設定/幻想世界ジアリウス
エルフ領 †
- 大森林の奥地に存在する、エルフ族の独立領です。
- エルフは長命と美貌、その身に多量のマナを保持する神秘的な種族で、最も神々に近い種族とも呼ばれています。
- その性質は閉鎖的で厭世的、エルフ以外の種族との接触を避ける傾向にあります。
- 花の女王と称される可憐なるも偉大な女王、エルリエルが治めています。
概要 †
大森林の奥地に存在する、エルフ族の独立領。
その領域は濃密なマナが満ち、堅牢な結界によって守護され、多くの精霊が棲む。
統治者は、気位が高く頑固ではあるが聡明で心根の優しい、幼き姿を持つ『花の女王』エルリエル。
簡単な歴史 †
(神々の時代の終わり)
この頃には既に、エルフ領の原型は存在していたと言われる。
しかしそれはいくつかの村落の集合体で、国家と呼べるものではなかった。
(ミネラ歴1年、ミネラ王国成立。)
エルフ族からの最初の特使が王国に送られる。
王国の成立を言祝ぎ、また、大森林がエルフ族の守護する地であることを確認した。
(ミネラ歴25年、第一次人魔大戦)
最初は実力者のみの派遣に留まったが、やがて戦禍が深まるにつれて大森林が脅かされるようになると、
エルフ族は大規模な部隊を編成してこれに参戦。
多くの氏族から募られた混成部隊がひとつの軍として活動したことで、
エルフの氏族間での融和が進み一つの種族として団結を深める。
(ミネラ歴75年、第一次人魔大戦終結)
第一次人魔大戦終結後、当時最も力あるエルフと呼ばれた『新月の』イシルモルナを女王とし、ミネラ王国との間に協定を結ぶ。
これにより、現在のエルフ領が公式に成立。
ちなみに、人魔大戦による人口減を補うため、エルフ族の間でもこの時期に出生数が増加している。
この次の人口増期は第二次人魔大戦後。
ちなみにエルリエルはイシルモルナから数えて三代目の女王である。
(ミネラ歴100年、王都アルミネラに王立学院が建立)
(ミネラ歴155年ミネラ=ゼイム戦争)
ミネラ=ゼイム戦争にエルフ族が直接関与することは無かった。
ミネラ歴274年、第二次人魔大戦。
第一次人魔大戦の教訓を身に染みて知るエルフ族は、戦争の序盤から参戦する。
前大戦の経験の活きる勇壮な戦いぶりを見せるも、この時の魔王軍の狂猛さには及ばず、
戦争の終結には勇者トーマの活躍を待つことになる。
その後200年ほどは、エルフにとってはあまり長い間ではない。
大戦によって目減りした人口を徐々に増やしながら、安寧と退屈の時を過ごした。
現代はミネラ歴505年。エルフ領は若者たちの手によって、徐々にではあるが変容の時代を迎えつつあった。
政治 †
王政。
過去には多くの氏族が存在し、複数村落の代表者の合議によって種族全体の意向を決定していた。
人魔大戦を機にエルフ族として一人の王を定めるようになる。
外交 †
外交関係は希薄。
ミネラ王国とは定期的に連絡を取っており、常在の特使が王都に駐留している。また、僅かながら交易関係も存在する。
それ以外は、ドワーフの地下王国とごく稀に書簡の交換がある程度。
軍事 †
基本的に争いを好まず、常備軍は持たない。
軍とは呼べないが、国境を警備するための部隊が常に置かれている。
エルフ領の安全は老練の弓手や、極めて高度な結界術によって厳重に保たれている。
また、エルフ族全てが魔術に優れ、外敵に対する抵抗力は極めて強いものがある。
地理 †
西方にミネラ王国。
北方に霊峰オルミシス、さらに北方にゼイム領『白の森』。
南方にニーン=グラン湖を擁し。その向こうにミオ国。
東方にゴノン砂漠。
大森林中央部に女王の都と、『世界樹』と呼ばれる、大地のマナによって育つ巨大な樹木があるとされる。
霊峰オルミシスは高位の精霊達が住まう地。アリウスの尾先が落ちた地とも伝えられ、魔術の心得なない者の目にも映るほど濃密なマナの霧に包まれている。
ニーン=グラン湖は極めて広大な淡水湖。
ゴノン砂漠は岩だらけの砂漠で、オアシスもほぼ存在せず、ここを通じて東方へ渡るルートは死の行路と呼ばれる。
経済 †
鉱業 †
金属原料の入手は主に交易か再利用による。
鍛冶など、二次加工の心得はあるようだ。その際には魔術の補助を用いるという。
農業 †
基本的な食糧の入手は狩猟採集に依存する。
一方で、一部の希少な薬草は人工的に栽培している他、
ニーン=グラン湖に面した南部には農業に従事する人口がある程度いるようだ。
貿易 †
貿易関係は極めて希薄。
金属原料など、自給しにくいものを一部ミネラから輸入している。
通貨 †
国内に貨幣体系は存在しない。
ミネラのGなど、外貨については備蓄があるようだ。
交通 †
大森林の奥に通じる道は、魔術によって巧妙に隠されている。
そのほか、各集落を行き来するための隘路が存在。
集落間の移動手段は主に馬か、定点型の転移魔術による。
技術 †
エルフのみに製造方法が伝承されている希少な魔法薬が複数存在する。
極めて高度な独自の魔術体系を持つ。
この魔術体系はゼイムの現代魔術に比べて神秘的で難解、
ゼイムの魔術師に言わせれば、実用的に洗練する余地があるという。
また、魔術の行使を補助する杖や、魔術によって強化された武器、その他の魔術の付与された道具類など、
魔導器やアーティファクトの製造に関して優れる。
国民 †
人口は15万前後と言われている。
ほぼエルフのみで構成される。エルフはヒューマンなどより増えにくい。
文化 †
エルフ領に住まうエルフはおおよそ閉鎖的で内向的、厭世的。
ではあるが、第二次人魔大戦後に生まれた若者世代は、開放的で外向的な性質を持つ者が多い。
エルフ族の在り方は彼らを中心に徐々にではあるが開かれたものに変わりつつある。
前述の高度な魔術体系を持つ他、木工技術、植物に関する知識、マナに関する神秘的な知識に長じている。
食文化は独特なものがあり、古いエルフは伝統的に動物性の食事をあまり好まない。
大森林で豊富に採取できる植物性の食料から、多様な料理を作り出すことが出来る。
なお、外の食文化に触れた若い世代のエルフに、彼らの伝統料理について聞くと言葉を濁しがちである。