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ドワーフの地下王国 Edit

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  • 大山脈の奥地に地上と繋がる大門を有する、ドワーフ族の地下王国です。
  • 地下に広大な坑道を有し、優れた冶金技術・金属加工技術を有しています。
  • 背丈は小さいですが屈強で、戦士としても優れた種族です。
  • ヒューマンに比べて気難しく、いわゆる職人気質な性格を持つことで知られています。
  • 現国王は『鋼鉄の』ドゥースタリ。魔族との戦で戦功を立てた一族の出で、勇猛果敢な性格と類まれな頑固さで知られています。

概要 Edit

大山脈の地下深くに存在する、ドワーフの王国。
その全貌はドワーフ族以外には把握されておらず、彼らの坑道は蟻の巣よりも複雑に、遥か深淵へと繋がっている。

ドゥースタリの居城、ガラドール王宮は巨大な一個の岩を掘り抜いて作られたという壮大な宮城にして大砦。

簡単な歴史 Edit

(神々の時代の終わり)

神代のドワーフは、鍛冶神ダリオンの加護を受け、神々の武具を鍛造する役割を担っていたとされる。
それらを鍛えるのに必要な火を得ることの出来る地、大山脈の奥底にドワーフたちが塒を構える。


(ミネラ歴1年、ミネラ王国成立。)

ドワーフ族からの最初の特使が王国に送られる。
ミネラ王国の成立を祝福し、また、大山脈の奥底がドワーフたちの領域であることを確認した。


(ミネラ歴25年、第一次人魔大戦)

血気盛んなドワーフ族は、戦争の初期から大規模な軍隊を動員する。
また、魔族に対抗するため、ドワーフ族の間に密かに伝えられた神代の鍛造技術によって様々な武具が造られた。



(ミネラ歴75年、第一次人魔大戦終結)

第一次人魔大戦終結後、最も戦果を挙げた一族の長、クラムリクがドワーフ族の王となる。 ドワーフの地下王国の成立である。
王国成立後もドワーフの坑道は拡大を続け、様々な神秘的で希少な金属の鉱脈を発見することとなる。

(ミネラ歴100年、王都アルミネラに王立学院が建立)

(ミネラ歴155年ミネラ=ゼイム戦争)

ミネラ=ゼイム戦争にはドワーフの地下王国は不干渉の立場を取る。
少数のドワーフが個人の信条に従いミネラ側、ゼイム側にそれぞれ加勢したという記録が存在するが、
王国としてはどちらにも加担することはなかった。

ミネラ歴274年、第二次人魔大戦。

当時の王、『怯懦なる』マグニクが大山脈にある門を閉ざし、籠城を決め込むべきだと主張したため、ドワーフ族の参戦は遅れた。
ここでマグニクを排し人類側への参戦に導いたのが、後にドワーフ王『鋼鉄の』ドゥースタリを輩出する一族である。

彼らはこの時期に、勇者トーマのために聖剣を鍛えた、との逸話が残っている。


その後200年ほどの期間に起きたことといえば、ミネラ暦400年頃に起きた、
坑道の奥深くに生じた瘴気溜まりより現れた魔王との戦い、『知られざる戦い』であろうか。
ドワーフ族は死力を尽くしてこれを退け、しかしながらその詳細は人界に広く知られることは無かった。

その後も懲りることはなく、ドワーフ族はひたすらに岩を掘り、坑道を広げてゆく。


現代はミネラ歴505年。ドワーフたちは地の底で静かなる繁栄を築いている。

政治 Edit

王政。現国王は厳めしく屈強な戦士の出、『鋼鉄の』ドゥースタリ。
重要な決め事がある時は慣習的に、各氏族の代表の集まる会議である『岩盤合議』が召集される。

外交 Edit

ミネラ王国、ゼイム帝国との通商関係がある。
ゼイム帝国とは留学生の派遣を含めた技術交流を開始している。

エルフ領とはごく稀に書簡の交換がある。

軍事 Edit

常備軍は持たないが、戦士としてダリオンを信仰する者が多く、ドワーフはおおよそ皆屈強な闘士である。
そのため、一度大山脈に籠城すれば、これを打ち崩すのは不可能とされている。

高度な用兵技術を持たないのが弱点であり、集団戦闘、中でも野戦ではやや遅れを取りがちなところがある。

地理 Edit

大山脈の奥地に王国に通じる大門がある以外、外部の者には一切が不明である。

経済 Edit

鉱業 Edit

金属原料の生産はドワーフの得意とするところで、極めて複雑な坑道から
膨大な量の金属鉱石を掘り出し蓄えているという。

鍛冶に関しても極めて得意で、王国製の金属製品は市場で高い価格で取引されている。

鉄や銀など一般的な金属は勿論、ミスリルその他の神秘的金属の鉱脈も保持しているようだ。

農業 Edit

ドワーフは基本的に、地底でも自給可能な独自の地底食を食べていると言われている。
一部の地上の食料を(半ば嗜好品として)輸入している他、
何かしらの(植物性、動物性の)食料を生産していると言われるが、その詳細は謎に包まれている。
一説には、陽の光が無くとも育つ芋類があるとか、大モグラの肉を食べているとか、地底湖で魚を養殖しているとか。

貿易 Edit

金属製品、金属原料の輸出をミネラ、ゼイム双方に行っている。
輸入品目としては食料や嗜好品、特に酒類など。

通貨 Edit

DG(ドワーフ貨)が流通している。
金貨、銀貨、銅貨が存在し、極めて均一な品質と精巧な作りが特徴。およそドワーフは凝り性である。

交通 Edit

大門の傍に他国に通じる交易路が存在。

そのほか、坑道内の移動はトロッコなど。

技術 Edit

ドワーフのみに製造方法が伝承されている希少で神秘的な金属合金が複数存在する。

極めて高度な冶金の技術を持つ。
精錬、鍛造、また、細やかな彫金の技術など、ドワーフはどの種族からも一目置かれる存在である。

また、魔法の武具に関しても知見があり、エルフと共作で作られたそれは極めて強力。
その代表的なものには、勇者トーマの聖剣がある。

国民 Edit

人口は30万前後と言われている。
ほぼドワーフのみで構成されるが、地底に適応した少数種族も一定の割合で存在するようだ。

文化 Edit

地下王国のドワーフは、おおよそ頑固だがこれと認めた相手には親切で、豪放な性格を持つ者が多いという。
かなりの割合で変わり者、偏屈者と呼ばれるような性格の者も存在している。

工作技術、特に鍛冶の技術についてはプライドがあり、ゼイムには対抗心を燃やしている。
優れた職人は種族を問わず尊敬の対象となる。

食文化は前述のとおり独特。味の濃いものを好み、お酒が大好き。

男は髭を生やすもの。つるつるのドワーフはドワーフの中でも変わり者が極まった存在で、夏に雪が降るより珍しいという、


Last-modified: 2024-04-08 Mon 20:22:07 JST (21d)