街人/娼婦
- ポチックス! --
- へへぇ… -- ポチ
- へつらいの笑みを浮かべている… --
- (憎悪の対象が人間社会で生きていくための処世術) -- ポチ
- …おぬしも大変じゃのう。(ジジイ宅にて、口淫だけ頼み代金を渡した後、お茶を淹れて勧める) -- ガイン
- (不器用な愛想笑いを返す。勧められたお茶には手を付けない。手を付ければ、食器が汚れたと代金を返せと言われるだろう。付けなかったら付けなかったでなじられるのだが)
(当然、甲竜族はホビットからも嫌悪されている。この人間が暮らす街に、彼女に心をゆるう存在などいない。余計なことは言わず、愛想笑を浮かべながら相手の嗜虐心を満足させること。それが彼女がこの街で生きていくための唯一の手段なのだ) -- ポチ
- …(流石に全て察するのは難しかったが、大凡は理解した)
(この老人は少々特別である。村を追われ、様々な種族と冒険してきた男だ。種族的な嫌悪感など遠に消えている) まぁ、なんじゃ。ワシは大抵の事は気にせんでの。好きにするとええわい。(茶はポチの隣に置き、座椅子に座る) さっきのでワシは満足したでの。まだ少し時間あるじゃろ。ゆっくりしていきんされ。 -- ガイン
- ありがとうございまふ(懸命に飲み干し床に額を付け、わずかばかりの金銭を受け取る)
(甲竜族は、老人がこれまでともに暮らしてきた種族とは違っている。甲竜族はこの街で暮らすあらゆる種族たちにとって敵である。また、甲竜族も彼らを家畜以下の害虫程度にしか思っていない邪悪で残忍な種族だ) (彼女を買うのは、彼女を屈服させ、虐待し、面白半分に彼らを虐殺するこの憎むべき敵に少しでも復讐をしてやろうと言う者達である。ゆえに、彼女にできるのはすこしでもひどい目に会わぬようにへつらい機嫌を取り股を開き、彼らの嗜虐心を少しでも満足させることだ) (そして相手がこれ以上望まぬというのであれば、もはやこの少女には何もできない。時間まで、針のむしろに座らされているような気持ちで、ただ静かに床に平伏し続けることだけなのだ) -- ポチ
- (実際のところ、この老人はそこまでの事は全く考えておらず、ただ店に新しい子が入ったと聞いたので会ってみただけだった)
(老人はどうしようもない助平ではあるが、種族で他者を差別するような年齢では既に無かった) (故に、その行為も可能な限り優しくしたつもりであったし、今も少し話でもしようと思ったのだが) …時間が必要、かの。(自分の分の茶を一口飲むと)ここが落ち着かぬのであれば、帰ってくれても構わんぞい。 おぬしが良ければ、また頼むとしよう。おぬしが良ければ、じゃがの。(それ以上、老人は多くを語らなかった) -- ガイン
- め、めっそふもございません!(びくり、身体をこわばらせ、より強く額を床に押し付ける)
(まだ春も先だという陽気なのに、全身を冷や汗にまみれながら時間までそうして平伏し、面を上げぬようにして「またおねがいします」と挨拶をし、這うようにして部屋を出た) -- ポチ
- むぅ、なんと悲惨な格好を……いかんぞ、このままでは妖怪団子屋にさらわれてしまうぞ…? -- イェチン
- (人に見つかってビクリと身体をこわばらせ、急いで路地裏に身を隠す。油断して、路地裏から出たのがまずかった)
(長く生きている仙人であれば、何人もの知人友人がこの邪悪な種族の毒牙にかかっているだろう。もしかしたら、この少女自身の手によって殺された者もいるかもしれない。彼女は、幼い頃からそれだけの数の人間や彼らと寄り添う種族のものを虐殺してきたのだ) -- ポチ
- どうした?別に怖がることは無いぞ?(かがんでちょいちょいっと手招き、まるで猫かなにかのようだ)
ふーむ、一体どうしたんじゃ…よほどつらい目に会ってきたのか……(当然、仙人であるイェチンは甲竜については知っている、その邪悪な刃が人類に何をもたらしたかも だがそれが目の前の哀れな少女と繋がるものではなかった)ほらほら、腹が減っているか?そんな格好では寒いだろう、私もあまり金は無いが少しくらいはわけてやるぞ。 -- イェチン
- (近づけば、何をされるかわからない。特に相手は女性だ。辱め、屈服させる男性に比べ、女性はより陰湿か直接的な虐待をしてくる場合が多い。勘弁して下さいと平伏する)
(この街では、少女は嫌悪の対象なのだ。乱暴をしたとしても咎めるものなどいない。いい気味だというように見るだけならマシだ) -- ポチ
- 竜人、竜人がいる……!(キラキラした目で見ている -- エルオ
- (みてみれば、すぐにただの竜人ではないことはわかるだろう。甲虫動物を思わせる節にわかれた尻尾、羽、彼女は人間を家畜ほどにしか思っていない冷酷な種族、甲竜族であることに)
(へつらいの笑みを浮かべ何度もお辞儀しながら、背を向けずに路地裏へと逃げてゆく) -- ポチ
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