(頷く)そういう事…また一から出直し、ってね -- メリア
だが無事ならそれでいい、命あっての物種。気落ちするようなことじゃないさ、嫌なことは酒でも飲んで忘れよう。(そう行って酒を注ぎ手渡す。結構強め) -- グリゴリ
まぁ…その通りかしらね(ありがとう、とグラスを受け取り。ちょびちょびと…実は味も分からなければ、酔いもしなかったりするのだが…) -- メリア
怪我はしないに越したことはないけど、失敗は誰にでも有るよ。
勿論、僕もよく失敗するし。酔っぱらいに殴られてフラフラになっているところを子どもに助けられたりとか。 -- グリゴリ
ちょっと言ってる意味がよく分からないわ…と思ったけど。簡単に言えば怪我した所を子供に介抱されたって事よね?(首を傾げる)
…まぁ、それもそうか(うんうん、と頷き)今度は失敗しないようにしなきゃな…(くい、とグラスを傾けて) -- メリア
言葉の通りだよ。
付け加えると・・・。
普段から幻覚が見えてるようなアル中には、僕のなけなしの特技、幻覚での撹乱が通じないってことだね。 -- グリゴリ
幻覚でのかく乱、ねぇ…あ、やらなくて良いからね?(あはは、と笑って)
まぁ、誰しも相性の悪い相手ってのは居るものだから仕方ないわね… -- メリア
ふむ、「仕事での失敗」、「相性の悪い相手」そういう事に関する話が一つ、有るな。聞くかい? -- グリゴリ
…ん、良いの?グリゴリの話って面白いから好きね…お願いしても良いかしら -- メリア
この話は前みたいにお金を払う必要もないからお気軽にどうぞ。冒険再登録、快気祝い替わりだ。
「ヴァンパイアハンターがヴァンパイアに」っていう、失敗としては分かりやすい話だ。
そして今回もちゃんとハッピーエンドだよ。 -- グリゴリ
(ぶふっ、と噴出してむせる)げほ、げほっ…あ、あぁ…変な所にお酒が入ったわ(咳払いをしながら、何とか平静を装い)
…ハッピーエンド、ねぇ… -- メリア
//気になるところで、あすへ続くのであった。 -- グリゴリ
//了解です、おやすみなさい --
//すいません、またFlash化したくなったので土曜日までお待ち下さい・・・。(コメントアウトに触りだけ記述) -- グリゴリ
//了解いたしましたー --
グリゴリの語り -- グリゴリ
(話を聞き終えると酒を一口、吐息に混ぜて溜息を吐き出す)…そんなのも居るのね(何のことは無い、要は実際吸血鬼になったわけでは無かったのだ。自分に当てはめられるかも、と思ったハッピーエンドなど、最初から無かった)
多分、助けた時からその可能性を考えて、だったんだろうけどさ…もしも。もしもよ?本当に吸血鬼だったら、どうするつもりだったの? -- メリア
その時は僕が「死ぬ」。 -- グリゴリ
(苦笑して)随分簡単に言うわね…でもまぁ、その通りか。逃げ場も無ければ倒す手段も無くて、更には相手も吸う相手がグリゴリしか居ないんだもんねぇ… -- メリア
でもさすがの僕もハイキングが趣味の健康的なヴァンパイアは、聞いたこと無いね。
ああでもここいらのは、そういうのいそうだなぁ。 -- グリゴリ
そうよ、案外気付かないだけで近くに居たりしてね(はは、と笑いながら考える)
(グリゴリが自分の事に気付いているか否か、で有る。気付かれたからどう、というわけでも無いのだけれど)
(むしろこちらから言ってしまえば楽になるのでは…と、ふと気付く)じゃぁ、私が吸血鬼だって言ったらどうする? -- メリア
僕に飯の種を与えてくれる神に感謝。
だね。 -- グリゴリ
…あんまり本気にして無い?それとも、前から気づいてたとか…(ううん、と唸る) -- メリア
そうだなぁ…得意の逃げの一手を種明かしちゃった相手が、
敵対的だった場合っていうのは、マズイっていうのは気がついているよ。
ただ、あまり大きな失敗っていうのは今まで無いんだよね。 -- グリゴリ
あはは…どうにかするつもりだったら、とっくにしてるって(でしょ?なんて同意を求めつつ)
…まぁ、大きな失敗した後でも続けられるような仕事じゃ無さそうだしね。及び腰になっちゃいそうで…踏み込めなきゃ話にならないよね、グリゴリの職業…(ぐっ、とグラスを傾けて飲み干す) -- メリア
つまり僕も相性の悪い相手は避けて、失敗をできるだけ回避している。
で、話が出来そうな相手には踏み込んでゆく。
そういう事だね。
ただ、一度、「お前は女のヴァンパイアを口説いでまわる変態だな。」
と冷やかされた事がある。
これには参った。 -- グリゴリ
わざわざ相性悪いのやら、危ないの選ぶ意味も無いしね…理解出来るわ
(ふふっ、と微笑んで)相性の良い相手に、たまたま女性が多かったのかしらね…話好きだから、話を引っ張り易くてその結果…って線もありか(腕を組んで、むむむと唸り)
…あ、それと私が吸血鬼っての本当だから(くい、と指で口の端を上げ。牙を見せる) -- メリア
ふう・・・。
いや、驚いたよ。
じゃあ、酒はサングリアのほうが良かったかな? -- グリゴリ
(はぁ、なんて溜息を吐いて)…あまり、驚いてるようには見えないのよね。グリゴリが元々落ち着いて見えるからかもしれないけれど…
もしくは、取材中に似たような経験が既に有った、とか…あぁ、ごめん。貰った上に呑んでおいてなんだけど、味が分からないから其処まで気を使わなくとも… -- メリア
職業病ってやつかな?元々、魔術師でもあるわけだし。
精霊、妖精、悪魔、怪物、色々な言い方があるけど
相手に対して「取り入ろう」だとか「いざ打ち倒さん」なんて気持ちだと足元が覚束ない。
自然体でいるっていうのかな、結構大事なんだよ。
さて・・・それじゃあ今度は此方が聞く番だと嬉しいな。
教えてくれるかい?メリア。
(そう言って注文した酒を差し出す、分からなくても気持ちは受け取ってくれ、ということらしい) -- グリゴリ
…何か分かるかも。話す相手がやたらに興奮したてり、怯えてたりじゃ話す方だって困るものね(あはは、と笑いながら)
自然体、か…大事だし、難しいわね。私もそう在れたら良いんだけど…(ありがと、と酒を受け取り)
そうね…何から話したら…(目を瞑り、暫く考える…が。グリゴリに向き直り)…何が聞きたい? -- メリア
そうだね、まず、生まれがそういう種族ですっていうパターンと元は人間でしたってパターンがあるよね。メリアの場合はどうかな? -- グリゴリ
(頷いて)30年程前かしら…私、ハンターをしてたんだけどね?って、此処まで言えばどういう理由でなったかは分かるでしょ(苦笑しながら、頭を掻く)
…だからさ、今日の話は最初ドキッとしちゃってね…結果的には違ったわけだけども -- メリア
(その言葉に笑みを浮かべ頷く。)
じゃあ、最初は何かと困っただろうと思う。
当時はどうだったんだい?
君自身と周囲の人々は、何を感じ、何をしたのか。
それも聞きたい。 -- グリゴリ
…そんなに危険な相手じゃないから、って。私一人だったの…だから、なったそばからハンターに、って事は無かったんだけど(目を閉じ、思い出すままにぽつぽつと)
さっきの話とは真逆ね。直ぐに死のうとしたの…自分でね?(はは、と苦笑して)でも… -- メリア
「死ねない。」
どうやっても? -- グリゴリ
(頷く)知ってる事に、やれる事。色々試したんだけどさ…それこそ太陽の光を浴びようとも、心臓に杭を打ち込まれようともね
…あ、正確には一回死ぬけど気が付くと再生…なのかな?とにかく無傷の状態で意識を取り戻すのよ(ううん、と唸りながら)…当然、その間の事は覚えてないし、分からないけれど
…っと、ちょっと話が逸れちゃったかな。それで、死ねない事に気付いてからはせめて人間に迷惑をかけないように、って思ってさ -- メリア
つまり努めて抑えている何かがあるんだよね?それは、何かな? -- グリゴリ
(頷く)正確には、抑えていた…ね。名に関してる通り吸いたくてたまらなかったのよ…血が(はぁ、と溜息を)
今でこそ、私が吸った相手が吸血鬼にならないって分かったから少しだけ吸血して…って出来るけど。成って直ぐなんて、当然そんな事分からないじゃない?
だから、元の住人…あ、私を吸血鬼にした奴ね?とにかく、そいつが潜んでた所に、今度は自分が潜む事になってさ(言い忘れたけれど、と一言。どうやらその吸血鬼は、自分が吸血鬼になった時には既にその場には居なかったという事らしい) -- メリア
人間の理性の勝利だね。
大した精神力じゃないか。
ああそうだ。
僕が話した生きるための食事と、単なる快楽としての衝動、
不死のヴァンパイア的にはどっちが納得できる? -- グリゴリ
(目を瞑る)…理性、か。私の場合はどちらでも無いのかな?ある意味前者とも言えるけれど…(ううん、と唸って。先程貰った酒を一口)
吸血鬼ってさ、血を吸うからでひと括りにされてるけど。個体差が激しいじゃない?…だからグリゴリの話した不死の吸血鬼とは私も大分違うって言うか…
(あー、なんて声を上げて。頭を掻き)…飢えるのよ、凄く。渇く感じでさ…けれどさっき言ったみたいに死なないのね、それでも -- メリア
じゃあその当時の目的としては苦しみを感じない程度の血の確保と身の隠蔽って感じだね。
上手い解決法をみつけたのかい。 -- グリゴリ
(頷く)最終的にはね。ただ…(少しだけ、言いよどむ。けれど続けて)…最初だけはさ、そうも行かなくて…(目を伏せ、視線を落とし)
最初、下手に頑張っちゃったのがいけなかったのかもね…さっき言った所に潜伏し始めて、多分半年ぐらい経った頃だと思ったわ
意識もまともに保てないような状態で、とにかく血が吸いたくてたまらない。でも気合で…いや、単に死なないまでも弱って動けなかっただけかもね(はは、と苦笑して)
(暫く黙り込み、もう一度グラスを傾ける)…そしたらね。来ちゃったのよ、人が… -- メリア
(黙って頷き、話を促すように佇んでいる) -- グリゴリ
(あまり思い出したく無い事では有るが…聞いて貰える機会も早々無い。何より、言えば少しは楽になる)…ハンターだったわ、それも知り合いのね。何回か組んだ事が有ったぐらいだったけど…そこそこに良い関係は築けてたんじゃないかな?
…これは私の想像だけれど、元々居た吸血鬼の被害は無くなったのに私が戻ってこないから、骨でも拾うつもりで来てくれたのかもね(半年は経ってたし、と付け加えて)
…で、話を戻すけれども。私の姿を見つけた時には相当驚いたんだろうね…名前を呼んで、引っ張り起こしてさ。当の私はその時、そいつがどう見えてたかって言えば…(また、言いよどむ。ふぅ、と大きく息を吐いてから)…凄く、美味しそうに見えたのね -- メリア
それは運のなさよりもあいてが不用意であるほうが問題だな。
当然予測して然るべきパターンだよね。 -- グリゴリ
(頷く)ありがちな話だものね…いや。其処まで多くは無いか(ううん、と唸って)何にせよ、確かにハンターなら考えなきゃいけない可能性の一つでは有るわ
…まぁ、私にはそいつが何考えてたかは知りようが無いから、何とも…後は説明しなくても分かると思うけれど。気が付いたら相手に牙を突き立ててて…って感じで
30年とちょっと吸血鬼してるけれど、死なせたのはそいつだけかな…あぁ、いや吸ってから数日後にそれが原因で…ってなってたら分からないけれど -- メリア
今の君の出発点は正にそこからというわけだね。
大部分は人間の感性のままのように見えるけど、年を経て変わったこととかあるかい。 -- グリゴリ
そうね…あぁ、ところがね。此処に来てから変わった奴に会ってさ。俺からだけ血を吸えー、って腕を突き出してくるような奴
変わった事、か…年を経て、って言ってもまだ私の場合は30年ぐらいだし、其処まで特別には無いかもしれないわね。強いて言えば、今はもう少し生きても良いかなって思ってるぐらいで…まぁどっちみち死ねないんだけど(あはは、と) -- メリア
随分と前向きじゃないか。
その恋人?はどんな奴なのかちょっと気になるね。 -- グリゴリ
色んな奴の色んな考えに触れてさ、こんな私でも出来る事が有るんじゃないかな、って思ったりもね…
(首を横にふるふる)のー、恋人。いえす、友人…だと、思う。 -- メリア
友人ね。
とはいえ―――人間の感性でいえば、スキンシップの範疇は超えているし、
かと言って直接的な性行為って訳でもないけど…。
そうだな、授乳に近いくらい親密な関係じゃないか? -- グリゴリ
また凄い例えを…でも、食事を与えるって意味では同じ…なのか?(ううむと唸って、腕を組む)
…って、授乳だとしたら友人恋人通り越えて家族よね… -- メリア
つまり友人とは違うんじゃないかなっていう事なんだけど・・・、なにかしら特別な関係であることは違わないんじゃ? -- グリゴリ
特別ねぇ…あ、でもあれよ。私以外にも一人に吸わせてるらしいわ?
一回貧血でダウンしたけれど、その時以外は…いや、結構辛そうにしてる時も有るわね…(渋い顔で、また酒に手を伸ばし) -- メリア
(・・・)
(・・・・・・)
(・・・・・・・・・)
(そういう性癖なのかな?) -- グリゴリ
ともかく、この街に来るまで同属とも会った事無かったし、話せる事もあまり多くないって言うか…
…あ、そうだ。この前話を聞いてから、一つだけ気になってた事が有ったんだけど…良いかな? -- メリア
どうぞ。答えられることなら答えるよ。 -- グリゴリ
(ありがと、と頷いて)…ほら、前に聞いた眠ってる吸血鬼の話なんだけどさ。私達から見ればずっと眠ってるわけだけど…
…本人からしたら、本当に一眠りの間にそれだけの時間が進んじゃったりするの? -- メリア
それは本人が醒めてから聞くのが一番だね。
残念ながら僕の知恵では答えられない問いだ。
メリアはどう考えているのかな。 -- グリゴリ
…あくまで私の考えよ?時間の流れが遅い中で眠るその吸血鬼からしたら、周りの時間がただ早く流れてるだけに感じるんじゃないか、って思うわ
つまり…(視線を落として)その人は特別長く寝たように感じないのに、ただ回りだけがとてつもない時間を経て。余計一人ぼっちになってしまうんじゃないかって… -- メリア
―――彼女は一人になりたかったんだよ。
ため息が霧になるほどに、こぼした涙が湖になるほどに疲れていたんだ。 -- グリゴリ
(大きく息を吐いて、目を瞑る)それなら…どう感じようと問題は無いのね…
死刑の道具に使われてたんじゃ嫌にもなるわ…
…私も私で、目覚めの場に立ち会う事になっちゃったりしてね(はは、と笑う。あまり洒落にはなら無い話ではあるのだけれど) -- メリア
その時は、友だちになってあげてね。それは僕には出来ないことだからね。 -- グリゴリ
(頷いて)…お酒ご馳走様、さっきの話も凄く興味深かったわ
長々付き合って貰っちゃってごめんね(それじゃ、また。と手を振って帰っていった) -- メリア
それじゃ、また。 -- グリゴリ