- …それではこれからの一ヶ月、よろしくお願いしますエンドゥ様
(手荷物はカバン一つで、帰ってくれば深々とお辞儀をして)…私、少し体が大きいものですから…ご迷惑おかけすることも多いやもしれませんが… --
- う、うん…あの…じゃあさ、こっちからこっちは、おれが使うから…よろしく
(部屋を半分に分けよう、入り口は中立、そんな感じで、自分は部屋の隅っこに陣取り、ベッドのあるほうを明け渡そうと手招きし) -- エンドゥ?
- ま、まぁ…(先ほどもいっていたけどベッドを譲ってくれようとするので)エンドゥ様の部屋なのですから…エンドゥ様がベッドを使ってくださいまし?
私はあくまで居候なのですから、そこまで気を使っていただくと逆に申し訳なく……(でも、エンドゥ様、優しいのですね、と朗らかに笑み投げかけ) --
- や、女性をさ、ベッドに寝かせて自分は…ってのも、なんかな…どうだろ、いいよ、実はおれ、ベッドあんまり好きじゃないんだ、前の世界…じゃない、前の家でも、ずっと敷布団、だったからさ
(ほら、寝袋あるし!とデイパックから寝袋を広げて見せると) うん、まあその…何だろう、とりあえず…シャツ、着ない?(それから…って、ちょいちょい、と自分のシャツを引っ張ってアピールする、その格好も、だいぶやばいのだ) -- エンドゥ?
- ……そうですか…では遠慮無く使わせてもらいます…あ…シャツですね(そういってカバンのなかから、百合と縦に大きく書かれたTシャツを取り出して着始める)
…これ、前の居候先の方に同じように言われて…貰ったものでして…綺麗な白い花の名前だそうですよ?(よいしょっとしっかり袖通しつつ) --
- うーん…なんか一気にファンタジー感が減ったぞ…同じ部屋に人魚がいるって、貴重すぎる体験だと思うんだけど…もうちょいどうにか…まあ良いか
(百合って…まあ多分深い意味は無い、無いよな、そんなシャツだ、とりあえずこれで安心、寝るときに目に付いて、ゴソゴソしたりしなくて済む、1ヶ月、1ヶ月かあ…) まあいいや…おれは今日は寝るよ、えーと…セラフィータさんだっけ、むう…じゃあ、おやすみ (誰かにおやすみって言いながら寝るって、いつ以来かな…そんな風に思いながら、寝袋に入っていく) -- エンドゥ?
- 昨日は引っ越し疲れからすぐ寝てしまってすみませんでした…あ、エンドゥ様はお茶とコーヒーどちらがお好みですか?
(エンドゥが宿の部屋に帰ってくると、配置物とかには基本触れてないが、机や床などが綺麗に掃除されていて)宿でキッチンも借りれるそうですから… よろしければ夕食もお作りしますが何かリクエストとかありますか?(先日エンドゥに注意されたので、部屋いるときはTシャツと、家事するときはさらにエプロンを装着でお出迎え) --
- 危ない所だった…お茶で…じゃなくて、まずは換気しよう…大丈夫?その、何が大丈夫かって聞かれると答えにくいんだけど
(フー…と冷や汗を拭う、危ない所だった、いきなりそんな、まあ健康な男子としては、そういうハプニングは嫌いじゃないよ、無いけど、初日にそれはまずい、煌々と点る薄桃色の炎を称えたランタンを抱えながら、胸をなでおろした) ん?良いのかい、そうだな…カレー…食べたいな… -- エンドゥ?
- あはは……エンドゥ様のところも?(私も水のカーテンで…流石に初日から…は凄く不審に思われそうだったから水のカーテンで防ぎましたとか笑って説明する)
まぁ綺麗なランタンですねエンドゥ様…(桃色の炎は珍しいとランタンをちらりと見たあとにエプロンの紐を締め直し) カレーといいますと…確か…お肉と、ジャガイモと、ニンジンとタマネギを煮込んだ料理でしたっけ?(食べたことはないのですが、きいたことはあります!と) 少し宿のキッチンを借りてきますね…お口に合うように作れればよいのですが…暫く、ゆっくりやすんでてくださいね?(にっこり微笑むと、部屋を出て宿のキッチンへと向かっていった) --
- ああ、うん…まあおれは何とか回避したけどさ…(あはは…とこちらも気まずそうに笑い返す、良かった、やっぱりそんな人じゃないよな、うん、俺が意識しすぎてるだけで…)
あ、あまり触らない方がいいよ…その、ちょっと危ない状態でさ…(ランタンはすい、と腰帯に引っ込めていくと) あ、うん…そうそう、この世界にもやっぱりあるんだ、言ってみただけなんだけど…おれの世界…じゃない、故郷じゃ一般的な食べ物で…また食べられたらな…って思ってさ うん、ありがとう、助かるよ…あ、おれも何か手伝おうか?(休んでてくれ、って言われても、働かせるままにしておくのはちょっと気が引ける、ふらふらと後ろについていくように) -- エンドゥ?
- 方方で被害がでているようで…エンドゥ様も何事もなく良かったです(安心したような笑顔…セラフィータのほうも、もし発情してたらどうしましょうとか少し悩んでいたから安心だったとか)
はい、火は…流石に水をまとっていても直接触ると危険なので …まぁ休んでくださっていてもよいですのに…お優しいのですね(キッチンに行けば、材料とかもお金払えば提供をしてくれて) …それでは、ジャガイモの皮むきをお願いしてよろしいでしょうか?私はその間にタマネギをきっとおきますから… --
- あ、うん…すまない…寝てしまってたみたいだ…
(気がつくと、頼まれた事もすっぽかして、転寝していたみたいだ、ぼんやりと目を開けると、彼女の後姿が見える、見えるのかな?どうだろう、悪い事したかな、と思いながらも、こういう時の睡魔って、中々手ごわい) -- エンドゥ?
- いいんですよ?冒険でお疲れでしょうから…(うたた寝している間にどうやら、できていたらしくて)
(コトンっと宿の部屋のテーブルにお盆で…肉じゃがとライスが運ばれてきた)……あまりカレーというものを知らず…キッチンのコックさんにきいて作ったらこんな感じに出来上がったのですが…あってるでしょうか? --
- そういえばエンドゥ様は…冒険に出ている時以外はどのようなことを普段してらっしゃいます?
(夕食を終えて、食器の後片付けなどをしながら、不意にそんなことを尋ねる) --
- え?ああ、ああ…どのような事…えーと…本読んだり…
うーん…お金溜まったら大体ギルドでスキルの講習を受けたりしてて、それに大体3〜8日かかる事があるからなあ…まだ冒険初めて1年たってないし、まともな休日ってあんまり過ごしてないや (けふ、とおなかをさすりながらも、ふとかかった声に反応する、考えてみたら、趣味とか楽しんでるヒマなんてなかったし、俺ってつまんない奴かな、うーん…って、深く考え始めてしまって) -- エンドゥ?
- まぁ、充実した毎日をお過ごしなのですね…冒険者としては日々鍛錬し…書物で知識を蓄え…
今は休んでるよりも鍛錬が大事ということでしょうか…(冒険者としては月1くらいで生活できる程度にしか出てない人魚は尊敬するように) …どうかしました?(何か思い悩んでる様子に見えて) --
- いや、そんな高尚なもんじゃないけどさ、まあ、おれって普通だし…でも、普通で良いや、って卑下しないで居られるのは、有難いよね
1歩ずつ、とさえいかないけどさ、半歩ずつでも、明日は今日より…とはいかないまでも、十日後には少しは前に進んでる、ぐらいの感覚?それって、結構恵まれてるのかな…戦いは、やっぱり好きじゃないけどさ でも、こうしてると、やっぱ趣味とか持ちたいよなあ…(はー、ってだらんとテーブルに頬を着いた) -- エンドゥ?
- 子供の頃は普通なんて嫌!なんて思ったものですけど…大人が近づいてくるにつれて…普通を維持できる大人の凄さがわかってきますよね…
でもそこで向上心を失わず、がんばろうって思えるならエンドゥ様はとても素晴らしいお方だと思いますわ!…戦いはやはりなければそれで良いことでもありますしね 余暇が出来たら探してみるのもいいかもしれませんね…?何か、好きなこととかはございませんの?(片付けをおえて、テーブルの反対側に座って) --
- そう、そうだね…やっぱり冒険業やってると、普通じゃない人、天才みたいな人ってたまに見かけるけど、おれにはそんな才能無いからさ
好きな事って言ってもな…ここに来る前は引きこもってパソコ…ゲーム?してただけでさ…そうだなあ、他に興味がある事って言っても…(何もないよなあ、釣りでもする?いや、無い無い…何か話題、と思って引っ手繰った本は、隠しておいた水着グラビア雑誌とかで、慌てて戻す始末だ) -- エンドゥ?
- ですね…驚くような技術や身体能力もった人が予想以上に多くて…(自分より幼い子ですら自由に魔術扱う子を見たこともあり)
…逆に、そうやって悩めることも、幸せなのかもしれませんね?まだまだ…選択肢がたくさんあるってことですから! (殿方のそういうのは、もし目に入っても見なかったことにする優しさが人魚にはあった) --
- そう、だな…おれの世界…故郷じゃ魔法なんて無かったから、こうして超常の力を眼にするだけでも新鮮だよ、人魚とかも、まず眼にする事なんて無かったし…
…歩く時とかさ、不便じゃない?それ、人の足に変身したりとか…出来るの? (話題、話題が…だって女性相手にそんなに間を持たせるようなコミュ力なんて俺には無い、でも、相手はよく考えれば人魚なんだよな、普通の女性じゃないんだ、気まずいから、とかじゃないよ、無い、話題を変えるためでもないけど、そんな質問をしようと) -- エンドゥ?
- …魔法がなかった故郷ですか?(かなり遠い場所からきたのでしょうか?などと思い)人魚はやはり地上では珍しいようで…数ヶ月いても同族にはまだ一人しか会ってませんね
(少しだけ立ち上がると)えっと…こうやって(床と体の間に3cmほどの、少し弾力のある水を魔術で作り出し、体を浮かせている)こうやって…滑るように(すぃーっと家具を倒さない程度に動いてみる) 足は…薬などを使えば…(人魚姫のような話をしながら)ただ、色々と問題もあるので…どうしても、ということがなければでしょうか? --
- う、うん…まあ、端的に言うと、出せないっていうか、まあ世界が違うって感じかな、いるんだ、同属…
ああ、なるほど、なるほどなあ…足元って良く見てなかったからさ、魔法ってやっぱ、便利だよなあ 薬か、足を生やす薬って言うと…副作用とかのほうが凄そうだ、そうだな…何か特別な事が無いと、って奴? ふぁ…っていうか、話してたら眠くなってきたかな…うーん、おれももうちょっと、他人との会話術みたいなの、磨きたいと思うんだけど、やっぱ厚みがないとなあ、好きな事、探してみるかな… (むにゃむにゃとした瞳で寝袋に沈み込んでいく、結局、あまり楽しい会話ってものの仕方がわからない、だって相手は美人だし、目を見て話すのもキビしいのに、気の利いた話しとか、無理だよな、無理無理、まどろみながら、一人勝手にそんな風に語散るのだった) -- エンドゥ?
- えぇ、可愛らしい魔術師の女の子で…普段は人魚だと隠しているそうなので具体的なお名前はだせませんが…
例えば…もう二度と海中に戻らず、地上で生きる決心をしたときとか…どうしても人魚とばれたくないだとか…そういう理由がないと… …私もそういう薬もっていますが…不可逆なので…一度人の足になってしまえば、人魚ではなく人として生きるしかありませんんからね(流石にその選択を気軽にできるわけではないと説明する) …あ、今晩も色々お話してくださって、ありがとうございました… (眠るエンドゥに、軽く会釈をすると…セラフィータもベッドに入り、ゆっくりと眠りにつくのでした) --
- 気づけばあっという間に1ヶ月で…大変お世話になりましたエンドゥ様(深々とお辞儀をして)
(1ヶ月の間に作れるようになった、カレーを囲みつつ)…カレー…どうでしょうか?故郷の味には近づけてますでしょうか? --
- いえいえ…おれの方こそさ、大したもてなしもできないっていうか…基本居ない事多い訳で、申し訳ないな、って思ってる、ほんと、ごめんな
(食卓を囲みながら、改めて膝に手を置いてぺこ、と頭を下げると) ……ん、カレー!カレーだよ、すっかり良い出来だよ…料理、上手いよな…良い嫁さんになるよ(何か資料ぐらいはあったかもしれないけど、それでここまで再現するなんてな…と、皿を持ってもぐもぐと食べながら) -- エンドゥ?
- そんなことはありません!…なんだかんだで毎日のようにお話してくださいましたし…楽しかったです!(ぎゅーっと握手をして名残惜しそうに)
友人の方の重労働してらっしゃる方が…カレーを知っていまして…カレー粉の存在を(最初に作った時は醤油使ったので肉じゃがになってた) …どうやら輸入品店にはカレー粉が売ってるそうですから…また食べたくなりましたら…作りにきますからね?(あとお店の場所も…とメモを書いて渡しておく、自分でも作れますようにと) --
- そ、そう?なら良かったよ…あはは…おれもさ、家に帰ると人がいるって、なんか凄い懐かしい感覚がしたよ、なんかいいな、って、そう思った、昔はさ、おれも家に母さんとかが居て…セラフィータさんはお母さんって年じゃないっていうか、美人だから、正直ドキドキしちゃうレベルだけど…それでも、懐かしくなったよ…
(おおらかな人なんだな…と思い目を伏せた、こんな綺麗な人は、多分町で見かけても、多分世界が違うって言うか、近寄りがたいな、って、そんな風にかかわる事も無かったのかもしれないけど…変な感じだ) うん、マーケットの方には売ってるみたいだね、おれ、あんまり遠出しないからさ、あんまり縁がなかった、でもしょうゆで作ったアレも、おれの知ってる料理だったよ あ、本当?それは嬉しいな…人の作った料理食うのってさ、なんか落ち着くよな、や、楽したいから、って、それも無い訳じゃないけど…人の体温を感じるような事って、一人で暮らしてると、希薄になってくしさ… (なんか人肌恋しいですって言ってるみたいかな、でも変な意味じゃないし、思った事だ、ニ…と歯を見せて笑いかけた) -- エンドゥ?
- …ふふふ、お褒めくださって嬉しいです(実直な青年なエンドゥは、この1ヶ月さぞかし気まずい思いをしただろうに、優しく居候させてくれたことを、セラフィータは実感し、本当に良い人だと尊敬の念すら抱いている)
誰かが家でまっていてくれて、料理があって…そういうありふれたものこそ…普段実感しないだけで、本当の幸せなのかもしれませんわね…? それを私にもお教えくださったエンドゥ様には感謝しきれません…この1ヶ月で得られたものは、私の一生の宝となると思います (談笑しながら一緒にカレーを食べ終えれば)…それでは、私はそろそろ…(少ない手荷物と、1ヶ月お世話になったベッドのシーツを綺麗に伸ばすと深々と頭を下げて) また、遊びにまいります…エンドゥー様も良ければ、訪ねてくださいね?その時ははりきって、カレー作っちゃいますから! (笑顔で、1ヶ月世話になったその宿を…時折振り返り、エンドゥに手をふりながら、去っていくのでした) --
|