はじまり †
村を焼かれ、両親と尊敬していた兄を殺され、双子の妹はどこかに連れ去られた。
独りとなったクロウには、引き換えに焼けるような顔の痛みと全てなくした喪失感が残った。
それが10才の頃。
11才の頃、全てを失い孤児として孤児院にいたクロウにとある男がやってくる。
事の首謀者はとある暗殺者ギルドの男で、騎士だった兄が追っていたその男は、返り討ちに一族郎党全てを葬ったつもりだった、と。
生き残ったクロウにそれを教えたのは作り笑いが貼りついたような男だった。
「復讐したいなら、ついてこい」
その言葉を断る理由がクロウにはなかった。
経緯 †
2年間、ただ彼は人を殺す手段を学び、鍛錬してきた。
そして13才となったクロウに男は真実を告げる。
クロウの仇と、その真意を。
男はそれ以降クロウの前に姿を現すことはなかった。
新たな目的ができた。妹を取り戻すこと、自分の家族の仇に復讐すること。
その為に彼は拠点を見つけることにした。子供の自分を相手にするものなぞ少ないのはわかっていた。
ゆえにクロウは赴いた、その『劇団』を。
そして物語は始まる
戦闘スタイル †
- 武器はナイフ。他にも体中に暗器を仕込んでいる。
- 真正面からの接敵はしない。気配を殺し、闇にまぎれて一撃を以て相手を葬る。
- ナイフ捌き自体は特筆するものがあるが、本人はあまり得意には思っていない。
- 身のこなしは軽業師とでも呼べるほどのもの。また潜入が得意で、どのような難所でも潜り込み、戻ってくるその手際こそが真骨頂だろう。
- 現在他団員から戦闘技術を習得中。
性格 †
- 昔はそれなりに感情の類はあったが、それでもどこかぼーっとしていた子供だった。
- 家族と村を失くしてからは、さらにその感情も起伏がなく、喜怒哀楽といった類はほとんど顔を見せない。
- 彼が現状見せる感情は「怒り」のみだ。もっとも、それは暗殺者として振る舞っている時のみで日常では先述した通りの状況。
- その行動は一見無気力のようにも見えれば、言われた事、こなさなければならない事はしっかりやる。もしかしたら感情もないわけではなく見えづらいだけなのかもしれない。
外見 †
- 身長は見ての通り低い。現在158cm。
- 見た目と違い、身体能力は高く特筆すべきはその素早さ。目の前から消えたと思わせる程の速度。目下の問題は膂力の方があまりない事か。
- 顔の右半分に火傷のような跡。また、服の下も傷だらけだがそれらは「仕事」の時にできたものではなく、あくまでも訓練時に負った傷だ。
- 右腕の上腕部分に一周するように傷跡がある。
- 仕事中に使うマスク
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