光の砂時計

三行 Edit

  • 翼が漆黒に染まったとき存在が闇へ消える宿命を背負っている!
  • 光魔法使いの旅人である有翼少女は!
  • 特に深い意味もなく旅をする!

ある神話の一節 Edit

時間の神パストラル、
運命の女神イファンシ、
天の大神たる二人の夫婦は、
時間が運命を歪めぬために、
運命が時間を歪めぬために、
遥か遥か昔に、
片方は東の極地、
片方は西の極地、
それぞれこの世で一番離れた対岸で生きることを決めた。

人のスケールでは測れない時間が流れ、
ある日、神の伝書使である天使マグはイファンシにこう言った。

「この梶の葉に、パストラル様への想いをしたためていただければ、
 私は、遥か西の極地に1年かけて飛び、この文をお届けしましょう。
 そしてまた1年経てば、きっとパストラル様からイファンシ様へのお手紙を持って帰ってきましょう」

それは唐突で脈絡のない申し出で、
どこの大神からもましてや主神から命じられたものでもないとマグは言い、
「私が主から命を頂き伝書使として働かせて貰って以来、あなた様方が手紙を遣り取りしたことはございません。
 どの神よりも仲睦まじい背中合わせの夫婦の想いを、どうか少しでも届けさせて貰えれば。
 深い意味などないのです。
 どうしても私は、こうしたいのです」
イファンシは、梶の葉を受け取り、ほんの数行だけ書き記してマグへ渡し、
それからちょうど2年後、マグはパストラルからの手紙を持って帰ってきて、
数行ほどの返事が書かれたそれをイファンシへ渡した。

その遣り取りは長く長く続いた、
一年ごとに行ったり来たりする梶の葉へ記される文量はしだいに多くなり、
1枚に収まらなくなり、2枚に収まらなくなり、3枚に収まらなくなり、
それが5枚ほどになった頃に、事件は起こる。

返事を待ちきれなくなったイファンシは気もそぞろになって、
運命の糸を一本違えさせてしまい、
地上の一人の王子が、地上の一人の乞食と立場をそっくり入れ替える事態が起こった。

また、返事を待ちきれなくなったパストラルも同様に、
時を引いて動かす手を弛めてしまい、
地上で明けぬ夜を一晩作ってしまった。

マグは主神から罪を咎められ、
零落させられ地上へ堕とされ、
運命と時間の神はそれからお互いの想いを通わせることをやめてしまった。

設定!! Edit

基本的な何か Edit

  • 名“マグ・ピエリス・ニカ”
    • マグ・ピエリスが名前で、ニカが苗字。
      ニカはマグを拾った親の苗字である。
      • 無縫の産衣に包まれた赤子がある日突然降ってきた。
      • ちょっとした神の落とし子みたいな扱いをされていたが、面倒になって集落を飛び出して旅人になった。
      • だって神の子とか言っても記憶とか殆どないし、たまに見る前世の夢でもなんか神じゃなく神の使いっ走りみたいな感じだったし……。
        そもそも地上に落ちてる時点でなんか……。
      • ただし手紙は定期的に書いて旅先のお土産と一緒に育て親へ送っている。

出身とか羽とか Edit

  • 神への信仰根強い翼人の集落、通称“川の集落”で育った、翼を持つ少女。
    • 中規模の集落。
      近所の街に狩人が獲物を売りにいったりする程度であまり人には知られておらず隠れ里のような雰囲気。
      • 天の神を祀る古くからある集落であり、季節の節目に祭りも欠かさず行っている。
      • 集落の中心を流れる川はとても綺麗で澄み切っており、集落の者は誰もがそれを大切にしている。
  • 翼は触ることのできる魔法の翼で、任意で出し入れ可能。
    • 根本あたりが漆黒で、翼の先に行くに従って白くなる。
    • 当然飛べる。鳥のように風を捉えてなおかつ、翼が重力を低減してわりと自由に飛べる。
      • 長距離飛行が得意。

外見的な何か Edit

  • 17歳。159cm、ほそいかるい。肌は真っ白。
    • 淡い青の瞳。視力がとても良い。
    • 黒髪だがメッシュのようにところどころ白い房が混じっている。
      • ミディアムショート。直毛。
    • 白系統の色と、すっきりした服装を好む。
      • 別に翼を出すための穴は服に開けなくても魔法の翼なので問題ないが、気分の問題で背中の開いた服装を好んだりする。
      • 旅先の各地で買ったアクセサリ諸々をつけていてどこの国人なんだかよくわからなくなることがある。
  • 近接戦闘能力、運動能力は正直期待できない。

性格とかそのへん Edit

  • 旅人。世界中を渡り歩いて、もとい渡り飛んでいる。
    • 特に目的はないが、小金稼ぎに手紙の配達を請け負ったり雑多な仕事を受けることがままある。
    • 好奇心旺盛で、困った人は放って置けない根本的善人タイプ。
      • 観光も好き。恐ろしくお喋りなので各地の事情通。
    • 旅の荷物は少ない。
      • 夜間飛行も得意なので、だいたい一日でスッと次の街や中継地点の街へ飛んで行く。
      • 護身用に旅先で手に入れたデリンジャーを装備。たいてい役に立たない。
  • お人好しで、お節介で、お喋り。
  • 好きな食べ物は麺類。

光の魔法と翼の黒ずみ Edit

  • 生まれつき光の魔法が自由に使える。(他の魔法は一切使えない)
    • だいたいエンジェルハイロゥ的なことができる。わかれ。
      • 最大出力は高位魔術師に勝る。大規模な儀式魔術とも肩を並べられる神域の力。
      • たいてい人助けのために使う。
      • 当然死ぬ程疲れるし死ぬ程消耗する。
      • 魔法の詳しい人によると古代魔法のような術の構造をしているのだそう。
  • ただし、大規模な光魔法を使うたびに翼は黒ずんでいく。
    • 低〜中級程度の魔法ならば普通の魔法と同様に精神力と魔力を消費するだけで翼に影響はない。
    • マグの居た集落に伝わる伝承によると、この翼が完全に黒く染まった時、その存在が闇へ消えてなくなってしまうのだそう。
      • それがとても怖いが、どうしても必要ならば使ってしまう。
      • そんな自分に苦笑い。

ネタバレ Edit

  • べつに読まなくてもいいです。でも読むなら↑のほう読んどいたほうがいいです。
  • 俺が動かすんじゃねえんだからこんなもの胸に秘めておいたって仕方がないんだよ!
  • あと、これはこう……展開とかそういうのあるだろうし無視推奨です。こういう考えもあるよみたいなそういうのだよ。
  • //天の神は“星”であり、川の集落は星を崇める星辰信仰の集落である。
    光の魔法は星の魔力を用いた古代魔法“星の魔法”であり、マグの魔法の翼もまた重力から逃れ空へ昇るための“星の魔法”である。
    強大な光の魔法を使うほど“星の魔法”への熟達は増し、魔法の翼も黒ずみより夜空の色へ近くなりその力を強めていく。
    最大限まで星の魔法を使いこなせるようになると、完全に重力から逃れてマグの存在もまた神的な位階へと変化する。
    神的な位階に引き上げられたマグは天へ昇り、主神の下へ赴き、「“星の魔法”の輝きは地上からでも天へ届いていた、人を救い人へ光を与えたお前は罪を贖い、神に相応しい存在になった」と伝えられる。
    マグは天に輝く小神(星)の一つとなり、一年に一度、時間の神と運命の女神が出逢う架け橋になる役目を仰せつかる。
    小神になったマグは、自分の旅した地上を天から眺めて過ごし、時たま地上へ遊びに行ったりするようになって物語は終わり。

    あと、どうでもいいことだけれどマグが地上に堕とされた時に彼女を包んでいた無縫の産衣を作ったのが運命の糸織る女神イファンシで、時間を巻き戻して無垢な子供として地上で過ごせるように赤子にしたのが時間の神パストラルである。



    でもさぁ、こんなのセッションで消化できるわけないじゃん……忘れよう……??

シート Edit

◆基礎情報
登録氏名:マグ・ピエリス・ニカ
性別:女
根源属性:『光輝』
クラス:旅人
所属:川の集落

◆ステータス
筋力:5
生命:10
敏捷:15(飛行中のみ+5)
感覚:35
魔導:45
精神:20
知恵:10
魅力:25

◆パラメータ
HP:30
MP:130
行動値:50(飛行中は55)
人脈:35
幸運:5d10

◆特性
『有翼』:飛行が可能。長時間飛ぶことも出来る。地震などのダメージに対して完全耐性を得る。また、飛行中は敏捷に+5のボーナスがつく。
『善人』:根っからの善人。困ってる人は放っておけない。
『好奇心旺盛』:好奇心が強い。
『情報通:観光』:観光情報に対して明るい。
『好物:麺類』:麺類を好む。
『黒翼化』:光輝の大魔法を使うたびに翼が黒ずみ、根源属性が徐々に変成する。詳細不明。『大魔法:光』に+50%の習熟ボーナス。

◆技能
以下、全て習熟度計算済み
 
《筋力技能》
・『ホバリング』:「Lv3 習熟度95% クリティカル値19」
  飛行中のみ使用可能。その場に羽ばたいて浮遊する。
 
《生命技能》
・『疲労耐性:飛行』:「Lv3 習熟度100% クリティカル値20」
  飛行中のみ使用可能。飛行中の疲労を軽減する。
・『疲労耐性:魔術』:「Lv1 習熟度40% クリティカル値8」
  魔術行使による疲労を軽減する。
 
《敏捷技能》(飛行関係の技能のみなので全てボーナス計算済み)
・『飛行』:「Lv3 習熟度110% クリティカル値22」
  翼による飛行が可能。様々な恩恵がある。
・『長距離飛行』:「Lv4 習熟度140% クリティカル値28」
  飛行中のみ使用可能。長距離飛行のため高速飛行する。速度は出るが動きは著しく単調になる。
 
《感覚技能》
・『視覚』:「Lv4 習熟度155% クリティカル値31」
  単純な視力の高さ。
・『夜目』:「Lv3 習熟度125% クリティカル値25」
  夜間の視力の高さ。暗順応に優れる。
・『動体視力』:「Lv3 習熟度125% クリティカル値25」
  動いている物体を視線を外さずに持続して識別する能力。
・『平衡感覚』:「Lv3 習熟度125% クリティカル値25」
  三半規管が強い。アクロバティックな動きをしても目を回さないですむ。
・『可食検知』:「Lv2 習熟度95% クリティカル値19」
  これ食えるのかな。食物に対する直感的な安全性の確認。野生のちから。
 
《魔導技能》
・『魔導出力:光』:「Lv4 習熟度165% クリティカル値33」
  単純な光魔法の出力。
・『魔導制御:光』:「Lv2 習熟度105% クリティカル値21」
  光魔法をどれだけコントロールできるか示す。
・『大魔法:光』:「Lv5 習熟度240% クリティカル値48」
  規格外の大魔法を扱う。使用するたびに習熟度が1d100ずつ減り、クリティカル値が再計算され、黒翼化が進行する。
・『魔導出力:????』:「Lv5 習熟度40% クリティカル値8」
  黒翼化に連動して変成した根源属性魔法の出力。
  この技能はLvによる習熟ボーナスを受けない。
  『大魔法:光』の習熟度が黒翼化の影響によって減るたび、同じだけ習熟度が増し、クリティカル値も再計算される。
・『魔導制御:????』:「Lv5 習熟度40% クリティカル値8」
  黒翼化に連動して変成した根源属性魔法の制御。
  この技能はLvによる習熟ボーナスを受けない。
  『大魔法:光』の習熟度が黒翼化の影響によって減るたび、同じだけ習熟度が増し、クリティカル値も再計算される。
 
《精神技能》
・『善性』:「Lv3 習熟度110% クリティカル値22」
  人の良さがにじみ出ている。相手の警戒を解く。
・『信用』:「Lv3 習熟度110% クリティカル値22」
  人から信用されるための技術や才覚。初対面の人間からも信頼を得る。
・『義理と人情』:「Lv3 習熟度110% クリティカル値22」
  人助けには慣れっこだ。『精神技能』での判定時に使用可能。この判定に成功すると、その達成値が『精神技能』の達成値にプラスされる。

《知恵技能》
・『宗教:天の神』:「Lv2 習熟度70% クリティカル値14」
  川の集落で崇められている神、「天の神」に関する知識。
・『言語:大陸汎用語』:「Lv3 習熟度100% クリティカル値20」
  大陸で使われている汎用語の読み書き。
 
《魅力技能》
・『饒舌』:「Lv3 習熟度115% クリティカル値23」
  良く喋る。一種の技能であり、才覚。
・『笑顔』:「Lv3 習熟度115% クリティカル値23」
  笑顔に曇りがない。一種の技能であり、才覚。
・『痩身矮躯』:「Lv3 習熟度115% クリティカル値23」
  そういうのが好みの人にはとても好かれる。
 
◆装備
『デリンジャー』:判定修正値1 ダメージ係数3 ブロック係数1
 護身用に持っている上下二連銃身中折れ式拳銃。弾丸とセット。装弾数2
 
◆携帯品
『旅道具一式』:旅をするうえで必要な道具一式。必要最低限しかもってない。
『筆記用具』:インク壺と羽根のセット。
『レターセット』:辺境では貴重な紙のレターセット。辺境で売ればそれなりの値段になる。都市部ではそれほどでもない。
『アクセサリ諸々』:旅先でかった色々なアクセサリ。魔術触媒にもなる。魔術触媒として使った場合、判定修正値は0で係数はダメージもブロックも3。

成長履歴 Edit

  • 2015/05/17セッション分
    • 『義理と人情』習得。
  • 2015/06/13セッション分
    • 『可食検知』習得。

Last-modified: 2015-05-30 Sat 23:14:59 JST (3254d)