施設/剣闘士用施設
- 訓練部屋
- 訓練部屋
- 組手場
- (今日は試合が組まれてないのでやることがない。自分のような使い途の限定される闘士はこうした空きの日がたまにある
他の闘士が実践さながらの稽古に血道を上げているのを横目に、小石をいくつか拾って壁際に腰掛ける) -- アエスマ
- (足を正座に直して右手に小石を握りこむ。ちゃりちゃり言わせつつ手の中で位置を調整して)……せーの
いっちかーけにかけてさんかけてー しっかけーてこーろしーてひーがくーれてー(お手玉やり始めた) -- アエスマ
- はーしのらーんかんこしおろしー はーるかむこうをながむればー(歌いつつ石を増やしていく。1つの小石が2つ、3つ、4つ、5つ)
こっのよーはーつらーいことばかりー かったてーにせんこうはなをもちー(この歌と技は私の故郷より東にあるという国から来た先輩に習ったが、歌詞の意味がよくわからない。 この歌の人物が持っているセンコウハナとは何なのか?花?) -- アエスマ
- おっさーんおっさーんどーこいーくのー あーたしーはひーっさーつしーごとーにんー(先輩は最高11個までできると言っていたが、自分は5つが限界だ)
なーかむーらもーんどーともーうしーますー ※セリフ「それで今日は、どこのどいつを殺ってくれとおっしゃるんで……?」 (先輩から習った歌はここまでだが、調子がいいのでもう少し石で遊んでいようと思った) -- アエスマ
- ……(歌が終わったので無言で石を繰り続ける。どうも歌や口上がないと手遊びにも盛り上がりがない)
(仏頂面の小娘が無言で石を弄ぶ光景は、傍から見るとどう写るだろうか。そんなことを考えていると少し楽しくなってき)ばごすはふん -- アエスマ
- \人がマジメに稽古してる横で遊んでんじゃねー!/ --
- (至極まっとうな理由で制裁という名の暴行を加えられた。全くもって遊んでいた私が悪いので反論の余地もない)
(だが精神注入と銘打ってちんこ突っ込むのはどうかと思った。オヤジか) -- アエスマ
- \キュッ/ (きゅっ)
\ヒャッハー!首をきゅってするとアッチもきゅってするぜー!メスマグロにやる気出させるにゃコイツが一番ぜー!/ \ヒャッハー!ヒャッハヒャッハヒャッヒャッヒャッヒャヒャヒャヒャヒャ……ッッ!!/
\……ふぅ……コレに懲りたら……稽古場でお手玉とかすんなよ……檻でやれ檻で……/ --
- (別に首を絞めようが何をしようが向こうの勝手だとは思うが、死姦趣味がないのならこっちを殺す勢いで締めるのはやめて欲しい。死ぬかと思った
あぁ、それにつけても青臭い。ヒトも亜人も人型の魔物も、コレの色と臭いだけは大差ないのが不思議だ。 どれも一皮むけば大して変わらないということなのだろうと適当に納得し、誰かの手ぬぐいで適当に拭いて檻に戻った) -- アエスマ
- 木偶人形
- 射撃台
- 訓練部屋
- 組手場
- 木偶人形
- (訓練所へは始めて足を踏み入れる、興味深げに辺りを見渡したあと木偶人形を見つけてその前に立つと)
……ふが(思い出す、先日の試合を) ……(とん、とんと軽くその場で飛んで) -- ヒメリンゴ
- (地面を蹴る)
(風を切る音と同時、木偶人形との距離は一瞬で縮まった) (木偶人形は動かない、故に放った蹴りは見事にその鳩尾部に叩きこまれた) (鈍い音を立てて軸が折れる木偶人形、そのまま鳩尾を地面に押し付けるように踏み) (階段を登るように、新たな蹴りを叩きこんでいく あの試合で見た、技) -- ヒメリンゴ
- (その顔を潰すように最後の蹴りを入れ、その勢いを利用して木偶人形より先に着地)
(最早原型を留めていないそれが地面に落ちる)……(再現は、出来た。しかしすっきりしない 何故か) ………ふが(口枷が鈍い音を立てる。何故って、これは木偶人形だ 当たって当たり前、反撃もない) (これがもし生きた人間だったらどうか まず初撃を入れることすら難しい) -- ヒメリンゴ
- (立て続けの衝撃音。それを聞きつけていつものように蛮族がやってきた)よーぅ嬢ちゃん、こんな時間にまた随分……ありゃ。
(壊れた木偶の傍らに立つのはキャスカではなかった。その少女と戦ったあの獣人だ) 嬢ちゃんかと思ったら別の嬢ちゃんだったぜ。よう、顔合わすのは初めてだなあ。カブギってんだ、いい音してたぜ今のよ。 -- カブギ?
- (そもそも、再現出来たといっても流れが再現出来ただけだ。威力やその技のキレは圧倒的にあちらのほうが)……ふが…
……(声を掛けられ振り向く。振り向いてから見上げた)……ふが(今のじゃ全然ダメだ、と言いたげに首を振る) (バラバラになった木偶人形の破片を踏み、それを見降ろす)ふが…… -- ヒメリンゴ
- フムン、不満そうだなあ(同じように木偶の残骸を見下ろし)んー、そうだな、俺の目でよけりゃアドバイスするぜ?
まずな、嬢ちゃんは力を分散させすぎなんだよ。キャスカの嬢ちゃんがやったときは、ここまで派手にぶっ壊れなかったからな(残骸を指さし) もっと、こう、なんつうんだ? 中からぶっ壊すってのを意識しねえと真似はしきれねえと思うぜ。 -- カブギ?
- …ふが(こくこく)
(新しい木偶人形を見ながら、あの人間はキャスカというのか…と一人納得する)…ふが(中からぶっ壊す、という言葉を考え) ふ(地面を蹴った) (鳩尾に蹴りの一撃、真っ二つになって後ろに吹き飛ぶ木偶人形 と一緒に勢い余って地面に転がる兎)……が (考えすぎて逆に力が入ったらしい)…ふが(のそのそ起き上がる) -- ヒメリンゴ
- おいおい、大丈夫か嬢ちゃん(腕が拘束されていては起きづらいだろうとぶっきらぼうに起こしてやりつつ)
あー、あれじゃあやりすぎだなあ(真っ二つになった木偶人形をみやり)嬢ちゃんが蹴ったときは、胸にでかい穴ができてたんだよ。 ま、嬢ちゃんの技もかなり長い時間をかけて磨いたもんみたいだからなあ。一朝一夕じゃ真似できねえさ。 -- カブギ?
- (的から楔を回収して、帰り際に足を止めて二人を見ている)
……満足? -- シイバ
- …ふが…(起き上がるとこくこく頷く。一緒になって木偶人形を見て)……が
(苛立たしげに足爪で地面を引っ掻く。あの試合以来、良く他の剣闘士の試合を見るようになって気付いた) (自分には技を凌駕するほどの力が足りず、力不足を補う技が足りない。そもそも今まで技を使うような相手と戦ったことがなかった) (隣の巨体を見上げ、もしこの相手と自分が戦ったらどうなるか考えてみる) ……ふが(まず、負ける 逃げ疲れた所を叩き潰されて新鮮なひき肉の出来上がりだ) ふが…(技、自分にもそれが必要なのだろう) -- ヒメリンゴ
- あん? いやあ、俺は嬢ちゃんを相手してるだけだから満足も何もねえな(シイバの言葉に笑い)
滾ってんなあ、嬢ちゃん。力比べなら俺も自信はあるぜ(呵呵と笑う)ま、首をねじ切られそうだがよ。 いっそ本人に教えを乞うってのはどうだい、嬢ちゃん。案外請け負ってくれるかもぜ(ふとそんなことを言った) -- カブギ?
- (首を横に振る カブギへの言葉ではないようだ)
完全 再現 ただの コピー それ 満足?(首を傾げたのか単にすわりが悪いのか、ごきゃっと首が左に傾いた) -- シイバ
- ……(首を振る 満足できる結果は出ていない)
(また首を振った。一撃でその太い首を叩き折るには力が足りない、攻撃があたった所を掴まれたらそれが最後だろう) ……ふが(本人に…と考えて)……ふが!(一層激しく首を振る それだけはプライドが許さなかった) -- ヒメリンゴ
- ……ふがー…(じっとシイバを見て)……ふが(ギチ、と口枷が鳴る)
(つまりそういうことだろう、真似をしても意味が無いのだ)…ふが… -- ヒメリンゴ
- (左に傾いた首を直すこともなく、口枷を噛み鳴らす相手に淀んだ視線を投げかけている)
(ふと、口角が吊り上がった) -- シイバ
- はん、なるほどなあ(意図に頷き)つまり、嬢ちゃんは自分で何がしかの技を編み出さなきゃならねえってわけだ。難しい話だぜえそりゃ。 -- カブギ?
- ……(考えれど考えれど浮かばない技、苛立ちを表すようにその場でザリザリ地面を引っ掻く)
ふー(考えるのは苦手だ、そもそも技とは考えて編み出すものなのか)……ふが(難しい、本当に難しい とこくこく頷いて) ふが(笑ったように見えるシイバに首を傾げる) -- ヒメリンゴ
- ちなみに、キャスカの嬢ちゃんは「盗んだ」っつってたな。見よう見まねで自分の技にまで昇華したってことだ、並じゃねえぜ。
ハッ、強えやつや滾ったやつをみりゃ戦士なら笑うもんよ。……ああ、そうか。 嬢ちゃんも嬢ちゃんで、キャスカの嬢ちゃんに対抗意識燃やしてんだなあ。十分に戦士の面あしてるぜ。 -- カブギ?
- (手首がわずかに動いたスナップ。それだけでヒメリンゴからおよそ10センチ離れた地面に楔が突き立った)
(続けて2本目、3本目……最終的にこの男の手の中から楔が消えた) -- シイバ
- (戦士、と言われれば良く分からない。しかしもし今度闘う時があるのなら、今度こそ勝ちたいと思っているのは確かだ)
(…未だ、闘う相手は獣が多い。しかしその戦いの中で自分なりの技を…と考えていた所、地面に刺さる楔) ふが(反射的に後ろに飛び退く 地面に生えた何本かの楔を見て、何のつもりかとシイバを見据えた) -- ヒメリンゴ
- (少なくともヒメリンゴがよけなくても特にあたらない位置にすべて楔は突き立っている。そして飛び退く動きを見て、縦に首が揺れる)
どこまで 攻撃 どこから 技 早ければ 技? 軽ければ 攻撃?(この男にしては、唇から漏れる言葉はやや長い) -- シイバ
- ふが?
…ふが(シイバの言葉に首を捻る、この兎にはその言葉はまだ難しすぎたのか それとも理解できたのか) …ふが(地面に生えた楔を上に蹴って浮かせる)…(足で器用にそれを掴んで、そちらに放ると)…ふが (ふがふが言って首を傾げながら、ぺたぺた訓練施設を出ていった) -- ヒメリンゴ
- これからに期待ってとこだなあ。お前さんも案外いいこと言うじゃねえか(いつもなら感情が見えないシイバの言葉に同意しヒメリンゴを見送った) -- カブギ?
- (自分のほうに向けて放られた楔を指の間に収めていく)
(ヒメリンゴを見送って、しばしその場に黙然と突っ立っていた) -- シイバ
- 射撃台
- (珍しく石壁ではない場所にいた。射撃台からの距離はおおよそ50m)
(持っているのはいつもの鉄板ではない。今月の報酬としてもらってきた、使用済みの錆びた楔だ。指の間に挟むようにして、左右に3本ずつけい6本) -- シイバ
- (無造作にひゅっと手を振り上げる。上げきった手からは一本だけ楔が消えていた)
(その一本は、人型の的のちょうど頭に突き刺さっている) -- シイバ
- (続けざまに腕を振るう その度楔は手から一本消え、的に一本刺さる。左右に一本ずつ残ったところで投擲をやめた) -- シイバ
- 訓練部屋
- 組手場
- 木偶人形
- (木偶を前に、足技の練習をしている ドスドスと響く蹴りの音が何とも勇ましい) -- キャスカ?
- (濡れ布を渾身の力で叩くような音、あるいは達人が鞭を振るった時、その先端が大気を叩いたような炸裂音。それを聞きつけ蛮族がやってきた)
おう、やってるな嬢ちゃん。聞いたぜ、まずは初戦勝ち抜けおめでとさん。 -- カブギ?
- (見知ったオークを眼の端に捉え、蹴りを止める 乱れた息を少しずつ収めて)…うん(素直に、こくりと頷いた)
そっちも…最近は。(順調に闘っているようね、と―言外に意図を乗せて言葉を交わす) -- キャスカ?
- あァ、ここンとこ慣れてきちまっていけねェ(欠伸さえしてみせるほど)豚どもの沸かし方てえのは逆に分かってきたがな。
で、どうだった? あの獣人。期待通りの強さだったかよ? -- カブギ?
- (観客の歓声を上げる方法は、自分には合わないだろう 殺しを極力避けて闘っていれば、客から好まれないのも仕方がない ふっ、と羨ましそうに笑みを浮かべて)
(獣人はどうかと聞かれれば、今度は嬉しそうな笑みを見せる)…強かった。私の本気に、答えられた相手(そう、自分の全力の蹴りを止める脚力 そして技を盗むセンス) …また、いつか(戦いたい。そんな思いを目の前の木偶にぶつける ドスッ!!と突き刺さった爪先の足刀は、まるで槍のように木偶の腹に穴を開けた) -- キャスカ?
- (にやりと、応じるように笑う)そうか。へっへ、まさか嬢ちゃんがんな風に笑うところを見るとはな。今日は槍でも降るかね?
で、当然殺しもせずに終わったと。上等だ、それでこそ嬢ちゃんだ。ただ殺すのが嫌なわけじゃねえ、覚悟を以てそうしてんだからな。 相手のほうはどう思ってくれてんだろうなあ? 同じことを考えてりゃいいんだがね。 -- カブギ?
- (少しずつ、闘う中で変わってきている 今まではただ奴隷として腐った日常だったが、闘う事でどんどん、自分を取り戻していくような)
……(目線を持って応じる 相手が殺されることを望んでいるかどうかは、自分には分からないし、観客から罵声を浴びる覚悟はある) ……そうね(ずぽ、と穴から足を抜いて答えた あの獣人、今は何をしているだろうか――恋をする乙女のようにそんな事を考えた) -- キャスカ?
- ハッハァ、いっぱしの生娘みてえな顔してまあ。初めて面見た時よか、生き生きしてきてるぜ嬢ちゃん(呵々大笑し)
にしても、これだけの力を持つ嬢ちゃんと対等に戦えるたぁな。見立ては間違ってなかったわけか(穴の空いた木偶を一瞥し) ここまでの足技、独学で学んだわけじゃねえだろう? 誰ぞかに支持したのかい? -- カブギ?
- (生き生き。そうなのかもしれない 闘いに身を置く事が、自分にとって当たり前の様な妙な感覚)
師事…(昔の事を思い出す。武道家の元で奴隷をしていた頃、技を教えてもらった事は一度も無かった) (全てが見よう見まね、見て盗み、自分で編み出したものである これを独学と言うか師事と言うか――)…?(悩んで首をひねるだけであった) -- キャスカ?
- ……おいおい?(首をひねるキャスカの様子にこちらも首をひねって)
もしかしてこれ全部、自分で開発したか、さもなきゃ誰かから盗んだってのか? とんでもねえな……精霊どもがほっとかねえぜ。 (この技は見よう見まね、我流の域を超えている。それを少女はやってのけ、今もって伸びしろがあるというのだ。蛮性によって闘うカブギをして、その事実は驚嘆させた) -- カブギ?
- 盗んだ(聞いてみれば、これが一番の表現のように思えた)うん、盗んだ
(技の吸収と習熟はキャスカの才による所も大きいが、何よりもその血に流れる、狩猟民族としての闘争本能と筋力がその下地にあるのは言うまでもない) …精霊(カブギと話していると、よく効く単語)…精霊って?(率直な疑問をぶつけることにした) -- キャスカ?
- 簡単に言ってくれるぜ。嬢ちゃんよ、それをそこらの道場で言ってみな、きっと僧門どもが泣いて教えを乞うぜ。こんなとこで奴隷やってるのがもったいねえくらいだ。
うん? ああ、そうさなあ、精霊どもはこの世界のありとあらゆる場所にいらっしゃるのよ。……てえ説明じゃあ要領得ねえわな。 大昔にな、悪い神様と善い神様が喧嘩をしてたんだ。その余波で自然がみいんななくなりそうになったとき、精霊どもが現れ神様達を止めたらしい。 つまり、精霊どもは自然そのものよ。木や山、海、そこで生きる動物や俺達定命のもの、全てを見守ってくだすってるのさ。 -- カブギ?
- (幼少期は日々が苦しい生活だったが…身に付けた技術を褒められるのは、悪い気分ではない。また少し、笑みがこぼれた)
(学校教育を経ず、奴隷の生活を強いられ一般教養をもたずに過ごしたキャスカにとって、最後の概念的な話は難しかったようだ) (しかし、精霊が何となくいい存在だと言うのは分かった)…精霊は、いい奴(分かった、と言う様にこくりと頷いて) -- キャスカ?
- そうとも、精霊は良い奴なのさ。まあ、俺もはっきりと分かってるわけじゃねえ。友から教えてもらった知識くれえなもんさな。
俺達バーバリアンは、怒りに満ちあふれた時、その精霊どもの力を借りることができる。野性の怒りが俺の力、てえわけだな(呵呵と笑い) 嬢ちゃんにも精霊どもの加護があらんことを。精霊どもは勇ましい戦いも見てらっしゃる、どんな時でもな。 -- カブギ?
- 怒りに満ちあふれた時…(つまり、怒るとカブギは強くなる、と 面白い能力を持っているな、と感じる)
(どうやら、気にかけてくれているらしい 少しむずむずする 人に気に掛けられたのはこれが初めてかもしれない いや、そもそも相手は人ではないが) …ありがとう(と、礼の返事を返し、また一心不乱に訓練に戻った) -- キャスカ?
- へっへ、まあ、そういうことよ。俺にとっちゃ精霊どもがいらっしゃるのは当たり前なんだがな(自信げに頷き)
なんだ、くすぐったそうな顔してまあ。ともあれ、頑張れよ嬢ちゃん(集中を乱してはいけないと感じ、その場を静かに後にした) -- カブギ?
- 射撃台
- 訓練部屋
- 木偶人形
- (木偶を相手に、自らの持つ足技を片っ端から叩きこんでいる ヒメリンゴの試合を見た後から、積極的に身体を動かしているようだ)
(この後、空腹にさいなまれるのも構わず、体内のカロリーを消費して両脚と言う鞭を振り続けている)…… -- キャスカ?
- ……(先日、獅子の首を斬りおとした足刀による鋭い斬撃―『超足刀』を繰り出し、木偶の首を真っ二つにする)
(どれだけ鍛錬しても、心が落ち着く事は無い 戦いたいという感情がこんなにも強く自分の中に生まれるとは思わなかった) -- キャスカ?
- (真っ二つになった木偶の頭部が宙へ舞う。地面に転がると思われたそれは緑色のごつごつとした手の中に収まった)よう。滾ってるな嬢ちゃん。
(二本の牙が突き出た口元を愉快気に笑みにゆがめる)聞いたぜ。ずいぶん味な真似をしてやったらしいじゃねえか。希望通りに行くといいな? -- カブギ?
- …(見知った緑と赤の顔色を持つオークをちら、と見る)……(目を合わせ、しかし、特に返事も浮かばなかったので、首を縦に振ることで答えた)
…戦いたい(自分の思いを口にして、さらに首のない木偶の腹に一撃、腰の入った蹴りを叩きこむ 『金剛』と呼ばれる気功を用いたそれは、木偶の腹に大きな凹みを作る程度の威力) -- キャスカ?
- (いわゆる内気功、内側から敵の肉体を破壊せしめるその蹴撃は木偶においても同様であり、クレーターめいた窪みを残した。それは少女の闘志の発露でもあるらしく)
ふふん。そうよ、どうせなら前向きに考えなきゃいけねえ。嬢ちゃんは生き生きしてるぜ、そういう奴が俺は好きなのよ。戦うに値する戦士ってやつだ。 だが嬢ちゃんは、殺しをやるつもりはねえんだろ? 戦いてえとは思ってるみてえだが、殺してえとはまだ一言も聞いてねえからな。 -- カブギ?
- (ぴた、と動きが止まる そう、殺すつもりは毛頭ない)…そう、ね(木偶の脇腹に右回し蹴り。間髪いれずに左脚後ろ回し蹴り)
殺すつもりはない、殺されるつもりもない(そのまま身体を回転させて高速での4連蹴り 木偶の支柱がミシミシと危うい音を立て始めた) -- キャスカ?
- (目にも留まらぬ四連の攻撃。その相手が木偶でなければ、おそらく対手の肋骨と内臓はミンチのように混ざり合っていることだろう)
相手がそうとは限らないぜ。それに、殺すつもりでかかってこそ見える世界ってもんもある。それでもあえて、殺さず殺されずで闘るわけだな? 嬢ちゃんはよ。 -- カブギ?
- (こくり、と鋭い連撃の中、よく見えるくらい強く首を縦に振る 殺すつもりの相手に対しても、自分は殺す意志で迎え撃つ事は無い この技術は護身術なのだ)
殺されるのは、自分の力不足…別にいい。(すなわち、殺されるつもりもない、というのは――負けるつもりは無い、という意味に他ならない) …(死にかけの木偶に対し、思いっきり脇腹へ左膝蹴りを叩きこむ そして眼にもとまらぬ速さで、側頭部左回し蹴り→顔面への頭突き+右膝による金的→首への右脚足刀→鳩尾への左膝蹴り) (ヒザへの左下段前蹴り、左背足蹴り上げによる金的、下腹部へ右中段前蹴り、鳩尾へ左中段前蹴り、顔面へ右上段膝蹴り) (顎への左膝振り上げ側頭部への右足刀脳天への右踵落とし鳩尾へ左中段膝蹴り右背足蹴り上げによる金的顔面へ左上段前蹴り鳩尾に右中段膝蹴り顎に右上段回し蹴り膝関節に右下段回し蹴り脇腹に左中段膝蹴り鳩尾へ右膝蹴り顔面に頭突き左膝蹴りによる金的側頭部への右膝蹴り顔面への右前蹴り) (そして膝関節への右下段回し蹴りを繰り出そうとした辺りで―――木偶の支柱が絶命し、木偶がへし折れた 5秒ほどに繰り出された25発の連撃は、『煉獄』と呼ばれる回避不可能な奥義の練習であった) (高名な武道家でもない限り、その連撃はただの連打にしか見えないだろう――それほどに早い攻撃であった)…負けない(汗だくの状態で、心意気を呟く) -- キャスカ?
- (25の芸術的とも言える攻撃の連鎖。一撃がさらなる一撃を呼び、加えられたダメージはあらたな負傷の呼び水となる)
(蛮族の目で捉えられたのは、せいぜい出だしの右足足刀までか。刀のように純粋な殺意―――いや、闘志をそのまま体に適用し突き動かす、まさに煉獄の猛打は、正確に把握しきれぬほどに高速) (そして強力。呼吸はおろか瞬きもなしに繰り出そうと/繰り出し/繰り出された威力の嵐に耐え切れず、木偶がその役目を終える) 負けない、か。へへ、まるで未来を知ってるみてえに言うんだな嬢ちゃん。いいぜ、そういう気概だ。そういう気概がありゃ、言葉は真実になる。 (木偶の頭を残骸に放り捨てる)そしてもしその言葉が違えられても、そう、嬢ちゃんの言うとおりそいつは力量不足。生きてるなら次にかけりゃあいいし、駄目なら次の生にかけりゃあいい。それだけのことよ。 嬢ちゃん、いい目するようになったなぁ? どっちになろうが、それだけの心意気がありゃ少なくとも悔いは残らねえさ。 (この奥義が己に向かってくるときはあるのだろうか。だとしたら、自分もこの少女に、これだけの闘志を燃やさせているあの少女のようにならなければならない。そう心のなかで決意する) 頑張れよ、嬢ちゃん。多分、その勝負は勝とうが負けようが、忘れられねえものになるぜ。精霊どもの加護があらんことを、戦いを楽しみな。 -- カブギ?
- (気に障る奴隷が多い中で、このカブギの言葉は、素直にキャスカの心に響く 闘いを楽しめ、という言葉に、強く、首肯で答えた)
……(壊れた木偶を隅に蹴り飛ばしておいて、訓練部屋を後にした) -- キャスカ?
- (去っていく少女の背を不敵な笑みで見送る。最初は他の奴隷と同じ、絶望の世界で全てを諦めた人形のようにも見えたが、それは誤りだった)
強くなるぜ、ありゃあ。今よりももっと、しなやかで激しいくれえにな。楽しみだねえ、戦士の成長ってのはよ(ひとりごとを呟き、自らもその場を後にする) -- カブギ?
- 射撃台
- 訓練部屋
- 組手場
- (訓練部屋まで連れて来られ、扉の鍵を閉められれば足枷が外される 彼女の武器である脚が解放されたのだ)
(女性のふくよかさが限りなく絞られた筋肉によって打ち消され、しかしその筋肉の束で太みが生まれた脚を、ゆっくりと180度、ぺたりと開いていく) -- キャスカ?
- (そのまま身を伏せ、各関節を限界の稼働まで動かしていく 柔軟運動だが、一般的な人間と比べてもその稼働域は恐ろしく広い)
……(そうしてしばらく柔軟を続ける 時々、下卑な男共の視線が集まるが、本人は意に介さない) -- キャスカ?
- (その内、一人の男が声をかける その男もどうやら奴隷剣闘士の用で、組手をしないか、という誘いの様だ)
(しかしその男の態度から見て、どう見ても淫行が目的のようだ)………構わない(それを承諾する) (組手場の中央、5mほど距離を開けて男と対峙する)「へへへ…嬢ちゃん、優しく相手してやるぜ」(下卑た男の声が響く) -- キャスカ?
- (相手の奴隷剣闘士が、腰を落してタックルに入る 明らかに相手が女性故の選択、そのまま押し倒して寝技で弄ぼうと言う考えだ)
(が―――事態はそうは起こらなかった)………(相手のタックルに対して、キャスカの脚が僅かに体重移動をする) (そして、今にも男の手がキャスカの脚に伸びようか、と言った所で――――)「………ごぼっ?」(吐血し、その場に倒れた 完全に気絶している) (何が起きたのか把握できない下級の奴隷剣闘士と、感嘆のため息を漏らす上級、高級剣闘士の中、キャスカの右足がすとん、と床に降りた) (常人には捉えられぬほどの速度で……5発、相手の顔と腹に蹴りを繰り出していた)………(興味のなさそうな目で、男を見下ろす) -- キャスカ?
- (その後、人も寄りつかなくなったので、柔軟に筋トレを行い、しばらくして元の檻へと戻っていった) -- キャスカ?
- 木偶人形
- 射撃台
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