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突如姿を現した巫女のよーなそうでもないよーな格好をしたヴァンドリー・ソウスピールこと晩鳥 想妃!彼女は魔力を求めてこの地へと辿り着いたのだ!そこで偶然行き着いてしまった揺景閣なる大きな屋敷!はたしてここに想妃の求めるものはあるのだろうか!? 一方、揺景閣を中心に謎の地響きが発生し各地で騒がれている事は想妃の知る由もなかった。
咲悸の起こした島を浮き上がらせる程の異変は少なからず地核にも影響を及ぼしていた 地霊殿及び地獄との折衝は大事には至らなかったものの、揺景閣の遥か西に現れた巨大な坑と、 時を同じくして起こる各所で気温が不自然に上昇する現象がまだ知られぬ地底に異変の影が落とされている事を露にした 「あら、変な蓋を開いてしまったみたい。責を取らないと怖い巫女に怒られちゃうね。さえ、ちょっと来なさい」 …………模造された太陽に照らされた地底の楽園がある。 楽園の主は酷く難しい顔で、しばらく前から挙動のおかしい太陽とその向こうに突如現れた本物の青空を眺めていた。 異常な熱源の正体を確かめ、可能であれば坑を塞いできてと命じられたさえ。 威織から授かった天言が指すのがその熱源の正体と考えたヴァンドリー。 いま二人の利害は一致した。