名簿/465059
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- やっほー、久々ね常葉。まさか今頃になってまた同行するようになるとは……って、返事が無い屍モードだったりする? -- ミコト
- …返事が無い、屍のようだ。うむ、人生で一度は言ってみたい台詞シリーズを無事消化できたわね
それじゃいないみたいだし帰ろうっと(そそくさ) -- ミコト
- (自分で言い出したわがままというか贅沢とは言え、賀良に連れていかれたレストランは普段行ったことも無いような高級店であり、お上りさんのような心境を抱えつつ落ち着かなげに案内された席に着く)
(折角だからと冒険の収入で買ったドレスが自分には不釣り合いのように思えて、密かにため息をつく。何もかもが初体験であった) ……。 (テーブルの対面に座った家主を盗み見見て、浮ついた気分をごまかすようにグラスに注がれた水を一口含んだ) -- リリオ
- (有事の際に購入したはいいものの終ぞ使う機会もなかったタキシードがようやく日の目を見る日が訪れた)
(学園の保健室でも、研修中の大学病棟でも、白衣が一枚あればそれで足りてきたからだ) (上級階級の匂い漂う優雅な雰囲気の中でも、リリオとは対照的に動じた様子もなく、注文したコース料理が運ばれてくるまで静かに待とうとつとめたが) リリオ、改めて卒業おめでとう。主席の件は残念だったね。 (残り僅かとなった二人で過ごせる時間の中では、少しの間も惜しい) -- 賀良
- (ちらりと見た賀良の姿は堂に入ってるという言葉がふさわしく思えて、ますます自分がこの場にそぐわないように思えてきた)
っ、はい!? い、いやー。確かに残念やったけど、お陰様で随分覚えはええ事になったみたいで。 これやったら大手振って戻れるなぁ、とか思いますけど…… (戻ってどうするのか、という事は努めて考えずに居たが、自分は魔法の国に戻らざるを得ない。ふと浮かんだ疑問を口にする) 賀良さんは……ウチが居らんようになっても、こっちで変わらずお医者さんするんですよね? -- リリオ
- 驚かせたかな、すまない。
(急に声を掛けた件について詫びる。短いようで長かった一年が過ぎ去ろうとしている中、リリオにも思うところがあるのだと) 謙遜はしなくていい。君は目的を達成するため努力して、結果を出したんだ。 君の成長は、一年を一緒に過ごした僕が保証する。 (ウェイターが「Red Goose」という銘柄の赤ワインを運んでくる) (二人の前にあるグラスに注がれると、少々賀良は顔を顰めた。リリオはまだ未成年なのだ) いや、僕は旅に出るよ。医師免許を取った後は、元々その予定だった。 医学が発展したといえど、地域による医療技術の格差や医師数の開きは捨て置けない問題だ。 この街には、医者は十分過ぎるほどいる。僕は国境なき医師として、世界を巡りたい。 -- 賀良
- あ、いえ考え事してたんで……
(自らを評価する言葉に苦笑交じりのはにかんだ表情で応え、照れ隠しにワインを一口。渋味に眉根が寄る) えっとな。ウチが頑張れたとしたら、それは家主さんが影に日向に応援してくれたからやと思うんやけどな? (旅に出るという言葉には驚いたような表情で) あ……そう、なんや。ほな、ウチがこの街に遊びに来ても居らへんのやねー…… -- リリオ
- おいおい、大丈夫かい。君にはまだ早いよ。
(リリオのものとグラスを触れさせてかち慣らすと。こちらもワイングラスに唇をつける。未成年に出すには少々ハードな渋味が口の中に広がった) (性格上普段ならば絶対に制止する。見過ごしたのは、今日はリリオの希望で訪れたという点を加味した無礼講のため) 部屋を提供した以外に、僕が君を手助けしたかな。おっと、尻を叩いた記憶は多々あるな。 (もう一口、ワインを喉元に流し込んで) そうでもないさ。待ち合わせの日付でも決めてくれれば、僕は戻ってくるよ。 しかし君も魔女として多忙な日々を送るはずだし、遭う機会には恵まれなさそうだ。 -- 賀良
- (慣れぬ渋い味を持て余しながら、運ばれてきた前菜に舌鼓をうつ。悲しいかな、こういう所に来たことが無いリリオにとっては良し悪しは分からずただ美味しいとしか言えないのであるが)
そのお尻引っぱたかれたり、後は……一人やなかったて言うんが大きいんやけどね? ……どうなんやろうなぁ……戻ってどうするとかも、特に考えてへんかったし…… -- リリオ
- 満足しているようで嬉しいよ。僕もこういう店は不慣れでね。
(ワインはともかくとして、料理の味についてはそれなりにリリオも満足しているようで胸を撫で下ろす) (繊細であらゆる物事に一拘りを持ちそうなイメージとは裏腹に、賀良の根には父と同じ物事に無頓着な面が息づいていた) (レストランの星の数だとか、世間で是とされる指針も、彼にとっては毛ほどの加点にもならない) 今日は随分僕を持ち上げるね。(迷っているかのようなリリオの言葉は意外なもので) もしかして、あちらへ戻る決心がつかないのかい。こちらで研究を進めようと? -- 賀良
- (やがて前菜程度だったものから、しっかりした料理が運ばれてくるようになると緊張も解れたのかナイフとフォークが進んで)
持ち上げてるつもりはあらへんねんけどなぁ…… (苦笑しつつも、問われた言葉にふと箸を止め考えて) 戻っても、どうせウチ一人やし (ワインのお陰で赤みが差した顔を惑うような笑みにして) あっちに帰っても、待ってくれてるような人は居らん。こっちで賀良さんの家に帰る時とはちゃうもん…… -- リリオ
- (リリオはこれまで一切家族について触れなかった。この調子では単に家族と不仲だったり、話す機会を逃したという状況ではない)
(「一人」 つまり彼女の家族に相当する人々がもう存在しないのだと) (事故か病で家族を失ったのか、それともリリオの側からの拒絶か) (人の温もりを失った彼女にとって、あの家は全ての人間に存在する帰るべき場所であり) (迎えてくれる人が当たり前に待っている日向の世界だった) 君の気も知らないで、無責任な発言をした。すまない。(料理に進む手を止めて、しばし口を閉じる) -- 賀良
- (謝罪の言葉に慌てて手を振り、食器がぶつかる。甲高い音を立てるそれに慌てて周りを見まわし、バツの悪そうな顔をして)
…いや、別に賀良さんがそんな気ぃ遣うてくれへんでもええねん ただ、何ていうか……一年間、あんまり楽しかったから……離れがとうなってしもて……な? -- リリオ
- (無数の好奇の目に晒され、軽く頭を下げる。いくつかの席で小さな声が上がるも、すぐに収拾はついた)
別離は最初から決定されていた。 (はにかむ様子のリリオに目を細めると、胸の奥の感情に蓋をする) 君は学園の卒業試験のためにこの街を訪れて、僕の家に滞在したね。 あくまで君は、過程を進んでいるに過ぎない。 (名残を惜しむリリオを切って捨てる) (そうするべきで、そうあるべき。リリオを無事に帰してやるまでが、ロザリンデから託された使命だ) 君の目的はまだ先にあるんだろう。 -- 賀良
- 厳しいなぁ……
(苦笑が先ほどとは違って見えるのは、酔いのせいだろうか。何処と無く敵わないな、という風の声音で) 厳しいけど、……せやけど、優しい。 やっぱりウチ、賀良さんトコにお世話になって良かったわ…… (ころころと鈴の音のような笑みでそう言う姿には、この街に来た頃の余裕の無さの陰は見えなかった) おおきにな? -- リリオ
- 礼を言うのは僕の方だ。君と暮らした一年は、何にも変え難い最高の財産だ。
(屈託のないリリオの笑顔は、年相応の少女としての一面と同時に、試練を乗り越え大人の階段に足を掛けた一人前の人間としての片鱗を覗かせた) (かつての卑屈な顔とは全く異なる、本当のリリオの表情だ) 悔しいな。 (空になったワイングラスをやや乱暴に机に置いた。機嫌を損ねたかと勘違いしたウェイターは、慌てて次のワインを注ごうと擦り寄ってくる) これからの君の成長を自身の目で見届けられないとは、心底無念に思う。 (リリオの視点からは非常に珍しいことに、視線を下げ、沈んだ色を濃く見せている) (彼女の前では、およそ目立った感情の動きを見せる機会は終ぞ訪れなかった) -- 賀良
- 賀良さん張り切りすぎやろ、これ……(苦笑しつつ今月の冒険結果を眺める魔女っ子が一人)
……んー、頼りっきりやなぁウチ。何かお返し出来たらええんやけどなぁ……命の恩人でもあるんやし。 (ソファにゴロゴロしつつ、誰も居ないと思ってそんな独り言が口をついた) -- リリオ
- (幸か不幸か、十数秒ほど遅れて家主が帰ってくる。同居人に「ただいま」と当たり前のように告げると、手の中に隠していた魔法学園からの通知を開き、リリオに見せた)
おめでとう。君は卒業試験に臨む学生の中でも、非常に優秀な成績を修めているということだよ。 (自分の結果も加味されていることは露知らず。その全てがリリオの手柄だと勘違いしている) 頑張っている君に、こちらからも御褒美を考える必要があるかな。 -- 賀良
- ……ぅわ!(驚いてソファから飛び上がり愛想笑いを浮かべて)
いやいや……ウチ、先月落ちたし今月も3体しか倒せへんかったから…… (賀良の言葉に居心地悪そうにもぞもぞして)ウチの方が賀良さんにお礼せなあかん立場やで……? -- リリオ
- 何をそんなに驚いているんだい。(お土産として買ったポテトチップスをリリオへ渡すと自分もテーブルを挟んだソファーに座り)
お礼、と言われてもね。君は学生の身だ、生活費以上の金銭が余ってるとも思えないな。 (眉根を寄せると実はかなり悪い目つきが更に顕著になる。丸い眼鏡は印象を和らげるために掛けているものだが、最近は普段の態度も相まってその役目を果たさないことが多い) 家の件を省みて君なりに気を使ってくれているのかい。ありがとう、リリオ。その気持ちだけで十分さ。 -- 賀良
- いやそうやのうてな? (お菓子を抱えるとうーむと首を傾げる。近頃はこの表情も単に心配しているものだと分かってきたが)
……カウントには家主さんの倒した分も入るって、ウチ説明してなかったっけ…… (物凄く居心地悪そうな表情) -- リリオ
- (ここ数回は随分と自分のキルカウントが高い数値だった。その結果がリリオに加算されているならば)
(リリオの努力が実を結んだものではなく、自分の助力で達成されたいうことになってしまう) 僕が君の卒業試験のサポーターであると、そういう解釈でいいのかな。 (どうにも複雑だ。家主の実力が少女たちに足し込まれる、つまりより優秀な家主と引き会えた者こそ得をする) ……この試験の概要を、ロザリンデは? -- 賀良
- ……まぁ、そういう事なんやろうけど。
(魔法の国の学長が何を考えてこんな試験にしたのか、未だに図りかねていた。と、名前を聞いて) ベルンシュタインの機殻魔女……の事ですか? さぁ…… (元より一度会ったきりである)推薦人には概要が送られてると思いますけど…… -- リリオ
- (推薦状の文面からは非常に想像し難かったが。裏があって自分を選んだとするならば)
ふむ。案外、彼女には高く買われてる気がしてくるな。 (在学中はクラスも別であったし、特段親しいという間柄でもない) 単に適当に選んだという可能性も、彼女の性格を考えれば十分にある) そのベルンシュタインの機殻魔女というのは、彼女の肩書きなのか。 『魔女の庭』だったか。その場所では、皆がそんな二つ名で呼ばれるのかな。 -- 賀良
- 皆が、って訳では無いみたいです。ウチは留学生やからよう知らんのやけど、特に学院に利益をもたらした卒業生は大体在学中に何らかのあだ名がついてたみたいで……
(思い出そうとするように頭を振って) その中でも『ベルンシュタインの魔女』は親子二代で問題児や言われてたから、ウチでも知ってたんやけど。 母親は教授職やったけど性格上の問題で学院を放逐されて、娘は伝統的な魔女の魔導学を、ただの伝統と割りきって魔導工学の方に進んだとかで…… まぁ、親子二代で面子に泥塗られたとか学院側は思てるんちゃいますかね? 一方でもたらされた利益も大きかった分、無碍には出来ひんかったみたいですけど -- リリオ
- ある意味では『ベルンシュタインの魔女』の称号は学園側から与えられた烙印になるわけか。
ロザリンデも合理的というか、うん。ああいう子だからな。 伝統や格式は彼女の前では何の意味も成さないよ。ただ興味と実益を是として今も研究を続けている。 (知っている通りの人格に下された評価に苦笑して) もし君がだ、試験を主席で合格したなら、栄誉ある二つ名を賜れるかもしれないな。 -- 賀良
- (『ベルンシュタインの機殻魔女』について語る賀良を見て、なんだか自分にも分からない感覚を胸に覚え眉を上げ)
……まぁ、ウチはそんな大層なあだ名は考えた事もあらへんけど (上目遣いでじとーっと見て) 随分親しげに語るんやね、賀良さん -- リリオ
- そうかい? 彼女ともいい加減付き合いが長いからね。
(気付かない内に饒舌になっていたらしい。リリオの視線は好奇心よりは疑いを含んでおり、二人の関係を問い詰めるかのようだ) ロザリンデとは学園の同期生なんだよ。当時から周囲と交わる努力を放棄した、独特の空気感があったな。 そういう点では僕に近いものがあるかもね。 人付き合いを好まないというか、お互いの不干渉を貫くスタンスが性にあったのか。 -- 賀良
- 学園、言うたらこっちの冒険者学園……(存外古いらしい二人の付き合いにジト目をより細めて)
ふーん……まぁ、他人に合わせんのがしんどい言うんは分かるけど。 (じーと見た後ふいっと顔を逸らし) (一度だけ出会った手足を義体に換装した女性を思い浮かべ、俯く) -- リリオ
- そう、彼女は怪我で卒業が遅れたりもして……何だいその目は。
(リリオの視線の意図がまた変化した。どこか機嫌が悪そうにも見える) (窺い知れるのは非難や叱責。自分とロザリンデの親交について物申したいという面持ちである) (居た堪れなくなりこちらから視線を外そうとすると、リリオが先に折れた) まさか、僕とロザリンデの仲が険悪だと危惧していたのか? 安心してくれ、君の先輩方に失礼は働いてないよ。 -- 賀良
- ……別に! 賀良さんが誰と仲良うしようが私が口挟む事あらへんし……って!
(見当はずれの方向に飛んでいった話にあわあわと慌てて) そっちかいなっ!? ……ったー…… (額を抑えてはぁ、とため息をつき見上げる表情は笑みを戻していて) ……まぁ、一遍また話してみるのもアリなんやろなぁ、とか思いますわ。試験終わってからでも遅うないとは思うけど -- リリオ
- (リリオの上下激しい感情の理由には最後まで気付くことはなく)
下手に研究に熱中している時に訪れても邪険に扱われるからね、気をつけるんだ。 (戻った普段の笑顔に内心安堵する。女の子って難しい) ああ、そういえば。(話もひと段落ついたところで) ロザリンデの母は魔術学園から籍を剥奪されたということだが、具体的には何をやらかしたんだい? 彼女は母をいたく毛嫌いしていたからね、気になった。 (微妙に教育上宜しくない話を耳にした記憶がある) -- 賀良
- へ?(出し抜けに出された質問に小首を傾げ)
いや、何か随分昔の事やからよう知らんのやけど…… 噂やと当時の学園長を誑し込んだとか、性魔術の研究実験で一クラス分の男子生徒の腰を上がらんようにしたとか (馬鹿馬鹿しいと言わんばかりに肩を竦めて)……まぁ、思春期の子のしょーもない妄想やと思ってますけど -- リリオ
- ゴツン
(前のめりにテーブルに倒れて頭を打った)へえ……うん、噂だな、単なる噂……。 (金輪際この話題はロザリンデの前では出さない、と心に誓う賀良であった) -- 賀良
- リーヴステイン……て、多分此処やな。(現代建築を見上げるとんがり帽子の少女が一人)
ごめんくださーい。ガラ・トキワさんて居らっしゃいますやろかー? -- リリオ
- (しばらくの沈黙の後ドアが開かれると、丸い眼鏡を掛けた青年が顔を出す)
(家屋と同じく服装も現代的で、ジーンズにトレーナーという趣だけ見ればどこにでもいるごくありふれた青年、というイメージが連想される) 君は?(初めて見る少女に、遠慮なく浮かんだ疑問を投げ掛ける) -- 賀良
- (自分の目線より随分高い位置にある顔を意思の強そうな瞳で見上げる。ともあれ失礼が有ってはいけないな、と思って)
今日からこちらで下宿させて頂く事になる、リリオ・エストリャヴィエント言う者です。(一礼してごそごそと鞄から一枚の紙片を取り出し) 魔女の庭の卒業生の人から推薦状頂いたんですけど……あれ、連絡来てへんのかな (首を傾げて紙片を見せる。推薦人の所にはかつての学友のサインが有った) ベルンシュタインの機殻魔女の推薦……て事になってますけども -- リリオ
- ……はあ?(端正といっていい表情が疑問に歪む)
待ってくれ。ベルンシュタイン? 機殻魔女?(聞き慣れない単語の処理は医学を修める中である程度慣れた。しかしながら現在の状況は理解の外にある) どう良心的に考えてもだな、君が今日から僕の家を間借りする以外の意味に聞こえないんだ。 大体この推薦状というのは(紙片を取り上げると目を通す。内容を要約すると『多分草食獣の彼なら安心なので我儘を言ってあげましょう』となっている) (そして最後に署名されたロザリンデ・ベルンシュタインの名前を見るとようやく得心がいった。彼女は自分の数少ない友人だ) つまりロザリンデが後輩を信頼できる人間の下に寄越したと。(把握完了。しかし疑問は尽きない。ロザリンデは今度問い詰めるとして、とりあえずリリアのことだ) 事情の説明から頼めるかな。君の処遇はそれから考えさせてもらう。 -- 賀良
- ……え? ひょっとしてホンマに話、行ってなかったんですか?
(思いっきり戸惑ってる賀良に表情を引き攣らせ) あ、はぁ……ウチ、魔法の国言うトコから魔女の庭っていうこの世か…… (異世界云々は胡散臭がられるのがオチだと思い直し)…まぁ、留学生なんですけど。元居たガッコの卒業試験で50匹の魔物の魂を一年間で集めて来い言われまして。 単位互換が効かへんから、こっちの街に来てどっか下宿させて貰え言われたんですけど…… (リリオと賀良は知る由も無い事だが、件の紹介者はリリオが留学していた学院、疎んじられていた場所からの依頼など受けるつもりは無く、体よく押し付けた……と言うのが真相であった。それが知れるのはもっと後の事だが) ……はぁ。ほな、下宿探し直した方がええんかなこれ…… -- リリオ
- ロザリンデらしい、というなら間違いないね。
事前に許可を取ろうとしても、僕なら間違いなく断ると踏んで強行に出たんだろうさ。 (きっとあの目で『はあ、連絡が遅れてしまいましたか。すみません』とのたまうに決まっている) 一年で50匹とは中々ハイペースだね。君の様子だと、まだ怪物退治にも慣れていないように思える。 (眼鏡を外すと鋭い目尻が一際強調される。何事かを考えてか瞳を細めると、リリアを試すように) ここで僕が君の頼みを無碍に断ったとする。 その場合手持ちの路銀も少ないと思われる君は路頭に迷い、学園の卒業も断たれ街角で花を売る生活に身をやつしてしまうわけか。 -- 賀良
- ……っていうか、そういう実戦向きの魔術は全然不得意で……(冒険者登録した時に押し付けられた粗末な剣に視線を落とし)
(顔を上げると切れ長の目がレンズの奥からこちらを見ている。思わずたじろいで) ……いやいや、それは流石に結論が一足飛びやないの!? とりあえず今晩は安宿にでも泊まって、それから…… (懐の軽さを思い出し、ずーんと沈む) -- リリオ
- ならば君は、どんな魔術が得意なんだい。魔術を学んでいたからにはそれなりに「できる」ものだと思っていたよ。
(そういえばロザリンデから特別何かに長けていたという話を聞いたことはなかったと考え直して) とにかく、君は当面の生活に困っているんだな。 (リリアの表情からはほとんど所持金がないと伺える) しかしこんな紹介状まで書かれては……(最後に申し訳程度に『賀良氏だけが頼りです』と添えられていることに苦笑して) 君がスラムで寝泊まりさせることは心苦しいな。 -- 賀良
- 得意な魔術ですか? 例えば物を蛙に変化させるとか……こっちの魔術で専門的に言うたら、物質変性言うらしいですけど。
……え、いいんですか……? 自分で言うたらアレですけど、突然押しかけられてそんなんて困らへんのですか? (とは言いながらも此処を追い出されて行く先は無いのでそわそわする) -- リリオ
- 珍しいな。こちらの世界ではあまり研究が進んでない分野だと思う。
攻撃的とは言い難いが、鍛えればかなり強力なものになるだろうさ。 (リリオの態度を見るに、本心では置いてもらいたがっていることは分かった) うちに居候するにしても、困るのは逆に君の方かもしれない。 この家には僕以上に口煩い姉が二人も住んでいるし、既に個室は部屋は埋まっているので君はプライベートを剥奪された居間で暮らしてもらう。 お客様用の布団もないから最低でも今日の夜は寒さに震えてしまうね。 聞いての通り悪条件だらけだ。そんな家に、君は住みたいと思うかい。 -- 賀良
- 魔導器使て発現させる六属性魔法が基本なんでしたっけこっちの世界は。一応そっちも基礎は教わりましたけど(釣られてさらっと世界とか言ってしまう魔女っ子)
(確かに聞くだけだとそれなりに窮屈そうな条件ではあるが)……ああ、いや。どっちにしてもウチ、行くトコあらへんし 雨露しのげるとこ置いてもらえるだけで有難いですわ……ほな、すんませんけど暫くお世話になります (とんがり帽子を脱いで深々と頭を下げた) -- リリオ
- オリジナリティがあって面白いと思うよ。無理に周りに合わせなくても、君の長所を伸ばせばいい。
(当たり前に魔界や天界が論じられているので魔法の国もその類だろうと考えて特には言及しない) (暫くという言葉でリリオの課題期間が一年間だと思い出した。案外に一年という時間は早い) 忘れないでほしい。僕は君の修学を手助けするために、部屋を貸すんだ。 砂時計の砂は、気が付いたら全て落ちてしまうよ。 (扉を開け、リリアを招き入れる。言葉は厳しくとも、そこには彼女に対する確かな優しさがあった) -- 賀良
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