女王蟻エウゼナ Edit

エウゼナ螺旋縦坑を統べる女王蟻。女王蟻の中ではありふれた性格をしている。
規律に厳しく、真面目であり、効率を重視する。基本的に蟻人以外と会うことは無く
他の種族からの謁見というものは行われることがない
外部からの使者があっても年嵩の娘を代わりに立てて会話をし、その姿を見るのは難しいだろう
自身が死ねば街が容易く瓦解することを深く理解しているための措置であり、悪気はなし
女王蟻シュルメウスはむしろ特殊な部類にあって、自身があってこそ広く世界を見れる
という考えを持っているからこそのものであったりする
娘たちの行動に対しては万全が出せるように気を配っているので、休息は小まめにとらせるようにしている

女王蟻サプランチェ Edit

オフアロトンネルサプランチェ区画を支配する女王蟻
女王蟻の中ではやや享楽的な嗜好を持っており、工事へ協力したのもその辺りが大きい
流通する品の数々に眼を通し、遠い国のものや文化に触れることへ楽しみを見出している
女王蟻としての役目はちゃんと果たしているので、区画やトンネルの経営は上手くいっている
あくまでもその辺りは趣味の範囲であると弁えているのでちゃんとしたもの
また、美食にも心を寄せているので、流通するもののいくらかを買い上げていたりもする

選帝ディスティオ・ゼランドバウガ Edit

ライドーム帝国の元首、選帝。
今はなきウムジマルドとの戦争の際、『無敵人形』を討ち破って皇帝に選ばれた。種族はオーク。筋骨隆々タイプ。
先の戦争にて、先帝が掲げた『無敵人形』の討伐を成し遂げて名を上げ英雄となり
国民の中のオーク達から大きな後押しを受けて票を獲得、選帝議会に名を連ねた
オークの中でも極めて思慮が深いほうであって、皇帝としても資質が高いところからも見いだされており
英雄皇帝としても賢帝としても名を上げ、国民からの人気も高いのだが
選出の際にオークの熱狂ぶりを見て不安を抱いたものも少なくはなく、長く観察の立場を取り続けているものも多い

英雄色を好むを体現している存在ではあるが、非道はせず正面から女性を落としにかかってものにしている
意識的な霊質干渉こそ得意とはしていないが、それを除けば全体的に優れていて
少々愛想にかけるところはあるものの、出来る限り相手を不快にさせないよう努力はしていたり
ヌ・ルム貴族の教えによって、政治的なことについても多少通じている。王としての力は十分に兼ね備えていると言えるだろう

多数の子供が居ることは知られていて、それは若かりし頃に行った修行の旅でもうけたものである
ただし経緯が経緯であるだけに、ディスティオ自身はその子供たちを見たことはないし
子供たちも自身がディスティオの子供であるとは知らないはずで、今現在何をしているのかも知らない
だがやはり経緯が経緯であるだけに、辛い目にあっているだろう確率は低いためあまり気にしてなかったりもする

更にこれは後年になってから明らかになったことなのだが、性的な面においては百発百中の腕前を持っているらしい
旅に出る前は女を抱くといえば娼婦を抱くことであり、出てからは行きずりで一晩だけというのが多かったのと
オーガ女と出会って以降は条件次第で確実にはらむ相手がほとんどであったことも手伝い
自分のそういった能力に気がつき始めたのは復路についてからのことであったという

ディスティオの旅
選帝になった時点でもそれなりに若いのではあるが、さらにもっと若い頃。ディスティオは故郷から旅に出た
当時はまだ「無敵」の称号を冠するには程遠く、南へ向かう旅の中でも様々な難敵を退けたとはいえども
とあるオーガ女から敗北を喫し
荒野で気絶していたところを恐竜人に保護され、世界の果て沿岸地にて少しの間療養生活を送った
恐竜人との親交を深めたディスティオは世界の果てを越えて更に南へ行く意思を伝え
世界の果ての向こうから来たという証を受け取り、更に南へ旅を続けた
ハバルサイナ砂漠フーディア共和国は証によって各部族から歓待を受け
剣の尾のセレムーとこの時点において引き分けている
ヌ・ルム王都に到達するとここを拠点に決めて長く滞在し続けることとなる
多数の子供のうち、ほとんどはこのヌ・ルム滞在の中でもうけられた
ヌ・ルムの王族が世継ぎを残す独特の慣習において、ディスティオは3度遭遇し全てに名乗りを上げ
3度これに選ばれて、公式には貴族との交わりを2度、王族との交わりを1度行っている
相手が猫人であるため妊娠は確実であり、子供はハーフのため王宮や邸宅警備についていると目され
あるいは市井にて暮らしていると考えられている
ディスティオはこの国にて修業を続け、交わった貴族の一人からは気に入られて何度か指名で依頼を受けもし
実際のところその依頼はディスティオを自身のところへ呼ぶための口実に過ぎず
そのたびに少し年上なその貴族と交わって沢山の子供を設けた
やがてここへ来る際に通った道を遡りライドーム帝国への帰路につく
道中では剣の尾のセレムーに勝って交わるに至り、
自身を倒したオーガ女を見付け出し、これを打ち倒して性交におよんだ
相手が発情期に入っていたため確実に妊娠させたものと考えられる

アウガ・サウンドル・ヒスネック王 Edit

エウザネニスの元首、王。種族はエルフ
連綿と続くエルフの王族の一つに属するものであり、安穏を是として長く国を収めつづけてきている。
とはいえ見た目にわかくとも実際は退位して隠居を考えるくらいの年齢ではあり
今は王子たちの誰に継がせるかを考えているさなか。
やはり長男をと考えてはいるが、長い寿命を頼みに結構のんびりと考えている側面はあるようだ。
王としての器はごく普通。ただし長い年月を過ごしてきたため経験値はかなりのもの
異変が起きてもそれに対する反応を直ぐ示すことが出来るくらいには有能になっている
変化はあまりこのまず、発展は奨励しても急進は望まない。他国に乗り遅れないよう睨みはきかせながら
あくまでもマイペースを貫いている

巫女テムセイヌ Edit

神聖海洋統合国の元首、巫女。種族は魚人
体細く、背低く、年若い少女巫女。元は漁師の家の娘であり、いささか押しの弱いところが有る。
今はまだ前の巫女と神から教えを受けて間もない頃であるが、元首としての仕事はそれなりにそつなくこなしている
あくまでも神の代弁者の役割を全うしているに過ぎないのだが、それなりに満足しているようだ
元の身分に縛られないのが習わしであるとはいえど、やはり個人として気になる部分は有るらしく
今は国家元首として自信を持とうと言う、巫女になりたてのものが持つありふれた精神状態の一つに有る

巫女相談役イフリア・ベッソン Edit

神聖海洋統合国を牛耳るマフィア、ベッソン・ファミリーのボス
大柄で中年の鯱人男で、現状では摂政じみた地位についており発言力は極めて高い
巫女テムセイヌがまだ若いということもあり、神託によって指示を受けるとは言え解釈も難しく
実質的には彼が神聖海洋統合国を支配して動かしていると言っても過言ではないところがある
巫女様の海賊も現状で実際に動かすのは彼であり、優秀な戦場指揮官でもあるのだが流石に出ることはない
野良の海賊には常に目を光らせており、ある程度の数を下回らないように調整して上手く国の防備に利用している
相手が軍隊でも、陸の民が相手であれば少数なら海賊が圧勝するので使わない手はないらしい
ボスになったのは10年ほど前のことであるが、それ以前からボスとしての教育はうけていたのでそつなく今に至る
妻帯者で子供もいるが義務的な関係の域を出ず、彼が本当に愛しているのは相談役補佐シャリアン・クディス
普段も本妻ではなく彼女を傍に置いて仕事に励んでいる。子供もこちらの子のほうが多い

相談役補佐シャリアン・クディス Edit

巫女相談役イフリア・ベッソンの秘書で情婦。小柄で若い山羊人
実質的に妻だが、ベッソン・ファミリーボスの妻は水棲人類であることが望ましいため内縁関係にとどまっている
3人居る子供はいずれもベッソン・ファミリーの継承権をもたず、継承権は水棲人類である本妻との子にある
継承権のことは興味がないものの、本妻とその子供に対しては常に警戒心をいだいており
本妻は義務的な結婚であることを承知だと知っているから多少ばかり安心出来ているが
子供に関してはイフリアにきちんと付き合ってやるよう言い含め、こちらに悪感情が向かないよう心を砕いている
補佐の仕事の際は、陸の民との対話や思想などの説明が出番となっており、政府としてもベッソン・ファミリーも重要な位置にある
巫女テムセイヌからは姉のように慕われても居る

竜君ディガ・カンドラ Edit

ラウナル大温泉湖の経営者にして、霊峰ディガ・カンドラの支配者である竜君
身の丈20mを超える赤竜であり、竜人の姿へと変化することもできる
霊峰ディガ・カンドラにある竜人村の村長もやっていて
ライドーム帝国内部においても、財力、武力、権力で極めて大きな力を持つ存在
しかし本人は温泉の経営と、そこから手に入る資金でウハウハの生活をすることに執心であり
財力を趣味や娯楽に費やす以外は特に力を振るうつもりもない

億年リッチ Edit

先史時代の残滓。語弊はあるかも知れないが生き証人である恐竜人のリッチ。
その名に相応しく悠久の時を越えて存在し続けており、先史時代の恐竜人文明による技術及び
自身の術法の実力によって今日まで肉体と精神を維持させ続けている
見た目には薄く肉の残った骨と皮ばかりの体であるが、それに反して極めて強靭
体は恐竜人の中だと小さい方であり1.5m程度。ヴェロキラプトル。
魔術体術その他諸々、悠久の時の中で習得しているため身のこなしも軽く死角は存在しない
ただし眠っている時間も多かったため、眠っている時間にあった出来事を知るためにも時間を取り
知識としていくらか抜けている部分が存在していることも確かである
覚醒する度に眠っている間に起きた出来事の知識は補完しているのだが
恐竜人文明の機械や魔術も完璧なものではなく、全てを集めているとは言い難いらしい
星霊星の神々から神の如く振舞うよう求められており、従って積極的に人と関わろうとはしない
彼を訪ねれば相手してくれることもあるので、恐竜人としては大長老と同時に最も近い神である
名前に「億年」と関してこそ居るものの、じつのところ億年も生きているかは不明であり
本人も曖昧にはぐらかしているとされる

彼に神の如く振舞うよう求めたのは星の神々であり、位としては彼らのすぐ下に位置している
蠢くものの神々よりも格上の存在として扱われており、実際彼らのほとんど全てよりも年上で
また実力も確かに上回っていることから妥当な位置づけではあり、それゆえに星の神々の如く大凡傍観に徹している

聖骸のアリュブー Edit

死霊式霊質干渉に長けた者であり、即ちネクロマンサー。
本人もまた本来は死せる者で、つまりリッチ。種族としてはキメラ
右側頭部から牛人の、左側頭部から山羊人の角が生え、エルフのように耳が長く単眼で
竜人の鱗がところどころに見えている。
霊の流れの整流に貢献してくれているため、神々もその存在には目をこぼしているのだと言われている
眠たげな眼をした短い黒髪の少女であり、その肌色は血の失せた蒼白。
自身の術によって自身の肉体に霊を固着させているのだが、全て自身の手によるものだけに
精神状態の変化がとてもわかりやすくなってしまっている
多少不味いと思うことがあっただけでその顔は土気色に落ち込み
照れれば次の瞬間には長湯に使っていたかのごとく、真っ赤になってしまっていたりなど
そういったところが可愛らしいという声もほうぼうから上がっているため、大抵は赤い
信教は星霊学団。位は司教で、当該信仰の関係者の中では恐らく一番知名度が高い
しかし権謀術数には疎いところがあるため、マスコットキャラクターポジションである
とはいえその腕前は確かで、彼女ほどの使い手はそうそう見かけるものではない

リッチとしては極めて歳若く、英雄 麻井 栄太の妻であった当時はただの人間だった
過酷な戦争を経験したの中で様々思うことがあったらしく、戦後にリッチとなる
英雄 麻井 栄太との間に子供もいて、そこからつながる系譜を見守っており
世界の各地を見て回ってこそいるがジャパンを自身の教区として持つ
ちなみに子供がいるにしては少女の姿であることについて、単純に発育がよくなかったと本人の談

剣の尾のセレムー Edit

剣聖と名高き蛇人女の剣士であり、フーディア共和国は砂泳ぎの部族の勇者。
砂泳ぎという技術を習得している者にありがちな正面きった戦闘能力の低さを超越しており
初撃こそ砂の中からの奇襲が殆どであるものの、その後の継戦においても極めて強い力を発揮する
仮に相手が初撃を避け、調った状態で戦闘に突入したとしても負けるということはほぼ無く
両手に持った円月刀の捌きと猛攻を耐え凌げるという者は極めて稀有な存在である
その稀有な存在の一人が選帝ディスティオ・ゼランドバウガで、若い頃訪れた際一本取られた
その際にはヌ・ルムの王族や貴族と同じように強い遺伝子を求めて交わり、子を一人もうけている

断末魔導師ウヴェル Edit

生体を材料とした物品構築を得意とする魔導師にして紋章師。
種族は単眼人で性別は女。既に故人とされているが真相は定かではない
周辺を作品で固め、自身は砲台の役割を果す戦法で以て多くの国を出しぬき非道の限りを尽くしていた
彼女の最高傑作として名高いのが断末魔剣ジンセイで、彼女はこの研究成果を無償で各地へとばら撒き
彼女の同類にその有用性を知らしめて世界中に溢れさせた
治安を維持しようとする側が解析して破壊する手段を見つけることも彼女の掌の上で行われたことでしか無く
目的は当時の世界情勢を徒に混乱させようという狂気の沙汰であったと考えられている
断末魔剣ジンセイは破壊の方法こそ知られているがその難度はやや高め
戦闘中に破壊するには幾らかの準備が必要であるなどそこそこ信頼性がある上に手軽で強く
厳重に取り締まられている中においても、これをつくろうと目論むものは後を絶たない
特に彼女自身が実験作で失敗作と嘯いている『無意味』の存在は無視できるものでなく
かの存在のような巨大な生物兵器をつくろうとする勢力はなおもあり続け
また様々な勢力が拿捕するか破壊して栄誉を手にしようと牽制しあっていたりもする

空の弓のユーヴン Edit

ライドーム帝国空挺団長の鳥人女。主に高高度からの爆撃、対地射撃を以て地上の敵に損害を与える
作戦行動の都合上寒さに対しての強化紋を刺青として体に刻みこんでおり
かなりの厚着でも問題なく飛行できるように体を鍛えているため、鳥人の中でも特に発達した筋肉を持ち
しかし筋肉自体が重量として重荷にならない程度にまで調整された、芸術品のような肉体を持っている 体ひとつで高高度爆撃を行う空挺団の長を担っているだけあり、肉眼でも極めて高い視力をもっていて諜報能力も高い
本人は寡黙な性格で、団への命令や軍議など必要であれば口を開くものの、それ以外では沈黙を守っている
大きな目も普段は半ば閉じるようにしているため、本来のぱっちりした眼を知っている者はほとんど居ない

「糸の砲座」シペア Edit

ライドーム帝国砲兵団長の蜘蛛人女。団員と連携して糸を用いた即席の要塞を作り出し、カタパルトの要領で質量弾を打ち出す
砲弾となるものの形状は問わず、大きさの限界こそあるものの考えたとおりの軌道で撃ち出すことが可能であり
想定する砲撃位置を見通すことが出来るだけの、優れた視力を保有している
粘着質の糸と、非粘着質の糸を上手く組み合わせて戦場で即席の砲座を作れるほどには技官としての能力も持ち合わせ
糸でなくとも素早く構築物を成り立たせることも可能である
それを成し遂げるだけの繊細な感覚は、全ての体肢が振るうことを可能としていて
歩行するだけでも地面に起こっている些細な変化を読み取ることまでも可能としている
性格は注意深くも妖しく、狡猾で口先でも人を惑わし、得意とする砲撃でも戦場をかき回す

溶岩のジェリエ Edit

赤黒く高熱を発する肉体を持ち、頭上に雷を纏った黒雲を冠する高知性粘体
とはいえどもその姿は戦いを前にしたときのみのことであり、普段は黒く透き通った体を薄く平たく広げている
なんらか他の生物や物品の姿をとったりすることは稀で、野に暮らしながら流動体の姿のままで居ることを好み
地面にだらしなく広がった姿は色故に不気味さを覚えずにはいられない
霊質干渉によって火と雷を操ることに長けており、特に火に関してはかなりの腕前を誇っていて
噴火じみた高熱化と、高熱から自身の体を完全に保護するのみならず、立ち上る煙や熱を元にして頭上で黒雲を形成
そこから雷を創りだし、遠近両方に対応した些か消極的な戦法で以て自身を外敵から防衛しようとする
高熱になった体の熱量は大したものであり、溶岩の名を関するに相応しいだけの物であることは確か
雷による攻撃も高速かつそれなりの距離を支配し、黒雲を広げることによって射程をひろげることも可能
特性上高知性粘体に有効な火攻めがあまり効果を発揮せず、水を浴びせても高知性粘体であるため効果は薄い
ぐうたらすることに情熱を注いでいて、その為になら相性の良くない火の操作に手を出してみたりなどと実は努力家
近づきさえしなければ無害なので戦闘経験はさほど豊富でないが、実力は極めて高いものを持っている
動くのは食事をするために野生動物を捉える時くらいのもので、たまに往来の邪魔になる程度なので迂回すれば済む相手
自身に対する敵意などには敏感であり、安息の時を邪魔しようとするものに対しては容赦しない

四流のメルキ Edit

裏の業界では名の知れた男。種族不明
超一流の腕前を持っていながら、問題のある思考形態を持つため四流と呼ばれる殺し屋
彼の持つ思考形態は悲しみから出発し、悲しみを少なくすることへと到達することで結実する
例えばある男を殺すように頼まれたとして、その男が両親から愛されているとした場合
まずその両親から殺して親より先立つ親不孝をなくし、親が子を失う悲しみが起きないように取り計らう
然る後、頼まれた男を殺害する。彼のその時の調子次第では、被害は更に拡大する
彼はこれらのつながりを把握するために、ターゲットの情報収集を念入りに行うことで知られる
情報収集や浸透の腕も相当なものであり、また手段を選ばず、ためらわない
結果によっては時にクライアントの身辺にも被害が及んだりするが
頼んできた時点でクライアントは別に悲しまないだろうと判断するので、本人は無事に済まされる
これらの事から彼に恨みを持っているものも多く、また扱いが難しいため、滅多に仕事は来ないようだ
しかし一族郎党根絶やしにして欲しい者や、被害を顧みないものなどにとってはあまり関係なく
超一流の腕を頼って探し求めていることもある

「悲しみを憎む者」ロイガロス Edit

四流のメルキの元上司で、ロイガロス傭兵団の長を務めていた男。
「悲しみが生まれるのは悲しむ人がいるから」という考えを心の底から信じていた
傭兵団員も傭兵団員で問題や一癖ある連中ばかりが揃い、結果として仕事の際は老若男女等しく皆殺しであったという
ロイガロス傭兵団が結成された時期ははっきりしていて、結成を目撃した人物も少なからず存在する
結成当初からのメンバーには四流のメルキも含まれていたが、当時は団の中でも若いほうだったらしい
全員が一流以上の腕前を持ちながら残虐極まる行動を恐れられ
最初の仕事でその傾向が明らかになって以来、国家が彼らを雇い入れようとしたことは無かった
初仕事から少しの間は裏の仕事を受けて活動していたこともあったようだが、ほどなくして国際指名手配を受けることとなり
最終的に他の傭兵団が連合を組んで団長のロイガロスを討ち、メンバーの殆どが殺害される形で幕を閉じた
結成から末期に到るまでロイガロスは彼らの中心で在り続け、末期の頃には惹かれた幾人もの札付きが合流しており
まとめあげていたロイガロスには曲がりなりにも王の才があったのであろうと言われている

「狂える正気」プラハッタ Edit

人、と呼ぶには些か憚るところもあるが、元が人類種であることは間違いないため便宜上人と呼ばれる
断末魔剣ジンセイの材料にされてまともに身動きすることすら叶わないが
それにも関わらず会話をすることが可能なほどに正気を保っていて、正気を保っているが故に狂っていると呼ばれている
断末魔剣ジンセイに期待される能力である断末魔を上げることもできるし
軽妙な言葉遣いでアドバイスしてくれたり、相手を撹乱してくれたりするので通常のそれよりも優秀である
どうやらこの姿で居ることをそれなりに楽しんでいるフシがあるらしく、残念がるのは食事出来ないことくらいであり
かといって下手に盛り上がられて壊されたくもないので、持ち主とはマトモな会話を楽しもうと努力もしている
もっとも、断末魔剣ジンセイを手にしようとするようなモノでさえ会話できるという異様さから影響は大きく
常識を、時には精神をじわじわと蝕まれて、潜在的に狂気へと陥ってしまうことがままあるとされている
ちなみに元は女だったとは、本人の語るところ

その正体は勇者 天池 勇断末魔導師ウヴェルから捕まった際に改造された仲間
勇者 天池 勇とも憎からぬ間となっていた竜人の少女、フリヤンド・プラハッタである
断末魔剣ジンセイとしては試作型にあたるらしく、広刃の直剣型をとっていて装飾は少ない
しかし柄は変わらず首と首の骨を模し、鍔は竜人の角の形をとっていて、剣身には歪んだ顔が浮かぶ
後発の試作型、『無意味』がそうであるように炎を吐くことも出来、性能は中々のもの
そこには勇者が用いるということの宣伝効果を期待した断末魔導師ウヴェルの気合が伺える

大罪人 生瀬 聖司 Edit

かつてユテル王国が召喚都市 作形(さくなり)を召喚した際に住んでいた麻薬売人
普段は偽装して街に溶けこみ、売人として組織の下っ端をしながら金を得て暮らしていたのだが
街ごと召喚という事態によって組織そのものとの連絡が断絶し、縛るものがなくなるとその頭角を現し始める
秘密裏に地下で保存していた麻薬と、栽培していいた麻薬を独占して現地の裏社会に入り込み金を得
ついにはユテル王国の王城にまで魔の手を広げると王族や貴族をじわじわと麻薬によって汚染し
召喚を指示した王女は自身の情婦に、国王は正体をなくしたところで隠居させ、傀儡の王子を即位させ支配した
これが原因となり国は衰亡の一途を辿り、蜂起した国民の手によってユテル王国は滅亡
根本となった彼は英雄 麻井 栄太の手によって討ち果たされて生涯を終える

勇者 天池 勇 Edit

かつてユテル王国が召喚都市 作形(さくなり)を召喚した際に住んでいた学生。
英雄 麻井 栄太大魔王『蓮沼 悠輝』が友人であり
幼馴染に大魔王『榎本 紗由』を持つ
彼こそが召喚されるはずだった対象の勇者であり、ユテル王国に乞われて魔王討伐へと赴く
更に別の世界から来た異界人の一人である魔王を討ったまでは良かったが
その後断末魔導師ウヴェルに捕まり、仲間たちの改造を見せつけられて頭がおかしくなった
仲間たちを材料に作られた武具を身に纏って無差別な破壊行為に走る彼自身が今度は討伐対象とみなされ
英雄 麻井 栄太率いる軍勢とぶつかり、狂気の中でその生涯を終える

英雄 麻井 栄太 Edit

かつてユテル王国が召喚都市 作形(さくなり)を召喚した際に住んでいた学生。
勇者 天池 勇大魔王『蓮沼 悠輝』が友人であり
幼馴染に大魔王『榎本 紗由』を持つ
身近な3人と違い彼にはなにも無く、巻き込まれた他の召喚都市 作形(さくなり)民と同じでただの異界人に過ぎない
彼にあったのは勇気と不屈の心であり、それこそが自らを鍛え上げ、民をまとめ
召喚に端を発する一連の騒動を終息させる原動力になった
聖骸のアリュブーは彼の妻
身近な者から二人も魔王が出て立場が悪くなった彼は勇者の共という面こそもあったものの
居心地の悪さを覚えて王城から逃れ、街に降った際に世話になったことから彼らの関係は始まる
彼が友人たちを殺さざるをえないことに葛藤する時もその傍にあり続けて支えとなり
収束したあとはジャパン建国のため共に尽力した

騎士姫トルティナ Edit

サディク・オグノ・クライト Edit

「血も涙も無き皇帝」セノカーニァ Edit

クストラ大帝国の皇帝の中でも、特に有名なものの一人。史上最高の賢帝とも称されている
彼が「血も涙も無き皇帝」と言われる所以は、国民に一滴の血、一滴の涙も流させなかったという伝説からくるもので
その在位期間こそがクストラ大帝国の黄金期であり、彼の退位とともにクストラは衰退を始めたとされる
厳格でありながらも優しく、慈悲にあふれて柔軟な人柄は国民にも人気があったのだが
人気は彼の冷酷な側面を知られていても尚、陰るところのなかったものであるらしい
国民には愛された彼であったが、彼の臣下にはひどく恐れられる存在でもあった
王として必要で、せねばならぬことではあったが、不正に対しては極刑をもって罰とすることも珍しくはなかった
政治の立ち行かなくなるまでもするほどではなかったが、一時期は庁舎が静寂に包まれることもあったという
これもまた彼の「血も涙も無き皇帝」という呼び名の所以となるものであり
呼び名は王として当然あるべき姿、理想とすべき姿を体現したものとしての敬称でもある

テンプレとか
[[>設定/340417/生物/有名人]]

Last-modified: 2011-10-30 Sun 21:32:34 JST (4523d)