SLV/0022
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- …第一回。ご主人様の今週の奇行&かっこよかったところ会議〜… -- ジェイド
- (この会議いる?って顔) -- バリウ(人型)
- どんどんぱふぱふー💛 -- アクーラ(人型)
- 始まって早速ですが…これこのコメント欄でやることではないわ…別に枠作りましょう枠… -- ジェイド
- ノリと勢いと深夜のテンションで始まった会議だからねぇ…幽霊さんたちの所のパクリさね -- バリウ(人型)
- じゃあちょっと新しいコメントページ作るね💛 -- アクーラ(人型)
- でーきたっ💛こっちに移動しよっ -- アクーラ(人型)
- アクーラ、偉いわね…よくできた子だわ。流石かわいいだけあるわね… -- ジェイド
- かわいいこととよくできることに相関はあるのかね…? -- バリウ(人型)
- 細かいことは気にしなーい☆さてそれじゃあ今週のかっこよかったところだけど…!
ロックはさぁ、サルベージの仕事を真面目にやってるときってかっこいいよね💛女の子のお尻を追ってない時はすっごいまともなんだよねぇ💛 -- アクーラ(人型)
- (完全に同意、という顔で頷く) -- バリウ(人型)
- 本当に、あれで煩悩が無かったらモテたでしょうね。まぁ煩悩のないご主人様なんてご主人様ではないのだけれど…。
煩悩のお陰で私も意志を持つことができたし…二人だって影響を帯びて人型になれているのだし… -- ジェイド
- いや儂は元から人型になれるけどねぇ…死ぬほど長く生きちまったもんだからもう猫耳すら生やさない完璧な擬態さね -- バリウ(人型)
- マジで!?バリウおばーちゃんすっご💛私なんて精霊石がないとどんなに頑張っても人間になれないのに!羨ましいなぁー -- アクーラ(人型)
- そのあたりは流石、と言ったところね。…まぁ人になることができる縛りは置いておいて。今週は他に特にかっこいいことは無かったかしらね…?(サルベージ結果を思い出す)
…今週はアクーラの活躍でほとんど終わっていたわね。ご主人様のかっこよさは出ていなかったわ… -- ジェイド
- 海中での攻撃力はアクーラが一番かもねぇ。ジェイドは風を使えるけど海の中じゃ難しいだろうし…
…儂かい?儂はそもそもそういう方向の力を求められていないだろう? -- バリウ(人型)
- 海の敵は私に任せていいよ♪ゲッター3ばりに働いて見せるからね! -- アクーラ(人型)
- ゲッターアクーラは海…ゲッタージェイドは空…ではゲッターバリウは陸…?(首を傾げる)
…まぁいいでしょう。さて、では今週の奇行ですが…… -- ジェイド
- ヒルデのお嬢にルパンダイブしとったぞ。 -- バリウ(人型)
- ドーンちゃんとデートしてたフォスくんにめちゃくちゃ嫉妬してました💛可愛いなぁ💛 -- アクーラ(人型)
- 私の存在意義でもある真空の剣と被る装備を手に入れた挙句「真空の剣よりもすごーい」とか言い出すものだから…嫉妬で…ふふ…剣の切れ味が上がったわね… -- ジェイド
- …色ボケしているのと、おなごに懸想するのと、女心がわからぬ、という点で。まぁ、いつもの坊やだねぇ。
坊やが変わらなくて涙がちょちょぎれそうだよ儂は。 -- バリウ(人型)
- まぁロックがそうじゃないと逆に気持ち悪いよね💛キッモ💛ってなっちゃうところあるよね -- アクーラ(人型)
- まぁ、ああいう方ですからね、ご主人様は。だからこそ、なのか…けた外れの魔力と勘をお持ちなのかしらね… -- ジェイド
- 時代が違えば英雄の器なんだけれどねぇ、あんなのでも。時代が坊やを認めるかどうか… -- バリウ(人型)
- うーん…!サルベージャーってこう、どんなに頑張っても成果主義!なところあるから無理じゃない?第一、英雄になると色々面倒だからやだ!とかってロック言いそ〜☆ -- アクーラ(人型)
- そうですね…ご主人様は思うがままに生きるのが一番らしい、とは思うので。私たちはそんなご主人様をこれからも支えていきましょう…
…では、第一回ご主人様の奇行&かっこよかったところ会議はこれで終了します。有意義な会議でしたね -- ジェイド
- (そうか…?)……次やるときは何かしらお茶請けの準備を頼みたいねぇ -- バリウ(人型)
- 次はドルチェちゃんもお誘いしてもいいかもね?お疲れ様ーっ! -- アクーラ(人型)
- (3人の美女はその後、音もなく皆姿を消した……) --
- (ハロウィンで大人から獲得してきたお菓子類…を、孤児院の子供たちに分けてあげるロックの姿があった)
よーしお前ら―!みんなに分け合って食べるんだぞー!一人でいっぱい食べる奴はくすぐりの刑だー!(わぁっ、と子供たちが群がり、平和にお菓子を分け合って食べる姿が見られる…ロックは、一つも口にしていない) (そうして子供たちが和気あいあいとお菓子を食べている姿を背に、孤児院の奥の部屋へ向かう。そこは孤児院のマザーの部屋で、月に1度はこうして話をする) --
- 「…ロック、本当にもう大丈夫なのよ?貴方のお陰で…子どもたちに三食も提供できてるし、布団も…。貴方がいたころよりも、ずっとよくなったわ…十分な蓄えもできて…」
(ロックから提供される支援金…ロックの稼ぎの半分を占めるそれを、孤児院に寄付していた。そして、それはもう十分だというマザーに対して) いいんスよマザー、俺のほうだって全然余裕があるんスから。同居人もサルベージ手伝ってくれてるし、別口で儲けもあるし…もし金が余ってんなら、更に蓄えるか、他の孤児院にも廻してください。 ……子供たちのために、できることすべて。お願いします(ロックが頭を下げて。マザーは恐縮し、そして我が子を抱くように、ロックの肩を抱いた) -- ロック
- (マザーの部屋から出てくる…と、子供が一人駆け寄ってくる。女の子だ)「ロック―!おかしありがとー!マザーと何の話してたのー?」(ロックは笑顔で、少女の頭を撫でてやり)
…んー?ちょっと俺の近況報告をなー?最初のダンジョンに潜った話はしたよな?その後また潜って…そん時の話だ!「えー!聞きたい聞きたいー!」「あ、僕も!」「私も!」 (いつの間にか、年端も行かぬ子供たちがロックの周りに集まっている…そういう男だ。子供に好かれる男である)…よーしわかった!んじゃ広場に集合だ!当時の再現しながら聞かせてやるぜーっ! (わぁい、と一斉に子供たちが広場に向かう。その後ろ姿に…自分が幼い頃の姿を思い返して。苦笑を零してから、自分も広場に向かうのだった) …そう、そこでヒルデ艦長がやられそうになったんだ。そこで俺が指輪の真の力を発揮して…!(子供向けに、盛りに盛った英雄譚を。情動溢れる動きで語るロックの姿があった) -- ロック
- ……改めて状況を整理すると、なんかすっごいことになってますよね、この船。人間率低いです(草木も眠るウシミツ・アワー…ロンゴミニアド号の甲板は人外どもの井戸端会議と化していた!ほんとなんだこれ) -- ドルチェ
- どうしてこんなことに…なったんでしょうね?(分からん…って顔) -- ジェイド
- だいたい、ドルチェを押し付けられた頃からロックの運命が決まったんじゃないかねぇ。その後儂を押し付けられて…ジェイドを見つけて…アクーラを押し付けられて… -- バリウ(人型)
- ここにいる4分の3が他人から押し付けられてるのチョーウケル💛まぁ運命の人に会えたから私としては感謝だけどぉ? -- アクーラ(人型)
- 待って下さい、そもそもドルチェは羽海様に引き揚げられたところをマスターが強引に……(ログ確認)強引に……強引に押し付けられてますねこれ(うわ、ドルチェすごいめんどくさがられ方してる…)
ジェイドはむしろ本来人型とかそういう存在じゃなかったところをマスターのドロドロした何かで覚醒してますからね、珍しく押し付けられてないパターンというか……ジェイドが押し付けられてますね、煩悩を。 運命と言うか奇縁と言うか……なんなのでしょう?うちのマスターは厄ネタ処理場かなにかですかね?いえドルチェに厄要素などありませんが。とても益ですが益ゴーレムですが(おやくだちです) -- ドルチェ
- 私もご主人様の記憶は覗けますけど、最初に貰いに行ったのはご主人様だとしても、羽海様が提供する気まんまんだったのは事実ですね。
私は…そうですね、本当に特別なきっかけだったと思います。ご主人様に望まれて生まれられたことが本当に嬉しくて…(咲き誇るように微笑む重い女) -- ジェイド
- (こいつ重くて苦手じゃわーって顔向けつつ)儂もなぁ…まぁ、この船で一番将来性がありそうな存在にあてがうように、と引き揚げられた時に魔力を籠めてたんじゃがな(急に明かされる事実)
シェラのお嬢がそれを受けて無意識で選んだのが、まぁ、ロックの坊やだったわけさね。こんな面白い男だとは思ってなかったけどねぇ…(苦笑を零す) -- バリウ(人型)
- まぁロックは皆のおもちゃだよねー💛とりあえず押し付ければなんか面白いことになりそ―💛って思われてるのかも?
あとねー、ドルチェも厄はないと思うけど重量的な部分と食費的な部分じゃロックのお世話になってたって話じゃんー?ロックハーレムの一員として迷惑かけちゃダメダメじゃなーい?(けらけら笑いながら煽る) -- アクーラ(人型)
- おかしな念を込められたせいで遺物級マジックアイテムが妙な属性を得てしまってますね…この子マスターがいなくなったらどうなってしまうんでしょう?(ちょっと心配)
将来性は確かにあるでしょうね……なにしろよくわからない縁が向こうから飛び込んでくる方ですし。チャンスの塊と言っても過言ではありません。……同じくらい破滅の塊でもある気がしますが、そこはまぁ我々の舵取りでなんとかなるでしょう。しますさせます(させません) 待った。貴女方はともかくドルチェはハーレムの一員ではありませんよ?家族なので。家族なら食費を共にするのはおかしくないですしドルチェのぶんはきっちり家に入れてますし ……アッハイ、重さに関しては若干申し訳ない。なんなら仕事中はアクーラが背中に乗せてくれたらロンゴミニアド号の積載重量も余裕できそうなのですが。無理です? -- ドルチェ
- ご主人様は、凝縮、注入、物質化の特性が魔力にありますから…だから、私みたいなただの護りの風を生み出す程度の魔導具でも、あそこ迄使えますし…幽霊が着れる服を作ったりもできるのです。
10の力で使える私に、いつも100とか1000とか注ぎ込んで…しかもそれがずっと…時には無限大の魔力を注がれれば…精霊にもなります。ご主人様と別離することは考えたくはありませんが、きっと単独でも生きていけるでしょね、私は。 -- ジェイド
- 儂もハーレムというほど性的に好きってわけじゃないんだけどねぇ…。勿論家族として、仕える主としては認めているがね。
(食費の事を聞かれれば、この中で割と上等な猫の餌を普通に食うだけの存在なので目を逸らして黙った)儂、猫じゃし。 -- バリウ(人型)
- でもロックが破滅する姿ってなんかイメージできないなー。こう、ちくしょー!とか泣きながら何とかしそうな感じしなーい?(ジョーカーみたいなやつだよねー💛と)
えー家族ぅー?家族って言うなら家族を背中に乗せて泳ぐ労働する私ってどうなのぉ〜?ってか重すぎて無理(素に戻る)ダイエットしなよぉドルチェ〜💛 -- アクーラ(人型)
- ジェイド自身は魔力の増幅器くらいの力しかなかったところに、妙な才能を持ったマスターの邪な魔力と雑念がワッと洪水のように浴びせられてそうなってしまったわけですか。……責任案件なのでは?(これは重くなるのもやむなし…)
猫ならばネズミの類を狩って食べるとか……いえ、そっちの仕事も結構やってますねバリー。えらいですね(お高い餌食べてええよ、となでなで。偉そうだ!) まぁドルチェのスタンスもバリーと同じですね、ドルチェは性交可能ですがマスターとそういう関係に…というのはちょっと想像できません。あと今のナンパしてやらかして泣いてるマスターのほうが見てて楽しいですし(ひどい) わかります(わかります)なんだかんだでなんとかしそうですが……山も谷もものすごい深い人生歩みそうですよね、あのヒト。やはり守護らねば…従者として。 ですよね(仕方ないね) ですからドルチェが重いのは脂肪ではなく骨格であり食事を控えたところで稼働停止してしまうだけだと何度も言ってるでしょうに。食べないと死ぬのです…だから仕方ないのですもぐもぐ(夜食の合成クッキーもぐもぐ) -- ドルチェ
- 増幅器どころか…強めの風が吹いて、せいぜい敵を足止めする能力くらいしかなかったんです。けれど、ご主人様は私を…好き勝手に捩じり、凝縮させ、固定して…めちゃくちゃに弄りましたから…(顔を赤らめる)すき… -- ジェイド
- ええい、こら、撫でるんじゃないよ(少し嫌そうに)多分儂のほうが年上だぞ、まったく。…まぁ、住まわせてもらってる以上、船の鼠くらいは狩らんと飼い猫とは言えないからねぇ。
そうさね、あの子はあの子らしく動いているのが一番いいんだよ。儂らが体で縛っていいものじゃない…とは思うけれど、まぁ。縛れるほど小さくもないかもねぇ、坊やの器は。(空を眺めて) …とんでもない星の元に生まれてるからねぇ、坊やは。昔…儂が傾国した国の王なんかよりもよっぽどさね。死の運命の線がか細すぎる(殺してもしなないんじゃないかい?と苦笑して) -- バリウ(人型)
- こんな世界でも山あり谷あり人生歩むなんてロックは大変だよねー💛ロックのためになんでもしてあげたい!って気持ちなら私も負けてないんですけどぉ?(エッチなことも含めてねぇ💛)
食べないと死ぬのはみんな一緒だよー!…あ、ジェイドはそうでもない?(いえご主人様の魔力は必要です)だよねぇ。つまり…体を軽くする努力をしなよドルチェ!余計な武器下ろしていいんじゃな〜い? -- アクーラ(人型)
- なんということでしょう。何も知らない無垢な魔導器を自分好みに作り変えた挙げ句存在を捻じ曲げ精霊にしてしまうなど……もはやマスターの子といっても過言ではないのでは?ポジション的には娘なのでは?
えっ、この黄金歴生まれのドルチェより長生きですって?……それ初耳ですね。ドルチェが作られた頃のこと知ってます?というかバリーの生きてきた時代に黄金歴という時代は存在しました?(そこからもう怪しいんだよなぁ、この世界) なんでも言っても限度はありますが……えぇ、えぇ。基本的にはそうですね。ドルチェとて同じ気持ちですよ(エッチなこと?左腕が唸りますが?) そうは言いますが、総重量の約7割はアダマンチウム製の骨格ですからね。買取屋さんにドルチェのフレーム持っていったらひっくり返りますよ、あの仏頂面。黄金歴時代でも超希少な金属でしたから どこかにドルチェの身体をメンテナンスできる設備でもあればなんとかできるでしょうが…あるいはアダマンチウムを変成できる錬金術師とか、ですかね?その場合ドルチェすっごく弱くなってしまいますが。ほぼ人間になってしまいます -- ドルチェ
- ああ、その表現は適切かもしれないですね…そうか、私、ご主人様の娘なんですね…ということは、ご主人様はパパ…?(素敵…と顔をほころばせる)パパの子供欲しい…(やべーぞ!!) -- ジェイド
- ああ、特に喋る様な内容じゃなかったからねぇ…もちろん知ってるよ、黄金歴…それよりだいぶ前から猫又さ、儂は。あの時期は町の…幼馴染が集まるって噂の公園辺りで屯してたけれねぇ…
けれど、ドルチェの危惧は分かるよ。あの時代からこの時代が、直接つながっているのか?って話だろう?…まぁ、自分で考えるんだね(にやり、と笑う。海中から引き揚げられた猫の記憶は蓋をしたまま) -- バリウ(人型)
- (昔の話は分からん!って顔のサメ)アスワドだっけ?もしロックがお金に困ったらドルチェを売りに行けば解決!ってわけだねぇ〜💛(いい事聞いちゃった!と笑顔で)
そんなに上等な設備あるのかなぁ?私も喋れるようになってからそれなりしか生きてないから詳しくないけど…ドルチェの体ってものすごい技術なんでしょ?厳しいよねぇ。 それにドルチェが人間並みになって喜ぶのはロックくらいかな〜?あーでも、ロックは最後は「ドルチェが嫌がるならやめようぜ」とか言いそう💛言いそうじゃない?ロック、家族を大切にする気持ちはすごいもんねぇ💛 -- アクーラ(人型)
- そうですね。ジェイドから聞き出した情報を総合すると、貴女の存在は10割がたマスターのせいということになり……発言や認識は大問題ですが血縁的には問題ないですね。
正直止めなくても平気なような気はしますが、マスターが倒錯的な性に目覚めてしまっては大問題です。なるべく慎むように(めっ) 幼馴染の集まる広場……えぇ、えぇ。ドルチェの記録データにも存在します。やはり黄金歴は存在していて……(海を眺める。すごく海だね)……この下に……本当に…?(それにしては巨石だの原始だの変な文明の遺跡ばっかり…) ……バリーはいじわるですね(ぷく。頬が膨らんだのはクッキーが詰まってるからです。むくれてないです感情ないので) いいですよ、その証言だけでドルチェは充分です。真相は…頼りになるようなならないようなマスターと一緒に探しますよ たぶん「従業員は間に合ってる。帰れ」とか言いそうですけどねあの人。まぁ無限の水差し以上の額になるとドルチェは踏んでますよ。…一度鑑定してもらいましょうか?(なんてね、とくすくす笑う。いえ笑ってません) まぁ遺跡くらいならあるかも知れませんが、稼働状態の設備は絶望的ですね。つまりガマンしていただく他にないということです。いやー重くて若干申し訳ない(てへぺろ) ……そういうところですよね、あのマスター。そんなだからこうやってワケのわからない存在が大挙して船に居着くハメになるんですよ。まったく(呆れたようなため息。しょうがない子だね) …さて、寝坊するとマスターがまた怒りますからね、ドルチェも明日に備えて寝ておくとしましょう。皆様も…言うまでもありませんが、マスターのサポート、一緒に頑張りましょうね(ひらひらと手を振って寝室というか操舵室に引っ込)\ぎっしぃ!!/(ドルチェがベッドに横たわるとすっごい船が揺れます。仕方ないね) -- ドルチェ
- (しゅん)言われなくても…パパが意識があるときは、私は出てこられないので…そんな機会もないと、言いますか…(ぽろりと涙をこぼす)パパに愛されたい… -- ジェイド
- (よしよしとそんな様子のジェイドの頭を撫でて慰めつつ)…あの時代、あの町にいた冒険者たちだけでも…こんな海になる様な、世界を許すと思うかい?魔神すら打ち倒すあいつらが?
だから…そう、それすら裏返すような何かが起きている、といったところさね。ふふ、坊やなら答えまでたどり着くかもしれない…それまでは特等席で見守らせてもらうよ(くっくと笑う) -- バリウ(人型)
- いや、素材として売るわけだからアスワドもきっと持ってってくれるよー(けらけら笑う。こいつ意地悪なメスガキタイプだ!)どーだろねー?近いアンドロイドみたいなのは結構揚がってるみたいだしぃ〜?
ねー。人ったらし…いや、人外タラシ?なんだよねぇ。全く警戒心無くて、距離を詰めてくるからねぇロックは💛そりゃ惚れちゃうよねぇ、色んな子が(しょうがないねーっと) そーだね!これからも私たちでロックのサポートを頑張っていこー!おー!(おー!)(手だけ上げる) それじゃもうお休みする?それじゃあ第二回人外会議はこれで解散!でいいのかなー?(頷く)(ええよ)よっしそれじゃかいさーん! (そうして、甲板から飛び込みサメの姿になって海に戻るアクーラと、猫の姿になってロックの部屋に向かうバリウと、音もなく姿を消すジェイドであった) -- アクーラ(人型)
- サメェェェーっ!! 風よーっ!! え、何、決め台詞的な…?儂そういうの無理… --
- なまえちぇーっく。 -- ジェイド
- (夜。人の姿を取り、一人思案する)
………温かすぎる。(極点に今近づいていると聞いた。北極と言えば…黄金歴の時代なら、これよりよほど寒かった。氷点下を常に記録するほどのはず) (であれば、なぜ?氷が解けた理由、海面が上昇した理由…極点が、温かくなった?)……ああ、なるほど。そうかえ(納得した) (理由は分からないが───この星は、恐らく。地軸がずれたのだ。極点が南下し、氷が解けた) (それならば、これまで感じていた違和感のほとんどが説明できる) ……まったく。誰さね、地軸をずらしたような馬鹿は…(一度腑に落ちれば、猫らしく興味を失ったようで、猫の姿に戻り部屋に戻った) -- バリウ(人型)
- なんか…急に寒気というか、死の気配がしてきたな…?(勘がびんびんに死の気配を感じ取る)コワー…。とじまりしとこ。
それにしてもバリウはどこいったんだか…最近よく一人で出歩くよな、ふわぁ(あくびしながら船の整備を続けるのであった) -- ロック
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- …と、ゆーわけで、しんいりです…よろしくね……(耳をぴこぴこ) -- 刑部(人型)
- (また人外が増えたねぇ…って顔)よろしくね、嬢ちゃん。…海の底から引き揚げられたにしちゃ、私よりだいぶ若いみたいだねぇ。いつの生まれだい? -- バリウ(人型)
- わーいよろしくねー❤一緒にロックのためにがんばろー!(おー!) -- アクーラ(人型)
- よろしくおねがいしますね。(おー!) -- ジェイド
- (おー?)ううん、わかんない…ぼく、まりょくでくどうする、そんざいだっていうのは、おぼえてるけど……いつごろ、なんのためにできたのか…おぼえてないんだ。 -- 刑部(人型)
- そうかい……難儀さね。ま、ロックの坊やはそういうのも、気にしないで…包み込みでくれる子だからさ。甘えるといいよ、存分に。 -- バリウ(人型)
- そうなの?…それじゃあ、そうする。ぼく、あまえさせてくれるひと、すき…。 -- 刑部(人型)
- 「さーて……やってきたな!黄金示す羅針盤の海域!」
ロックが甲板、船の舳先に立ち声を上げる。 先日彼がアルフィンから譲り受け…また、カルレン、ギルカ、幽霊ちゃんからも預かった羅針盤たちが示す海域に、ロンゴ・ミニアド号を先頭に、いくつも船が続く。 ここには何かがある、というロックの勘による呼びかけで、名うてのサルベージャーがその海域にて、宝を求めて集まったのだ。
「本当にここに何かあるんでやんすかねぇ旦那ぁ。傍目にはただの海が広がってるだけでやんすが…」 「なぁに、羅針盤が示す位置は間違いなくここだ。どうせいつもの如く海の底に何かあるんだろうさ…いいモンあると最高」 「何があるんだろねー!楽しみ!パイニテンティア絡みの何かとかあったりしないかな?」
ロックの船の隣を随行するゴーレム船、アレキサンドラ…その甲板でコジローが呟いた疑問に、ランバートが答え、シェラが未知なる探索に想いを馳せる。 彼らもまた、ロックの呼びかけに答え、集まったメンバーである。
「羅針盤自体の信憑性はともかくとして…これだけ海域に近づいたのに何の反応もソナーは示しておりませんわ。ハズレではありませんの?」 「わからんのぅ。過去の遺物の中にはソナーにすら反応しないようなものもあるらしいからのぅ…油断は禁物じゃて」 「直接潜るしかないんじゃない?寒い時期に潜るのは乳首が勃起するから嫌いじゃないけれども!5分と言わず30分以上の無呼吸運動を見せてやるッ」 「はっはっは!こんな極点近くで潜るのはあまり考えたくないなぁ!だが未知が海中にあればそれもやむなし!!魔族の肉体の頑丈さをアピールできるいい機会かな?」
ロアー・テラー号の甲板には、これまた黄金示す羅針盤の情報を追って、クリムヒルデ、ユイカ、ギルカ、ヴィイがそれぞれ思いを零していた。 羅針盤の示す海域はすぐそこである。はずなのに、いまだにロアー・テラー号の高性能なソナーには何の反応もない。
その時、海を割り一隻の潜水艇が海面に顔を出す。 そのままロックの船に随行し…しばらくして、潜水艇から金髪の少女が顔を出し、ロンゴミニアド号、ロックのいる甲板へ駆け寄った。
「ロック、見て確かめたけど…やっぱりまだ海中にも何の反応もないみたい。大丈夫かな?」 「ん。大丈夫だ多分!!俺を信じろー!具体的には俺の勘を信じろー!!」 「マスターの勘は確かに頼りにはなりますが。それはそれとしてここまで反応が無いと少し怪しいのでは?ドルチェちょっと不安です」
潜水艇…アームズバトルシップ『アスピディスケ号』を駆る少女、カルレンが海中を目視した反応の報告を行い、しかしロックは気にせず突撃!とさらに海域へ進むよう全艦に告げる。 その様子を、ロックの同居人のドルチェが見ており…いつも通りの、我が主人の楽観的な様子に、小さくため息を零した。
「んー。極点はさむい。このアザラシの皮が無ければあぶなかった…」 「おーい、寝るなー。いやアザラシだから別に寝てても構わないんだけどよ…サルベージが始まったら手伝えよ?俺もドーン使って潜らなきゃなー」 「うむり。こちらのペンギン型潜水艇にも特に反応はない もう少し先か?」
流氷型改造船の上でんむー?と首をひねるキングのそば、氷の上という場にふさわしい装いでアザラシになるアルフィンと、それを横目にサルベージの準備をするフォス。 ソナーの反応、潜水艇での調査に未だ何もかからないという現状に、僅かだがここに参加するサルベージャーの胸の内に疑問が浮かんだ。 だが、そんな雰囲気を打破するかのように、少年の声が飛ぶ。
「だーーいじょうぶだって!!俺の勘がもうちょっとで何かあるって叫んでる!信じろよ!!」
船団の先頭、小型艇ロンゴミニアドを目標に向けて一目散に駆りながら、声の大きい少年、ロックの叫びが全体へ広がる。 ロックの勘。 それに対しては、ここにいるメンバーは皆……ある程度、信頼が置けるものだとはわかっているので。 そうだ、と言われてしまえば。やれやれ、という雰囲気と共に、舵を取りロンゴミニアド号に続くのであった。
事態が動いたのは、さらに海域に近づき、羅針盤たちが接近しすぎてぐるぐると回りだした時。 恐らくは、直下の海中になにかあるのだろうか、とメンバーたちが考えた、その時。
「────っ!?みんな伏せるか何かに捕まれっ!!!」
勘からくる、ロックの叫びが響く。 直後、海中から光の柱がすべての船を飲み込む様に立ち上り……凄まじい衝撃が、船を、皆を襲った。 余りにも眩しく、目も開けぬ…開いていても何も見えない、そんな光量の柱に、そこにいたすべてが包まれてしまった。
──────そして世界は分かたれる──────
「……く、ぅ。…無事か、みんな……?………──────────っ」
眩しさが収まり、目を隠していた手を下ろしたロックが、目をしぱしぱさせながら周囲を見る。 そして、絶句した。
「…おう…無事だ…ってなんだこりゃあ!?ウソだろマジかよ!?信じらんねぇ…!」 「え、何!?どこここ!?何この音!?波の音がしないんだけど!?」 「くぅー……なに、何が起きましたの?…これは!?土のにおい…!?庭園よりも濃厚な…!?」
ロックの『すぐそば』で、同じく目を開けたランバート、シェラ、クリムヒルデが驚愕に声を上げる。
「……これは。陸地、ですね。ドルチェの記憶領域にわずかにあるものです。今見て思い出しました」 「ドーン!どうなってるんだこれ!?『さあ?ですが、私の記憶域からもドルチェと同様の解答になります。ここは陸地です。それも、大陸と言っていいレベルの。どこかは分かりませんが』」 「……わらわの管理しているダンジョン、に移転したわけではなさそうなのじゃー。知らない場所じゃしゲートも開かん…」
同じくすぐそばにいたドルチェ、フォス、ユイカが各々の感想を零す。 ロックを含めた7名は…光に呑まれたのち、見知らぬ陸地にただ、突っ立っていた。 足元は先ほどまで立っていた船の甲板ではなく、土煙のあがる乾燥した地面。 周囲には山と、森が遠くに見えて……開けた場所。 そして、すぐそばには。
「……これ、ユイカさんのダンジョンの入り口に似てる。…陸地にある、ダンジョン…いや、遺跡か…?」
ロックがそこを見て零す言葉。 石を積み上げて作られた、大きく口を開けて待ち構えているそれ。 地下に続くその大穴は、明らかに人の手による造形が施されており、遺跡であることをうかがわせた。
「…陸地に、遺跡?なんだってんだ、俺たちゃ転移させられたって事なのか?急に、ここへ?随分と突拍子もないイベントじゃねぇか?」 「だが、わらわたち全員ではないようじゃー…半数くらい、姿が見えん。こちらに飛ばされたのは我々だけのようじゃの」 「どうしてですの…?一体何が目的で、こんな?罠、かなにか…なのかしら?」
ランバートが、ユイカが、クリムヒルデがその遺跡の入り口を睨み、周囲を警戒し…なぜ、という理由を考える。 経験豊富で、年長者である故に。慎重に事を判断し、行動しようと切欠を探す。 だが。
「……わくわくしてきたぁーっ!!陸!!遺跡!!冒険だーーーっ!!」 「よーし!遺跡だな?ダンジョンだな!?戦闘だな!!!ドーン、気合入れろよっ!!『いやお前ちょっと。もっと冷静に分析して…』」 「俺の勘が叫ぶ!!どうせほかにやれることもないんやーっ!!突撃やみんなーっ!!急げ―っ!!」 「マスター。落ち着いてくださいマスター。この異常事態に目の前の遺跡に飛び込もうなんてそんな不謹慎なこと…いつ出発します?ドルチェも同行します」
年少組…血気盛んな少年少女たちが遺跡を前にして今か今かとダンジョンに突入せんと勇み足を堪えている。 ドーンやドルチェも止めようと…いやドルチェはむしろ勢いに乗ろうとしているが。止めようとしても効果は薄いようだ。
「ちょっと待て!ロック!そもそもこんな広大な土地の話は聞いたことがないんだぞ?周囲を調査してからでも遅くないだろ!?」 「そうじゃー、せっかくこんなに地面があって土があって、植物があるのじゃ。ちょっとくらい調べてからにするほうがよくないかの?」 「そうですわ。それに、私たちの船や、ここに飛ばされていない他の皆もどこに行ったか調べないことには……」
年長組が年少組の肩を掴んで止めようとして…シェラやフォスは、それに応じてうーん、と力を抜く。 ランバート達が言っていることも間違いではない。 これほどの広大な大地…島とはもはや呼べない、水平線の欠片も見えないこんなところは、初めて見るのだ。 もちろん、周囲の環境にも興味はあった。そちらで探索するにしても、冒険欲は満たされるだろうと。
だが。
「止めるなランバートさん!ユイカさん、ヒルデ艦長!!いや、止まるな!!急ぐんだよマジでっ!!」 「ぬわあぁぁぁぁ……止まるのじゃロック坊ぅぅぅ………」
ロックだけが、止まろうとしない。 ロックを掴んで止めようとしたユイカを引きずりかけてまで、ダンジョンに突撃しようとする。 その様子を見て、一行は怪訝に顔をしかめる。 ……なぜ?そんなに急ぐ?
「…マスター。皆様のご意見もごもっともだとドルチェも思います。どうしてそこまで急がれるのですか?」 「わかんね!!…わかんねーけど、駄目だ!『特大の勘』だ!!…どんどん強くなってる、今ここでゆっくりしてたら全部終わる!急いで遺跡に潜って…一番奥まで……!!」 「特大の勘、だってぇ?…わかった、しょうがねーな」
ドルチェの問いにロックが答えたその内容は、普段の彼からは考えられない程必死な形相で零された。 その顔を見て、付き合いの長いフォスはロックの勘に乗ることを決めた。 普段はおちゃらけていても……コイツの勘だけは、本物だと。
「ロックくん、この周囲500mくらいは…少なくとも、生きてる存在の出す音はしないっぽい。行くなら乗るよ」 「仕方ないですね。こうなったらマスターは止まりませんから。せめてドルチェだけでも付き合いますよ。皆様はどうします?」
シェラもまた、周囲をその鋭い聴覚で調査を終えて…そしてロックの勘のそれに、乗ることにした。 同時に、ドルチェもまたロックに付き従う。マスターを守るのが存在意義の一つなれば。
「…ランバート坊、どうする?ロックがここまで言っているのじゃあ……ただ事ではない気がするのぅ」 「私たちだけ外で残り、周囲を探索する…という選択肢もあるとは思いますわ?ただ……」 「ああ……くっそ、分かってるよ!シェラが周囲を『聴いて』もくれたし…くそ、ロック!これで何にもなかったら後でなんか奢れよコノヤロー!!」
せめて書置きくらいは残させろ!とランバートが乱暴に藻造紙に書置きをして、遺跡の入り口に貼り付け固定する。 そして、外の…陸地の景色に想いを馳せる間もなく。 一行は、遺跡に足を踏み入れた。
余りに急いでいたため。 その遺跡の傍の岩に引っかかり、土と同系色になっていた朽ちた羊皮紙には誰も気づかなかった。 そこにはこう書かれていた。
種別:探検 対象:遺跡 場所:北の方に13日行ったあたりの遺跡 依頼者:■■■■■■■ 報酬:金貨13000枚 情報信頼度:◎◎○○○(あやふやな情報) 参加者:───────────
──────そして世界は分かたれる──────
「ダメでやんす!旦那たちみんなどの船にもいないでやんすーっ!」 「むむ 船の裏にも おらんか?」 「流石にこの寒さで海に潜り続ける人はおらんくなーい?」
伽藍洞になったロンゴミニアド号の甲板の上で、コジローがあわただしく叫ぶ。 周囲の海域を探索していたキング、ギルカもまた、忽然と姿を消したロックら何名かの仲間たちの手掛かりがつかめず、嘆息をついた。
「うーむ。さっきの光か。げんいんは、やはり。おかしなな光だった…アザラシが光にのまれて無となるほどのー、まぶしい光…」 「そう考えるのが自然だろうねぇ…さて、しかしどんな基準でこう別れたのか?そして何が目的だ…?ふむ…」
ぷかぷかと海面から顔を浮かべながら、アルフィンが海中に誰も落ちていないことを報告しつつ、謎の光に疑問を浮かべる。 そして、それを受けたヴィイが好奇心と心配を混濁させた言葉をつぶやき、原因を究明するための思考を始めた。
つい先ほど、海面から眩しい光の柱が浮かび、そして光が収まった時。 周囲には、先ほどまで同行していた…ロックら、数名の仲間の姿が忽然と消えていた。
今現在、この海域に残るメンバーは、コジロー、キング、ギルカ、アルフィン、ヴィイ、そして。
「ロック…!ロックが、たいへん!探すなくちゃ!!」
ロックの姿が消えたことに狼狽を隠せない、カルレンであった。 今にも海に飛び込み…海中をまた探索しようとするカルレンを、アルフィンが止める。
「おちつけ、ピュテセー。あわててもなんにもならんぞ。あいつらが…ロックがそうそうやられるものか」 「でも、でも!どこにもいないなんて…!」
言葉で止められても…カルレンの胸の内の不安は膨れ上がることを止めない。 どうすればいいのかも、わからない。けれど、何とかしないといけない。
「待ちたまえ。カルレン君…だったね?ロック君たちが無事だという保証は確かにない。心配しているのは私たちも同じだ」 「そうだねぇ。けれど、今やることは心配してあたふたして、無駄に時間を過ごすことじゃあないねェ」
勇み足を止めるために、ヴィイとギルカの年長組がカルレンを止める。 慌てたままで動かれては何も進められないこともあるし、なにより。
「…クリムヒルデの旦那がいなくなっちまった今、潜水できる船はテールの旦那とキングの旦那の船だけでやんす」 「余の船は あまり人を乗せられんからのー もし海底に何か遺跡でもあれば、お主の船で運ぶがよい」 「……わ、わかった。がんばる!」
コジローの言葉と、キングの潜水艇としての機能を知ったカルレンは、初対面の人間も何人かいる中で、勇気を出して頷く。 みんなを…ロックを助けるためには、自分の船が必要なのだと自覚し、気を引き締めた。
「よし…それじゃあ、船で潜れる二人はソナーなどで仲間の姿、もしくは海底にある可能性が高い建造物の捜索を。私とギルカ君とアルフィン君は、素潜りで探索を行う」 「…コジローは潜るのは辛いだろう?釣り竿で何か引っかからないか探してみておくれ」 「了解でやんす!」
一先ずの混乱が収まったと見れば、ヴィイとギルカの指示により、それぞれがロック達の捜索…および、光の柱を生み出したであろう、深海に眠る何かを調査するため、行動を始めた。 もし、今この海域にロックらがいないのであれば…恐らくは、光の柱を生み出した何かに、その原因があると踏んで。 そこの調査を並行して進めることとした。
──────そして世界は分かたれる──────
…通路は続いている…
通路の途中で、未完の大器・ロックたちは、古びた遺跡の中へと足を踏み入れた。 寒々として不気味な場所だ……。
「うわ。すげぇ!なんだこれ!?木だ…木の根っこが、岩の壁ぶち抜いて朽ちてる!ドーンこんなの見たことある!?」 「本当ですわね…私たちの常識には無い景色ですわ。時代すら違う様な気もしますわね…」 「急いでなけりゃ調査したり持ち帰ったりしたいんだけどな!すまんが急ぐ!!罠だけ気を付けていくぞぉぉ!!」 「そういって最前線を走るマスターの背中に頼りがいを感じてしまうのが少し悔しいですね」
…通路は続いている……………
部屋に入ろうとしたとき、蒼穹の琴線・シェラがミノタウロスの群れを発見した! 先制攻撃のチャンスだ!
「聞いたことない呼吸音!複数!いるよ、油断してるよ!倒すよ!!」 「なんだこの化物は!?マジかよ…こんな奴ら文献ですら見たことねぇぞ。悪い夢なら覚めてほしいね!」 「だが油断しておる。チャンスなのじゃー!一気に攻めるのじゃー!」
トラブルメイカー・ランバートたちは前哨戦を優位に進めた! ミノタウロスの下っ端の群れと戦闘を開始! トラブルメイカー・ランバートは、ミノタウロスの下っ端を倒した! 悪魔の末裔・クリムヒルデは、ミノタウロスの下っ端を倒した! 迷宮の管理人・ユイカは、ミノタウロスの下っ端を倒した! 夜明けの剣の使い手・フォスは、ミノタウロスの下っ端を倒した! 古の最新型ゴーレム・ドルチェは、ミノタウロスの下っ端を倒した! 未完の大器・ロックは極めて精巧な魔導具で殴りかかり、ミノタウロスの下っ端に致命傷を与えた。 未完の大器・ロックは、ミノタウロスの下っ端を倒した! さしたる被害もなく未完の大器・ロックたちは戦闘に快勝した。
「っしゃあ!突破!」 「不意を突けたからよかったものの…こりゃ何の冗談だ?こんな生き物がまだ生き残ってやがったのか?」 「……これは、黄金歴の……モンスターです。ドルチェの記憶に、ありました。…思い出してきていますね、ドルチェは」 『ドルチェと同じ判断になりたいへん癪ですが、私の思考も同様の結論を。これは恐らく…極めて過去の時代の、遺物がそのまま残っている遺跡かと仮定します』
…通路は続いている………………………
部屋に踏み込むと、金属製の扉が道を塞いでいる。 扉には鍵がかかっていて、押しても引いても開かない。 未完の大器・ロックが開錠を試みたが、開けることはできなかった。 古の最新型ゴーレム・ドルチェが拳で扉を破壊した。
「……あのさぁ。もうちょっとで開けられそうだったんだけど。マスターに何か言うことない?扉が頭にぶつかってすごいたんこぶなんだが????」 「急ぐといったのはマスターです。ドルチェは悪くありません(ふいっ)」
部屋に入ろうとしたとき… 罠だ! 蒼穹の琴線・シェラがとっさに気付き、未完の大器・ロックたちは無事回避した。
「ふふーん。エコーロケーションも結構頼りになるでしょー?」 「流石だなシェラ!…それに比べてさぁ。ロックはさぁ…なんなの?」 「やかましーっ!!エロ本が置いてあったら急いでても飛びつかねぇといけないんじゃーい!!」
部屋に入ろうとしたとき、未完の大器・ロックがレイスの群れを発見した! 先制攻撃のチャンスだ! 未完の大器・ロックたちは前哨戦を優位に進めた!
「うっそ!音はしなかったのに…!」 「幽霊ってんじゃ音もしねぇのかもしれねぇな。けどまぁ俺の勘の前には無駄じゃーい!先制攻撃行くぞーっ!!」 「でもこの幽霊、凄まじい魔力を感じますわ!油断は禁物ですわよ!!」
レイスの精鋭の群れと戦闘を開始! 悪魔の末裔・クリムヒルデは、レイスの精鋭を倒した! 未完の大器・ロックは、レイスの精鋭を倒した! 蒼穹の琴線・シェラは、レイスの精鋭を倒した! 夜明けの剣の使い手・フォスは非常に精巧なロングソードで殴りかかり、レイスの精鋭に致命傷を与えた。 夜明けの剣の使い手・フォスは、レイスの精鋭を倒した! トラブルメイカー・ランバートは精巧な魔導具を詠唱し、レイスの精鋭に致命傷を与えた。 トラブルメイカー・ランバートは、レイスの精鋭を倒した! さしたる被害もなく未完の大器・ロックたちは戦闘に快勝した。
「ドーンがよく効くなぁこいつら!任せてくれていいぜ!」 「むぅ。物理はそんなに効かないようですね。ドルチェ残念です…」 「持っててよかった暁光の剣ー!我が剣に断てぬものなし!だよ!」 「悪魔が幽霊如きに怖気づくと思いまして?」 「物理が駄目なら魔術で、ってな!ロック、そっちはどうだ?」 「任せろーっ!こいつら女の子っぽい見た目してるから魔力はフル充電ーっ!!かわいいねーちゃーんっ!!」
宝箱だ! 宝箱には鍵がかかっている。
「クイッ(ロック、開けてこいよ)」 「クイッ(ロックくん、開けてくれたら後で嬉しいことあるかもよ?)」 「クイッ(ロック、こういうの得意だろ?)」 「クイッ(ロック、出番ですわよ)」 「クイッ(ロック坊、活躍の時なのじゃー)」 「クイッ(マスター、迅速に開けてくださいね)」 「信頼が重い!!!!!」
未完の大器・ロックが鍵を開けた。 ほとんどはガラクタだが、値打ちのありそうな物も多少は収められているようだ。 未完の大器・ロックたちは、宝箱の中から目ぼしい物を選んで持ち帰ることにした。 いくらかの財宝を手に入れた。
「ま、こんくらいは持って帰ってもいいだろ。こんな上等な遺跡を探検して何も持って帰らねぇのは野暮ってもんだ!」 「うーむ、レボルシオンにもないような素材があるのぅ。全く別のダンジョンということじゃな」 「うぅん……でも、こうやって宝箱を開けていると…ドルチェの記憶が何かささやいて…」 「ん──(勘)──みんな離れろ!!」
ん……? 罠だ! 未完の大器・ロックがとっさに気付き、未完の大器・ロックたちは無事回避した。
「っぶねー!!ちくしょう時差式の罠か!とんでもねぇ技術使ってきやがるな…!」 「…そうです、思い出しました。黄金歴の時代、宝箱には必ずこういう罠があるものでした。ドルチェ失敗(てへぺろ)」 「次からはぜひ、開ける前に思い出してくださいませ…!」
通路を進んでいると、熊を発見した!
「っ。やばいです。ドルチェ撤退を提言します。熊はやばいですマジヤババです」 『ドーンも同じ結論です。この時代の熊はマジでやばいです。本気で死を覚悟しないといけません』 「んなこと言ってももう見つかっとるがなーっ!!ちくしょー皆!!気合キメろぉぉぉぉ!!!」
熊と戦闘を開始! 未完の大器・ロックは熊の攻撃を受け、重傷を負った。
「ぐえーっ!!何だこの威力ーっ!?痛い、痛い…!死ぬ……!!(号泣)」 「マスター!?くっ、こんな時は……こほん。がんばれ❤がんばれ❤(応援)ほらプルウィウス様も。シャウエルテ様も、エテルネル様も」 「えぇ!?しょ、しょうがないなぁ!(耳元でASMR)がんばれ❤がんばれ❤」 「しょうがないですわね…頑張ってくださいまし❤頑張ってくださいまし❤」 「頑張るのじゃ❤頑張るのじゃ❤」 「全回復したわ。 よし!!リベンジいいか?(コキ…)」
「なぁフォス。次熊に襲われそうになったらロックを盾にしようぜ。あれ多分再利用可能な盾だぞレアだ」 「同感。多分ロックのケツあたりにリユースマークが刻まれてるよ…」
未完の大器・ロックたちは総攻撃を行い、熊に致命傷を負わせた。 未完の大器・ロックたちは、熊を倒した! いくらかの被害を受けたが、未完の大器・ロックたちは戦闘に勝利した。
「……勝、った…!あぶねぇ!!くそ、ただの生き物のように見えたのに!魔術も剣戟も銃撃もほとんど効果がないとかチートやないかーっ!!」 「とんでもねぇ生き物だな…こんなのが大昔には出没してたって?クソッタレな話だ」 「ですが、何とか突破しましたわ…!」 「だいぶ奥まで進んできました。恐らくですがもうすぐ最奥に到達するでしょう」
…通路は続いている…
部屋に踏み込むと、この遺跡の最後の場所に辿り着いた。 これで、この遺跡の全てを踏破することができた。依頼は達成だ!
──ここからだ。
──────そして世界は分かたれる──────
「旦那方ぁー!釣り糸が、糸がとんでもねぇ根がかりを起こしてるでやんすーっ!多分そこに何かあるでやんす!!」 「あぁ、でかしたぞコジロー君!なるほど、妨害魔術がかかっていたか…目で見ても、ソナーにも反応しない…カルレン君!釣り糸を辿って近づくんだ!」 「わ、わかった!」
捜索を始めてから数時間。 海中にも何の反応もなし、何度も何度も海底を探索しては何の手掛かり萌えられない、ということを繰り返していた一行は、ついにその手掛かりを見つける。 コジローの垂らした、魔法の釣り糸が…妨害魔術で認識から外されていた、隠れた遺跡を発見するに至ったのだ。
「こりゃまた、とんでもない代物だねぇ。このギルカさんの目を欺くなんて…誘ってるのかな?」 「遺跡をおかすのはおすすめできない…とにかく、あそこになにか手掛かりがあるとしんじるしかないな。いくぞー」 「ふむ 余の潜水艇に帰路を見張らせるとしよう」
キングの潜水艇が海上への海路をキープし、全員でカルレンの潜水艇に乗って遺跡へ接近する。 近づき……妨害魔術を超えた先には。 海中に、空気のドームで覆われた、高度な文明を窺わせる遺跡が存在した。
「むぅ。何という技術だ…まさか空気まで深海に留めているとは。これは、泳がずに近づくことが出来そうだ。カルレン君、できるかね?」 「や、やってみる…!」 「ヒィーッ…海の中で呼吸をするなんて恐ろしいでやんす……」 「あはは、コジローの耳がぺたんってしてる!可愛いねぇ、ちょっと昂ってきた」 「それいじょう いけない」 「カカカ さて 何があるのかのぅ?」
出入り口のみを空気の膜の内側へ入れて、そこから降りて…海底の地面に、立つ。 最初に外に出たヴィイが、大きく深呼吸をして、呼吸が問題なく行えることを確認した。 それぞれがそれに続き、恐る恐るながらも…その遺跡に近づき、中を探索する。
「これは…遺跡というよりは、神殿、というべきかな。中が一本道で、狭い…外観から見ても、それほど大きな施設ではないようだね」 「の、ようだねぇ。モンスターの気配もない……何があるのかな?ここは」
周囲に気を配りながらもヴィイとギルカが分析を零す。 その遺跡内部は…遺跡と称すにはあまりにも小奇麗で、そして神聖な気配をうかがわせた。
「あっ!奥になにかある!あそこ!」
カルレンの指さす先、開けた空間に続く道の先には。 空間の中央に鎮座した台座と、その上。 青色に光る、水晶のような宝玉が置かれていた。
一行がその中へ足を踏み入れ、周囲を見渡すと……
『───ようこそ、おいでくださいました。β世界線の中継拠点へ、ようこそ』
機械的な音声が、あたりの空間から響いた。
──────そして世界は分かたれる──────
『───ようこそ、おいでくださいました。α世界線の中継拠点へ、ようこそ』
「えっ何!?ねーちゃんの声!?声で分かる!!これは美人のねーちゃんじゃーっ!!」 「落ち着いてくださいマスター」
遺跡を突破し終えたロックら一行は、遺跡の最奥、開けた空間にあった台座に鎮座する水晶のような宝玉の前で、機械的な音声を聞く。
「この声、おかしい…?どこから聞こえてるのかがわからない!部屋全体から…?スピーカーみたいなのはないのに…どこ…?」 「声色も奇妙ですわね。魔力が籠っているような…機械的なような…」 「それよりもそこの興奮してるバカをどうにかしろ!」 「ロック坊…落ち着くのじゃあああ……!」 「あいつがああまでバカなことしてんだ。多分危険はないんだろ…今は…」
女性の声色に興奮するロックをユイカがとどめようとして引っ張られ、その様子を見てため息をつく一行。 恐らくここが、何かしら重要な空間なのだろう。それは皆が肌で理解するところではあったが。 それはそれとして、ロックという少年は躊躇いなくそんな雰囲気をぶち壊す。
『……お話をしてもよろしいですか?』 「はい。ドルチェのマスターが失礼しました。美女と見ると興奮し始める難儀な病にかかっておりまして」 『そ、そうですか…』
血まみれの肉の塊の傍でため息をついて返答するドルチェに、機械音声も汗を流したようなフキダシで返事をしてしまっている。 だが、真面目な口調に努めて戻して、説明を続ける。
『こちらは、α世界線の中継支点となります。あなた方が存在している世界の、半分を司る世界の一部です』 「半分を…?どういうことですの?話が見えてきませんわね」
『あなた方が存在している世界…海に囲まれた、地球。あれは、二つの世界が融合して出来たものなのです』 「なんじゃと!?むぅ、そう言えばヴィイ坊がそんなことを推測していた気もするのぅ…」
──────そして世界は分かたれる──────
「……つまり、このβ世界線、というものと、α世界線というものが合体して…海面の上昇が発生し、世界は海に包まれた。そういう話かな?私の推測の一部が当たっていたのかもね」 『はい。尤も、今この瞬間は、β世界線とα世界線が分かたれています。この世界にはそういった隙間、空間が稀に生じることがあり……それを指し示すのが、黄金示す羅針盤なのです』
「じゃあ、ロックたちはあるふぁ世界線…っていうところにいるの?早くロックたちを返して!」 『残念ながら、それはほぼ不可能です。あなた方は世界線の統合の余波に巻き込まれた。このまま世界が安定するまでの間、α世界線に飛ばされた方々はこちらに戻ってくることはできません』
──────そして世界は分かたれる──────
『本来ならば、α世界線は滅びるはずの無かった世界。それがβ世界線と混ざり合ってしまった結果、β世界線の海面はさらに上昇し、海が99%を占める星となりました』 「それが、帰れないことと何の関係があるの!?私たちはこの後どうなっちゃうか教えてよ!」
『α世界線とβ世界線はこの後統合されます。ですが、現在分かたれているα世界線…つまり、こちらにいらっしゃるあなた方は、統合後の世界には戻れません。時空のはざまに呑まれてしまうでしょう』 「とんでもねぇ急な話だな!マジかよ、俺らには選択肢の一つもねぇってか?このまま指をくわえて死ぬのを待ってろって?悪い冗談だ」
──────そして世界は分かたれる──────
「それにしては妙じゃないか?何もやれることがないなら、どうして私たちに声を掛けた?『ほぼ』って言ったよねぇ?この宝玉は?…何か、手があるんじゃないのかい?」 『…選択肢未満の話になります。あなた方がやれることは、ほぼありません』
「だとしても、何かあるなら聞かせてほしいでやんす!このまま旦那たちとおさらばなんて、目覚めが悪いにもほどがあるでやんすーっ!」 『……その宝玉は、α世界線とβ世界線を統合する際に使用されるものです。これに触れることで、世界線が繋がる。ですので、貴方方の誰かに、α世界線かβ世界線の宝玉を触れてもらう必要があります』
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『ですが、もしも…α世界線と、β世界線、両方の宝玉に…全く同時に、手を触れることができたならば。同時に世界の統合が生じることになり、貴方がたも向こうに還れるかもしれません』 「なんだと!?向こうの事がまったくわかってないってのに、タイミングを合わせろってのか!?」
『はい。しかし、β世界線の事を感知できない貴方がたに、それが出来ますか?完全につながりは絶たれているはずです。それでも、タイミングを合わせて触れることが、できますか?』 ──────そして世界は分かたれる────── 『はい。しかし、α世界線の事を感知できない貴方がたに、それが出来ますか?完全につながりは絶たれているはずです。それでも、タイミングを合わせて触れることが、できますか?』 ──────そして世界は分かたれる──────
──────そして──────
「───話は分かった。俺の勘の出番だな!!なるほどようやっと腑に落ちた!!このために、この瞬間のためにここまで急いできたんだ!!」
「───私、信じる!私のことをじゃなくて、ロックの事を信じる!!ロックが、私が宝玉に触れるタイミングで、触ってくれるって、信じる!!」
『『───正気ですか?』』
「正気も正気さ。だいぶ前までは焦燥感を伴う勘だったけど、今はカウントダウンになってるんだ。世界線?感知できない?はっ。──オールドスミスの勘を舐めるなよ?」
「正気だもん。ロックは…いつもスケベで、エッチで、馬鹿で、他の女の子にいつも目移りしちゃうけど…肝心な時には、かっこよくて。いつでも、私を助けてくれるって、言ってたもん!」
『『───疑わないのですか?他の方々は?止める方はいないんですか?』』
「エコロケも効果なし。世界線なんてピンとこない。……で、ロックくんが調子に乗ってる」 「そーなったらもう、BET先がロックにしかないんだよな。不安がないとはまぁ、言わないけれど」 「まぁ、元々はロックのサルベージの依頼でこんなことになってるからな。ロックがきっちり責任取るのが筋ってもんだ!」 「ロックの勘、それ自体は……これまで、違えたことはありませんもの。ソナー以上の冴えが利いていることを祈るのみですわ」 「ロック坊、頼むのじゃー…信じておるからの!」 「…ドルチェのご主人様です。マスターは、間違えませんよ。特に、向こうの世界にはマスターの将来の女が待っているのですから。全幅の信頼というやつです」
「ふーむ。疑わないと断ずるには弱いがね。だが、このカルレン君はロック君の将来のお嫁さんと聞いている!ならば向こうの世界でロック君が本気を出すのは当然!」 「それ以上に強い解決策が見つからないともいうけどねぇ。ま、ロックのことだ、鼻で笑いながらやるだろうさ」 「むむむ 余も一緒に触ったほうがよいか?女のみんなで触れるべきではないか?」 「え。わたしもか。しかしアザラシを脱ぐのはめんどう…ピュテセーにまかせる」 「ロックの旦那の煩悩を舐めねぇほうがいいでやんすーっ!旦那はやるときはやる男でやんすよっ!」
『『───そうですか。では、どうぞご自由に。触れてさえいただければ、世界の統合は果たされます。私達管理AIは、そのために存在する。望みをかなえてくださいませ』』
「そうかい。それじゃ、みんな勝手に運命背負わせてもらうぜっ!カルレン!今迎えに行くからなーっ!!よーしカウントダウン行くぞ!5ー!4ー!3ー!2ー!1ー…!!」
「………会いたい。ロック、会いたいよ」
──────汝、ボーイミーツガールを望むか??
「ゼロっ!!」 「ロック──」
──────そして、世界は統合される──────
「…………ん?」
目が、覚める。 いや、元から目が覚めていたように感じる。 ただ、急に……妙な記憶が、ズドンと脳内に直撃したような、そんな妙な感覚。
「世界線……を、超えてきたのか?戻ってきたのか、俺らは??」
周囲を見渡す。 ……ロンゴミニアド号の甲板の上。 隣に、カルレンがいて。 そばに、ドルチェとコジローがいて。 周囲にはみんなの船があって。 みんながいて。
……戻ってきた。 戻ってきた。この世界に。
「……うょしっ!!やった!!やり遂げたぞ俺はっ!!!」
やったー!!と大げさに、ロックは両手を上げて歓喜の声を浮かべた。
「うわぁ!?き、急にどうしたのロック!?頭ぶつけた?」 「ちょっとマスター、急に危ない言動をしないでください。まだサルベージも始まっていないのにどうしたんですかまったく」 「旦那?何か嬉しい事でもあったんでやんすか?」
しかしその声に、カルレン、ドルチェ、コジローからは全く意に介さぬといった具合の返事が戻ってきた。 明らかに、あの経験をした後の言葉ではない。
「……へ?カルレン?ドルチェもコジローも、覚えてねぇのか…?」
「?何を?」 「何のことでしょうか?ドルチェの記憶領域には全く心当たりがありません」 「へぇー…?旦那、もした立って寝てて夢でも見てたのでは?」
覚えていない。 明らかに、世界線が分かたれた事件を覚えていない。
「…おぉーい!!シェラ!フォス!!アルフィン!!!ランバートさんヴィイさんギルカさんキングさんユイカさんヒルデ艦長敬称略さず!!!!覚えてないのかーっ!!??!?」
大声で、周囲のメンバーに確認していても、帰ってくるのは怪訝な様子を咎める言葉のみ。
覚えてないのか? 俺だけ? なんで?
というよりも、さっきの事は実際にあった事なのか? ロックが自分の記憶に疑問を抱き始める。 抱き始めたが、とりあえず。
「…まぁいいや!!無事でよかったぞカルレンーっ!!」 「きゃあ!!きゅ、急に抱きしめないで!?もう、ロックは甘えん坊さんなんだから…」
隣にいる、将来の彼女の体温を確かめるために、ぎゅうう、と抱きしめた。 ボーイ・ミーツ・ガールは、為されたのだ。
───その後のサルベージの事だが。 海底を探索した結果、妨害魔術に隠された、小さな神殿を発見した一行は、その中に乗り込んだ。
水没したその神殿の内部を探索したところ………
役目を終えて、砕けたような宝玉が2つと。
一人頭、きっかり13,000枚の金貨が、見つかったって話だ。 --
- (次の企画があれば……儂が出るか……) -- バリウ(人型)
- 過去に遡って登場できるのずるいなー!私はこの世界から逃れられないよー! -- アクーラ(人型)
- 私もパパから生み出された存在だから…未来の話じゃないと出てこられないわね… -- ジェイド
- (はっ───)ぼくも、いける──?でも、たぶん、おうごんれきまではさかのぼれない…(耳しょんもり) -- 刑部(人型)
- (溜息)…まぁ、この時代じゃあロックの器に惹かれて大人しめになってたけどねぇ。本来の儂に戻れば…国の一つや二つ…という感じの悪女に戻りそうさね。もしくは…その時代に面白い器がいれば靡くかもだけれど… -- バリウ(人型)
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