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  • エンディングフェイズ 『そして、日常』 -- 2015-07-31 (金) 19:11:56
    • (息を切らせて、桜井堂の事務所まで走ってくる)
      (ジャーム『人喰い(マンイーター)』は倒れた。でも、彼が―――桜井雄二が新たなジャームになっていては何の意味もない)
      桜井くん!!(ドアをばたんと開いて) -- フラン 2015-07-31 (金) 19:13:45
      • ……なんだ、騒々しいなフラン・デュアメル。(三本足の椅子に深く腰掛けたまま、新聞を片手に紅茶を飲んでいる)
        ノックすらしなくなったのか。それで情報屋は勤まるのか?(平然とした様子で答えて) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 19:14:44
      • ………っ!(荒い呼吸をしながら拳銃を向ける)
        ……桜井くん、君はオーヴァードかい? ジャームかい……? どっちだ。 -- フラン 2015-07-31 (金) 19:16:07
      • (ティーカップを置き、新聞を折りたたんで机に置く)
        俺は化け物だよ。(そして無表情に)オーヴァードと呼ばれる側の、な。
        ……どうやら心配をかけたようだな。だが拳銃は危ないから仕舞え。この事務所は発砲厳禁だぞ。 -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 19:17:11
      • ………。(しばらく相手の目を見ながら銃を構えていたが)
        悪かったよ、桜井くん。僕はてっきり君が砺波との戦いでジャーム化してしまっているとばかり。
        (そう言って拳銃をどこかに仕舞って) -- フラン 2015-07-31 (金) 19:18:21
      • ……そうだな…あの時、俺は人間性を手放しそうになっていた………
        だけど、俺には大切な友人がいる。絆がある。それを頼りに日常に戻ってこれたんだ。
        だから……俺は大丈夫だ。(薄く笑って) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 19:22:08
      • 全く……君が笑うんだから、異常事態さ。本当にジャームになっているんじゃあないだろうね?
        でも、それならいいんだ……砺波康弘の魂は、救われたのかい? -- フラン 2015-07-31 (金) 19:22:49
      • (首を左右に振って)わからない。俺に呪いの言葉をかけて死んだよ。
        それでも……今は彼の魂が安らかな場所にあることを祈るしかない。
        彼だって、ジャームにならなければ家族のことが好きな一人の人間だったに違いないのだから。
        (窓から外を眺める。平穏を取り戻した街、そしてあるいは、まだ多くの闇を抱えたままの)
        フラン・デュアメル。次の事件の情報をくれ。あるんだろう、情報屋? -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 19:24:59
      • …ああ、とっておきのバッドニュースがあるよ。 -- フラン 2015-07-31 (金) 19:25:14
      • それを解決しにいく。俺は、俺であるために。 -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 19:26:09
      • セッション 『災禍の中心』 エンド -- 2015-07-31 (金) 19:26:39
  • クライマックスフェイズ 『この不完全なる世界のために』 -- 2015-07-31 (金) 16:25:18
    • (桜井に呼び出されて夕暮れのビルの屋上に一人佇む)
      あー、ちょっち約束の時間より早く来たんだよなー。暇、暇!(紙袋から出したドーナツをもぐもぐ食べながら) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 16:28:46
      • (約束の時間ちょうどにビルの屋上に現れ、手を振る)
        待たせたようだな、砺波康弘。今日のおやつはドーナツか? -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 16:31:40
      • よぉ、桜井!(ドーナツを食べながら手を上げて)まぁなぁ、食べ盛りなんで。ヘヘッ。
        それで今日は何の用なんだ? 愛の告白以外なら何でも言ってみてくれよな。 -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 16:34:33
      • ……何故、男に告白されると思った………?(ジト目で砺波を見る)
        まぁ、もっと大事な話だ。聞いてくれ、砺波………お前が街を騒がせているジャーム…人喰い(マンイーター)なんだろう?
        ああ、証拠はもう見たから嘘で誤魔化す必要はない。何を言ってもお前はここで殺す。 -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 16:36:57
      • (ドーナツを食べる手がぴたりと止まる)
        いやぁ、ははは……どこでバレたんだか…………(ニタニタと笑いながら桜井の姿を眺める)
        本当はお前も食ってやるつもりだったから手間が省けたよ。いや、俺が食うのは人間だけじゃない。
        絶望の感情を食うんだ。人が絶望している時の肉は甘く、深い味わいなんだぜ?
        だからお前も……あの猫を食らってからお前の前で種明かしして、それからお前を食い殺してやるつもりだったんだが。 -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 16:39:55
      • 砺波康弘………!!(右半身から炎を出し、左半身から氷を作り出す)
        俺はオーヴァードだ、お前を……ジャームを殺すのは宿命みたいなものだ…………だから、戦う。
        教えてくれ、砺波。(氷炎の魔人は縋るような視線を彼に向ける)俺たちは友達だったよな? -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 16:41:26
      • しゃらくせぇ!!(ドーナツが入っている袋を横へ投げ捨て)俺に友達なんか要るかぁ!!
        (右腕を伸ばし、手刀で桜井を切り裂こうとする) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 16:42:52
      • ……っ!!(紙一重で回避し、頬を薄く切られながらも横っ飛びに跳躍して)
        …食らえ!!(連続してベタ踏みの右、炎から作り出した火炎球を投げる) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 16:45:18
      • うおお!?(咄嗟に左腕でガードするも火炎球をまともに受けて)
        っとぉ……あんまりビックリさせるなよ桜井ィ………(大してダメージの受けてない左手を振って)
        でも、焼肉ってのはいいかもな!(両手を広げて笑う)ハハハ! お前の肉は焼いて食うのも悪くない!
        何とか言ってみろ………桜井雄二ィー!!(服を突き破って体の末端部位を狼人間のような獣化をさせる) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 16:48:37
      • (表情を歪めた。全力の右で大してダメージを受けていないのは、内心の焦りを加速させた)
        (次に左足で強く地面を蹴る。氷の蔦が相手を絡め取ろうと蠢き、襲い掛かる) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 16:50:08
      • 効くかぁ!!(氷の蔦を完全に粉砕してから爪で襲い掛かる)
        (両手の剛爪は鋭く、金属であろうと切り裂く威力を秘めている) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 16:54:31
      • ぐうっ!?(後方に跳びながら氷壁を作って防御するも、氷壁ごと切り裂かれて両肩を切り裂かれる)
        (血を噴出しながら、それを凍らせて止血し、相手に向けてブリザードブレスを放つ)
        (極低温を生み出すことで、温度差による暴風と、低温による雹や吹雪を生み出し、そのふたつを同時に叩きつける) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 16:57:13
      • ヒャハハハハ!! 涼しくしてくれてありがとさん!!(氷を振り払いながら前に進み)
        そろそろ諦めて……食われろやぁ!!(蹴り、だがそれは足自体が伸縮して足の爪と同時にあり得ない角度で襲い掛かる) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 16:58:45
      • (オールレンジ攻撃と化した蹴りに体のあちこちを切り刻まれる)
        (致命傷もいくつか受けたが、そのたびに体を再生させて補う)
        なぁ……砺波………(後ろに倒れこみながら、右手を弾く)こんな運命しか、待っていなかったのか?
        (右手が弾かれると膨大な熱量が砺波に向けて放たれる)
        (冷えた空気が熱膨張を起こし、大爆発を引き起こす) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 17:03:37
      • うおおおおおおおおおおぉぉ!?(爆発に巻き込まれ、その姿が閃光に消える)
        (体のあちこちがちぎれ、ボロボロになった姿で立ち上がる)
        カハッ……こいつ、滅茶苦茶なことやりやがる………!
        ……運命、か…俺はこの能力に覚醒した時、腹が減って仕方なかったよ………
        だから、親と姉ちゃんを食った。あの時ほど腹ぁ一杯になったことはなかったよ………
        (顔を獣爪で引っかきながら)あれから誰を食っても満たされない。腹いっぱいにならないんだ。
        だからさ、桜井!! お前の絶望も食わせろよ、なぁ!!(その体が巨大化していく)
        (完全なる巨獣に変化した砺波が吼える)ヴォオオオオオオオオオオオ!!! -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 17:08:25
      • そうか……砺波、お前………家族を食ったのか……
        (ボロボロの桜井が何とか立ち上がる)
        辛かったろう。苦しかったろう………終わらせてやる。俺がお前を救ってやる。俺が……殺してやる。 -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 17:11:06
      • ほざけぇー!! 俺に救いなど必要ねぇー!!(前足を巨大化させ、殴りつける) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 18:37:27
      • !!(咄嗟に両腕を交差させて完全獣の前足を受け止めるも、重圧でじりじりと押しつぶされていく) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 18:39:20
      • 死ねッ! 死ねッ! 死ねッ! 死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
        (前足に力を込め、目の前の人間をひき肉同然に潰してしまおうと) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 18:40:23
      • (ダメか、これ以上押し返す力も逃げるための力もない)
        (目を瞑る。友人たちの顔が浮かび上がってくる)

        (嫌だ)

        (死ねない)

        (また、大切な人たちに会いたい)

        (そう願った時、彼の近くに漆黒の球体が複数浮かんだ)
        (それは凄まじい斥力を生み出し、砺波の前足を完全に押し返す) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 18:46:34
      • !?(前足が強大な力に押し返され、バランスを崩して倒れこむ)
        (轟音が鳴り響いてビルの一角が崩れながら、桜井を凝視した)
        な、なんだその力は……その黒い球体はぁ!! -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 18:49:10
      • はぁ………はぁ………はぁ……っ
        (周囲の漆黒の球体――――重力と時間を支配する『魔眼』と呼ばれるそれを自由にコントロールし)
        (砺波に人差し指を向ける)
        桜井雄二オリジン……バロール、といったところか。砺波……俺は思い出したんだ。俺の力の源流をな。 -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 18:51:29
      • き………貴様ぁ!!(さらに巨大化していく)
        殺してくれる!!(ビルの屋上に収まりきらないほどの巨体となった彼はその質量で襲い掛かる) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 18:54:17
      • 時よ!!(相手に両手の平を向ける)
        辿り着けぇ!!(その瞬間、相手の攻撃が終わった)

        (相手が攻撃した瞬間の時間を消し飛ばし、自分が無事である時間に繋げる一種のタイムリープ)
        (時の棺と呼ばれるその能力を完全に使いこなした) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 18:56:22
      • !? なんだ……いったい何が起こった………? お前は一体なんなんだぁ!! -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 18:57:04
      • (ゆっくりと両手を組み、相手に向ける)
        桜井雄二。化け物で……この街の守護者だ。
        (右手の炎熱と左手の氷雪、その力を重ねることで消滅エネルギーを両手の中に作り出していく)
        (魔眼の力で力の方向を定めたその消滅エネルギーを、相手に向けて解き放つ)

        (極大消滅波。それは彼の最強最後の攻撃) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 18:59:56
      • グアアアアアアアアアアアアアァァ!!(消滅エネルギーで体の大半を吹き飛ばされ、人喰いの怪物が崩れ落ちる)
        (次第に体が人間のそれへと戻っていく)
        お、俺が負けたのか………何故だ、これだけ人を喰った俺が負けるわけがねぇ…!
        (血塗れで芋虫のように蠢く) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 19:01:10
      • ……なぁ、砺波………(炎熱であちこちが焼け焦げ、組んだ部分が氷で固着した両手を無理やり引き剥がす)
        俺たち………友達だよな……?(それは最後の質問) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 19:03:01
      • (それを聞いて口をぐにゃりと邪悪に歪めた)
        ああ……俺たち、ダチだろ桜井…………お前はダチを殺した罪を一生背負って生きていくんだよ。

        (次第に命が尽き果て、意識が虚無へと溶けていく)
        そうか……これは夢か…夢、なんだ………
        夢が終わる……これで俺はようやくこの悪夢から逃れることができる。
        …………姉さん……姉さん……早く俺を起こしてくれ……早く……
        (天へ手を伸ばしたまま、男は息絶えた) -- 砺波康弘 2015-07-31 (金) 19:06:33
      • とっ………砺波っ!!(最後に人間としての意識を取り戻し、死んでいった彼を前に膝から崩れ落ちる)
        あ、ああああ…………!(涙を流す。どこまでも冷たい涙を)
        俺は、俺は殺してしまった……友人を…………! でも、どうすればよかったんだよ!?
        俺はオーヴァードで! あいつはジャームだった!! だから、どうしようもなかったんだよ!!
        どんな能力があっても! こんな悲劇に辿り着くのなら、俺は!! 俺はー!!
        (サイレンが鳴り響く中、男は泣き続けた) -- 桜井雄二 2015-07-31 (金) 19:10:15
      • シーン終了 -- 2015-07-31 (金) 19:10:38
  • シーン6 『真実』   シーンプレイヤー:桜井雄二 -- 2015-07-30 (木) 19:37:27
    • ……英雄(ヒーロー)というのは、自分からなるものじゃない。周りが認めたから、なるものだ。そう聞いたことがある。 -- 2015-07-30 (木) 20:36:27
      • (新聞を読みながら、桜井は桜井堂の三本足の椅子に深く座っている)
        (新聞には連日の人喰いの怪物騒動のことに紙面を割いている)
        終わらせなければならないな……こんなことは。 -- 桜井雄二 2015-07-30 (木) 20:39:45
      • (ノックを二回、返事を待たずに桜井堂に入ってくるのは、情報屋の『彼』)
        (性別不詳の情報屋、フラン・デュアメル)
        やぁ、独り言かい? 今日は単刀直入に話をさせてもらうよ。
        ………人喰い(マンイーター)は砺波康弘だった。(手のひらを上に向けると、光の屈折率を変えたホログラフィで映像情報が作り上げられる)

        (逃げ惑う女性、命乞いをする女性、そこに現れる砺波、巨獣に変化して女性を食らう砺波だったもの)
        (それらが無音で再生され、すぐに消える)

        ………まさか君が言った通り、君の学友がジャームだったとはね。でもどうしてわかったんだい? -- フラン 2015-07-30 (木) 20:45:56
      • おい……フラン・デュアメル。その女性が食われる間、黙ってみていたのか? -- 桜井雄二 2015-07-30 (木) 20:47:26
      • 質問に質問で返さないでほしいな。あのジャームは人を食いすぎた、僕の力じゃとてもじゃないけど倒せない。
        もちろん、君の力であってもだ。この街に砺波康弘を止められる人間なんて、どれくらいいるんだか。
        ………僕だって悔しいさ、この街を怪物に蹂躙されたままというのはね。でも、砺波康弘には勝てない。決して。 -- フラン 2015-07-30 (木) 20:48:55
      • ………そうか、すまなかった。(天井を仰いで溜息をつく)
        俺は………砺波と戦う。奴を倒してこの悲劇を終わらせる。
        それが砺波の友達でもある俺にできる、最後のことだと思う。 -- 桜井雄二 2015-07-30 (木) 20:50:00
      • ………いくのかい? やめなよ、僕だって友人が無駄死にするのは見たくない。
        君の氷と炎の力を最大限に発揮したとして、巨獣にどれほど効果がある?
        ……彼が友達だから? 馬鹿げてる。君は死んで英雄になりたいのか。 -- フラン 2015-07-30 (木) 20:51:27
      • ……英雄になんて、なるつもりはないさ………ただ、俺は自分に納得したいだけだ…
        「どうしてわかったのか」という質問に答えよう、フラン・デュアメル。それは俺と李鈴の猫、チェリィベルが時々彼に対して怯えた目つきをするからさ。 -- 桜井雄二 2015-07-30 (木) 20:52:44
      • ……え?(それは予想外の言葉、たかが猫で?)
        あはは……君は面白い人だ、桜井くん。いってきなよ、君みたいな友人はきっと死ななきゃわからないんだ。
        ………でも、できれば生きて帰ってきてくれ。それも、勝ってからね。 -- フラン 2015-07-30 (木) 20:56:21
      • (足元に擦り寄ってくる猫、それを撫でて薄く笑った)ああ。約束する。 -- 桜井雄二 2015-07-30 (木) 20:58:03
      • シーン終了 -- 2015-07-30 (木) 20:58:42
  • シーン5 『兄と弟』   シーンプレイヤー:桜井雄二 -- 2015-07-29 (水) 19:07:58
    • ……俺の力は修行や鍛錬で手に入れたものではないから、師匠という存在を持てることを羨ましく思う。 -- 2015-07-29 (水) 19:12:18
      • なぁ、兄さん。将棋をしないか?(無表情に将棋盤を持って兄に話しかける桜井雄二)
        (それは突飛な提案である。普段からあまり会話のない弟から、兄への唐突な挑戦状)
        (休日にパジャマ姿で歯を磨いていた兄にこの言葉はどう届くだろう?) -- 桜井雄二 2015-07-29 (水) 19:16:08
      • ………お前……(まるで宇宙人でも見たかのような表情で歯ブラシを下ろす兄)
        (いや、実際弟の普段の発言はどこかズレている。宇宙人という表現は間違いではない)
        (だがある時期を境に距離を取られていた弟がこんな風にコミュニケーションを求めてきて、断る理由などない)
        わかったよ、雄二。とりあえず歯を磨いて着替えるから縁側で待ってろ。(口のあぶくを拭うと笑って答えた) -- 桜井一樹 2015-07-29 (水) 19:19:07
      • (それからしばらくして、縁側で将棋を始めるいい年した二人の兄弟)
        兄さん。(パチ、と2六歩を打つ)俺、結構友達ができたよ。
        変わった奴もいるし、真っ直ぐな奴もいる。みんな大好きで、みんな俺の大切な『日常』なんだと思えるようになった。 -- 桜井雄二 2015-07-29 (水) 19:23:25
      • お前普通それに気付くの小学生だぞ。(8四歩を打つ)っていうか友達できるの遅っ!
        まぁいいけどな。(胡坐をかいて頬杖)弟が成長したようで俺は嬉しい。 -- 桜井一樹 2015-07-29 (水) 19:25:32
      • そうか……(大して考え込まずに2五歩)どうして急に将棋で勝負を挑んできたのか聞かないのか? -- 桜井雄二 2015-07-29 (水) 19:27:24
      • どうせその友達に勧められたんだろ、大して会話のない兄と将棋でも打ってみれって。(8五歩を打ってからからと笑う) -- 桜井一樹 2015-07-29 (水) 19:28:26
      • あ、ああ……シュラっていう友人がいてな。今は桜井堂の仕事を手伝ってもらってる。(7八金をパチリ)
        ……いい奴だよ、女の子なんだけどバイタリティが凄くて。物言いがすごく面白いんだ。 -- 桜井雄二 2015-07-29 (水) 19:30:36
      • あ、そう。…金で防御貼るの早くね?(3二金を打って)俺も真似しちゃおうっと。
        それでさ……雄二。(人差し指を弟に向けて)31手先で君の詰みだ。 -- 桜井一樹 2015-07-29 (水) 19:33:06
      • 嘘だろ!? -- 桜井雄二 2015-07-29 (水) 19:33:28
      • 嘘だよ。相変わらずからかい甲斐のある弟だこと。(破顔一笑、早く打てと催促)
        ……お前、あの日からあんまり笑わなくなったもんなぁ…今は笑えてるなら、それでいいんだ。 -- 桜井一樹 2015-07-29 (水) 19:34:28
      • む、むうう……(2四歩をパチ、とやって悩む)……あの日?
        確か……俺が怪物に襲われたけど、謎のヒーローが現れて相手が燃えカスになったんだよな。
        あの頃のことを考えると、今でも記憶がぼんやりしてて……相当ショックだったんだろうな、って思う。 -- 桜井雄二 2015-07-29 (水) 19:36:28
      • 世間的にはそうなっているが、実はそれが桜井雄二がオーヴァードに覚醒した事件。
        ジャームに襲われた桜井が力を発現させ、敵を返り討ちにしたという。
        人型をし、人の言葉を喋る相手を焼き殺したショックから人間性が著しく損なわれたことを桜井は薄ぼんやりと覚えている。
        -- 2015-07-29 (水) 19:39:44
      • えっ? 燃えカスじゃねーだろ、ありゃあ……どっちかというと潰れたカエルだ。圧殺だよ。
        (難しそうに顎を掻いて同歩を歩で攻略する。)
        お前、あん時のショック凄かったもんな。何か勘違いしててもおかしくないか。 -- 桜井一樹 2015-07-29 (水) 19:41:52
      • ………?(同歩を飛車で討って交換の形としながら首を傾げる)圧殺………?
        (自分の中の記憶にされていた蓋、それは記憶の改ざんを伴っていた)
        (自分が、ジャームを、圧殺した? 一体どういうロジックだろう) -- 桜井雄二 2015-07-29 (水) 19:45:03
      • ……俺としては昔のことより。今の雄二が成長できてりゃいいんだよ。兄ってなァ、そういうものなんだ。(パチリ、と盤面を叩きながら笑った) -- 桜井一樹 2015-07-29 (水) 19:47:39
      • それから百手以上、拮抗した戦いを続けた両者は成り銀に雄二が詰められるまで会話を交わした。
        しかし雄二は気になって仕方ない。自分の一体、何がジャームを潰れたカエルのように殺してしまったのだろう、と。
        -- 2015-07-29 (水) 19:50:04
      • シーン終了 -- 2015-07-29 (水) 19:50:32
  • シーン4 『ひと時』   シーンプレイヤー:桜井雄二 -- 2015-05-31 (日) 21:52:46
    • なぁ、李鈴。俺は人間じゃない。化け物だ。 -- 2015-05-31 (日) 21:56:55
      • (学校の裏手でネコジャラシを振っている)
        (子猫がふらふらと手を伸ばし、そのまま倒れそうになったところを抱きかかえる) -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:10:29
      • (そこに姿を現し、軽く手を上げる)よっ、桜井! なんだ、猫なんて連れてきてんのかぁ? -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:15:18
      • ……砺波。(猫を地面に横たえて腹を撫でる)ああ。李鈴と一緒に飼っているんだ。
        名前はまだないが……すくすく育っている。(気持ちよさそうに鼻をピスピス鳴らす猫に目を細める) -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:18:30
      • そか。ま、なんか困ったことがあったら言えよ。俺も猫好きだしなー。
        (猫を抱き上げて)おー。お前メスかぁ。名前がないなんて可哀想だなー。 -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:22:49
      • ……名前、いい加減決めないといけないな……
        砺波も猫、好きなんだな。俺も好きだ。猫は可愛いからな。 -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:26:52
      • ああ、可愛いもんな! 猫は気ままだし、自由だし、羨ましいとこもあるんだよなぁ……
        なぁ、桜井。お前好きな食べ物ってあるか?(紙袋からたい焼きを取り出して食べる)
        俺は食べること自体が好きでさー。太らない体質だからもう食いたい放題。 -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:30:19
      • (座って砺波が下ろした猫を膝の上に乗せる)そうだな……温かい料理か、冷たいスイーツが好きだ。
        たい焼きも好きだぞ。 -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:34:30
      • はは……お前、しっかりしてるんだな。(苦笑しながらたい焼きを差し出して)食え食え。 -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:35:55
      • ………ありがとう、砺波。(薄く笑って二人でたい焼きを食べる)
        (猫はいつの間にか寝てしまった、平和な時間が流れる) -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:40:59
      • そういや桜井、貸したCD聴いたか? -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:49:57
      • (たい焼きを食べ終わると手を払って)ああ、一通り聴いた。
        ……なんでカラオケの参考にしろと渡したCDに女性ボーカルの曲が入っている? -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:52:13
      • そりゃ俺の趣味だ。いいだろ?(明るく笑って二個目のたい焼きを食べる)
        名曲揃いだからとりあえず聴いとけって。損はさせねーから。(もぐもぐ) -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:54:55
      • そうか………あと前にカラオケで砺波が歌っていたTrain-Trainが入ってないようだが。あの曲、好きなのに。 -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:55:52
      • おっ、お前もあの曲好きなのか! でもダメだ、あの曲は俺の十八番だからな!
        歌うなら、俺がいなくなってからにしろよ。卒業した後とか、引っ越してからとかさ。 -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:57:39
      • ………そうか。(目を細める)
        平和だな、砺波。(日差しが柔らかく、温かい。猫も熟睡しているようだ) -- 桜井雄二 2015-05-31 (日) 22:59:14
      • ああ、そうだな。桜井。(んん、と伸びをして) -- 砺波康弘 2015-05-31 (日) 22:59:34
      • (戦いと日常の往復の中にあって、二人は安らかなひと時を過ごした) -- 2015-05-31 (日) 23:00:10
      • シーン終了 -- 2015-05-31 (日) 23:00:19
  • シーン3 『情報屋』   シーンプレイヤー:桜井雄二 -- 2015-05-28 (木) 21:00:39
    • それは俺の友人の血だぞ!! -- 2015-05-28 (木) 21:00:54
      • 俺の友人の血、か……(今までの俺だったらそんな言葉は出てこないはず)
        (変わったのか、変えられたのか。それはわからないが、良い方向に向かっていると信じたかった) -- 桜井雄二 2015-05-28 (木) 21:01:46
      • 考え事かい、桜井くん。(桜井堂の事務所に入ってきた誰かが声を出す) -- ??? 2015-05-28 (木) 21:04:15
      • (ユニセックスな格好をした『彼』は、性別がわからない)
        (聞いてもはぐらかされるし、男のようでもあるし、女のようでもあると桜井は思った) -- 2015-05-28 (木) 21:04:32
      • ……フラン・デュアメルか。情報が入ったのか、それとも遊びに来たのか? -- 桜井雄二 2015-05-28 (木) 21:05:04
      • フラン・デュアメル

        性別不詳の情報屋。美しい顔立ちをしていることは確かだ。
        俺と同じオーヴァードらしいが詳細はわからない。コードネームは光輝終焉(エンジェルダスト)。
        コードネームから察するに、光を司るエンジェルハイロゥが混じっているのではないかと思う。
        優秀な情報屋で、裏社会の仕事の半分は彼から回されてくる。
        -- 2015-05-28 (木) 21:09:07
      • 両方、と言いたいところだけれど。(くすくすと笑って)今日は情報屋として来たよ。
        悪いニュースととっても悪いニュース、どちらから聞きたい? -- フラン 2015-05-28 (木) 21:10:55
      • どっちも悪いじゃないか。(デスクの上で手を組んで)それじゃ、悪いニュースから聞かせてくれ。 -- 桜井雄二 2015-05-28 (木) 21:11:33
      • 悪いニュースだけれど、僕の情報収集の網に『人形遣い』という言葉は引っかからなかった。
        これからも捜査は継続するけれど、捜査料も継続して必要になるよ。どうする? -- フラン 2015-05-28 (木) 21:13:17
      • ……調べてくれて感謝する。捜査料は払うので今後も人形遣いの情報を探してくれ。どんな小さなヒントでもいい。 -- 桜井雄二 2015-05-28 (木) 21:14:04
      • そうかい。君は本当に良いお客さんだ。金払いが良いことは、付き合いが良いということだ。
        それじゃとっても悪いニュースだけれど。(どう見ても手ぶらだったはずが、どこからともなく書類を取り出して)
        ……人喰い(マンイーター)の活動周期がどんどん早くなってきてる。
        このままじゃ被害ばかりが大きくなる。犠牲者にこれといった特徴や共通点はなし、狡猾な化け物さ。
        ……君はこの件がジャームの仕業だと見ているけれど。それは何故だい? -- フラン 2015-05-28 (木) 21:16:38
      • (人喰い。マンイーター。ヤツはこの街を騒がせている人を食う怪物)
        (目撃者は少なく、見られたら目撃者も必ず食い殺される)
        ……勘だ。(桜井の直感がそう言わせているだけ、証拠はない) -- 桜井雄二 2015-05-28 (木) 21:18:20
      • そうかい? ま、君の勘はあまり外れないからね。僕もその線で調べてみるさ。
        ……人喰い(マンイーター)に娘を食われた親御さんと話をすることがあったけど。
        正直、胸が痛んだね。(細い両手を胸の前に合わせて)何せ、最近は食い残しを出す。凄惨な死体の痕跡を。
        桜井くん、気をつけて。これだけ人を食ったなら、相当手ごわい敵のはずさ。 -- フラン 2015-05-28 (木) 21:20:55
      • ああ、引き続きマンイーターの正体を探ってみてくれ。俺も衛兵から話を聞いたりしてみる。
        ……街を泣かせる敵、マンイーター………か。一体どんな奴なんだ…? -- 桜井雄二 2015-05-28 (木) 21:23:17
      • シーン終了 -- 2015-05-28 (木) 21:23:37
  • シーン2 『人間の証明』   シーンプレイヤー:桜井雄二 -- 2015-05-21 (木) 00:12:41
    • ……なぁ、アトラス。俺は人間じゃない。オーヴァードっていう、化け物なんだ。 -- 2015-05-21 (木) 00:18:20
      • (冒険者の街から南の方角。桜井雄二は小さな村に届け物に来ていた)
        …何でも屋桜井堂の者だ。この小包を届けに来た。(ある主婦に単身赴任中の夫からの届け物をするだけ、イージーな仕事だ)
        この部分にサインをくれ。(無表情に書類を見せて) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 00:21:12
      • あら、あら。あの人ったら手紙だけでいいって言ったのに……本当にしょうもない人だよ。
        (口ではそう言いながらも嬉しそうに書類にサインをする) -- 主婦 2015-05-21 (木) 00:22:30
      • …サインを確認した。(無表情に書類を鞄に入れて)それでは俺は…… -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 00:32:20
      • (その時、村の外れにある鐘がガランガランとけたたましく鳴り響いた)
        (異常な何かを察した桜井が外に飛び出すと、村はずれの方角からレッサーゴブリンの一団が大挙して押し寄せてきていた) -- 2015-05-21 (木) 00:34:22
      • ケケーッ!(先頭の一匹が吼えると、小さな子供の髪を掴んで引きずり回していた固体が前に出た) -- レッサーゴブリン 2015-05-21 (木) 00:35:53
      • ああああ……! ジョシュア!!(家から様子を伺っていた女が今にも飛び出していこうと) -- 主婦 2015-05-21 (木) 00:36:06
      • やめるんだ、死ぬ気か。(女を制止して)相手は武装した亜人だ、逃げるしかない。 -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 00:37:45
      • 離しとくれ! あの子は私の子なんだよぉ!! ジョシュア、ジョシュアー!!(泣きながら我が子の名を呼ぶ) -- 主婦 2015-05-21 (木) 00:38:33
      • (レッサーゴブリンはジョシュアと呼ばれた子供を――――とはいっても、子供と大して変わらない背丈の亜人だが)
        (首を掴んで持ち上げると、全員が吼え始めた)
        (子供を人質にとっているのだ。知恵の回る、それでいて邪悪な盗賊ゴブリンたち) -- 2015-05-21 (木) 00:40:52
      • ……ッ!(母親を突き飛ばして、レッサーゴブリンたちに向けて一歩ずつゆっくりと歩いていく)
        わかっているさ、アトラス……人間なら、こんな時にどうするか…(右半身から炎が、左半身には氷が)
        おい、亜人ども。その子を離せ。共通交易語が通じるならな。
        (炎と氷の魔人は口元を歪めて最終警告をした)聞こえないのか? その子を離せ。今すぐだ。 -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 00:43:40
      • キーッ!!(攻撃的に石斧や石槍を向けるレッサーゴブリンたち) -- レッサーゴブリン 2015-05-21 (木) 00:52:59
      • ……うおおおおおおおおぉぉ!!!(桜井が吼えるとと氷の蔦が地面を走った)
        (それはジグザグに大地に根を張りながら、人質をとったレッサーゴブリンに襲い掛かる) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 00:54:48
      • !!(人質を取った亜人が氷の蔦に足を取られ、すぐに凍気に動けなくなる) -- レッサーゴブリン 2015-05-21 (木) 00:56:12
      • 走れ、ジョシュア!! こっちへ走れ、早く!!(叫び、亜人の一団に走りながら左腕を振る) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 00:57:22
      • (ジョシュアに、そして桜井に襲い掛かろうとしていたレッサーゴブリンたちが氷の柱に閉じ込められる)
        (4,5メートルの氷の塔に閉じ込められるレッサーゴブリンたち)
        (だがすぐに残ったレッサーゴブリンたちが標的を桜井に定めて襲い掛かってくる)
        (鋭い石の鏃を持った矢を番え、弓兵部隊が桜井を狙う) -- 2015-05-21 (木) 01:00:16
      • ひぃぃぃぃぃぃ!!!(泣き叫びながら母親の元へ駆け寄り、抱きついた) -- 子供 2015-05-21 (木) 01:01:12
      • ……っ!!(両手を広げて矢を全身に受ける)
        (下手に回避すれば後方の親子が危ない)
        ぐ、う………(大量の血を流しながら覚悟を決める)…右の炎を使わなければ、こいつらは止まらない…!
        (わかりやすい火力が、抑止力が、暴力が必要だった)
        (右手の中に無数の火球を作り出すと、それをばら撒くかのように一気呵成に放った) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 01:05:05
      • (主にレッサーゴブリンの弓兵たちが焦熱の弾丸をまともに受け、炎上して踊り狂う)
        (残ったゴブリンたちが総攻撃を仕掛ける。たった一人、桜井雄二を殺すためだけに) -- 2015-05-21 (木) 01:06:17
      • 村の人たちに……手出しはさせない…!! ここは、人間の村なんだ!!
        (そして、俺は人間だから。この殺戮の理由を自分に言い聞かせるように叫んだ)
        (右手に炎の剣を、左手に氷の刃を作り出し、敵陣に突っ込む) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 01:08:04
      • (一匹、また一匹と斬り焦がされ、血を吹いて凍り付いていく)
        (最後の6匹が石剣を構えて桜井に飛び掛る、同時攻撃だ) -- レッサーゴブリン 2015-05-21 (木) 01:10:13
      • !!(両手の刃では対処しきれない)
        (そう判断すると、一瞬の間に右半身に力を溜めた)
        吹き飛べぇー!!(災厄の炎。右半身から凄まじい勢いで炎を吹き出し、襲い掛かるゴブリンたちを焼こうと) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 01:13:03
      • (災厄の炎はレッサーゴブリンたちを焼き払い、その勢いでバラバラになった焼けた肉片が周囲に飛び散った)
        (静寂を取り戻す周囲。聞こえるものと言えば、地面の草が僅かに燃える音くらいか) -- 2015-05-21 (木) 01:14:35
      • はぁ……はぁ………(体に刺さった矢を無造作に引き抜き、苦痛に顔を歪めながら親子の元へ行く)
        ……もう、大丈夫だ。(助けた子供に向けて、笑みを浮かべてみせた) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 01:15:42
      • (親子は桜井の顔から視線を外せない)
        (そして、レッサーゴブリンに人質にされていた子供が叫んだ) -- 2015-05-21 (木) 01:16:38
      • 嫌だああああああああ化け物おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!! -- 子供 2015-05-21 (木) 01:17:07
      • (すぐに母親が子供の口を塞いだ) -- 2015-05-21 (木) 01:17:53
      • あ…………(周囲が歪むような感覚。胃の底が熱くなる違和感)
        (そうだ、この感情。恥ずかしいという気持ちだ)
        (血塗れの顔。炎を噴き上げる右半身。凍りついた左半身。魔王のような、ゆっくりとした歩み)

        (その場から消えてしまいたかった)
        (いなかったことに、なりたかった) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 01:19:46
      • ごめんよう、ごめんよう……(震えながら母親は子供を抱きしめる)
        あんたが助けてくれたんだ……それはわかるんだよ………っ(その声は、震えていた) -- 主婦 2015-05-21 (木) 01:20:45
      • (炎と氷が消えると、複雑に表情を歪めて頭を下げた)
        すまない。(それだけ言うと、来た方向から歩いて帰って行った)

        (アトラス。俺は人間だ)

        (でも、化け物だ) -- 桜井雄二 2015-05-21 (木) 01:22:19
      • シーン終了 -- 2015-05-21 (木) 01:22:45
  • シーン1 『世界は』   シーンプレイヤー:桜井雄二 -- 2015-05-15 (金) 00:45:59
    • 「なぁ……変なことを聞くけど。力ずくで解決できる問題と、話し合いで解決できる問題。この世界にはどっちが多いと思う?」 -- 2015-05-15 (金) 00:46:20
      • (街の名士の娘がマフィアに拉致された。金目的であり、嫌がらせ目的であり、お楽しみが目的でもある)
        (下衆の所業。しかしそれを咎める者はこの街にはいない)
        (ある筋から桜井雄二に依頼が来た。娘の奪還、それも可能な限り早く) -- 2015-05-15 (金) 00:53:04
      • 「なんだてめーは、ここは使用中だ、とっとと帰りな」
        「お前この倉庫の管理人なわけ? 違うだろ、失せろ餓鬼」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 00:55:18
      • ………。(走り回ってようやく見つけたマフィアたちの根城)
        (額の汗を拭ってため息をつく)
        なぁ。頼みがあるんだ。(マフィアたちに話を切り出す) -- 桜井雄二 2015-05-15 (金) 00:57:39
      • 「頼みだぁ? そんなん聞いてねーって」
        「帰れ、ぶっ殺されてぇのか」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 00:58:46
      • ……あなたたちが、今日拉致った……あの娘を、返して欲しいんだ。
        ……話は終わってない! あのだな、その……あの娘の父親も急速にマフィア排斥の運動をしすぎたよ!
        でも、娘は関係……関係ないだろ。開放してやって欲しいんだ。頼む、俺からも取り成して……説得とか…するから。
        (しどろもどろの説得、何とも頼りない交渉、それでも必死のネゴシエイト)
        (だが) -- 桜井雄二 2015-05-15 (金) 01:01:51
      • 「ギャハハハハハ! こいつ馬鹿だぞ!!」
        「話し合いでなんか解決するって思ってるよ」
        「はいはい、わかったわかった。でも衛兵にタレ込まれると厄介だからさ」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 01:03:26
      • (マフィアたちは一斉に銃を構える) -- 2015-05-15 (金) 01:03:55
      • 「死んでくれよ」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 01:04:08
      • (合計5つの銃口が火を噴く)
        (桜井雄二の体を鉛弾が蹂躙し、肉を裂き、骨を砕いて貫通していく)
        (倒れていく桜井雄二の脳内に、今日会った学友の言葉が浮かんだ) -- 2015-05-15 (金) 01:06:05
      • 「そりゃあさ、力だろ?たぶん」 -- 2015-05-15 (金) 01:06:33
      • 「ま、後で海に捨てりゃバレねぇだろ」
        「それじゃ盛り上がったことだし、ヤることヤって彼女のお父様を強請りますか」
        「順番は? もちろん序列順だよな?」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 01:08:29
      • (自分が流した血溜りに倒れこんでいた男が、立ち上がる)
        力か……そうだよな、七巻半……… -- 桜井雄二 2015-05-15 (金) 01:11:13
      • 「な、こいつ生きてやがっ」
        「化け物か!! は、早くもう一度撃ち殺」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 01:12:23
      • だって世界は。(左手を振ると、周囲の気温が急速に低下し) -- 桜井雄二 2015-05-15 (金) 01:13:16
      • (氷の塔が、突如出現した)
        (極低温はマフィアたちを氷漬けにし、氷の柱が倉庫の天井を突き破って夜空を突いた)
        (それはまさしく、氷の塔と表現するべき威容だった) -- 2015-05-15 (金) 01:15:25
      • だって世界は―――――残酷だもんな。(血塗れで蘇生(リザレクト)した直後の桜井が笑った) -- 桜井雄二 2015-05-15 (金) 01:17:05
      • 「………っ!」
        「し、死ぬ………」
        「冷てぇよぉ……」
        「こ、こいつ……紅い右目と水色の髪…っ」
        「そ、そうだ! こいつは!!」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 01:19:06
      • (辛うじて顔だけ外に出ているといった様子の氷の塔に閉じ込められたマフィアたちが叫ぶ) -- 2015-05-15 (金) 01:19:40
      • 蛇の王(アンドロマリウス)!」
        氷炎の支配者(フレイザード)!」
        天使たちの国境(エンジェリック・ハウル)!」
        孤独の観測者(スターゲイザー)!」
        「災禍の中心………! 永遠の終わり(ワールドエンド)ッ!!」 -- マフィア 2015-05-15 (金) 01:23:09
      • (氷の塔より冷たい視線でマフィアたちを見る)
        コードネームで呼ぶな。(そのまま倉庫の奥に入り、浚われた娘を担いで夜の街を跳んだ) -- 桜井雄二 2015-05-15 (金) 01:24:44
      • シーン終了 -- 2015-05-15 (金) 01:25:36
  • 氷炎の支配者は冒険者たちの街に姿を現す。
    不器用な彼の人間としての生活が始まる。
    時を同じくしてジャームが街に紛れ込む。
    人を喰う怪物は、果たしてどのように物語の縦糸を紡いでいくのか。
    オーヴァードとジャームの運命がクロスする時、いったい何が起きるのか。
    ダブルクロス3rdセッション『災禍の中心』
    ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
    -- 2015-05-14 (木) 23:01:09

Last-modified: 2015-07-31 Fri 19:26:39 JST (3185d)