施設/とある教会
- とある教会 --
- 教会の祭壇 --
- すぅ…はぁ…き、緊張するなー…(着なれない白のタキシードを着て、緊張した顔で教会前に立っている)
後は、アニマとはここで合流して歩いていく予定なんだけど…(まだだろうかと根気よく待つ) (まだコージョも完成したウェディング姿は見ていないので、楽しみにしているらしい) -- コージョ
- おまたせ(白いドレスに身を包み、おなかの目立つ身重の身体で現われる)
どうしたの?(緊張した旦那のようすに、心配そうに顔を覗き込む) -- アニマ
- あ…そっか、アニマのウェディングはそうしたんだ…(妻となり、母親になろうとしている恋人の姿を眺める)
…うん、綺麗だよアニマ…(お腹が大きくても、それを含めて綺麗だと思った) …あぁ、流石にこれから結婚式だと思うとね…でも、格好悪い所は見せられないよね(心配させないよう、気を引き締めて笑う) -- コージョ
- ありがとう…ちょっと、恥ずかしいけれど…(はにかむ)
早く行きましょう。待たせると、神父さんも寝ちゃうわよ(暖かな日差しで飾った白いドレスを、歩きづらそうに翻す) -- アニマ
- あは、確かにそうなっちゃうかも…うん、それじゃあ行こうか(しっかりと新婦の手をつなぐ)
(そして、誰もいない席の間をゆっくりと歩き、神父が待つ祭壇へとゆっくりと二人で歩いて行く) -- コージョ
- (白い薔薇のブーケを手に、バージンロードを進む)
(少し寂しそうに、並んだ席に目をやり、開け放たれた扉を見てからもう一度正面を向く) -- アニマ
- …もっと、ちゃんと決めておけば…皆に招待状出すことも出来たかもだけど…(寂しそうなアニマに、前を向いたまま呟く)
(その場合、いなくなった人たちを思い出したりすることにもつながるのと、恥ずかしさもあって出せなかったらしい) …うん、今は前を向いて…(そして二人で並んで祭壇の前に立った) -- コージョ
- いいの。みんなも、みんなの時間も生活もあるし…。(まぶしそうに十字のまどから差し込む光を見上げる) -- アニマ
- (待っていた老神父が、二人の初々しい姿を目を細めて見ながら聖書を手に二人の名前を一人ずつ確認する)
…はい、コージョ・イタチです(はっきりと今の名前を復唱していく) (そして続いて神父が新婦がアニマ・ルクスであるかと問われる) -- コージョ
- はい、アニマ…アニマ・ルクスです(コージョの真似をして、答える。深呼吸) -- アニマ
- (深呼吸しているアニマを励ます意味でも、アニマの手をぎゅっと握る)
(神父は二人の名前に間違いがないことを確認すると、頷いて次に進もうとするがチラリと二人の間を見て咳払い) …ん?…あ、そ、そっか…(ずっと繋いだままだった手をひとまず離しておく) 『さて、それでは続いて結婚の誓いに参りますが…よろしいかな?』(この問いに、コージョは考える事もなくうなずいて答える) -- コージョ
- (神父の様子に疑問符を浮かべつつ、コージョが手を離せばそれに従う)
(こくり…と、かみ締めるように頷く) -- アニマ
- 『それではコージョ・イタチさん』
『あなたはアニマ・ルクスさんを妻としこの女性を愛し』 『慰め、敬い、支え、両人の命のある限り一切、他に心を移さず』 『この女性の夫として身を保ち続けると誓いますか?』 -- 神父
- (神父の言葉を一つずつ噛みしめるように聞き入り、そして最後の問いに対して)
…はい、誓います(神父と、そして隣のアニマに聞こえるように誓って見せた) -- コージョ
- 『では、アニマ・ルクスさん』
『あなたはコージョ・イタチさんを夫としこの男性を愛し』 『慰め、敬い、支え両人の命のある限り一切、他に心を移さず』 『この男性の妻として身を保ち続けると誓いますか?』 -- 神父
- 誓います(コージョの言葉に答えるように、はっきりと告げられた言葉は短いが、まるで音楽のように静かな教会に美しく響いた) -- アニマ
- 『それでは続いて、指輪交換に参りましょう。まずは新郎から…』(二人を向い合せてから指示をする) -- 神父
- ボクからか…それじゃあ、アニマ。左手を出してくれるかな?(ポケットから指輪が入った箱を取り出す)
(そして箱から指輪を取り出すと、アニマの左手を取るために手を差し出す) -- コージョ
- はい…(左手をブーケから離し、コージョの手に)
(触れた瞬間ぴくっと震え、そっと手を乗せる) -- アニマ
- …こうするのを何度夢見たかな…これで、よしと(前もって指のサイズを教え合っただけに、アニマの薬指にピッタリとはまる)
(ダイヤがはまった銀の指輪、高すぎると言う訳ではないが、一生懸命二人で話し合って決めた結婚指輪だ) -- コージョ
- (まぶしそうに目を細める。自分の左手が生まれ変わったみたいだ) -- アニマ
- (新婦が自分の指輪を見て嬉しそうにするのはよくある事で、新郎もその姿を嬉しそうに見るのも良くある話)
(なので、老神父は邪魔をせずにしばし待ち、アニマが見つめるのを止めてから声をかける) 『それでは、次は新婦から新郎に指輪を…』 -- 神父
- (結婚指輪をつけ、嬉しそうに指輪を見つめるウェディング姿のアニマをどんな宝物を見るよりも嬉しそうに眺める)
あ、はい…次は自分の番か…(アニマが指輪を取り出すのを一旦待つ) -- コージョ
- あ…はい!(急いで指輪を取り出す)
(自分の左手にはめられたものと同じデザインの指輪を握り、コージョを見上げる) -- アニマ
- はい…何だか、アニマに付けてもらうのはくすぐったいけど…(楽しそうに笑ってみせる)
(そして、自分の左手を差し出し、つけやすように薬指を突き出す) -- コージョ
- (こくりとうなづいて、そっとコージョの左手の薬指に指輪をはめる)
(それは自分のものがそうであったように、そこに在るために造られた指輪はぴったりとはめられる) -- アニマ
- …何だか不思議だね、指輪なんてはめた事はほとんどなかったのに…こんなに違和感がないなんて…(指輪がはまった指を撫でる)
(自分たちが決め、お金を出し合った結婚指輪を見て、どことなく誇らしそうな顔をしている) -- コージョ
- コージョは、あまりおしゃれとかしないものね(そんなところが自分には合うような気がした。最も自分はそんな余裕がなかっただけだけれど) -- アニマ
- うぅ…そんな事はないんだけど…まぁ、ボクの服を買うよりは…アニマの服と、これから生まれてくる子の服を買ってあげたいしね…
(指輪がはまった左手で、アニマのお腹を優しく撫でた…ところで、また神父が咳払いをした) -- コージョ
- (愛する二人が盛り上がるのを止めなければいけないので、わざとらしい咳払いをしておく神父)
『ゴホン…それでは最後に、二人は誓いのキスを…』 -- 神父
- …あまり時間をかけすぎると、神父さまにも迷惑になっちゃうか…(申し訳なさそうに言った後、楽しげに笑う)
それじゃあ…誓いのキスをするよ(アニマの左手に自分の左手を重ねあわせ、アニマの目を見つめながら顔を近づけて口づけた) -- コージョ
- うん……(そっと瞳を閉じて唇を重ねる)
(まぶたの端から、感涙のしずくが一筋、頬を伝って落ちた) -- アニマ
- …アニマはやっぱり、泣き虫さんだね…(以前ならもっと焦ったりしただろうが、今では何故泣くかも大体分かる)
(唇を離すと涙を指先で拭ってあげて、安心させるようにいつもの優しげな笑顔を向ける) -- コージョ
- (応えようにも、言葉に詰まる)
(ただ、こくりと頷いた) -- アニマ
- (二人の姿を見守って一つ頷くと)『これにて二人の結婚は成立しました…おめでとう、お二人とも』
『さぁ、後は二人で腕を組み、新たな二人の人生を歩みなさい…』 -- 神父
- …それじゃあ、アニマ。行こうか(自分の右手の肘を立て、隣を歩くアニマが腕を組みやすいようにする)
(そして腕を組みあうとゆっくりと来た道を歩いていく、来た時は別々の姓を持って歩いてきた道を、今度は一つの姓を持つものとして) -- コージョ
- はい、あなた…(少しはにかみながら、笑顔で見上げる)
(ゆっくりとバージンロードを踏みしめるように) -- アニマ
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- 準備中 --
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