設定/幻想世界ジアリウス
ミオ国 †
- 南東の交易国ミオ
- ミネラと南東で国土を接する、商売人の国です。
- 東方領域で産する絹織物や陶磁器など、主に貴族層に対して嗜好品や芸術品を商っています。
- 商売人として契約と利益を重視する国民性で知られています。
- 国民としては、褐色の肌を持ったヒューマンや猫系の獣人が多いようです。
- 王族は猫獣人。恰幅のよい白猫、『抜け目無い』アルマオが治めています。
概要 †
独特の文化を持った、ミネラから見て南東に広がる交易国家。
その領域は東西に広く、ミオ西部には砂漠が、中央部から北部には草原が、南東部には密林が広がっている。
さほど大きな軍事力は有さないが、その経済力は随一。
簡単な歴史 †
(ミオでは第二次人魔大戦の終結年を元年とするミオ歴が用いられているが、便宜上王国歴で記述する)
神々の時代の終わり
王国歴1年、ミネラ王国成立。
王国歴25年、第一次人魔大戦。
この戦火を逃れる形で、ミネラを発ち南東に山脈と砂漠を越え、新天地を目指した人類がいた。
東方領域には異なる文化を持った先住の人類がおり、彼らはこれに吸収される形で姿を消す。
先住の人類が言い伝えた神々の伝承と、西方のそれとが混じり合った、独特の神話観が形成されることとなる。
(王国歴75年、第一次人魔大戦終結)
(王国歴100年、王都アルミネラに王立学院が建立)
(王国歴155年ミネラ=ゼイム戦争)
この時期のミオはまだ国家として未成熟。
東方領域において、多様な氏族がまばらに争ったり同盟したりを繰り返していた。
王国歴274年、第二次人魔大戦。
第二次人魔大戦の戦果は東方領域にも及び、魔族に対して同盟する形でミオ国の原型が成立。
強いリーダーを定めることによって有事に対応し、魔族を退けたことにより、
戦後、複数の氏族がひとつの国家としての連帯を確認。
『10年ごとに氏族の代表者たちが集合し、会議によって王となるリーダーを推挙する』ルールの元、ミオ国は国家としての一歩を歩みだす。
東西に広い領域を持つミオは、戦後の復興需要を満たす形で、西へ東へと次々と資源を輸出した。
そのことが嵩じて、ミオは現在の交易国家の姿を確立することとなる。
その後200年ほどに渡って、一部氏族の加入や脱退、内部での権力争いなどを経つつも、ミオは国家として存在し続けている。
現代は王国歴505年。ミオ国は商売人の国として、東西に広く知られている。
政治 †
王政。複数の有力氏族が一定期間ごとに合議して全体の王を決めるしきたりがある。
現在の王は砂の氏族の猫獣人、恰幅のよい白猫である『抜け目ない』アルマオ。
外交 †
東方領域の国々を含めた、多様な国家と交易関係にある。
西方国家との軍事的緊張は今のところ無い。ギザニアと軽い競争関係にある程度。
極東の島国、ヒノモト国と交易関係を持つ数少ない国家のひとつ。
軍事 †
ミオ国を成す各氏族がそれぞれ固有の軍隊を有している。
軍事力としては一体性を欠き、あまり強力であるとは評価されない。
地理 †
領有域西方は砂漠地帯。
南方から東方にかけて温暖な密林が占めている。また、西方から南方にかけても海に面している。
中央部から北部にかけての内陸部は豊かな草原地帯が広がっている。
それぞれに多様な氏族が居住しており、その特色は豊か。
経済 †
鉱業 †
一部氏族が、内陸部に宝石の鉱脈を有する。
多様な氏族がそれぞれに、鉄、銅、銀、金といった鉱脈も保有しているようだ。
農業 †
南部、東部では稲作が行われている。養蚕業も盛ん。
温暖で多様な果実がよく取れる他、香辛料の栽培も行われている。
砂漠の地域では、河川沿岸での灌漑農業が行われている。
北部の草原地帯は農業的にはあまり手がつけられていない。そこに居住する氏族の方針であるようだ。
食用の家畜としては鳥と豚が主。
貿易 †
多品目に渡り非常に盛ん。
西方諸国との主だった取引品目としては、
農産物(保存の効くもの)、薬草、香辛料、美術品、陶芸品、絹織物、ユニークなところでは香木など。
陸運、海運、双方とも大規模に行われている。
通貨 †
貨幣単位はZ(ゼニー)。
1Z=0.9Gくらい。
(細かくいえば貨幣に含まれる貴金属の量や信用度などで変動する)
(あまり気にすることはないと思うが、狼と香辛料っぽい遊びをしても構わない)
交通 †
ミネラのような石造りのそれこそ無いが、交易に重要な存在として街道が整備されている。
運搬用の家畜として、砂漠ではラクダが、草原では馬、密林では驢馬や牛が主に用いられている。
海運ではミネラとは様式の違う帆船が使われている。
遠洋航海には向かない形状で、航海技術においてはギザニアと相当の格差がある模様。
技術 †
ミネラとは体系の異なる、独自の科学、薬学が発展している。
魔術体系も地域によって独特なものが存在。
国民 †
人口推計は100万とも200万とも。
ヒューマン、獣人、その他の異種族が混在している。
ヒューマンは褐色の肌、獣人は猫系が多い。
一般的なエルフ、ドワーフは西方から渡ったごく少数のみが存在する(似たような近縁種はいるかもしれない)。
文化 †
商売人として契約と利益を重視する国民性がある。
芸術品に対する目利きを持つ国民が非常に多いのも特徴。
学術としては数学や商学が発達している他、発達した独自の薬学を持つ。
食文化は東西で多様。共通点としては香辛料を多用すること。
ミネラではミオ東方料理、ミオ西方料理などと大まかに呼び分けられる。
カレーライスはミオ南方の料理がギザニア風にアレンジされたものだとか。
ミオの神話観 †
創世龍による世界創世、竜の時代、神々の時代など、大枠は西方領域のそれと共通している。
しかしながら一部の神の名前や性格が違ったり、西方では伝承されていない神が言い伝えらえていたりする。