MI/0005

  • (遅い時間に家に帰る。二人は眠ってるようだ………疲れ切った体を、リビングのソファに預ける) -- 千透 2021-10-25 (月) 23:50:19
    • (二人が眠った後ならば。空気清浄機をフル稼働させて、一服が許される。煙草に火をつけて……)………(心の中で、己の弱さに毒づいた)
      (……弱い。俺はまだ、千里眼の力をフルに扱えていない。それが今日、はっきりした) -- 千透 2021-10-25 (月) 23:51:17
      • (魔眼。浄眼。千里眼。俺の左目に宿る力は多岐なれど………力が、弱い。この程度では、まだ黒の王に及ばない)
        (もう一段階、上を目指す必要がある そのためには)………………颯に聞くしか、ねぇかなぁ……(黒の王の領域。人外、いや神の理すら弄ぶ側)
        (その領域に、恐らくは達しているだろう、我が妹に。聞くしかないか、と腹をくくった これからも…生徒を護るためにも)………しかしなぁ……… -- 千透 2021-10-25 (月) 23:53:11
      • ………受験勉強中の妹にそんなお願い、できるか…………?(急に話のレベルを落として。一般家庭のお兄ちゃんの悩みに近い、当たり前のことで悩みだすのであった) -- 千透 2021-10-25 (月) 23:53:49
  •   -- 2021-10-12 (火) 19:38:02
    • (それは、パックと夕食を食べているときに起きた)

      ───────あら。

      (音の消失。今、吉峰区で音が消えた………一瞬の出来事では、あったけれど) -- 2021-10-24 (日) 21:52:45
      • (もっちもっちもっちもっちもっちもっち)…ん、どうしましたごす姉?お代わり欲しいですか? -- パック 2021-10-24 (日) 21:53:03
      • あ、ううん、なんでもないの(兄が、戦いに言っていることは知っていた。メンバーもそろっていると聞いていたので、きっと大丈夫だろうと積極的に聞いてはいなかったが…)
        (こういうことができるのは、誰だろう。魔力的なものは感じなかったから、雲野君かしら)
        (ああ、けれど、でも。それ、私にもできそうね、と。……………力の使い方を一つ、学んだのだった) -- 2021-10-24 (日) 21:54:24
  • (それは、夏休みに入り……町が、生徒が、本格的に活気づく、そんな深い夜) -- 2021-10-09 (土) 16:02:58
    • -- 2021-10-09 (土) 16:03:12
      • 来た。 -- 2021-10-09 (土) 16:03:21
      • (自宅、立華家。立華の姓を持つ二人、千里眼と順風耳の呪いを授けられた2人が気配を察知する)
        (そして次の瞬間──────) -- 2021-10-09 (土) 16:04:44
      • !?ごす兄!?ごす姉!? -- 2021-10-09 (土) 16:05:06
      • (─────二人は、吉峰区の生家にいた)
        (深夜、月と星空がよく見える濃淡の闇が広がる吉峰山のふもと。周囲には田園の広がるその一角)
        (そこで…………………狂った神、怪異の顕現。媽祖が、闇に浮かび、二人を見下ろしていた) -- 2021-10-09 (土) 16:07:18
      • 「整った」

        (媽祖が、空気を震わせてつぶやく。それは不気味に周囲に響き、千透の眼と颯の耳を襲う)
        (高圧的で、独善的で、狂い咲くような音の響きに……………なぜか、)

        「整った、整った。ようやく育った……私のかわいい二柱のしもべ!!千里眼と順風耳が整ったぁ!!!アハハハハハハハ!!!」

        (なぜか、安心感が生まれる………千透と颯は、その感情に必死に抗う) -- 2021-10-09 (土) 16:09:53
      • 媽祖……!!(見た目としては…女、中国風の民族衣装を着た黒い長髪の女といった具合。だがその瞳はどこまでもどす黒く濁っていた 己のことすら見失うほどの狂気に染まった媽祖を、左目で睨み上げて)
        ……手前ェが何をしたか、忘れたとは言わせねえ。俺たちの両親の仇を……颯の眼の仇を……
        -- 2021-10-09 (土) 16:11:44
      • 兄の耳の仇を。そして、これまでの私たちの、苦渋の道を歩ませたことの恨みを。
        …………ここで晴らす。貴女は狂って尚、己が幸せを考えるべきではなかった。滅ぶべきだったのよ、媽祖。悲しい女神。
        -- 2021-10-09 (土) 16:12:58
      • 「…………?」
        (きょとん、とした顔を作る媽祖。おかしい。この場に呼び出したのは千里眼と順風耳。過去より、二人を呼び出して使役する力を媽祖は持っていた。そうしてしもべとして使っていた)
        「おかしいわね。呼び出したら、『ここに』から始まるべきよねぇ?どうしたのかしら……どうしたのかしら……」
        (その狂った瞳は、二人の姿を正しく認識していない。しもべであった、神であった頃の千里眼と順風耳……それに姿を重ねてみている。誤認している)
        「おかしいわね?おかしいわね。おかしいわね。おかしいわね。おかしいわね。……ああ」
        (少しの問答ののち、すぅ、と目にわずかに光が戻り)
        「早く取り出さなくちゃね。器から、眼と耳を」

        (二人を認識し、器が喋っていると、認識した瞬間──────周囲の地面が、爆ぜた) -- 2021-10-09 (土) 16:16:18
      • (周囲の地面が爆ぜる───文字通り、爆ぜた まるでTNT爆弾でも使ったかのような、圧倒的な炸裂。半径100m以上、立華家跡は一瞬にして崩壊し大穴が空いた)
        (そこにいた二人は────?) -- 2021-10-09 (土) 16:18:00
      • …くっ、颯!! 大丈夫よ兄さん!…いきなりひどいことをするものね!

        (上空にいた。千里眼による『重力の魔眼』で、颯を抱えた千透が重力を操り上空に逃げた……が、空中で姿勢の制御は厳しい。このままでは…)

        くっ…この、クソ怪異が!!
        (強く睨み、左目からビームを放つ。その光線はかつて裏の世界で使ったように、不可視の速度を持って)

        許さないわ……絶対に……!!
        (颯の、異能。耳…音、に関することであれば、世界すべての音は彼女の手のひらの上だ)
        (媽祖の耳に、超がつくほどの爆音…そこら辺の怪異や人であれば、鼓膜が破れ平衡感覚が失われるほどの音を生む。相手の気を少しでもそらして、ビームが当たるよう支援を!) -- 2021-10-09 (土) 16:21:59
      • 「つまらない」

        (空中に浮かんだ二人に、つまらなさそうに腕を一振り)

        (その一動作で、決着はついた)

        「どうしたのよ、千里眼……貴方はこの程度の男じゃないでしょう?やっぱり器が悪いのね」

        (つまらなさそうに、地面に落下した千透を、「千透だったもの」を見下ろす)
        (胴から下が無くなっていた)

        「どうしたのよ、順風耳……貴女はこの程度の女じゃないでしょう?やっぱり器が悪いのね」

        (つまらなさそうに、千透のそばに横たわる颯を、颯だったものを視る)
        (首から上だけが、そこに在った)

        「まぁいいかしらね。どうせ眼と耳だもの。そこだけ回収して、あとはそれだけで使うようにしましょうか」

        (対峙して、戦闘が始まって20秒。立華千透と立華颯が、死んだ) -- 2021-10-09 (土) 16:26:28
      • はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ………!!(夜の街を抜け、目的の場所へ向かって一目散に走る犬人の姿があった)

        はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ(場所はわかっている。そこにでた怪異に、二人が呼ばれたこともわかっている)

        はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、…………!!(自分が何をすべきかも、わかっている。でも、どうして)

        はぁ………!!(戦う音が、していないのだろう)

        (全速力)
        (犬人の身体能力は、高い。馬人と肩を並べ、時には超えるほど……そういう訓練をパックは積んで、鍛えていた)
        (退魔師や警察が現場に来る前に十分に間に合うだろう。周囲のことを気にするほどの余裕はない、時折、街中の人に奇異の眼で見られつつも………走った)

        (走って)

        (走って、走って、走って)

        (走って、走って、走って、走って、走って、そして)

        (5分後。立華家跡地だったところに、たどり着いて)

        (疲れからではなく……………その光景が、うまく呑み込めなくて、信じられなくて、膝を折った)
        (その場にいたのは─────媽祖と、そして)

        ………ごす兄……ごす姉ぇ………

        (初めて見る、見たくなかった、二人の主人の姿であった)
        -- 2021-10-09 (土) 16:34:37
      • 「おや」

        (ぐりぐりぐりぐり、と。千透の亡骸から目を丁寧に取り出そうと、指先で弄っていた媽祖が顔をあげる。新たにこの場に現れた存在に意識が向いたから)

        「犬。…ああ、そうか、器に懐いていた犬がいたわねぇ、そういえば」

        (二人を殺し、念願かなって己のしもべが復活することで、多少は理性を取り戻したのか。じろり、とパックを睨みつける)
        (その手には、颯の両耳が握られており)

        「…安心しなさい。ちゃんと器は返してあげるから。眼と耳だけもらったら、もう用はないからねぇ」

        (にこり、と女神のように微笑むその指は、千透の眼窩をぐりぐりぐり、と。血まみれに抉り起こし、眼球を取り上げた)

        「……ああ、でも見られたのってまずいのかしら?今の時代ってこういうの煩いのよね?じゃあ殺すか」

        (しょうがないわね、と。二人の亡骸を蹴り飛ばし、腰を上げて。パックに正面から向き合った) -- 2021-10-09 (土) 16:38:51
      • ───────(その光景に、恐怖と、しかし………二人の主人への忠誠を持って。気合を持って、睨みつける。媽祖を………)

        (そして………) -- 2021-10-09 (土) 16:40:08
      • 「さようなら、名も知らぬ犬」

        (ふわり、と手を挙げる。そうして、先ほどのように、超常の力でパックを圧し潰そうと、手を下ろ──────) -- 2021-10-09 (土) 16:41:10




      • ───それは流石にやめろ。うちの大切な家族なんでな────
        -- 2021-10-09 (土) 16:42:05
      •  



        ────世界が、割れた───── -- 2021-10-09 (土) 16:42:37
      • 「何ィッ!?」

        (眼前の世界、すべてがまるでガラスのように割れた……媽祖はそれに驚愕し、眼を見開いた)
        (バカな。先ほどまで………先ほどまでの光景は、すべて、すべて)

        ───幻だった!?

        「バカな……バカなバカなバカな!!!いつから!?どうやって!?」

        (目の前にいるパックは割れた世界の後もそこにいた。しかし、その目が見ているのは自分ではなく、自分の後ろの───)

        (振り返る)
        (そこには)

        (人の身であることを止めて──神の身へと昇華した。黒い肌、悪魔のような体になった千里眼と)
        (白く輝き、羽の生えた順風耳の姿があった)

        (顔は、人間の時のまま。しかし、その外見こそ……2柱の神、千里眼と順風耳、そのままで)

        「おお………」

        (見惚れた。媽祖は、その二人の姿に見とれて、そして)

        (脳が爆ぜた) -- 2021-10-09 (土) 16:47:01
      • ネタ晴らししようか。
        ──お前に神を呼ぶ力があること自体は想像できてたから、お前に呼ばれてから攻撃に入られるまでの時間。そこに全部賭けるしかなかったわけだ
        お前は古の時代、千里眼と順風耳を従えていた。ってことはお前自身にはその力はない。自分でできるなら従える理由もないからな。その分、神として圧倒的なパワーはあったんだろうが…
        だから千里眼と順風耳の力を得た俺たちが協力すれば、お前に効く幻術の一つくらいは、何とかぶつけられると思ってな。
        -- 2021-10-09 (土) 16:49:35
      • だから、兄さんの全力の、すべてを込めた瞳術に、私の耳…順風耳による、三半規管、音の操作を加えて、現実と全く変わらない虚構の世界を貴女に見せた。
        すぐに地面を爆ぜさせる攻撃が来たのは驚いたけれど……その時にはもう、私たちはそこにはいなくて、そのあとに見せた技や死体もフェイク。全部、あなたの一人芝居だった。私たちは少し離れて、隙を窺っていたの
        でもここで、私たちにも誤算が起きたのよね。
        -- 2021-10-09 (土) 16:51:34
      • 俺たちが全力で千里眼と順風耳の力を使った結果……お前が近くにいたことも関係したのかもしれないが。俺と颯、二人とも……目と耳の力に吞まれそうになっちまってな。慌てたよ、目の前にいるお前にトドメがさせないって。
        肉体が変化していき、意識も乗っ取られそうになった。眼からくる、神気っつーのか?それが、媽祖に従え、己を捨てろ、殻を破れ、って叫ぶんだからな。
        体はまぁこんなことになっちまうし。一瞬だけ、マジで死を意識した。けどな…………
        -- 2021-10-09 (土) 16:53:53
      • ─────私がいて。
        ──────────兄さんがいて。
        ───────────────それだけで十分だったのよ。私たちが、意識をつなぎとめる、理由には。
        -- 2021-10-09 (土) 16:54:56
      • ……ってわけで、ついさっきまで目と耳の意識と脳内バトルを繰り広げてたが、勝ったってわけだ。最後にパックの顔まで見せられちゃあな?ご主人としちゃツッパリどころってやつ。
        おかげさんで、千里眼と順風耳の力は完全に解放された。すべての魔眼の祖であるこの眼と、すべての音の支配者である颯の耳。二人ならできねーことはなさそうだ。……で、だ。

        どうだ、眼球から入る視界に地球すべての視覚情報を叩きこまれ、耳から入る音に地球すべての音をぶち込まれてる気分は?媽祖よ。
        -- 2021-10-09 (土) 16:57:19
      • 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

        (絶叫、というには生温いほどの咆哮。おそらくは周囲5kmに音は響き渡っているだろう、その慟哭に、しかし媽祖は己の声を聴くことができなかった)
        (何も見えない。何も聞こえない。千里眼と順風耳の力で叩き込まれるこの視界の洪水と音の暴力に、三半規管と視神経が悲鳴を上げる……いや、焼き切れては再生する)
        (平衡感覚を失い、網膜が焼け落ち、処理負荷で脳が爆ぜ、再生して……それを繰り返す)

        「お゙の゙れ゙お゙の゙れ゙お゙の゙れ゙お゙の゙れ゙お゙の゙れ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!゙!゙!゙!゙千゙里゙眼゙!゙!゙順゙風゙耳゙ィ゙ィ゙!゙!゙」

        (かつてのしもべ、愛する神からの反逆を受け……絶叫の中、狂い果てた脳は何度も何度も焼け落ちて、そうして、しかし狂気は解けることがなく)

        「許゙ざん゙!゙!゙許゙ざん゙ぞ゙!゙!゙!゙己゙ら゙の゙罪゙深゙ざを゙呪゙ゔが゙い゙い゙!゙!゙!゙」

        (しかし、媽祖には対抗の手段があった。そう、千里眼と順風耳に対抗するべき力が────それを、発動した) -- 2021-10-09 (土) 17:03:47
      • (次の瞬間)
        (すべての音と光が、失われた)

        「………はぁっ!!はぁ、はぁ………は……………くく、忘れたか……おぬしらは、私が一度、調教したのを。昔は手も付けられない暴れん坊だったわねぇ…?」

        (そう。この2柱、千里眼と順風耳はかつて悪神であった。それを改心させ、従えたのが媽祖という存在だった)
        (ではどのように従えたのか?千透の読み通り、眼の力では千里眼に、耳の力では順風耳にかなうはずもない。だが、一つだけ手段があった。千里眼に順風耳、それぞれの能力の一切を取り上げてしまう力。それがこの……視覚と聴覚の消失)
        (有無を言わさない。周囲の眼と耳、すべてを無かったことにする。完全な虚無、音と光のない空間を作ることができたため…………二人の神を、従えることができたのだ)
        -- 2021-10-09 (土) 17:08:23
      • 「ふふ、ふふふ、どうしてやろうか、このやんちゃな子たちをどうしてやろうかねぇ……!!」

        (もちろん、自分も何も見えない。媽祖はそれでも、千透と颯、二人のいる方向に正確に向いて、捉えた)
        (その2柱が神であること。自分とつながりが深いこと。神になりたての二人に比べれば、媽祖のほうが遥かにそういった気配を読むことに長けている。眼と耳を奪われた千里眼と順風耳であれば、なおのこと)

        「もう油断はしないわ。お前たち二人の力を一変たりとも侮らない。覚醒まで果たしてしまっていては……前のように調教できるとも限らないもの。だから今度こそ、全力で殺してあげる」
        「しょうがないわよね、貴方たちの力が思った以上に強くなっているのだもの。初めてだから失敗もあるわ。次は失敗しない。次はもっと従順な千里眼と順風耳を作り出して見せ」
        -- 2021-10-09 (土) 17:13:08
      • ここですぞ。

        (光と音のない世界。匂いで媽祖の体を捉えたパックの、渾身の、全力の蹴撃が、弱った媽祖の首をへし折った) -- 2021-10-09 (土) 17:14:42
      • 「ぎっ……!!」

        (あらぬ方向に首が捩れる。存在の力が……神としての力が、さらに弱まった。視覚と聴覚の消失空間も効果が切れてしまった)

        「こ、の…犬ぅぅぅぅ!!!なぜ!!何も見えなかったはずだ!!聞こえなかったはずだ!!!」

        (激高する……しかし、そんな暇は媽祖には存在しなかった。先に結果を述べれば、この時の怒りが媽祖の敗因を決定づけるものになった) -- 2021-10-09 (土) 17:16:29
      • (この瞬間まで、すべて待った)
        (そう、千里眼と順風耳を従えていた媽祖……目と耳の力は劣るはずの媽祖が、どうして2柱を従えられたのか?千透は想像し、そして一つの答えにこの空間の存在を察知していた)
        (目と耳の力が奪われてしまえば、俺と颯は戦うすべを失う)
        (おそらくは、平坂会の頼れる仲間たちでも………これを使われた瞬間に、一気に不利になる。数で押す場合、媽祖が油断しないとも限らない)
        (だから、最も信頼のおける家族にすべてを話し、託した)

        (目と耳が使えなくなったら……………お前の鼻で、活路を見いだせ


        兄さん!!!
        (颯が叫ぶ。躊躇はなかった。媽祖のように、一瞬のすきに激高する余裕などなかった。ただいまこの一瞬だけが、最後の勝機)
        (己の身にあふれる、神気…神の力を、兄に譲渡する。兄妹だからこそ、自然と力を渡すことができた。少しずつ、体が人間に戻っていく……)

        ああ!ここで決める!!………俺たちの人生を奪ったこいつに、俺たちのすべてを込めて………!!

        (千透の体に神気が集まっていく。筋肉が盛り上がり……さらに肉体が変貌しそうになるのを、こらえて、コントロールして。それはすべて、左目の魔眼に注力する)
        (かつての千里眼にもできなかった、2柱分の神力を込めての魔眼発動。空間すら支配する程の神代の神秘の再現)
        (この時、二人の力を合わせて、初めて。媽祖に力でも上回った)

        さよならだ、狂った神話。──────消えろッッ!!!

        (虚無の魔眼)
        (その眼で見られたモノは、世界に存在を許されない) -- 2021-10-09 (土) 17:24:09
      • 「っ────!!バカな!?負けるというのか!?私の、我の力が、貴様らなどに!?」

        (己の神力を上回る力で、世界に存在を否定される。少なくともこの一瞬前なら勝てていた。殺し得ていたかつてのしもべに、今、力負けしている)

        「バカな、嘘だ、なんで、どうして、こんな、私は、そんな……」

        (全身の力が抜けていく)
        (狂気を孕んだこと。千里眼と順風耳を作るために神気を分けていたこと。先ほどの再生のダメージ。首が折れたこと。それらすべてが、媽祖の力を蝕んでいた)
        (抵抗は物の数秒で)

        「嘘、嘘……ああ、なんで、オトタチバ」


        (消えた。空間に溶けるように、飲み込まれるように…………媽祖は、元からいなかったもののように、あまりにもあっけなく、そこからいなくなった。) -- 2021-10-09 (土) 17:33:30
      • (──勝った)
        (勝利した。成し遂げた。両親の復讐)
        (だが、その余韻を味わうには……皆、あまりにも疲れ果てていた)

        …………っぶはーーーーー……!!(先ほどまで、空中に浮かんでいた千透の体が……地面に落ちる。最後の魔眼で振り絞った結果、神の…悪魔のように変貌していた体は元の人間の肉体に戻り。飛行能力を失った)

        ……やった、わ………けど、もう、無理………(同じく、人の身に堕ちられた、元の姿に戻った颯も落下する。大穴が空いた地面に、落ちるといったところで)

        ごす兄、ごす姉っ!!……っと、っと!!………っと…!

        (パックが慌てて受け止め、大事には至らず。それでも……そもそも、媽祖と対峙している、それだけで精神は抉られ、狂気と戦わざるを得なかった)
        (その結果、パックの髪色、毛の色はほとんど白く…白髪になってしまっていた 3者が3者とも、満身創痍の状況であった) -- 2021-10-09 (土) 17:38:02
      • (大穴の開いた地面。周囲全域にわたり響いた媽祖の絶叫。そして、怪異と神気が濃密に混ざり合った気配の伝播)
        (二人が媽祖と対峙してから、おおよそ10分未満ですべての決着はついたが………この場から脱出しなければならない)
        (流石にこの惨状は、静が来たとしても大事になることを避けられはしないだろう。俺たちがその現場にいることを視られては。だから、まずは体力の回復を)

        ……パック……ちゃんと持ってきたか、言ってたモノ…
        う……は、はいですぞ。ポーション2つと、ネクタルですな…?…力を使い果たして、ふたを開けられる自信がありませんぞ……

        (その言葉に、千透がパックを視る。胸元にしまわれたネクタルがふわりと浮いて……勝手に瓶の口が開き、パックに振り撒かれた)

        ……眼の力は健在、か。…パック、回復したら俺らにポーション飲ませてくれ。ここから逃げる…大事になって教師辞めんのは嫌だ………

        (そうして、回復して髪の色も戻ったパックに、ポーションを飲ませてもらって回復する兄妹)
        (急ぎ、静にLINEを飛ばそうとして……唐突に呼ばれたので携帯すら持ってきてないことに気づいて。しょうがなく連絡なしに、まずは現場を後にした)

        (復讐は為した)
        (この行為の意味は………そのあとの生き方で意味を見出すものではないかと。ある勇者から、聞いた言葉を思い出す)

        (これからは、ゆっくりそれを考えていこう。後悔はない。……少なくとも、両親の墓碑に、恥ずかしがることなく報告ができる事を為したのだから) -- 2021-10-09 (土) 17:45:28
      • 臨時ニュースの時間です。
        昨晩未明、吉峰区の空き家付近で、大規模な爆発の跡が発見されました。
        そこはかつても怪異による事件があった場所の近くで、周囲の田園地帯が100mにわたり巨大な大穴が空いていたということです
        幸いにも周囲に民家はなく、この爆発によりケガのあった人は0であるという報告がありました
        怪異対策本部の退魔師の発表によりますと、「かつてここで事件を起こした怪異による自殺」のようなものと判断されているようです
        爆発の発見された数分前、周囲10kmにわたり慟哭のような叫び声が聞こえた、という市民の声もありました。
        専門家からは、かつて事件を起こした怪異がその行為を悔い、現場に戻って命を絶ったのではないか、といった見解も見られています。
        退魔師本部は後日、大穴を補修する工事を実施し、周囲に僅かな神気の残り香も見られるため、墓碑を作り奉ることで霊気の安定を図ることのことでした
        では続きまして次のニュース………
  • (夜空が視える。梅雨明け寸前の、最後の雨。曇り空を見上げて……オリオン座の光が見えた) -- 2021-10-07 (木) 22:31:40
    • (学校の屋上、濡れながら煙草を吹かす。深夜、町を見下ろす───
      ───水白市全域、いや宮城県の全域に至るまで。俯瞰視点で全体を見て、顕微鏡のように細かいところまで視える)
      -- 2021-10-07 (木) 22:32:46
      • (水平線を視る。山の向こう、海の先。直線には見えない、どんな望遠鏡を使っても見えないはずの水平線の向こう。西の空、日本を超えて、水平線を超えて、中国大陸を超えて、ヒマラヤを視る)
        (その距離、およそ千里。…………異能の力が、強まっている)
        -- 2021-10-07 (木) 22:37:56
      • (先日、媽祖に会ってから……魔眼を強制的に解放されてから、急激に進化が進んだ。使用後の疲労もほとんどない。気を抜けば、勝手に発動してしまいそうになるほど)
        (その力の強さが…………怖い。人間ではなくなってしまうような感覚。何でもできる全能感。これに身をゆだねるのは危険だ、と千透の人間としての理性が叫ぶ)
        (おそらくは、もう間もなく。俺という千里眼の器は、あいつの期待するものになるのだろう。その時、おそらく俺は狙われる。颯も、とっくの昔に仕上がっていると分かれば……ああ、あれは必ず奪いに来る)
        (俺と、颯の器としての意識を消して。言いなりになる、随神へと変貌させに……あいつは、もうすぐやってくる)
        -- 2021-10-07 (木) 22:41:31
      • (実のところ、勝算は薄い)
        (千里眼と順風耳……それを従えていた媽祖は、従えていた理由がある。すなわち、千里眼の能力も順風耳の能力も媽祖は持っていなかったということ)
        (だから、媽祖が俺たちの意識を刈り取る前に、眼と耳で媽祖を殺せば……勝機はある、と。その方法も、颯と打ち合わせ済みではあるが)
        (それでも、相手は神霊を祖とする怪異。どんな力があるかたまったものではない。……少なくとも、これまで裏の水白で会ったような、怪異とは……一線を画すであろう)
        -- 2021-10-07 (木) 22:43:53
      • それでも。 -- 2021-10-07 (木) 22:44:04
      • それでも。 -- 2021-10-07 (木) 22:44:13
      • (私たちは、復讐を果たさなければならない。両親の命と、兄の耳と。) -- 2021-10-07 (木) 22:44:35
      • (妹の眼の、報いを。) -- 2021-10-07 (木) 22:44:50
  •   -- 2021-10-04 (月) 20:23:45
    • 兄さん。………帰りが遅かったわね。ウーバーで食べてしまったわ。………まさか…(9時を過ぎた立華家。妹が返ってきた兄の様子に、察する) -- 2021-10-06 (水) 19:22:23
      • この臭いは。ごす兄。あなたは… -- パック 2021-10-06 (水) 19:22:40
      • 俺さぁ…外食してきたなぁ… -- 千透 2021-10-06 (水) 19:23:02
      • っ!大人の男のやること、珍しくもない! -- 2021-10-06 (水) 19:23:17
      • サバの刺身なんだ。 -- 千透 2021-10-06 (水) 19:23:33
      • ……何を言っているの? -- 2021-10-06 (水) 19:23:48
      • いやさぁ、生でサバなんてって馬鹿にしてたさ。がねぇ、いやぁ、味わい深かったって感動したぁ… -- 千透 2021-10-06 (水) 19:24:32
      • (くぅぅぅうぅぅ) ←おなかの鳴る音 -- パック 2021-10-06 (水) 19:24:50
      • 嘘よ!兄さん流の強がりよ! -- 2021-10-06 (水) 19:25:27
      • なら行ってみなよぉ、いい店だった。情熱を秘めたごまさば… -- 千透 2021-10-06 (水) 19:25:56
      • 兄さんっっっ!!! -- 2021-10-06 (水) 19:26:12
      • すまない、言い過ぎたな。しかしもう一つ現状報告をしておくと、その店はごはんお替りが無料ってことだ! お前はともかくパックも満足する最高の店なんだ! -- 千透 2021-10-06 (水) 19:27:12
      • (垂れるよだれ) -- パック 2021-10-06 (水) 19:27:29
      • 可哀想になぁ、ウーバーで済ませちまって辛いだろ? 楽にしてやるよ。 心配するな(両手をわきわきしながら食事代を出す)
        フリーでとれるサバの南蛮漬けだってたっぷり召し上がってやる。 俺、食欲ってのあるつもりだからさ
        -- 千透 2021-10-06 (水) 19:28:43
      • くうっ!!言うなぁ!! -- 2021-10-06 (水) 19:29:07
      • ハハハハハ!!ハハハハハハハ!!(部屋に戻る) -- 千透 2021-10-06 (水) 19:29:24
      • くっ…パック!私たちも明日そこに行くわよ! -- 2021-10-06 (水) 19:29:41
      • 実は生臭い食べ物好きじゃないですぞ。 -- パック 2021-10-06 (水) 19:29:54
      • パック。 -- 2021-10-06 (水) 19:30:05
  • 兄さん。(夕食の後の時間。リビングで、スマホをいじる兄に唐突に声をかける) -- 2021-10-03 (日) 18:31:35
    • ん?……なんだ?(いじっていたスマホを一度閉じて、颯に目を向ける) -- 千透 2021-10-03 (日) 18:32:08
      • 私に言ってないことあるでしょう? -- 2021-10-03 (日) 18:33:11
      • !……………なんのことだか。 -- 千透 2021-10-03 (日) 18:33:26
      • 先週、夜、私たちの生家。 -- 2021-10-03 (日) 18:34:12
      • ………………すまん。 -- 千透 2021-10-03 (日) 18:34:26
      • いいわ。兄さんが私を想って口を噤んでいたことはわかるから。
        けれど、隠し事はしないで。個人的なことならともかく……「それ」は、私たち家族の問題じゃない。……さみしくなってしまうわ。
        -- 2021-10-03 (日) 18:35:19
      • ……悪かった。………俺だけでなんとかしようとは思ってた。けど、そうだな、お前ももう大人だ。……ちゃんと相談するべきだったな。 -- 千透 2021-10-03 (日) 18:36:00
      • わかればいいのよ。それで……あの、怪異は -- 2021-10-03 (日) 18:36:17
      • ああ、あの後調べた。そもそも俺が眼、お前が耳…ある程度予想はついてたけど、間違いない。ありゃ媽祖だ。 -- 千透 2021-10-03 (日) 18:36:56
      • 媽祖。……って、確か、神様よね…?青森かどこかで祀られてる・・ -- 2021-10-03 (日) 18:37:20
      • 青森だけじゃなくて日本各地、世界各地で信仰があったようだな。土地神の一種だ。このあたりでも神社とかはあるらしい。…問題はなぜ俺たちが、どうしてこんな目に、ってところだが…… -- 千透 2021-10-03 (日) 18:38:11
      • ……10年前。両親を殺されて、私たちも重傷を負って。残ったのは、兄さんの眼と、私の耳だけ。…理由はわかったの? -- 2021-10-03 (日) 18:38:44
      • 想像も混じるが。整理するとこんな感じだ。
        まず、媽祖はオトタチバナヒメっていう日本の神様に重ねて信仰されてるケースがある。おそらく神様の媽祖、分霊かもしれんが今回の俺らの敵である媽祖は、過去にオトタチバナヒメと関係を持った。
        で、ここが重要だが…媽祖には2柱、従えている神がいた。千里眼順風耳だ。千里を見通す眼と、世界のすべてを聴く耳を持つ、2柱の従者。
        -- 千透 2021-10-03 (日) 18:41:00
      • 目と、耳。……私たちのこと? -- 2021-10-03 (日) 18:41:16
      • そうだ。つまり媽祖…俺ら家族を襲った媽祖は、自分の力でなぜかその2柱を再現しようとした。無理矢理にその力を生み出そうとした。
        ……こっからはかなり想像が入るが、媽祖は何らかの経緯で、オトタチバナヒメを…愛する人を失ったんだろう。それで狂った。狂った末に、千里眼と順風耳を殺したか追放したか…それも失った。
        失った後で狂った媽祖は考えたんだろうさ。すべてをやり直すために、すべてを元に戻せばいいと。そうして千里眼と順風耳を作るために、媽祖は動いた。
        ……俺らの苗字、立華ってのはこのあたりじゃあんまりない名字でな。調べたら、当時に若い男女の兄妹がいたのは多分俺らだけだ。狙われた理由は……オトタチバナヒメの名前にあやかった。そうじゃないと説明がつかない。
        -- 千透 2021-10-03 (日) 18:44:02
      • ……苗字が?立華というだけで、私たちは目と耳と両親を失ったっていうの?……そんな理不尽が… -- 2021-10-03 (日) 18:44:38
      • あくまで俺の想像だ。全然違う理由……とは、こないだの媽祖の叫びからすると考えにくいが、たぶん、そうだ。
        そうして、俺に眼を、お前に耳をつけた。ご丁寧に俺の耳、お前の眼をつぶして、それに依存しないと生きられないようにしてな。……そうして、力が育つまで待ってたんだ、たぶん。
        …俺の眼の成長が遅いのを見越して、こないだ強引な手段に出たようだけどな。無理矢理神力をぶち込まれた。最近、視えるものが見え過ぎることがある。……颯、お前のほうに変化はないか?
        -- 千透 2021-10-03 (日) 18:46:46
      • 私はないわ。前からずっと。聞こうとして、聞けないものはないから。 -- 2021-10-03 (日) 18:47:45
      • ……マジ? -- 千透 2021-10-03 (日) 18:47:56
      • 嘘に『視』える? -- 2021-10-03 (日) 18:48:12
      • …いや。…ああ、クソ。颯の言うとおりだな…もっと前からよく相談しておくべきだった。
        順風耳の能力は、世界中のすべての会話を聴きとれるってそれだ。そこまで行ってないと勝手に思ってたが…そうだよな、颯は耳に頼らざるを得なかった。俺よりも能力の成長は早くてしかるべきなんだ。右目が残っていた俺とは違って…
        ……そうなると、また媽祖が来る時期は近いかもな。俺の眼が整った段階で、おそらくは…俺と颯を従えに、またあの狂った神が来る。
        -- 千透 2021-10-03 (日) 18:49:49
      • ……状況はわかったわ。それで兄さん、私たちは…備えておけばいいのかしら?その媽祖という、狂った神様…いえ、怪異に襲われたときに。殺せるように。 -- 2021-10-03 (日) 18:50:44
      • そうだ。…俺たちは、あいつを殺さないとスタート地点に立てない。両親の仇は…必ず取る。これまで俺たちを育ててくれたおじさんおばさん、周囲の人たちと、肩を並べるためにな。 -- 千透 2021-10-03 (日) 18:51:40
      • わかったわ。…備えておく。後でお互いにできること、能力の共有をしましょう。私もこれまで、あまり兄さんに自分の力を説明していなかったから…できると思うことは、いっぱいあるの -- 2021-10-03 (日) 18:52:15
      • そうだな。…俺たちが死なないように、周りの人たちに被害が及ばないように、そして復讐を果たすために……もうちっと兄弟の時間を設けるか。 -- 千透 2021-10-03 (日) 18:52:43
      • ……そ、そのぉ。ごす兄、ごす姉。……正直僕の頭では理解が及ばないのですがー……僕は、何をすればいいのですか?何ができますか? -- パック 2021-10-03 (日) 18:55:45
      • ………そうだなぁ -- 千透 2021-10-03 (日) 18:56:03
      • ………そうねぇ -- 2021-10-03 (日) 18:56:17
      • ひとまずは、腕と鼻を磨いておいて?(くれるか?) -- 千透&颯 2021-10-03 (日) 18:56:49
      • は、はいですぞ。……荒事もがんばりますぞ、むん! -- パック 2021-10-03 (日) 18:57:09
      • 頼むわ。…パックも大切な家族の一員だ。巻き込む形にはなるが、蚊帳の外にはしねーから。 -- 千透 2021-10-03 (日) 18:57:48
      • 私たちの復讐に突き合わせてしまってごめんなさいね。でも、頼らせてちょうだい。今までのように、これからも。 -- 2021-10-03 (日) 18:58:18
      • はいですぞ!お二人のためならこのパック、全力で頑張りますぞ! -- パック 2021-10-03 (日) 18:58:42
  •   -- 2021-10-02 (土) 01:27:09
  • (吉峰区、夜の見回り) -- 2021-10-01 (金) 23:56:31
    • (10時を過ぎたころ。千透が一人、吉峰区を歩いていた……足が向かう先は、自分の生家。もう誰も住んでおらず、10年前から時が止まったままの、寂れたそこへ)
      (急に、なぜ?このことは妹にもパックにも伝えていない、教師の飲み会で遅くなるとは伝えてるし、大学時代から朝帰りはたまにしている。心配はされなかった……嘘の音を、颯が聞き取っていなければ)
      (異能の、魔眼の力は全開だ。空気中の塵から赤外線からX線から温度湿度音酸素濃度風気圧全部わかる。………それで追うのは)………(怪異の気配と、神気が混ざり合っている、歪な存在)
      -- 2021-10-02 (土) 00:00:05
      • ……10年か。(10年前。立華家は、謎の怪異の襲撃を受けた。その結果、両親は死亡、15歳の千透と8歳の颯は重傷を負って……そうして、目と、耳を、奪われて……眼と、耳を、得た)
        (調査の結果、怪異は結局捕まらず……家族に知らされたのは、「現場に神の気配もあった」という1点 だから、だろうか。そういう気配がしたときに、自然と足が向いたのは)
        (過去にこうした気配を捉えたのは3回。学生時代に2回、教師時代に1回。だが、どれも外れだった。単純に怪異を討伐していた神系の人だったり、神器系の武器を使っての討伐だったり……)
        (だが)
        (今回は違う)
        …………痛ぇな(魔眼の力を全開にしているからではない、その痛み。目を奪われた時の痛みが、ずくんずくんと、千透を苛んでいたから)
        -- 2021-10-02 (土) 00:03:56
      • (敵を見つけたら……どうする?殺すか?当然殺す。殺す前に聞ければ、理由を聞く。颯の目と、俺の耳を奪った理由を なぜ、俺たちが狙われなければならなかったのか)
        (そうしてその答えは、旧家の上に立っていた)


        アハハハハハハハ!!アハハハハハ!!!!アハハハハハハハハハ!!!!!
        (女の、怪異で、神。魔眼で読み取れたのはその情報…そして、魔眼でなくてもわかる、それ。───くるっている。)

        育った、そだったそだったそだったぁ!!!私の目と、耳が、こぉんなにも大きく育ってぇ!!帰ってきたんだねぇ、アハハハハハ!!!!

        …テメェは何だ。(睨みつける。長年探した親の仇、妹の仇。…左目から一筋、血の涙が流れた)……テメェは何で、俺たちを狙った!!答
        つまんない。

        (左目が、炸裂したかと勘違いするほどの……激痛。声にならぬ悲鳴を上げて、左目を抑えてうずくまるしか、なかった)

        つまんない。つまんないつまんないつまんない。まだ、千里眼になってない。
        つまんない。この程度でしかない、つまんない。
        これじゃ、順風耳も期待できないわね。つまらないわ、つまらない、つまらない、つまらない───
        だから、もっと成長したら、また様子を見に来てあげる。私のかわいい子供たち。かわいいかわいい子供たち。
        わたしと、オト「タチバナ」ヒメの、かわいいかわいい子供たち。
        「千里眼」と「順風耳」。あなたたちが、あなたちになれば、私は私でいられるのだから───だから、時期を待つわ

        収穫の時期を -- 2021-10-02 (土) 00:15:41
      • (悶絶する中で……失望の声と、怨嗟の声と、そして、耳にする……「タチバナ」「千里眼」「順風耳」。知っている、知らない言葉)
        (痛みが治まってきたころには………もう、謎の怪異はいなかった。どこへ行ったのか…左目の魔眼で、痕跡を追いかけようとして、)ッ!?(今度は脳に衝撃が入った)
        (俯瞰視点の魔眼を使おうとしたが、範囲が……これまでの数倍になっている。魔眼の力が、増していた)………クソ、クソが!!(忌まわしい力に、誰もない夜に、空に毒づいた)
        (空には曇天が覆っていたが……その先の、星のすべてを数えられるほどに、魔眼はすべてを見通していた)
        -- 2021-10-02 (土) 00:18:55

Last-modified: 2021-10-25 Mon 23:53:49 JST (35d)