英雄セラ †「おかえり」
王子様は満面の笑顔を浮かべ、少女を迎えました
両手を広げる王子に、周囲の家臣たちは一瞬眉をひそめます
少女も一瞬だけ躊躇しましたが、それでも王子がキラキラとした顔で頷くと
「ただいまもろりました!」
腕の中に元気よく飛び込む少女を、王子様は優しく抱きとめました
背中に手を回すと、最後にあった時よりも随分と成長していて、あちこちに目立たない小さな傷跡も見られます
少女の苦労を思い、王子は強く少女を抱きしめ初めて涙を流しました
「よく、無事に返ってきてくれた。本当に、本当に」
少女は、顔に落ちる王子の涙に不思議そうな目を向けます
「ご、ごめんなさい。どこか痛かったですか?」
そんな少女をさらに強く抱きしめました
「ありがとう。そなたのお陰でこの国は救われる」
少女を送り出してから、後悔しない日はありませんでした
ただ1人だけ、損得勘定もなく心から自分を信頼してくれた少女を政治に巻き込んでしまった事をずっと後悔していました
あるいは王子という立場でなかったなら……
しかし、彼女はこうして英雄となって無事に帰ってきてくれたのです
「すまない、そしてありがとう」
今度のそれは、王子としての物ではない言葉でした
王子は、国王が病に臥せっている隙にかねてより隣国とつながり、国を売り渡そうとしていた大臣を追放するため、悩んだすえに一つの決心をしました
『自身を守る近衛騎士を英雄とすること』
近衛騎士が英雄になれば、自身の発言力も増し、大臣に対抗することが出来ます
身を切る思いで送り出した近衛騎士は、見事英雄となって帰ってきました
英雄の帰還に国民は熱狂し、王子とその騎士を讃えました
そして、脅威の去った国で、青年と少女と、そして老馬はいつまでも幸せに暮らしました
いつまでも……いつまでも……
やったーカッコイイー! †セラヴェーラ家は代々近衛騎士の家系
みため †王子様より下賜された二股に分かれたマント付のビキニアーマーを着ています ランス †30年も昔、対装甲車両用に聖堂騎士が使っていた炸薬装填式刺突槍 馬 †装甲馬にのっています メモ(殿下が教えてくれたこと) †追加も歓迎!エロスはほどほどにな! なったぞ!英雄! †最新の4件を表示しています。 コメントページを参照 http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst039754.png>名簿/273442 http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst041021.png>名簿/273442 http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst041399.png>名簿/273442 いいな、こっそりだぞ †スイッチ †ゆわれた! †やった―カッコイイ―!! †こやすくんによる塗り絵 †もらいもの! †
円卓! †最新の1件を表示しています。 コメントページを参照 兵舎 †最新の1件を表示しています。 コメントページを参照 |