ゴルロア学園/女子寮/202号室
- あの、こんにちは……ええと、こちや、ちこさんですか? -- アヤ?
- 私がちこだがー?でも私はきみのことを知らないよ?何で私の名前を知ってるのかなー?
んー…クロームヤードの鉛筆削り器職人、スーダララッタさん家のつとむくん、ではないよねぇ…うーん…どこかで会ったことあったっけー…? -- ちこ
- ええと、学園の名簿を見せてもらって……。ず、髄分と、小さい方なんですね?
はじめまして、ぼくは、アヤ・サクライと言います。……ナオがお世話になったみたいで、お礼を言いに来ました。 -- アヤ?
- むぅ、名簿には小さいだとかなんだとか書いてあるのかな…ちょっとつけた人は意地悪さんだなー?(ぷっくー)
…さくらい… …ナオのこと…知ってるの…?お世話っていってもそんなに長くは一緒にいられなかったんだけど…苗字一緒だし、やっぱり兄弟か何か…なのかな…? -- ちこ
- (少し沈んだ表情で)きょうだい……みたいなものですね。ナオは、ぼくの家族です。
ぼくたちは互いに身寄りを失って、同じ施設で育ちました。
15歳の誕生日を迎えて、孤児院に残るか社会に出るか、ということを聞かれたんですけど、先に出て行ったナオが、まさかこんなことになるなんて。
両親も、こうなることは承知で送り出したんでしょうけど、やっぱり割り切れないものは、ありますね。
……これまで、ナオと仲良くしてくださって、ありがとうございました(深々と頭を下げ) -- アヤ?
- えぇ…施設…?そんなの聞いてないよ…そーゆー大事なとこはちゃんと自分の口で伝えなきゃだめじゃないかー…(天を仰いで話しかけ)
でもまぁ…なんといえばいいのやら、ナオは自分の選択を後悔してるようなことはなかったよね…ちゃんと学生として自分の選んだ道を懸命に進んでいってた。それは分かるよ…一緒にいた時間が短くたって、よくわかる…
んむー…ちょっと後ろ向きだなぁ…きみ…アヤも学生なんじゃないの?多分後輩だと思うのだが…
それなら一応同級生…とは行かずとも同じ学校の生徒でしょ?それならナオと仲良くしてくれてー、で終わるのはちょっと困るなぁ?
いろいろもやもやがあると思うけど…それでくよくよ悩む姿を見たいとか思う子じゃないよね、ナオは…だから…(すっと右手を差し出して)
これからよろしくね、アヤ?あんまり適切な言葉じゃないけど…ナオの分も一緒に頑張って楽しんでいこー? -- ちこ
- (聞いてない、と言われれば更に顔を曇らせ)でしょうね。ナオは、そういう話で同情されるのを、嫌う子でしたから。
同じ境遇の仲間が集まっている施設では、もう少し素の顔を見せてましたけど、他人に心を開くことは、あまり。
……ええ、ぼくから見ても、ナオは立派でした。夢を手放すことなく、いつも、自分の背中を振り返らず歩いていた。そんなナオが、少し羨ましかった。
え? は、はい、1-Sに入学してますけど……(差し出された手に戸惑うも)
……上手く、やっていけるか分かりませんけど。できる限りは。お願いします、ちこ先輩(ようやく笑顔で、握手に応じた) -- アヤ?
- んむー…せっかく一緒の部屋になったのにちょっと寂しいな…もっともっといろんなことが知りたかった…私のこともいろいろ知ってほしかったしー…
夢を持ってるってほんとにすごいよねー…私の夢はなんだろうなぁ…って考えるとなかなか出てこないんだよなー…
ん、でしょでしょ?私も復学してすぐだからあんまりながーい差はないけどさ、一応これでも先輩だからね?ちっちゃくても先輩だからね!?困ったことがあったらなんでも先輩に言うんだよー(ちょっぴり先輩風吹かせてみる団長) -- ちこ
- 軽々しく口にしても、不快感を招くだけだと思ったんでしょう。ああ見えて、結構友人想いですから、ナオは。
下の子からも、優しいって評判でしたし。本人は『泣かれるとウザいから』って突っ張ってましたけどね。
そういえば、ちこ先輩くらい小さな先生もいますし、意外と小さい女の子がブームになっているのかも……ブーム?
(妹ができたようで可愛らしいので思わず頭を撫でてみる)うわっ、すいませんつい! -- アヤ?
- むー…でもやっぱりこう…ナオがそれを相談してくれたりとか、打ち明けてくれるくらいに仲良しになりたかったな、って思いはやっぱりあるよね…隠しごとはだめだ!ってことはないのだが、やっぱり少しは打ち明けられるぐらいがきっといい感じだと思うんだよねー…ナオは溜め込みすぎなんだよー…
あはは、ナオらしいなそれはー。私はそのナオの願いを悉くぶち破って泣いてやっちゃったけどー。ふっふっふ…
ブームで身長どうこうできたらもっと大きくしているのだが…!(がたっ) ふみゃっ(なでられて思わず目を細めて)…子ども扱いはしないで欲しいのだがー…(ちょっとテレ気味に顔を振りいやいやする) -- ちこ
- (アグネスポイント溜まりそうだなあと思いつつ)
身長とか体型って、結構本人の意思ではどうにもならないところがありますからね。
牛乳を飲んだら背が伸びる、というのも、どこまで本当だか。遺伝によるところが、やっぱり大きいんじゃないでしょうか。
(小動物らしい反応に堪えきれなくなり、次は頬をつんつんする) -- アヤ?
- ほんとだよほんとー…購買お姉さんに頼んでいつも牛乳買ってるけど未だ効果見えないし…これじゃあ2mまで成長できないのだが……
遺伝…そういえばお母さんも背低いしなぁ…これはもうどうしようもないのかなぁ…せめて140ほしかった…(ほろりっぷぅ) さ、さっきから何をしてるのー…?くすぐったいのだが…ぷぅ(何度も息がぷぅぷぅ漏れる) -- ちこ
- 2メー……!? いや、人間はともかく女性はそこまで伸びないと思いますよ……男性が高くても185から190くらいですし。
でも、小さい子が好きって人もいるから、ニーズは十分満たしているのではないでしょうか。
(我に返り指を放す)すすすすいません! 先輩が小さくてかわいかったので!
(急いで外へと退室し、テンパったまま頭を下げて帰ったのだった)それでは、失礼します! -- アヤ?
- にゃーん -- ねこ
- ナオー…何やってるのさナオー……留年するつもりはない、って言ってたけどさ…それはこういうことだったの…?
だめだよ…一回失敗したからってすぐ投げ出すなんていけない……何度やられてもその度立ち上がればいいんだ…何度も失敗しちゃうことよりも、一度だけでやめちゃうことのが断然かっこ悪いよ…
何回留年したっていい…いつか卒業を迎えたときにさ、二人で…「おめでとう」、ってさ…言いたかったよね…あはは…
…こんな広い部屋…一人でどうすればいいのさ……この絵本たちだって…にゃっくだって、クラスの皆だって…皆きみの帰りを待ってるんだよ……それなのに………ナオのばか…おおばか…めがね… -- ちこ
- むしろ最近は早寝早起きの習慣がついてしまい困りそうなのだが(こんにゃくを抱き上げてふにふに)
やっぱ無理だって語尾になのだがは! -- ナオ?
- そんなことないってー、そりゃ常につけるとまた何か違うテイストになっちゃうから避けてるのだがー(猫さん大人しくすりすりされる。もうすっかりなついたようだ)
私はもう生活が不規則すぎて何がなんだか…明朝5時まで眠くならなかったり深夜0時に眠くなったり…睡眠時間もばらばらで体に悪いよまったくー…
そして何より問題なのはそれを否定するのは私のあいでんてぃてぃーすら否定しかねないということなのだが…!現に私が出来てるんだから出来ないって話はないでしょー? -- ちこ
- (こんにゃくを膝に乗せて背中を撫でる)いいなー猫、ボクも飼いたい。
授業時間もまちまちだからね。余裕のある講義に出席すれば、単位はもらえると思うよ。
何より無理をして、依頼と実生活にしわ寄せがいったら本末転倒だし。
で、どうしてちこは「なのだが」ってつけてるの? -- ナオ?
- あはは、今は一緒の部屋に住んでるんだし飼ってるも同然じゃない?お世話のお手伝いしてくれるならこっちも願ってもないことなのだがー(猫さん膝の上でうとうとまどろむ)
それにしたってやっぱりこう…どうせなら3時くらいまでいつも起きられるくらいが丁度いいのだが…5時まではいらないし0時じゃ早すぎるしー、どうすればなおるかなこのリズム…
確かに…もう半年頑張ったのにここで負けるのは癪だね…っていうか即留年確定よりもショックが大きいやー、なまじ頑張れてた分ねぇ…
な、なぜと言われると…なんでだろう…?よくわからないのだがこうやってつける癖があるのだがー…まぁそこまで気にならないから個人的にはあっても構わないんだけどねー?(たまに可愛いとか言ってもらえるのが実はまんざらでもない団長だ) -- ちこ
- (こんにゃくをちこの真似をして頭に乗せてみる)似合う?
生活リズムって結構固定されがちだからね。
毎日三時まで起きる習慣をつければ、ってところだろうけど、あんまりお勧めできない。睡眠時間の点からも。
ちこもまだ留年通告はもらってないんだ。うちのクラス半分くらい決定してて、みんな表情が暗いよね。もちろん、ボクは留年するつもりなんてないけど。
そして健康優良児なボクは寝てしまうのだが。おやすみちこ。……やっぱりなのだがは言い辛いよ。 -- ナオ?
- (猫さんお膝の上で寝るつもりだったのでちょっぴり不機嫌。ナオの頭を前足でてしてし叩く。)ん、似合う似合うー。でもにゃっくは頭載りたがりだから気をつけてねー?飛び掛ってくると見せかけて乗ってくるから侮れない…
いやー、実際いつもそれくらい起きてるつもりなんだけどねー?2時くらいには眠いのだが、起きるの毎日6時半だが。でもどうせなら学校生活楽しみたい、寝てられないなーってね?
ん、もちろん…団長としてしっかり皆に模範を見せないといけないしね?ただ同級生が半数後輩ってのも寂しいのだが… まぁナオはちゃんと進級してくれると思うから便りにしてるよー?私を一人にしないでよね?(某先輩を思い出しながら)
あらら、おやすみナオー。…でも言い続けなければ私はあいんでんてぃてぃーを喪失してしまうのだが…おやすみー
-消灯-(消灯時間にはちゃんと電気を消す優秀な団長達だぞ!) -- ちこ
- よっと -- ナオ?
- 子供って言われたのだが…なんだか釈然としないのだがー(ぷんぷん)
あ、ちゃんと202だー、これなら簡単誰でも覚えられるねー、とりあえず目印に…(入り口にしいたけシールを貼ろうとしながら) -- ちこ
- あー……寮に勝手に張っていいのかな。卒業のときにはがさないといけないかも。
で、それ何のシール? きのこ? -- ナオ?
- むー…伝説のしいたけの間として後世語り継がれる方が楽しそうなんだけどなー…それは仕方ないかー、じゃあこれでー(しいたけの絵をテープでぺとり)
あれ?知らないのー?これはしいたけなのだが。私の国では香りしいたけ味しいたけと言われるほどのもので、いわばきのこの王様だよー?おっきくておいしいのだが。(早速実物を取り出して) -- ちこ
- ちこってどこから来たの? もしかして東の方?
(しいたけの臭いを嗅ぐ)やっぱり馴染みがない、かなあ。見たことないよ。生では食べられないよね。 -- ナオ?
- ん、そうそう。東からずーっとこっちに進んできてそれからこっちー。っていうのはひいおじいちゃんまででそれ以降は一応こっち生まれだよー?
ふむー…小さい頃からずっと食べてたせいで珍しいって思われることが新鮮なのだが…基本生で食べる人は少ないみたいだが私はだいたいどうやっても食べられるよー、昔からいろんな形で食べさせられたからねー(干ししいたけちゅぱちゅぱしながら) -- ちこ
- ふーん。名前から省みると結構多いのかな、東方の出身。
ってことは、ちこはやっぱり東方の文化とかはほとんど知らないんだね。
……それ、おいしい? 味がなさそうに見えるんだけど。 -- ナオ?
- 眠いのだが 続きはまた今度なのだが -- ナオ?
- フライングクロスチョップしながら寝落ち余裕でしたのだが…ごめんねナオー(ぺこぺこ) -- ちこ