていた一族郎党に引導を渡して回った。 ゆえにすぐ用意できる弾は使い切った。 そんな感じ。 手の怪我は、まあ、まあまあまあまあ。 あと曽祖父が米兵。 家系にちょくちょくガイジンの血が入ってる。見りゃわかるかー。 ついでにいうとノーブラ。見りゃわかるかー。
おおむねゾンビものは知っている。 親族らがああなったときも、こちらは致命傷は受けていない。……たぶん。 ところで、あの時はとにかく助かりたい一心で全員◯したけど、 あの中に本当にゾンビとやらになっていた人は、何人くらいいたんでしょうか。
潜在的に殺人への躊躇がない。 破壊行為も弾みで行い得る。 ゾンビか否かを問わず殺害した人々の分まで生きるべきという義務感の様なものを抱いているが、 同時に希死念慮も浮き沈みしている。
はい。白状します。 私は、祖父の家に集まっていた人たちをみんな殺しました。 ゾンビとなった人だけではありません。 噛まれたらしい人。体液を浴びた人。今まさに襲われていた人。 確実に、1〜2発ずつ撃ち込んで、その家で動くものは私だけになりました。 無我夢中でした。助かりたい一心でした。 でも。 あの時、歯車のような何かが、噛み合ったような感覚がありました。 ……。 もう一つ。 私も、少し噛まれました。だけど、今、こうして元気にしています。 ……集まっていた人たちの中にも、同じように、耐えられる人がいたのではないか。 だって、私と血が繋がっていたのだから。 そう、思うことがあります。 でも、もう、わかりませんね。
猟銃の基本的な使い方は祖父が仕込んだ。 将来免許を取らせ猟友会に入れて何らかの宣伝塔に使う的な祖父馬鹿行為を画策していたらしい。
両親を9月下旬に事故で亡くしている。 祖父の家に向かう道中でのことだったらしく、遺体は祖父の家に安置されていた。
10月初頭以降、金属製の雨戸まで締め切られていた千歳家からは、 度々戸や壁を引っかく音やぶつかるような音が聞こえていた。 10月20日、千歳百華が立ち寄り弾の補充を行って以後、動くものの気配はない。
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