解放劇を編む者 ムング・ルウン・モサアン †
「“解放”こそが我が喜び」
「肉体はまさしく牢獄であるが、そうだとしても美しいものが良い。故にこの姿は至極当然の帰結といえるだろう」
「ムングはムングの代行者として、君の魂を肉体から“解放”する」
「何者にも縛られぬ絶対的自由。それを地上に実現しなければならないのだ」
「――わたしが、君の“劇”の機械仕掛けの神だ」
名前 | ムング・ルウン・モサアン |
---|
性別 | 女(肉体的には)、元男 |
---|
年齢 | 不明。肉体の年齢は10代前半 |
---|
出身地 | 中心の地 |
---|
職業 | 劇団銀月の所属の劇作家/役者/暗殺者(解放者) |
---|
理由 | “解放”劇の上演のため |
---|
行動方針 | 抑圧されたものを解き放つ/解放劇を演出する |
---|
RP傾向 | 文通気味かも。ぺらぺらよくわからないことを喋るキャラですが無理に付き合わなくても大丈夫です もちろん付き合ってくれたのならうれしい |
---|
目的 | 抑圧され抑制されたものを自由へと解き放つこと そしてそれを一つの演劇として演出すること |
---|
好み | 自由、矛盾、混沌、革命、機械仕掛けの神 |
---|
苦手 | 抑圧、整合、秩序、圧制、魂の牢獄 |
---|
企画 | 企画/誅殺部隊カタコンベ |
---|
自作絵 | ◆ |
---|
扉や窓が常に開け放たれた劇団宿舎の一室、劇場、あるいはそれ以外 †
ムング・ルウン・モサアンとは †
最近街に流れてきた“解放者”を自称する少女。
体躯は小柄で、絹のような黒髪に白い肌という作り物めいた容貌を持つ。
衣服についてはよく変わるが、華服や胡服のような服をゆったりと着るのを好む。逆に、薄手で露出が多めの服も好む。
形式張っていたり、体を締め付けたりするような衣服は好まない。また、後述するように執筆中は全裸。
劇団銀月に劇作家件女優として所属しており、住まいも劇団宿舎に間借りしている。
口調などは常に芝居ががっているものの、これが素の状態。
年齢や出身地などは彼/彼女が語る度に「設定」が変わるために一定しない。
名前も本名ではなく、遠い国の神話伝承に登場する神などの名称を羅列した偽名である。
劇作家兼女優として劇団では活動しており、基本的には脚本と演出を担当する。
その脚本の特徴としては“解放”ということがテーマとして据えられることが基本。
必ずしも一般受けするような内容ではなく、更にはムングが好んで機械仕掛けの神を登場させることが多いため、
話の展開としては強引で、半ば理不尽な力で以て“解放”がなされていくというものになる。
また現実の倫理感とかけ離れたような演出も少なくない。
そのため、劇団でムングの脚本が採用されることはそう多くないだろう。
役者としての演技は本人のアクが強すぎるため、評価は別れる。
現実さえも一種の“解放劇”として演出したがっているところがある。
肉体としては完全に少女であるものの、その精神は男性である。
正確には本来の肉体は男性であったということになる。ムングはもとより魂に性別を認めていない。
世界を旅して“解放”を進めていく中で、ムングは自らの肉体から魂を“解放”することを決めた
その結果、ムングの魂は現在の少女の肉体へと移った――というのは本人の談。事実は不詳である。
自分の意志で、何らかの方法で構成した少女の体に魂を移したというのは事実であるようだ。
ムングは肉体を魂の牢獄と定義しており好んではいないものの、それでもどうせならば肉体は美しいものがいいということから現在は少女の体で生きている。
自由や“解放”を好み、束縛や規制、捕われなどを嫌う。
魂は肉体に縛られているという考えの持ち主であり、それを“解放”しなければならないと語る。
倫理観、常識も一種の束縛と考えている。衣服などもムングにとっては拘束具の一つ。
そのため、脚本の執筆の際には自らを束縛する衣類は脱ぎ去り、全裸の状態で行う。部屋の扉などもフルオープンにする。
こうすることで、自らの魂の束縛を少しでもなくし、“解放”の精神を物語として顕現させることができるのだという。
なお、これらの行為に性的な意味などは特に見出してはいない。故に見られることも恥とは思わない。
あらゆるものは束縛から“解放”され、永遠の自由の園にたどり着かなければならないのだとムングは定めている。
だが、一般的には変態の誹りは免れないであろう。倫理観は正常とは言い難いもの。
解放者(暗殺者)としてのムング †
ムングは劇団に入る前から“解放者”として活動を続けてきたという。その真偽は別にして、劇団の暗殺者達にはそう語っている。
民に対して圧制や抑圧を行い、自由を奪う貴族、商人、悪人――その地位や種族を問わず、ムングは“解放”を行った。
“解放”とはすなわち牢獄である肉体からの魂の“解放”である。悪しき肉体に影響され、悪を行ったものたちの魂を“解放”するのである。
そうすることにより、抑圧されていた民も“解放”され、体制は崩壊する。そう言った一連の“解放劇”をムングは演出してきた。一種の革命家とも言えるだろう。
ただ、その後の統治や秩序などには一切興味を持たず、“解放”後は早々にその地を離れてしまうことがほとんどであった。
現在は、劇団に所属することで“解放劇”をこの街や地方で起こすことを望んでおり、演劇は一種の魂の“解放”ともムングは捉えている。
そのため、ムングにしては珍しく一つの組織の中で活動を続けている。
劇団は“解放”を行うために暗殺機関として活動している――今現在は、ムングはそのように認識している。
“解放”を行うということが何よりもムングの中では重要であり、何かしらの恨みや正義感に基いて暗殺者として活動しているわけではない。
ムングが悪とするのはムングが自由を奪うものと判断したものである。善悪の判断の基準は自由を束縛するか否かとなる。
魂は常に清らかで不滅、真なる存在であるという考えのため、悪を行うものに対しての憎しみなどは持っていない。ムングが憎むのは魂の檻である肉体である。
暗殺者としては変装や演技を行い、対象に近づいて“解放”を行うというスタイルが基本。
呪術に長けており、“ムングの印”とムングが呼ぶ呪印を指で形作ると、対象の魂を肉体から解き放つことができるという。
実際には呪印で肉体を金縛り状態にし、短剣にて喉や心臓を割いて殺害するということになる。
“解放者”として活動する際は口調を変えることが多い。
使用する術など †
- ムングの印
- 呪印の一種。遥か遠くの国、あるいは世界の神性に端を発するものであると言う。
この印を手で形作り、対象にかざすとその対象の肉体から魂を解き放つ事ができる死の印。
ただし、ムングが用いるそれは相手をそれだけで死に至らしめる事はできない。効果としては金縛りに近いもの。
- 变化
- 様々な人物や物体、存在に变化する術。
ただし、本当に自身の姿を変えてしまうものではなく、一種の幻術である。
相手に幻術を掛け、認識を変えてしまうものである。幻術などに耐性があるものや、解術できるものには効かない事が多い。
何かの拍子で認識に疑念を抱かれた場合などは術が解けてしまう。
ムング曰く、自身の演技力で相手にそう思い込ませる術。
ムングの書いた脚本 †
ムングがこれまでに書いた脚本、戯曲。基本的には何かからの“解放”がテーマとなっているが例外もあり。
多くは使用されずにお蔵入りしている(恐らく)。ムングの部屋に置かれているので自由に読むことが可能。
タイトル | 概要 |
聞け万国の冒険者 (副題:灰燼の訪れと黄昏の王の裁定) | 黄金暦時代の過去の冒険者をテーマとした作品。 英雄などにはなれない下層の冒険者が主人公として据えられている。 彼らをギルドや酒場、依頼人によって都合よく使い捨てにされる存在として描いており、必ずしも史実通りではない。 搾取される下層の冒険者達が自らの自由のために反乱を起こす自己“解放”の物語。 終章において、いと高き場所より黄昏の王が降臨し、黄金の時代に幕を引き、黙示録の時代が幕を開ける。 黄昏の王のもたらした“終末の火”によって冒険者という存在は消滅し、灰の時代が到来し終劇となる。
いわゆる架空歴史物であるが、作中における酒場やギルド等の扱いに対してへの批判が懸念されたため上演はされなかった。 |
異聞・浦島伝説 (副題:神仙浦島太郎の帰還) | ――竜宮城へと浦島太郎は帰還した。 常世国へと渡り、非時香木実を食し、ついぞ神仙へと至り、遙かなる海底へと潜行する。 これは、昇仙した浦島太郎のもう一つの物語である。 |
彼岸の記憶 †
//魂の交感 †