名簿/479413
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風越優理は謎と因果を解き明かす力を持った魔法使い、書警である。 まして手渡された「古びた手帳」は自分の分身とも言える「あの男」から託された物。 そこに記された名前がある以上、その強い想いと因果に引き寄せられる。 つまりそう、運命を見つめる力をもった視線は、例えるならモノクロームの世界の中で ただ一人鮮やかな色を放つ存在を見ることが出来るようなものだ。 ほとんど無意識とも言える、いわば直感というべき感覚でその場に引き寄せられてしまった。 「だからって娼館っておまえ。」 複雑過ぎる想いが思わず口に出た。 話すにしてもきっかけというものは中々に難しいものである。 「出待ちとかしてたら用心棒がやかましそうだし、客としていけというのか・・・。知り合いとかにあったら気まずいなぁ・・・。」 -- 風越 2013-06-08 (土) 14:25:38
やあキリル、相変わらず聴き惚れる声音だ。 (立ち止まり笑顔を浮かべる) その質問には、「そうだよ」と答えたいところだけどこれは、妹の部屋へ飾ろうかと思って。 そしてどちらかと言えば自分への慰めといったところかな。 -- グリゴリ 2012-06-21 (木) 19:54:32
(昼と夜の間、) (夕焼けの光が顔に射す) (色づいた何かを隠すように。) (目は指を追い、ネックレスにとまりそして・・・女の唇を見る) ああ、えっ、えっと、その、冬に物思いに耽る事は癖みたいな物で・・・ 昔の事や、出来もしないこと、願い事を取り留めもなく、考えてしまって。 (いつものように落ち着きなく袖口に触れる手、彼の癖) -- グリゴリ 2012-06-22 (金) 20:00:51
叶え難い願い事といっても決して大それた事じゃないよ。 長い間、妹の・・・アーシャの笑顔を見ていないから、 早く病が治る様にするにはどうすればいい、とか。 そうしているうちに、想いが募って――― なくなった母を偲ぶ事もある。 旅の間に知り合った人達は今どうしているのだろうかと考える事もある。 それと、勿論、キリルの笑顔をみたり、 キリルの歌をもっと聞きたいって考えている。 でも・・・。 (そこから先は口には出さすいつもの笑顔に戻る) -- グリゴリ 2012-06-22 (金) 21:13:19
(グリゴリの全てを覆い隠す笑顔は夜の女たちの仮面の笑顔とよく似ている) (だがその仮面がキリルの前では役に立たない、頬をつつかれ再びその笑顔は 「表情を」「作らない顔」に「綻んだ」) ああ、まるであやされる子猫のようだ・・・ いっそ流れ星がこの手の中にふり降りてきて、望みの全てを与えてくれるならば。 (そう言って、急に自分の左手を、輝きだした夜空に向ける。) (すると天から一筋の光がゆっくりと引き寄せられる。) ほら、流れ星を捕まえたよ。 (そう言って、開いた手の中にはひとつの宝石がある) (だがそれは唐突すぎて、誰が見ても疑いようもない、魔法によるただの幻、偽物の宝石だ。) ・・・でも、いつか、本物を手にできるような男になったら、君を迎えに行く。 (本物の宝石や、本物の貴族、そんな人達の間を舞う美しき女に投げかけられるお決まりの 「いつか君を」という言葉、娼婦達が毎夜、囁かれる愛の約束。) (あまりにも陳腐で聞き飽きた台詞をグリゴリは「表情もなく」口にする) (それはいっそ幻の星よりも儚げな約束の言葉だ) -- グリゴリ 2012-06-22 (金) 22:27:06
例え、明日死んだとしても、「言葉」は死なずに・・・残るよ。 限りある命をもつ人間の「言葉」だから、死なずに残るんだ。 (もうそこには仮面の笑顔はない、これは心からの言葉だ) -- グリゴリ 2012-06-23 (土) 00:08:01
いつ死ぬか分からない、それを出来損ないというのなら、それは僕も同じだ。 いや、生きとし生ける物達は全てそうだよ。 例えそれが既に手折られた花束の花のような―――、 後は、枯れゆくだけの命だとしても。 でも、それでも、花は今、生きている、僕らのように。 未完成で、不完全で、出来損ないだから、何かに成りたいと強く望む。 それが人間、死を迎える種族の生だ。 果たせなかった約束の言葉、未完成の想いが重荷というのなら・・・。 それだって人が、人である証拠だよ。 キリル、君が「鬼」の様に、僕が出会ったヴァンパイア達のように「完成した存在」だったなら、 僕は、僕は・・・、きっと何も想わず、何も告げずにいたはずだ。 「出来損ない」こそ僕にとっては「本物」なんだよ。 (自分でも気がついていないのだろうか、抱えていた花束は滑り落ち・・・) (その両手はキリルの肩に置かれ、瞬きもせずに見つめている) -- グリゴリ 2012-06-24 (日) 01:20:57
違う!不幸になんて! (思わず声を荒げた) (何が違うというのだろう、キリルの過去を全て知っているわけでもないのに) 僕らは、約束を違えても、いいんだ。 僕らは、かなわぬ願いを望んでもいいんだ。 つかの間に消えてしまう流れる星を、 永遠の宝石に変えたいと。 そう思ってもいいんだ。 君と僕はどこか似ている。 僕もかつて――― (再び、声をひそめ、キリルの身体を抱き寄せる) (自分の「罪」を密やかに告げる為に) 僕は、かつて幼い頃魔術の力で妹を救おうとし、失敗した。 「命の全て」を記した魔術書の力で・・・。 でも、僕は魔術書に込められた悪意と狂気に気が付かず、妹を「怪物」に変えてしまったんだ。 「怪物」は生きたいという欲望のままに命を求め、命を喰らい・・・家族は犠牲となった。 僕は、「怪物」を「封じる」事は出来た。 だが「人の心」は未だ戻ってこない。 (震える声で告白する、グリゴリもまた後悔を抱えて生きている) 僕と君は、何か似ている。 運命の鎖が十字に交わる線の、中心の一点がこの街だったのだろう。 (二人はよく似ている、だからこそ、その線が一本として重なることはないのかもしれない) キリル。 ああ、キリル・・・。 キリル・・・! 愛している。 (愛の言葉はキリルへの「重荷」、それと同時に「彼の希望」) -- グリゴリ 2012-06-24 (日) 19:02:55
ああ、そうだ。 そう、そうだよ。なんだよ。 (キリルの一言、一言へ頷きながら言う。) (袖口のボタンを、手のひらから血がにじむほど握り締めながら、言う) (今の僕はひどく無様だな) (これが詩や物語の一場面なら、なんて出来の悪いお話だろう) (物語ならここはきっと別れのキスで幕引き、安いメロドラマ、どこかで聞いたようなお話・・・。) ならば僕は、『今夜だけ君を愛さない』 (そんな台詞を言いながら、無造作にポケットからコインを取り出し) (質の悪い酔客のように、そこに愛など無いと言わんばかりに) (―――乱雑にキリルの胸の谷間へと押しこむ) (本当に最低の口説き文句、最低の男だ) (でもいいんだ、主役になれなくても、愛で「結ばれる」なんて結末でなくても。) (いっそここで平手が飛んで僕は派手に転び、観客が笑い舞台が終わる、そんな物語でもいい。) -- グリゴリ 2012-06-25 (月) 00:32:37
(差し出されたボタンを受け取って、女は微笑んだまま彼を見つめる) …では、貴方のために。歌を一つ。 (手のひらに乗せたボタンを指でなぞり、星の下答えて) (そして囁くように歌い始めた)
(歌声に足を止めた人々の拍手 その音が止んでも、そこから動くことが出来ない 拍手も忘れ、返事することも忘れ、ただ立ちすくんでいる その言葉を口に出来なくて 手を振ろうと上げた腕すら所在なく空を掴む もう一度、流れ星でも捕まえようというのか それともこの手で花を摘み取ろうというのか 手の中には星もなく花もない ただ愛だけが溢れている 笑いながら目を閉じ また開く 開いた目からは星が流れ落ちる ボタンのない袖で顔を拭う 踵を返すその時は歌い終わったその瞬間だったのに 涙で滲んだその目から映るキリルの姿を惜しむばかり ああでももう行かなくちゃ この十字路から分かれ行く道を 振り向かずに進むために 最後の花びらを惜しんだとしても) ありがとう、キリル。 さよなら。 -- グリゴリ 2012-06-27 (水) 01:08:23
いいなぁ、そういうふうに身体の才能?に恵まれていると・・・。 -- グリゴリ 2012-06-11 (月) 07:01:58
ありがとう。 そう言ってくれると嬉しいよ。 (少し落ち着かない素振りで袖口のボタンを付けたり外したりしながら言う。) でも、誰だって美しいものには憧れるだろう? ・・・それに母も、娼婦だったんだ。 -- グリゴリ 2012-06-11 (月) 19:39:20
雰囲気は、よく似てる。 (よく出来た愛想笑いを浮かべていつもの調子に戻る。) それに大金を積むだけじゃ身体を開かない娼婦と、 そこら辺の尻の軽い女の子、憐れむべきはどっちだって・・・。 極論といえば極論だが、とにかく彼の中では母は誇り高き女であるようだ。 -- グリゴリ 2012-06-11 (月) 23:21:21
そういう事だろうね。 今となっては二人の間に何があったかは分からないけど。 そして媚びなきゃ生きていけないのは成り上がりの交易商人だった父も一緒さ。 -- グリゴリ 2012-06-11 (月) 23:56:12
妹は本妻の子だよ。 そちらの母は家系をたどれば貴族の出で父よりも格式が高くて・・・。 (やっぱりだ、この人の前だとどうにもしゃべり過ぎる、そう自覚するとまた手癖でボタンを触り始める) あーいや、僕のことは良いんだ、別に。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 00:18:31
僕自身の話しはきっと退屈だよ。 子供の頃の話なんて特に。父の出世のために勉強ばかりしていた。 「自分の意志」で進んだ試しなんて無い。 (とっくに治したと思っていた癖を指摘されてしまいバツが悪い) -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 00:44:57
必要に迫られてという面もあるけど・・・。 それに以前話したのはどちらかと言うと売り物に為らなかった話で。 文章として残してるのはもっと殺伐とした内容が多くて―――。 そうだ、一番世話になっている所の話をしよう。 ここよりもっと南の山岳地帯へ行った時の話だ。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 01:08:54
高山の寒さは故郷と同じか、それよりも厳しかった。 ただ、雪は滅多に降らず乾いた土地にへばりつくように人が住んでいる。 言葉も独特でめったに外国人が足を踏み入れることはない。 そこでの統治者は世俗の王でなく、絶対的な神権をもつ神官によって治められて、と、ここまでは普通なんだが。 生き神として超常の存在が実際に君臨しているのが特別なところさ。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 01:20:48
もう少し、経緯を詳しく言うと・・・。 僕を雇っている機関はもっぱら研究者ばかりの集団でね。 遠い国へ、使者として出向くには向いていない人達ばかりでさ。 使者というより運び屋といったほうが正確かな。 ある遺跡の発掘で出土した、その国の高僧の遺骨を返還するお役目を受けてそこへ赴いたんだよ。 その国の文化は骨に特別な執着があるらしく、どこからか聞きつけてお呼びがかかったと言うわけさ。 今にして思えば過ぎた役目だったが、その国の言葉を知っているのは周りでは僕だけだったから仕方ない。 言葉の壁で国同士の揉め事に発展したら大事だとか、 身の保証はずっと世話してやるとかのせられて、 気がついたら、遺骨返還にかこつけて神秘の国について 根掘り葉掘り聞いてこいという事になってしまっていた。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 01:35:43
男女の双子。 弟君は人間、姉君はヴァンパイア。 背中合わせに肉体は結合し、 神官である彼は目が見えず、 巫女である姉君は口がきけず、 二人の足は膝から下がなかった。 こちらの「分類」でいえば人間でも、ヴァンパイアでも、ダンピールでもない。 そして彼らの統治は既に数百年を超えている。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 01:45:51
その国の民からすれば正に神としか、いいようのない存在であり、 思いやりのない言葉でいってしまえば奇形であり、 それでも僕は人間だと思った。 それと、語学に関しては習う時間がたっぷりあっただけの話さ。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 02:00:54
荘厳な歓迎の儀式と遺骨の返還の儀式が数日かけて行われた。 立ち込める香と黄金で敷き詰められた部屋、聞いたこと無い旋律の音楽、アレこそなんだか夢のような・・・。 そのあとは、人払いしてじっくりと行きたかったんだが、逆に彼らからの質問攻めの地獄を味わったよ。 おおよそ好奇心なんてものは、人間、誰でも持っているもので。 そういったところで一緒だとおもった。 向こうからしてみれば外国人は神よりも訳の分からない生き物だからかな。 『……まあいい。ほら、続き。』ってね。 今の貴方みたいに、友達に話しかけるみたいに。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 02:26:21
そうだね、見た目は童形のままだったよ。 それと二人がかりの質問攻めといっても姉君は口が不自由だから 目で訴えてくるのだがかえってそれがこたえた。 永遠に若くあることも信仰の対象だろうし神権政治といっても 摂政が補佐する形だったのできっと心は純粋なまま数百年を過ごしているんだろうな。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 02:49:07
頭の良い方々だったから飲み込みが早かったな。 それから・・・たとえ姉弟でも、たとえ身体を共有していても、自分と違う心は、他人の心だよ。 二人共それぞれに違う。 (具体的にどう、とは言えないようだが思い返しつつ話す) 退屈かも知れないが、あの国の厳しくも純粋な風土を写した様な方々だった。 やっぱり少し羨ましくもある、仲の良い姉弟っていうのは。 (ふぅ、とここで話を区切る) ―――話は変わるけど、昨日もまた僕は妹の贈り物に失敗してさ。 良かったら君の所の妹にでも貰ってくれないかな、この銀のネックレス。 持て余しちゃってさ。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 03:20:18
(花か、何度か買っておいては見たものの無視されている気がするが・・・) (捨てたりはしてないし、アリかな) (ああ、でもすぐに枯れちゃうんだよな) (というかやっぱりしゃべり過ぎてしまうなぁ・・・) (そうやってまた、袖口のボタンを触る) ―――うん。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 03:54:29
美人に弱いだけだよ。 君の微笑みは、長い冬の終わりを告げる太陽の日差しの様なものじゃないか。 (これは気障と言うよりも北国出身のものがよく使う慣用句) -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 20:24:07
いや、化粧なんて、そんな表面のことではなく。 ―――上手くは言えないけど、以前よりもその瞳に心の芯の強さを感じるんだ。 -- グリゴリ 2012-06-12 (火) 23:25:47
(やっぱり、僕は羨ましく思う。) (そして、美しいと感じる。) 想いの強さか。 (おもわず独り言を呟く) -- グリゴリ 2012-06-13 (水) 00:11:58
なんだか、思わぬところで励みになった。今の自分の生活が変わるわけでもなのだけれど・・・。今日ここで話せて良かったよ。 -- グリゴリ 2012-06-13 (水) 00:43:29
その首にかかるとただの銀細工も満天の星空に見えるよ。(わざとそんなふうに言う) -- グリゴリ 2012-06-13 (水) 01:15:09
いやいや、お気づかいなく。(いずれ彼女にはもっと似合う豪華なアクセサリが誰かから贈られるだろう、でもその間だけでも大事にしてくれるならそれもそれでいいか、そんな風に思う。)さて、それじゃそろそろ行くよ。 -- グリゴリ 2012-06-13 (水) 01:29:36
帰り道でダイヤと黄金が山ほど落ちてたらすぐさま引き返してきてそうするよ。(そんな事を言って去っていった) -- グリゴリ 2012-06-13 (水) 01:51:07