設定/幻想世界ジアリウス

ゼイム帝国 Edit

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  • 強大な軍事力をもって君臨する、北方の帝国です。
  • 神々への信仰心が薄く、その国民性は合理的で冷徹とされています。
  • 飛竜と呼ばれる騎乗用の亜竜(ごく低級の竜の眷属)に騎乗する、竜騎兵団を戦力として有するのが特徴です。
  • いろいろとややこしくなるので予め否定しておきますが、特定の現実の国家をモデルにしたものではありません。
  • ファイアーエムブレムによくある帝国がイメージソースです。
  • 現皇帝はベルンハルド一世。
    • がっしりとした体躯の壮年の王。黒髪に紅の瞳。ヒューマンですが頭部に竜角を持っています。
    • 皇族には古い竜族の血が混じっているとされており、実際に鱗や角などといった特徴を持つ者が生まれることがあります。
    • 性格は厳格にして壮烈。その苛烈ともいえる性質とは裏腹、冷静で狡猾な一面も持ち合わせています。

概要 Edit

人界で二番目に古い国。帝政を敷く北方の軍事国家。
寒冷で乾燥した国土に、広大な穀倉地帯を有する。
軍事力の主力である竜騎兵団は非常に強力。
領土的野心が強く、ミネラとは緊張関係にある。

簡単な歴史 Edit

(ゼイムでは帝国の成立を元年とした帝国歴が用いられているが、便宜上王国歴で記述する)
神々の時代の終わり
王国歴25年、第一次人魔大戦。
王国歴75年、第一次人魔大戦終結。
同年、大戦にて獅子奮迅の活躍を見せた英傑ウィルハルト=ウム=ゼイム、
第一次人魔大戦により解放した北方領域を領土とし、皇帝ウィルハルト一世として戴冠。ゼイム帝国成立。
しかし、ミネラ側はこれを認めない姿勢を取る。

(王国歴100年、王都アルミネラに王立学院が建立)

王国歴155年、皇帝ウィルハルト三世、ミネラ側に宣戦布告。
同年、ミネラ=ゼイム戦争開戦。
人界の覇権を賭けた戦争。戦争は10年ほど続いたが、ミネラの勝利に終わる。
ゼイム帝国は一時、ミネラの属国となる。

王国歴274年、第二次人魔大戦。
戦争を終結に導いたのは魔王を滅ぼした勇者トーマであったが、
魔王の軍勢に対して、人界を庇護するのに最も活躍したのはゼイム帝国の誇る精兵であった。
その活躍に讃え、時のミネラの王はゼイム帝国の独立を認めることとした。
その後、主に北方に領土を拡大しながら、ゼイム帝国は繁栄を重ねることとなる。

王国歴499年。ゼイムの野心は、ミネラの地へと向けられつつある。(アルミネラ王立学院企画当時)

王国歴505年頃には、国内で瘴気の発生量が増加。すなわち、魔物や魔族への対処に追われるようになりつつある。
そのことに国力を割かれていること、また、ミネラに対して友好的、穏健的傾向の強い第三皇子派の台頭によって、
ミネラとの友好関係を重視する融和派が力を持ち、緊張関係は一部軟化しつつある。

政治 Edit

皇帝による専制が行われる帝政。
王の諮問機関としては枢密院のみが存在する。

外交 Edit

強大な軍事力・経済力を背景として、国際的に強い影響力を持つ。

軍事 Edit

常備軍として、ゼイム帝国軍を有する。
特色として、飛竜(騎乗用に調教可能なごく下級の竜種)に騎乗した航空戦力である竜騎兵団を保有する。
総じて、ミネラのそれよりも強力な軍隊であると評価されている。

地理 Edit

北方には永久氷域が存在。その手前が現状の人類の生存限界点であり、それより北は未知の領域である。
西方は海に面する。沿岸部には他国との貿易の拠点である港湾都市を擁しているが、冬季には湾が凍結してしまい港が使用不能となる。
東方から北東にかけて広大な針葉樹林、通称『白の森』が存在。『白の森』は、エルフ領の存在する大森林と南方で接している。
中央部やや南寄りに帝都ディンデル。
南方に大山脈、竜谷が存在。天然の要害としてミネラとの国境を形成している。
南東から山脈を迂回するようにミネラとの交易路が存在し、そこに厳重な関門が存在している。

経済 Edit

鉱業 Edit

大山脈に良質な鉄・銀・銅の鉱脈を有する。
領土北部の山麓に金鉱脈を有する。

特に、大山脈産の鉄鉱石を製錬して作られる、
高度な鉄工技術で鍛造された鉄製品は図抜けた強度を持ち、ゼイム鋼(こう)と呼ばれる。

農業 Edit

穀物としては麦と芋が軸。
野菜の種類はさほど多くなく、寒冷地に適した葉野菜などが育てられている。
食用の家畜としては牛や羊が主。北方ではトナカイも家畜化されている。

貿易 Edit

ドワーフの地下王国と希少金属や宝飾品を輸入している。
ギザニアと海産物や、香辛料などの南方産物を輸入。
ミオからは食料やミオ産の茶葉や香辛料。ミネラからは食料や美術品(ゼイム貴族に一定の需要がある)を輸入している。
主だった輸出品目としては、武器をはじめとした鉄製品、麦、ポーション等の錬金術(化学)製品。

通貨 Edit

貨幣単位はGr(ガリオン)。
シンプルに1Gr=1G=1円くらいで考えてよいと思う。
(細かくいえば貨幣に含まれる貴金属の量や信用度などで変動する)
(あまり気にすることはないと思うが、狼と香辛料っぽい遊びをしても構わない)

交通 Edit

国内は石造りの街道が整備されている。

国内の主な交通機関は馬車。
急使を立てる場合など緊急性が高いときには、早馬でなく飛竜が利用されることがある。
海運では中型の帆船が主に使われている。

技術 Edit

いわゆる中世ファンタジー。
錬金術、医学、工学など、ミネラより科学面で先進的である。
ゼイムではいわゆる科学的、論理的な思考が好まれる。
神秘を神秘のままにせず人の手で解明し理解するのがゼイムらしい在り方ということのようだ。

南方領域の利権に関してギザニアが独占しつつある状況を防ぐべく、航海技術の研究が急速に進んでいる。

国民 Edit

人口は国家全体で160万程度。
ヒューマン、獣人、エルフ、ドワーフ、その他の異種族が混在している。
ミネラよりもやや獣人が多い。もふもふ。
君主はヒューマンであるが、だからといって種族による差別などは特に存在していない。

文化 Edit

物質面では、芸術性よりも実用性が尊ばれる傾向にある。『煌びやかな金糸の旗よりも、頑強なる鉄の剣』。
一方で、歌劇や舞踊、音楽、詩歌などに関しては盛ん。高名な芸術家を多数輩出している。

食文化としては、主食は小麦か芋。小麦は主にパンとして食べられる。
ゼイム料理は(領土が寒冷なこと、食材の幅が狭いことから)比較的素朴なものが多い。
厳しい冬を乗り越えるため、保存食については高い技術を持ち、また、レシピが充実している。

食文化について詳しく Edit

食文化に関しては基本的にミネラよりも幅が狭い。
ただし、今回舞台となる首都ディンデルに関しては(物資などが豊かなことから)その限りでなく、
ゼイムの伝統的な料理の他、各国の料理をゼイム流に再現した多様な料理を食べることが出来る。
香辛料は輸入に頼っている。寒冷な気候により保存食への需要が高い。
砂糖は甜菜が栽培されているため、供給は豊富。菓子はミネラよりも甘めが好まれる。チョコレートなども存在。

ゼイムの精神 Edit

ゼイムの民における信仰心の薄さは、『神々に頼らず人は己の力によって立つべし、人は神々の手から離れて自立すべし』という気風が強いことによる。
人に頼らず自立すべし、強くあれ、という独立不撓の精神が根強い。

第一次人魔大戦において、建国の英雄にして最初の皇帝、ウィルハルト=ウム=ゼイムが
神の手による譲渡ではなく、その実力でゼイムの地を勝ち取ったことに由来する。

神々に対する意識 Edit

善神は人以前の世界の統治者として尊敬、尊重すべき対象ではあるが、信仰対象とまではいかない。
いずれ人は神々をすら超えていくことができる。ゼイム人にとっては、弛まぬ研鑽こそ美徳である。

一方で、悪神はやはり敵であり、忌避すべき対象である。悪神信仰は魔族に通じる行為として禁忌。

飛竜の調教と捕獲 Edit

飛竜の調教技術に関しては、国家機密とされています。『自分で捕まえてきた』は特殊な能力がなければ不可能です。
調教済みの飛竜の扱いに関しても所有権は国家に帰属し、国外への許可の無い持ち出し、売買や譲渡は当然厳罰があります。
野生の飛竜についても、主な繁殖地である『竜谷』が国家の管理下にあること、飛竜が法律上特別な扱いをされる動物であることから、自由な捕獲は出来ません。


Last-modified: 2022-05-17 Tue 19:59:31 JST (708d)