彼の異能は魔剣を惹きつける事だけだと思われており、探索要員としての働きを期待され、文化庁への配属となっていた。
しかし百魔剣禍において魔剣の実物を握る機会を得た事で、隠れたもう一つの能力が明らかにされた。
勝手に手の内に飛び込んできた魔剣を握った瞬間、彼は戦闘訓練を受けた事のない素人から剣聖もかくやという戦闘技術を持つ達人へと進化。
その場に居合わせた職員の命を救うに至ったという。
一般人であった事に加え、戦闘はおろか格闘技の経験もなかった彼が『剣禍対』に実働要員補助として配属される理由となったエピソードである。
本人は「魔剣を握るといかなる能力を持つのか、その魔剣の効率的な使い方とか能力…そういったことを全て教えてくれる」と述べている。
なお、魔剣を持たない状態で戦闘訓練を受けた際の教官の評価
「彼の教育はまずは受け身を覚えさせる事から始めなければならない。体育の授業は何をしていたんだ…」
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