* 当頁は国辱冥府に共通する、世界設定の頁になります。 * 中身のRPの際に整合性を整える為の物です。 * 当頁を発見したこやすは、見なかった事にすると幸福になれます。 |
| * 講師:スノゥ=ドロップ | * 雪の森の魔女。己の肉体を複製する事により生き続ける、永遠の魔術師。 * 目標は創造主の座。日夜、魔術、錬金術による創造を追求する。 * 引きこもり。まぬけ。 |
| * 生徒:ザキ=デッドクローカー | * 霊界生まれの半魔半精、まぬけ。
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| 先生!先生! 霊界は何の事を言うの?霊界は美味しいの? それとボクの紹介が酷いよー。 |
| ごきげんよう。今回、講義を行いますスノゥと申しますの。 早速、根本的な問答をしますのね。 霊界とは、霊的存在――肉体の無い、精神体の棲む世界の事ですの。 悪魔、神、精霊、この様な存在の世界、これを霊界と言いますの。 |
| 今先生、ボクの紹介の件スルーしたよね…。 んと、悪魔の棲む冥府に、天使の棲む天国。精霊の棲む精霊界とか、ヴァルハラとか… 全部まとめた言い方が霊界なんだね。これは簡単、簡単。 そんじゃ、その霊界は何処にあるの? |
| 貴方の心の中に。 |
| …先生。 今時そのネタは―― |
| ネ、ネタと違いますのー! 霊とは精神体。精神体は当然、精神の在るべき処に在りますの。それは心の中… 人間達の精神の奥に存在する<普遍的無意識>とよばれる領域… 其処に霊界は存在しますの。 |
| 本当に!?んじゃ天国も地獄も心の中に在るんだ…。 宇宙を探しても、地面を掘りまくっても無いワケだよね。あははは… 驚いたよ、天国と地獄が同じ場所に在るとは…ね…。
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| 非物質世界が物質界に在るはずは無い…。 霊的存在も、霊界も、人の心の中に生まれ、其処に在りますの。 天国は人の心の高潔な区域に、地獄は罰と救いを求める病める区域に、と… それぞれに相応の場に位置しますの。 |
| 霊界の事はわかた。 けどボク達、悪魔は勿論、神様も人間の心の中に生まれたの? |
| 勿論、その通りですの 最初に自然、運命等の人の力の及ばぬ事象への畏怖が有り 人は其処に超常的な存在が在ると想像しましたの。 災害を齎す存在、益を齎す存在…いろいろね。 |
| 大昔の精霊信仰の発祥だね。ボクもその位は分かるよ。けど… それは妄想なんだよね…? |
| 最初はね。けど、其れを疑う人間は居ないですの。 唯の妄想を、凄まじい人数が信じましたの。 自然に脅え、その恐怖より救われたい。救う者に縋りたい、その一心でね… それは<普遍的無意識>に概念として刻みこまれましたの。 |
| <普遍的無意識>の奥に生まれた概念…。 本来、其れは共通の幻想に過ぎませんの。けれど<信仰>がはじまりますの。 <信仰>を捧げる、と言う言葉が在りますけれど… 其れは、言葉の通り、自らの精神エネルギーを捧げる行為ですの。 |
| 当時、人間のほとんど全員と言うに等しい数の信仰が捧げられましたの。 途方も無い量の精神エネルギーを捧げられた救済者の概念は その結果、魂を、霊を、意思を得るに到り―― 人間が想像した通りの超越者…。<神>になりましたの。 |
| (長い!長いよスノゥ先生!) 悪魔も神も人間の精神エネルギーを糧に存在する者…それは分かるよ。 悪魔が人間の魂を欲しがるのも、神が信仰を求めるのも、それが理由だよね。 けど、そ、それじゃまるで人間が神様を創ったみたいじゃない…!? |
| EXACTRY(その通りでございます) |
| ぐぐぐ、聖書をはじめ、どんな聖典、経典にもその事は記してないけど… |
| それは当然ですの。この真相は沢山の魔術師が長い長い年月を掛け 霊界を探索し、霊的存在と交流した末に得た結論ですの。 それに、創造主は人間の方だ、という知識が一般に拡まったら… どんな事態になるか…想像出来るでしょう? |
| まず、神様の地位は墜ちまくりになるよね。 |
| はい。信仰=精神エネルギーの供給を失い、神霊は弱体。 宗教は解体し、その教えを心の拠り処に生きる人々の心は…狂いますの。 <普遍的無意識>に刻まれた共通項の破壊―― 其れは世界を一変する程の大恐慌を引き起こす事になりますの。 |
| はぅはぅはぅ…。それは流石にまずいよね…。 |
| ですのでこの知識は、ほぼ全部の宗教におけるタブー。 上層部の中のごく一部の者のみが、密儀の形で識る事を許される禁忌中の禁忌。 これにより人は神を創造主、高位の存在だと信じ続けるわけですの…。 盲目的に、只管、信じる者のまま…。 |
| 言葉通りの信者だね。 それに真実は知らずにいる方が良い事もまあ…有るよね。 |
| ま、宗教自体、辛い現実から目を逸らす目的のものですの。 それはそうと、今回の講義はこれで終了としますの。 霊的世界の根幹の設定は、ご理解頂けました? |
| ましたのー。 それじゃ、次回をお楽しみにねー! またね! |
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