聖杯戦争/迷宮/第一階層/中枢    企画/ゴルロア聖杯戦争/4期


- 第 一 階 層 中 枢 : 永劫の焔 -

永劫の焔
 



編集:聖杯戦争/本戦/一階層中枢・  差分:聖杯戦争/本戦/一階層中枢・

 
お名前:
  • - 聖 杯 の 迷 宮 ・ 第 一 回 戦 -
    • 告知
      • 対戦期間になりましらたら下記の相談室を併用しつつ、それぞれで決着をお願いいたします
    • - Sword, or Death -  with what in your hand...?
  • (上天に灯る焔。其れに照らされる広間は仄かに薄暗く、其処彼処に物陰が点在している)
    (そして、点在する物陰の暗がりからは……不気味な瘴気が流れ出している)
    (目を凝らせば見えるかもしれない。見えると思えば見えてしまうだろう。物陰から覗き込む魔性の瞳が……)
    (耳を澄ませば聞こえるかもしれない。聞こえると思えば聞こえてしまうだろう。犠牲者を嗤う闇の嘲笑が……) -- 渦巻く瘴気 2011-10-09 (日) 18:32:18
  • …決戦の場所としちゃ、随分洒落た装飾じゃないのよ。いいねぇこういうの。嫌いじゃないかな(努めて明るい声で。そうでもしないと不安に押しつぶされてしまいそうになる)
    ラヴィニアちゃん、気を付けなよ?戦闘開始前に転んで怪我なんて、笑い話にもなりゃしないからね(後ろに控えるマスターに笑いながら声を掛ける) -- バフーン 2011-10-09 (日) 19:31:29
  • (はじまる。)
    (互いの願いをかけた戦いが、始まる)
    (前を見て、前だけを見て、ギルデだけを……………)
    (それなのに、見られている 笑われている)
    (不安を、掻き立てられる)
    (そう思えて仕方がないのだ)
    (気のせいだと思いたい 前を歩くギルデの服を両手で掴んだ)
    (だいじょうぶ しんじられる だいじょうぶ)
    わかっているのです! こんなところで転びません!(ギルデが無理に明るく振舞っているのが分かるから 努めて、明るく返す)
    (広間に強がる声が響いた)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 19:34:25
  • 控えよ……王の御前であるぞ……
    (そこら中の物陰から次々と鎌を持った無数の化身が現れ、一斉に対となって列を成す。列の先にはひとつ……いいや、ふたつの闇……)
    (高く靴音を響かせ、闇が薄笑いを相貌に張り付けて……マスターと無数の配下を伴って、悠然と其処に現れる)
    約束の刻限だ……ギルデ・フォルシーダ。そしてラヴィニア・マール……あれだけ丁寧に心を嬲ってやったのに、逃げずに余の前に立った事だけは賞賛に値する……だが……予言しよう。汝らは後悔する。運命に抗った末の結果に打ちのめされてな……くくく、ふふふふ……はははははは!
    (魔王の哄笑が……残響する) -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 19:42:41
  • (揺れるのは闇色のドレス。魔王にエスコートされて銀の髪の少女が歩く。闇の魔物の中を)
    (血の気の引いた白い顔。赤い瞳だけ色がついているモノクロ写真のような姿)
    (ただそのドレスは昔彼女が身につけていたものにとてもよく似ていた)
    (髪も二つに結い上げて。幼い顔立ちのせいもあっていつもより子供に見える)
    (それは…ギルデには懐かしい姿)
    こんばんは。お人形さん…ギルデ。
    (幼い姿に似合わず酷く落ち着いた声。魔王の左で腕を組み、ドレスを広げて貴族の令嬢らしく挨拶をしてみせる)
    exp011647.jpg 
    (はじまってしまう)
    (もう戻れない)
    (赤い瞳は憂いに揺れる)
    …さあ、はじめましょう。私達の愛する人を賭けた戦いを。
    -- スー 2011-10-09 (日) 19:50:54
  • けッ…王様だの何だのは昔っから嫌いでね?無礼上等、そのすました顔に泥塗ってやるから覚悟しとけ(心の奥底で震える恐怖をかき消すように強い言葉で魔王へ返し)
    ……スーちゃん。待っててくれよな。絶対、助けてみせる(以前と寸分たがわぬ姿を見せる少女。ただその顔色と瞳だけが、怪しく闇に染まっていて)
    ラヴィニアちゃん。……約束するよ。この戦い、絶対に勝つ(一度主の方を振り返り、その頭に手を載せて)

    さぁ!始めようぜ魔王とやら!こっちは後の予定がつかえてんだよ!さっさと終わらせて、レディ二人とティーパーティーをしなきゃならない!お前の出番は此処で終わりだッ!
    (一歩、魔王へと歩を進めて叫ぶ。その咆哮が、開戦の狼煙を上げる―) -- バフーン 2011-10-09 (日) 20:01:40
  • (魔王が破滅を予言するだけで)
    (ギルデがスィーニの名を呼ぶだけでこんなにも揺れてしまう)
    (こんな姿、ギルデには絶対に見せられない 切なさに顔を歪めているところなんて、見せられるわけがない)
    (ギルデが振り返る前に顔を伏せて、前髪で、髪飾りで、顔を隠した)
    (優しく頭に乗った手だけを、信じなければならないのだから)
    (ただこの様子は相対する魔王と、もう一人。)
    (どこか、似た姿をした、スィーニには見えただろう)
    もう、戻れない………(偶然にも皮肉にも、スィーニが思った言葉と全く同じ言葉を呟いた)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 20:11:25
  • ほう、支配者を……特に王層階級を嫌うか……ま、汝の過去を鑑みれば其れも当然と云えるな。案ずるな、望み通り、また昔と同じように汝から愛するものを奪ってやろう……気に病まず、また過去を繰り返すが佳い
    (ギルデを嘲笑い、そして値踏みするように、ラヴィニアを睥睨し、笑みを深める。最後には諦めたように目を伏せた)
    ……其の為に必要な材料は全て揃った。汝はやはり過去を繰り返す。自己陶酔と自己嫌悪の中で永劫の焔に焼かれ、輪廻へと還って逝くが佳い……
    (魔王が軽く手を上げれば、薄気味悪いローブを被った配下達が一行の周囲を円形に取り囲む。フードに隠れて相貌を伺う事は出来ないが……一様にこちらを見ていることだけは分かる。興味深そうに、関心在り気に)
    聴衆も見届け人も見ての通り準備してやった……道化には相応しい舞台だろう?
    (闇に手を伸ばせば、既に其の手には黒い軍刀……瘴気に侵されたアルヌールの軍刀が握られていた)
    之もまた戯れだ……掛かってくるが佳い。ギルデ・フォルシーダ。余自ら絶望を教えてやる -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 20:22:31
  • 変わらないね、ギルデは…本当に。パートナーがいるのに他の女の名前を呼んではいけないわ。
    (苦笑しつつも、その声には少しだけ嬉しそうな響き)
    (彼女の顔が見えた。あの子は自分と同じ気持ち)
    (いつかの、自分)
    (自分の気持ちを映す鏡)
    (魔王の腕から手を離し、ドレスを広げてもう一度深くお辞儀をすると後ろへ下がる)
    …では、おまかせしますわ王。レディは下がって騎士様のお手並みを拝見。
    (嘲る様にくすくす笑う)
    -- スー 2011-10-09 (日) 20:28:47
  • けっ…知ったような口叩きやがる。俺がこの街で得た答えがある限り、俺は間違いは繰り返さないさ…
    見せてやるよ。腹括った人間の力って奴をな(今の自分は過去とは違う。そう、暗示のように口にして闇を見据える)
    ……中々、良い趣味してんじゃないかよ。観客は、いつだってハッピーエンドを望んでるんだ。精々盛り上げてやられてくれよな?
    (セイバーが刀に手を掛けたのを見て、此方も腰の愛刀へと手を伸ばす)スーちゃんだけじゃない。…俺は、お前から…あの日の想い出も取り戻して見せるッ
    (声を荒げ、腰を落とす)ラヴィニアちゃん、離れてな…大丈夫さ、君が居てくれれば俺は戦える…! -- バフーン 2011-10-09 (日) 20:38:23
  • ギルデ……………
    (意気込むサーヴァントを見つめる瞳は不安げに揺れている)
    (あの魔王は人の心を惑わす 甘く、黒い誘惑で)
    負けでは、だめなのです……絶対に……………

    (下がれといわれている 当然だ、自分が居ても足を引っ張るだけ)
    (下がらなくては 離れなくては)
    (スィーニが御伽噺のお姫様のように、優雅に下がったのが横目に見える)
    (下がらなくては)
    (下がらなくては……)


     http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075016.jpg 
    ギルデっ!!!!!
    (自分のとった行動は、自分でも信じられないほど浅ましく、そして必死だった)
    (もう戻れないと自分に言い聞かせたのに、子供過ぎた心が、まだ、この場で、ギルデへと手を伸ばした)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 20:58:22
  • (気合と共に抜刀しようとしたその刹那、背後から悲痛な声が聞こえて思わず足を止める)
    ―大丈夫だ。俺は、こんな野郎なんかに負けてやらないさ。必ず、生きて君と、スーちゃんと。3人で帰るんだ
    (声には―振り向かない。振り向いてしまえば、戦う決意が。立ち向かう勇気が消え失せてしまいそうで。振り向けなかった。それこそが、男の弱い心を表していて)
    (だからこそ、弱い心に付け込まれる前に、もう一度打ち倒すべき敵を見据えて―)
    (地面を蹴った。後ろの少女への情を置き去りにして。歯車が歪な音を立てた) -- バフーン 2011-10-09 (日) 21:24:09
  • …もう戻れない。貴方もわかっている筈でしょう?
    (魔物を左右に侍らせ、冷たい言葉が響く)
    (床に杖をつき、魔石から暗闇が滲み出す)
    (その瞬間。ラヴィニアの背中の刻印から黒い霧が噴出し彼女の足元の影から同じ色の手が伸びた)
    (彼に手が届く前に、両足を掴み引きずるようにしてその場に釘付けにする)

    (…見ていられなかった)
    (邪魔をされるのが嫌でも、ギルデに触れられるのが嫌なのでもない)
    (彼女の気持ちは自分の気持ち。心の奥にしまいこんで、目を逸らしている縋りたい想いを見せ付けられるのが嫌だった)
    我侭は駄目よ、ラヴィニア。信じなさい…そう言ったでしょう?あの庭で。
    (子供を叱る母親のような言葉。ただその響はどこまでも低く冷たい氷の様)
    -- スー 2011-10-09 (日) 21:29:12
  • (自分が、子供すぎて、戦いの場を汚したとわかっていても 後悔はしない)
    (子供だと言う事を盾に取ったということに気付いても、ずるい自分に気付いても、どうしてももう一度振り向いてもらいたかった)

    (しかし男は振り向かない)
    (鉛のように重い足は踏み出せず、届かない)
    (――――――――――――――届かなかった)

    (もう自分を縫いとめる影を破る気力も無く 力が抜けたように腕をだらりと垂らした)
    (今はもう、刺す様に冷たい言葉の裏を感じ取れもせず)
    (呆然とスィーニに顔を向けた)
    だって………だって……
    -- 2011-10-09 (日) 22:04:44
  • (其の様を見て……魔王は嗤った。満足気に。もう全て終わっていた。全てに決着がついていた。この喜劇の終演を……ギルデとラヴィニアを見て確信した)
    くくく……やはり、汝は繰り返すのだな……また今も。嘗てのように……愛する者の涙と悲鳴を聞いて……嘆き、そして後悔する。最早、全ては決着した
    (構えず、軍刀を握ったままだらりと腕に力を抜いて、肩を竦める)
    (もうそれで十分だと告げるかのように。あきらかに初撃を手放し、あきらかにギルデを嘲る……その様) -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 21:41:12
  • ほざけぇぇぇっ!!(自身を、己が積み重ねてきた過去全てを嘲笑う魔王に激昂し、一気に距離をつめる)
    (「打ち込んで来い」、と言わんばかりのその態度)なら、お望み通りに――闇ごと切り払ってやる
    ―ッ!!(そのまま横薙ぎの剣閃を走らせる。奇しくも、辛酸を舐めたあの夜と同じ一撃。結末を変えてみせると、意気込んだが故の結果なのか。それとも無意識なのか。あるいは、運命が今宵を彩るためのアクセントとしてそうさせたのか―)
    (而して、決戦の幕は切って落とされた) -- バフーン 2011-10-09 (日) 21:55:48
  • 私達にはもう見守る事しか出来ない。だからせめて邪魔をしては駄目。
    …愚かで弱い、かわいい子。あの人は振り向かない。前しか見ていないもの。
    だから惹かれて、好きになった。そうでしょう?
    (杖をつき、戦う二人をまっすぐに見つめる。声は向こう側の彼女にだけ聞こえる)
    (足元の影を通して話しているのだ)

    ごめんね…きっと、あの人は闇の王には勝てない。
    (悲しく、小さな声が影から響く)
    でも…スーは今とても幸せよ…?
    (けれど次の言葉は愛しげに)
    あの人は今スーのために戦っているんだもの。流れる血も何もかもスーのため…!
    (うっとりとした表情で愛を語るように囁き)

    …そう、もう死ぬしかないのなら…死ぬまでスーを想って戦って…ギルデ。
    (切ない言葉は狂気に満ちる。ほんの少し迷いの色があることには自分では気づけない。気づかない)
    さあ、貴方も人に想われる事の幸せを感じるといいわ…この戦いは貴方のためのものでもあるのだから。
    -- スー 2011-10-09 (日) 22:33:11
  • (以前、其の身を切り裂いた横薙ぎの一閃……本来不可視の居合い抜き……だが、しかし、)
    悪いが……その剣閃……
    (果たして魔王は受け止めた。易々と片手に握った軍刀一本で――それは、宝具『我が身は矛にして盾(パラドクスオーヴァゼァ)』の力――その身体は見た目こそ変わらないが、既に瘴気で敏捷性も、膂力も、はるかにギルデを勝っていた……その上……)
    先日既に見せてもらっている……二度も通じるとでも思ったか? 舐められたものだな
    (偶然か、それとも必然か、魔王はギルデの宝具の性質を見破っていた。一見拮抗しているように見える鍔迫り合いの中、片手に持った軍刀に瘴気を纏わせれば、膂力がさらに増し、ギルデの身体を切り裂かんと軍刀が迫る)
    諦めろ。既に結末は決している。汝の運命が覆る事などない……すぐ隣にいる真実にすら気付けぬ汝ではなぁ……くくく、ははははははは!
    (哄笑をあげながら、ギルデの背後にいるラヴィニアを一瞥する。そして……魔王の瞳が語る)
    『見ての通り』お前は一人だ。そしてこれからまた独りになると…… -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 22:28:35
  • ―ッ!?(受け止められた。「見えない剣閃」と考えて避けるか、身を守ると思っていたのに。目の前のセイバーはいとも容易く己の剣を受け止めている)
    ん、ぐっ…こ、の…っ!ベラベラと、良く回る口だなてめぇはッ!!(押し負ける。圧倒的な力量差で押し切られて両断される前に、刀身を捻って飛びのいた)
    (何故―とは聞けない。相手は世の理の外に在る、この程度で心を折られてなるものか)
    一人なんかじゃぁないさ。俺は、俺にはラヴィニアちゃんが居る…!彼女が信じてくれれば、俺は……ッ!!
    (魔王の言葉に歪みそうになる視界を振り切ろうと、マスターの名前を口にする。あの夜、二人で互いのことを語った。最早何の迷いもないと。愚かにも男はそう信じている)

    俺は……今度こそ、守るッ!そして、助けてみせるんだッッッ!!(自らの意思を、言葉に出すことで己を奮い立たせる。負けられない。負けてはやれないのだ)
    はぁぁぁッ!!(距離を取って刀を振るう。人間であるならばただ刀をがむしゃらに振っただけで終わるこの無意味な行動も)
    (サーヴァントとして現界した今、その行動は立派な攻撃手段へと代わる)
    (神速の剣閃から生み出される幾多もの鎌鼬が、セイバーを包囲するように襲い掛かる―!) -- バフーン 2011-10-09 (日) 22:47:45
  • 違う!(違わない)
    ギルデは
    ラヴィニアの……………(違う)
    (ギルデは決して自分だけを見ているわけではない)
    (その心の住人は自分だけではない)
    (スィーニも、失ってしまった人も 皆いるのだ)
    (そして分かっていた)
    (分かっていたけれど、どうしようもなく愛しい)

    どうして? どうしてそれで、幸せだなんていうのです?
    大切だから失いたくなのに…… 血を流す所など見たいくないのに
    本当に、死んでしまってもいいと思っているのですか?
    (失った痛みを知らないから まっすぐにスィーニに問う)
    (おまえはそれでいいのか おまえはそれで幸せなのか 震える声で問いかける)
    (こうしてスィーニと話している間にも 魔王とギルデは剣を交える)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 23:01:19
  • (彼女の迷い。切ない想い。二人の戦う姿越しに瞳を細めて見つめる)
    だって、もう、無理だもの。あの人が生き残る事は。
    逃げ出せばよかったのに、スーの事なんてほっておけばよかったのにここに来た。
    生きていて欲しいわ…たとえ模造品なのだとしても。
    笑ってまた冗談を言って欲しい。好きだって想いに応えて欲しい…。
    (視線の先は戦うギルデへと変わる)
    (闇の哄笑が響く)
    でも、駄目。あの闇の王はスーにももう止められない。
    止めても…ギルデはいつか誰かに殺される。あんな甘い人と子供の貴方、勝ち残れるわけがないじゃない。
    失うのはもう初めからわかっていた。サーヴァントになんて、向いてないのよ。
    だったら…せめて…スーの手で殺してあげるの。
    そうすれば…
    (杖が手から離れて、カランと音を立てた。両手を伸ばす。あの人のほうへ)
    そうすれば…誰にも渡さずにすむの…。
    二人なんてずるいわ。スーだけを見ていて欲しいのに…。でも許してあげる。

    その体も何もかももう他の人に触れないようになるの。
    あの時の…スーのキスが、最後のキスになるの。
    (届かない想いを歌のように唇で紡いで)
    あの人の全部スーのものになるのよ、永遠に。素敵な事でしょう?…幸せよ…。
    (そう自分に言い聞かせる。もう戻れないのだ。それならば、悲しいと思わなければいいんだ)
    (矛盾した気持ち。愚かな大人の逃避)
    -- スー 2011-10-09 (日) 23:35:26
  • (ギルデの宝具、不可視の剣閃の性質……見破ったとは云ったが、無論魔王はそれを隅々まで知っているわけではない。だが、偶然にも条件は揃っていた)
    (一つ。魔王は既に其の身で先日剣を受けている)
    (一つ。魔王は既に……ギルデの過去を覗き見ている)
    (まるで因果に導かれるかのように、ロジックは組まれる。互いの望む望まざるに関わらず)
    誰がいるというのだ? 誰が信じているというのだ? 守る? 助ける? 余迷い事を。汝のことを信じている者は其処にはいない。汝のことを信じているのは……今は余の背後にいるではないか
    (無数の鎌鼬は魔王の身体に触れ、其の身を切り裂く。だが魔王の身体は無傷。矛盾した現象が目前で幾度も繰り返される。コマ落としのように突然。時間でも盗まれたかのように忽然。其れらは当たっているのに当たっていない
    今汝を信じているのはスィーニだけだ。そう、我が主は信じている……汝の揺ぎ無い敗北をな……ふはははははは!
    (哄笑と共に一歩ずつ近付いていく)
    偽りだと思うなら見てみるが佳い……汝の主の瞳を……不憫な少女の心を……そうすれば自ずと分かる……汝の主が汝に疑心を抱いているということがなぁ?
    (嬉しそうに言葉を弾ませて、背後を指差した) -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 23:19:59
  • (運命に翻弄されていることすら知らず、男は歯噛みする。己の渾身の攻撃が、魔王に届いていないのだ)
    これも、魔王の力…ってやつかよ。随分と、便利な力だなぁオイ!(声を荒げて、未知を内包する魔王への恐怖を押し隠す。一度でも恐怖を表に出してしまえばそのまま闇へと引きずり込まれる気がして)
    ―でたらめ言ってんじゃねぇよッ!!お前が、お前がラヴィニアちゃんの何を知ってるってんだ!!俺は、俺は信じるっ!ラヴィニアちゃんを…俺自身を…ッ!!
    (言葉では強気になるも、心は揺らぐ。本当に…?本当に、信じられるのか?彼女が…もしも)
    (もしも自分が見捨ててきた街の人々と同じ顔をしていたら?…その時、自分は正気で居られるのだろうか)
    (見てはいけないのに。見たくなんかないのに。視線は、魔王の言葉に操られ、己がマスターと守りたかった少女へと向けられて) -- バフーン 2011-10-10 (月) 00:01:52
  • 逃げたくても………逃げられるわけがないのです!
    それをおまえが一番良く知っていて、それなのに、………!!!
    (ラヴィニアがスィーニの鏡であるように、スィーニもまたラヴィニアの鏡)
    (自分だけを見て欲しい)
    (自分だけを呼んで欲しい)
    (自分だけを撫でて欲しい)
    (でも、それはもう、好きなギルデではないから)
    (だから令呪を使わなかった)
    (絶対命令を使って、自分だけ見るようにと)
    (使おうと思えばアルムに言われた通り使えたけれど……それだけはしてはいけない事だと、悲しい事だと分かるから)
    それなのに、どうして……どうしてお前が!!!

    (言いながらも心は揺れる)
    (なぜなら少女にだって、何が正しいのかなどわかりはしない)
    (寛容できるほど広い心ではないし、諦められるほど譲れるほど大人の心ではない)
    (信じたい 信じられない 失いたくない………………)
    (不安と、疑惑と、戸惑いと、淡い恋心)
    (その全てが詰まった視線で、ギルデを見詰めた)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 00:21:08
  • 其れこそが不信の答えだ……ギルデ・フォルシーダ
    (視界の端で、魔王の軍刀が振られる。遙か間合いの外で軍刀を振るう魔王の姿……それはギルデからみれば遠近法によって小人に見える魔王の軍刀が、丁度肩に触れたように見えただろう……本来ならば距離の外の事。当然関係ない。しかし……ギルデの強運ならそれに或いは気付くやもしれない。その剣戟は届く。遠近感をまるで無視して)
    本当に信じあっているのなら……今更、確認の為に視線を絡める必要などない筈……それをわざわざするのということは……つまり、既に汝は自分でも気付いているのだ……互いに信用しあえていない、気持ちが互いに擦違っているということに……例えるならそう、いつか汝が手を取り損ねた娘の時のようになぁ……!
    (魔王の声が大きくなる。其の声は聞き覚えのある声だったが、全く聞き覚えのない声で……ただ只管に耳障りだった)
    また王に、余にみすみす差し出すが佳い……そうして汝の過去はまた繰り返されるのだ、どうだ本望であろう?
    (下卑た嘲笑を投げかける。ギルデの全てを否定し、そして肯定する為に) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 00:31:06
  • 嫌な子。スーより弱いはずなのに当してそういうところだけしっかりしているのかな。
    (俯き加減に、彼女を睨む)
    (子供に嘘を見抜かれて)
    すべて欺瞞だって…そんなの、知っているわ……それでも、欲しいものは欲しい。
    知っているから、耐えられないから、大人は目を逸らす。
    あの人も同じ。「二人」を助ける事なんて出来ないのはわかっているのに。
    選べなくて目を逸らした。

    …でもいいの。スーは許すわ。そんな愚かで優しいギルデがすき。
    あの人の弱さも狡さも全部大好き。
    …早く殺してセイバー。あの人をスーのものにして。苦しませないで、優しく…。
    (正気を失ったような瞳で囁きかける)

    ああ、駄目よ、ギルデ、そっちを見ないで…スーだけ見て(甘える子供のように呟いて)
    (少女達の視線は戦う彼へと注がれる)
    (その瞬間、彼女の魔法が揺れる。ラヴィニアを床へ繋ぎ止める手が緩んだ)
    -- スー 2011-10-10 (月) 00:41:38
  • ―っ!?(本能的に危険を察知したのか。それともサーヴァントとなったことで高められた幸運故か)
    (咄嗟にその剣戟を見つめ意識を集中する。刹那、中空で重い金属音が成り、何かが弾けた)
    (マスターから向けられた複雑な視線と、魔王の言葉が男の心を握りつぶす)黙れ、黙れよ…!!何で、お前が…そんなこと…っっ!!
    (苦々しい表情で首を振る。振り切ったと思っていても。悪意を持って傷口を抉られれば、いとも簡単に血が流れた)
    (亀裂が入った心の壁を見せぬよう、一歩距離を取る。最早、先ほどの迎撃宝具を発動できるかすらも怪しい程に、男の心は魔王に掌握されている) -- バフーン 2011-10-10 (月) 00:43:13
  • おや? もう忘れてしまったのかいギルデ君? つい先日も云ったじゃないか。『僕ら』はスー(スィーニ卿)の誕生日を祝いあった仲じゃないか。見ていればそんな事は一目で分かる
    (セレイアの声で、アルヌールの声で、それらが入り混じったノイズで話しかけてくる。依然視界の向こうで振るわれる軍刀。それらが遠近法によってギルデの身体や剣と重なる度に、剣戟が飛んでくる。魔王は以前視界の向こう。悠然と歩いて少しずつ近付いてきているだけだ。そして、近付けば近付くほど、彼の身体は遠近法に従って巨大になり、重なる表面積も……剣戟の重さも倍増していく……今はまだギルデの宝具の効果でほぼ全てを防げてはいるが……攻撃してこないと見るや、魔王の攻撃は苛烈さを増し、先ほどから手数が増えていっている)
    最初に予言したでありますよギルデ殿。貴方は必ず後悔する。この戦争に参加したことを。この私に出会ったことを。いいや、この世界に再び舞い戻った事そのものを……とねぇ!
    (ついに目前にまで迫ったそれは、瘴気を軍刀に纏わせて大振りの袈裟斬りを仕掛けてくる。威力、速度共に先ほどと比較にならない。瘴気によって、悪意によって、負の心によって倍増された魔王の剣戟の威力は……既に破城槌による一撃と同程度にまで高まっている)
    (無論それらの悪意や負の心が何処から出ているかは云うまでもない)
    心地佳いぞギルデ・フォルシーダ……汝の恐怖! 汝の懐疑! 其の全てが余の力となり、其の汝の心の闇こそが此処で汝を食い殺すのだ……汝は余に殺されるのではない。汝は汝に殺されるのだ。汝の罪によってなぁ……! フフフ、はははは、はははははははははっははッ!
    (高らかな哄笑を響かせる。魔王から漏れる闇の波動は因果すらも自らの内に引き寄せ……そして……堕落させる……故に魔族、故に魔性、故に……魔王) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 01:05:17
  • (懐かしくも大切な思い出が蹂躙されていく。無遠慮に、そして楽しげに仲間との記憶が汚されていく)
    (忘れられない思い出が今、牙を向いて自分を打ちのめしている。どうしようもなく胸が苦しくて。思わず自分の胸元を握りしめた)
    (宝具の威力は使用者の精神によっても左右され得る。的確に心を甚振る魔王の言葉に、男の心は最早限界に近かった)
    ―勝てない。俺では、この魔王には勝てない(一瞬、思い浮かんでしまった絶望的な事実。その一瞬が、致命的な隙を与えることとなる)

    ぐ、ぅ―ッ(幾度目かの相殺の後、一瞬。男は隙を立て直すことが出来ず。無防備な姿を晒す)
    (その隙はほんの僅かな。一秒にしか満たないものであったが、コンマ一秒が生死を分けるこの戦いにおいては致命的だった)
    がっ、ぐ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!(ついに、破壊槌の如き衝撃を相殺しきれず。男は吹き飛ばされた。骨が砕け、内臓がちぎれる程の一撃)
    (壁に叩きつけられ、そのまま地面へと倒れ伏す。圧倒的な力。太刀打ちのしようのない、絶望そのもの。―ただの人間でしかない男にとっては、それは正しく魔王そのものだった) -- バフーン 2011-10-10 (月) 01:22:20

  • スィーニとギルデ(大人たち)が逃げている)

    見たくない過去(失った幸せ)から 考えたくない未来(訪れるだろう偽り)から目を逸らして)

    (それに甘えたのが、自分(子供)

    (ではどうすれば良かったというのだろうか)
    (諦めることもできないのに)


    (そうして、壊れてしまったのがスィーニなのかもしれない そう、ふと思った)
    (遠い遠い、意識の片隅で 俯瞰して眺めているような気分だった)
    (心が急速に大人になる それがわかってしまう 分かれば分かるほど、苦しくなるばかり)



    やだ……ギルデ、ギルデ……………!!
    ラヴィニアの…ラヴィニアだけの、騎士でいて…………っ
    (枷が緩んだのをいいことに、スィーニを遮るように立ち上がる)
    (子供の心が、子供のままでいたいと、サーヴァントの名を呼ぶ)
    (吹き飛ばされた己のサーヴァントへ駆け寄ろうと)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 01:26:51
  • (騎士の苦悶の叫びと王の笑う声が聞こえた)
    (もう彼が戦うのを見たくなかった。だって苦しんで欲しくない)
    (彼が戦い続けるのを見たかった。だって生きていて欲しい)
    (二つの矛盾する感情に飲み込まれ、ふらふらと踏み出す)

    …おかしいな。幸せなのにどうして涙がこぼれるんだろう、ギルデ。
    …たすけて。
    (黒いドレスに頬から落ちる水がしみこむ)
    (もう正気を失っているのかもしれない)
    (それでもただ求めるのは、一人)
    (その一人だけが欲しい)
    (それは狂気にも似た恋)
    http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075021.jpg 

    …スーをたすけて。ギルデ。
    (別れの時に呟いた言葉を、無意識にもう一度呟いた)
    -- スー 2011-10-10 (月) 01:50:08
  • (絶望が足音を立てて近付いてくる。油断していると……そう云って差し支えない。それほどの余裕と威厳を纏って、ゆっくりと)
    諦観しろ、そして、悲観しろ……最早、汝にできることはその程度だ……
    (張り付いた薄笑いが消えない。ニヤニヤと愉しそうに終始口元を緩ませる。丁度、道化の喜劇を見る貴族のように)
    死して願いの礎となれ……汝の過去の礎とな
    (スィーニを一瞥し、呟く) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 02:15:46
  • (声が聞こえる。守ろうと決めた孤独な少女の声が―)
    (声が聞こえる。助けると決めた孤独な少女の声が―)
    (絶望に染められ行く思考に、二人の声が微かな光を放つ。それは宛ら、闇を照らし導く灯台のようでもあった)
    ……待てよ、魔王さん。俺は、まだ…終わっちゃいないぜ…(全身に力を籠め、ボロボロの身体で立ち上がる。心も、身体も完全に砕けてしまった筈なのに。それなのに男は立ち上がる)
    …この街で、俺が出会った人全てが、俺の道を照らしてくれる…ッ!!
    (最期の時を看取ってくれた占い師の言葉。その言葉だけが、今の男を支えていた) -- バフーン 2011-10-10 (月) 02:23:33
  • 何……?
    (ギルデのその動きに、僅かに眉根を動かす。今までずっと顔に張り付いていた嘲笑が曇る)
    まだ力が残っていたか……ふん、悪運だけは強いようだな
    (運に、正の因果にばかりは全く干渉できない魔王。故にそう勘違いする)
    まだ痛めつけ足りんか……仕方ない、次は身体を少し嬲ってやるか
    (軍刀を振れば、瘴気が漏れ、裂風となってギルデに迫る。それは質量を伴った真っ黒な霧……受ければ当然ただでは済まない) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 02:40:32
  • (魔王の放つ黒い霧が迫る。それでも、男は動かない。否、最初から避ける力など残っては居ない)
    この街で、俺は…道化の仮面を外したことは無かった。だから、再生される記憶も当然道化のものだ…
    だから今。今この時だけ…俺はこの仮面を外す(だから避けない。避けられるように力を振り絞る必要はない。避ける必要のない世界に―書き換える

    そこには死があり。生は無し。其処には踏みにじられる命があり。救われる命は無い
    我が心に描きしは無情の戦場。この世成らざる亡者共が躍る、地獄の窯の底成り
    其処に在りて我は刀を振るう。全ての敵を切り伏せて、我は孤独を享受する―
    (自己暗示にも似た詠唱。鍵となる言葉を紡ぎ終わった時、男は仮面を投げ捨てた)

    (世界が、男を中心に塗りつぶされる。男の心の底にある幻想が、世界の理を書き換える)
    ―固有結界 今この時。否応なしに、全ての存在が、男の世界へと引きずり込まれていく)

    (魔力の奔流が静まった時。其処に一人の男が立っている。周囲には絶えず剣戟と、悲鳴と、断末魔が響いている血の荒野)
    (其処に、男は一人立っている。血に汚れた鎧を纏い、輝きを失くした瞳で男は魔王を見つめる)
    此処には矛盾など無い。ただ強いものが生き、弱いものが死ぬ。それだけが存在する、血に塗れた戦場だ
    死にたくなければ、俺の抱えた死全てを乗り越えてみせろ…魔王!!
    (吠える男の顔は誰も見たことのない顔で。ただ、そこにある「死」だけを望む、冷酷な殺人鬼の顔だった)
    (少女達には―この男が誰なのか、分からないかもしれない) -- グレディ 2011-10-10 (月) 02:43:40
  • ……固有結界か……(歪む世界に引きずり込まれ、魔王の顔もまた歪む。その顔は……悲哀。憐憫……そして、落胆)
    其れがお前の本当の顔か……ギルデ・フォルシーダ……いいや……
    工作員グレディ
    (血河山屍。そうとしか表現できない地獄の中で、魔王と殺人鬼は再び出会った)
    (魔王はその光景を見て目を伏せた。いいや、正確には、そこに立つギルデの有様を見て目を伏せた)
    佳いだろう……だが、余は教授しよう。その選択肢は汝にとって最悪の選択となる
    (最早剣を構えもせず、それどころか投げ捨てて、魔王は両手を広げる)
    掛かってくるが佳い。ギルデ・フォルシーダでない者よ。ギルデ・フォルシーダになる筈だった者よ……余は逃げも隠れも……そして戦いもしない
    (その言葉は果たしてどうギルデ、いやグレディに受け取られるだろうか……魔王は薄く泣き笑いのような顔をして、呟く)
    今の汝で余が殺せると本気で思っているのなら……掛かってくるが佳い -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 02:57:44
  • (駆け寄ろうとした足が止まる)
    (どちらの名前も呼ばず)
    (全く知らない場所で)
    (全く知らない顔で立つ男)
    (彼は、誰なのだろう?)
    (ギルデは、どこへいってしまったの?)
    ………(音もなく 声もなく 口だけが小さく ギルデ? と問いかけた)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 02:59:25
  • (どうして、こうなってしまったんだろう)
    (ただ側にいて欲しい…好きになって欲しい。そんな女らしい願いを持っただけなのに)
    (魔王が自分を見る。愚か者だと笑うだろうきっと)
    (魔物たちの合間をおぼつかない足取りで歩く)
    (魔物の輪を抜けると彼がいた。仮面が床に落ちる)

    (…――急に世界が変わった)
    (これは、サーヴァントの力…ぼやけていた意識が急にはっきりとした)
    ここは…戦場…?あれは……(血まみれの騎士がそこにいた)
    (人殺しの顔をして)
    (でもあれは…)
    (もう一人の少女の向こう側で、同じように立ち尽くす)
    -- スー 2011-10-10 (月) 03:05:18
  • (二人の少女の声は届かない。男は、どちらの手も選べなかったのではない。選ばなかったのだ
    (其処に在るのはただの殺人鬼であり、血にまみれた悪魔でしかなかった。淡い思いを寄せられた、「ギルデ」という男は、何処にもいない)
    (これが自分の姿だからこそ。彼女たちの手を取ることはしなかった。結局の所―男はこの負い目を克服することなど出来ていなかったのだ。そしてそれ故に、何度でも伸ばされた手を取ることは出来ない)
    (だが、その事実に男は目を背ける。今はただ、この魔王を切り伏せることだけしか頭にはない。この闇さえ切り払えば、全てが戻ってくると信じて。自分が突き放されようと、彼女たちが笑えると信じて)
    舐めるなよ、魔王…お前が幾万の人間の闇を吸って強大化するというのなら…俺は、幾万の人間の死を背負って、貴様を切り伏せて見せる(腰に差した刀に手をかけ、腰を落とす)
    この世界には死があるだけだ……死ぬのは、貴様か、俺か。或いは…両方だッ!(血煙に霞む夕日に照らされ、何かが煌めいた)
    (それは剣閃。男が持つ宝具の原点となった瞬速の抜刀。宝具にまで昇華し得る程の速さは、正に不可視)
    (全盛時代の、心と情を捨てた男の実力は、宝具などとうに追い越していた。魔力的な要素を一切排除して尚、その剣閃は不可視―)

    死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねシネシネシネシネシネシネシネシネ

    (呪詛にも似た言葉をと共に男は地を蹴った。時間にしてわずか数秒。男は幾百もの剣閃を魔王に浴びせる。通常ならば、切られて千切れ飛ぶ体がミンチになる程の速さと密度―)

    (血濡れで、呪いの言葉を吐きながら相手を切り伏せるこの悪鬼は。最早、傍目には魔王となんら変わりが無い程に穢れた存在だった) -- グレディ 2011-10-10 (月) 03:18:10
  • (憐憫の表情を浮かべたまま……魔王の身体が切り刻まれる。幾度も。幾重にも……)
    (魔王は本当に一切抵抗しなかった。ただ両手を広げて切り刻まれ、刺し貫かれ、叩き潰された)
    (その腕が輪切りにされ、その足が捥がれ、その顔が潰されても……魔王の表情は一切変わらない)
    (数秒。それは戦いの中においては濃密な、非常に長い時間)
    (グレディの連撃が終わったとき、其処に魔王の姿は無く、代わりに其処には……魔王であった肉片と骨粉、そして血溜まりだけが残っていた) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 03:28:40
  • やだ………嫌だ…………… そんな顔をしてはだめです…
    (鬼のような形相で死を呪う男に弱々しく声を掛ける)
    そんな風に、変わってしまうくらいなら…………

    戻って……もとの、ギルデに……戻って……………!!
    ラヴィニアの、知らない顔をしないで…知らない所に、行かないで…………… 戻ってきて……お願い…
    (魔王なんて倒せなくていい ただギルデに居て欲しいのに どうして、伝わらないのか)
    (飛び散る赤い飛沫から、男の変り様から目を背けるように 癇癪を起こした子供のように駄々をこねる)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 03:35:25
  • (魔王が浮かべる憐れみの表情が男の心をかき乱した。だから、一心不乱に切り刻んだ。幾重にも幾重にも。二度と起き上がらぬよう、執拗に切り刻み、そして―)
    (周囲に血の雨が降る。あの夜と同じように。彼女の手を掴み損ねたあの夜と同じように)
    (やがて、男は深紅の雨の中、ゆっくりと二人の少女を見据えた)………(ただ、無言で視線を交わす)
    (彼女たちにかける言葉が見つからなくて、ただ無言で一歩、足を進めた。さながらその姿は、標的を失った獣が、次の獲物に狙いを定めるかのようで―) -- グレディ 2011-10-10 (月) 03:35:35
  • (人殺しが叫ぶ。ただ敵を殺すために)
    (夕焼けは金の色。血と同じ赤い色。あの人も同じ色に染まっていく)
    (戦場に不釣合いなドレスで立ちすくんで、何故か昔を思い出した)

    (ただの少女の頃も、あの人が気になった。話していたいとそう思って)
    (近づいても少しの距離を感じた。優しいのに、人を側におこうとはしない人)
    (どうしてそんなに寂しそうなの。笑っているのに)
    (そう聞いたら彼に笑われるだろうから、聞けなかった)
    (胸が少し痛んで)
    (彼が孤独な理由がようやくわかった気がした)

    (ああ、あれは…恋だったのかもしれない)

    (さっきとは違う、涙がこぼれた)

    (魔王の姿が切り刻まれて、夕日と同じ色の水溜り)
    (終わったのだろうか)
    (いいえ、違う)
    (思い出せ)(自分が呼び出し、契約したものがなんなのか)
    …ギル、デ…
    ギルデ!!!!!!!!!!にげてぇっ!!!!!!!!
    (グレディと魔王は呼んだ)
    (でも、スーはギルデと彼を呼んだ)

    (だってあの人は…スーが好きになった人と何も変わらないもの)
    -- スー 2011-10-10 (月) 03:38:32
  • 無駄だグレディ。諦めろ。汝に余は殺せない
    (声が聞こえる……どこからか声が……いや、何処からかなんて分かってる、目前の血溜まりに浮かぶ肉と骨から声が聞こえる)
    汝は最早人ではない。模造品でありながら、ギルデ・フォルシーダを否定した汝は……人の心を否定した汝は最早人ではない……ギルデ・フォルシーダですらない哀れなバケモノだ……本物のギルデが汝をもし見ていれば……大いに失望したであろうな
    (声が聞こえてくる。目前の血……いや、もうそんなものはない。魔王は最早そこに居ない。血溜まりも肉片も骨粉も其処にはない。『最初から無いように見える』)
    汝に余を殺す資格は無い……
    (魔王は既に目前にいた。最初から其処に居た様に立っていた。そう、先ほど死んだ事実と此処に生きているという事実……事実が、因果が……『矛盾』した)
    (薄く笑い、いつもの嘲笑を浮かべて、魔王は歩みを進めてくる)
    終演だ……殺人鬼グレディ……汝は道を踏み外した……その敗因、これからゆっくり教えてやろう
    (泰然と、グレディへと近付く魔王。魔王の身体に瘴気が集まり、闇が溢れ……そして魔王は口ずさむ。詠唱を……いいや、宝具の真名を)

    体は矛盾で出来ている。(I am bone of your paradox.)

    (足音が鳴る。魔の忍び寄る音が聞こえる)};

    血潮は濁り、心は堕ちる。(This is my body, and This is my blood)

    (嘲笑が聞こえる。魔王の尊大な嗤声が耳朶を打つ)

    幾たびの戦場を越えて解せず。(You have created over athousand paradox.)

    (絶望が見える。微かな光すら飲み込む虚無が心を覗き込む)

    ただ一度の解答もなく、(Unaware of answer.)

    (恐怖が在る。恐怖を喰らい、恐怖を統べる深淵が其処に在る)

    ただ一度の理解もなし。(Nor aware of gain.)

    (懐疑が在る。懐疑を生み、懐疑を抱く黄昏が其処に在る)

    担い手はここに在らず。(Withstood pain to create paradox.)

    (しかし、其れ等は万物の詐術であり)

    矛盾を抱きて解を待つ。(Waiting for one's Fate.)

    (しかし、其れ等は真実の落丁である)

    ならば、汝が生涯に意味は不要ず。(You have no regrets.This is the only path.)

    (故に其れ等は人にとって恐るるには足らない。恐れる必要もない)

    汝は最早人に在らず……汝もまた『矛盾の魔王』であった。(Your whole life was "unlimited blade plagiarize.")

    (何故なら心を闇に……病みに喰われた人未満こそ、魔王の餌食であるのだから)
    グレディ……汝は人ではない。殺人鬼だ。鬼だ。鬼に余は殺せない。バケモノに余は殺せない。人の心を亡くしたギルデ・フォルシーダの醜い模造品に、余は殺せない……
    何故なら、余を……魔王を殺すのは……
    (詠唱を終え、魔王の右手が遠近間も障害物も時空も彼我も運命も因果も私も貴方も君も僕も全て無視してグレディの身体に迫ってくる。そう、『人間を辞めた』グレディから彼の宝具……彼の剣を奪う為に)
    魔王を殺すのは……常に人間と決まっているからだ
    (魔王の手が、鬼に伸びた) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 03:50:08
  • (言葉が、出ない。圧倒的な王者のプレッシャーに、ただ威圧され唇を噛む。あぁそうだ。今の自分は闇に堕ちた悪鬼でしかない)
    (―ならば、その闇を総べる魔王たる存在に、勝てる道理があるわけはなくて)
    (迫りくる闇に向けて幾度も剣閃を放つも、その全てがかき消され、飲み込まれ消えていく。否。剣戟そのものが無かったことにすらなっている
    (因果の逆転。発したのに、発していない。矛盾そのものであるヴァルサキスにとって、この程度は造作もないことなのか―)

    (真名を解放する言霊が、死刑宣告にも似た絶望を持って男に降りかかる。気づけば。魔王は自分の目の前に立っていて)
    、ぁ―(間抜けな声を出した瞬間、魔王の手が、ぞぶりと自分の体の中へと沈み込んだ)
    が、ぁ、っ…ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!(記憶の複製品であるサーヴァントの宝具は、その存在を支える「人々の記憶」の象徴そのもの)
    (魂とも言うべき核が、魔王の手によって抉り出される。どす黒い血が傷口から溢れ、「何か」が内から強引に引きずり出されていく)
    (男を形作っていた記憶が。宝具が、奪われていく。男の輪郭にノイズが走り、書き換えられていた世界が、歪んで行く)

    (気づけば周囲は元の決戦場へと戻り)
    (男は血の海に沈み)
    (魔王の手には、男の記憶が。男を存在せしめていた宝具が、握られていた―)) -- グレディ 2011-10-10 (月) 04:06:41
  • ………!!!!(嫌な音がする)
    (とうとう目を背けて、目を閉じて、涙を零していることも出来なくなった)
    いやあああ!!!! もうやめて、やめてぇえええ!!!!!!!!!!!!!!
    (今度こそ男の、ギルデの、グレディの傍に駆け寄った)
    (失うかもしれないという恐怖の前に、他の全てが消え去って 夢中で、ただ男の傍に在りたいと)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 04:11:56
  • (叫ぶ声も届かなくて、彼は血の海に沈んだ)
    (ラヴィニアが駆け出していく。でも、自分はゆっくりと歩いて行き、彼の前に立つ)
    (…いつの間にか世界は戻っていた)

    (彼女の鳴く声が、広間に響く。ただ、胸が痛い)
    ……馬鹿な人ね…。何もかも裏目に出て。
    (静かに彼を見下ろして、そんな言葉しか出なかった)
    (ただ涙は止まらない)
    -- スー 2011-10-10 (月) 04:22:36
  • (グレディから……鬼から、人の心を奪う。鬼が殺した人の心を奪い取り、抜く)
    『不可視の剣閃』(ブレイドファンタズム)……持ち主であるグレディには超常たるその宝具の真価は発揮されない。しかし、今は其れで十二分……斬れればそれで十二分。右手に持ったギルデの剣を振り上げ、)

    ……最早、見るに耐えん……

    (侮蔑の表情を露に、一閃)

    (その剣閃は鮮やかに弧を描き……)

    (銀の軌跡が完全に虚空に消えたその時)

    (サーヴァント・バフーンの首は宙を舞い、地面に落下していた)

    (丁度、それは……ラヴィニアの目前に) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 04:25:02
  • (―泣き声が聞こえる。涙が堕ちる音が聞こえる)
    (人の心を抜き取られ、タダの抜け殻となった「何か」は、スローになる世界のなかで考えた)
    ―泣かないでくれよ。俺は、そんな顔を…君たちにはしてほしくなくて―
    (視界の隅で、何かが煌めいた。ゆっくり、ゆっくりとそれは振り下ろされる)
    ―あぁ、ここで終わりか
    (所詮、模倣品などこの程度のものだったのだ)
    ―あぁ、でも
    (もうすぐ傍にまで刃が迫っている)
    ―最後に、伝えなきゃ
    (時間が無い)
    ―例え模倣品だとしても、涙は見たくない
    (首筋に、冷たい感触。皮膚が、切り裂かれていく)

    ――愛して――

    (これで、複製品の物語は終わりを告げた。誰一人救えないまま。誰一人守れないまま)
    (道を踏み外した道化は、舞台を下ろされる。それが、当然の結果だった―) -- グレディ 2011-10-10 (月) 04:33:58
  • やだ……お願い……………っ やめ――――――――――――――――――――――――――――






    (何が起きたのか分からない)
    (銀の軌跡が消えて 私ははしって)
    (それで)
    (それで…………………………?)
    (足元にあるモノは、何?)
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
    (声にならない声が広間に響き渡る)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 04:39:09
  • (酷く冷静な自分がいた。もっと取り乱すのかと思ったのに)
    (彼を失う事が何より怖かった、そのはずなのに)
    (魔王がどういう行動をするか、わかっていた筈なのに)
    (彼が殺される瞬間でさえ、こんなに静かな気持ち)

    (心が壊れてしまったようだった)
    (無表情のまま、落ちた首を見る)
    (涙だけただ、流れている)

    (スーのかわりにラヴィニアが泣くからなのかもしれない)
    (半狂乱になった彼女を慰める事も自分にはもう出来ない)
    (何も出来ない。何もできなかった……ただ求めるだけで、何も…)
    (温かい日々をくれた事、助けようとしてくれた事、嬉しかったのに)

    ……ごめんね…スーは…まだ……ありがとうも、いってなかったね……
    (ラヴィニアの声にならない悲鳴にかき消されるように、呟いた)
    -- スー 2011-10-10 (月) 04:45:42
  • (ギルデの刀を納め、アルヌールの軍刀と並べて腰に差す。せめてもの情けとでも云うように)

    これが願いの代償だ……この余にあるモノは全てが有限……誰かが幸福になれば代わりに誰かが不幸になる……これがその結果だ
    (いつものように、魔王らしい不敵に口角を吊り上げ、嗤う)
    絶望しろラヴィニア・マール。汝の願いが絶たれた現実に
    渇望しろスィーニ・ツビェット。他者の願いの全てを踏み躙って己が願いを成しえる未来を
    (最後に、ギルデの死体に一瞥くれてから踵を返す)
    闇は光に払われる定め……しかし、闇を持って闇に挑むなら……その先もまた闇でしかない……愚かな道化よ。涅槃の果てで悔やむが佳い……
    (そして、物陰の暗がりに身を預ければ……すでに魔王の姿は無く、周囲に居た魔王の配下達もまた……姿を消していた) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 04:58:56
  • (少女の慟哭が響き、少女の呟きが闇に解けた時。柔らかな光が辺りを包む)
    (眩い光は何かのシルエットを闇の中に映し出して行く。それは、男の影。グレディでも、バフーンでもない、ギルデ・フォルシーダの影)
    (影は、困ったように頭を掻く仕草を見せる。見慣れた、生前の男の癖。そして、最後のメッセージを届けるために。影は口を開いた)

    ……ごめんな。約束、守れなくて(誰に向けたものでもない言葉。影は続ける)
    ……二人とも。笑って、前を見て生きててくれないか。それだけが、俺の望みだ
    (男が生前、死の間際に聞いた言葉。男が生前、己の生に希望を見出した言葉を伝えるために、最後の宝具は光を放ち続ける)……闇の中でも。人とのつながりが、絆が行くべき道を照らしてくれる……君たちは、一人じゃない
    (誰に向けたわけでもない言葉。男の心からの願いと言葉を伝えきった後、最後の奇跡は光を失っていく)
    (そして男は言う。いつものように、おどけた態度で、いつもの言葉を)

    ……愛してるぜ

    (そうして、カーテンコールも終わりを告げる。やがて光は消え。サーヴァントの身体もノイズとなって消えていき)
    (二人の少女だけが、その場に残された) -- ギルデ 2011-10-10 (月) 05:21:34
  •  http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075023.jpg 
    (手袋を外し抱きかかえる)
    (愛するヒトを)
    (柔らかな光を拒絶するようにきつく抱きしめ顔を伏せる)
    (ボロボロと涙を溢れさせ)
    (ただ、腕の中の残された温もりだけに追いすがる)


    (最期の言葉が終わり)
    (男の幕はゆっくりと下ろされる)
    (腕の中の質量も徐々に消え やがて完全に空気に溶けた)
    (腕の令呪も色を失い、始めから何も無かったかのように…白い腕に戻った)


    (仄暗い広間に 少女が二人)
    (息も上手く吸えないのか、喘ぐ様なしゃくりが響く)
    ぎる、で………っ(最期まで、あの調子だった)
    (最期まで、残酷な言葉を残した)
    (最期まで、誰も――――――)
    (選ばなかった)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 05:35:30
  • …言われなくても、そうするわ(魔王に答える。前を向いて)
    (これでもう、本当に戻れない)
    (スーを助けてくれる可能性のあるたった一人の人は死んでしまった…)
    (…いいえ、スーが殺したんだ。自分の意思で)
    (忘れてはいけない。罪を)

    (魔王の気配が消えて、二人だけ取り残された)
    (…顔を見ることが出来ない。抱きしめる事ももうできない)
    (背を向けて歩き出そうとすると、光がそこにあった)
    …ギルデ。
    (呆然として呟き、言葉を聞く…彼らしい、最後の言葉)

    馬鹿ね…こういうのはたった一人に言うものよ…こんな時まで、二人救おうとして本当に、愚かな人…。
    貴方の大事な子はその子たった一人にするべきだったのよ。
    自分を殺せと命じた女に、そんなこと……

    …ああまた、ありがとうっていえなかった。スーも結構意地っ張りね。
    (光が消えてしまってから、ぽつりと呟く)
    でも、いいわ。愚かで優しい人。お礼なんていってあげない。
    結局どちらも選ばなかった、そんな残酷な人には……。



    (…そして、今度こそ二人が残る)
    -- スー 2011-10-10 (月) 05:42:20
  • (暫くは静寂が二人を包む)
    (どれくらいの時が過ぎたのか、蹲っていた少女が不意に立ち上がった)
    これが。
    失うという恐怖ですか。
    これが。
    もう戻らない幸せを願う絶望ですか。
    (言いながら悲鳴を上げそうだ)
    (辛くて悲しくて胸が張り裂けそう)
    (いっそのこと、本当に裂けてしまえばいい)
    (ラヴィニアの騎士はもうどこにもいない)
    (もう二度と現れない)
    (たった一人の、ラヴィニアのギルデ・フォルシーダ)
    (複製だってなんだって良かった 自分だけで居てくれればそれでよかった)
    (でも、もういない)
    (契約の証も消えてしまった)


    (スィーニを見詰める瞳は、かつてのスィーニとそっくりで…だが若干違う所がある)
    (それは強く決意した瞳)
    (今のスィーニと同じ瞳)


    (ずっと持っていた 今は、これだけがあのギルデが居たことの証明)
    (ギルデを召喚した、古ぼけた剣)
    (腰に固定していた紐を解き、驚くほど…何故か慣れた手付きで剣を抜く)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 05:56:35
  • (彼女が振り向き、穏やかな瞳で見つめ返す)
    (この子は私)
    (私はこの子)
    (過去であり、今)
    …そうよ。それが愛しい人を失う痛み。
    求める事も出来なくなる悲しみ。
    スーの苦しみ。

    (答えを静かに口にする)
    (彼女が剣を抜いても、微動だにしない)

    …スーのこと恨んでも、憎んでもいいわ。貴方にはその権利がある。
    でもごめんね、スーは死ぬ訳には行かないの。
    言ったでしょう?もう戻れないと。

    …その剣でスーを斬りつけても彼は帰ってこないわ。
    (気持ちを逆撫でするような台詞)
    -- スー 2011-10-10 (月) 06:07:57
  • そう言いながらも おまえはわかっているのでしょう
    ラヴィニアが決して止まらないこと
    諦められるはずなど、ないことを!!!!!!!!!!!!!!!
    (1歩、2歩……3歩目からは駆け出して スィーニ目掛けて我武者羅に剣を振るう)
    諦められないから、おまえはここにいる、そうでしょう!?
    (彼女にとって大きすぎる剣に振り回され、それでも……止まることはない)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 06:16:12
  • (剣が振り回されても、持つのがやっとの少女の力ではよけるのは簡単だった)
    (でも、彼女はやめない)
    …………やめなさい
    (鈍い金属音。呼び出した杖が古びた剣を受け止める)
    (彼の剣…)

    諦められないからスーは道を探したの。見つけてここに来たの。
    でも…今の貴方のやっている事は無意味よ。わかっているでしょう。
    (どこまでも冷静な言葉、胸を抉る様な冷たい言葉)

    ……だめよ。そんなことしちゃ。
    (剣をよけた杖が落ちる)
    (そのままの彼女を、抱きしめた)
    …だめだよ。
    殺されてあげたいけど、それはギルデが悲しむ。
    その綺麗な心を、純粋さを彼は愛したのだから。
    …貴方はまだ、戻れるわ。
    (いつかのように優しい声で)
    (彼女はまだ剣を手にしているというのに、だだ胸に抱きしめる)
    -- スー 2011-10-10 (月) 06:32:28
  • (本当に? 意味などないのだろうか)
    (この思いに、この苦しみに、この憤りに、この虚しさに 意味などないのだろうか)

    (抱きとめられてもなお暴れ、スィーニを突き飛ばす 扱い慣れない刃がいくらかの傷を付けるかもしれない それは、お互いに)

    そうして優しく撫でれば、戻れるとでも思うのですか?
    もういない、勝手な、ギルデなんて、いくらでも悲しめばいいのです…………!!!

    ここにいるラヴィニアは……前と同じ、何もないラヴィニアではないのです
    悲しみと、絶望だけ残ったラヴィニアです!!
    (もう一度剣を振り上げ、スィーニを目指す)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 06:44:18
  • (彼女に突き飛ばされて、剣が腕に当たったのか血が流れる)
    (もう魔物と同じようになったのに、赤い血だ)
    (床に座り込み、腕を押さえる)

    (彼女を抱きしめる資格などない)
    (わかっていたけれど)
    (痛々しいその姿を見ていられなかった)

    (自分のようになるのを)

    (言葉も、温かさも届かないのはわかっていた筈なのに)
    (かつての自分がそうだったように)

    (傷が痛む。でも胸の痛みに比べたらなんでもなかった)

    (剣が振り上げられた)

    (死ぬ訳には行かない)
    (でも)
    (この子を放っても行けない)

    (瞳を閉じて、剣が振り下ろされるのを待った)
    -- スー 2011-10-10 (月) 07:06:36
  • あああああああああああああああああ!!!!(獣のように叫びを上げ、スィーニを傷つけるために剣を振るう)

    (なのに、それなのに)
    (女は避けない 動かない)
    (穏やかに、瞳を閉じた)
    わあああああ、あああ!!(確かに狙ったはずなのに…剣戟はスィーニの足の薄皮一枚割いただけ)

    どうして………どうして!!!!!!!!!!! どうして避けない!!
    おまえには願いがあるのでしょう?! 譲れない、願いが!!!!!
    (吐き捨てるように嘆くと勢いに任せて剣を引き抜く)
    (刃が再びスィーニを舐め、傷を作る)
    (そして幾度も幾度も振り下ろしては振り上げた)
    (肩で息をし、もう剣が持ち上がらない限界まで繰り返しても)
    (決して致命傷を与えることは無く)



    ずるい……ずるい、ずるい!!!!!!
    絶望だけ残したくせに生きろというのですか!
    悲しみだけ与えたのに前を向けというのですか!!
    もう、いないのに 笑えと、言うのですか…………………っ

    (最後の剣戟は、スィーニではなく自分に向けて)

    (古ぼけた、男が使っていた、刃でスィーニを傷付け自分も死ねばいいと思った)
    (思った!!!!!)
    (間違いなくそう思っている)
    (けれど刃はドレスを裂いただけでぴたりと止まった)
    (真の持ち主が止めるように、傷つけることなく)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 07:23:44
  • (瞳を閉じたまま切り裂かれるままに動かない)
    (でも彼女の剣は殺さなかった)
    (切り傷はどれも薄く。血が少しにじむだけ)

    (何故かそれが無性に嬉しかった)
    (だってこの子はまだ、堕ちてはいないという事なのだろうから)
    (甘い考えなのかもしれないけれど)
    (ただの願いなのかもしれないけれど)
    (この子は鏡。けれど…本当の鏡じゃない)

    (叫ぶ声に顔を上げると切っ先が彼女自身へと)
    あ…っ!!
    (思わず手を伸ばす。切っ先を両手で掴もうと)
    (でも、剣は彼女を傷つけなかった)
    …その剣は貴方を守るためのもの。そうなのね、ギルデ…。
    (死んでも守りたいと思ったのは、この子なのか)
    (貴方はまだそこにいるのかな、彼女の側に)

    ……大人はずるいのよ。ラヴィニア。
    駄目な大人はね、自分のようになって欲しくないと子供に思うものよ。
    そして幸せになって欲しいと、思うものなの。
    それは時にとても残酷な願いだとわかっていても。願わずにはいられないの。
    (刃に手をそえてそっと切っ先を彼女から引き剥がす)
    (身勝手な台詞。それでも)
    貴方はまだ、戻れるわ。だから…
    (ああギルデ、大人は本当に身勝手ね)
    …どうか、幸せになって…争いのない優しい場所で。
    -- スー 2011-10-10 (月) 07:52:39
  • (刃が遠くなる)

    (もう振るえない)

    (もう握れない)


    おまえたちは………どこまでも、卑怯で……
    どこまでも残酷で……………
    どこまでも、優しい………………
    (そして愛おしい、ギルデ。)
    (悲しいのに憎みきれない)
    (きっと………否、自分はこの者達が、好きで、仕方なかったのだ)

    (ガシャンと金属音を立てて剣が床に落ちた)
    (それを皮切りに、少女は泣く ただひたすらに)
    (言葉を忘れた赤子のように泣き喚いた)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 08:08:58
  • (泣き崩れるラヴィニアを見て思う)
    (この子は私。もう一つの可能性)

    (ギルデ、これからもこの子を守ってね)
    (いつかの庭で見た涙と同じ)
    (温かい。この世で一番綺麗なもの)

    (スーにはその資格はない)
    (わかっているのに)
    (もう一度だけ彼女を抱きしめようと手を伸ばして)
    (…首を振り、離れる)

    …スーも普通に生きて、ラヴィニアのような子を持ちたかったな。
    お茶の入れ方を教えてあげて、髪を結ってあげるのよ。
    (庭でした他愛のない話をする。場違いだとわかっているけれど)

    (そして一歩、二歩と後ずさり、闇のあるほうへ…)
    (娘を見送る母親のように笑うと、そのまま闇へと溶けて消えた)
    -- スー 2011-10-10 (月) 08:30:33

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対 戦 相 談 室 Edit


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お名前:
  • しらす -- スー 2013-07-29 (月) 05:25:19

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  • - 聖 杯 の 迷 宮 ・ 第 一 回 戦 -
    • 告知
      • 対戦期間になりましらたら下記の相談室を併用しつつ、それぞれで決着をお願いいたします
    • - Sword, or Death -  with what in your hand...?
  • (上天に灯る焔。其れに照らされる広間は仄かに薄暗く、其処彼処に物陰が点在している)
    (そして、点在する物陰の暗がりからは……不気味な瘴気が流れ出している)
    (目を凝らせば見えるかもしれない。見えると思えば見えてしまうだろう。物陰から覗き込む魔性の瞳が……)
    (耳を澄ませば聞こえるかもしれない。聞こえると思えば聞こえてしまうだろう。犠牲者を嗤う闇の嘲笑が……) -- 渦巻く瘴気 2011-10-09 (日) 18:32:18
  • …決戦の場所としちゃ、随分洒落た装飾じゃないのよ。いいねぇこういうの。嫌いじゃないかな(努めて明るい声で。そうでもしないと不安に押しつぶされてしまいそうになる)
    ラヴィニアちゃん、気を付けなよ?戦闘開始前に転んで怪我なんて、笑い話にもなりゃしないからね(後ろに控えるマスターに笑いながら声を掛ける) -- バフーン 2011-10-09 (日) 19:31:29
  • (はじまる。)
    (互いの願いをかけた戦いが、始まる)
    (前を見て、前だけを見て、ギルデだけを……………)
    (それなのに、見られている 笑われている)
    (不安を、掻き立てられる)
    (そう思えて仕方がないのだ)
    (気のせいだと思いたい 前を歩くギルデの服を両手で掴んだ)
    (だいじょうぶ しんじられる だいじょうぶ)
    わかっているのです! こんなところで転びません!(ギルデが無理に明るく振舞っているのが分かるから 努めて、明るく返す)
    (広間に強がる声が響いた)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 19:34:25
  • 控えよ……王の御前であるぞ……
    (そこら中の物陰から次々と鎌を持った無数の化身が現れ、一斉に対となって列を成す。列の先にはひとつ……いいや、ふたつの闇……)
    (高く靴音を響かせ、闇が薄笑いを相貌に張り付けて……マスターと無数の配下を伴って、悠然と其処に現れる)
    約束の刻限だ……ギルデ・フォルシーダ。そしてラヴィニア・マール……あれだけ丁寧に心を嬲ってやったのに、逃げずに余の前に立った事だけは賞賛に値する……だが……予言しよう。汝らは後悔する。運命に抗った末の結果に打ちのめされてな……くくく、ふふふふ……はははははは!
    (魔王の哄笑が……残響する) -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 19:42:41
  • (揺れるのは闇色のドレス。魔王にエスコートされて銀の髪の少女が歩く。闇の魔物の中を)
    (血の気の引いた白い顔。赤い瞳だけ色がついているモノクロ写真のような姿)
    (ただそのドレスは昔彼女が身につけていたものにとてもよく似ていた)
    (髪も二つに結い上げて。幼い顔立ちのせいもあっていつもより子供に見える)
    (それは…ギルデには懐かしい姿)
    こんばんは。お人形さん…ギルデ。
    (幼い姿に似合わず酷く落ち着いた声。魔王の左で腕を組み、ドレスを広げて貴族の令嬢らしく挨拶をしてみせる)
    exp011647.jpg 
    (はじまってしまう)
    (もう戻れない)
    (赤い瞳は憂いに揺れる)
    …さあ、はじめましょう。私達の愛する人を賭けた戦いを。
    -- スー 2011-10-09 (日) 19:50:54
  • けッ…王様だの何だのは昔っから嫌いでね?無礼上等、そのすました顔に泥塗ってやるから覚悟しとけ(心の奥底で震える恐怖をかき消すように強い言葉で魔王へ返し)
    ……スーちゃん。待っててくれよな。絶対、助けてみせる(以前と寸分たがわぬ姿を見せる少女。ただその顔色と瞳だけが、怪しく闇に染まっていて)
    ラヴィニアちゃん。……約束するよ。この戦い、絶対に勝つ(一度主の方を振り返り、その頭に手を載せて)

    さぁ!始めようぜ魔王とやら!こっちは後の予定がつかえてんだよ!さっさと終わらせて、レディ二人とティーパーティーをしなきゃならない!お前の出番は此処で終わりだッ!
    (一歩、魔王へと歩を進めて叫ぶ。その咆哮が、開戦の狼煙を上げる―) -- バフーン 2011-10-09 (日) 20:01:40
  • (魔王が破滅を予言するだけで)
    (ギルデがスィーニの名を呼ぶだけでこんなにも揺れてしまう)
    (こんな姿、ギルデには絶対に見せられない 切なさに顔を歪めているところなんて、見せられるわけがない)
    (ギルデが振り返る前に顔を伏せて、前髪で、髪飾りで、顔を隠した)
    (優しく頭に乗った手だけを、信じなければならないのだから)
    (ただこの様子は相対する魔王と、もう一人。)
    (どこか、似た姿をした、スィーニには見えただろう)
    もう、戻れない………(偶然にも皮肉にも、スィーニが思った言葉と全く同じ言葉を呟いた)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 20:11:25
  • ほう、支配者を……特に王層階級を嫌うか……ま、汝の過去を鑑みれば其れも当然と云えるな。案ずるな、望み通り、また昔と同じように汝から愛するものを奪ってやろう……気に病まず、また過去を繰り返すが佳い
    (ギルデを嘲笑い、そして値踏みするように、ラヴィニアを睥睨し、笑みを深める。最後には諦めたように目を伏せた)
    ……其の為に必要な材料は全て揃った。汝はやはり過去を繰り返す。自己陶酔と自己嫌悪の中で永劫の焔に焼かれ、輪廻へと還って逝くが佳い……
    (魔王が軽く手を上げれば、薄気味悪いローブを被った配下達が一行の周囲を円形に取り囲む。フードに隠れて相貌を伺う事は出来ないが……一様にこちらを見ていることだけは分かる。興味深そうに、関心在り気に)
    聴衆も見届け人も見ての通り準備してやった……道化には相応しい舞台だろう?
    (闇に手を伸ばせば、既に其の手には黒い軍刀……瘴気に侵されたアルヌールの軍刀が握られていた)
    之もまた戯れだ……掛かってくるが佳い。ギルデ・フォルシーダ。余自ら絶望を教えてやる -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 20:22:31
  • 変わらないね、ギルデは…本当に。パートナーがいるのに他の女の名前を呼んではいけないわ。
    (苦笑しつつも、その声には少しだけ嬉しそうな響き)
    (彼女の顔が見えた。あの子は自分と同じ気持ち)
    (いつかの、自分)
    (自分の気持ちを映す鏡)
    (魔王の腕から手を離し、ドレスを広げてもう一度深くお辞儀をすると後ろへ下がる)
    …では、おまかせしますわ王。レディは下がって騎士様のお手並みを拝見。
    (嘲る様にくすくす笑う)
    -- スー 2011-10-09 (日) 20:28:47
  • けっ…知ったような口叩きやがる。俺がこの街で得た答えがある限り、俺は間違いは繰り返さないさ…
    見せてやるよ。腹括った人間の力って奴をな(今の自分は過去とは違う。そう、暗示のように口にして闇を見据える)
    ……中々、良い趣味してんじゃないかよ。観客は、いつだってハッピーエンドを望んでるんだ。精々盛り上げてやられてくれよな?
    (セイバーが刀に手を掛けたのを見て、此方も腰の愛刀へと手を伸ばす)スーちゃんだけじゃない。…俺は、お前から…あの日の想い出も取り戻して見せるッ
    (声を荒げ、腰を落とす)ラヴィニアちゃん、離れてな…大丈夫さ、君が居てくれれば俺は戦える…! -- バフーン 2011-10-09 (日) 20:38:23
  • ギルデ……………
    (意気込むサーヴァントを見つめる瞳は不安げに揺れている)
    (あの魔王は人の心を惑わす 甘く、黒い誘惑で)
    負けでは、だめなのです……絶対に……………

    (下がれといわれている 当然だ、自分が居ても足を引っ張るだけ)
    (下がらなくては 離れなくては)
    (スィーニが御伽噺のお姫様のように、優雅に下がったのが横目に見える)
    (下がらなくては)
    (下がらなくては……)


     http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075016.jpg 
    ギルデっ!!!!!
    (自分のとった行動は、自分でも信じられないほど浅ましく、そして必死だった)
    (もう戻れないと自分に言い聞かせたのに、子供過ぎた心が、まだ、この場で、ギルデへと手を伸ばした)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 20:58:22
  • (気合と共に抜刀しようとしたその刹那、背後から悲痛な声が聞こえて思わず足を止める)
    ―大丈夫だ。俺は、こんな野郎なんかに負けてやらないさ。必ず、生きて君と、スーちゃんと。3人で帰るんだ
    (声には―振り向かない。振り向いてしまえば、戦う決意が。立ち向かう勇気が消え失せてしまいそうで。振り向けなかった。それこそが、男の弱い心を表していて)
    (だからこそ、弱い心に付け込まれる前に、もう一度打ち倒すべき敵を見据えて―)
    (地面を蹴った。後ろの少女への情を置き去りにして。歯車が歪な音を立てた) -- バフーン 2011-10-09 (日) 21:24:09
  • …もう戻れない。貴方もわかっている筈でしょう?
    (魔物を左右に侍らせ、冷たい言葉が響く)
    (床に杖をつき、魔石から暗闇が滲み出す)
    (その瞬間。ラヴィニアの背中の刻印から黒い霧が噴出し彼女の足元の影から同じ色の手が伸びた)
    (彼に手が届く前に、両足を掴み引きずるようにしてその場に釘付けにする)

    (…見ていられなかった)
    (邪魔をされるのが嫌でも、ギルデに触れられるのが嫌なのでもない)
    (彼女の気持ちは自分の気持ち。心の奥にしまいこんで、目を逸らしている縋りたい想いを見せ付けられるのが嫌だった)
    我侭は駄目よ、ラヴィニア。信じなさい…そう言ったでしょう?あの庭で。
    (子供を叱る母親のような言葉。ただその響はどこまでも低く冷たい氷の様)
    -- スー 2011-10-09 (日) 21:29:12
  • (自分が、子供すぎて、戦いの場を汚したとわかっていても 後悔はしない)
    (子供だと言う事を盾に取ったということに気付いても、ずるい自分に気付いても、どうしてももう一度振り向いてもらいたかった)

    (しかし男は振り向かない)
    (鉛のように重い足は踏み出せず、届かない)
    (――――――――――――――届かなかった)

    (もう自分を縫いとめる影を破る気力も無く 力が抜けたように腕をだらりと垂らした)
    (今はもう、刺す様に冷たい言葉の裏を感じ取れもせず)
    (呆然とスィーニに顔を向けた)
    だって………だって……
    -- 2011-10-09 (日) 22:04:44
  • (其の様を見て……魔王は嗤った。満足気に。もう全て終わっていた。全てに決着がついていた。この喜劇の終演を……ギルデとラヴィニアを見て確信した)
    くくく……やはり、汝は繰り返すのだな……また今も。嘗てのように……愛する者の涙と悲鳴を聞いて……嘆き、そして後悔する。最早、全ては決着した
    (構えず、軍刀を握ったままだらりと腕に力を抜いて、肩を竦める)
    (もうそれで十分だと告げるかのように。あきらかに初撃を手放し、あきらかにギルデを嘲る……その様) -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 21:41:12
  • ほざけぇぇぇっ!!(自身を、己が積み重ねてきた過去全てを嘲笑う魔王に激昂し、一気に距離をつめる)
    (「打ち込んで来い」、と言わんばかりのその態度)なら、お望み通りに――闇ごと切り払ってやる
    ―ッ!!(そのまま横薙ぎの剣閃を走らせる。奇しくも、辛酸を舐めたあの夜と同じ一撃。結末を変えてみせると、意気込んだが故の結果なのか。それとも無意識なのか。あるいは、運命が今宵を彩るためのアクセントとしてそうさせたのか―)
    (而して、決戦の幕は切って落とされた) -- バフーン 2011-10-09 (日) 21:55:48
  • 私達にはもう見守る事しか出来ない。だからせめて邪魔をしては駄目。
    …愚かで弱い、かわいい子。あの人は振り向かない。前しか見ていないもの。
    だから惹かれて、好きになった。そうでしょう?
    (杖をつき、戦う二人をまっすぐに見つめる。声は向こう側の彼女にだけ聞こえる)
    (足元の影を通して話しているのだ)

    ごめんね…きっと、あの人は闇の王には勝てない。
    (悲しく、小さな声が影から響く)
    でも…スーは今とても幸せよ…?
    (けれど次の言葉は愛しげに)
    あの人は今スーのために戦っているんだもの。流れる血も何もかもスーのため…!
    (うっとりとした表情で愛を語るように囁き)

    …そう、もう死ぬしかないのなら…死ぬまでスーを想って戦って…ギルデ。
    (切ない言葉は狂気に満ちる。ほんの少し迷いの色があることには自分では気づけない。気づかない)
    さあ、貴方も人に想われる事の幸せを感じるといいわ…この戦いは貴方のためのものでもあるのだから。
    -- スー 2011-10-09 (日) 22:33:11
  • (以前、其の身を切り裂いた横薙ぎの一閃……本来不可視の居合い抜き……だが、しかし、)
    悪いが……その剣閃……
    (果たして魔王は受け止めた。易々と片手に握った軍刀一本で――それは、宝具『我が身は矛にして盾(パラドクスオーヴァゼァ)』の力――その身体は見た目こそ変わらないが、既に瘴気で敏捷性も、膂力も、はるかにギルデを勝っていた……その上……)
    先日既に見せてもらっている……二度も通じるとでも思ったか? 舐められたものだな
    (偶然か、それとも必然か、魔王はギルデの宝具の性質を見破っていた。一見拮抗しているように見える鍔迫り合いの中、片手に持った軍刀に瘴気を纏わせれば、膂力がさらに増し、ギルデの身体を切り裂かんと軍刀が迫る)
    諦めろ。既に結末は決している。汝の運命が覆る事などない……すぐ隣にいる真実にすら気付けぬ汝ではなぁ……くくく、ははははははは!
    (哄笑をあげながら、ギルデの背後にいるラヴィニアを一瞥する。そして……魔王の瞳が語る)
    『見ての通り』お前は一人だ。そしてこれからまた独りになると…… -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 22:28:35
  • ―ッ!?(受け止められた。「見えない剣閃」と考えて避けるか、身を守ると思っていたのに。目の前のセイバーはいとも容易く己の剣を受け止めている)
    ん、ぐっ…こ、の…っ!ベラベラと、良く回る口だなてめぇはッ!!(押し負ける。圧倒的な力量差で押し切られて両断される前に、刀身を捻って飛びのいた)
    (何故―とは聞けない。相手は世の理の外に在る、この程度で心を折られてなるものか)
    一人なんかじゃぁないさ。俺は、俺にはラヴィニアちゃんが居る…!彼女が信じてくれれば、俺は……ッ!!
    (魔王の言葉に歪みそうになる視界を振り切ろうと、マスターの名前を口にする。あの夜、二人で互いのことを語った。最早何の迷いもないと。愚かにも男はそう信じている)

    俺は……今度こそ、守るッ!そして、助けてみせるんだッッッ!!(自らの意思を、言葉に出すことで己を奮い立たせる。負けられない。負けてはやれないのだ)
    はぁぁぁッ!!(距離を取って刀を振るう。人間であるならばただ刀をがむしゃらに振っただけで終わるこの無意味な行動も)
    (サーヴァントとして現界した今、その行動は立派な攻撃手段へと代わる)
    (神速の剣閃から生み出される幾多もの鎌鼬が、セイバーを包囲するように襲い掛かる―!) -- バフーン 2011-10-09 (日) 22:47:45
  • 違う!(違わない)
    ギルデは
    ラヴィニアの……………(違う)
    (ギルデは決して自分だけを見ているわけではない)
    (その心の住人は自分だけではない)
    (スィーニも、失ってしまった人も 皆いるのだ)
    (そして分かっていた)
    (分かっていたけれど、どうしようもなく愛しい)

    どうして? どうしてそれで、幸せだなんていうのです?
    大切だから失いたくなのに…… 血を流す所など見たいくないのに
    本当に、死んでしまってもいいと思っているのですか?
    (失った痛みを知らないから まっすぐにスィーニに問う)
    (おまえはそれでいいのか おまえはそれで幸せなのか 震える声で問いかける)
    (こうしてスィーニと話している間にも 魔王とギルデは剣を交える)
    -- ラヴィニア 2011-10-09 (日) 23:01:19
  • (彼女の迷い。切ない想い。二人の戦う姿越しに瞳を細めて見つめる)
    だって、もう、無理だもの。あの人が生き残る事は。
    逃げ出せばよかったのに、スーの事なんてほっておけばよかったのにここに来た。
    生きていて欲しいわ…たとえ模造品なのだとしても。
    笑ってまた冗談を言って欲しい。好きだって想いに応えて欲しい…。
    (視線の先は戦うギルデへと変わる)
    (闇の哄笑が響く)
    でも、駄目。あの闇の王はスーにももう止められない。
    止めても…ギルデはいつか誰かに殺される。あんな甘い人と子供の貴方、勝ち残れるわけがないじゃない。
    失うのはもう初めからわかっていた。サーヴァントになんて、向いてないのよ。
    だったら…せめて…スーの手で殺してあげるの。
    そうすれば…
    (杖が手から離れて、カランと音を立てた。両手を伸ばす。あの人のほうへ)
    そうすれば…誰にも渡さずにすむの…。
    二人なんてずるいわ。スーだけを見ていて欲しいのに…。でも許してあげる。

    その体も何もかももう他の人に触れないようになるの。
    あの時の…スーのキスが、最後のキスになるの。
    (届かない想いを歌のように唇で紡いで)
    あの人の全部スーのものになるのよ、永遠に。素敵な事でしょう?…幸せよ…。
    (そう自分に言い聞かせる。もう戻れないのだ。それならば、悲しいと思わなければいいんだ)
    (矛盾した気持ち。愚かな大人の逃避)
    -- スー 2011-10-09 (日) 23:35:26
  • (ギルデの宝具、不可視の剣閃の性質……見破ったとは云ったが、無論魔王はそれを隅々まで知っているわけではない。だが、偶然にも条件は揃っていた)
    (一つ。魔王は既に其の身で先日剣を受けている)
    (一つ。魔王は既に……ギルデの過去を覗き見ている)
    (まるで因果に導かれるかのように、ロジックは組まれる。互いの望む望まざるに関わらず)
    誰がいるというのだ? 誰が信じているというのだ? 守る? 助ける? 余迷い事を。汝のことを信じている者は其処にはいない。汝のことを信じているのは……今は余の背後にいるではないか
    (無数の鎌鼬は魔王の身体に触れ、其の身を切り裂く。だが魔王の身体は無傷。矛盾した現象が目前で幾度も繰り返される。コマ落としのように突然。時間でも盗まれたかのように忽然。其れらは当たっているのに当たっていない
    今汝を信じているのはスィーニだけだ。そう、我が主は信じている……汝の揺ぎ無い敗北をな……ふはははははは!
    (哄笑と共に一歩ずつ近付いていく)
    偽りだと思うなら見てみるが佳い……汝の主の瞳を……不憫な少女の心を……そうすれば自ずと分かる……汝の主が汝に疑心を抱いているということがなぁ?
    (嬉しそうに言葉を弾ませて、背後を指差した) -- 黒髪のセイバー 2011-10-09 (日) 23:19:59
  • (運命に翻弄されていることすら知らず、男は歯噛みする。己の渾身の攻撃が、魔王に届いていないのだ)
    これも、魔王の力…ってやつかよ。随分と、便利な力だなぁオイ!(声を荒げて、未知を内包する魔王への恐怖を押し隠す。一度でも恐怖を表に出してしまえばそのまま闇へと引きずり込まれる気がして)
    ―でたらめ言ってんじゃねぇよッ!!お前が、お前がラヴィニアちゃんの何を知ってるってんだ!!俺は、俺は信じるっ!ラヴィニアちゃんを…俺自身を…ッ!!
    (言葉では強気になるも、心は揺らぐ。本当に…?本当に、信じられるのか?彼女が…もしも)
    (もしも自分が見捨ててきた街の人々と同じ顔をしていたら?…その時、自分は正気で居られるのだろうか)
    (見てはいけないのに。見たくなんかないのに。視線は、魔王の言葉に操られ、己がマスターと守りたかった少女へと向けられて) -- バフーン 2011-10-10 (月) 00:01:52
  • 逃げたくても………逃げられるわけがないのです!
    それをおまえが一番良く知っていて、それなのに、………!!!
    (ラヴィニアがスィーニの鏡であるように、スィーニもまたラヴィニアの鏡)
    (自分だけを見て欲しい)
    (自分だけを呼んで欲しい)
    (自分だけを撫でて欲しい)
    (でも、それはもう、好きなギルデではないから)
    (だから令呪を使わなかった)
    (絶対命令を使って、自分だけ見るようにと)
    (使おうと思えばアルムに言われた通り使えたけれど……それだけはしてはいけない事だと、悲しい事だと分かるから)
    それなのに、どうして……どうしてお前が!!!

    (言いながらも心は揺れる)
    (なぜなら少女にだって、何が正しいのかなどわかりはしない)
    (寛容できるほど広い心ではないし、諦められるほど譲れるほど大人の心ではない)
    (信じたい 信じられない 失いたくない………………)
    (不安と、疑惑と、戸惑いと、淡い恋心)
    (その全てが詰まった視線で、ギルデを見詰めた)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 00:21:08
  • 其れこそが不信の答えだ……ギルデ・フォルシーダ
    (視界の端で、魔王の軍刀が振られる。遙か間合いの外で軍刀を振るう魔王の姿……それはギルデからみれば遠近法によって小人に見える魔王の軍刀が、丁度肩に触れたように見えただろう……本来ならば距離の外の事。当然関係ない。しかし……ギルデの強運ならそれに或いは気付くやもしれない。その剣戟は届く。遠近感をまるで無視して)
    本当に信じあっているのなら……今更、確認の為に視線を絡める必要などない筈……それをわざわざするのということは……つまり、既に汝は自分でも気付いているのだ……互いに信用しあえていない、気持ちが互いに擦違っているということに……例えるならそう、いつか汝が手を取り損ねた娘の時のようになぁ……!
    (魔王の声が大きくなる。其の声は聞き覚えのある声だったが、全く聞き覚えのない声で……ただ只管に耳障りだった)
    また王に、余にみすみす差し出すが佳い……そうして汝の過去はまた繰り返されるのだ、どうだ本望であろう?
    (下卑た嘲笑を投げかける。ギルデの全てを否定し、そして肯定する為に) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 00:31:06
  • 嫌な子。スーより弱いはずなのに当してそういうところだけしっかりしているのかな。
    (俯き加減に、彼女を睨む)
    (子供に嘘を見抜かれて)
    すべて欺瞞だって…そんなの、知っているわ……それでも、欲しいものは欲しい。
    知っているから、耐えられないから、大人は目を逸らす。
    あの人も同じ。「二人」を助ける事なんて出来ないのはわかっているのに。
    選べなくて目を逸らした。

    …でもいいの。スーは許すわ。そんな愚かで優しいギルデがすき。
    あの人の弱さも狡さも全部大好き。
    …早く殺してセイバー。あの人をスーのものにして。苦しませないで、優しく…。
    (正気を失ったような瞳で囁きかける)

    ああ、駄目よ、ギルデ、そっちを見ないで…スーだけ見て(甘える子供のように呟いて)
    (少女達の視線は戦う彼へと注がれる)
    (その瞬間、彼女の魔法が揺れる。ラヴィニアを床へ繋ぎ止める手が緩んだ)
    -- スー 2011-10-10 (月) 00:41:38
  • ―っ!?(本能的に危険を察知したのか。それともサーヴァントとなったことで高められた幸運故か)
    (咄嗟にその剣戟を見つめ意識を集中する。刹那、中空で重い金属音が成り、何かが弾けた)
    (マスターから向けられた複雑な視線と、魔王の言葉が男の心を握りつぶす)黙れ、黙れよ…!!何で、お前が…そんなこと…っっ!!
    (苦々しい表情で首を振る。振り切ったと思っていても。悪意を持って傷口を抉られれば、いとも簡単に血が流れた)
    (亀裂が入った心の壁を見せぬよう、一歩距離を取る。最早、先ほどの迎撃宝具を発動できるかすらも怪しい程に、男の心は魔王に掌握されている) -- バフーン 2011-10-10 (月) 00:43:13
  • おや? もう忘れてしまったのかいギルデ君? つい先日も云ったじゃないか。『僕ら』はスー(スィーニ卿)の誕生日を祝いあった仲じゃないか。見ていればそんな事は一目で分かる
    (セレイアの声で、アルヌールの声で、それらが入り混じったノイズで話しかけてくる。依然視界の向こうで振るわれる軍刀。それらが遠近法によってギルデの身体や剣と重なる度に、剣戟が飛んでくる。魔王は以前視界の向こう。悠然と歩いて少しずつ近付いてきているだけだ。そして、近付けば近付くほど、彼の身体は遠近法に従って巨大になり、重なる表面積も……剣戟の重さも倍増していく……今はまだギルデの宝具の効果でほぼ全てを防げてはいるが……攻撃してこないと見るや、魔王の攻撃は苛烈さを増し、先ほどから手数が増えていっている)
    最初に予言したでありますよギルデ殿。貴方は必ず後悔する。この戦争に参加したことを。この私に出会ったことを。いいや、この世界に再び舞い戻った事そのものを……とねぇ!
    (ついに目前にまで迫ったそれは、瘴気を軍刀に纏わせて大振りの袈裟斬りを仕掛けてくる。威力、速度共に先ほどと比較にならない。瘴気によって、悪意によって、負の心によって倍増された魔王の剣戟の威力は……既に破城槌による一撃と同程度にまで高まっている)
    (無論それらの悪意や負の心が何処から出ているかは云うまでもない)
    心地佳いぞギルデ・フォルシーダ……汝の恐怖! 汝の懐疑! 其の全てが余の力となり、其の汝の心の闇こそが此処で汝を食い殺すのだ……汝は余に殺されるのではない。汝は汝に殺されるのだ。汝の罪によってなぁ……! フフフ、はははは、はははははははははっははッ!
    (高らかな哄笑を響かせる。魔王から漏れる闇の波動は因果すらも自らの内に引き寄せ……そして……堕落させる……故に魔族、故に魔性、故に……魔王) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 01:05:17
  • (懐かしくも大切な思い出が蹂躙されていく。無遠慮に、そして楽しげに仲間との記憶が汚されていく)
    (忘れられない思い出が今、牙を向いて自分を打ちのめしている。どうしようもなく胸が苦しくて。思わず自分の胸元を握りしめた)
    (宝具の威力は使用者の精神によっても左右され得る。的確に心を甚振る魔王の言葉に、男の心は最早限界に近かった)
    ―勝てない。俺では、この魔王には勝てない(一瞬、思い浮かんでしまった絶望的な事実。その一瞬が、致命的な隙を与えることとなる)

    ぐ、ぅ―ッ(幾度目かの相殺の後、一瞬。男は隙を立て直すことが出来ず。無防備な姿を晒す)
    (その隙はほんの僅かな。一秒にしか満たないものであったが、コンマ一秒が生死を分けるこの戦いにおいては致命的だった)
    がっ、ぐ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!(ついに、破壊槌の如き衝撃を相殺しきれず。男は吹き飛ばされた。骨が砕け、内臓がちぎれる程の一撃)
    (壁に叩きつけられ、そのまま地面へと倒れ伏す。圧倒的な力。太刀打ちのしようのない、絶望そのもの。―ただの人間でしかない男にとっては、それは正しく魔王そのものだった) -- バフーン 2011-10-10 (月) 01:22:20

  • スィーニとギルデ(大人たち)が逃げている)

    見たくない過去(失った幸せ)から 考えたくない未来(訪れるだろう偽り)から目を逸らして)

    (それに甘えたのが、自分(子供)

    (ではどうすれば良かったというのだろうか)
    (諦めることもできないのに)


    (そうして、壊れてしまったのがスィーニなのかもしれない そう、ふと思った)
    (遠い遠い、意識の片隅で 俯瞰して眺めているような気分だった)
    (心が急速に大人になる それがわかってしまう 分かれば分かるほど、苦しくなるばかり)



    やだ……ギルデ、ギルデ……………!!
    ラヴィニアの…ラヴィニアだけの、騎士でいて…………っ
    (枷が緩んだのをいいことに、スィーニを遮るように立ち上がる)
    (子供の心が、子供のままでいたいと、サーヴァントの名を呼ぶ)
    (吹き飛ばされた己のサーヴァントへ駆け寄ろうと)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 01:26:51
  • (騎士の苦悶の叫びと王の笑う声が聞こえた)
    (もう彼が戦うのを見たくなかった。だって苦しんで欲しくない)
    (彼が戦い続けるのを見たかった。だって生きていて欲しい)
    (二つの矛盾する感情に飲み込まれ、ふらふらと踏み出す)

    …おかしいな。幸せなのにどうして涙がこぼれるんだろう、ギルデ。
    …たすけて。
    (黒いドレスに頬から落ちる水がしみこむ)
    (もう正気を失っているのかもしれない)
    (それでもただ求めるのは、一人)
    (その一人だけが欲しい)
    (それは狂気にも似た恋)
    http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075021.jpg 

    …スーをたすけて。ギルデ。
    (別れの時に呟いた言葉を、無意識にもう一度呟いた)
    -- スー 2011-10-10 (月) 01:50:08
  • (絶望が足音を立てて近付いてくる。油断していると……そう云って差し支えない。それほどの余裕と威厳を纏って、ゆっくりと)
    諦観しろ、そして、悲観しろ……最早、汝にできることはその程度だ……
    (張り付いた薄笑いが消えない。ニヤニヤと愉しそうに終始口元を緩ませる。丁度、道化の喜劇を見る貴族のように)
    死して願いの礎となれ……汝の過去の礎とな
    (スィーニを一瞥し、呟く) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 02:15:46
  • (声が聞こえる。守ろうと決めた孤独な少女の声が―)
    (声が聞こえる。助けると決めた孤独な少女の声が―)
    (絶望に染められ行く思考に、二人の声が微かな光を放つ。それは宛ら、闇を照らし導く灯台のようでもあった)
    ……待てよ、魔王さん。俺は、まだ…終わっちゃいないぜ…(全身に力を籠め、ボロボロの身体で立ち上がる。心も、身体も完全に砕けてしまった筈なのに。それなのに男は立ち上がる)
    …この街で、俺が出会った人全てが、俺の道を照らしてくれる…ッ!!
    (最期の時を看取ってくれた占い師の言葉。その言葉だけが、今の男を支えていた) -- バフーン 2011-10-10 (月) 02:23:33
  • 何……?
    (ギルデのその動きに、僅かに眉根を動かす。今までずっと顔に張り付いていた嘲笑が曇る)
    まだ力が残っていたか……ふん、悪運だけは強いようだな
    (運に、正の因果にばかりは全く干渉できない魔王。故にそう勘違いする)
    まだ痛めつけ足りんか……仕方ない、次は身体を少し嬲ってやるか
    (軍刀を振れば、瘴気が漏れ、裂風となってギルデに迫る。それは質量を伴った真っ黒な霧……受ければ当然ただでは済まない) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 02:40:32
  • (魔王の放つ黒い霧が迫る。それでも、男は動かない。否、最初から避ける力など残っては居ない)
    この街で、俺は…道化の仮面を外したことは無かった。だから、再生される記憶も当然道化のものだ…
    だから今。今この時だけ…俺はこの仮面を外す(だから避けない。避けられるように力を振り絞る必要はない。避ける必要のない世界に―書き換える

    そこには死があり。生は無し。其処には踏みにじられる命があり。救われる命は無い
    我が心に描きしは無情の戦場。この世成らざる亡者共が躍る、地獄の窯の底成り
    其処に在りて我は刀を振るう。全ての敵を切り伏せて、我は孤独を享受する―
    (自己暗示にも似た詠唱。鍵となる言葉を紡ぎ終わった時、男は仮面を投げ捨てた)

    (世界が、男を中心に塗りつぶされる。男の心の底にある幻想が、世界の理を書き換える)
    ―固有結界 今この時。否応なしに、全ての存在が、男の世界へと引きずり込まれていく)

    (魔力の奔流が静まった時。其処に一人の男が立っている。周囲には絶えず剣戟と、悲鳴と、断末魔が響いている血の荒野)
    (其処に、男は一人立っている。血に汚れた鎧を纏い、輝きを失くした瞳で男は魔王を見つめる)
    此処には矛盾など無い。ただ強いものが生き、弱いものが死ぬ。それだけが存在する、血に塗れた戦場だ
    死にたくなければ、俺の抱えた死全てを乗り越えてみせろ…魔王!!
    (吠える男の顔は誰も見たことのない顔で。ただ、そこにある「死」だけを望む、冷酷な殺人鬼の顔だった)
    (少女達には―この男が誰なのか、分からないかもしれない) -- グレディ 2011-10-10 (月) 02:43:40
  • ……固有結界か……(歪む世界に引きずり込まれ、魔王の顔もまた歪む。その顔は……悲哀。憐憫……そして、落胆)
    其れがお前の本当の顔か……ギルデ・フォルシーダ……いいや……
    工作員グレディ
    (血河山屍。そうとしか表現できない地獄の中で、魔王と殺人鬼は再び出会った)
    (魔王はその光景を見て目を伏せた。いいや、正確には、そこに立つギルデの有様を見て目を伏せた)
    佳いだろう……だが、余は教授しよう。その選択肢は汝にとって最悪の選択となる
    (最早剣を構えもせず、それどころか投げ捨てて、魔王は両手を広げる)
    掛かってくるが佳い。ギルデ・フォルシーダでない者よ。ギルデ・フォルシーダになる筈だった者よ……余は逃げも隠れも……そして戦いもしない
    (その言葉は果たしてどうギルデ、いやグレディに受け取られるだろうか……魔王は薄く泣き笑いのような顔をして、呟く)
    今の汝で余が殺せると本気で思っているのなら……掛かってくるが佳い -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 02:57:44
  • (駆け寄ろうとした足が止まる)
    (どちらの名前も呼ばず)
    (全く知らない場所で)
    (全く知らない顔で立つ男)
    (彼は、誰なのだろう?)
    (ギルデは、どこへいってしまったの?)
    ………(音もなく 声もなく 口だけが小さく ギルデ? と問いかけた)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 02:59:25
  • (どうして、こうなってしまったんだろう)
    (ただ側にいて欲しい…好きになって欲しい。そんな女らしい願いを持っただけなのに)
    (魔王が自分を見る。愚か者だと笑うだろうきっと)
    (魔物たちの合間をおぼつかない足取りで歩く)
    (魔物の輪を抜けると彼がいた。仮面が床に落ちる)

    (…――急に世界が変わった)
    (これは、サーヴァントの力…ぼやけていた意識が急にはっきりとした)
    ここは…戦場…?あれは……(血まみれの騎士がそこにいた)
    (人殺しの顔をして)
    (でもあれは…)
    (もう一人の少女の向こう側で、同じように立ち尽くす)
    -- スー 2011-10-10 (月) 03:05:18
  • (二人の少女の声は届かない。男は、どちらの手も選べなかったのではない。選ばなかったのだ
    (其処に在るのはただの殺人鬼であり、血にまみれた悪魔でしかなかった。淡い思いを寄せられた、「ギルデ」という男は、何処にもいない)
    (これが自分の姿だからこそ。彼女たちの手を取ることはしなかった。結局の所―男はこの負い目を克服することなど出来ていなかったのだ。そしてそれ故に、何度でも伸ばされた手を取ることは出来ない)
    (だが、その事実に男は目を背ける。今はただ、この魔王を切り伏せることだけしか頭にはない。この闇さえ切り払えば、全てが戻ってくると信じて。自分が突き放されようと、彼女たちが笑えると信じて)
    舐めるなよ、魔王…お前が幾万の人間の闇を吸って強大化するというのなら…俺は、幾万の人間の死を背負って、貴様を切り伏せて見せる(腰に差した刀に手をかけ、腰を落とす)
    この世界には死があるだけだ……死ぬのは、貴様か、俺か。或いは…両方だッ!(血煙に霞む夕日に照らされ、何かが煌めいた)
    (それは剣閃。男が持つ宝具の原点となった瞬速の抜刀。宝具にまで昇華し得る程の速さは、正に不可視)
    (全盛時代の、心と情を捨てた男の実力は、宝具などとうに追い越していた。魔力的な要素を一切排除して尚、その剣閃は不可視―)

    死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねシネシネシネシネシネシネシネシネ

    (呪詛にも似た言葉をと共に男は地を蹴った。時間にしてわずか数秒。男は幾百もの剣閃を魔王に浴びせる。通常ならば、切られて千切れ飛ぶ体がミンチになる程の速さと密度―)

    (血濡れで、呪いの言葉を吐きながら相手を切り伏せるこの悪鬼は。最早、傍目には魔王となんら変わりが無い程に穢れた存在だった) -- グレディ 2011-10-10 (月) 03:18:10
  • (憐憫の表情を浮かべたまま……魔王の身体が切り刻まれる。幾度も。幾重にも……)
    (魔王は本当に一切抵抗しなかった。ただ両手を広げて切り刻まれ、刺し貫かれ、叩き潰された)
    (その腕が輪切りにされ、その足が捥がれ、その顔が潰されても……魔王の表情は一切変わらない)
    (数秒。それは戦いの中においては濃密な、非常に長い時間)
    (グレディの連撃が終わったとき、其処に魔王の姿は無く、代わりに其処には……魔王であった肉片と骨粉、そして血溜まりだけが残っていた) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 03:28:40
  • やだ………嫌だ…………… そんな顔をしてはだめです…
    (鬼のような形相で死を呪う男に弱々しく声を掛ける)
    そんな風に、変わってしまうくらいなら…………

    戻って……もとの、ギルデに……戻って……………!!
    ラヴィニアの、知らない顔をしないで…知らない所に、行かないで…………… 戻ってきて……お願い…
    (魔王なんて倒せなくていい ただギルデに居て欲しいのに どうして、伝わらないのか)
    (飛び散る赤い飛沫から、男の変り様から目を背けるように 癇癪を起こした子供のように駄々をこねる)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 03:35:25
  • (魔王が浮かべる憐れみの表情が男の心をかき乱した。だから、一心不乱に切り刻んだ。幾重にも幾重にも。二度と起き上がらぬよう、執拗に切り刻み、そして―)
    (周囲に血の雨が降る。あの夜と同じように。彼女の手を掴み損ねたあの夜と同じように)
    (やがて、男は深紅の雨の中、ゆっくりと二人の少女を見据えた)………(ただ、無言で視線を交わす)
    (彼女たちにかける言葉が見つからなくて、ただ無言で一歩、足を進めた。さながらその姿は、標的を失った獣が、次の獲物に狙いを定めるかのようで―) -- グレディ 2011-10-10 (月) 03:35:35
  • (人殺しが叫ぶ。ただ敵を殺すために)
    (夕焼けは金の色。血と同じ赤い色。あの人も同じ色に染まっていく)
    (戦場に不釣合いなドレスで立ちすくんで、何故か昔を思い出した)

    (ただの少女の頃も、あの人が気になった。話していたいとそう思って)
    (近づいても少しの距離を感じた。優しいのに、人を側におこうとはしない人)
    (どうしてそんなに寂しそうなの。笑っているのに)
    (そう聞いたら彼に笑われるだろうから、聞けなかった)
    (胸が少し痛んで)
    (彼が孤独な理由がようやくわかった気がした)

    (ああ、あれは…恋だったのかもしれない)

    (さっきとは違う、涙がこぼれた)

    (魔王の姿が切り刻まれて、夕日と同じ色の水溜り)
    (終わったのだろうか)
    (いいえ、違う)
    (思い出せ)(自分が呼び出し、契約したものがなんなのか)
    …ギル、デ…
    ギルデ!!!!!!!!!!にげてぇっ!!!!!!!!
    (グレディと魔王は呼んだ)
    (でも、スーはギルデと彼を呼んだ)

    (だってあの人は…スーが好きになった人と何も変わらないもの)
    -- スー 2011-10-10 (月) 03:38:32
  • 無駄だグレディ。諦めろ。汝に余は殺せない
    (声が聞こえる……どこからか声が……いや、何処からかなんて分かってる、目前の血溜まりに浮かぶ肉と骨から声が聞こえる)
    汝は最早人ではない。模造品でありながら、ギルデ・フォルシーダを否定した汝は……人の心を否定した汝は最早人ではない……ギルデ・フォルシーダですらない哀れなバケモノだ……本物のギルデが汝をもし見ていれば……大いに失望したであろうな
    (声が聞こえてくる。目前の血……いや、もうそんなものはない。魔王は最早そこに居ない。血溜まりも肉片も骨粉も其処にはない。『最初から無いように見える』)
    汝に余を殺す資格は無い……
    (魔王は既に目前にいた。最初から其処に居た様に立っていた。そう、先ほど死んだ事実と此処に生きているという事実……事実が、因果が……『矛盾』した)
    (薄く笑い、いつもの嘲笑を浮かべて、魔王は歩みを進めてくる)
    終演だ……殺人鬼グレディ……汝は道を踏み外した……その敗因、これからゆっくり教えてやろう
    (泰然と、グレディへと近付く魔王。魔王の身体に瘴気が集まり、闇が溢れ……そして魔王は口ずさむ。詠唱を……いいや、宝具の真名を)

    体は矛盾で出来ている。(I am bone of your paradox.)

    (足音が鳴る。魔の忍び寄る音が聞こえる)};

    血潮は濁り、心は堕ちる。(This is my body, and This is my blood)

    (嘲笑が聞こえる。魔王の尊大な嗤声が耳朶を打つ)

    幾たびの戦場を越えて解せず。(You have created over athousand paradox.)

    (絶望が見える。微かな光すら飲み込む虚無が心を覗き込む)

    ただ一度の解答もなく、(Unaware of answer.)

    (恐怖が在る。恐怖を喰らい、恐怖を統べる深淵が其処に在る)

    ただ一度の理解もなし。(Nor aware of gain.)

    (懐疑が在る。懐疑を生み、懐疑を抱く黄昏が其処に在る)

    担い手はここに在らず。(Withstood pain to create paradox.)

    (しかし、其れ等は万物の詐術であり)

    矛盾を抱きて解を待つ。(Waiting for one's Fate.)

    (しかし、其れ等は真実の落丁である)

    ならば、汝が生涯に意味は不要ず。(You have no regrets.This is the only path.)

    (故に其れ等は人にとって恐るるには足らない。恐れる必要もない)

    汝は最早人に在らず……汝もまた『矛盾の魔王』であった。(Your whole life was "unlimited blade plagiarize.")

    (何故なら心を闇に……病みに喰われた人未満こそ、魔王の餌食であるのだから)
    グレディ……汝は人ではない。殺人鬼だ。鬼だ。鬼に余は殺せない。バケモノに余は殺せない。人の心を亡くしたギルデ・フォルシーダの醜い模造品に、余は殺せない……
    何故なら、余を……魔王を殺すのは……
    (詠唱を終え、魔王の右手が遠近間も障害物も時空も彼我も運命も因果も私も貴方も君も僕も全て無視してグレディの身体に迫ってくる。そう、『人間を辞めた』グレディから彼の宝具……彼の剣を奪う為に)
    魔王を殺すのは……常に人間と決まっているからだ
    (魔王の手が、鬼に伸びた) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 03:50:08
  • (言葉が、出ない。圧倒的な王者のプレッシャーに、ただ威圧され唇を噛む。あぁそうだ。今の自分は闇に堕ちた悪鬼でしかない)
    (―ならば、その闇を総べる魔王たる存在に、勝てる道理があるわけはなくて)
    (迫りくる闇に向けて幾度も剣閃を放つも、その全てがかき消され、飲み込まれ消えていく。否。剣戟そのものが無かったことにすらなっている
    (因果の逆転。発したのに、発していない。矛盾そのものであるヴァルサキスにとって、この程度は造作もないことなのか―)

    (真名を解放する言霊が、死刑宣告にも似た絶望を持って男に降りかかる。気づけば。魔王は自分の目の前に立っていて)
    、ぁ―(間抜けな声を出した瞬間、魔王の手が、ぞぶりと自分の体の中へと沈み込んだ)
    が、ぁ、っ…ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!(記憶の複製品であるサーヴァントの宝具は、その存在を支える「人々の記憶」の象徴そのもの)
    (魂とも言うべき核が、魔王の手によって抉り出される。どす黒い血が傷口から溢れ、「何か」が内から強引に引きずり出されていく)
    (男を形作っていた記憶が。宝具が、奪われていく。男の輪郭にノイズが走り、書き換えられていた世界が、歪んで行く)

    (気づけば周囲は元の決戦場へと戻り)
    (男は血の海に沈み)
    (魔王の手には、男の記憶が。男を存在せしめていた宝具が、握られていた―)) -- グレディ 2011-10-10 (月) 04:06:41
  • ………!!!!(嫌な音がする)
    (とうとう目を背けて、目を閉じて、涙を零していることも出来なくなった)
    いやあああ!!!! もうやめて、やめてぇえええ!!!!!!!!!!!!!!
    (今度こそ男の、ギルデの、グレディの傍に駆け寄った)
    (失うかもしれないという恐怖の前に、他の全てが消え去って 夢中で、ただ男の傍に在りたいと)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 04:11:56
  • (叫ぶ声も届かなくて、彼は血の海に沈んだ)
    (ラヴィニアが駆け出していく。でも、自分はゆっくりと歩いて行き、彼の前に立つ)
    (…いつの間にか世界は戻っていた)

    (彼女の鳴く声が、広間に響く。ただ、胸が痛い)
    ……馬鹿な人ね…。何もかも裏目に出て。
    (静かに彼を見下ろして、そんな言葉しか出なかった)
    (ただ涙は止まらない)
    -- スー 2011-10-10 (月) 04:22:36
  • (グレディから……鬼から、人の心を奪う。鬼が殺した人の心を奪い取り、抜く)
    『不可視の剣閃』(ブレイドファンタズム)……持ち主であるグレディには超常たるその宝具の真価は発揮されない。しかし、今は其れで十二分……斬れればそれで十二分。右手に持ったギルデの剣を振り上げ、)

    ……最早、見るに耐えん……

    (侮蔑の表情を露に、一閃)

    (その剣閃は鮮やかに弧を描き……)

    (銀の軌跡が完全に虚空に消えたその時)

    (サーヴァント・バフーンの首は宙を舞い、地面に落下していた)

    (丁度、それは……ラヴィニアの目前に) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 04:25:02
  • (―泣き声が聞こえる。涙が堕ちる音が聞こえる)
    (人の心を抜き取られ、タダの抜け殻となった「何か」は、スローになる世界のなかで考えた)
    ―泣かないでくれよ。俺は、そんな顔を…君たちにはしてほしくなくて―
    (視界の隅で、何かが煌めいた。ゆっくり、ゆっくりとそれは振り下ろされる)
    ―あぁ、ここで終わりか
    (所詮、模倣品などこの程度のものだったのだ)
    ―あぁ、でも
    (もうすぐ傍にまで刃が迫っている)
    ―最後に、伝えなきゃ
    (時間が無い)
    ―例え模倣品だとしても、涙は見たくない
    (首筋に、冷たい感触。皮膚が、切り裂かれていく)

    ――愛して――

    (これで、複製品の物語は終わりを告げた。誰一人救えないまま。誰一人守れないまま)
    (道を踏み外した道化は、舞台を下ろされる。それが、当然の結果だった―) -- グレディ 2011-10-10 (月) 04:33:58
  • やだ……お願い……………っ やめ――――――――――――――――――――――――――――






    (何が起きたのか分からない)
    (銀の軌跡が消えて 私ははしって)
    (それで)
    (それで…………………………?)
    (足元にあるモノは、何?)
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
    (声にならない声が広間に響き渡る)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 04:39:09
  • (酷く冷静な自分がいた。もっと取り乱すのかと思ったのに)
    (彼を失う事が何より怖かった、そのはずなのに)
    (魔王がどういう行動をするか、わかっていた筈なのに)
    (彼が殺される瞬間でさえ、こんなに静かな気持ち)

    (心が壊れてしまったようだった)
    (無表情のまま、落ちた首を見る)
    (涙だけただ、流れている)

    (スーのかわりにラヴィニアが泣くからなのかもしれない)
    (半狂乱になった彼女を慰める事も自分にはもう出来ない)
    (何も出来ない。何もできなかった……ただ求めるだけで、何も…)
    (温かい日々をくれた事、助けようとしてくれた事、嬉しかったのに)

    ……ごめんね…スーは…まだ……ありがとうも、いってなかったね……
    (ラヴィニアの声にならない悲鳴にかき消されるように、呟いた)
    -- スー 2011-10-10 (月) 04:45:42
  • (ギルデの刀を納め、アルヌールの軍刀と並べて腰に差す。せめてもの情けとでも云うように)

    これが願いの代償だ……この余にあるモノは全てが有限……誰かが幸福になれば代わりに誰かが不幸になる……これがその結果だ
    (いつものように、魔王らしい不敵に口角を吊り上げ、嗤う)
    絶望しろラヴィニア・マール。汝の願いが絶たれた現実に
    渇望しろスィーニ・ツビェット。他者の願いの全てを踏み躙って己が願いを成しえる未来を
    (最後に、ギルデの死体に一瞥くれてから踵を返す)
    闇は光に払われる定め……しかし、闇を持って闇に挑むなら……その先もまた闇でしかない……愚かな道化よ。涅槃の果てで悔やむが佳い……
    (そして、物陰の暗がりに身を預ければ……すでに魔王の姿は無く、周囲に居た魔王の配下達もまた……姿を消していた) -- 黒髪のセイバー 2011-10-10 (月) 04:58:56
  • (少女の慟哭が響き、少女の呟きが闇に解けた時。柔らかな光が辺りを包む)
    (眩い光は何かのシルエットを闇の中に映し出して行く。それは、男の影。グレディでも、バフーンでもない、ギルデ・フォルシーダの影)
    (影は、困ったように頭を掻く仕草を見せる。見慣れた、生前の男の癖。そして、最後のメッセージを届けるために。影は口を開いた)

    ……ごめんな。約束、守れなくて(誰に向けたものでもない言葉。影は続ける)
    ……二人とも。笑って、前を見て生きててくれないか。それだけが、俺の望みだ
    (男が生前、死の間際に聞いた言葉。男が生前、己の生に希望を見出した言葉を伝えるために、最後の宝具は光を放ち続ける)……闇の中でも。人とのつながりが、絆が行くべき道を照らしてくれる……君たちは、一人じゃない
    (誰に向けたわけでもない言葉。男の心からの願いと言葉を伝えきった後、最後の奇跡は光を失っていく)
    (そして男は言う。いつものように、おどけた態度で、いつもの言葉を)

    ……愛してるぜ

    (そうして、カーテンコールも終わりを告げる。やがて光は消え。サーヴァントの身体もノイズとなって消えていき)
    (二人の少女だけが、その場に残された) -- ギルデ 2011-10-10 (月) 05:21:34
  •  http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075023.jpg 
    (手袋を外し抱きかかえる)
    (愛するヒトを)
    (柔らかな光を拒絶するようにきつく抱きしめ顔を伏せる)
    (ボロボロと涙を溢れさせ)
    (ただ、腕の中の残された温もりだけに追いすがる)


    (最期の言葉が終わり)
    (男の幕はゆっくりと下ろされる)
    (腕の中の質量も徐々に消え やがて完全に空気に溶けた)
    (腕の令呪も色を失い、始めから何も無かったかのように…白い腕に戻った)


    (仄暗い広間に 少女が二人)
    (息も上手く吸えないのか、喘ぐ様なしゃくりが響く)
    ぎる、で………っ(最期まで、あの調子だった)
    (最期まで、残酷な言葉を残した)
    (最期まで、誰も――――――)
    (選ばなかった)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 05:35:30
  • …言われなくても、そうするわ(魔王に答える。前を向いて)
    (これでもう、本当に戻れない)
    (スーを助けてくれる可能性のあるたった一人の人は死んでしまった…)
    (…いいえ、スーが殺したんだ。自分の意思で)
    (忘れてはいけない。罪を)

    (魔王の気配が消えて、二人だけ取り残された)
    (…顔を見ることが出来ない。抱きしめる事ももうできない)
    (背を向けて歩き出そうとすると、光がそこにあった)
    …ギルデ。
    (呆然として呟き、言葉を聞く…彼らしい、最後の言葉)

    馬鹿ね…こういうのはたった一人に言うものよ…こんな時まで、二人救おうとして本当に、愚かな人…。
    貴方の大事な子はその子たった一人にするべきだったのよ。
    自分を殺せと命じた女に、そんなこと……

    …ああまた、ありがとうっていえなかった。スーも結構意地っ張りね。
    (光が消えてしまってから、ぽつりと呟く)
    でも、いいわ。愚かで優しい人。お礼なんていってあげない。
    結局どちらも選ばなかった、そんな残酷な人には……。



    (…そして、今度こそ二人が残る)
    -- スー 2011-10-10 (月) 05:42:20
  • (暫くは静寂が二人を包む)
    (どれくらいの時が過ぎたのか、蹲っていた少女が不意に立ち上がった)
    これが。
    失うという恐怖ですか。
    これが。
    もう戻らない幸せを願う絶望ですか。
    (言いながら悲鳴を上げそうだ)
    (辛くて悲しくて胸が張り裂けそう)
    (いっそのこと、本当に裂けてしまえばいい)
    (ラヴィニアの騎士はもうどこにもいない)
    (もう二度と現れない)
    (たった一人の、ラヴィニアのギルデ・フォルシーダ)
    (複製だってなんだって良かった 自分だけで居てくれればそれでよかった)
    (でも、もういない)
    (契約の証も消えてしまった)


    (スィーニを見詰める瞳は、かつてのスィーニとそっくりで…だが若干違う所がある)
    (それは強く決意した瞳)
    (今のスィーニと同じ瞳)


    (ずっと持っていた 今は、これだけがあのギルデが居たことの証明)
    (ギルデを召喚した、古ぼけた剣)
    (腰に固定していた紐を解き、驚くほど…何故か慣れた手付きで剣を抜く)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 05:56:35
  • (彼女が振り向き、穏やかな瞳で見つめ返す)
    (この子は私)
    (私はこの子)
    (過去であり、今)
    …そうよ。それが愛しい人を失う痛み。
    求める事も出来なくなる悲しみ。
    スーの苦しみ。

    (答えを静かに口にする)
    (彼女が剣を抜いても、微動だにしない)

    …スーのこと恨んでも、憎んでもいいわ。貴方にはその権利がある。
    でもごめんね、スーは死ぬ訳には行かないの。
    言ったでしょう?もう戻れないと。

    …その剣でスーを斬りつけても彼は帰ってこないわ。
    (気持ちを逆撫でするような台詞)
    -- スー 2011-10-10 (月) 06:07:57
  • そう言いながらも おまえはわかっているのでしょう
    ラヴィニアが決して止まらないこと
    諦められるはずなど、ないことを!!!!!!!!!!!!!!!
    (1歩、2歩……3歩目からは駆け出して スィーニ目掛けて我武者羅に剣を振るう)
    諦められないから、おまえはここにいる、そうでしょう!?
    (彼女にとって大きすぎる剣に振り回され、それでも……止まることはない)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 06:16:12
  • (剣が振り回されても、持つのがやっとの少女の力ではよけるのは簡単だった)
    (でも、彼女はやめない)
    …………やめなさい
    (鈍い金属音。呼び出した杖が古びた剣を受け止める)
    (彼の剣…)

    諦められないからスーは道を探したの。見つけてここに来たの。
    でも…今の貴方のやっている事は無意味よ。わかっているでしょう。
    (どこまでも冷静な言葉、胸を抉る様な冷たい言葉)

    ……だめよ。そんなことしちゃ。
    (剣をよけた杖が落ちる)
    (そのままの彼女を、抱きしめた)
    …だめだよ。
    殺されてあげたいけど、それはギルデが悲しむ。
    その綺麗な心を、純粋さを彼は愛したのだから。
    …貴方はまだ、戻れるわ。
    (いつかのように優しい声で)
    (彼女はまだ剣を手にしているというのに、だだ胸に抱きしめる)
    -- スー 2011-10-10 (月) 06:32:28
  • (本当に? 意味などないのだろうか)
    (この思いに、この苦しみに、この憤りに、この虚しさに 意味などないのだろうか)

    (抱きとめられてもなお暴れ、スィーニを突き飛ばす 扱い慣れない刃がいくらかの傷を付けるかもしれない それは、お互いに)

    そうして優しく撫でれば、戻れるとでも思うのですか?
    もういない、勝手な、ギルデなんて、いくらでも悲しめばいいのです…………!!!

    ここにいるラヴィニアは……前と同じ、何もないラヴィニアではないのです
    悲しみと、絶望だけ残ったラヴィニアです!!
    (もう一度剣を振り上げ、スィーニを目指す)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 06:44:18
  • (彼女に突き飛ばされて、剣が腕に当たったのか血が流れる)
    (もう魔物と同じようになったのに、赤い血だ)
    (床に座り込み、腕を押さえる)

    (彼女を抱きしめる資格などない)
    (わかっていたけれど)
    (痛々しいその姿を見ていられなかった)

    (自分のようになるのを)

    (言葉も、温かさも届かないのはわかっていた筈なのに)
    (かつての自分がそうだったように)

    (傷が痛む。でも胸の痛みに比べたらなんでもなかった)

    (剣が振り上げられた)

    (死ぬ訳には行かない)
    (でも)
    (この子を放っても行けない)

    (瞳を閉じて、剣が振り下ろされるのを待った)
    -- スー 2011-10-10 (月) 07:06:36
  • あああああああああああああああああ!!!!(獣のように叫びを上げ、スィーニを傷つけるために剣を振るう)

    (なのに、それなのに)
    (女は避けない 動かない)
    (穏やかに、瞳を閉じた)
    わあああああ、あああ!!(確かに狙ったはずなのに…剣戟はスィーニの足の薄皮一枚割いただけ)

    どうして………どうして!!!!!!!!!!! どうして避けない!!
    おまえには願いがあるのでしょう?! 譲れない、願いが!!!!!
    (吐き捨てるように嘆くと勢いに任せて剣を引き抜く)
    (刃が再びスィーニを舐め、傷を作る)
    (そして幾度も幾度も振り下ろしては振り上げた)
    (肩で息をし、もう剣が持ち上がらない限界まで繰り返しても)
    (決して致命傷を与えることは無く)



    ずるい……ずるい、ずるい!!!!!!
    絶望だけ残したくせに生きろというのですか!
    悲しみだけ与えたのに前を向けというのですか!!
    もう、いないのに 笑えと、言うのですか…………………っ

    (最後の剣戟は、スィーニではなく自分に向けて)

    (古ぼけた、男が使っていた、刃でスィーニを傷付け自分も死ねばいいと思った)
    (思った!!!!!)
    (間違いなくそう思っている)
    (けれど刃はドレスを裂いただけでぴたりと止まった)
    (真の持ち主が止めるように、傷つけることなく)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 07:23:44
  • (瞳を閉じたまま切り裂かれるままに動かない)
    (でも彼女の剣は殺さなかった)
    (切り傷はどれも薄く。血が少しにじむだけ)

    (何故かそれが無性に嬉しかった)
    (だってこの子はまだ、堕ちてはいないという事なのだろうから)
    (甘い考えなのかもしれないけれど)
    (ただの願いなのかもしれないけれど)
    (この子は鏡。けれど…本当の鏡じゃない)

    (叫ぶ声に顔を上げると切っ先が彼女自身へと)
    あ…っ!!
    (思わず手を伸ばす。切っ先を両手で掴もうと)
    (でも、剣は彼女を傷つけなかった)
    …その剣は貴方を守るためのもの。そうなのね、ギルデ…。
    (死んでも守りたいと思ったのは、この子なのか)
    (貴方はまだそこにいるのかな、彼女の側に)

    ……大人はずるいのよ。ラヴィニア。
    駄目な大人はね、自分のようになって欲しくないと子供に思うものよ。
    そして幸せになって欲しいと、思うものなの。
    それは時にとても残酷な願いだとわかっていても。願わずにはいられないの。
    (刃に手をそえてそっと切っ先を彼女から引き剥がす)
    (身勝手な台詞。それでも)
    貴方はまだ、戻れるわ。だから…
    (ああギルデ、大人は本当に身勝手ね)
    …どうか、幸せになって…争いのない優しい場所で。
    -- スー 2011-10-10 (月) 07:52:39
  • (刃が遠くなる)

    (もう振るえない)

    (もう握れない)


    おまえたちは………どこまでも、卑怯で……
    どこまでも残酷で……………
    どこまでも、優しい………………
    (そして愛おしい、ギルデ。)
    (悲しいのに憎みきれない)
    (きっと………否、自分はこの者達が、好きで、仕方なかったのだ)

    (ガシャンと金属音を立てて剣が床に落ちた)
    (それを皮切りに、少女は泣く ただひたすらに)
    (言葉を忘れた赤子のように泣き喚いた)
    -- ラヴィニア 2011-10-10 (月) 08:08:58
  • (泣き崩れるラヴィニアを見て思う)
    (この子は私。もう一つの可能性)

    (ギルデ、これからもこの子を守ってね)
    (いつかの庭で見た涙と同じ)
    (温かい。この世で一番綺麗なもの)

    (スーにはその資格はない)
    (わかっているのに)
    (もう一度だけ彼女を抱きしめようと手を伸ばして)
    (…首を振り、離れる)

    …スーも普通に生きて、ラヴィニアのような子を持ちたかったな。
    お茶の入れ方を教えてあげて、髪を結ってあげるのよ。
    (庭でした他愛のない話をする。場違いだとわかっているけれど)

    (そして一歩、二歩と後ずさり、闇のあるほうへ…)
    (娘を見送る母親のように笑うと、そのまま闇へと溶けて消えた)
    -- スー 2011-10-10 (月) 08:30:33

Last-modified: 2011-10-10 Mon 08:39:37 JST (4441d)